この項では、1つ以上のTimesTenプロセスが使用不可能であると考えられるときに実行する事項を説明します。
TimesTenサブデーモンが停止したことを示すエラーを受信した場合、「TimesTenデーモンによって生成されるログの使用」に従って、ユーザー・エラー・ログを調べます。
TimesTenデーモンがクラッシュした場合、そのTimesTenデーモンからユーザー・エラー・ログに送信を行うことはできませんが、サブデーモンでは、メイン・デーモンがクラッシュしたことを示すメッセージをログに送信してから終了します。
09:24:13 Err : 4375 ------------------: Main daemon has vanished
デーモンを再起動します。次に各データ・ストアに接続すると、TimesTenはチェックポイントおよびログ・ファイルからリカバリを実行します。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のOracle TimesTen Data Managerデーモンでの処理に関する説明を参照してください。
UNIXシステムでいずれかのTimesTenプロセスによってクラッシュが発生し、すべての診断方法を試しても問題が解決しない場合は、TimesTenがコア・ファイルを生成していないかを確認します。ttVersionユーティリティを使用してコア・ファイルを検索します。出力でデーモン・ホーム・ディレクトリのパスを示す行を検索します。
TimesTen Release 7.0.2.0.0 (32 bit Linux/x86) (ttuser:40732)
2007-04-04T17:53:04Z
Instance admin: ttuser
Instance home directory:
/node1/ttuser/ttcur/TTBuild/linux86_dbg/install
Daemon home directory:
/node1/ttuser/ttcur/TTBuild/linux86_dbg/install/info
コア・ファイルが見つかった場合は、システムのデバッガにアタッチし、コア・ファイルからスタック・トレースを抽出して、その結果をテクニカル・サポートに送付します。
Windowsシステムの場合は、「サービス」メニューでTimesTen Data Managerのプロパティ・ダイアログの「デスクトップとの対話をサービスに許可」オプションを有効にすることで、サービス障害の診断情報を入手できます。TimesTen Data Managerサービスで致命的な障害が発生すると、デバッガを起動するかどうかを尋ねるポップアップが表示されます。テクニカル・サポートにスタック・トレースを送付してください。