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UBBCONFIG(5)

名前

UBBCONFIG-テキスト形式の BEA Tuxedo コンフィギュレーション・ファイル

機能説明

BEA Tuxedo アプリケーションが起動するとき、tmboot コマンドは TUXCONFIG というバイナリ・コンフィギュレーション・ファイルを参照して、アプリケーション・サーバの起動処理と掲示板の初期化処理を順番に行うために必要な情報を取得します。このバイナリ・ファイルは直接作成できるものではなく、UBBCONFIG と呼ばれるテキスト・ファイルから作成する必要があります。アプリケーションを環境設定するには、管理者はテキスト・エディタで UBBCONFIG ファイルを作成し、次に tmloadcf(1) コマンドを実行してそのファイルをバイナリ形式の TUXCONFIG にロードします。アプリケーションが実行されている間、TUXCONFIG ファイルはさまざまな BEA Tuxedo 管理ツールによって使用されます。tmadmin(1) は、システムの監視活動時にコンフィギュレーション・ファイル (またはそのコピー) を使用します。また、tmshutdown(1) はコンフィギュレーション・ファイルを参照して、アプリケーションをシャットダウンするために必要な情報を調べます。UBBCONFIG ファイル全体に関する追加情報については、「UBBCONFIG(5) に関する追加情報」を参照してください。

定義

サーバとは要求を受け入れ、その応答をクライアントや別のサーバに送信するプロセスです。一方、クライアントは要求を送り、その応答を受け取ります。

リソース・マネージャとは、情報やプロセス (あるいはその両方) の集まりへのアクセスを提供するインターフェイス (および関連するソフトウェア) です。リソース・マネージャの例としては、データベース管理システムがあります。リソース・マネージャのインスタンスとは、DBMS によって制御される、特定のデータベースのインスタンスのことです。分散トランザクションとは、複数のリソース・マネージャのインスタンスにまたがるトランザクションのことで、tpbegin() によって開始され、tpcommit() または tpabort() によって終了されます。

サーバ・グループは、リソース・マネージャのインスタンスであり、特定のマシン上に配置されたこのリソース・マネージャ・インスタンスへのアクセスを提供するサーバやサービスの集合です。このサーバ・グループに関連付けられている XA インターフェイスは、トランザクション管理に使用されます。サーバがリソース・マネージャのインスタンスにアクセスしないか、または分散型トランザクションの一部としてリソース・マネージャのインスタンスにアクセスしない場合は、そのサーバはサーバ・グループにあって、空の XA インターフェイスをもつ必要があります。同様に、クライアントは GROUPS セクションで指定する必要のない、特別なクライアント・グループ内で動作します。このクライアント・グループはリソース・マネージャには関連していません。

リモート・ドメインは、この BEA Tuxedo システムコンフィギュレーションの掲示板が使用できない環境として定義されます。リモート・ドメインは UBBCONFIG コンフィギュレーション・ファイルには指定せず、ホスト固有のマニュアル・ページに指定されているホスト固有の環境変数を介して定義します。

コンフィギュレーション・ファイルのフォーマット

UBBCONFIG ファイルは、9 つの指定セクションから構成されます。先頭にアスタリスク (*) が付いている行は、指定セクションの始まりを示します。このような行にはそれぞれ、* のすぐ後にセクション名が含まれています。使用可能なセクションは、RESOURCESMACHINESGROUPSNETGROUPSNETWORKSERVERSSERVICESINTERFACESおよび ROUTING です。RESOURCES および MACHINES セクションは、この順序で最初に置く必要があります。GROUPS セクションは、SERVERSSERVICES、および ROUTING セクションの前になければなりません。NETGROUPS セクションは NETWORK セクションの前になければなりません。

RESOURCES セクション以外のパラメータは、一般に KEYWORD = value という形式で指定します。等号記号 (=) の両側で、空白類 (スペースやタブ文字) を使用することができます。この形式により、KEYWORDvalue に設定されます。有効なキーワードについては、セクションごとに説明します。

予約されているワード DEFAULT: で始まる行には、その行があるセクションのその行の後のすべての行に適用されるパラメータ指定が含まれています。省略時の指定は RESOURCES セクション以外のすべてのセクションで使用することができ、また 1 つのセクションで複数回使用することもできます。これらの行の形式は次の通りです。これらの行のフォーマットは次のとおりです。

DEFAULT: [optional KEYWORD=value pairs] 

この行で設定した値は、ほかの DEFAULT: 行によって再設定されるか、またはセクションが終わるまで有効です。これらの値は、DEFAULT: 行以外の行のオプション・パラメータによって上書きされる場合もあります。DEFAULT: 行以外の場合は、省略時設定に戻ります。DEFAULT: が行頭に表示されると、それ以前に設定されたすべてのデフォルト値はクリアされ、システムのデフォルト値に戻ります。

値が numeric の場合は、C の標準表記法を使用して基数を示します (基数 16 (16 進) の接頭辞は 0x、基数 8(8 進)の接頭辞は 0、基数 10 (10 進) には接頭辞が付きません)。数値パラメータに指定できる値の範囲は、そのパラメータの説明の下に示されています。

値が identifier (SECURITY パラメータの APP_PW などのように BEA Tuxedo システムで既に認識されている文字列値) の場合、一般には標準 C 規則が適用されます。標準 C の identifier では、先頭にアルファベットまたは下線を使用し、英数字または下線以外の文字を使用することはできません。識別子に使用できる最大文字数は 30 文字です (最後のヌルを除く)。

注記 識別子を二重引用符で囲む必要はありません。

整数でも識別子でもない値は、二重引用符で囲む必要があります。この値はユーザ定義の文字列です。ユーザ定義の文字列では、最後のヌル文字を除き、最大 78 文字まで使用できます。この規則には、以下のような例外事項があります。

ROUTINGRANGES パラメータでは、特定の文字はバックスラッシュを用いることによって文字列の中でエスケープすることができます。

"\\" は 1 つのバックスラッシュ
"\"" は二重引用符に変換
"\n" は復帰改行に変換
"\t" はタブ
"\f" は用紙送り
"\O+" は、8 進数の値が 0+ である文字と解釈

O+ は 1 桁、2 桁、または 3 桁の 8 進文字を表します。"\0" は、埋め込みヌル文字と解釈されます。"\xH+" または "\XH+" は、16 進数の値が H+ である文字と解釈されます。H+ は 1 桁または複数桁の 16 進文字です。"\y" ('y' は上記以外のすべての文字) は、'y' と解釈されます。これにより警告メッセージを生成します。

"#" はコメントを示します。復帰改行でコメントを終了します。

識別子または数値定数には、常に空白類 (スペースまたはタブ文字)、復帰改行文字、または句読文字 (シャープ記号、等号、アスタリスク、コロン、カンマ、バックスラッシュ、またはピリオド) が付加されます。

空白行とコメントは無視されます。

コメントは任意の行の最後に自由に入力できます。

行は、復帰改行の後に最低 1 つのタブを置いて継続できます。コメントを継続することはできません。

RESOURCES セクション

サーバ数やサービス領域に存在できるサービス数などのシステム規模の指定を行うセクション。このセクションの行は次のような形式をとります。RESOURCES セクションの行の形式は、KEYWORD value です。KEYWORD はパラメータの名前で、value はそれに対応する値です。有効な KEYWORDs には以下のものがあります。

IPCKEY numeric_value

BEA Tuxedo システムの掲示板における IPC キーの数値キーを指定します。単一のプロセッサを使用している環境では、このキーは掲示板を「指名」します。複数のプロセッサからなる環境では、このキーは DBBL のメッセージ・キューを指します。また、このキーは、マルチプロセッサ全体の掲示板などの資源の名前を取り出す基準としても使用されます。IPCKEY は、32,768 より大きく、262,143 未満の値でなければなりません。このパラメータは必須です。

MASTER string_value1[,string_value2]

TUXCONFIG ファイルのマスタ・コピーのあるマシンを指定します。また、アプリケーションが MP モードで動作している場合は、MASTER は DBBL が実行されるマシンを指定します。string_value2 は、プロセスの再配置およびブート時に、使用される LMID の代替位置を指定します。本来の位置が使用できない場合、DBBL はこの代替位置でブートされ、その位置にある代替 TUXCONFIG ファイルが使用されます。LMID の値は両方とも、MACHINES セクションにあるマシンを指定する必要があり、また、どちらも 30 文字以下でなければなりません。このパラメータは必須です (SHM モードの場合でも)。

異なったマシ上でで BEA Tuxedo の複数のリリース・レベルをサポートするアプリケーションにおいて、MASTERBACKUP は常に全てのマシンよりも上のリリースを持っていなければなりません。この規則は"Hot Upgrade."の間には強制はされていません。

DOMAINID string_value

ドメイン ID 文字列を指定します。このパラメータの指定がない場合は、"" が使用されます。DOMAINID の値が文字列の場合、後続のヌル文字も含め最大 30 文字まで使用できます。DOMAINID の値が 16 進数の文字列の場合、最大 30 オクテットまで使用できます。DOMAINID が指定されている場合、その値は、特定のドメインに関連付けられているプロセスで通知される任意のコマンド出力 (ps コマンドの出力) に、パラメータ (-C dom=domainid) として含まれます。このコメントは、複数のドメインを管理する管理者にとっては役に立ちます。このコメントがないと、複数のドメインを参照する単一の出力ストリームを解釈するのが難しくなる場合があります。

UID numeric_value

掲示板用に作成された IPC 構造体に関連付ける数値ユーザ ID を指定します。この値はローカルの UNIX システム上のユーザ ID です。このパラメータの指定がない場合は、tmloadcf(1) を実行するユーザの有効ユーザ ID となる値がとられます。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、プロセッサごとに MACHINES セクションで変更することができます。

GID numeric_value

掲示板用に作成された IPC 構造体に関連付ける数値グループ ID を指定します。この値はローカルの UNIX システム上のグループ ID です。GID の指定がない場合は、tmloadcf(1) を実行するユーザの有効グループ ID がとられます。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、プロセッサごとに MACHINES セクションで変更することができます。

PERM numeric_value

掲示板をインプリメントする IPC 構造体に関連付ける数値パーミッションを指定します。このパラメータは、通常の UNIX システム形式 (すなわち、0600 のような8進数値) で、プロセスに対する読み取り書き込みパーミッションを指定するために使用します。このパラメータの指定がないと、IPC 構造体に対するパーミッションは 0666 (1 人のユーザ、1 つのグループ、およびその他すべてのユーザによる読み取り書き込みアクセス) という省略時設定となります。値は 0001 以上 0777 以下の範囲で指定できます。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、プロセッサごとに MACHINES セクションで変更することができます。

MAXACCESSERS numeric_value

このアプリケーション内の特定のマシンの掲示板に同時接続できるクライアントおよびサーバのデフォルトの最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定されていない場合、デフォルトの最大数は 50 になります。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、マシンごとに MACHINES セクションで変更することができます。

BBL、restartsrvcleanupsrvtmshutdown()tmadmin() など、システム管理プロセスは、この数に入れる必要はありません。ただし、DBBL、すべてのブリッジ・プロセス、すべてのシステム提供サーバ・プロセスとアプリケーション・サーバ・プロセス、および特定のサイトで使用する可能性があるクライアント・プロセスは数に入れてください。システム提供のサーバの例としては、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS があります。GROUPS セクションの TMSNAME パラメータ、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL を参照してください。特定のサイトでアプリケーションがワークステーション・リスナ (WSL) を起動する場合は、起動される WSL と使用する可能性があるワークステーション・ハンドラ (WSH) の両方をこの数に入れる必要があります。

BEA Tuxedo リリース 7.1 より前のリリース (6.5 以前) では、アプリケーションの MAXACCESSERSMAXSERVERS パラメータは、ユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みで利用されます。特に、あるマシンの MAXACCESSERS とアプリケーションで既に動作しているマシン (複数のマシンが動作している場合もある) の MAXACCESSERS の合計が、アプリケーションの MAXSERVERS とユーザ・ライセンス数の合計より大きい場合、そのマシンを起動することはできません。したがって、アプリケーションの MAXACCESSERS の合計数は、アプリケーションの MAXSERVERS とユーザ・ライセンス数の合計数以下である必要があります。

また、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みで考慮されるのは、アプリケーションのユーザ・ライセンス数とそのアプリケーションで現在使用中のラインセンス数の 2 点だけです。すべてのユーザ・ライセンスが使用中の場合、新しいクライアントがアプリケーションに参加することはできません。

MAXSERVERS numeric_value

このアプリケーションで掲示板のサーバ・テーブルに登録できるサーバの最大数を指定します。この値は 0 より大きく、8192 未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 50 が設定されます。

アプリケーションで利用可能なシステム提供のサーバおよびアプリケーション・サーバのすべてのインスタンスを、掲示板のサーバ・テーブルで指定する必要があります。このテーブルはグローバル・テーブルであり、同じサーバ・テーブルがアプリケーションの各マシン上にあります。システム提供サーバの例としては、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS (GROUPS セクションの TMSNAME パラメータを参照)、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL があります。

BEA Tuxedo システムを使用しているサイトを管理するには、1 サイトあたりほぼ 1 つのサーバが必要です。さらに、DBBL プロセスとすべての BBL、ブリッジ、および WSH プロセスも MAXSERVERS の数に入れてください。

MAXSERVICES numeric_value

掲示板のサービス・テーブルに合うサービスの最大総数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 100 が設定されます。

MAXGROUPS numeric_value

掲示板のグループ・テーブルに合う構成サーバ・グループの最大数を指定します。この値は 100 以上、32,768 未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 100 が設定されます。

MAXNETGROUPS numeric_value

TUXCONFIG ファイルの NETWORK セクションの中で適合しうるように環境設定されたネットワーク・グループの最大数値を指定します。この値は 1 以上、8192未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 8 が設定されます。

MAXMACHINES numeric_value

掲示板のマシン・テーブルに合う構成マシンの最大数を指定します。この値は 256 以上、8,191 未満でなければなりません。この値の指定がない場合は、省略時の値の 256 がとられます。

MAXQUEUES numeric_value

掲示板のキュー・テーブルに合うサーバ要求キューの最大数を指定します。この値は 1 以上、8,192 未満でなければなりません。この値の指定がない場合は、値は MAXSERVERS の設定値に設定されます。5.0 より前のリリースと相互運用するためには、この値は MAXSERVERS の設定値と等しくなければなりません。

MAXACLGROUPS numeric_value

ACLのパーミッション・チェックに使用できるグループIDの最大数を指定します。定義可能な最大のグループ ID は、TA_MAXACLGROUPS - 1 です。この値は、1 以上で 16,384 以下でなければなりません。指定されていない場合、16,384 がデフォルト値になります。

MODEL {SHM | MP}

コンフィギュレーションのタイプを指定します。このパラメータは必須で、この 2 つの値のうちいずれか 1 つしか指定できません。SHM (共用メモリ) は、単一マシン用のコンフィギュレーションを指定します。MACHINES セクションに指定できるマシンは 1 つだけです。MP は、複数マシン用のコンフィギュレーションを指定します。ネットワーク化されたアプリケーションを定義する場合は、MP を指定する必要があります。注記: 再リンクせずに value を変更するには、必要なモデルをサポートするようにサーバを構築しておく必要があります (buildserver(1) を参照)。

LDBAL {Y | N}

ロード・バランシングを実行するかどうかを指定します。LDBAL の指定がない場合は、省略時設定の Y がとられます。各サービスが 1 つのキューにしかマップされない場合は、ロード・バランシングが自動になっているため、LDBALN に設定してください。

CMTRET {COMPLETE | LOGGED}

BEA Tuxedo システム・アプリケーションのすべてのクライアント・プロセスおよびサーバ・プロセスの TP_COMMIT_CONTROL 特性の初期設定を指定します。valueLOGGED の場合は、TP_COMMIT_CONTROL 特性は、TP_CMT_LOGGED に初期設定され、valueCOMPLETE の場合は、TP_COMMIT_CONTROL 特性は、TP_CMT_COMPLETE に初期設定されます。CMTRET の指定がない場合は、省略時設定の COMPLETE がとられます。この特性の設定の詳細については、BEA Tuxedo システム ATMI 関数である tpscmt() を参照してください。

OPTIONS {[LAN | MIGRATE | NO_XA | NO_AA],*}

使用するオプションを指定します。2 つのオプションを指定する場合は、カンマで区切ります。識別子 LAN はネットワーク・アプリケーションであることを示します。識別子 MIGRATE は、サーバ・グループを移行できることを示します。MIGRATE を指定する場合は、LAN も指定する必要があります (このコンフィギュレーションが単一のマルチプロセッサ・コンピュータ上で動作する場合を除く)。識別子 NO_XA は、XA トランザクションが使用できないことを示します。識別子 NO_AA は、監査用および認可用の関数が呼び出されないことを示します。このパラメータはオプションなので、デフォルト値はありません。

SYSTEM_ACCESS {FASTPATH | PROTECTED}[,NO_OVERRIDE]

アプリケーション・プロセス内で BEA Tuxedo システム・ライブラリが BEA Tuxedo システムの内部テーブルへのアクセス権を獲得するために使用するデフォルトのモードを指定します。FASTPATH は、BEA Tuxedo システム・ライブラリが高速アクセス用のプロテクトされていない共用メモリを利用して内部テーブルにアクセスできることを指定します。PROTECTED は、内部テーブルを共有メモリを介して BEA Tuxedo システム・ライブラリがアクセスできるときに、それらのテーブルの共有メモリを BEA Tuxedo システム・ライブラリの外部からはアクセスできないようにすることを指定します。NO_OVERRIDE を単独あるいは FASTPATH または PROTECTED と共に指定した場合、tpinit(3c) または TPINITIALIZE(3cbl) で使用可能なフラグを利用してアプリケーション・プロセスが選択モードを変更することはできません。SYSTEM_ACCESS を指定しない場合、または NO_OVERRIDE だけを伴って指定する場合、省略時のモードは FASTPATH となります。

制限事項: SYSTEM_ACCESSPROTECTED に設定しても、マルチスレッド・サーバには効果がない場合があります。あるスレッドが BEA Tuxedo コードを実行中、つまりスレッドが掲示板にアタッチされているとき、別のスレッドがユーザ・コードを実行することができるためです。BEA Tuxedo システムでは、このような状況を防止することはできません。

SECURITY {NONE | APP_PW | USER_AUTH | ACL | MANDATORY_ACL}

使用するアプリケーション・セキュリティの種類を指定します。指定されていない場合、このパラメータのデフォルト値は NONE になります。"APP_PW" という値は、アプリケーションのパスワード・セキュリティ機能を使用することを意味します (クライアントは初期化時にアプリケーション・パスワードを渡す必要があります)。"APP_PW" をセットすると、tmloadcf はアプリケーション・パスワードの入力を要求します。値 "USER_AUTH" は "APP_PW" とよく似ていますが、クライアントの初期化時にさらにユーザごとの認証が行われることも意味します。値 "ACL" は "USER_AUTH" とよく似ていますが、さらにサービス名、キュー名、およびイベント名に対してアクセス制御チェックが行われることを意味します。名前に対応するACLが見つからなかった場合は、パーミッションが与えられているものとみなされます。値 "MANDATORY_ACL" は "ACL" とよく似ていますが、その名前に対応する ACL が見つからなかった場合にはパーミッションは与えられません。

AUTHSVC string_value

システムに結合している各クライアントごとに、システムが呼び出すアプリケーション認証サービスの名前を指定します。このパラメータは、SECURITY の識別コードが "USER_AUTH"、"ACL"、または "MANDATORY_ACL" のいずれかにセットされていることを必要とします(上位互換性のために、SECURITY APP_PWAUTHSVC を両方セットすることは SECURITY USER_AUTH を意味します)。パラメータ値の文字長は15文字以下とします。SECURITY レベルが "USER_AUTH" のときは、デフォルトのサービス名は (指定しなかった場合は) "AUTHSVC" となります。SECURITY レベルが ACL または MANDATORY_ACL の場合、サービス名が指定されていないときには、..AUTHSVC がデフォルトのサービス名になります。

システム提供の認証サーバ AUTHSVR は、SECURITYUSER_AUTH に設定されているときには AUTHSVC として宣言され、SECURITYACL または MANDATORY_ACL に設定されているときには ..AUTHSVC として宣言されます。AUTHSVC..AUTHSVC は、同じ認証サービスを指します。

文字列値の AUTHSVC..AUTHSVC は識別子です。つまり、AUTHSVC または ..AUTHSVC を二重引用符で囲む必要はありません。

MAXGTT numeric_value

このアプリケーション内の特定のマシンが同時に関与できるグローバル・トランザクションの最大数を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 100 が設定されます。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、マシンごとに MACHINES セクションで変更することができます。

MAXCONV numeric_value

このアプリケーション内の特定のマシン上のクライアントおよびサーバが同時に関与できる会話の最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定されていない場合、SERVERS セクションに何らかの会話型サーバが定義されていれば、デフォルト値は 64 になり、それ以外のときは 1 になります。1 サーバ当たりの同時の会話の最大数は、64 です。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、マシンごとに MACHINES セクションで変更することができます。

MAXBUFTYPE numeric_value

掲示板のバッファ・タイプ・テーブルに収めることができるバッファ・タイプの最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 16 が設定されます。

MAXBUFSTYPE numeric_value

掲示板のバッファ・サブタイプ・テーブルに収めることのできるバッファ・サブタイプの最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定がなければ、省略時の値 32 がとられます。

MAXDRT numeric_value

構成データ依存基準エントリの最大数を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。この値の指定がない場合、省略時の値は ROUTING セクションの構成に入力された値です。

MAXRFT numeric_value

データ依存ルーティング範囲フィールド・テーブル・エントリの最大数を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。この値の指定がない場合、省略時の値は ROUTING セクションの構成に入力された値です。

MAXRTDATA numeric_value

データ依存ルーティング範囲文字列の最大文字列プール・サイズを指定します。この値は 0 以上、32,761 未満でなければなりません。この値の指定がない場合、省略時の値は ROUTING セクションの構成に入力された値です。

SCANUNIT numeric_value

サービス要求内で古いトランザクションやタイムアウト・ブロッキング呼び出しを見つけるために BBL が定期的なスキャンを行う時間間隔 (秒単位)。この値は BBL によるスキャン処理の基本単位として使用します。この値は、tpbegin() で指定できるトランザクション・タイムアウト値と、BLOCKTIME パラメータで指定されるブロッキング・タイムアウト値の単位に影響します。SANITYSCANBBLQUERYDBBLWAITBLOCKTIME の各パラメータの値は、この単位の倍数で、一定の時間で動作するように設定されているシステム内部のその他の操作に対するものです。SCANUNIT は、5 の倍数で 0 より大きく 60 秒以下でなければなりません。省略時設定は 10 秒です。

SANITYSCAN numeric_value

この設定値を SCANUNIT に乗じた値が、システムの正常性チェックを行う間隔となります。値 SCANUNIT は 0 より大きくなければなりません。このパラメータが指定されていない場合、デフォルト値は (SCANUNIT * SANITYSCAN) が約 120 秒になるように設定されます。正常性チェックは、掲示板のデータ構造体のほか、サーバにも行われます。各 BBL は、そのマシン上のサーバがすべて実行可能であるかどうか、すなわち、サーバの異常終了やループが発生していないかどうかをチェックします。実行可能な状態でないと判断されたプロセスは、起動時に指定されたオプションに応じて、クリーンアップまたは再起動されます。それに引き続き、BBL は、メッセージ (応答なし) を DBBL に対して送信して、BBL が OK であることを示します。

DBBLWAIT numeric_value

DBBL がタイムアウト前にそのすべての BBL からの応答を待機する最大待ち時間を基本 SCANUNIT の乗数で設定します。DBBL はその BBL に要求を転送するたびに、リクエスタへの応答の前にそれらの全 BBL から肯定応答が返されるまで待機します。このオプションは、動作不能の、あるいは異常な BBL を適宜通知するために使用することができます。DBBLWAIT は 0 より大きくなければなりません。このパラメータの指定がない場合は、(SCANUNIT * DBBLWAIT) が SCANUNIT より大きくなるか、または 20 秒となるように省略時の値が設定されます。

BBLQUERY numeric_value

すべての BBL の DBBL により実行される状態チェック間の間隔を SCANUNIT の乗数で指定します。DBBL は、すべての BBL が、BBLQUERY サイクル内に報告したことを、チェックして確認します。BBLからの報告がなかった場合は、DBBLはそのBBLにメッセージを送り、状態を照会します。応答がない場合、BBLは分断されます。BBLQUERY は 0 より大きくなければなりません。このパラメータの指定がない場合は、(SCANUNIT * BBLQUERY) が約 300 秒になるように省略時の値が設定されます。

BLOCKTIME numeric_value

ブロッキング呼び出し (たとえば、応答の受信) の後、タイムアウトするまでの時間を SCANUNIT の乗数で設定します。BLOCKTIME は 0 より大きくなければなりません。このパラメータを指定しない場合は、(SCANUNIT * BLOCKTIME) が約 60 秒になるように省略時の値が設定されます。

NOTIFY {DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}

クライアント・プロセスに送信される任意通知型メッセージのために、システムが使用する省略時の通知検出方法を指定します。このデフォルト値は、適切な tpinit() フラグ値を使用して、クライアントごとに変更することができます。任意通知型メッセージが検出されると、tpsetunsol() 関数 (tpnotify()) で指定されたアプリケーション定義の任意通知型メッセージ処理ルーチンを使用して、アプリケーションからメッセージを使用できるようになります。

DIPIN という値は、ディップ・イン方式の通知検知手段を使用することを示します。これは、ATMIコール中ではシステムはクライアント・プロセスに代わって通知メッセージだけを検出することを意味します。特定のATMIコール中での検出ポイントは、システムによっては定義されず、ブロック中のシステム・コールがディップ・イン検出によって中断されることはありません。DIPIN は、デフォルトの通知検出手段のデフォルト設定です。

SIGNAL という値は、シグナル・ベースの通知検出手段を使用することを示します。これは、通知メッセージが使用可能になると、システムがターゲットのクライアント・プロセスにシグナルを送出することを意味します。システムは、通知手段を選択したクライアントに代わってシグナルをキャッチするルーチンをインストールします。

ネイティブ・クライアント・プロセスのすべてのシグナル処理は、管理システム・プロセスによって行われ、アプリケーション・プロセスが行うのではありません。したがって、SIGNAL 方式を使用して通知できるのは、アプリケーション管理者と同じ UNIX システムのユーザ識別子で動作しているネイティブ・クライアントだけです。ワークステーション・クライアントの場合は、どのユーザ識別子で動作しているかに関係なく、SIGNAL 方式を使用できます。

注記 SIGNAL 通知方法は、MS-DOS クライアント、およびマルチスレッド・クライアントまたはマルチコンテキスト・クライアントに対しては使用できません。

THREAD は、THREAD 通知検出を使用することを指定します。この通知方法では、任意通知型メッセージを受け取るための専用のスレッドが使用され、そのスレッドに任意通知型メッセージ・ハンドラがディスパッチされます。1 つの BEA Tuxedo アプリケーション関連で一度に実行できる任意通知型メッセージ・ハンドラは 1 つだけです。この値は、マルチスレッド処理をサポートするプラットフォームでのみ使用できます。COBOL クライアントは THREAD 通知を使用することはできません。COBOL で記述されているクライアントまたはスレッドをサポートしていないプラットフォーム上で実行されているクライアントでは、UBBCONFIG デフォルト通知方法を使用することができ、UBBCONFIG デフォルト通知方法が THREAD に設定されている場合、通知方法が DIPIN に変更されます。また、そのようなクライアントでは、tpinit() または TPINITIALIZE() へのパラメータで明示的にスレッド通知が指定されていると、この関数を呼び出したときにエラーが返されます。

IGNORE という値は、デフォルト設定では通知メッセージがアプリケーションのクライアントに無視されるように指定します。これは、tpinit() 時の通知を要求するクライアントのみ任意通知型メッセージを受信するアプリケーションに適しています。

USIGNAL {SIGUSR1 | SIGUSR2}

SIGNAL ベースの通知方法が使用される場合に用いられるシグナルを指定します。このパラメータの有効な値は SIGUSR1 および SIGUSR2 で、省略時設定は SIGUSR2 です。SIGNAL ベースの通知方法が NOTIFY パラメータで選択されていない場合でも、USIGNAL を指定することができます。これは、tpinit() の呼び出し側がシグナル・ベースの通知方法を選択する場合があるためです。

SEC_PRINCIPAL_NAME string_value [0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名の識別文字列を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。このパラメータに指定するプリンシパル名は、このアプリケーションで実行される 1 つまたは複数のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名のデフォルト値には、このアプリケーションの RESOURCES セクションに指定されている DOMAINID 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、SEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR というパラメータがあります。後の 2 つのパラメータは、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理で指定します。特定のレベルで SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つのパラメータはそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

初期化処理中、管理者は、SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、復号化キーのそれぞれのパスワードを入力する必要があります。パスワードの入力を求めるプロンプトは、tmloadcf(1) によって表示されます。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

SIGNATURE_AHEAD numeric_value (1 <= num <= 2147483647)

ローカル・マシンの時刻から見て、その時刻からどれだけ先のデジタル署名のタイムスタンプが許容されるかの範囲 (秒) を指定します。指定されていない場合、3600 秒 (1 時間) がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_BEHIND numeric_value (1 <= num <= 2147483647)

ローカル・マシンの時刻から見て、その時刻からどれだけ前のデジタル署名のタイムスタンプが許容されるかの範囲 (秒) を指定します。指定されていない場合、604800 秒 (1 週間) がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED {Y | N}

このアプリケーションで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファに対してデジタル署名が必要かどうかを指定します。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

ENCRYPTION_REQUIRED {Y | N}

このアプリケーションで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要かどうかを指定します。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

MACHINES セクション

コンフィギュレーションの物理マシンの論理名を指定する MACHINES セクション。また、このセクションは指定マシン固有のパラメータも指定します。MACHINES セクションには、アプリケーションが使用する各物理プロセッサに対するエントリが必要です。エントリの形式は次のとおりです。

ADDRESS required_parameters [optional_parameters]

ADDRESS はプロセッサの物理名。たとえば、UNIX システムの uname -n コマンドで生成される値です。Windows NT システムの場合、この値は [コントロール パネル] にあるネットワークのコンピュータ名の値で設定できますが、大文字で指定する必要があります。ADDRESS のエントリの長さは、30 文字以下でなければなりません。この名前が識別子でない場合は、二重引用符で囲まなければなりません。

LAN オプションが指定されていない場合は、このセクションにはマシン名は 1 つしか指定できません。必須 KEYWORD の 1 つに LMID があります。これは、物理マシンに割り当てられる論理マシン string_value です。LMID string_value は、コンフィギュレーション・ファイルの MACHINES セクション内で一意である必要があります。

LMID = string_value

string_value を、別のセクションで ADDRESS のシンボル名として使用することを指定します。この名前にはカンマを入れることはできません。また 30 文字までで指定する必要があります。このパラメータは必須です。コンフィギュレーションで使用されるすべてのマシンで LMID が必要です。

以下のパラメータは必須です。

TUXCONFIG = string_value

このマシン上のバイナリ TUXCONFIG ファイルがあるファイルまたはデバイスの絶対パス名。この文字列値の最大長さは 64 文字です。管理者が保守する必要がある TUXCONFIG ファイルは、MASTER マシン上で TUXCONFIG によりポイントされる TUXCONFIG ファイルだけです。他のマシン上にあるこのマスタ TUXCONFIG ファイルのコピーは、システムのブート時に自動的に MASTER マシンと同期されます。このパラメータは各マシンごとに指定しなければなりません。TUXOFFSET が指定されている場合は、BEA Tuxedo ファイル・システムは、TUXCONFIG デバイスの最初からそのブロック数だけずれたところで起動します (後述の TUXOFFSET を参照してください)。この値がどのように使用されるかについては MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

注記 このパラメータに指定するパス名は、TUXCONFIG 環境変数に指定されているパス名と、大文字/小文字を含め正確に一致していなければなりません。そうでない場合、tmloadcf(1) は正常に実行されません。

TUXDIR = string_value

このマシン上の BEA Tuxedo システム・ソフトウェアがあるディレクトリの絶対パス名。このパラメータは各マシンごとに指定する必要があります。パス名は、各マシンにローカルなものでなければなりません。つまり、TUXDIR は、リモート・ファイル・システムにあってはいけません。マルチプロセッサ・アプリケーションのマシンに異なるリリースの BEA Tuxedo システムがインストールされている場合は、より新しいリリースの BEA Tuxedo リリースノートを参照して、必要な機能を得るようにしてください。この値がどのように使用されるかについては MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

APPDIR = string_value

アプリケーション・ディレクトリの絶対パス名。この値はこのマシンでブートされるすべてのアプリケーションと管理サーバのカレント・ディレクトリです。この絶対パス名は、他の絶対パス名のコロンで分けられたリストが後につくことが任意にあります。SECURITY が設定されているコンフィギュレーションにおいて、それぞれのアプリケーションは明確な APPDIR を持たなければなりません。この値がどのように使用されるかについては MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

以下は、オプション・パラメータです。

UID = number

掲示板用に作成された IPC 構造体に関連付ける数値ユーザ ID を指定します。この値の有効範囲は 0 から 2147483647 までです。このパラメータの指定がない場合は、RESOURCES セクションで指定した値が省略時の値となります。

GID = number

掲示板用に作成された IPC 構造体に関連付ける数値グループ ID を指定します。この値の有効範囲は 0 から 2147483647 までです。このパラメータの指定がない場合は、RESOURCES セクションで指定した値が省略時の値となります。

PERM = number

掲示板をインプリメントする IPC 構造体に関連付ける数値パーミッションを指定します。このパラメータは、プロセスの読み取り書き込みパーミッションを通常の UNIX システム方式 (すなわち、0600 などの8進数で) で指定する場合に使用します。値は 0001 以上 0777 以下の範囲で指定できます。このパラメータの指定がない場合は、RESOURCES セクションで指定した値が省略時の値となります。

MAXACCESSERS = number

このマシンの掲示板に同時に接続できるクライアントおよびサーバの最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定されていない場合、RESOURCES セクションで指定される MAXACCESSERS の値がデフォルト値になります。

BBL、restartsrvcleanupsrvtmshutdown()tmadmin() など、システム管理プロセスは、この数に入れる必要はありません。ただし、DBBL、すべてのブリッジ・プロセス、すべてのシステム提供サーバ・プロセスとアプリケーション・サーバ・プロセス、および特定のサイトで使用する可能性があるクライアント・プロセスは数に入れてください。システム提供のサーバの例としては、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS があります。GROUPS セクションの TMSNAME パラメータ、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL を参照してください。このサイトでアプリケーションがワークステーション・リスナ (WSL) を起動する場合は、起動される WSL と使用する可能性があるワークステーション・ハンドラ (WSH) の両方をこの値に含める必要があります。

BEA Tuxedo リリース 7.1 より前、つまりリリース 6.5 以前では、アプリケーションの MAXACCESSERSMAXSERVERS (RESOURCES セクションの MAXSERVERS を参照) パラメータは、ユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みと関連付けられていました。つまり、アプリケーションで実行中の 1 台以上のマシンの MAXACCESSERS の数と、特定のマシンの MAXACCESSERS の数の合計が、MAXSERVERS の数とユーザ・ライセンス数の合計より大きい場合、マシンを起動することはできませんでした。したがって、アプリケーションの MAXACCESSERS パラメータには、MAXSERVERS の数とユーザ・ライセンス数の合計か、またはそれより小さい値を指定しなければなりませんでした。

また、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みで考慮されるのは、アプリケーションのユーザ・ライセンス数とそのアプリケーションで現在使用中のラインセンス数の 2 点だけです。すべてのユーザ・ライセンスが使用中になると、アプリケーションに新しいクライアントが参加することはできなくなります。

MAXWSCLIENTS = number

(ネイティブ・クライアントに対して) ワークステーション・クライアント用に確保されるこのマシンへのアクセサ・エントリの数を指定します。指定されていない場合、値は 0 以上で 32,768 未満でなければなりません。この値の指定がない場合、デフォルトの値は 0 です。

ここで指定する値は、MAXACCESSERS で指定されたアクセサ・スロットの総数の一部です。つまり、MAXWSCLIENTS に対して確保されるアクセサ・スロットは、このマシン上の別のクライアントおよびサーバによって使用することはできません。この値を MAXACCESSERS の値よりも大きい値に設定した場合は、エラーになります。

MAXWSCLIENTS パラメータが使用されるのは、BEA Tuxedo System Workstation 機能を使用する場合だけです。システムへのワークステーション・クライアントのアクセスは、BEA Tuxedo システム提供の代替物、つまりワークステーション・ハンドラ (WSH) を通じて多重化されるため、このパラメータを適切な値に設定することでプロセス間通信 (IPC) 資源を節約できるようになります。

MAXACLCACHE = number

SECURITY が "ACL" または "MANDATORY_ACL" に設定されているときに ACL エントリのために使用されるキャッシュ中のエントリ数を指定します。このパラメータを適切に設定すると、共有メモリ上のリソースを節約しながら、ACL のチェックを行うためのディスクのアクセス回数を減らすことができます。この値は、10 以上で 32,000 以下でなければなりません。デフォルト値は 100 です。

MAXCONV = number

このマシン上のクライアントおよびサーバが同時に関与できる会話の最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定されていない場合、RESOURCES セクションで指定される MAXCONV の値がデフォルト値になります。1 サーバ当たりの同時の会話の最大数は、64 です。

MAXPENDINGBYTES = number

bridge プロセスによって送信されるのを待っているメッセージのために割り当てられスペースの量の限界を指定します。number は、100,000 から MAXLONG までの値でなければなりません。

MAXGTT = number

このマシンが同時に関与できるグローバル・トランザクションの最大数を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。このパラメータの指定がない場合は、RESOURCES セクションで指定した値が省略時の値となります。

TYPE = string_value

マシンをクラスにグループ分けするときに使用し、15 文字以下の任意の文字列値に設定することができます。2 つのマシンが同じ TYPE 値をもつ場合は、それらのマシン間でデータを送信する場合にデータの符号化および復号化は無視されます。TYPE には任意の文字列値を指定することができます。このパラメータは、比較のために使用します。TYPE パラメータは、アプリケーションが異機種ネットワークのマシンで使用される場合または、ネットワーク内のマシン上でさまざまなコンパイラを使用している場合に使用する必要があります。このパラメータを指定しない場合は、値を指定されていない他のすべてのエントリに一致するヌル文字列が省略時の値となります。

CMPLIMIT = string_value1[,string_value2]

自動データ圧縮が実行されるリモート・プロセス (string_value1) およびローカル・プロセス (string_value2) に向けたメッセージのメッセージ・サイズのしきい値を指定します。どちらの値も負以外の整数または文字列 "MAXLONG" でなければなりません。この値の指定がない場合、このパラメータの省略時の値は "MAXLONGMAXLONG" です。

NETLOAD = numeric_value

このマシンから別のマシンにサービス要求を送信するコストの計算時に、追加する負荷を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。この値の指定がない場合、省略時の値は 0 です。

SPINCOUNT = numeric_value

UNIX セマフォ上のプロセスをブロッキングする、ユーザ・レベルでの掲示板ロックの回数を指定します。この値は 0 以上でなければなりません。この値が 0 の場合は、配布されたバイナリに組み込まれているスピンカウントを使用しなければならないことを示します。この値を設定すると、TMSPINCOUNT 環境変数は無視されます。これは、プラットフォームによって異なります。このパラメータのデフォルト値は 0 です。

TLOGDEVICE = string_value

このマシンの DTP トランザクション・ログ (TLOG) を格納する BEA Tuxedo ファイル・システムを指定します。TLOG は、BEA Tuxedo システムの VTOC テーブルとしてデバイスに格納されています。このパラメータの指定がない場合は、このマシンは TLOG をもたないとみなされます。この文字列値の最大長さは 64 文字です。

TLOGOFFSET = offset

このマシンの DTP トランザクション・ログを格納する BEA Tuxedo ファイル・システムの開始点までの、数値オフセット (デバイス先頭からの) をページ単位で指定します。このオフセットは 0 以上で、デバイス上のページ数より小さい値でなければなりません。デフォルト値は 0 です。

TLOGNAME = string_value

このマシンの DTP トランザクション・ログ名を指定します。このパラメータの指定がない場合は、"TLOG" が省略時設定となります。1 つの TLOGDEVICE に複数の TLOG がある場合は、それぞれが一意の名前をもっていなければなりません。TLOGNAME は、TLOG テーブルが作成されるコンフィギュレーション内の他のいかなるテーブルとも異なる名前をもっていなければなりません。このパラメータは 30 文字以下でなければなりません。

TLOGSIZE = size

このマシンの DTP トランザクション・ログの数値サイズをページ単位で指定します。この値は、BEA Tuxedo ファイル・システム上の使用可能な容量に応じて、0 より大きく、2048 以下でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 100ページが設定されます。

ULOGPFX = string_value

このマシンの userlog(3c) メッセージ・ファイルの絶対パス名の接頭辞を指定します。指定マシンの ULOGPFX の値を使用して、このマシン上で実行されるすべてのサーバ、クライアント、管理プロセスについての userlog(3c) エラー・メッセージ・ファイルを作成します。このパラメータの指定がない場合は、$APPDIR/ULOG が使用されます。"mmddyy" (月、日、年) をこの接頭辞に付加して、実際のログ・ファイル名を得ることができます。

TUXOFFSET = offset

このマシンの TUXCONFIG を格納する BEA Tuxedo ファイル・システムの開始点までの、数値オフセット (デバイス先頭からの) をページ単位で指定します。このオフセットは 0 以上で、デバイス上のページ数より小さい値でなければなりません。省略時のオフセットは 0 です。TUXOFFSET の値は、ゼロでなければ、マシン上ですべてのサーバがブートする環境に置かれます。この値がどのように使用されるかについては MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

ENVFILE = string_value

マシン上のすべてのクライアントとサーバを指定されたファイルの環境で実行することを指定します。無効なファイル名が指定されると、環境に値は追加されません。環境ファイルの各行は、ident=value の形式で指定します。 ident の先頭には下線 (_) または英文字を指定し、全体は下線または英数字のみで構成します。value では、${env} という形式の文字列は、ファイルの処理時に、環境内の既存の変数を使用して展開されます (前方参照はサポートされていません。値が設定されていない場合、変数は空の文字列に置換されます)。バックスラッシュ (\) を使用すると、バックスラッシュ自体およびドル記号をエスケープすることができます。その他すべてのシェルのクォーテーションとエスケープのメカニズムは無視され、拡張された value が環境に組み込まれます。

クライアント・プログラムは、tpinit() の実行時に MACHINES ENVFILE のみを処理します。

サーバを起動する際、ローカル・サーバは tmboot(1) の環境を継承し、リモート・サーバ (MASTER 上にないもの) は、tlisten(1) の環境を継承します。関連する MACHINES エントリの情報に基づいてサーバが起動するときは、TUXCONFIGTUXDIR、および APPDIR も環境に組み込まれます。これら 3 つの変数をほかの値に変更しようとすると、警告メッセージが表示されます。tmboot および tlisten は、サーバを起動する前にマシンの ENVFILE を処理するため、環境には、実行可能ファイルと動的にロードされるファイルの検索に必要なパス名が示されます。サーバが実行されると、(アプリケーションが tpsvrinit() で制御権を得る前の) サーバ初期化の一部として、マシンおよびサーバの ENVFILE ファイルから変数を読み取り、エクスポートします。マシンとサーバの両方の ENVFILE で変数が設定されている場合、サーバの ENVFILE の値がマシンの ENVFILE の値より優先されます。

PATH および LD_LIBRARY_PATH は、特殊な方法で処理されます。サーバがアクティブになる前に、マシンの ENVFILE がスキャンされ、最初に現れた PATH 変数または LD_LIBRARY_PATH 変数が検出されます。どちらの PATH 変数内でも、埋め込み型の環境変数は展開されません。. PATH および LD_LIBRARY_PATH を使用して、実行可能ファイルと動的にロードされるファイルのパス名が検索されます。PATH には常に次の接頭辞が付きます。

${APPDIR}:${TUXDIR}/bin:/bin:

ただし、既にこの接頭辞がある場合は付きません。この PATH は、単純なパス名または相対パス名で指定されたサーバの検索パスとして使用されます。LD_LIBRARY_PATH には常に次の接頭辞が付きます。

${APPDIR}:${TUXDIR}/lib:/lib:/usr/lib:

ただし、既にこの接頭辞がある場合は付きません。HPUX では SHLIB_PATH が設定され、AIX では LD_LIBRARY_PATH の代わりに LIBPATH が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME = string_value [0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名の識別文字列を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。このパラメータに指定するプリンシパル名は、このマシン上で実行される 1 つまたは複数のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名のデフォルト値には、このアプリケーションの RESOURCES セクションに指定されている DOMAINID 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、SEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR というパラメータがあります。後の 2 つのパラメータは、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理に関係するパラメータです。特定のレベルで SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つのパラメータはそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

初期化処理中、管理者は、SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、各復号化キーのそれぞれのパスワードを入力する必要があります。パスワードの入力を求めるプロンプトは、tmloadcf(1) によって表示されます。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N}

このマシンで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファに対してデジタル署名が必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N}

このマシンで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要かどうかを指定します。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

SICACHEENTRIESMAX = string_value

このマシン上で各プロセスが保持するサービス・キャッシュ・エントリの最大数を表します。この値は 0 以上で 32,768 未満でなければなりません。この値が指定されていない場合は、デフォルトで 500 が設定されます。値を 0 に設定した場合は、どのプロセスもサービス・キャッシュを実行しません。この属性が受け付ける最大値は 32,767 です。このマシン上のすべてのクライアントがこの値を使用します。

注記 SERVERS セクションで対応する属性とは異なり、このパラメータでは文字列 DEFAULT を有効な値としては使用できません。

*GROUPS セクション

サーバ・グループを記述するセクション。このセクションには、最低 1 つのサーバ・グループが定義されている必要があります。サーバ・グループは、TUXCONFIG を作成した後で、tmconfig、wtmconfig(1) を使用して追加することができます。サーバ・グループ・エントリは、マシン上のサーバまたはサービス (あるいはその両方) の集合の論理名です。この論理名は、SERVERS セクションの SRVGRP パラメータの値として使用され、 1 つのサーバをこのグループのメンバとして識別します。SRVGRP はまた、サービスの特定のインスタンスをそのグループ内でのオカレンスで識別するために、SERVICES セクションでも使用されます。他の GROUPS パラメータはこのグループを特定のリソース・マネージャ・インスタンス (たとえば、従業員データベース) と関連付けます。GROUPS セクション内の行の形式は、次の通りです。

GROUPNAME required_parameters [optional_parameters] 

ここで、GROUPNAME は、グループの論理名 (string_value) です。グループ名は、GROUPS セクションのすべてのグループ名と MACHINES セクションの LMID 値を通して一意でなければなりません。グループ名の中にアスタリスク (*)、カンマ、コロンを入れることはできません。このパラメータは 30 文字以下でなければなりません。

以下のパラメータは必須です。

LMID = string_value1 [, string_value2]

このサーバ・グループが MACHINES セクション (または、SHM モードの省略時の値) の string_value1 によってシンボル名に指定されているマシンにあることを示します。LMID 値は、それぞれ 30 文字以下でなければなりません。論理マシン名は 2 つまで指定することができます。2 つ目の論理名を指定する場合で、サーバ・グループが移行できる場合は、この 2 つ目の論理名は、サーバ・グループが移行できるマシンを示します。

GRPNO = number

このサーバ・グループに関連する数値グループ番号を指定します。この値は 0 より大きく、30000 未満でなければなりません。また、GROUPS セクションのすべてのエントリを通して一意である必要があります。

以下は、オプション・パラメータです。

TMSNAME = string_value

このグループに関連するトランザクション・マネージャ・サーバ a.out の名前を指定します。分散トランザクションに参加するサーバを持つグループに対しては、必ずこのパラメータを指定する必要があります。分散トランザクションとは、tpbegin() で開始されて tpcommit()/ tpabort() で終了される、複数のリソース・マネージャや場合によっては複数のマシン間で処理されるトランザクションのことです。このパラメータは、サーバ・グループをブートするときに tmboot(1) により実行されるファイル (string_value) を指定します。値 "TMS" は、非 XA インターフェイスを使用することを示すために予約されています。"TMS" 以外の空でない値が指定された場合は、このエントリの LMID 値に関連するマシンに対して、TLOGDEVICE を指定する必要があります。一意のサーバ識別子が各 TM サーバに対して自動的に選択され、サーバは何回でも再起動することができます。

ENVFILE = string_value

グループ内のすべてのサーバを指定ファイルの環境で実行することを指定します正しくないファイル名を指定すると環境変数に追加されません。行は ident=value の形式であり、ident に下線またはアルファベット以外の文字を使用することはできません。value 内で、${env} という形式の文字列は、既に環境内にある変数を使用してファイルが処理されるときに展開されます。前方参照はサポートされておらず、値が設定されていない場合は、変数は空の文字列に置き換えられます。ダラー記号とバックスラッシュ(\) をエスケープするには、バックスラッシュを使用します。他のすべてのシェルのクォートとエスケープは無視され、拡張された value が環境で使用されます。

ENVFILE は、MACHINES セクションの ENVFILE (存在する場合) の後、SERVERS セクションの ENVFILE (指定されている場合) の前に読み取られます。

TMSCOUNT = number

TMSNAME が指定されている場合に、関連するグループに対して起動するトランザクション・マネージャ・サーバ数を指定します。このパラメータは省略可能で、省略時の値は TMSNAME が指定されているグループの場合は 3 です。このパラメータが指定されていて、その値が 0 以外である場合は最小値は 2 で、最大値は 10 です。サーバは MSSQ セットに自動的にセットアップされます。

SEC_PRINCIPAL_NAME = string_value [0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名の識別文字列を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。このパラメータに指定するプリンシパル名は、このグループで実行される 1 つ以上のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名のデフォルト値には、このアプリケーションの RESOURCES セクションに指定されている DOMAINID 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、SEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR というパラメータがあります。後の 2 つのパラメータは、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理に関係するパラメータです。特定のレベルで SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つのパラメータはそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

初期化処理中、管理者は、SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、各復号化キーのそれぞれのパスワードを入力する必要があります。パスワードの入力を求めるプロンプトは、tmloadcf(1) によって表示されます。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N}

このグループで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファに対してデジタル署名が必要かどうかを指定します。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N}

このグループで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要かどうかを指定します。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

OPENINFO = string_value

このグループに対してリソース・マネージャをオープンするときに必要な、リソース・マネージャに依存する情報を指定します。この値は二重引用符で囲む必要があり、その長さは 256 文字以下でなければなりません。

このグループの TMSNAME パラメータが設定されていない場合、または TMS に設定されている場合、この値は無視されます。TMSNAME パラメータは TMS 以外の値に設定されているが、OPENINFO 文字列にヌル文字列 ("") が設定されている場合、またはこのパラメータが指定されていない場合、グループのリソース・マネージャは存在しますが、open 操作の実行に関する情報は必要ありません。

OPENINFO 文字列の形式は基にするリソース・マネージャの供給元の要件に応じて決まります。ベンダ固有の情報の先頭には、トランザクション・インターフェイス (XA インターフェイス) の公開名とコロン (:) が付きます。

BEA Tuxedo /Qデータベースでは、次のような形式になります。

# UNIX の場合 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig:qspace"

# Windows の場合 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig;qspace"

# AS/400 環境の場合 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig;qspace"

# OpenVMS 環境の場合 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM,[a.b.c]qmconfig,qspace"

TUXEDO/QM は BEA Tuxedo /Q XA インターフェイスの公開名、qmconfig はキュー・スペースがある QMCONFIG (qmadmin(1) を参照) の名前、qspace はキュー・スペースの名前に相当します。Windows および AS/400 では、qmconfig の後ろの区切りはセミコロン (;) でなければなりません。OpenVMS では、TUXEDO/QM の後ろと qmconfig の後ろの区切りはカンマ (,) でなければなりません。

その他のベンダのデータベースでは、OPENINFO 文字列の形式は、リソース・マネージャを提供するベンダの指定によって異なります。次に示す例は、Oracle リソース・マネージャをオープンする際に必要な情報のタイプを示す OPENINFO 文字列です。

OPENINFO="Oracle_XA:
Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+LogDit=/tmp"

Oracle_XA は、Oracle XA インターフェイスの公開名です。OPENINFO 文字列の連続する 5 つのアスタリスク (*) は、パスワードの暗号化に関係しています。パスワードの暗号化については、この後で説明します。

OPENINFO 文字列のリソース・マネージャに渡されるパスワードは、クリア・テキストまたは暗号化形式のいずれの方法で格納することもできます。パスワードを暗号化するには、まず、パスワードを必要とする位置で OPENINFO 文字列に 5 つ以上のアスタリスクを連続して入力します。次に、tmloadcf(1) を実行して UBBCONFIG ファイルをロードします。tmloadcf() がアスタリスクを検出すると、パスワードの作成を求めるプロンプトが表示されます。次の例を参照してください。

tmloadcf -y /usr5/apps/bankapp/myubbconfig
Password for OPENINFO (SRVGRP=BANKB3):
password

tmloadcf(1) は、パスワードを暗号化形式で TUXCONFIG ファイルに格納します。tmunloadcf() を使用して TUXCONFIG ファイルから UBBCONFIG ファイルを再生成すると、パスワードは @@ 付きの暗号化形式で区切り文字として UBBCONFIG ファイルに出力されます。次の例を参照してください。

OPENINFO="Oracle_XA:
Oracle_XA+Acc=P/Scott/@@A0986F7733D4@@+SesTm=30+LogDit=/tmp"

tmunloadcf() によって生成された UBBCONFIG ファイル内で、tmloadcf() が暗号化されたパスワードを検出しても、パスワードの作成を求めるプロンプトは表示されません。

CLOSEINFO = string_value

このグループのリソース・マネージャをクローズするときに必要な、リソース・マネージャに依存する情報を指定します。この値は二重引用符で囲む必要があり、その長さは 256 文字以下でなければなりません。CLOSEINFO 文字列は、BEA Tuxedo/Q データベースには使用されません。

このグループの TMSNAME パラメータが設定されていない場合、または TMS に設定されている場合、この値は無視されます。TMSNAME パラメータは TMS 以外の値に設定されているが、CLOSEINFO 文字列にヌル文字列 ("") が設定されている場合、またはこのパラメータが指定されていない場合、グループのリソース・マネージャは存在しますが、close 操作の実行に関する情報は必要ありません。

CLOSEINFO 文字列の形式は、基にするリソース・マネージャの供給元の要件に応じて決まります。ベンダ固有の情報の先頭には、トランザクション・インターフェイス (XA インターフェイス) の公開名とコロン (:) が付きます。

NETGROUPS セクション

NETGROUPS セクションでは、LAN 環境で使用可能なネットワーク・グループについて説明します。ネットワークの複数のグループには、複数のペア・マシンがあることがあります。グループ間のエレメントの通信方法を決定するために、2つの通信ノードが優先度メカニズムを使用します。

LMID はそれぞれ、デフォルトのネットワーク・グループである DEFAULTNET のメンバーでなければなりません。リリース 6.4 (NETGROUPS が使用可能)以前にリリースされた BEA Tuxedo を実行するマシンは、DEFAULTNET ネットワーク・グループにのみ属することができます。DEFAULTNET のネット・グループ番号 (NETGRPNO) は、0 (ゼロ) で、変更しません。しかし、DEFAULTNET のデフォルト優先順位は、変更されることがあります。

このセクションのエントリの一般的な形式は次の通りです。

NETGROUP required_parameters [optional_parameters]

ここで、NETGROUP は 、ネットワーク・グループ名のことです。NETGROUPDEFAULTNET と同じ場合、エントリは、デフォルトのネットワーク・グループを表します。

以下のパラメータは必須です。

NETGRPNO = numeric_value

これは、一意のネットワーク・グループ番号です。この番号は、フェイル・オーバー、フェイル・バック時に使用できるように管理者が割り当てる必要があります。エントリが DEFAULTNET の場合には、数値を 0 (ゼロ) にする必要があります。

以下は、オプション・パラメータです。

NETPRIO = numeric_value

ここで、このネットワーク・グループの優先順位を指定します。同じ優先順位の複数のネットワーク・グループの一組のマシンは、より優先度の高いネットワーク・グループが使用可能でない限り、優先順位のバンドを超えて並列通信が行われます。ある優先バンドのすべてのネットワーク・リンクが管理者、またはネットワークの状況により分断されている場合、次の優先順位のバンドが使用されます。優先度の高いバンドから再試行されます。詳細については、『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』 を参照してください。この値は、ゼロ以上8192未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 100 が設定されます。これが唯一の変更可能な DEFAULTNET のパラメータであることに注意してください。

注記 並列データ回線は、優先グループ番号のネットワーク・グループ番号 (NETGRPNO) で優先付けされます。

NETWORK セクション

LAN 環境のネットワーク・コンフィギュレーションを記述する NETWORK セクション。BRIDGE サーバが位置している各プロセッサごとに、ネットワーク・セクションにエントリを入れて、BRIDGE プロセスのネットワーク・アドレスを指定しなければなりません。このセクションが存在し、RESOURCES セクションの OPTIONS パラメータに LAN が指定されていない場合、エラーが発生します。

このセクションのエントリの一般的な形式は次の通りです。

LMID required_parameters [optional_parameters] 

ここで、LMID は、BRIDGE プロセスが位置している論理マシンです。LMID には、使用されるネットワーク・デバイスへの直接アクセス権が必要です (BRIDGE パラメータで指定される)。

以下のパラメータは必須です。

NADDR = string_value

このパラメータは、LMID の待機アドレスとして LMID に置かれているBRIDGE プロセスが使用する完全ネットワーク・アドレスを指定します。BRIDGEのリスニング・アドレスは、アプリケーションに参加している他のBRIDGEプロセスがこのBRIDGEプロセスと通信するための手段として使用されます。string_value の形式が "0xhex-digits" または "\\xhex-digits" の場合、偶数の有効 16 進数桁を含める必要があります。これらの形式は、TCP/IP アドレスを含む文字配列に内部変換され、以下の 2 つの形式のいずれかになります。

"//host.name:port_number"
"//#.#.#.#:port_number"

最初の形式では、ドメインはローカル・ネーム解決機能(通常DNS)を使って、hostname のアドレスを見つけます。hostname はローカル・マシンでなければならず、ローカル・ネーム解決機能は、hostname を解決してローカル・マシンのアドレスを取得しなければなりません。2 列目の "#.#.#.#" は、ドットで区切った 10 進数の形式で、# は 0 から 255 までの 10 進数の値を表します。Port_number は 0 から 65535 の範囲の 10 進数で、指定された文字列の 16 進の表現です。

注記 一部のポート番号は、お使いのシステムで使用される基本トランスポート・プロトコル (TCP/IP など) のために予約されている場合があります。予約されているポート番号を確認するには、トランスポート・プロトコルのマニュアルを調べてください。

以下は、オプション・パラメータです。

BRIDGE = string_value

このパラメータは、LMID 上に置かれたBRIDGE プロセスがネットワークにアクセスするのに使用するデバイス名を指定します。6.4以上のバージョンでは、BRIDGE パラメーターが求められことはありません。以前のバージョンでは TLI に基づいたネットワークのため、デバイスのための絶対パス名が BRIDGE の値として要求されました。ネットワーク・トランスポートのエンドポイントのファイル・パスは /dev/provider_name のフォームをとります。STARLAN の場合、/dev/starlan になります。

NLSADDR = string_value

このパラメータは、LMID が識別するノード上でネットワークにサービスを提供する tlisten(1) プロセス用のネットワーク・アドレスです。NLSADDR 用のネットワーク・アドレスは、上記 NADDR パラメータ用に指定されたのと同じ形式です。アドレスが "0x" や "\\x" をつけた 16 進形式である場合は、有効な 16 進数の偶数を含まなければなりません。TCP/IP アドレスは "#.#.#.#:port" の形式にできます。NLSADDR が、警告を表示する MASTER LMID 以外のどのエントリにもない場合、tmloadcf(1) はエラーを表示します。ただし、NLSADDRMASTER LMID にない場合には、tmadmin(1) はリモート・マシン上で管理モードでは実行できず、読み取り専用操作に限定されます。これはまた、バックアップ・サイトが障害後にマスタ・サイトを再起動できないことを意味します。

FADDR = string_value

ほかのマシンに接続する際にローカル・マシンが使用するネットワーク・アドレスを指定します。このパラメータと FRANGE パラメータは、アウトバウンド接続を確立する前にプロセスがバインドを試みる TCP/IP ポートの範囲を決定します。このアドレスには TCP/IP アドレスを指定してください。TCP/IP アドレスのポート部分は、プロセスが TCP/IP ポートをバインドできる範囲のベース・アドレスを表します。FRANGE パラメータは範囲の大きさを指定します。たとえば、このアドレスが //mymachine.bea.com:30000FRANGE が 200 の場合、この LMID からアウトバウンド接続の確立を試みるすべてのネイティブ・プロセスは、mymachine.bea.com 上のポートを 30000 から 30200の間でバインドします。このパラメータが設定されていない場合は、空文字列がデフォルト値になり、オペレーティング・システムがローカル・ポートを任意に選択します。

FRANGE = number

アウトバウンド続を確立する前にネイティブ・プロセスがバインドを試みる TCP/IP ポートの範囲を指定します。FADDR パラメータは、範囲のベース・アドレスを指定します。たとえば、FADDR パラメータが //mymachine.bea.com:30000 に設定され、FRANGE が 200 に設定されている場合、この LMID からアウトバウンド接続の確立を試みるすべてのネイティブ・プロセスは、mymachine.bea.com 上のポートを 30000 から 30200の間でバインドします。有効範囲は 1 から 65,535 です。デフォルト値は 1 です。

MINENCRYPTBITS = {0 | 40 | 56 | 128}

このマシンへのネットワーク・リンクを確立する際に必要な暗号化の最小レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示します。4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルト値は "0" です。

注記 リンク・レベル暗号化の値の 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

MAXENCRYPTBITS = {0 | 40 | 56 | 128}

ネットワーク・リンクを確立する際に許可する暗号化の最大レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示します。4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。デフォルト値は "128" です。

注記 リンク・レベル暗号化の値の 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

NETGROUP = string_value

string_value はネットワーク・エントリーと関連したネットワーク・グループです。指定されない場合、デフォルトは DEFAULTNET とされます。NETGROUP パラメーターが DEFAULTNET に設定されなければ、ファイルの NETGROUPS セクションにあるグループ名として以前に現れたものを持たなければなりません。以前のバージョンと相互操作を可能にするために、DEFAULTNETNETGROUP を伴う全てのネットワーク・エントリーは TM_MIBT_MACHINE クラスで、そして他の NETGROUP と関連する NETWORK エントリーは TM_MIBT_NETMAP クラスで説明されています。

*SERVERS セクション

システム内で起動されるサーバの初期条件についての情報を提供するセクション。特定のリモート環境に対しては、サーバを、連続的に動作していて、プロセスへのサーバ・グループのサービス要求を待機しているプロセスであるとする考え方を適用できる場合とできない場合があります。多くの環境では、オペレーティング・システムあるいはリモート・ゲートウェイが、サービスの唯一のディスパッチャになります。どちらの場合でも、SERVICE テーブル・エントリ (次のセクションを参照) のみと、SERVER テーブル・エントリなしをリモート・プログラムのエントリ・ポイントに対して指定する必要があります。BEA Tuxedo システム・ゲートウェイ・サーバは、リモート・ドメイン・サービス要求を宣言し、キューに入れます。ホスト独自のマニュアル・ページには、UBBCONFIG サーバ・テーブル・エントリが特定の環境に適用されるかどうか、また適用される場合は、対応する構文が明示されていなければなりません。

AOUT required_parameters [optional_parameters]

ここで、AOUTtmboot(1) により実行されるファイル (string_value) を指定します。tmboot は、サーバが属するサーバ・グループ用に指定されたマシン上で AOUT を実行します。tmboot(1) はそのターゲット・マシン上で AOUT ファイルを検索します。したがって、AOUT がそのマシンのファイル・システムに存在していなければなりません(もちろん、AOUT へのパスには、別のマシンのファイル・システムへの RFS 接続を含めることができます)。サーバの相対パス名が指定されると、まずディレクトリ APPDIR、次にディレクトリ TUXDIR/bin、/bin、/usr/bin、それから <path>の順番に ( <path>はマシン環境ファイル上の始めの PATH= 行です。) AOUT が検索されます。APPDIRTUXDIR の値は、TUXCONFIG ファイルの適切なマシン・エントリからとられます。詳細は MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

以下のパラメータは必須です。

SRVGRP = string_value

サーバが動作するグループのグループ名を指定します。string_value は、GROUPS セクション内のサーバ・グループに関連する論理名で、30 文字以下でなければなりません。GROUPS セクション内のエントリと関連するということは、そのサーバに対して LMID が指定されているマシン上で AOUT が実行されるということを意味します。また、このパラメータはサーバ・グループの GRPNO と、関連するリソース・マネージャがオープンするときに渡されるパラメータも指定します。すべてのサーバ・エントリに、サーバ・グループ・パラメータを指定する必要があります。

SRVID = number

グループ内でサーバを一意に識別する整数を指定します。識別子は、1 以上 30,000 以下でなければなりません。このパラメータはすべてのサーバ・エントリに必要です。

省略可能パラメータは、ブート・オプションと実行時オプションという 2 つのカテゴリに分けられます。ブート・オプションは、サーバの実行時に tmboot(1) が使用します。サーバは実行されると、コンフィギュレーション・ファイルからそのエントリを読み取り、実行時オプションを決定します。一意のサーバ ID を使用して正しいエントリを見つけることができます。

省略可能なブート・パラメータには以下のものがあります。

CLOPT = string_value

ブート時に AOUT に渡される servopts(5) オプションを指定します。none を指定すると、省略時設定 -A がとられます。string_value の長さは 256 文字まで指定できます。

SEQUENCE = number

このサーバを、他のサーバに関連していつブートまたはシャットダウンするかを指定します。SEQUENCE パラメータの指定がない場合は、サーバは SERVERS セクションと同じ順序でブートされます (シャットダウンはその逆の順序で行われます)。シーケンス番号が指定されているサーバと指定されていないサーバが混在する場合は、まず、シーケンス番号をもつサーバがすべて昇順にブートされ、次に、シーケンス番号をもたないサーバがコンフィギュレーション・ファイル内の順序ですべてブートされます。シーケンス番号は 1 から 9999 までの範囲で指定しなければなりません。

MIN = number

tmboot によりブートされるサーバのオカレンスの最小数を指定します。RQADDR が指定されていて、MIN が 1 よりも大きい場合は、そのサーバは MSSQ セットを形成します。そのサーバのサーバ識別子は、最高 SRVID + MAX - 1 までの SRVID となります。各サーバにはすべて同一のシーケンス番号とその他のサーバ・パラメータが付けられます。MIN の値の範囲は 0 から 1000 です。指定されていない場合、1 がデフォルト値になります。

MAX = number

ブートできるサーバのオカレンスの最大数を指定します。始めは、tmbootMIN サーバをブートます。以降は、次に -i オプションで、関連するサーバ識別子を指定することにより、最大、MAX 個まで同じサーバをブートすることができます。MAX の値の範囲は MIN から 1000 です。このパラメータの指定がない場合、省略時の値は MIN と同じになります。

省略可能な実行時パラメータには次のようなものがあります。

ENVFILE = string_value

初期化の間にサーバ環境のファイルにある値の追加を要求します。サーバが別のマシンに移行できるサーバ・グループに関連付けられている場合は、その両方のマシンの同じ位置に ENVFILE が必要です。

このファイルはサーバが起動した後に処理されます。したがって、サーバ実行に必要な実行可能ファイルまたは動的にロードするファイルを検索するためにパス名を設定することはできません。代わりにマシン ENVFILE を使用してください。このファイル環境を変更するためにどのように使用されるかについては MACHINES セクションの ENVFILE を参照してください。

CONV = {Y | N}

サーバが会話型サーバであるかどうかを示します。接続は会話型サーバとの間でのみ確立でき、(tpacall() または tpcall() を介した) RPC 型要求は、非会話型サーバとの間にのみ確立できます。デフォルトは N です。

RQADDR = string_value

AOUT の要求キューのシンボル名を指定します。このパラメータは 30 文字以下でなければなりません。このパラメータの指定がない場合は、AOUT がアクセスするキューのために固有のキー (GRPNO.SRVID) を選択します。複数のサーバに対して同じ RQADDR と実行可能ファイル名を指定すると、複数サーバ/単一キュー (MSSQ) セットを定義できます2 つのサーバに、同じキュー名をもつ RQADDR が指定されている場合は、それらは同じサーバ・グループになければなりません。

RQPERM = number

要求キューに対する数値パーミッションを指定します。number は通常の UNIX システムの方式 (たとえば 0600) で指定されます。RQPERM の指定がない場合で、PERMRESOURCES セクションに指定されている場合は、その値が使用されます。それ以外の場合は、値 0666 が使用されます。値は 0001 以上 0777 以下の範囲で指定できます。

REPLYQ = {Y | N}

AOUT に対して応答キューを確立するかどうかを指定します。Y を指定した場合は、応答キューが AOUT と同じ LMID 上に作成されます。デフォルトは N です。MSSQ セットのサーバの場合は、応答を受けようとするサーバの REPLYQY に設定してください。

RPPERM = number

応答キューに対する数値パーミッションを指定します。number は通常の UNIX システムの方式 (たとえば 0600) で指定されます。RPPERM の指定がない場合は、省略時の値 0666 が使用されます。要求と応答が両方とも同じキューから読み取られる場合は、指定する必要があるのは RQPERM だけで、RPPERM は無視されます。値は 0001 以上 0777 以下の範囲で指定できます。

RCMD = string_value

AOUT が再起動できる場合は、このパラメータは、AOUT が異常終了したときに実行されるコマンドを指定します。最初のスペースまたはタブまでの文字列は、絶対パス名または APPDIR との相対パス名で指定された実行可能な UNIX ファイル名でなければなりません (コマンドの先頭でシェル変数を設定しないでください)。このコマンドには、コマンド行引き数をオプションで指定することもできます。マンド行には、GRPNOSRVID という、サーバの再起動に関連する 2 つの引き数が追加されます。string_value はサーバの再起動と並行して実行されます。

MAXGEN = number

AOUT が再起動できる場合、このパラメータは、GRACE により指定された時間内に最大 number - 1 回再起動できることを示します。この値は 0 より大きく、256 より小さくなければなりません。このパラメータの指定がないと、省略時の値 1 がとられます (つまり、サーバは 1 度は起動することができるが、再起動することはできないということです)。

GRACE = number

AOUT が再起動できる場合、このパラメータは指定秒数内で最高 MAXGEN 回再起動できることを示します。この値は、0 以上 2147483648 未満でなければなりません。0 の場合は、AOUT は何回でも再起動できます。GRACE の指定がない場合は、省略時設定 86,400 秒 (24 時間) がとられます。

RESTART = {Y | N}

AOUT が再起動できるかどうかを指定します。デフォルトは N です。サーバの移行が指定されている場合は、RESTARTY に設定する必要があります SIGTERM シグナルで終了したサーバは、再起動できないためリブートする必要があることに注意してください。

SYSTEM_ACCESS = identifier[,identifier]

アプリケーション・プロセス内で BEA Tuxedo システム・ライブラリがその内部テーブルへのアクセス権を獲得するために使用する省略時のモードを指定します。有効なアクセス・タイプは FASTPATH または PROTECTED です。FASTPATH は、ライブラリが、共有メモリを介して内部テーブルを迅速にアクセスできるように指定します。PROTECTED は、内部テーブルを共有メモリを介して BEA Tuxedo システム・ライブラリがアクセスできるときに、それらのテーブルの共有メモリを BEA Tuxedo システム・ライブラリの外部からはアクセスできないようにすることを指定します。NO_OVERRIDE を指定して (単独で、または FASTPATH あるいは PROTECTED とともに)、アプリケーション・プロセスが選択されたモードを変更することはできないことを示すことができます。SYSTEM_ACCESS の指定がない場合、その省略時設定は RESOURCES セクションの SYSTEM_ACCESS キーワードの設定により決まります。

制限事項: SYSTEM_ACCESSPROTECTED に設定しても、マルチスレッド・サーバには効果がない場合があります。あるスレッドが BEA Tuxedo コードを実行中、つまりスレッドが掲示板にアタッチされているとき、別のスレッドがユーザ・コードを実行していることがあるからです。BEA Tuxedo システムでは、このような状況を防止することはできません。

MAXDISPATCHTHREADS = number

個々のサーバ・プロセスで生成可能な、同時にディスパッチされるスレッドの最大数を指定します。このパラメータは、サーバが buildserver -t コマンドを使用して構築されている場合にのみ有効です。

MAXDISPATCHTHREADS が 1 より大きい場合 (MAXDISPATCHTHREADS>1) は、別のディスパッチ・スレッドが使用されます。このディスパッチ・スレッドは、パラメータで指定した数には含まれません。MINDISPATCHTHREADS <= MAXDISPATCHTHREADS でなければなりません。このパラメータが指定されていない場合、1 がデフォルト値になります。

MINDISPATCHTHREADS = number

最初のサーバ起動時に開始されるサーバ・ディスパッチ・スレッドの数を指定します。このパラメータは、サーバが buildserver -t コマンドを使用して構築されている場合にのみ有効です。

MAXDISPATCHTHREADS > 1 のときに使用される各ディスパッチ・スレッドは、MINDISPATCHTHREADS で指定した数には含まれません。MINDISPATCHTHREADS <= MAXDISPATCHTHREADS でなければなりません。このパラメータのデフォルト値は 0 です。

THREADSTACKSIZE = number

このパラメータが指定されていない場合、または 0 が指定されている場合、オペレーティング・システムのデフォルト値が使用されます。このオプションがサーバに対して有効なのは、MAXDISPATCHTHREADS に 1 より大きな値が指定されている場合のみです。

SEC_PRINCIPAL_NAME = string_value [0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名の識別文字列を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。このパラメータに指定するプリンシパル名は、このサーバ上で実行される 1 つまたは複数のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名のデフォルト値には、このアプリケーションの RESOURCES セクションに指定されている DOMAINID 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、SEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR というパラメータがあります。後の 2 つのパラメータは、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理に関係するパラメータです。特定のレベルで SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つのパラメータはそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクションのいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

初期化処理中、管理者は、SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、各復号化キーのそれぞれのパスワードを入力する必要があります。パスワードの入力を求めるプロンプトは、tmloadcf(1) によって表示されます。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

SICACHEENTRIESMAX = string_value

文字列が数字だけで構成されている場合、その数字はこのサーバで保持できるサービス・キャッシュ・エントリの最大数を指定します。このパラメータには、0 以上で 32,768 未満の値を指定します。そうでない場合は、文字列の値として DEFAULT が使用できます。その場合、キャッシュできるサービスの数は、このサーバに対応する MACHINE セクションのエントリによって指定されます。値が指定されていない場合は、文字列 DEFAULT が有効な値として使用されます。0 を指定した場合は、このマシン上のプロセスでサービスはキャッシュされません。この属性に指定できる値は最大 32,767 です。

SERVICES セクション

アプリケーションが使用するサービスに関する情報を提供するセクション。SERVICES セクション内の行の形式は次の通りです。

SVCNM [optional_parameters]

ここで、SVCNM はサービスの (string_value) 名です。SVCNM は、15 文字以下でなければなりません。

このセクションには必須パラメータはありません。パラメータが必要ない場合は、サービスをリストする必要はありません。以下は、オプション・パラメータです。

LOAD = number

SVCNM がシステムに number のロード・ファクタを負わせることを示します。number には、1 以上 32,767 以下の値を指定することができます。指定されない場合、デフォルトの 50 が設定されます。数値が高くなるほどロード・ファクタも大きくなります。

PRIO = number

SVCNM をキューから取り出す優先順位の数値を指定します。この値は0 より大きく、100 以下でなければなりません (100 が優先度の最高値)。省略時設定は 50 です。

メッセージは、FIFO に基づき 10 回に 1 回取り出されるため、優先順位の低いメッセージがキューに無制限にとどまることはありません。優先度の低いインターフェイスやサービスでは、応答時間を問題にすべきではありません。

SRVGRP = string_value

指定されたすべてのパラメータをサーバ・グループ string_value 内の SVCNM に適用することを指定します。SRVGRP を使用すると、同じサービスが異なるサーバ・グループ内では異なるパラメータ設定をもつことが可能になります。このパラメータは 30 文字以下でなければなりません。

BUFTYPE = "type1[:subtype1[,subtype2 .. . ]][;type2[:subtype3[, . . . ]]] . . . "

このサービスが受け入れるデータ・バッファのタイプおよびサブタイプ。このパラメータの長さは 256 文字までです。また、最大 32 のタイプ/サブタイプの組み合わせを指定することができます。BEA Tuxedo システムで提供されるデータ・バッファのタイプには、FMLFML32 (FML バッファ用)、XML (XML バッファ用)、VIEWVIEW32X_C_TYPE、または X_COMMON (FML VIEW 用)、STRING (NULL で終了する文字配列用)、および CARRAY または X_OCTET (送信時に符号化も復号化もされない文字配列用) があります。これらのタイプのうち、VIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON にはサブタイプがあります。VIEW タイプはサービスが期待する特定のVIEWの名前を指定します。アプリケーションのタイプとサブタイプも追加できます (tuxtypes(5) 参照)。サブタイプをもつ TYPE では、サブタイプに "*" を指定して、該当サービスに関連するタイプのすべてのサブタイプを受け入れさせることができます。

1 つのサービスが解釈できるバッファ・タイプは一定のものに限られています。すなわち、そのバッファ・タイプ・スイッチにあるものしか解釈できません (tuxtypes(5) 参照)。BUFTYPE パラメータが ALL に設定されている場合は、そのサービスはそのバッファ・タイプ・スイッチにあるバッファ・タイプをすべて受け入れます。BUFTYPE パラメータを省略することと、このパラメータを ALL に設定するのとは同じことです。サービス名は同じで異なる SRVGRP パラメータをもつ複数のエントリがある場合、BUFTYPE パラメータはそのエントリすべてにおいて同じでなければなりません。

タイプ名は 8 文字以下、サブタイプ名は 16 文字以下で指定することができます。タイプ名とサブタイプ名は、セミコロン、コロン、カンマ、アスタリスクを含んではいけません (タイプ値とサブタイプ値が、どこで終わるのか解りにくくなります)。

有効な BUFTYPE 指定には次のようなものがあります。

BUFTYPE=FML は、サービスがFML バッファをとることを示します。
BUFTYPE=VIEW: * は、サービスが FML VIEW のすべてのサブタイプを取ることを示します。

ROUTING = string_value

データ依存型ルーティングを行うときに、このサービスに使用されるルーティング基準名を指定します。このパラメータが指定されていない場合、このサービスではデータ依存型ルーティングが行われません。string_value は 15 文字以内でなければなりません。サービス名は同じで、異なる SRVGRP パラメータをもつ複数のエントリがある場合は、ROUTING パラメータはこれらすべてのエントリに対して同じでなければなりません。

SVCTIMEOUT = number

特定のサービスの処理に与える時間を秒単位で指定します。この値は 0 以上でなければなりません。この値が 0 の場合は、サービスにタイムアウトを適用しないことを示します。サービスがタイムアウトになると、サービス要求を処理しているサーバが SIGKILL 信号で終了します。このシグナルは、サーバ内のすべてのスレッドに影響することに注意してください。このパラメータのデフォルト値は 0 です。

SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N}

このサービスのすべてのインスタンスで、その入力メッセージ・バッファにデジタル署名が必要かどうかを指定します。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N}

このサービスのすべてのインスタンスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要かどうかを指定します。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクションのいずれでも指定できます。特定のレベルで ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

以下のパラメータはDTPアプリケーションのみのものです。

AUTOTRAN = {Y | N}

まだトランザクション・モードでない状態で要求のメッセージが取り出された場合、トランザクションが自動的に開始されるかどうかを指定します。デフォルトは N です。

TRANTIME = number

このサービス用に自動的に開始されるトランザクションに対して、デフォルトのタイムアウト値を秒単位で指定します。この値は、0 以上 2147483648 未満でなければなりません。デフォルトは 30 秒です。0 を指定すると、マシンの最大タイムアウト値に設定されます。

INTERFACES セクション

このセクションは、アプリケーションで使用する CORBA インターフェイスに対してアプリケーション全体のデフォルト・パラメータを定義するための情報を提供します。ファクトリ・ベースのルーティング (特定のサーバ・グループに処理を分散する機能) を実行しない場合には、CORBA インターフェイスに必要なパラメータはありません。ファクトリ・ベースのルーティングを実行する場合は、以下のパラメータを指定する必要があります。

ファクトリ・ベース・ルーティングのパラメータ

セクション名

指定する値

INTERFACES

ROUTING

ルーティング基準

GROUPS

サーバ・グループの名前


 

ファクトリ・ベース・ルーティングおよびそれに関連するパラメータの詳細については、後述の「ROUTING セクション」を参照してください。

指定するパラメータがない場合は、CORBA インターフェイスを記述する必要はありません。

以下のオプション・パラメータを使用できます。

AUTOTRAN = {Y | N }

操作が呼び出されるたびにトランザクションを自動的に開始させ、呼び出しから復帰したときにトランザクションを終了させるかどうかを指定します。AUTOTRAN パラメータは、トランザクション方針が optional のインターフェイスにのみ適用されます。それ以外の場合は無視されます。

デフォルトは N です。

トランザクション方針は、インプリメンテーション・コンフィギュレーション・ファイルで指定されます。トランザクション方針は、実行時に対応する T_IFQUEUE MIB オブジェクトのトランザクション方針の属性として使用されます。

システム管理者は AUTOTRAN 値を設定する前に、プログラマがインターフェイスに割り当てているトランザクション方針を知っておく必要があります。そうでないと、実行時に AUTOTRAN が期待どおりに機能しない可能性があります。

AUTOTRANY に設定されている場合は、TRANTIME パラメータを設定する必要もあります。

FACTORYROUTING = criteria-name

このインターフェイスへのオブジェクト・リファレンスを作成する際にルーティング基準を使用する場合は、このパラメータが必要です。ルーティング基準は、UBBCONFIG ファイルの ROUTING セクションで指定されます。

LOAD = number

CORBA インターフェイスによってシステムが受けると考えられる相対的な負荷を表す 1 〜 100 の範囲内の任意の数字。この数字は、このアプリケーションで使用されるほかの CORBA インターフェイスの LOAD の数値を基準に指定します。デフォルトは 50 です。CORBA 環境では、LOAD の値を使用して、要求をキューに登録するのに最適なマシンが選択されます。ルーティング先のサーバの負荷は、ルーティングされた CORBA インターフェイスのロード・ファクタ分 (LOAD) だけ増加します。

PRIO = number

CORBA インターフェイスのメソッドすべてに対して、キューから取り出される際の優先順位を指定します。この値は 0 より大きく 100 以下でなければなりません。最も高い優先順位は 100 です。デフォルト値は 50 です。

SRVGRP = server-group-name

INTERFACES セクションのこの部分で定義するすべてのパラメータが、指定されたサーバ・グループ内のインターフェイスに適用されることを示します。この方法を使用すると、特定の CORBA インターフェイスに対して、サーバ・グループごとに異なるパラメータ値を定義できます。

TRANTIME = number

処理されるトランザクションのタイムアウト値 (秒数)。AUTOTRANY に設定されている場合は、TRANTIME パラメータを設定する必要があります。この値は 0 〜 2,147,483,647 (231 - 1) つまり、約 70 年) でなければなりません。0 は、トランザクションにタイムアウトが設定されていないことを示します。デフォルト値は 30 秒です。

TIMEOUT = number

この CORBA インターフェイスのメソッドの処理にかかる時間を秒単位で指定します。この値は 0 以上でなければなりません。0 を指定した場合は、インターフェイスではタイムアウトが発生しません。タイムアウトが発生すると、インターフェイスのメソッドを処理するサーバは、SIGKILL シグナルと共に終了します。実行に最も時間がかかるメソッドにはタイムアウト値を指定することをお勧めします。

ROUTING セクション

このセクションでは、FML バッファ、XML バッファ、および VIEW を使用するサービス要求のデータ依存型ルーティングに関する情報を提供します。ここで指定するルーティング基準は、デフォルトのルーティング関数 _froute_xroute、および _vroute が使用される場合にのみ使用されます。tuxtypes(5) を参照してください。ROUTING セクションの行の形式は次の通りです。

CRITERION_NAME required_parameters 

ここで、CRITERION_NAME は、サービス・エントリで指定されたルーティング・エントリの (string_value) 名です。CRITERION_NAME は 15 文字以下でなければなりません。

以下のパラメータは必須です。

FIELD = string_value

ルーティング・フィールドの名前を指定します。このパラメータは 30 文字以下でなければなりません。このフィールドは、FML または FML32 バッファ、XML の要素または属性、FML フィールド・テーブルで指定される VIEW フィールド名 (2 つの環境変数 FLDTBLDIR および FIELDTBLS、または FLDTBLDIR32 および FIELDTBLS32 を使用)、または FML VIEW テーブル (2 つの環境変数 VIEWDIR および VIEWFILES、または VIEWDIR32 および VIEWFILES32 を使用) であるとそれぞれ見なされます。この情報は、メッセージ送信時に、データ依存型ルーティングの関連するフィールド値を得るために使用されます。FML または FML32 バッファ内のフィールドがルーティングに使用される場合、フィールドの値は 8,191 以下の数値でなければなりません。

エレメントの内容またはエレメント属性に基づいて XML ドキュメントのルーティングを行うには、次の構文で FIELD パラメータの値を定義する必要があります。

FIELD="root_element[/child_element][/child_element][/.. .][/@attribute_name]"

FIELD の値は、ルーティングの要素または属性名を指定します。この要素は、要素のタイプ (または名前)、あるいは XML ドキュメントまたはデータグラムの要素の属性名として見なされます。この情報は、メッセージ送信時に、データ依存型ルーティングの要素の内容または属性値を識別するために使用されます。要素名と属性名の組み合わせで使用できる文字数は 30 文字以内です。インデックス付けはサポートされていないため、BEA Tuxedo システムは、データ依存型ルーティングで XML バッファを処理するとき、指定されたエレメント・タイプの最初のオカレンスだけを認識します。

XML では、属性名で使用される文字セットを厳密に定義します。属性名は、単一の文字、下線、またはコロンの後に 1 つ以上の名前文字を続けた文字列でなければなりません。要素名と属性名では共に大文字/小文字を区別します。

XML については、http://www.w3c.org/XML の World Wide Web Consortium の Web サイトで詳しく解説されています。

FIELDTYPE = type

FIELD パラメータで指定されるルーティング・フィールドの型を示します。このパラメータは、XML バッファのルーティングでのみ使用されます。type には、CHARSHORTLONGFLOATDOUBLE、または STRING のいずれかを設定できます。ルーティング・フィールドのデフォルトの型は STRING です。

RANGES = string_value

ルーティング・フィールドの範囲と関連するサーバ・グループを指定します。string は二重引用符で囲む必要があります。string で使用できる文字数は最大 2,048 文字です。ただし、Domains の場合は 1,024 文字までしか使用できません。この文字列は、範囲/group_name の組み合わせのリストをカンマで区切った形式をとります (後述の「EXAMPLE」を参照)。

範囲は、単一値 (符号付き数値または文字列を一重引用符で囲んだもの) である場合と、"lower - upper" の形式をとる場合があります (ここで lower と upper は一重引用符で囲んだ符号付き数値または文字列です)。"lower" の値は、"upper" の値より小さくなければなりません。一重引用符を文字列値の中に入れる場合は (O'Brien など)、その前に "¥" を 2 つ置く必要があります ('O¥¥'Brien')。MIN という値を使用すると、マシンの関連フィールドのデータ・タイプに対する最小値を示すことができます。また、MAX という値を使用すると、マシンの関連フィールドのデータ・タイプの最大値を示すことができます。したがって、"MIN - -5" は -5 以下のすべての数値を指し、"6 - MAX" は、6 以上のすべての数値を指すことになります。範囲内のメタキャラクタ "*" (ワイルドカード)は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。各エントリでは、1 つのワイルドカードによる範囲指定だけが可能です。1 つのエントリで使用できるワイルドカード範囲は 1 つだけで、最後になければなりません (その後の範囲は無視されます)。

ルーティング・フィールドには、FML でサポートされている任意のデータ型を指定できます。数値ルーティング・フィールドには数値で範囲を指定し、文字列ルーティング・フィールドには、文字列で範囲を指定する必要があります。

文字列で範囲を設定する場合は、文字列、carray、および文字フィールド型の値を一重引用符で囲みます。先頭に符号を付けることはできません。short および long 整数値は数字列で、その前に任意にプラス記号やマイナス記号を付けることができます。C コンパイラまたは atof()により受け入れられる浮動小数点数は、まず任意の符号、次に数字列 (小数点が入ってもよい)、任意の e または E、任意の符号またはスペース、最後に整数という形式をとります。

グループ名は、フィールドが範囲と一致する場合の要求のルーティング先となるグループを示します。メタ文字 "*" (ワイルドカード) は、フィールド値が範囲と一致しない場合には要求がデフォルトのグループに送られること、またはフィールド値が範囲と一致していても、範囲エントリと関連するグループ内に実行可能なサーバが存在しない場合には、ワイルドカード "*" で指定された範囲エントリのデフォルトのグループにサービス要求が転送されることを示します。

範囲とグループの組み合わせの中では、範囲とグループ名は ":" で区切ります。

XML の要素の内容および属性の値は UTF-8 で符号化される必要があり、FIELDTYPE パラメータで指定されたデータ型に変換可能な場合にはルーティングに使用することができます。

ルーティングに使用する際は、要素の内容に文字参照、エンティティ参照、または CDATA セクションを含めることはできません。

UTF-8 で符号化された XML の属性値は、その属性が属する要素が定義されている場合にルーティングに使用できます。

BUFTYPE = "type1[:subtype1[,subtype2 .. . ]][;type2[:subtype3[, . . . ]]] . . ."

これは、このルーティング・エントリが有効なデータ・バッファのタイプとサブタイプを示すリストです。このパラメータの長さは 256 文字までです。また、最大 32 のタイプ/サブタイプの組み合わせを指定することができます。タイプは、FMLFML32XMLVIEWVIEW32X_C_TYPE、または X_COMMON のいずれかでなければなりません。FMLFML32、または XML タイプには、サブタイプを指定できません。VIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON タイプにはサブタイプが必要です。"*" は使用できません。サブ・タイプの名前には、セミコロン (;)、カンマ (,)、コロン (:)、アスタリスク (*) といった記号は使用できません。タイプとサブタイプのペアのうち、重複するものは同じルーティング基準名として指定できません。タイプ/サブタイプのペアが一意であれば、複数のルーティング・エントリに対して同じ基準名を指定することができます。このパラメータは必須です。1 つのルーティングに対して複数のバッファ・タイプを指定した場合は、それぞれのバッファ・タイプのルーティング・フィールドのデータ・タイプを同じにする必要があります。

ルーティング・エントリの例を次に示します。

BRNCH FIELD=B_FLD RANGES="0-2:DBG1,3-5:DBG2,6-9:DBG3" BUFTYPE="FML"

この例では、フィールド B_FLD のバッファの値 0-2 をサーバ・グループ DBG1 に、値 3-5 をサーバ・グループ DBG2 に、値 6-9 をサーバ・グループ DBG3 に送信しています。その他の値は使用できません。

フィールド値が設定されない場合 (FML バッファに対して) や、フィールド値が特定の範囲に一致せず、かつワイルドカードの範囲が指定されていない場合は、アプリケーションにエラーが戻されます。

XML の要素の CODE に基づくルーティング・エントリの例を次に示します。

PRODUCT FIELD="ORDER/CODE" RANGES="'AAA' - 'FFF':DBG1, 'GGG-ZZZ':DBG2" BUFTYPE="XML"

ここでは、CODE は、ルート・エレメント ORDER の子エレメントです。

ORDERNO 属性に基づくルーティング・エントリは、以下の例のようになります。

ORDER FIELD="ORDER/HEADER/@ORDERNO" FIELDTYPE=long RANGES="0-9999:DBG1,10000-MAX:DBG3"  BUFTYPE="XML"

ここでは、ORDERNO は、ルート・エレメント ORDERXML 子エレメントである HEADER の属性です。

UBBCONFIG(5) に関する追加情報

ファイル

MASTER マシン上で TUXCONFIG コンフィギュレーション・ファイルが検出されるようにするためには、環境変数 TUXCONFIG および TUXOFFSET を使用します。

使用例

# 次は、2 種類のマシン・タイプがある 
# 2 サイトを含むコンフィギュレーション・ファイルの例です。# データ依存型
# ルーティングが使用されます。
*RESOURCE
IPCKEY 80952 # 周知のアドレスのキー
DOMAINID My_Domain_Name
UID 4196 # IPC 構造体のユーザ ID
GID 601 # IPC 構造体のグループ ID
PERM 0660 # IPC アクセスのパーミッション
MAXSERVERS 20 # 同時に処理できるサーバの数を 20 に設定
MAXSERVICES 40 # 提供するサービス数を 40 に設定
MAXGTT 20 # 同時に処理できるグロ―バル・トランザクション数を 20 に設定
MASTER SITE1
SCANUNIT 10
SANITYSCAN 12
BBLQUERY 180
BLOCKTIME 30
NOTIFY DIPIN
OPTIONS LAN,MIGRATE
SECURITY USER_AUTH
AUTHSVC AUTHSVC



MP # 掲示板に基づくマルチプロセッサ
LDBAL Y # ロード・バランシングを実行
#
*MACHINES
mach1 LMID=SITE1 TUXDIR="/usr4/tuxbin"
MAXACCESSERS=25
APPDIR="/usr2/apps/bank"
ENVFILE="/usr2/apps/bank/ENVFILE"
TLOGDEVICE="/usr2/apps/bank/TLOG" TLOGNAME=TLOG
TUXCONFIG="/usr2/apps/bank/tuxconfig" TYPE="3B2"
ULOGPFX="/usr2/apps/bank/ULOG"
SPINCOUNT=5
mach386 LMID=SITE2 TUXDIR="/usr5/tuxbin"
MAXACCESSERS=100
MAXWSCLIENTS=50
APPDIR="/usr4/apps/bank"
ENVFILE="/usr4/apps/bank/ENVFILE"
TLOGDEVICE="/usr4/apps/bank/TLOG" TLOGNAME=TLOG
TUXCONFIG="/usr4/apps/bank/tuxconfig" TYPE="386"
ULOGPFX="/usr4/apps/bank/ULOG"
#
*GROUPS

DEFAULT:TMSNAME=TMS_SQL TMSCOUNT=2
# Windows の場合、:bankdb: を ; bankdb; にする
BANKB1 LMID=SITE1 GRPNO=1
OPENINFO="TUXEDO/SQL:/usr2/apps/bank/bankdl1:bankdb:readwrite"
# Windows の場合、:bankdb: を ; bankdb; にする
BANKB2 LMID=SITE2 GRPNO=2
OPENINFO="TUXEDO/SQL:/usr4/apps/bank/bankdl2:bankdb:readwrite"
DEFAULT:
AUTHGRP LMID=SITE1 GRPNO=3
#
*NETWORK
SITE1 NADDR="mach1.80952" BRIDGE="/dev/starlan"
NLSADDR="mach1.serve"
#
SITE2 NADDR="mach386.80952" BRIDGE="/dev/starlan"
NLSADDR="mach386.serve"
*SERVERS
#
DEFAULT:RESTART=Y MAXGEN=5 REPLYQ=Y CLOPT="-A"

TLR SRVGRP=BANKB1 SRVID=1 RQADDR=tlr1
         CLOPT="-A -- -T 100"
TLR SRVGRP=BANKB1 SRVID=2 RQADDR=tlr1
CLOPT="-A -- -T 200"
TLR SRVGRP=BANKB2 SRVID=3 RQADDR=tlr2
CLOPT="-A -- -T 600"
TLR SRVGRP=BANKB2 SRVID=4 RQADDR=tlr2
CLOPT="-A -- -T 700"
XFER SRVGRP=BANKB1 SRVID=5
XFER SRVGRP=BANKB2 SRVID=6
ACCT SRVGRP=BANKB1 SRVID=7
ACCT SRVGRP=BANKB2 SRVID=8
BAL SRVGRP=BANKB1 SRVID=9
BAL SRVGRP=BANKB2 SRVID=10
BTADD SRVGRP=BANKB1 SRVID=11
BTADD SRVGRP=BANKB2 SRVID=12
AUTHSVR SRVGRP=AUTHGRP SRVID=20 #
*SERVICES
DEFAULT:LOAD=50 AUTOTRAN=N
WITHDRAWAL PRIO=50 ROUTING=ACCOUNT_ID
DEPOSIT PRIO=50 ROUTING=ACCOUNT_ID
TRANSFER PRIO=50 ROUTING=ACCOUNT_ID
INQUIRY PRIO=50 ROUTING=ACCOUNT_ID
CLOSE_ACCT PRIO=40 ROUTING=ACCOUNT_ID
OPEN_ACCT PRIO=40 ROUTING=BRANCH_ID
BR_ADD PRIO=20 ROUTING=BRANCH_ID
TLR_ADD PRIO=20 ROUTING=BRANCH_ID
ABAL PRIO=30 ROUTING=b_id
TBAL PRIO=30 ROUTING=b_id
ABAL_BID PRIO=30 ROUTING=b_id
TBAL_BID PRIO=30 ROUTING=b_id SVCTIMEOUT=300
#
#
*ROUTING
ACCOUNT_ID FIELD=ACCOUNT_ID BUFTYPE="FML"
RANGES="MIN - 9999:*,10000-59999:BANKB1,60000-109999:BANKB2,*:*"
BRANCH_ID FIELD=BRANCH_ID BUFTYPE="FML"
RANGES="MIN - 0:*,1-5:BANKB1,6-10:BANKB2,*:*"
b_id FIELD=b_id BUFTYPE="VIEW:aud"
RANGES="MIN - 0:*,1-5:BANKB1,6-10:BANKB2,*:*"

相互運用性

相互運用性のあるアプリケーションでは、そのマスタ側で最新のリリースが動作していなければなりません。異なるリリースの BEA Tuxedo システム間で互いに相互運用する場合、PMID (マシン ADDRESS)、LMIDTLOGNAME、グループ名、RQADDR、サービス名、ROUTING (ルーティング基準名) の各パラメータ値は、有効な C 言語識別子 (UBBCONFIG キーワードではない) でなければなりません。

ネットワーク・アドレス

たとえば、BRIDGE を実行しているローカル・マシンは TCP/IP アドレス指定機能を使用していて、アドレスは 155.2.193.18 であり、backus.company.com と名付けられているとします。さらに BRIDGE が要求を受け取るポート番号は 2334 だとします。そして、このポート番号 2334bankapp-naddr という名前のネットワーク・サービス・データベースに追加されていると仮定します。-l オプションで指定されるアドレスは、次のように表現されます。

//155.2.193.18:bankapp-naddr//155.2.193.18:2334
//backus.company.com:bankapp-naddr
//backus.company.com:2334
0x0002091E9B02C112

上記の最後の表現は16 進形式です。0002 は TCP/IP アドレスの先頭部分です。091E は 16 進数に変換されたポート番号 2334 です。その後に IP アドレス 155.2.193.1 の各エレメントは 16 進数に変換されています。つまり 155 9B になり、202 になるように次々に変換されています。

関連項目

buildserver(1)tmadmin(1)tmboot(1)tmloadcf(1)tmshutdown(1)tmunloadcf(1)buffer(3c)tpinit(3c)servopts(5)

『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』

『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』

『C 言語を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

 

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