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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-03
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TimesTenのODBCおよびJDBCドライバ

この項では、TimesTenデータ・ストアの定義に有効ないくつかの基本概念について説明します。主な内容は次のとおりです。

Cアプリケーションは、TimesTen ODBCドライバに直接リンクするか、またはODBCドライバ・マネージャにリンクしてTimesTenと対話します。Javaアプリケーションは、JDBCライブラリを介してODBCドライバにアクセスします。次の点について考慮します。

Windowsでは、マシン上にODBCドライバ・マネージャがない場合、TimesTenによってODBCドライバ・マネージャがインストールされます。

UNIXでは、サード・パーティ・ベンダーからODBCドライバ・マネージャを入手できます。ODBCドライバ・マネージャはUNIXシステムでは提供されていません。このマニュアルでは、Windowsシステム用のドライバ・マネージャの使用方法についてのみ説明します。

TimesTen Data Managerを使用するアプリケーションのコンパイル方法の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者およびリファレンス・ガイド』および『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者およびリファレンス・ガイド』を参照してください。

TimesTen ODBCドライバ

TimesTenには、本番およびデバッグの2つのバージョンのData Manager ODBCドライバがあります。

また、TimesTenには、クライアント/サーバー・アプリケーションで使用するためのTimesTen Client ODBCドライバも含まれています。

Windowsの場合、本番バージョンのTimesTen Data Managerがデフォルトでインストールされます。デバッグ・バージョンをインストールするには、「Custom」セットアップを選択します。TimesTen Clientドライバをインストールするには、「Typical」または「Custom」のいずれかを選択します。次の表に、Windows用のODBCドライバを示します。

環境
バージョン
名前
Windows
本番
TimesTen Data Manager 7.0 Driver
Windows
デバッグ
TimesTen Data Manager 7.0 Debug Driver
Windows
クライアント
TimesTen Client 7.0 Driver

UNIXの場合、インストール時に選択したオプションに応じて、TimesTenは、クライアント・ドライバまたは本番バージョンおよびデバッグ・バージョンのTimesTen Data Manager ODBCドライバ(あるいはその両方)をインストールします。次の表に、UNIXプラットフォーム用のTimesTen ODBCドライバを示します。rootユーザーがTimesTenをデフォルト・ディレクトリにインストールすると想定されています。

環境
バージョン
場所および名前
HP-UX
本番

/opt/TimesTen/TTinstance/lib/libtten.sl

TimesTen Data Manager 7.0 Driver
HP-UX
デバッグ

/opt/TimesTen/TTinstance/lib/libttenD.sl

TimesTen Data Manager 7.0 Debug Driver
HP-UX
クライアント

/opt/TimesTen/TTinstance/lib/libttclient.sl

TimesTen Client 7.0 Driver
Solaris
Linux
Tru64
本番

/opt/TimesTen/TTinstance/lib/libtten.so

TimesTen Data Manager 7.0 Driver
Solaris
Linux
Tru64
デバッグ

/opt/TimesTen/TTinstance/lib/libttenD.so

TimesTen Data Manager 7.0 Debug Driver
Solaris
Linux
Tru64
クライアント

/opt/TimesTen/TTinstance/lib/libttclient.so

TimesTen Client 7.0 Driver
AIX
本番

/usr/lpp/TimesTen/TTinstance/lib/libtten.a

TimesTen Data Manager 7.0 Driver
AIX
デバッグ

/usr/lpp/TimesTen/TTinstance/lib/libttenD.a

TimesTen Data Manager 7.0 Debug Driver
AIX
クライアント

/usr/lpp/TimesTen/TTinstance/lib/libttclient.a

TimesTen Client 7.0 Driver

TimesTen JDBCドライバ

TimesTen JDBCドライバは、TimesTenデータ・ストアに接続するためにODBCを使用します。このドライバは、JDBCメソッドごとに一連のODBC関数を実行して適切な処理を行います。JDBCはすべてのデータ・ストア処理でODBCに依存するため、JDBCを使用する場合の最初の手順は、TimesTenデータ・ストアおよびJDBCのかわりにTimesTenデータ・ストアにアクセスするODBCドライバの定義になります。

JDBCは、TimesTen Data Managerとともにインストールされます。JDBCによって、JavaアプリケーションでTimesTenに対してSQL文を実行し、結果を処理できるようになります。JDBCは、Javaプログラム言語でデータにアクセスする場合の主要なインタフェースです。

JDBC APIは、異なるデータベースに接続している複数のドライバのサポートが可能なドライバ・マネージャを使用して実装されます。TimesTen JDBCドライバは、TimesTenネイティブAPIにブリッジするためにネイティブ・メソッドを使用して実装されます。

TimesTenでサポートされている関数のリストは、『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者およびリファレンス・ガイド』を参照してください。

JDBCドライバ・マネージャ

JDBCドライバ・マネージャ(DriverManagerクラス)は、ロード済で、Javaアプリケーションで使用可能なすべてのJDBCドライバの情報を追跡します。Javaアプリケーションを使用すると、複数のドライバのロードおよび各ドライバへの個別接続を実行できます。たとえば、TimesTen JDBCクライアント/サーバー・ドライバおよびTimesTen JDBCダイレクト・ドライバの両方を一つのマシンにロードできます。その後、Javaアプリケーションによって、ローカル・マシンまたはリモート・マシンのいずれかのデータ・ストアに接続できます。