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MIB を使用してアプリケーションを監視する

MIB を使用すると、2 種類の操作を実行できます。1 つ目は、get 操作を使用した MIB からの情報の取得です。2 つ目は、set 操作を使用した MIB の情報の更新です。これらの操作は、ATMI 関数 (tpalloc(3c)tprealloc(3c)tpcall(3c)tpacall(3c)tpgetrply(3c)tpenqueue(3c)tpdequeue(3c)など) を使用していつでも実行できます。

get 操作を使って MIB を照会すると、MIB は一致したオブジェクトをいくつか返し、そのほかの候補数を示します。MIB は、残りのオブジェクトを取得するためのハンドル (カーソル) を返します。次のオブジェクトのセットを取得する操作は、getnext です。照会したオブジェクトが複数のバッファに渡ると、3 つ目の操作が発生します。

制限を指定して MIB を照会する

仮想データベースである MIB を照会するとは、データベース・テーブルからレコードのセットを選択することです。データベース・テーブルのサイズを制限する方法は 2 つあります。つまり、照会に対して返すオブジェクト数を制限するか、または各オブジェクトの情報量を制限します。キー・フィールドとフィルタを使用して、リクエストの範囲を必要なデータだけに制限することもできます。制限を多く指定すればするほど、アプリケーションから要求される情報は少なくなり、応答は早くなります。

グローバル・データおよびローカル・データを照会する

MIB のデータは、いくつかの場所に分けて保存されています。分散アプリケーションでは、複数のマシンに複製されているデータもあります。また、複製はされず、データの属性やデータが表すオブジェクトにより、特定のマシンのローカル・データになるデータもあります。

グローバル・データとは

グローバル・データとは、サーバなどのアプリケーション・コンポーネントに関する情報で、アプリケーション内のすべてのマシン上に複製されます。サーバに関するほとんどのデータ (コンフィギュレーションや状態に関する情報など) は、アプリケーションにグローバルに複製され、特にすべての掲示板に複製されます。BEA Tuxedo アプリケーションでは、どこからでもこの情報にアクセスできます。

たとえば、管理者は、Customer Orders という名前のアプリケーション内の任意のマシンから、サーバ B6 が Group1 に属しており、CustOrdA というマシン上で起動しており、アクティブであることを確認できます。

ローカル・データとは

ローカル・データとは、グローバルには複製されない、エンティティに対してローカルなデータ (サーバの統計など) のことです。ローカルな属性の例は TA_TOTREQC です。この属性は、特定のサーバ上でサービスが処理される回数を定義します。この統計は、ホスト・マシン上のサーバに保存されます。サーバがサービス要求を受信し、そのサービスが処理されると、カウンタの値が増えます。この種の情報はローカルで管理されるため、複製するとシステムの性能が低下します。

MIB には、ローカル (クライアントなど) にしかないクラスもあります。クライアントがログインすると、掲示板にクライアント用のエントリが作成され、ここにクライアントに関するトラッキング情報が記録されます。MIB は、このエントリを調べることにより、いつでもクライアントの状態を判別できます。

tpadmcall を使用して情報にアクセスする

BEA Tuxedo システムには、アプリケーションが稼動していない場合に MIB に直接アクセスするためのプログラミング・インターフェイスが用意されています。これが tpadmcall 関数であり、MIB を構成するデータにアプリケーションから直接アクセスするときに使用します。tpadmcall を使用すると、ローカル情報のサブセットにアクセスできます。

tpadmcall は、システムが稼動していないときに、システムを照会したり、管理上の変更を行う場合に使用してください。tpadmcall は、リクエストを送信する代わりに TUXCONFIG ファイルを照会します。送信用と受信用のデータ・バッファ (照会と応答の内容を格納) は、まったく同じです。

関連項目

 

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