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tmadmin(1)
名前
tmadmin-BEA Tuxedo 掲示板コマンド・インタプリタ
形式
tmadmin [ -r ] [ -c ] [ -v ]
機能説明
tmadmin は、以下に説明するコマンドをもち、単一プロセッサ、マルチプロセッサ、あるいはネットワーク環境において掲示板や関連するエンティティ (クライアント、サーバ、サービス等のそれぞれの情報) の検査および修正を行うときに使用します。環境変数 TUXCONFIG と TUXOFFSET を使用して、BEA Tuxedo のコンフィギュレーション・ファイルがロードされた場所とオフセットを決めます。
tmadmin を -c オプションを付けて呼び出した場合、コンフィギュレーション・モードになります。有効なコマンドは、default、echo、help、quit、verbose、livtoc、crdl、lidl、dsdl、indl および dumptlog です。tmadmin はどのノードでも (非アクティブ状態のノードを含め) このモードで呼び出せます。tmadmin が (実行中の BBL を介して) アプリケーションに管理プロセスあるいはクライアントとして結合できる場合には、そのノードはアクティブであると見なされます。
-r オプションを付けると、tmadmin は管理プロセスとしてではなく、クライアントとして掲示板に入ります。つまり、読み取り専用モードを要求します。これは、管理プロセス用スロットを非占有状態にしておきたい場合に有用です。
注記 このオプションを使用すると、-r オプションなしで tmadmin を実行したときに取得できる情報の一部しか取得できないことに注意してください。特に tmadmin -r を実行した場合、リモート・サイトで動作しているサーバの負荷値は取得できません。
なお、管理プロセスになれるのは、1 度に 1 つの tmadmin プロセスだけです。BEA Tuxedo 管理者以外のユーザが -r オプションを指定し、セキュリティがオンになっている場合、ユーザはパスワードを求められます。
-v オプションを使用して tmadmin を実行すると、BEA Tuxedo のバージョン番号とライセンス番号が表示されます。情報を出力した後、tmadmin は終了します。その他 2 つのオプションは、-v オプションと共に使用しても無視され、-v オプションによって要求される情報だけが表示されます。
通常、tmadmin はアクティブ・アプリケーション内であれば、任意のアクティブ・ノード上で実行できます。分断されているアクティブ・ノード上で実行する場合、使用できるコマンドはローカル掲示板への読み取り専用のアクセスを行うものに限られます。これらのコマンドには、bbls、bbparms、bbstat、default、dump、dumptlog、echo、help、interfaceparms、printactiveobject、printclient、printinterface、printfactory、printnet、printqueue、printroute、printserver、printservice、printtrans、printgroup、reconnect、quit、serverparms、serviceparms および verbose があります。これらのほか、構成コマンドも使用できます。この分断ノードが MASTER のバックアップ・ノードである場合 (コンフィギュレーション・ファイルの RESOURCES セクションで MASTER パラメータの 2 つめのエントリとして指定)、master コマンドを使用して、分断アプリケーションのこの部分の MASTER にこのノードを設定することも可能です。
アプリケーションがアクティブ状態でない場合、tmadmin は MASTER プロセッサ上でしか実行できません。このモードでは、すべてのコンフィギュレーション・モード・コマンドとともに、TLOG コマンド (crlog、dslog、および inlog) と boot も利用できます。
tmadmin が呼び出された後は、次に示す構文に従って、プロンプト (">") からコマンドを入力してください。
command [arguments]
共通して出現するいくつかの引数には、default コマンドを使用してデフォルト値が与えられます。default コマンドを通じて設定されたパラメータを受け付けるコマンドは、default をチェックして、値が設定されているかどうかを確認します。値が設定されない場合、エラー・メッセージが返されます。
ネットワーク環境あるいはマルチプロセッサ環境では、default machine (UBBCONFIG ファイルの MACHINES セクションに記述されている論理 machine ID (LMID)) を設定することによって、1 つの掲示板をアクセスできます。デフォルトのマシンが all に設定されていると、すべての掲示板が参照されます。machine が DBBL に設定されている場合は、特殊掲示板が使用されます。default machine はプロンプトの一部として次のように示されます。MASTER>
default コマンドによって machine が設定されていない場合には、DBBL が使用されます (SHM モードではローカル BBL が使用されます)。
コマンド行で指定するmachineは通常の場合 default の設定から得ることができます (たとえば、printserver)。しかし、いくつかのコマンド (たとえば、TLOG) では TUXCONFIG で見つかったデバイスに対して実行されるので、注意が必要です。この場合、DBBL または all を default で設定すると設定はエラーになります。logstart など一部のコマンドでは、コマンド行で machine の値を指定しなければなりません。この場合、machine値は -m オプションの引数で指定しません。
設定は一度されるとほかの default コマンドで変更を行わない限り、デフォルト値の効果はセッションが終了するまで有効です。デフォルト値は、コマンド行で明示的に値を入力して上書きするか、値 "*" を入力して設定解除します。値を上書きした場合、その効果は、コマンドの単一のインスタンスの間継続します。
tmadmin コマンドからの出力は、ページ別表示コマンドの指定に従って別表示されます (下記の paginate サブコマンドの項を参照)。
詳細情報または要約情報を出力するコマンドがあります。verbose コマンドは、デフォルトの出力レベルを設定するのに使用します。ただし各コマンドには (boot、shutdown と config を除く)、そのコマンドだけについて詳細情報または要約情報を出力するための -v または -t オプションを持っています。出力を要約モードで表示すると、情報の一部 (たとえば、LMID または GROUP 名、サービスまたはサーバ名) が短縮されることがあります。その場合は、値の終わりに + 符号が付加されます。情報を全て表示するには、詳細モードでコマンドを再入力します。
TMADMIN のコマンド
コマンドは、そのフルネームあるいは (かっこ内に示される) 省略名のいずれかで入力し、適切な引数が続きます。角括弧 [ ] で囲まれている引数は省略可能です。中括弧 { } で囲まれている引数は相互に排他的な選択肢を示します。該当するデフォルト値が default コマンドで設定されている場合は、そのコマンド・オプションをコマンド行で指定する必要がないことに注意してください。{} で囲まれたオプションのグループに続く...は、コマンド行で 1 つ以上 (少なくとも 1 つ必要) のオプションを指定できることを示します。
[-i srvid] | -g groupname -i srvid} service[:func]
[-i srvid] -s service | -g groupname -i srvid -s service | -I interface
[-g groupname]} newload
[-i srvid] -s service | -g groupname -i srvid -s service | -I interface [-g
groupname]} newpri
[-i srvid] -s service | -g groupname -i srvid -s service | -I interface
[-g groupname]} newtlim
[ newdevice ]
[-q qaddress] [-s service] [-b blocks] [-o offset] [-z config] [-a { 0 | 1 | 2}]
[-I interface] [-B objectid] [-r routingname]
[-q qaddress] [-s service]
interface} . . .
interface} . . .
-i srvid} service
セキュリティ
管理者として tmadmin を実行する場合、セキュリティ機構は通りません。既に、アプリケーション管理者のログイン ID であることが確認されているからです。
tmadmin をアプリケーション管理者以外のユーザとして実行できる唯一のケースは、そのアプリケーションをクライアントとしてアクセスするよう -r オプションが使用されている場合です。このようなユーザが -r オプションをつけて tmadmin を呼び出した場合、そのアプリケーションに対してセキュリティ機構が働き、アプリケーションのデータをアクセスするときにはそのアプリケーションのパスワードが必要になります。標準入力が端末であると、tmadmin はユーザにパスワードの入力を求めてきます。なお、パスワードの入力時には、その文字はディスプレイにはエコーされません。標準入力が端末でない場合には、このパスワードは環境変数 APP_PW から取り出されます。この環境変数が指定されていないときに、アプリケーション・パスワードが必要とされる場合には、tmadmin は異常終了します。
環境変数
tmadmin は、-r オプションの指定がある場合、あるいはこれをアプリケーション管理者として登録できない場合、アプリケーション・クライアントとして働きます。このような場合、標準入力が端末でないときには、保護アプリケーションのアプリケーション・パスワードを APP_PW に設定しなければなりません。
診断
システムのブート前に tmadmin コマンドを入力すると、次のようなメッセージが表示されます。
No bulletin board exists. Entering boot mode
>
この後、tmadmin は boot コマンドの入力を待ちます。
-c オプションなしで、MASTER でない非アクティブ・ノードから tmadmin コマンドが入力されると、次のメッセージが表示され、コマンドは終了します。
Cannot enter boot mode on non-master node.
間違ったアプリケーション・パスワードが入力されたり、入力したパスワードが環境を通してシェル・スクリプトで利用できない場合には、ログ・メッセージが生成され、次のメッセージが表示されてコマンドが終了します。
Invalid password entered.
相互運用性
tmadmin は、相互操作可能なアクティブ・アプリケーション内であれば任意のノード上で実行可能です。しかし、利用可能なコマンドやコマンド行引数は、tmadmin が動作しているノードに対応するリリースで tmadmin から利用できるものに限定されています。たとえば、broadcast、passwd および printclient などのコマンドはリリース 4.1 のノードでは利用できません。
移植性
tmadmin は、BEA Tuxedo サーバ環境がサポートされるプラットホームで実行できます。
注意事項
machine オプションは、ネットワーク化されていない単一プロセッサ環境では何の効果も得られません。
関連項目
tmboot(1)、tmloadcf(1)、tmshutdown(1)、compilation(5)、UBBCONFIG(5)
『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』
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