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UNIX のバインディング

以下に、COBOL 言語を使用して UNIX 上で BEA Tuxedo アプリケーションを開発する場合に、クライアント・プログラムを作成してビルドする方法、および正しい環境変数の設定方法について説明します。

クライアント・プログラムの作成

UNIX プラットフォーム用 COBOL クライアント・プログラムは、BEA Tuxedo 管理ドメインで COBOL クライアントを開発する場合と同じように開発できます。すべての ATMI 呼び出しを使用することができます。

クライアント・プログラムを作成する

ワークステーション・クライアント・プログラムをコンパイルしてリンクするには、buildclient(1) コマンドを使用します。ネイティブ・ノードで UNIX ワークステーション・クライアントをビルドする場合、-w オプションを指定して、ワークステーション・ライブラリを使用してクライアントがビルドされるようにします。

ネイティブ・ノードでクライアントをビルドする場合に、ネイティブ・ライブラリとワークステーション・ライブラリの両方が存在しているときは、デフォルトでネイティブ・ライブラリが使用されます。その場合、-w オプションを指定すると、ワークステーション・クライアントに対応するライブラリが必ず使用されます。

ワークステーション・ライブラリのみが存在する場合は、-w を指定する必要はありません。

次のコード例は、ネイティブ・ノード上で buildclient コマンドを使用する方法を示しています。

UNIX プラットフォームでの buildclient の実行

ALTCC=cobcc ALTCFLAGS="-I /APPDIR/include"
COBCPY=$TUXDIR/cobinclude
COBOPT="-C ANS85 -C ALIGN=8 -C NOIBMCOMP -C TRUNC=ANSI -C OSEXT=cbl"
export COBOPT COBCPY ALTCC ALTCFLAGS
buildclient -C -w -o empclient -f name.cbl -f "userlib1.a userlib2.a"

-o オプションは、出力ファイルに名前を指定する場合に使用します。-f オプションが指定された入力ファイルは、システム・ライブラリの前にリンクされます。

上記のコード例に示してあるように、TUXDIR 環境変数を使用して、buildclient コマンドがシステム・ライブラリの場所を認識できるようにします。TUXDIR は必ず指定してください。CC 環境変数には、デフォルトで cc が設定されます。ただし、ALTCC を使用して、別のコンパイラを設定することもできます。

環境変数を設定する

ワークステーション・クライアントでは、いくつかの環境変数を使用します。

次の表は、ワークステーション・クライアントがアプリケーションに参加する場合に、TPINITIALIZE で確認される環境変数です。

UNIX プラットフォーム上の TPINITIALIZE で確認される環境変数

環境変数

機能説明

WSENVFILE

クライアントの環境で使用される環境変数が定義されたファイルの名前。

WSNADDR

クライアントがアプリケーションにアクセスするためのワークステーション・リスナ・プロセスのネットワーク・アドレス。ワークステーション・リスナを呼び出すには、アプリケーションのコンフィギュレーション・ファイルに指定されている値を使用してください。「0x」で始まる値は 16 進値を表す文字列と見なされ、それ以外の値は、ASCII 文字列と見なされます。

WSDEVICE

ネットワークにアクセスするために使用されるデバイスの名前。すべてのトランスポート層インターフェイスで必要なわけではありません。

WSTYPE

ワークステーションの種類。ワークステーション・クライアントが TPINITIALIZE を呼び出して、ネイティブ・サイトと符号化/復号化処理に関して調整する場合に、TPINITIALIZE で使用されます。WSTYPE が指定されていないと、ネイティブ・サイトでも WSTYPE が指定されていない場合でも、符号化が行われます。ネイティブ・サイトとワークステーション・クライアント・サイトの両方で明示的に同じ WSTYPE 値を指定して、符号化/復号化機能が必ず無効になるようにします。

WSRPLYMAX

アプリケーション応答をディスクにダンプする前にバッファに格納するために、ATMI で使用されるコア・メモリの最大サイズ。TPINITIALIZE で使用されます。デフォルトでは、システムの上限値は 256,000 バイトです。WSRPLYMAX に低い値を設定するかどうかは、使用しているマシンで利用可能なメモリ容量で判断します。応答をディスクに書き込むと、パフォーマンスが大幅に低下します。

WSFADDR

ワークステーション・クライアントがワークステーション・リスナまたはワークステーション・ハンドラに接続するのに使用するネットワーク・アドレス。この変数は、WSFRANGE 変数とともに、ワークステーション・クライアントがアウトバウンド接続を行う前にバインドしようとする TCP/IP ポートの範囲を決定します。このアドレスには、TCP/IP アドレスを指定する必要があります。

WSFRANGE

ワークステーション・クライアントのプロセスが、アウトバウンド接続を確立する前にバインドする TCP/IP ポートの範囲。WSFADDR パラメータは、範囲のベース・アドレスを指定します。デフォルトは「1」。

使用されている BEA Tuxedo システムのコンポーネントによっては、UNIX ワークステーション上の Workstation COBOL クライアントでほかの環境変数が必要になる場合もあります。

注記 MicroFocus では、共用オブジェクトとして LIBNSL.a が提供されています。このオブジェクトは、ワークステーション・クライアントのリンク時に buildclient で必要になります。MicroFocus COBOL では、UNIX 3.2 上で共用オブジェクトがサポートされていません。そのため、UNIX 3.2 版 Workstation はサポートされていません。

 

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