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複数のネットグループによる設定例

First State Bank という架空の銀行で、5 台のマシン (A-E) が構成されるネットワークを想定してください。これらのマシンは 4 つのネットワーク・グループに構成され、それぞれのマシンが 2 つから 3 つのネットワーク・グループで使用されています。

注記 複数のネットワーク・グループ (NETGROUPS) を含むコンフィギュレーションでは、ハードウェアおよびソフトウェアに対する要件があります。ただし、このマニュアルでは説明していません。たとえば、マシンが、複数の物理ネットワークに参加しなければならない場合があります。各マシンの TCP/IP シンボリック・アドレスは、/etc/hosts ファイルまたは DNS (ドメイン・ネーム・サービス) で識別する必要があります。

次の例の //A_CORPORATE:5345 という形式のアドレスの文字列 A_CORPORATE は、/etc/hosts ファイルまたは DNS (ドメイン・ネーム・サービス) で指定されていることを想定しています。

First State Bank には、次の 4 つのネットワーク・グループがあります。

すべてのマシンは、DEFAULTNET (企業 WAN) に属します。さらに、各マシンは MAGENTA_GROUP または BLUE_GROUP に関連付けられます。MAGENTA_GROUP の一部のマシンは GREEN_GROUP に属しています。次の図は、ネットワークにおけるグループの構成を示しています。

ネットワーク・グループの例


 

この例では、マシン A と B は以下のグループに対するアドレスを持ちます。

マシン C は以下のグループに対するアドレスを持ちます。

マシン D と E は以下のグループに対するアドレスを持ちます。

ローカル・エリア・ネットワークはロケーション間でルーティングされないため、マシン D (BLUE_GROUP LAN 内) は、共通の単一のアドレス、つまり企業 WAN ネットワーク・アドレスのみを使用してマシン A (GREEN_GROUP LAN 内) とやり取りします。

サンプル・ネットワークのコンフィギュレーション・ファイル

前の節で説明したネットワークを設定するため、First State Bank の管理者は、以下に示すように、UBBCONFIG ファイルの NETGROUPS および NETWORK セクションで各グループを定義します。

*NETGROUPS

DEFAULTNET NETGRPNO = 0 NETPRIO = 100 #default
BLUE_GROUP NETGRPNO = 9 NETPRIO = 200
MAGENTA_GROUP NETGRPNO = 125 NETPRIO = 200
GREEN_GROUP NETGRPNO = 13 NETPRIO = 300

*NETWORK

A NETGROUP=DEFAULTNET NADDR="//A_CORPORATE:5723"
A NETGROUP=MAGENTA_GROUP NADDR="//A_MAGENTA:5724"
A NETGROUP=GREEN_GROUP NADDR="//A_GREEN:5725"
B      NETGROUP=DEFAULTNET        NADDR="//B_CORPORATE:5723"
B NETGROUP=MAGENTA_GROUP NADDR="//B_MAGENTA:5724"
B NETGROUP=GREEN_GROUP NADDR="//B_GREEN:5725"

C NETGROUP=DEFAULTNET NADDR="//C_CORPORATE:5723"
C NETGROUP=MAGENTA_GROUP NADDR="//C_MAGENTA:5724"

D NETGROUP=DEFAULTNET NADDR="//D_CORPORATE:5723"
D NETGROUP=BLUE_GROUP NADDR="//D_BLUE:5726"
E      NETGROUP=DEFAULTNET        NADDR="//E_CORPORATE:5723"
E NETGROUP=BLUE_GROUP NADDR="//E_BLUE:5726"

各ネットワーク・グループへの優先順位の割り当て

ネットワークの BRIDGE プロセスの機能を最大限に生かすには、各ネットワーク・グループを表す NETGROUP に適切に優先順位を割り当てます。NETGROUP の優先順位を割り当てる場合は、以下の点を念頭に置いてください。

ネットワーク・グループへの優先順位の割り当て例

次の図は、First State Bank の管理者が使用可能なネットワーク・グループに優先順位を割り当てる方法を示しています。

ネットワーク・グループへの優先順位の割り当て


 

次のように優先順位が割り当てられます。

NETGROUPS セクションおよび NETWORK セクションの例

最も優先順位の低いネットワーク・グループは、デフォルトのネットワーク・グループとして予約されます。つまり、ほかのネットワーク・グループがすべて使用不可能にならない限り、このグループは使用されません。したがって、分単位で課金される衛星回線など、特定のネットワークの使用を制限する場合は、そのネットワークをデフォルトのネットワーク・グループとして指定します。

デフォルトのネットワーク・グループに優先順位を割り当てるには、ほかのグループと同じように、DEFAULTNETNETPRIO バラメータを設定します。DEFAULTNET の NETPRIO を指定しないと、以下の例に示すようにデフォルト値の 100 が使用されます。

*NETGROUP
DEFAULTNET NETGRPNO = 0 NETPRIO = 100

DEFAULTNET では、ネットワーク・グループ番号 (NETGRPNO) の値を 0 に指定しなければなりません。これ以外の値は無効です。NETGRPNO の値は、エントリごとに一意でなければなりません。

一方、複数のネットワーク・グループに対して、同じ NETPRIO の値を割り当てることもできます。たとえば、First State Bank のコンフィギュレーション・ファイルで、MAGENTA_GROUPGREEN_GROUP に同じネットワーク優先順位 (NETPRIO=200) を割り当てることができます。

各ネットワーク・アドレス (NETWORK) は、デフォルトで DEFAULTNET ネットワーク・グループに関連付けられます。このパラメータは、エントリ間の統一性を保ちたい場合、または定義されるネットワーク・アドレスを 2 つ目のネットワーク・グループに関連付けたい場合に、明示的に指定することができます。

*NETWORK
D NETGROUP=BLUE_GROUP NADDR="//D_BLUE:5726"

 

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