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Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05176-03
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CREATE CACHE GROUP

CREATE CACHE GROUP文は、次の処理を実行します。

キャッシュ・グループは、外部キーを介して関連付けられる一連のキャッシュ表です。ルート表は1つで、この表は他の表を参照しません。キャッシュ・グループに含まれる他のすべてのキャッシュ表は、キャッシュ・グループ内の表を1つのみ参照します。つまり、外部キーのリレーションシップによってツリーが形成されます。

キャッシュ表は、次の条件を満たす行の集合です。

つまり、Oracle表のいくつかの列を選択してから、それらの行のサブセットを取得する場合は、その結果の行のセットが表を構成することになります。

データ・ストアに2つ以上のキャッシュ・グループがある場合、キャッシュ・グループは別々のOracle(およびTimesTen)表に対応している必要があります。

キャッシュ・グループ・インスタンスは、ルート表の1つの行と、ルート表の行に直接的または間接的に関連付けられている子表のすべての行を参照します。

ユーザー管理キャッシュ・グループおよびシステム管理キャッシュ・グループ

キャッシュ・グループは、システム管理またはユーザー管理のいずれかになります。

さらに、TimesTenとOracleの両方が、すべてのWHERE句を解析できる必要があります。

ASYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループは、レプリケーション・エージェントの実行中には作成できません。

アクセス制御

TimesTenインスタンスでアクセス制御が有効な場合、この文にはDDL権限が必要です。

SQL構文

それぞれのタイプのキャッシュ・グループは、次のCREATE CACHE GROUP文で作成します。

それぞれのタイプのキャッシュ・グループの作成に使用する文については、各項を参照してください。

CREATE READONLY CACHE GROUP

READONLYのキャッシュ・グループは、次の構文で作成します。

CREATE READONLY CACHE GROUP [Owner.]GroupName

 [AUTOREFRESH

  [MODE {INCREMENTAL | FULL}]

  [INTERVAL IntervalValue {MINUTE[S] | SECOND[S] |        MILLESECOND[S] }]

  [STATE {ON|OFF|PAUSED}]

 ]

 FROM

  {[Owner.]TableName (

    {ColumnDefinition[,...]}

    [,PRIMARY KEY(ColumnName[,...])]
    [,FOREIGN KEY(ColumnName [,...])
            REFERENCES RefTableName (ColumnName [,...])
                    [ON DELETE CASCADE]

 [UNIQUE HASH ON (HashColumnName[,...]) PAGES=PrimaryPages]
 [WHERE ExternalSearchCondition]

 [AGING USE ColumnName

        LIFETIME Num1 {MINUTE[S] |HOUR[S] | DAY[S]}

        [CYCLE Num2 {MINUTE[S] |HOUR[S] |DAY[S]}]

 [ON|OFF]

 ]

} [,...];

CREATE ASYNCHRONOUS WRITETHROUGH CACHE GROUP

ASYNCHRONOUS WRITETHROUGHのキャッシュ・グループは、次の構文で作成します。

CREATE [ASYNCHRONOUS] WRITETHROUGH CACHE GROUP   [Owner.]GroupName

  FROM

   {[Owner.]TableName (

     {ColumnDefinition[,...]}

    [,PRIMARY KEY(ColumnName[,...])]

     [FOREIGN KEY(ColumnName [,...])

          REFERENCES RefTableName (ColumnName [,...])]

                          [ ON DELETE CASCADE ]

 UNIQUE HASH ON (HashColumnName[,...]) PAGES=PrimaryPages]

 [AGING {LRU|

     USE ColumnName

          LIFETIME Num1 {MINUTE[S] |HOUR[S] | DAY[S]}

         [CYCLE Num2 {MINUTE[S] |HOUR[S] |DAY[S]}]

     }[ON|OFF]

 ]

} [,...];

CREATE SYNCHRONOUS WRITETHROUGH CACHE GROUP

SYNCHRONOUS WRITETHROUGHのキャッシュ・グループは、次の構文で作成します。

CREATE SYNCHRONOUS WRITETHROUGH

CACHE GROUP [Owner.]GroupName

 FROM

   {[Owner.]TableName (

     {ColumnDefinition[,...]}

    [,PRIMARY KEY(ColumnName[,...])]

     [FOREIGN KEY(ColumnName [,...])

            REFERENCES RefTableName (ColumnName [,...])}]

                              [ ON DELETE CASCADE ]

 [UNIQUE HASH ON (HashColumnName[,...]) PAGES=PrimaryPages]

 [AGING {LRU|

     USE ColumnName

         LIFETIME Num1 {MINUTE[S] |HOUR[S] | DAY[S]}

         [CYCLE Num2 {MINUTE[S] |HOUR[S] |DAY[S]}]

     }[ON|OFF]

 ]

} [,...];

CREATE USERMANAGED CACHE GROUP

ユーザー管理キャッシュ・グループは、次の構文で作成します。

CREATE [USERMANAGED] CACHE GROUP [Owner.]GroupName

 [AUTOREFRESH

   [MODE {INCREMENTAL | FULL}]

    [INTERVAL IntervalValue {MINUTE[S] | SECOND[S] |

       MILLESECOND[S] }]

   [STATE {ON|OFF|PAUSED}]

 ]

  FROM

   {[Owner.]TableName (

    {ColumnDefinition[,...]}

    [,PRIMARY KEY(ColumnName[,...])]

    [FOREIGN KEY(ColumnName[,...])

          REFERENCES RefTableName (ColumnName [,...])]

                   [ ON DELETE CASCADE ]

    [, {READONLY | PROPAGATE | NOT PROPAGATE}]

 [UNIQUE HASH ON (HashColumnName[,...]) PAGES=PrimaryPages]

 [WHERE ExternalSearchCondition]

 [AGING {LRU|

         USE ColumnName

             LIFETIME Num1 {MINUTE[S] |HOUR[S] | DAY[S]}

             [CYCLE Num2 {MINUTE[S] |HOUR[S] |DAY[S]}]

        }[ON|OFF]

 ]

} [,...];

パラメータ

キャッシュ・グループの一般的な記述(FROMキーワードより前のすべての部分)のパラメータは、次のとおりです。

パラメータ
説明
[Owner.]GroupName
新しいキャッシュ・グループに割り当てられる所有者および名前。
AUTOREFRESH

AUTOREFRESHパラメータは、OracleデータベースからTimesTenキャッシュ・グループに変更を自動的に伝播します。詳細は、「キャッシュ・グループのAUTOREFRESH」を参照してください。

MODE [INCREMENTAL | FULL]
自動リフレッシュ時に更新されるキャッシュ内の行を指定します。INCREMENTAL句が指定された場合、TimesTenは前回の伝播以降にOracleに加えられた変更のみをリフレッシュします。FULL句が指定された場合、TimesTenは自動リフレッシュのたびにキャッシュ内のすべての行を更新します。デフォルトのAUTOREFRESHモードはINCREMENTALです。
INTERVAL IntervalValue
自動リフレッシュを行う時間隔を分、秒またはミリ秒の単位で指定します。 IntervalValueには、AUTOREFRESHを実行する頻度をMINUTES、SECONDSまたはMILLISECONDSの単位の整数値で指定します。IntervalValueのデフォルト値は5分です。指定した時間隔でAUTOREFRESHを完了できない場合は、実行時に警告が生成され、現在の処理が終了するまで次回のAUTOREFRESHを待機します。待機キューが10に達すると、サポート・ログに通知メッセージが生成されます。
STATE [ON | OFF | PAUSED]
キャッシュ・グループの作成時にAUTOREFRESHをON、OFFのいずれにするかを設定します。この設定は、ALTER CACHE GROUPコマンドを使用して後で変更できます。デフォルトでは、AUTOREFRESH STATEはPAUSEDです。
FROM
キャッシュ・グループに1つ以上の表定義を指定します。

FROMキーワード以降のすべての記述は、キャッシュ・グループがキャッシュするOracle表の定義で構成されています。各表定義の構文は、CREATE TABLE文と同様です。ただし、キャッシュ・グループ表には、主キー制約が必要です。

表定義には、次のパラメータがあります。

パラメータ
説明
[Owner.]TableName
新しい表に割り当てる所有者と名前を指定します。所有者名を指定しない場合は、新しい表の所有者名としてログイン名が使用されます。
ColumnDefinition
表の個々の列の名前、データ型およびNULL値可能かどうかを指定します。各表には1つ以上の列が必要です。「列定義」を参照してください。
PRIMARY KEY (ColumnName[,...])
表に主キーを指定します。キャッシュ・グループには主キー制約が必須です。ColumnNameは表に対して作成する主キーになる列の名前です。主キーには最大16列を指定できます。1つの指定内でUNIQUEとともに指定することはできません。
FOREIGN KEY (ColumnName[,...])
表に外部キーを指定します。ColumnNameは、作成される表の外部キーとなる列の名前です。「FOREIGN KEY」を参照してください。
REFERENCES RefTableName (ColumnName[,...])
外部キーが関連付けられている表を指定します。RefTableNameは参照される表の名前で、ColumnNameは表の中で参照される列名です。
[ON DELETE
CASCADE]

ON DELETE CASCADE参照アクションを有効にします。指定されている場合、参照先キーの値を含む行が親表から削除されると、依存する外部キーの値を持つ子表の行も削除されます。

READONLY
キャッシュされた表に対する変更を許可しないように指定します。
PROPAGATE |
NOT PROPAGATE
キャッシュされた表への変更がコミットされたとき、対応するOracle表へ自動的に伝播されるかどうかを指定します。
UNIQUE HASH ON (HashColumnName)
この表にハッシュ索引を作成します。HashColumnNameには、この表のハッシュ・キーに含まれる列を指定します。ハッシュ索引に指定される列は、主キーの列と同じである必要があります。
PAGES=PrimaryPages
表の想定ページ数を指定します。PrimaryPages の数値に基づいて、ハッシュ索引用に作成されるハッシュ・バケットの数が決まります。最小値は1です。想定したページ数が少なすぎると、パフォーマンスが低下します。詳細は、「CREATE TABLE」を参照してください。
WHERE ExternalSearchCondition
Oracleが評価するキャッシュ・グループ表のWHERE句。このWHERE句は、キャッシュ・グループに対するすべてのLOADとREFRESH処理に追加されます。他の表を直接参照することはできません。これはTimesTenおよびOracleの両方で解析されます。『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』のWHERE句の使用に関する説明を参照してください。
AGING LRU [ON | OFF]

指定する場合、ルート表にLRUエージング・ポリシーを定義します。LRUエージング・ポリシーはキャッシュ・グループのすべての表に適用します。LRUエージング・ポリシーでは、エージングのタイプ(LRU)、エージング状態(ONまたはOFF)およびLRUエージング属性を定義します。

エージング状態をONまたはOFFのいずれかに設定します。ONはエージング状態が有効であり、エージングが自動的に実行されることを示します。OFFはエージング状態が無効であり、エージングが自動的に実行されないことを示します。両方の場合、エージング・ポリシーが定義されます。デフォルトはONです。

LRU属性はプロシージャttAgingLruConfigをコールして定義します。LRU属性はSQLレベルでは定義できません。

LRUエージングは、自動リフレッシュが設定されたキャッシュ・グループではサポートされません。

LRUエージングの詳細は、『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』のキャッシュ・グループでのエージングの実装に関する説明を参照してください。

AGING USE
ColumnName...
[ON | OFF]

指定する場合、ルート表に時間ベースのエージング・ポリシーを定義します。時間ベースのエージング・ポリシーはキャッシュ・グループのすべての表に適用します。時間ベースのエージング・ポリシーでは、エージングのタイプ(時間ベース)、エージング状態(ONまたはOFF)および時間ベースのエージング属性を定義します。

エージング状態をONまたはOFFのいずれかに設定します。ONはエージング状態が有効であり、エージングが自動的に実行されることを示します。OFFはエージング状態が無効であり、エージングが自動的に実行されないことを示します。両方の場合、エージング・ポリシーが定義されます。デフォルトはONです。

時間ベースのエージング属性はSQLレベルで定義され、LIFETIME句およびCYCLE句で指定します。

時間ベース・エージングに使用する列の名前としてColumnNameを指定します。列は、NOT NULLのTIMESTAMPデータ型またはDATEデータ型として定義します。この列の値がSYSDATEから差し引かれ、指定した単位(分、時間、日数)を使用して切り捨てられた後、LIFETIME値との比較が行われます。その結果がLIFETIME値より大きい場合、行はエージングの対象となります。

エージングに使用される列の値は、アプリケーションによって更新されます。この列の値が不明な行がある場合、その行がエージ・アウトされないようにするには、列に大きなデフォルト値を定義します(この列はNULLにはできません)。

時間ベースのエージングの詳細は、『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』のキャッシュ・グループでのエージングの実装に関する説明を参照してください。

LIFETIME Num1
{MINUTE[S] |HOUR[S]
DAY[S]}

LIFETIMEは時間ベースのエージング属性で、必須の句です。

AGING USE ColumnName 句の後にLIFETIME句を指定します。

LIFETIME句には、データがキャッシュに保持されることが保証される時間を指定します。

Num1には、行がキャッシュに保持される時間の長さを、分、時間または日数で表す正の整定数を指定します。LIFETIME値を超えた行はエージ・アウト(表から削除)されます。

時間の単位の概念がサポートされています。時間の単位にDAYSを指定した場合、タイムスタンプの日付が同じ日になっているすべての行が同時にエージ・アウトされます。また、HOURSを時間の単位に指定した場合は、タイムスタンプ値の時間が同じ行が、すべて同時にエージ・アウトされます。LIFETIMEの3 DAYSは、LIFETIMEの72 HOURS(3×24)やLIFETIMEの432 MINUTES(3×24×60)とは異なります。

[CYCLE Num2 {MINUTE[S] |HOUR[S] |
DAY[S]}]

CYCLEは時間ベースのエージング属性で、オプションです。LIFETIME句の後にCYCLE句を指定します。

CYCLE句は、データが指定したLIFETIME値を超えているかどうか、その結果エージ・アウト(削除)する必要があるかどうかを確認するために、システムで行をチェックする頻度を指定します。

Num2には、正の整数を指定します。

CYCLE句を指定しない場合、デフォルト値は5分です。Num2に0を指定すると、エージングは継続され、エージング・スレッドがスリープ状態になることはありません。

エージング状態がOFFの場合、エージングは自動的に実行されず、CYCLE句は無視されます。

キャッシュ・グループのAUTOREFRESH

AUTOREFRESHパラメータは、Oracleデータベースの変更をTimesTenキャッシュに自動的に伝播します。デフォルトでは、システム管理キャッシュ・グループは、自動的にOracleデータベースからTimesTenキャッシュに変更を伝播します。キャッシュ・グループのタイプの説明は、「ユーザー管理キャッシュ・グループおよびシステム管理キャッシュ・グループ」を参照してください。

TimesTenでは、FULLまたはINCREMENTALがサポートされています。FULLモードでは、キャッシュ全体が定期的にアンロードされてから再ロードされます。INCREMENTALモードでは、Oracleデータベースにトリガーがインストールされて変更の追跡が行われ、Oracleで変更された行のみが定期的に更新されます。PAUSED状態を使用している場合を除き、最初の増分リフレッシュは常に完全リフレッシュになります。デフォルトのモードはINCREMENTALです。

Oracle表のほとんどの行が変更されている場合は、FULL AUTOREFRESHがより有効です。変更が少ない場合は、INCREMENTAL AUTOREFRESHがより有効です。

AUTOREFRESHは、AUTOREFRESHが指定された文を含むトランザクションがコミットされた場合に、TimesTenによってスケジュールされます。AUTOREFRESHをスケジュールする文は、次のとおりです。

AUTOREFRESHの頻度は、指定した時間隔によって決まります。

AUTOREFRESHのSTATEには、ON、OFFまたはPAUSEDが指定できます。デフォルトでは、AUTOREFRESH STATEはPAUSEDです。

キャッシュ・グループでAUTOREFRESHを使用するには、最初にTimesTen ttAdminユーティリティを実行して、Oracle IDとPWDにcacheUidとcachePwdを指定するか、ttCacheUidPwdSet組込みプロシージャを実行します。

増分リフレッシュを使用してキャッシュ・グループのAUTOREFRESHをアクティブ化するには、Oracleに特定のトリガーをインストールしておく必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』を参照してください。Oracleに必要なトリガーやプロシージャはTimesTenによって自動的にインストールされます。

キャッシュ・グループでAUTOREFRESHを使用するには、キャッシュ・グループを作成する際にAUTOREFRESHを指定する必要があります。MODE、STATEおよびINTERVAL AUTOREFRESHの設定は、ALTER CACHE GROUPコマンドを使用することによって、キャッシュ・グループが作成された後で変更できます。

キャッシュ・グループをAUTOREFRESHまたはPROPAGATEに指定した後は、これらの属性を変更することはできません。

NOT PROPAGATE句とAUTOREFRESH文を同時に使用することはできません。

キャッシュ・グループのレプリケート時には、特定の要件と制限があります。『Oracle TimesTen Replication - TimesTen to TimesTen開発者および管理者ガイド』のキャッシュ・グループのレプリケーションに関する項を参照してください。

説明

キャッシュ・グループでのエージング

例5.43

READONLYキャッシュ・グループを作成します。

CREATE READONLY CACHE GROUP CustomerOrders

AUTOREFRESH INTERVAL 10 MINUTES

FROM

CUSTOMER (CUSTID INT NOT NULL,

       NAME CHAR(100) NOT NULL,

       ADDR CHAR(100),

       ZIP INT,

       REGION CHAR(10),

       PRIMARY KEY(CUSTID)),

ORDERTAB (ORDERID INT NOT NULL,

       CUSTID INT NOT NULL,

       PRIMARY KEY (ORDERID),

       FOREIGN KEY (CUSTID) REFERENCES CUSTOMER(CUSTID));

例5.44

ASYNCHROUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループを作成します。

CREATE ASYNCHRONOUS WRITETHROUGH cache group Customers

FROM

CUSTOMER (CUSTID INT NOT NULL,

       NAME CHAR(100) NOT NULL,

       ADDR CHAR(100),

       ZIP INT,

       PRIMARY KEY(CUSTID));

例5.45

SYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループを作成します。

CREATE SYNCHRONOUS WRITETHROUGH CACHE GROUP Customers

FROM

CUSTOMER (CUSTID INT NOT NULL,

       NAME CHAR(100) NOT NULL,

       ADDR CHAR(100),

       ZIP INT,

       PRIMARY KEY(CUSTID));

例5.46

USERMANAGEDキャッシュ・グループを作成します。

CREATE USERMANAGED CACHE GROUP UpdateAnywhereCustomers

AUTOREFRESH

       MODE INCREMENTAL

       INTERVAL 30 SECONDS

       STATE ON

FROM

CUSTOMER (CUSTID INT NOT NULL,

       NAME CHAR(100) NOT NULL,

       ADDR CHAR(100),

       ZIP INT,

       PRIMARY KEY(CUSTID),

       PROPAGATE);

例5.47

時間ベースのエージングが指定されたキャッシュ・グループを作成します。エージング用の列として、AgeTimestampを指定します。LIFETIMEは2時間、CYCLEは30分です。エージング状態は指定しないため、デフォルト設定(ON)が使用されます。

CREATE READONLY CACHE GROUP AgingCacheGroup

AUTOREFRESH

       MODE INCREMENTAL

       INTERVAL 5 MINUTES

       STATE PAUSED

FROM

CUSTOMER (CustomerId NUMBER NOT NULL,

       AgeTimestamp TIMESTAMP NOT NULL,

       PRIMARY KEY (CustomerId))

       AGING USE AgeTimestamp LIFETIME 2 HOURS CYCLE 30 MINUTES;

Command> describe customer;

Table USER.CUSTOMER:

  Columns:

   *CUSTOMERID                      NUMBER NOT NULL

    AGETIMESTAMP                    TIMESTAMP (6) NOT NULL

  AGING USE AgeTimestamp LIFETIME 2 HOURS CYCLE 30 MINUTES ON

1 table found.

(primary key columns are indicated with *)

例5.48

Oracleで大文字と小文字が混在するデリミタ付き識別子の表名にシノニムを使用すると、大文字と小文字が混在する表名をTimesTenでキャッシュできます。最初に、大文字と小文字が混在するOracle表の名前をキャッシュしてみます。「Could not find 'NameofTable' in Oracle」というエラーが表示されます。

Command> AUTOCOMMIT 0;

Command> PASSTHROUGH 3;

Command> CREATE TABLE "MixedCase" (Col1 NUMBER PRIMARY KEY NOT          NULL);

Command> INSERT INTO "MixedCase" VALUES (1);

1 row inserted.

Command> COMMIT;

Command> CREATE CACHE GROUP MixedCase1 from "MixedCase"

        (Col1 NUMBER PRIMARY KEY NOT NULL);

5140: Could not find SAMPLEUSER.MIXEDCASE in Oracle. May not have privileges.

The command failed.

次に、シノニムMIXEDCASEを作成し、そのシノニムを表名として使用します。

Command> AUTOCOMMIT 0;

Command> PASSTHROUGH 3;

Command> CREATE SYNONYM "MIXEDCASE" FOR "MixedCase";

Command> COMMIT;

Command> CREATE CACHE GROUP MixedCase2 FROM "MIXEDCASE"

         (COL1 NUMBER PRIMARY KEY NOT NULL);

Warning 5147: Cache group contains synonyms

Command> COMMIT;

例5.49

自動リフレッシュ・キャッシュ・グループでシノニムの名前を使用してみます。次のエラーが表示されます。

Command> AUTOCOMMIT 0;

Command> PASSTHROUGH 3;

Command> CREATE SYNONYM "MIXEDCASE_AUTO" FOR "MixedCase";

Command> COMMIT;

Command> CREATE READONLY CACHE GROUP MixedCase3 AUTOREFRESH MODE          INCREMENTAL INTERVAL 10 MINUTES FROM "MIXEDCASE_AUTO"

         (Col1 NUMBER PRIMARY KEY NOT NULL);

5142: Autorefresh is not allowed on cache groups with Oracle synonyms

The command failed.

関連項目

ALTER CACHE GROUP
ALTER TABLE
DROP CACHE GROUP
FLUSH CACHE GROUP
UNLOAD CACHE GROUP