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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-03
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UNIXでのリモート・データ・ストアへの接続

例2.6

この例では、TimesTen Clientアプリケーション・マシンは32ビットのSolarisマシンclient.mycompany.comです。このクライアント・アプリケーションは、リモート・サーバー・マシンserver.mycompany.com(別の32ビットSolarisマシン)上のサーバーDSNであるRunData_tt70_32にアクセスします。サーバーの論理名はttserver_logicalです。TimesTenインストールのインスタンス名はtt70です。

  1. サーバー・マシンserver.mycompany.comでは、TimesTen Serverが稼働していること、およびTimesTen Serverによってリスニングが行われているポート番号について、ttStatusユーティリティを使用して確認します。
  2. server.mycompany.com上のシステムODBC.INIファイルに、サーバーDSNであるRunData_tt70_32が指定されていることを確認します。
  3. これらは、ODBC.INIファイルで次のように指定されている必要があります。

    [RunData_tt70_32]

    Driver=/opt/TimesTen/tt70/lib/libtten.so

    DataStore=/var/TimesTen/tt70/server/RunData_tt70_32

  4. client.mycompany.com上のTTCONNECT.INIファイルで、リモートTimesTen Server用に論理サーバー名のエントリを作成します。
  5. [ttserver_logical]

    # This value for TCP_Port should correspond to the

    # value reported by ttStatus when verifying that the

    # server is running

    Network_Address=server.mycompany.com

    TCP_Port=17002

    TTCONNECT.INIファイルの作成方法については、「UNIXでのクライアントDSNの作成および構成」を参照してください。

  6. クライアント・マシンclient.mycompany.comで、リモートのサーバーDSNであるRunData_tt70_32に対応するクライアントDSNを作成します。
  7. これらは、ODBC.INIファイルで次のように指定されている必要があります。

    [RunDataCS_tt70_32]

    TTC_SERVER=ttserver_logical

    TTC_SERVER_DSN=RunData_tt70_32

    適切なODBC.INIファイルの場所については、「ユーザーDSNおよびシステムDSN」を参照してください。

  8. クライアントDSNであるRunDataCS_tt70_32を使用して、マシンclient.mycompany.comからクライアント・アプリケーションを実行します。次の例では、TimesTen ClientとともにインストールしたttIsqlプログラムを使用します。
  9. ttIsqlCS -connStr "DSN=RunDataCS_tt70_32"

例2.7

この例では、デフォルトのポート番号以外を使用するTimesTen Serverにアクセスする方法について説明します。

TimesTen Serverのネットワーク・アドレスがserver.mycompany.comで、TimesTen Serverがポート22222をリスニングしているとします。この場合は、次の方法を使用してサーバーDSNに接続できます。

  1. ネットワーク・アドレスにserver.mycompany.com、ネットワーク・ポートに22222を指定して論理サーバー名logical_serverを定義します。サーバー名にlogical_server、サーバーDSNにServer_DSNを指定してクライアントDSNを定義します。その後、次のコマンドを実行します。
  2. ttIsqlCS -connStr "DSN=Client_DSN"

  3. または、ネットワーク・アドレスにserver.mycompany.com、ネットワーク・ポートにデフォルトのポート番号を指定して論理サーバー名logical_serverを定義します。サーバー名にlogical_server、サーバーDSNにServer_DSNを指定してクライアントDSNを定義します。コマンドのポート番号を上書きします。
  4. ttIsqlCS -connStr "DSN=Client_DSN; TCP_Port=22222"

  5. あるいは、接続文字列にサーバーを定義します。この場合、クライアントDSNや論理サーバー名を定義する必要はありません。
  6. ttIsqlCS -connStr "TTC_Server=server.mycompany.com;

    TTC_Server_DSN=Server_DSN; TCP_Port=22222"

接続のテスト

TimesTenデータ・ストアへのクライアント・アプリケーションの接続をテストするには、次の手順を実行します。

  1. クライアント・マシンでサーバー・マシンにアクセスできることを確認します。
  2. サーバー・マシンから応答があるかどうかを確認するために、クライアント・マシンからpingを実行します。
  3. TimesTen Serverデーモンがサーバー・マシンで稼働していることを確認します。
    • TimesTen Serverデーモンがリスニングを行っているポートにtelnetで接続します。次に例を示します。
    • telnet server.mycompany.com 17002

    • TimesTen Serverデーモンへの接続に成功すると、次のようなメッセージが表示されます。
    • Connected to server.mycompany.com

    • サーバー・マシンはコマンドに応答するが、TimesTen Serveデーモンは応答しない場合は、TimesTen Serverデーモンが稼働していない可能性があります。接続に失敗した場合、次のようなメッセージが表示されます。
    • telnet: Unable to connect to remote host:
      Connectionrefused

    • サーバー・マシン上のttStatusユーティリティを使用して、TimesTen Serverのステータスおよびポート番号を確認します。通常、TimesTen Serverデーモンはインストール時に起動されます。TimesTen Serverデーモンが稼働していない場合は、起動する必要があります。TimesTen Serverの起動方法については、「TimesTen Serverデーモンのオプションの変更」を参照してください。
  4. クライアント・アプリケーションでデータ・ストアに接続できることを確認します。データ・ストアへの接続を確立できない場合は、TTCONNECT.INIファイルに正しい情報が指定されていることを確認します。
  5. TTCONNECT.INIファイルの情報が正しい場合は、データ・ストアが存在し、TimesTen Serverデーモンが稼働しているマシンで、データ・ストアに対応するサーバーDSNがシステムのODBC.INIファイルで適切に設定されていることを確認します。