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servopts(5)

名前

servopts-サーバ・プロセスの実行時オプション

形式

AOUT CLOPT= [-A][-s{@filename|service[,service...][:func]}]
[-e stderr_file][-p [L][low_water][,[terminate_time]]
[:[high_water][,create_time]][-h][-l locktype][-n prio]
[-o stdout_file][-r][-t][ -- uargs][-v]

機能説明

servopts はコマンドではなく、BEA Tuxedo システムのサーバで認識される実行時オプションのリストです。

これらのオプションを使用するサーバは BEA Tuxedo システム提供のサーバのいずれかである場合と、buildserver(1) コマンドによって作成された、アプリケーション提供のサーバである場合があります。

BEA Tuxedo システムでは、アプリケーションのコンフィギュレーション・ファイルで指定されたサーバ (およびその他のリソース) とともに機能する tmboot(1) コマンドと tmadmin(1) コマンドを介して、サーバが実行されます。servopts リストから必要な選択を行うと、それはコンフィギュレーション・ファイルのサーバとともに指定されます。認識されるオプションには、以下のものがあります。

-A

サーバがそれを構成しているすべてのサービスを最初から提供することを示します。BEA Tuxedo システム提供のサーバでは、-A がサービスを指定する唯一の方法です。

-s { @filename | service[,service...][:func] }

サーバを立ち上げたときに宣言されるサービスの名前を指定します。大部分のケースでは、サービスは同じ名前を持つ関数によって実行されます。すなわち、x というサービスは、x という関数によって実行されます。たとえば、次のように指定すると、

-s x,y,z

xyz の各サービスを最初から提供するサーバが実行されますが、これらの各サービスは同じ名前を持つ関数によって処理されます。また、異なる名前の関数でサービスを実行することもできます。次のように指定すると、

-s x,y,z:abc

初期サービスが x、y、z であるサーバが実行されますが、これらのサービスは関数 abc によって処理されます。

カンマの間に空白は使用できません。関数名の前にはコロンを付けます。サービス名、および暗黙のファンクション名は 15 文字以下でなければなりません。明確なファンクション名、つまりコロンの後に指定された名前は最大 128 文字まで可能です。これらのの制限よりも長いものは短縮され、警告メッセージを伴います。tmadmin(1)、あるいは TM_MIB(5) で検索すると、最初の 15 文字だけ表示されます。

ファイル名は、-sオプションを使用してファイル名の前に" @ "マークを付けることにより指定できます。このフィールドのそれぞれのライン (行) は、-s オプションに対する引数として処理されます。このファイルには、コメントを入力することができます。すべてのコメントは、" # "または" : "で始まります。-s オプションは指定サーバに対して複数回指定できます。

サーバ・ロード・モジュール内でサービス名と処理関数が実行時に関連することを、動的サービス機能と呼びます。tmadmin advertise コマンドを使用して、サーバ実行時に提供されるサービスのリストを変更することができます。

" . " で始まるサービス名はシステムで予約されています。そのようなサービスをアプリケーション・サーバで指定すると正常に起動できなくなります。

-e

サーバの標準エラー出力ファイルとしてオープンされるファイルの名前を指定します。このオプションを指定すると、再起動したサーバが前に起動したときと同じ標準エラー出力ファイルを必ずもつようにすることができます。このオプションを使用しない場合は、stderr というデフォルトのファイルが、$APPDIR により指定されたディレクトリに作成されます。

-p [L][low_water][,[terminate_time]][:[high_water][,create_time]]

このオプションを使用して、シングル・スレッドの RPC サーバと会話型サーバの両方で、サーバの自動アクティブ化と非アクティブ化をサポートすることができます。RPC サーバの場合、このオプションは、MAX に 1 より大きい値を指定した MSSQ で使用します。会話型サーバの場合、MAX は 1 より大きい値でなければなりません。

サーバのアクティブ化/非アクティブ化は、キュー上にある「サーバあたり」の要求数で決定されます。ただし、RPC サーバでロード [L] 引数が使用されている場合は、各要求のロード・ファクタも考慮されます。

注記 (UNIX プラットフォームのみ) alarm() システム・コールは、サーバ・プール管理下で実行されているサーバでは期待どおりに機能しません。アイドル状態のサーバを停止するコードは alarm() 呼び出しを使用するため、Usignal() への呼び出しがエラーでなくても、ユーザが独自のシグナル・ハンドラを確立するために作成したコードは異常終了します。

使用しているサーバの種類に応じて、-p オプションの引数には次のような意味があります。

RPC サーバ

L

ロード引数は、RPC サーバでのみ機能します。また、ロード・バランシングをオンにした SHM モードでのみ動作します。アクティブ化するサーバをさらに増やすかどうかは、サーバあたりのメッセージ数ではなく、要求のロードに基づいて決定します。SHM/LDBAL=Y が設定されていない場合、ユーザ・ログ・メッセージ (LIBTUX_CAT:1542) が出力され、アクティブ化/非アクティブ化は発生しません。

low_waterterminate_timehigh_water および create_time

これらの引数は、RPC サーバがサーバあたりのメッセージ数に基づいてアクティブ化/非アクティブ化されるときに、制御のために使用されます。ロードが、high_water の基準を create_time 秒以上にわたって超えた場合、新しいサーバがアクティブ化されます。ロードが、low_water の基準を terminate_time 秒以上にわたって下回った場合、1 つのサーバが非アクティブ化されます。low_water のデフォルト値は、MSSQ 上のサーバあたり 1 メッセージの平均値か、または作業ロード 50 になります。high_water のデフォルト値は、サーバあたりの 2 つのメッセージの平均値、または作業ロード 100 になります。create_time のデフォルト値は 50、terminate_time のデフォルト値は 60 です。

会話型サーバ

L

ロード・オプションは会話型サーバには適用されません。

注記 BEA Tuxedo 8.0 以降では、マルチスレッドまたは非 MSSQ 会話型サーバの自動アクティブ化に制限はありません。ただし、これらのサーバには、自動非アクティブ化機能は実装されません。

low_waterterminate_timehigh_water、および create_time

これらの引数は、会話型サーバがアクティブ化または非アクティブ化されるときに使用されます。一般に、会話型サーバは RPC サーバより長時間実行されるため、会話型サーバでは現在会話に接続しているサーバの low_water の最小パーセンテージと high_water の最大パーセンテージをチェックします。これらのパーセンテージが、それぞれ関連する時間パラメータ terminate_time および create_time の値を超えた場合、サーバの最少数または最大数に余裕があれば、サーバがアクティブ化/非アクティブ化されます。

また、時間パラメータに値 0 秒を指定すれば、基準パーセンテージを超えたことが検出されるとすぐに、アクティブ化または非アクティブ化を実行することができます。low_water パーセンテージのデフォルト値は 0%、high_water のパーセンテージは 80% です。terminate_time のデフォルト値は 60 秒、create_time のデフォルト値は 0 秒です。

-h

ハングアップしないようになっているサーバを実行しないようにします。このオプションを指定しない場合、このサーバはハングアップ・シグナルを無視します。

-l locktype

サーバをロックします。locktype の引数は td、または p で、ロックするものがテキスト (TXTLOCK)、データ (DATLOCK) あるいはプロセス全体 (テキストとデータ - PROCLOCK) のいずれであるかにより決まります。詳細については、plock(2) を参照してください。サーバがルートとして実行されていない場合、ロックすることはできません。いったんロックされたサーバのロックを解除することはできません。

-n prio

引数に応じてサーバに対して nice を実行します。prio プロセスに高い優先順位 (負の引数) を与えるには、そのプロセスが rootUID で実行される必要があります。詳細については nice(2) を参照してください。

-o stdout_file

サーバの標準出力ファイルとしてオープンするファイルの名前を指定します。このオプションを指定すると、再起動したサーバが前に起動したときと同じ標準出力ファイルを必ずもつようにすることができます。このオプションを使用しない場合は、stdout というデフォルトのファイルが $APPDIR により指定されたディレクトリに作成されます。

-r

サーバに、実行したサービスのログをその標準エラー出力ファイルに記録させます。このログは txrpt(1) コマンドで分析することができます。-r を指定する場合は、ULOGDEBUG 変数を "y" に設定しないようにしてください。この変数を "y" に設定すると、デバッグ・メッセージが stderr に送信されなくなり、ファイル内のデバッグ・メッセージが、txrpt により間違って解釈されてしまいます。

-t

BEA Tuxedo 7.1 以降のアプリケーションのサーバとリリース 7.1 より前の BEA Tuxedo ソフトウェア間で相互運用を可能にします。サーバには、ワークステーション・リスナ (WSL) プロセス、ドメイン・ゲートウェイ (GWTDOMAIN) プロセス、またはシステム・プロセスやアプリケーション・サーバ・プロセスを指定できます。ワークステーション・リスナ・プロセスの場合には、-t オプションを使用して起動すると、そのワークステーション・ハンドラ (WSH) プロセスのすべてに対して相互運用性が提供されます。

--

システムが認識する引数の最後と、サーバ内部のサブルーチンに渡される引数の最初にマークを付けます。このオプションは、ユーザがアプリケーション固有の引数をサーバに提供したい場合にのみ必要です。システムが認識するオプションは --の前におき、アプリケーションの引数はその後に指定します。アプリケーションの引数は、ユーザが定義した tpsvrinit() 関数で処理できますが、その場合 getopt() を使用してそれらの引数を処理するようにします。すべてのシステム引数は、tpsvrinit() への呼び出しの前に処理されるため、その呼び出しが行われるとき、外部整数 optind はユーザのフラグの開始点を指しています。-- 引数の後であれば、同じオプション文字 (たとえば -A) をアプリケーション固有の意味付けで再使用してもかまいません。

-v

サービス名と関数名のリストを標準出力に出力します。次のようなコメント行から始まります。

#
# サーバに組み込まれるサービスおよび対応ハンドラ関数のリスト
#
<servicename>:<functionname><NEWLINE>
<servicename>:<functionname><NEWLINE>
<servicename>:<functionname><NEWLINE>
. . . .
. . . .
最初の 3 行はコメントで、# で始まります。以下に続く各行には、実行可能ファイルに組み込まれるサービス名とそれに対応する関数名が示されます。buildserver コマンド行に "-s: functionname" 指定されている場合、どの行の servicename フィールドも空文字列になります。functionname フィールドは常に示されます。

注記 BEA Tuxedo システムでは、実行時に各サーバそれぞれのコマンド行に次のオプションを自動的に追加します。

-c dom=domainid

-c オプションは、ps コマンドの出力など、指定されたドメインに関連付けられたプロセスでレポートする、任意のコマンド出力にコメント行を追加します。コメント行には指定されたドメイン ID がレポートされます。このコメントを利用すると、複数のドメインを管理する管理者は、複数のドメインを参照する単一の出力ストリームを解釈できます。

使用例

UBBCONFIG(5)の例を参照してください。

関連項目

buildserver(1)tmadmin(1)tmboot(1)txrpt(1)tpsvrinit(3c)UBBCONFIG(5)

『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』

『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』

UNIX システム・リファレンス・マニュアルの nice(2)、plock(2)、getopt(3)

 

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