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システム全体のパフォーマンスの向上
パフォーマンスを向上するための以下の方法は、BEA Tuxedo リリース 8.0 以降で適用できます。
サービスとインターフェイスをキャッシュする
BEA Tuxedo リリース 8.0 以降では、サービス・エントリとインターフェイス・エントリをキャッシュして、掲示板をロックせずに、キャッシュされたサービスやインターフェイスのコピーを使用することができます。これによってパフォーマンスが大幅に向上します。特に、クライアント数が多く、サービスの数が少ないシステムで有効です。
コンフィギュレーション・ファイルの MACHINCES および SERVERS セクションに追加された SICACHEENTRIESMAX オプションを使用すると、プロセスやサーバ側で保持できるサービス・キャッシュ・エントリの最大数を指定できます。
クライアントやアプリケーションによっては、キャッシュが効果的でない場合があるため、キャッシュ・サイズを制御する環境変数 TMSICACHEENTRIESMAX が追加されています。また、TMSICACHEENTRIESMAX にはデフォルト値が設定されているため、以前のバージョンからアップグレードする場合は新たに設定を変更する必要がありません。キャッシュ・サイズの肥大化はクライアントにとって望ましくないため、TMSICACHEENTRIESMAX を使用してキャッシュ・エントリ数を制御することもできます。
サービス・キャッシュの制限事項
キャッシュ機能には以下の制限事項があります。
注記 SICACHEENTRIESMAX オプションの詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』 の ubbconfig(5) および TM_MIB(5) のセクションを参照してください。
TMSICACHEENTRIESMAX 変数の詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』 の tuxenv(5) のセクションを参照してください。
認可および監査によるセキュリティを削除する
BEA Tuxedo リリース 7.1 では、AAA (Authentication、Authorization、Auditing) セキュリティ機能が追加され、AAA プラグイン関数を使用したインプリメンテーションでは BEA Tuxedo の管理オプションによるセキュリティをベースにする必要がなくなりました。この結果、BEA Tuxedo 7.1 の主要なコード・パスでは、BEA Engine の AAA セキュリティ関数が常に呼び出されます。しかし、多くのアプリケーションではセキュリティ機能が使用されないため、BEA Engine のセキュリティ呼び出しによるオーバーヘッドは不要です。
BEA Tuxedo リリース 8.0 以降では、コンフィギュレーション・ファイルの RESOURCES セクションの OPTIONS パラメータに、NO_AA オプションが追加されています。NO_AA オプションを使用すると、認可および監査に関するセキュリティ関数の呼び出しを回避できます。認証はほとんどのアプリケーションで必要であるため、この機能をオフにすることはできません。
NO_AA オプションを有効にすると、以下の SECURITY パラメータ が影響を受けます。
注記 NO_AA オプションの詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』 の ubbconfig(5) および TM_MIB(5) のセクションを参照してください。
マルチスレッド処理をオフにする
BEA Tuxedo リリース 7.1 では、汎用的なスレッド機能が追加されました。ただし、アーキテクチャの汎用性により、重要な状態情報を保護するため、すべての ATMI 呼び出しでミューテックス関数を呼び出す必要がありました。また、ライブラリで使用されるエンジンやキャッシュ・スキーマの階層構造により、さらにミューテックスが必要になります。スレッドを使用しないアプリケーションでは、これらのオプションをオフにすると、アプリケーション・コードを変更しなくても大幅にパフォーマンスを向上させることができます。
マルチスレッド処理をオフにするため、BEA Tuxedo リリース 8.0 以降では、環境変数 TMNOTHREADS がインプリメントされています。この機能により、新たに API 関数やフラグを導入しなくても、個々のプロセスでスレッドをオンまたはオフにすることができます。
TMNOTHREADS 変数が「yes」に設定されている場合、ミューテックス関数の呼び出しが回避されます。
注記 TMNOTHREADS の詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』 の tuxenv(5) のセクションを参照してください。
XA トランザクションをオフにする
すべての BEA Tuxedo アプリケーションで XA トランザクションを使用するのではないにもかかわらず、すべてのプロセスで、内部トランザクション関数の呼び出しによってトランザクション処理の負担がかかります。BEA Tuxedo リリース 8.0 以降では、XA トランザクションを使用しないアプリケーションでパフォーマンスを向上させるため、コンフィギュレーション・ファイルの RESOURCES セクションの OPTIONS パラメータに NO_XA フラグが追加されています。
NO_XA フラグをセットすると、XA トランザクションは許可されなくなります。NO_XA オプションが指定されている場合、GROUPS セクションで TMS サービスを設定しようとすると失敗するので注意してください。
注記 NO_XA オプションの詳細については、『ファイル形式、データ記述方法、MIB、およびシステム・プロセスのリファレンス』 の ubbconfig(5) および TM_MIB(5) のセクションを参照してください。
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