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tlisten(1)

名前

tlisten-汎用リスナ・プログラム

形式

tlisten [-d device] -l nlsaddr [-u {uid-# | uid-name}] [-z bits] [-Z bits ]

機能説明

tlisten は、BEA Tuxedo ATMI アプリケーション・プロセッサ上のデーモン・プロセス として動作するネットワーク独立型のリスナ・プロセスで、ほかの BEA Tuxedo ATMI プロセス (たとえば、tmboot(1)) に対してリモート・サービス接続を行います。tlisten は次のようなコマンド行オプションを使用します。

-d device

ネットワーク・デバイスの絶対パス名。リリース 6.4 以降では、このパラメータは省略できます。それ以前のリリースでは、基本となるネットワーク・プロバイダが要求する場合使用してください。

-l nlsaddr

プロセスが接続をリッスンするネットワーク・アドレス。TCP/IP アドレスは、次のいずれかの形式で指定できます。

"//hostname:port_number"

"//#.#.#.#:port_number"

一番目の形式では、tlisten はローカル名解決機能 (通常は DNS) を利用して hostname のアドレスを見つけます。hostname はローカル・マシンでなければなりません。ローカル名解決機能によって hostname をローカル・マシンのアドレスに明確に解決します。

2 番目の例の文字列 #.#.#.# はドットで区切った 10 進数の形式です。それぞれの # には 0 から 255 までの数字です。このドット 10 進数値はローカル・マシンの IP アドレスを意味します。両方の形式共に port_numbertlisten プロセスが入力要求に対してリスンする TCP ポート番号です。port_number0 から 65535 の間の数字または名前です。

注記 一部のポート番号は、お使いのシステムで使用される基本トランスポート・プロトコル (TCP/IP など) のために予約されている場合があります。予約されているポート番号を確認するには、トランスポート・プロトコルのマニュアルを調べてください。

port_number が名前の場合は、ローカル・マシン上でネットワーク・サービス・データベースでの中からその名前を見つけなければなりません。先頭に "0x" をつけてそのアドレスも16 進形式で指定できます。"0x" の後の各文字は、0 から 9 までの数字か、A から F までの英字(大文字・小文字に関係なく)です。16 進数の形式は、IPX/SPX や TCP/IP のような任意のバイナリ・ネットワーク・アドレスに使うことができます。アドレスも任意の文字列として指定できます。この値は、コンフィギュレーション・ファイルの NETWORK セクションで使用する NLSADDR パラメータに指定するものと同じにします。

-u {uid-# | uid-name}

tlisten は、指定されたユーザとして動作します。このオプションにより、root によるシステムの初期化処理の一部として、tlisten を起動できます。tlisten の実行ユーザが root である場合には、このオプションは必須です。したがって、tlisten プロセスは root が実行することはできますが、root としては動作しません。tlisten コマンドを root 以外のユーザが使用する場合には、-u オプションは必要とされません。root 以外のユーザは -u オプションを設定することはできますが、このオプションはそのユーザ自身のユーザ ID にしか設定できないので、あまり意味はありません。プロセッサ上での各 tlisten プロセスは、使用するアプリケーション管理ユーザ ID が同じである BEA Tuxedo ATMI アプリケーションすべてをサポートすることができます。

-z [0 | 40 | 56 | 128]

BEA Tuxedo 管理プロセスと tlisten との間のネットワーク・リンクを確立する場合の、最小レベルの暗号化を指定します。0 は暗号化が行われないことを示し、4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルト値は 0 です。このオプションを使用できるのは、国際版または米国/カナダ版の BEA Tuxedo セキュリティのライセンスがインストールされている場合に限られます。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。

-Z [0 | 40 | 56 | 128]

BEA Tuxedo 管理プロセスと tlisten 間にネットワーク・リンクを確立する場合の、最大レベルの暗号化を指定します。0 は暗号化が行われないことを示し、4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。デフォルト値は 128 です。このオプションを使用できるのは、国際版または米国/カナダ版の BEA Tuxedo セキュリティのライセンスがインストールされている場合に限られます。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。

tlisten プロセスは、ほとんどのサービス要求を認証します。tlisten は、パスワードの一覧ファイルを読み取ります。サービスを要求するプロセスは、少なくともそのファイルの中にあるパスワードの 1 つを提示しなければなりません。APPDIR 環境変数が設定された場合、APPDIR/.adm/tlisten.pw という名のファイルからパスワードを取得します。このファイルが見つからない場合、システムは TUXDIR/udataobj/tlisten.pw という名のファイルを検索します。このファイルは BEA Tuxedo ATMI システムのインストール時に作成されます。パスワードの長さが 0 であるか、パスワードのないファイルの場合、パスワードのチェックは行われません。こうしたセキュリティのかかっていないモードで起動している時は、tlisten および tlisten に接続しているプロセスにより警告メッセージがユーザ・ログに書き込まれます。

tmboot などのように、tlisten からサービスを要求するプロセスは、認証の際に使用するパスワードをプロセスが稼働しているマシンのファイルから検索します。この際、tlisten がパスワード・ファイルを検索するときと同じ方法をとります。

環境変数

注記 インストールの間に管理パスワード・ファイルが作成されます。BEA Tuxedo ATMI システムでは、必要に応じて次のディレクトリでこのファイルを探します(ここに示された順番で)。

リンクレベルの暗号化

リンクレベル暗号化機能が tlistentmboot などの要求プロセスとの間で動作している場合は、リンクレベル暗号化を取り決め、アクティブにしてから認証します。

終了方法

tlisten プロセスは通常、SIGTERM シグナルを送ることによってしか終了できません。

推奨される使用法

システムの起動時、アプリケーションごとに1つの tlisten プロセスを起動することを推奨します。TUXDIRAPPDIR 環境変数を設定してから tlisten を呼び出すことを忘れないでください。

tlisten プロセスを起動するもう1つの方法は手操作で起動する方法です。tlisten プロセスをアプリケーション管理者が起動する場合は、-u オプションは省略できます。同じネットワーク・アドレスを使用して tlisten コマンドを重複して呼び出すと、コマンドは自動的に終了し、該当するメッセージが記録されます。

ネットワーク・アドレス

tlisten を実行するローカル・マシンが、TCP/IP アドレス指定機能を使用していて、アドレスは 155.2.193.18 であり、backus.company.com という名前になっていると想定します。さらに tlisten が要求を受け取るポート番号は 2334 と想定します。またこのポート番号は bankapp-nlsaddr という名前のネットワーク・サービス・データベースに追加されていると想定します。2334 -l オプションで指定するアドレスは次に示す方法で表現できます。

//155.2.193.18:bankapp-nlsaddr
//155.2.193.18:2334
//backus.company.com:bankapp-nlsaddr
//backus.company.com:2334
0x0002091E9B02C112

最後の表現は 16 進形式です。0002 は TIP/IP アドレスの先頭部分、091E は 16 進数に変換されたポート番号です。2334その後、IP アドレス 155.2.193.12 の各要素は 16 進数に変換されています。したがって 1559B となり、202 にというようになります。

STARLAN ネットワークの場合は、推奨するアドレス uname.tlisten が通常一意の名前となります。

Windows コントロール・パネル・アプレット

コントロール・パネル・アプレットを介してリモート Windows マシン上で tlisten プロセスを起動するためにはそのマシンの管理特権が必要です。

関連項目

UBBCONFIG(5)

 

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