Oracle TimesTen In-Memory Databaseトラブルシューティング・プロシージャ・ガイド

Cache Administratorでの問題

この項では、Cache Administratorで発生する可能性がある問題について説明します。


考えられる原因	対処
Webサーバーが稼働していない	Webサーバーを確認する
Cache Administratorが列リストにアクセスできない	データ・ストアに対して定義されたDSNのタイプを確認する
Cache Administratorを開くと、ページを表示できないことを示すエラーが表示される	URLとWebサーバー構成を確認する
Cache Administratorでログインが許可されない	DSNでのCache Connect to Oracle属性を確認する
選択した子表がキャッシュ・グループ階層に表示されず、子表が追加されていないことを示すエラーが表示される	表階層を定義する

Webサーバーを確認する

ttStatusユーティリティ（「ttStatusユーティリティの使用」を参照）を使用して、Webサーバー・プロセスのステータスを確認します。たとえば、Webサーバーが稼働中の場合は、Webサーバーが起動されているというメッセージとともに、プロセスIDとポート番号が報告されます。

TimesTen status report as of Tue Oct 05 13:45:31 2005

Daemon pid 556 port 16000 instance tt60

TimesTen server pid 1168 started on port 15102

TimesTen webserver pid 1108 started on port 15104

Webサーバーが稼働中でない場合は、ttDaemonAdminユーティリティを使用してWebサーバーを起動します。

% ttDaemonAdmin -startwebserver

データ・ストアに対して定義されたDSNのタイプを確認する

Cache Administratorを使用して、Oracleデータベースの列リストにアクセスする場合は、自分のDSNをシステムDSNとして定義する必要があります。DSNがユーザーDSNである場合は、Cache Administratorから列リストにアクセスできません。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のデータソース名に関する項を参照してください。

URLとWebサーバー構成を確認する

次の項目を確認します。

Webサーバーが正しく構成されているか。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

正しいURLを使用しているか。URLは、http://localhost:port/cacheです。portは、デーモンのWebサーバーのポート番号です。

使用しているホストとポート番号は正しいか。ポート番号は、ttStatusユーティリティで確認できます。ポート番号の変更が必要な場合は、ttmodinstallユーティリティを使用します。

Cache Administratorがローカル・マシン上にあるか。Cache Administratorへは、TimesTenホスト上でローカルにのみアクセスできます。

DSNでのCache Connect to Oracle属性を確認する

次の項目を確認します。

DSNは存在しているか。

DSN文字列の構文は正しいか。

DSN文字列にOracle IDが設定されているか。

Oracle IDは有効か。SQL*Plusで、そのOracle IDを使用してOracleインスタンスに接続できるか。

ユーザー名とパスワードは正しいか。

使用しているPerl（$PATH環境変数から特定）がインストールしたPerlと同じであることを確認します。インストールしたPerlの場所は、webserver.configファイルのPERLおよびPERLLIBパラメータで特定できます。

Windows上で実行している場合は、Windowsのsystem32フォルダへのパス（たとえば、C:\winnt\system32）がPATH環境変数に含まれていることを確認してください。

表階層を定義する

「Create a Cache Group Definition」ページでルート表とその他の表を選択した後、Cache Administratorでは、他の表が追加されるまで、キャッシュ階層内にそれらの表は表示されません。たとえば、キャッシュ・グループに3つの表ROOT、TABLE1、TABLE2がある場合、キャッシュ・グループに対して次の3種類の階層が実現可能です。

TABLE1とTABLE2がROOTの子表である。

TABLE1がROOTの子表で、TABLE2がTABLE1の子表である。

TABLE2がROOTの子表で、TABLE1がTABLE2の子表である。

表の数が増えると、実現可能な階層の数も増えます。Cache Administratorは、様々な組合せを計算するわけではありません。選択した表のリストから、グループ階層を明示的に定義する必要があります。