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CORBA オブジェクト関連の用語

以下は、この章で使用する用語の一覧です。

DLL

ダイナミック・リンク・ライブラリ (DLL: Dynamic Link Library)。ロード・モジュールにグループ化された関数の集合。Windows アプリケーションでは、実行時に実行形式プログラムに動的にリンクされます。

IIOP

インターネット ORB 間プロトコル (IIOP: Internet Inter-ORB Protocol)。TCP/IP 準拠の通信プロトコルで、共通のバックボーン・プロトコルとして CORBA 定義のメッセージ送受信をサポートします。

ISH

IIOP サーバ・ハンドラ (ISH: IIOP Server Handler)。アプリケーション・サイト上で実行されるクライアント・プロセス。リモート・クライアントの代理として機能します。

ISL

IIOP サーバ・リスナ (ISL: IIOP Server Listener)。アプリケーション・サイト上で実行されるサーバ・プロセス。リモート・クライアントの接続要求をリッスンします。

サーバ

BEA Tuxedo ドメインのマシンで管理されるサーバ。BEA Tuxedo CORBA サーバは、BEA Tuxedo CORBA の buildobjserver コマンドを使用して作成されます。CORBA サーバは、セキュリティ、トランザクション、オブジェクトの状態管理など、BEA Tuxedo の機能をインプリメントします。サーバは、BEA Tuxedo ドメイン内外の任意のサーバを呼び出すことができます。

ネイティブ・クライアント

BEA Tuxedo ドメイン内のクライアント。CORBA ORB を使用して、BEA Tuxedo ドメイン内外のオブジェクトを呼び出します。ネイティブ・クライアントのホストには、BEA Tuxedo の管理コンポーネントとインフラストラクチャ・コンポーネントがあります。たとえば、tmadmin、FactoryFinder、ISL/ISH などです。ネイティブ・クライアントは、環境オブジェクトを使用して CORBA オブジェクトにアクセスします。ネイティブ C++ クライアントは buildobjclient コマンドを使用して作成し、ネイティブ Java クライアントはサード・パーティ ORB 提供のツールを使用して作成します。

リモート・クライアント

BEA Tuxedo ドメイン外のクライアント。リモート・クライアントは、CORBA ORB を使用して、BEA Tuxedo ドメイン内外のオブジェクトを呼び出すことができます。リモート・クライアントのホストには、tmadmin、FactoryFinder、ISL/ISH など、BEA Tuxedo の管理コンポーネントやインフラストラクチャ・コンポーネントはなく、リモート・クライアントがオブジェクトを呼び出すためのサポート・ソフトウェア (CORBA ORB)があります。リモート・クライアントは、環境オブジェクトを使用して CORBA オブジェクトにアクセスします。リモート C++ クライアントは buildobjclient コマンドを使用して作成し、リモート Java クライアントはサード・パーティ ORB 提供のツールを使用して作成します。

ネイティブ・共同クライアント/サーバ

(1) ビジネス上の処理のスタータとなるコードを実行し、(2) オブジェクトを呼び出すためのメソッド・コードを実行する、という 2 つの目的を持つプロセス。共同クライアント/サーバは、BEA Tuxedo ドメイン内にあります。ネイティブ・ジョイント C++ クライアント/サーバは、buildobjclient コマンドを使用して作成します。Java ネイティブ・共同クライアント/サーバはサポートされていません。

注記 ネイティブ・共同クライアント/サーバのサーバ・ロールは、通常のサーバと比べて大幅に弱くなります。tmadmin、FactoryFinder、ISL/ISH などの BEA Tuxedo CORBA の管理コンポーネントやインフラストラクチャ・コンポーネントはなく (BEA Tuxedo のスケーラビリティと信頼性に関する属性もなし)、BEA Tuxedo の TP Framework も使用しないため、クライアントと ORB 間でより直接的なインタラクションが必要になります。

リモート・共同クライアント/サーバ

(1) ビジネス上の処理のスタータとなるコードを実行し、(2) オブジェクトを呼び出すためのメソッド・コードを実行する、という 2 つの目的を持つプロセス。共同クライアント/サーバは、BEA Tuxedo ドメイン外にあります。共同クライアント/サーバは BEA Tuxedo TP Framework を使用しないので、クライアントと ORB 間でより直接的なインタラクションが必要です。リモート・ジョイント C++ クライアント/サーバは buildobjclient コマンドを使用して作成し、リモート Java クライアント/サーバはサード・パーティ ORB 提供のツールを使用して作成します。

注記 共同クライアント/サーバは、サーバ・ロールの一部としてクライアントの役割を果たすサーバとは異なります。サーバが呼び出し処理を完了すると、休止状態に戻ります。共同クライアント/サーバは常にアクティブ・モードで動作し、サーバ・ロールとは関連のないコードを実行します。このためサーバ・ロールによって一時的にアクティブなクライアント・ロールが中断されますが、クライアント・ロールは常に再開されます。

注記 リモート・共同クライアント/サーバのサーバ・ロールは、通常のサーバと比べて大幅に弱くなります。クライアントにもサーバにも、tmadmin、FactoryFinder、ISL/ISH など、BEA Tuxedo の管理コンポーネントやインフラストラクチャ・コンポーネントはありません (BEA Tuxedo のスケーラビリティや信頼性に関する属性もなし)。

BEA Tuxedo CORBA オブジェクト

TP Framework を使用してインプリメントされ、セキュリティ、トランザクション、およびオブジェクトの状態管理をインプリメントする CORBA オブジェクト。CORBA オブジェクトは、BEA Tuxedo CORBA サーバでインプリメントされます。つまり、これらのオブジェクトは BEA Tuxedo ドメインの一部であり、BEA Tuxedo インフラストラクチャを使用します。

コールバック・オブジェクト

ターゲット オブジェクトでのクライアントの呼び出しで、パラメータとして提供される CORBA オブジェクト。ターゲット・オブジェクトは、そのターゲット・オブジェクトの実行時、または後で (ターゲット オブジェクトの呼び出しが完了した後でも可) コールバック・オブジェクトを呼び出すことができます。コールバック・オブジェクトは、BEA Tuxedo ドメイン内外のどちらにも配置できます。

 

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