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tmloadcf(1)
名前
tmloadcf-UBBCONFIG ファイルを解析し、バイナリ版の TUXCONFIG コンフィギュレーション・ファイルをロード
形式
tmloadcf [-n] [-y] [-c] [-b blocks] {UBBCONFIG_file | -}
機能説明
tmloadcf は、UBBCONFIG の構文に従った形式のファイルあるいは標準入力を読み取り、その構文をチェックし、指定に応じてバイナリ版の TUXCONFIG コンフィギュレーション・ファイルをロードします。環境変数 TUXCONFIG と TUXOFFSET (省略可能)は、それぞれ該当情報を格納する TUXCONFIG ファイルとオフセットを示します。tmloadcf は、UBBCONFIG ファイルの RESOURCES セクションに定義されている MASTER マシン上でしか実行できません。ただし、-c あるいは -n オプションが指定されている場合を除きます。
注記 TUXCONFIG 環境変数に指定するパス名は、UBBCONFIG ファイルの MACHINES セクションの TUXCONFIG パラメータに指定されているパス名と大文字/小文字の違いも含め、完全に一致していなければなりません。パス名が一致していない場合、tmloadcf(1) は正常に実行されません。
tmloadcf は、UBBCONFIG ファイルのセクションで抜けているものを検出すると、警告メッセージを出します。ただし、LAN OPTION の指定のないコンフィギュレーションにおける NETWORK セクションの抜け (UBBCONFIG(5))、または ROUTING セクションの抜けは除きます。入力ファイルの解析中に構文エラーを検出すると、tmloadcf は TUXCONFIG ファイルへの更新を行わずに終了します。
tmloadcf を実行するユーザの実効ユーザ識別子は、UBBCONFIG ファイルの RESOURCES セクションに記述されている UID と同じでなければなりません (指定があれば)。
tmloadcf にオプション -c をつけると、プログラムはこの構成に必要とされる最小の IPC 資源を表示します。プロセッサごとに異なる資源要求条件が、構成に含まれる各プロセッサごとに表示されます。TUXCONFIG ファイルは更新されません。
tmloadcf で -n オプションを使用すると、プログラムは UBBCONFIG (コンフィグレーション・ファイルのテキスト・バージョン) の構文チェックだけを行い、TUXCONFIG ファイルの実際の更新は行いません。
構文チェックの後、tmloadcf は、TUXCONFIG が参照するファイルが存在するかどうか、存在する場合はそのファイルが有効な BEA Tuxedo システムのファイル・システムかどうか、および TUXCONFIG テーブルを含んでいるかどうかを調べます。これらの条件が満たされていない場合、tmloadcf は、TUXCONFIG の作成および初期化を行うかどうかを確認するプロンプトを表示します。
Initialize TUXCONFIG file: path [y, q]?
標準入力あるいは標準出力が端末でない場合、あるいはコマンド行で -y オプションが指定された場合には、このプロンプトは出されません。"y" または "Y" 以外の応答をすると、tmloadcf はコンフィギュレーション・ファイルを作成せずに終了します。
TUXCONFIG ファイルが正しく初期化されていない場合、処理を先に進めるよう指示すると、tmloadcf は BEA Tuxedo システムのファイル・システムを作成し、TUXCONFIG テーブルを作成します。コマンド行に -b オプションを指定すると、BEA Tuxedo システムのファイル・システムの作成時にそのデバイスのブロック数を引数として使用します。-b オプションの値が新しい TUXCONFIG テーブルを保持するのに十分な大きさであれば、tmloadcf は指定された値を使用して新しいファイル・システムを作成します。この値が十分な大きさでなければ、tmloadcf はエラー・メッセージを出して終了します。-b オプションの指定がない場合、tmloadcf は TUXCONFIG テーブルを収めるのに十分な大きさの新しいファイル・システムを作成します。ファイル・システムが既に存在している場合は、-b オプションが無視されます。
TUXCONFIG が raw 型装置 (初期化されていない) であり、その raw 型装置上のブロック数を設定する必要がある場合には、-b オプションをできるだけ使用するようにしてください。TUXCONFIG が通常の UNIX ファイルである場合には、-b オプションは使用しないようにしてください。
TUXCONFIG ファイルが既に初期化されていると判断される場合、tmloadcf はその TUXCONFIG ファイルに記述されているシステムが稼働状態にないことを確認します。そのシステムが稼働状態にあると、tmloadcf はエラー・メッセージを出して終了します。
システムが非稼働状態にあり、TUXCONFIG ファイルが既に存在している場合、次に示すように、tmloadcf はそのファイルを書き換えてよいかどうかをユーザに尋ねてきます。
Really overwrite TUXCONFIG file [y, q]?
標準入力あるいは標準出力が端末でない場合、あるいはコマンド行で -y オプションが指定された場合には、このプロンプトは出されません。"y" あるいは "Y" 以外の応答を行うと、tmloadcf は終了して、ファイルの書き換えは行われません。
構成の RESOURCES セクションに SECURITY パラメータが指定されていると、tmloadcf は標準入力をフラッシュし、端末エコー機能をオフにして、ユーザにアプリケーション・パスワードの入力を求めてきます。
Enter Application Password?
Reenter Application Password?
パスワードは、30 文字以内の長さで入力できます。ファイルではなく標準入力を介して UBBCONFIG (コンフィギュレーション・ファイルのテキスト・バージョン) をロードするオプションは、SECURITY パラメータがオンのときには使用できません。標準入力が端末でない場合、つまり、ユーザにパスワードの入力を求めることができない場合 (たとえば、here ファイルの場合のように)、アプリケーション・パスワードの設定のために環境変数 APP_PW が参照されます。APP_PW 環境変数が設定されてなく、標準入力が端末でない場合には、tmloadcf はエラー・メッセージを出し、ログ・メッセージを生成して、TUXCONFIG ファイルのロードに失敗します。
エラーがないと仮定して、すべてのチェックの結果が正常であった場合、tmloadcf は UBBCONFIG ファイルを TUXCONFIG ファイルにロードします。このとき、TUXCONFIG テーブルにある既存の情報はすべて書き換えられます。
ロード中に丸められて、アンロードされたときに一致しない値もありますので、注意してください。そのような値には MAXRFT および MAXRTDATA がありますが、それだけではありません。
相互運用性
tmloadcf はマスタ・ノード上で実行しなければなりません。相互運用アプリケーションでは、マスタ・ノードは最新のリリースでなければなりません。
移植性
tmloadcf は、BEA Tuxedo サーバ環境がサポートされるプラットホームで実行できます。
環境変数
環境変数 APP_PW は、SECURITY パラメータが指定され、かつ標準入力として端末以外のものを使用して tmloadcf を実行するアプリケーションに対して設定しなければなりません。
使用例
UBBCONFIG ファイル BB.shm からコンフィギュレーション・ファイルをロードするには、次に示すように、装置を 2000 ブロックに初期化します。
tmloadcf -b2000 -y BB.shm
診断
入力にエラーが検出されると、エラーの原因となった行が、問題を指摘するメッセージとともに、標準エラーにプリントされます。また、UBBCONFIG ファイルに構文エラーがあったり、システムがその時点で稼働中であると、TUXCONFIG ファイル内の情報はいっさい更新されず、tmloadcf は終了して、終了コード 1 を返します。
UBBCONFIG ファイルに指定されている UID と一致しない実効ユーザ識別子をもつユーザが tmloadcf を実行すると、次のようなエラー・メッセージが出されます。
*** UID is not effective user ID ***
tmloadcf を非マスタ・ノード上で実行すると、次のようなエラー・メッセージが出されます。
tmloadcf cannot run on a non-master node.
tmloadcf をアクティブ・ノード上で実行すると、次のようなエラー・メッセージが出されます。
tmloadcf cannot run on an active node.
tmloadcf は正常に処理を完了すると、終了コード 0 を返して終了します。TUXCONFIG ファイルが更新された場合には、userlog メッセージが生成されてこの事象が記録されます。
関連項目
『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』
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