非同期WRITETHROUGH(Asynchronous WRITETHROUGH: AWT)キャッシュ・グループを作成すると、データ・ストアがOracleデータベースと通信できるようにするレプリケーション・スキームが自動的に作成されます。AWTキャッシュ・グループを作成し、キャッシュ・エージェントを起動した後、レプリケーション・エージェントを起動する必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』のAWTキャッシュ・グループの設定に関する説明を参照してください。
この項では、AWTキャッシュ・グループの問題のトラブルシューティングに役立つ「レプリケーションのトラブルシューティング」の説明の概要を示します。内容は次のとおりです。
この項では、レプリケーション・エージェントを起動または停止できないときに確認する事項を説明します。
考えられる原因
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対処
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アクセス制御が有効になっているが、ADMIN権限がない | データ・ストアのアクセス制御が有効な場合、ttAdminユーティリティ、ttRepStart()またはttRepStop()プロシージャを使用してレプリケーション・エージェントを起動または停止するには、root権限またはADMIN権限が必要です。 |
TimesTenデーモンが起動されていない | TimesTenデーモンの状態を確認します(「TimesTenユーザー・エラー・ログを確認する」を参照)。必要に応じて、TimesTenデーモンを起動します(『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTen Data Managerデーモンでの処理に関する説明を参照)。 |
レプリケーションを正しく機能させることができない場合、次のいずれかの問題が該当する可能性があります。
考えられる原因
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対処
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TimesTenデーモンまたはレプリケーション・エージェント(あるいはその両方)が稼働していない | |
レプリケーション・エージェントが通信していない | |
レプリケーションが起動状態にない |
この項では、AWTパフォーマンスに影響を与える可能性のある問題について説明します。
考えられる原因
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対処
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ネットワークが遅い | ネットワークの帯域幅を確認する |
ログ・バッファが小さすぎる | |
ディスクの書込み頻度が高いか、または効率が悪い | |
ログ・バッファではなくディスク上のログ・ファイルからの読取り |
TimesTenでは、特定のレプリケーション・イベントに対してSNMPトラップを送信して、ネットワーク管理ソフトウェアでの迅速な対処を可能にします。TimesTenで送信可能なSNMPトラップは、次のとおりです。
これらのトラップの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』のSNMPトラップを使用した診断に関する説明を参照してください。