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マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションの設計上の検討事項

マルチスレッドおよびマルチコンテキスト・アプリケーションは、一部の BEA Tuxedo ドメインでは正しく動作しますが、すべてのドメインで正しく動作するとは限りません。そのようなアプリケーションを作成するかどうかは、次の基本事項を検討してから決定します。

環境の要件

マルチスレッド・アプリケーションまたはマルチコンテキスト・アプリケーションの開発では、開発環境と実行時環境に関して次の内容を検討します。

設計の要件

マルチスレッド・アプリケーションやマルチコンテキスト・アプリケーションの設計では、次の内容を検討します。

マルチスレッドやマルチコンテキストに適するアプリケーションのタスク

次の表は、アプリケーションをマルチスレッドまたはマルチコンテキストにすべきかどうかを判断するための参考となる検討事項を示しています。この表だけでは十分ではないので、個々の要件に基づいてほかの事項も検討してください。

そのほかの検討事項については、マルチスレッド・アプリケーションやマルチコンテキスト・アプリケーションのプログラミングに関する書籍を参照してください。

検討事項

検討事項に該当する場合に使用する機能

ドメイン機能を使用せずに、クライアントが複数のアプリケーションに接続する必要があるか

マルチコンテキスト

アプリケーション内でクライアントが多重化の機能を果たすか。たとえば、アプリケーション内の 1 つのマシンがそのほかの 100 台のマシンの「代理」に指定されているか

マルチコンテキスト

クライアントでマルチコンテキストが使用されるか

マルチスレッド。各コンテキストにスレッドを 1 つずつ割り当てると、コードを簡略化できます。

クライアントが 2 つ以上のタスクを長時間個別に実行することで、並列処理によるパフォーマンスがスレッド同期のコストと複雑さを上回るか

マルチスレッド

1 つのサーバで複数の要求を同時に処理するか

マルチスレッド。MAXDISPATCHTHREADS に 1 より大きな値を割り当てます。このように設定すると、1 つのサーバで複数のクライアントをそのクライアントのスレッドで処理できるようになります。

クライアントまたはサーバに複数のスレッドがある場合、各スレッドでわずかな処理を行った後でもスレッドを同期する必要があるか

マルチスレッドを使用しない

必要なアプリケーションと接続の数

アクセスするアプリケーションの数と、確立する接続の数を決定します。

同期に関する検討事項

これは設計段階での重要な検討事項です。このマニュアルでは、この内容について取り上げていません。マルチスレッド・アプリケーションやマルチコンテキスト・アプリケーションのプログラミングに関する書籍を参照してください。

アプリケーションの移植

後でアプリケーションを移植する必要がある場合、オペレーティング・システムに応じて異なる関数が使用されていることに注目してください。あるプラットフォームで作成した初期バージョンのアプリケーションを後で移植する場合、異なる関数でコードを書き直すためにどれだけのリソース時間が必要なのかを考慮する必要があります。

最適なスレッド・モデル

現在使用されているマルチスレッド・プログラムには、次のようなモデルがあります。

スレッド・モデルについては、このマニュアルでは取り上げていません。アプリケーションのプログラミング・モデルを選択する場合は、利用できるすべてのモデルを調べて、設計の要件を慎重に検討してください。

ワークステーション・クライアントの相互運用性に関する制約

リリース 7.1 の Workstation クライアントと 7.1 以前の BEA Tuxedo システムに基づくアプリケーションとの相互運用性は、次のどの場合でもサポートされています。

BEA Tuxedo リリース 7.1 のワークステーション・クライアントで、1 つのコンテキストに複数のスレッドがある場合は、リリース 7.1 より前の BEA Tuxedo システムとは相互運用しません。

関連項目

 

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