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実行時のトレース機能を使用する

BEA Tuxedo システムには、分散型ビジネス・アプリケーションの実行をトラッキングする実行時のトレース機能があります。システムには、さまざまなカテゴリの関数の呼び出しを記録するためのトレース・ポイントが組み込まれています。たとえば、アプリケーションによって発行された ATMI 関数、X/Open 準拠のリソース・マネージャに対する BEA Tuxedo システムからの XA 関数などです。

トレース機能を有効にするには、カテゴリ、フィルタ式、およびアクションを含むトレース式を指定する必要があります。カテゴリには、トレース対象の関数の種類 (ATMI など) を指定します。フィルタ式には、アクションをトリガした特定の関数を指定します。アクションには、BEA Tuxedo システムによって指定された関数に対する応答を指定します。たとえば、ULOG へのレコードの書き込み、システム・コマンドの実行、トレース処理の終了、などのアクションを指定できます。クライアント・プロセスでは、リクエストを使用してトレース機能を複製転送することもできます。この機能は「ダイイング」と呼ばれます。つまり、トレース処理により、クライアントから呼び出されたすべてのサービスを「色付けする」ことを意味します。

トレース式は、TMTRACE 環境変数を設定するか、またはサーバ環境で式を指定することにより設定できます。

tmadminchangetrace コマンドを使用すると、トレース・オプションをアクティブにしたり非アクティブにできます。このコマンドを使用すると、アクティブなクライアント・プロセスまたはサーバ・プロセスのトレース式を上書きできます。管理者は、すべてのクライアントとサーバに対してグローバルなトレース機能を許可することも、特定のマシン、グループ、またはサーバだけがトレース機能を実行できるように設定することもできます。

関連項目

 

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