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マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションの利点と問題点
マルチスレッドとマルチコンテキストを適切な状況で使用すると、BEA Tuxedo アプリケーションのパフォーマンスを向上できます。ただし、これらの手法を取り入れる前に、潜在的な利点と問題点について理解しておくことが大切です。
マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションの利点
マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションには、以下の利点があります。
マルチスレッドとマルチコンテキストを併用すると、一部のアプリケーションではパフォーマンスと並列性が向上します。また、一部のアプリケーションでは、パフォーマンスが変わらないか、逆に低下する場合があります。パフォーマンスへの影響は、使用しているアプリケーションによって異なります。
アプリケーションによっては、異なるリモート・プロシージャ・コールと会話を別々のスレッドでコーディングした方が、同じスレッドで管理するより簡単な場合があります。
BEA Tuxedo クライアントを同時に複数のアプリケーションに接続できます。
1 つのサーバで複数のサービス・スレッドをディスパッチできるので、アプリケーションに対して起動するサーバの数を減らすことができます。このように複数のスレッドをディスパッチできる機能は、特に会話型サーバの場合に有用です。会話型サーバにこの機能がない場合、会話が終了するまで 1 つのクライアントしか使用できなくなります。
アプリケーションで、クライアント・スレッドが Microsoft Internet Information Server API または Netscape Enterprise Server インターフェイス (NSAPI) によって生成される場合、これらのツールの機能を最大限に利用するにはマルチスレッドが不可欠です。ほかのツールについても同じことが言えます。
マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションの問題点
マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションには、以下の問題点があります。
マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションのコーディングは簡単ではありません。このようなアプリケーションのコーディングは、十分な経験を持つプログラマだけが行うことができます。
マルチスレッド・アプリケーションまたはマルチコンテキスト・アプリケーションで発生したエラーを再現することは、シングルスレッドおよびシングルコンテキスト・アプリケーションで再現するより難しい作業です。そのため、エラー発生時にその根本的な原因を特定して検証することがさらに難しくなります。
スレッド間の並列性の管理は難しい作業であり、アプリケーションで新たに問題を引き起こす可能性があります。
マルチスレッド・アプリケーションのテストは、シングルスレッド・アプリケーションのテストより難しい作業です。問題がタイミングに関連していることが多く、再現が困難だからです。
既存のコードでマルチスレッドとマルチコンテキストを使用するには、大部分のコードを再構築しなければなりません。プログラマは、以下の作業を行う必要があります。
移植が完了したら何度もテストを繰り返す必要があり、マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションの移植には多くの作業が必要になります。
関連項目
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