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データ依存型ルーティングの使用

データ依存型ルーティングは、クライアントが次のものにサービスを要求した場合に有用です。

水平分離型データベースは、情報を格納しておくリポジトリです。情報はカテゴリ別に保存されます。これは、各本棚に異なるカテゴリ (伝記、フィクションなど) の本が収納されている図書館に似ています。

ルール・ベース・サーバとは、サービス要求をサービス・ルーチンに転送する前に、サービス要求が特定のアプリケーション固有の条件を満たしているかどうかを判定するサーバです。ルール・ベース・サーバは、ほとんど同じ複数の要求に対して、ビジネス上の理由で多少異なる処理を行う場合に使用すると有用です。

注記 分散型 BEA Tuxedo CORBA アプリケーションのファクトリ・ベース・ルーティングについては、『BEA Tuxedo CORBA アプリケーションのスケーリング、分散、およびチューニング』を参照してください。

水平分離型データベースを使ったデータ依存型ルーティングの例

銀行取引アプリケーションで 2 つのクライアントが口座 3 と口座 17 という 2 つの口座の現在の残高を照会する要求を発行したとします。アプリケーションでデータ依存型ルーティングが使用されている場合、BEA Tuxedo システムでは次の処理が行われます。

  1. 2 つのサービス要求で指定された口座番号 (3 と 17) を取得します。

  2. どのサーバがどのデータ範囲の処理を行うかを示す、BEA Tuxedo の掲示板のルー ティング・テーブルを調べます(この例では、サーバ 1 は口座 1 〜 10 の範囲のす べてのリクエストを処理し、サーバ 2 は口座 11 〜 20 の範囲のすべてのリクエス トを処理します)。

  3. それぞれの要求を該当するサーバに送信します。つまり、口座 3 への要求をサー バ 1 に転送し、口座 17 への要求をサーバ 2 に転送します。

次の図は、このプロセスを示しています。

水平分離型データベースを使ったデータ依存型ルーティング


 

ルール・ベース・サーバでのデータ依存型ルーティングの例

次の規則を持つ銀行取引アプリケーションがあるとします。

2 つのクライアントが 100 ドルと 800 ドルの引き出しを要求したとします。引き出しの規則でデータ依存型ルーティングが有効になっている場合、BEA Tuxedo では次のような処理が行われます

  1. 2 つのサービス要求で指定された引き出し額 (100 ドルと 800 ドル) を取得します。

  2. どのサーバがいくらのリクエストの処理を行うかを示す、BEA Tuxedo の掲示板の ルーティング・テーブルを調べます。この例では、500 ドルまでのすべての引き 出し要求をサーバ 1 が処理し、500 ドルを超えるすべての引き出し要求をサーバ 2 が処理しています。

  3. それぞれの要求を該当するサーバに送信します。つまり、100 ドルの要求をサー バ 1 に転送し、800 ドルの要求をサーバ 2 に転送します。

次の図は、このプロセスを示しています。

ルール・ベース・サーバでのデータ依存型ルーティング


 

関連項目

 

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