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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-03
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UNIXでのクライアントDSNの作成および構成

UNIXの場合、TTCONNECT.INIファイルを編集して論理サーバー名を定義します。クライアントDSNは、ユーザーODBC.INIファイル(ユーザーDSN用)またはシステムODBC.INIファイル(システムDSN用)を編集して定義します。ユーザーDSNおよびシステムDSNについては、「データソース名」を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

DSNの検索

TimesTenは、指定したDSNを検索する場合、次に示す場所を示している順序で検索します。

  1. ODBCINI環境変数で参照されるファイル(ODBCINI環境変数が設定されている場合)
  2. ユーザーのホーム・ディレクトリ内の.odbc.iniファイル(ODBCINI環境変数が設定されていない場合)
  3. SYSODBCINI環境変数で参照されるファイル(SYSODBCINI環境変数が設定されている場合)
  4. 次のいずれかのファイル(SYSODBCINI環境変数が設定されていない場合)
    • InstallDir/info/sys.odbc.iniファイル(root以外でのインストールの場合)
    • /var/TimesTen/InstanceName/sys.odbc.iniファイル(rootでのインストールの場合)
  5. /var/TimesTen/sys.odbc.iniファイル(SYSODBCINI環境変数が設定されていない場合)

論理サーバー名の作成および構成

論理サーバー名は、/var/TimesTen/instance/sys.ttconnect.iniファイルまたはSYSTTCONNECTINI環境変数で指定されたファイルで定義します。このファイルは、TTCONNECT.INIファイルと呼ばれます。このファイルには、説明、ネットワーク・アドレスおよびポート番号が含まれています。

ネットワーク・アドレスは、次のいずれかである必要があります。

接続のタイプ
ネットワーク・アドレス
UNIXドメイン・ソケットを使用する、ローカルのクライアント/サーバー接続

ttLocalHost

プロセス間通信に共有メモリーを使用する、ローカルのクライアント/サーバー接続

ttShmHost

リモートのクライアント/サーバー接続
TimesTen Serverが実行されているマシンの名前。 
例: server. mycompany.com

TimesTenは、論理サーバーを次の順序で検索します。

  1. SYSTTCONNECTINI環境変数によって指定されたファイル内(設定されている場合)
  2. daemon_home_dir/sys.ttconnect.iniファイル内
  3. デフォルトの/var/TimesTen/sys.ttconnect.iniファイル内

例2.3

次に、マシンserver.mycompany.comで稼働し、ポート番号17002をリスニングするTimesTen Serverデーモンの論理サーバー名ttserver_logicalを定義するTTCONNECT.INIファイルの例を示します。TimesTenインストールのインスタンス名はtt70です。

[ttserver_logical]

Description=TimesTen Server 7.0

Network_Address=server.mycompany.com

TCP_Port=17002

例2.4

クライアントとサーバーが同じUNIXマシン上にある場合、TimesTen Client ODBCドライバを使用するアプリケーションで、通信にUNIXドメイン・ソケットを使用すると、パフォーマンスが向上する場合があります。

また、同じバージョンのTimesTen Serverデーモンの複数のインスタンスを同じマシン上で実行できるように、TimesTen Serverデーモンがリスニングを行うポート番号を論理サーバー名に定義する必要もあります。これには、TTCONNECT.INIファイルで論理サーバー名を次のように定義します。

[LocalHost_tt70]

Description=

 Local TimesTen Server TimesTen release 7.0 through domain sockets

Network_Address=ttLocalHost

TCP_PORT=17002

例2.5

クライアントとサーバーが同じマシン上にある場合、アプリケーションでプロセス間通信に共有メモリーを使用できます。これによって、パフォーマンスが向上する場合があります。

また、TimesTen Serverデーモンが初期接続を行うためにリスニングを行っているポート番号を論理サーバー名に定義する必要もあります。これには、TTCONNECT.INIファイルで論理サーバー名を次のように定義します。

[ShmHost_tt70]

Description=
 Local TimesTen Server TimesTen release 7.0 through shared memory

Network_Address=ttShmHost

TCP_PORT=17002

クライアントDSNの作成

ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに、クライアントDSNのエントリを追加します。このセクションの各エントリには、データソースおよびデータソースが使用するODBCドライバの名前が示されます。データソース・エントリには、次の形式を使用します。

[ODBC Data Sources]

data-source-name=name-of-ODBC-driver

たとえば、RunDataCS_tt70_32データソースを追加してTimesTen Client ODBCドライバに関連付けるには、ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに次のように入力します。

[ODBC Data Sources]

RunDataCS_tt70_32=TimesTen Client 7.0

ODBC Data Sourcesセクションの後に、定義済の各データソースの接続属性を指定するエントリを追加します。ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに示される各データソースにはデータソース指定セクションが必要です。

次に、TimesTen Client DSNの例RunData_tt70_32を示します。

[RunDataCS_tt70_32]

TTC_Server=ttserver_logical

TTC_Server_DSN=RunData_tt70_32

ODBC.INIファイルで使用されるクライアントDSN属性については、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のデータ・ストア属性に関する説明を参照してください。