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Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05176-03
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FLUSH CACHE GROUP

FLUSH CACHE GROUP文は、TimesTenのデータをOracleにフラッシュします。この文は、ユーザー管理キャッシュ・グループでのみ使用できます。キャッシュ・グループの型の詳細は、「ユーザー管理キャッシュ・グループおよびシステム管理キャッシュ・グループ」を参照してください。

この操作には、WHERE句を受け入れる操作およびWITH ID句を受け入れる操作の2つのタイプがあります。

FLUSH CACHE GROUPは、コミットの伝播(TimesTenからOracleへ)がオフになっているときに使用します。このため、コミットのすべてのトランザクションを伝播するのではなく、変更をOracleに伝播する前に多数のトランザクションをコミットできます。Oracleにキャッシュ・インスタンスが存在する場合は、キャッシュ・インスタンスIDごとに更新操作が実行されます。Oracleにキャッシュ・インスタンスが存在しない場合は、TimesTenによって挿入されます。

この機能は、注文がマスターOracle表にコミットされる前に、高速キャッシュとしてTimesTenを使用する、カートへの変更が頻繁に行われるショッピング・カート・アプリケーションなどで役立ちます。


注意: 通常、WHERE句を使用するより、WITH ID句を使用した方が高いシステム・パフォーマンスが得られます。

挿入および更新のみがフラッシュされます。Oracleにレコードが存在しない場合、挿入は挿入として伝播されます。レコードが存在する場合は、更新として伝播されます。削除をフラッシュすることはできません。つまり、TimesTenのレコードが削除されたとしても、Oracleに削除はフラッシュされないため、Oracle表でも削除を実行する必要があります。削除は手動で伝播するか、またはコミットの伝播をオンに設定します。削除したレコードをフラッシュしようとしても無視されます。エラーまたは警告は出力されません。READ ONLYまたはPROPAGATEが指定された表のレコードは、Oracleにフラッシュできません。

SQL構文

FLUSH CACHE GROUP [Owner.]GroupName

[WHERE ConditionalExpression];

FLUSH CACHE GROUP [Owner.]GroupName

WITH ID (ColumnValueList)

パラメータ

FLUSH CACHE GROUP文には、次のパラメータがあります。

パラメータ
説明
[Owner.]GroupName
フラッシュされるキャッシュ・グループの名前です。
ConditionalExpression
操作のターゲット行を指定する検索条件です。
WITH ID ColumnValueList
WITH ID句を使用すると、主キーの値を使用してキャッシュ・インスタンスをフラッシュできます。ColumnValueListを主キーの値を表すリテラルまたはバインディング・パラメータのリストとして指定します。

説明

制限

例5.107

FLUSH CACHE GROUP MarketBasket;

例5.108

FLUSH CACHE GROUP MarketBasket

WITH ID(10);