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Domains のサンプル・アプリケーション: creditapp

BEA Tuxedo システムには、creditapp というサンプル・アプリケーションが同梱されています。creditapp は、前に説明した例 (bankapp とクレジット・カードの認可用アプリケーションを別々のドメインにする例) で取り上げた、実行可能な架空のアプリケーションです。

このアプリケーションは、TUXDIR/apps/creditapp にあり、以下のファイルが含まれています。

creditapp のファイル

ACCT.ec       ACCTA.ec      AUDITC.c      BAL.ec       BALANCE.m
BALANCEA.m BALC.ec BTADD.ec CBALANCE.m CCLOSE.m
CDEPOSIT.m CLOSE.m COPEN.m CRDT.ec CRDTA.ec
CRMENU.m CRMENU2.m CTRANSFER.m CWITHDRAW.m DEPOSIT.m
DEPOSITA.m FILES HCBALANCE.m HCCLOSE.m HCLOSE.m
HCOPEN.m HCWITHDRAW.m HELP.m HOPEN.m OPEN.m
README RUNME RUNME.sh SETUP.sh TLR.ec
TLR1.ec TLR2.ec TLR3.ec TLRA.ec TRANSFER.m
WITHDRAW.m WITHDRAWA.m XFER.c appinit.c aud.h
aud.v audit.c auditcon.c bank.flds bank.flds.h
bank.h cleanup.sh crbank.sh crbankdb.sh crdt_app.mk
crdt_app2.mk crdt_app3.mk crdt_app4.mk crdt_flds.h crdtvar
crdtvar2 credit.flds crtlog.sh crtlog2 crtlog2.sh
domcon1 domcon2 domcon3 domcon4 driver.sh
envfile.sh gendata.c gentran.c hostmk listnr
populate.sh run.sh setenv ubbdom1 ubbdom2
ubbdom3 ubbdom4 util.c

creditapp の README ファイル

creditapp ディレクトリには、次の README ファイルが含まれています。README ファイルには、creditapp のインストールと実行を行うためのスクリプトが記述されています。また、元のスクリプトにはない情報もいくつか追加されています。

creditapp の README ファイル

アプリケーションの簡単な作成方法
creditapp は、bankapp アプリケーションと hostapp アプリケーションを
拡張したアプリケーションです。
creditapp アプリケーションは、4 つのドメインで構成するように設計されています。
したがって、このソフトウェアは、4 つのマシンにインストールする必要があります。
RUNME.sh スクリプトに必要な手順が説明されています。
 
ステップ 1:creditapp のソフトウェアをコピーします。
$HOME ディレクトリの下に新しいディレクトリを作成し、
そのディレクトリに <TUXDIR>/apps/creditapp のすべてのソース・ファイルをコピーします。
TUXDIR は、BEA Tuxedo システムのインストール先である
ルート・ディレクトリです。新しいディレクトリを
$HOME /creditapp とするとします。この手順の残りのステップは、
$HOME/creditapp ディレクトリで行われます。
 
ステップ 2: 残り 3 つのマシンに対して、次の作業を行います。
アプリケーション用に使用できるディレクトリに、creditapp ディレクトリを作成します。
このディレクトリを $HOME/creditapp と指定するとします。
各マシンの $HOME/creditapp と TUXDIR の絶対パスを
書き留めておきます。これらの絶対パスは、RUNME.sh スクリプトで必要になります。
 
ステップ 3: 「マスタ・サイト」で、「RUNME.sh」スクリプトを実行します。
シェル・スクリプト「RUNME.sh」は、
4 ドメイン構成の creditapp アプリケーションを初期化、起動、シャットダウン、およびクリーン
アップするために設計された対話型のプログラムです。シェルは対話型であり、コマンド行引数は必要あ
りません。ディレクトリ内で必要なのは、ステップ 1 で TUXDIR/apps/creditapp ディレクトリから
コピーしたソースのみです。
環境変数 RSH と RCP の値を入力するか、
またはデフォルト値をそのまま指定するかを尋ねるメッセージが表示されます。
RSH と RCP の値は、必要なスクリプトをリモートにコピーしたり、実行するときに使用されます。
したがって、これらの値を入力しておくことは重要です。
以下は、重要な環境変数です。スクリプトにより、
環境から TUXDIR と APPDIR の値が取り出され、
(オプション 4 で) BLKSIZE の入力が求められます。
TUXDIR         このソフトウェアのインストール先である、BEA Tuxedo システム
のルート・ディレクトリ。
APPDIR         creditapp アプリケーションが置かれているディレクトリ。
crdtvar.dm1 では、デフォルトでこのディレクトリが
作業ディレクトリに設定されます。
そのため、最初に示したとおり、$HOME/creditapp を作業ディレクトリとして使用
できます。これは、ステップ 1 で creditapp ファイルのコピー先に指定した
ディレクトリです。
BLKSIZE         データベースの論理ブロック・サイズ (バイト単位)。
コンピュータの物理的ページ・サイズの整数倍でなければなりません
(512 バイト、4096 バイトなど)。
RUNME.sh を起動すると、メニューが表示され、10 個のオプション (11 個目は「終了」オプション) 
が表示されます。
オプションの種類は、以下のとおりです。
          1) コンフィギュレーション・ファイルおよび makefile を初期化する
2) ファイルをリモート・サイトにコピーする
3) crdtapp のクライアントとサーバを作成する
4) データベースを作成する
5) バイナリ形式の tuxconfig ファイルと bdmconfig ファイルを生成する
6) トランザクション・ログ・ファイルを作成する
7) アプリケーションを起動する
8) データベースにデータを追加する
9) アプリケーションをシャットダウンする
10) IPC 資源、データベース・ファイル、およびログ・ファイルをクリーンアップする
q) 終了
サンプル・アプリケーションの作成と実行に関するすべてのプロセスを
行うには、1 番のオプションから開始してください。
1 つのオプションが終了すると、次のオプションが表示されます。
 
オプション 1―コンフィギュレーション・ファイルおよび makefile を初期化します。
このオプションでは、アプリケーションに必要な makefile、UBBCONFIG ファイル、
および DMCONFIG ファイルを設定します。
            質問には必ず答えてください。
            システム名を入力してください。使用しているマシンの uname を、
   現在使用しているマシンから順に入力します。
 
各マシンの TUXDIR を入力してください。
            各マシンの APPDIR を入力してください。
 
以降の質問にもすべて答えてください。
 
4 つの 16 進数の例は、「beef、cfff、6774、aeef」です。
NOTE:各マシンには、一意の 16 進シーケンスが必要です。
 
オプション 2―ファイルをコンフィギュレーション内のほかのドメインにコピーします。
 
オプション 3―すべてのマシンにクライアントとサーバを作成します。
            注)各サイトでクライアントとサーバが正しく作成されたことを
確認してください。必要に応じて、各自でクライアントとサーバを作成してください。
                特定のサイトで次のように入力します。
nohup make -f CRDT{$MACH}.mk2 
                ${MACH} は、作成先のマシンの uname です。
次に例を示します。
                        nohup make -f CRDTtux1.mk2
 
オプション 4―各サイトでデータベースを作成します。
            注)各サイトの
               crdt${MACH}.dm1 (プライマリ・サイトの場合) または
               crdt${MACH}.dm2 (リモート・サイト) で、ブロック・サイズの値が
               正しく設定されていることを確認してください。${MACH} は
               作成先のマシンの uname です。
 
オプション 5―tuxconfig ファイルおよび bdmconfig ファイルを生成します。
 

その他のオプションは、bankapp の場合と同様です。
 
オプション 8―データベースにデータを追加します。
            メニューを終了するには、q を入力します。
CREDITAPP の実行
__________________
 
各マシンにはスクリプト run.sh が用意されています。
            run.sh を実行します。
            run
次のメッセージが表示されます。
               Is this machine the Credit Card Authorization Center(y/n)?
               プライマリ・マシンの場合は y を入力します。
それ以外のマシンの場合は n を入力します。
プライマリ・マシンでは、ほかの 3 つのマシンとは異なるメニューが表示されます。
すべての口座はプライマリ・マシンに置かれています。
これらの口座には、どのマシンからもアクセスできます。
 
口座 10000000 〜 120000000
マシン 2、マシン 3、およびマシン 4 は、機能拡張された bankapp アプリケーションです。
            マシン 2 には、10000 〜 39999 の口座があります。
マシン 3 には、40000 〜 79999 の口座があります。
マシン 4 には、80000 〜 109999 の口座があります。
すべての処理は、/DOMAIN ソフトウェアを使用して行われます。
ULOG###### を指定して tail -f を実行すると、要求の処理内容が表示されます。
要求を処理するマシンで、tail -f ULOG###### と入力します。
           ###### には日付を指定します。

 

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