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TM_MIB(5)

名前

TM_MIB-コア BEA Tuxedo システムの管理情報ベース

形式

#include <fml32.h> 
#include <tpadm.h>

機能説明

BEA Tuxedo システムの MIB は、アプリケーションの基本的な性質を設定および管理するためのクラスの集合を定義します。これには、マシン、サーバ、ネットワークの管理、ロード・バランシングなどが含まれます。

TM_MIB(5)は、管理要求のフォーマットや管理応答の解釈を行うためには、共通MIBのマニュアル・ページの MIB(5) とともに使用します。このマニュアルに記載されたクラスや属性を利用して MIB(5) の手順に従ってフォーマットした要求は、アクティブなアプリケーション中に存在するさまざまなATMIインターフェイスを利用して管理サービスを要求するために使用できます。アクティブでないアプリケーションも、tpadmcall() 関数のインターフェイスを利用して管理することができます。TM_MIB(5) のすべてのクラス定義に関連する追加情報については、「TM_MIB(5) に関する追加情報」を参照してください。

TM_MIB(5) には次のクラスがあります。

TM_MIB のクラス

クラス名

属性

T_BRIDGE

ネットワーク接続

T_CLIENT

クライアント

T_CONN

会話

T_DEVICE

デバイス

T_DOMAIN

グローバル・アプリケーション

T_FACTORY

ファクトリ

T_GROUP

サーバ・グループ

T_IFQUEUE

サーバ・キュー・インターフェイス

T_INTERFACE

インターフェイス

T_MACHINE

マシン固有

T_MSG

メッセージ・キュー

T_NETGROUP

ネットワーク・グループ

T_NETMAP

ネットグループへのマシン

T_QUEUE

サーバのキュー

T_ROUTING

ルーティング基準

T_SERVER

サーバ

T_SERVERCTXT

サーバ・コンテキスト

T_SERVICE

サービス

T_SVCGRP

サービス・グループ

T_TLISTEN

BEA Tuxedo システム・リスナ

T_TLOG

トランザクション・ログ

T_TRANSACTION

トランザクション

T_ULOG

ユーザ・ログ


 

それぞれのクラスの説明は、4つのセクションで構成されます。

属性表の形式

このMIBの一部をなす個々のクラスは、下記のセクションの4つの部分で定義します。4つの部分の 1 つが属性表です。属性表はクラス内の属性をリストし、さらに管理者、オペレータ、一般ユーザが属性を使用してアプリケーションとインターフェイスをとる方法を示しています。

属性表には、個々の属性ごとに名前、タイプ、パーミッション、値、デフォルト値という5つの項目があります。各項目については MIB(5)で説明します。

TA_FLAG値

MIB(5) は共通の TA_FLAGS 属性を定義します。long 型で、共通およびコンポーネントのMIB固有フラグ値の両方が含まれます。下に示した値は、サポートされる TM_MIB(5) のフラグ値です。これらのフラグ値は共通MIBフラグと組み合わせて使用します。

TMIB_ADMONLY

T_MACHINE オブジェクトの状態を INActive から ACTive に変える際に管理プロセスだけをアクティブにすることを示すために使用されるフラグです。

TMIB_APPONLY

T_MACHINE オブジェクトをアクティブまたは非アクティブにする際に、アプリケーション・プロセスだけを考慮することを示すために使用されるフラグです。このフラグは、また、T_SERVERT_SERVERCTXT での検索をアプリケーション・サーバのみに限定するためにも使用できます。

TMIB_CONFIG

要求を満たす際に設定されたグループとサーバだけを考慮することを示すために使用されるフラグです。

TMIB_NOTIFY

選択した個々のサーバ・オブジェクトをアクティブまたは非アクティブにする直前および直後に、発信元のクライアントに任意通知型メッセージが送られるようにするために、T_MACHINET_GROUP、あるいは T_SERVER オブジェクトをアクティブまたは非アクティブにする際に使用されるフラグです。

FML32 フィールド・テーブル

このマニュアル・ページに記述する属性のフィールド・テーブルは、システムにインストールした BEA Tuxedo システム・ソフトウェアのルート・ディレクトリからの相対パス udataobj/tpadm で指定されるファイルにあります。${TUXDIR}/udataobj ディレクトリは FLDTBLDIR 環境変数で指定されるコロンで区切ったリストに、またフィールド・テーブル名 tpadmFIELDTBLS 環境変数で指定されるカンマで区切ったリストに、アプリケーションで含めなければなりません。

制限事項

このMIBのヘッダ・ファイルやフィールド・テーブルには、BEA Tuxedo リリース 6.1 以降のサイト (ネイティブ版および /WS 版の両方) でのみアクセスできます。

/WSによるこのMIBへのアクセスは、実行時のみのアクセスに制限されており、関数 tpadmcall(3c) はワークステーションではサポートされません。

プレイメージの処理(MIB_PREIMAGE フラグ・ビットをセット)のために、グローバル属性を持つクラスのローカル属性は考慮されません。また、インデックス付きのフィールド、およびそれらのフィールドとともに送出されるインデックスも考慮されません(例: T_TLOG クラスの TA_TLOGCOUNTTA_TLOGINDEXTA_GRPNOTA_TLOGDATA 属性)。

T_BRIDGE クラスの定義

概要

T_BRIDGE クラスは、アプリケーションを構成する論理マシン間の接続性に関する実行時の属性を表します。これらの属性の値は、接続の状態および統計値を表します。

属性表

TM_MIB(5): T_BRIDGE クラス定義の属性表

属性 (注1)

タイプ

パーミッション

値:

デフォルト値

TA_LMID(*)(注 2)

string

r--r--r--

"LMID1[,LMID2]"

N/A

TA_NETGROUP(k)(注 3)

string

R--R--R--

string[1. . 30]

DEFAULTNET

TA_STATE(k)

string

rwxrwxr--

GET:"{ACT | INA | SUS | PEN}"

SET:"{ACT | INA | SUS | PEN}"

N/A

N/A

TA_CURTIME

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CONTIME

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_SUSPTIME

long

rwxrwxr--

0 <= num

300(注4)

TA_RCVDBYT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_SENTBYT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_RCVDNUM

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_SENTNUM

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_FLOWCNT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_CURENCRYPTBIT

string

R--R-----

{0 | 40 | 56 | 128}(注5)

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(*) - GET/SET キー。SET 操作のために 1 つ以上のキーが必要


 

注1 T_BRIDGE クラスのすべての属性はローカル属性です。

注2 TA_LMID 属性は、SET 操作に対してはすべて (LMID1、LMID2) を指定する必要があります。

注3 このリリースでは、SET 操作は TA_NETGROUP DEFAULTNET だけを用います。GET オペレーションが両方の LMID 値のために定義された TA_NETGROUP を使うことがあります。

注4 TA_SUSPTIME をセットできるのは、TA_STATE が現在 SUSPENDED にセットされている場合、またはこれから SUSPENDED に セットしようとする場合に限られます。

注5 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

属性の意味

TA_LMID:LMID1[,LMID2]

ネットワーク接続の接続元の論理マシンの識別子(LMID1)と接続先の論理マシンの識別子(LMID2)。

TA_NETGROUP:string[1 . .30]

ネットワーク・グループの論理名。TA_LMID マシン識別子の接続先と接続元が同一の TA_NETGROUP にある場合、T_BRIDGE クラスが TA_NETGROUP ごとに関連しているフィールドのインスタンスを提供します。GET 要求のキー・フィールドとして TA_NETGROUP が使われることもあります。BEA Tuxedo リリース (リリース 6.4) の SET 操作では、DEFAULTNET 以外の TA_NETGROUP 値は使用されません。

TA_STATE:

GET:"{ACTive | INActive | SUSpended | PENding}"

GET 操作は、選択された T_BRIDGE オブジェクトについて実行時情報を検索します。1 つの論理マシンの識別子しか持たない TA_LMID 属性は、LMID1 からアプリケーションの他のマシンへのすべての接続に一致します。この場合、それぞれの検索されたレコードは接続先の LMID が書き込まれて拡張された TA_LMID 属性の値を含みます。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

接続が確立され、アクティブな状態です。

INActive

接続はアクティブでない状態です。この状態は、特定の接続に関して状態を要求した場合、つまり、TA_LMID 属性で両方のLMIDを指定し、接続元の論理マシンにアクセスできる場合にのみ返されます。

SUSpended

確立された接続がエラー条件の発生によって終了され、再接続が少なくとも TA_SUSPTIME 属性で指定された時間だけ保留にされたことを示します。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

PENding

非同時接続が要求されましたが、完了していません。最終的な接続要求の結果はまだ決まっていません。


 

SET:"{ACTive | INActive | SUSpended | PENding}"

SET 操作は、選択された T_BRIDGE オブジェクトの実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

unset

既存の T_BRIDGE オブジェクトを変更します。この組合せは、ACTive または SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

ACTive

指定された論理マシン間の非同時接続を確立し、T_BRIDGE オブジェクトをアクティブな状態にします。1 つの論理マシンしか指定しなかった場合、どちらかのマシンがアクティブでない場合、あるいは接続元の論理マシンにアクセスできない場合は、この操作は異常終了します。T_BRIDGE オブジェクトが非同時接続を確立している間、BRIDGE は他の仕事をします。PENdingへ状態を変更することを推奨します。状態の変更は、INActiveSUSpended の状態にある場合にのみ許可されます。この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます(--x--x--x)。正常終了の場合は、オブジェクトの状態は PENding になります。

INActive

指定された論理マシン間の接続を終了することによって、T_BRIDGE オブジェクトをアクティブでない状態にします。この操作は、一方のマシンしか指定しなかった場合、あるいは 2 つのマシンが接続されていない場合には異常終了します。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

SUSpended

指定された論理マシン間の接続を終了し、TA_SUSPTIME パラメータを指定された値にセットすることによって、T_BRIDGE オブジェクトを保留の状態にします。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。

制限事項: 統計値は、接続元の論理マシンの観点から報告されるため、これらの統計値をリセットすると、接続先のマシンから同じ接続に対して報告される統計値との同期が失われます。

PENding

指定された論理マシン間の非同時接続を確立し、T_BRIDGE オブジェクトをアクティブな状態にします。1 つの論理マシンしか指定しなかった場合、どちらかのマシンがアクティブでない場合、あるいは接続元の論理マシンにアクセスできない場合は、この操作は異常終了します。PENding の状態では、接続の要求が成功したか失敗したかは決定されません。しかし、接続が未処理でも、BRIDGE が他のイベントやデータを継続して処理します。状態の変更は、INActiveSUSpended の状態にある場合にのみ許可されます。この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます(--x--x--x)。正常終了の場合は、オブジェクトの状態は PENding になります。


 

TA_CURTIME:0 <= num

T_BRIDGE:TA_LMIDで time(2) システム・コールから返される 1970年 1 月 1 日の00:00:00 UTCから起算した現在の時間(単位は秒)。この属性は、下記の属性値から経過時間を算出するために使用できます。

TA_CONTIME:0 <= num

T_BRIDGE:TA_LMIDで time(2) システム・コールから返される 1970年 1 月 1 日の00:00:00 UTCから起算した、この接続が最初に確立されたときの時間(単位は秒)。オープンされている経過時間(単位は秒)は、TA_CURTIME - TA_CONTIME を使用して計算できます。

TA_SUSPTIME:0 <= num

この接続の保留の残り時間(単位は秒)。この時間が過ぎると、接続の TA_STATE は自動的に INACTIVE に変わり、通常のアプリケーション・トラフィックによってアクティブになることができます。

TA_RCVDBYT:0 <= num

接続先の論理マシンから接続元の論理マシンに送られたバイト数。

TA_SENTBYT:0 <= num

接続元の論理マシンから接続先の論理マシンに送られたバイト数。

TA_RCVDNUM:0 <= num

接続先の論理マシンから接続元の論理マシンに送られたメッセージの数。

TA_SENTNUM:0 <= num

接続元の論理マシンから接続先の論理マシンに送られたメッセージの数。

TA_FLOWCNT:0 <= num

接続に対してフロー制御が発生した回数。

TA_CURENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

このリンクの現在の暗号化レベル。レベルは、リンクの確立時にマシン間で調整されます。

注記 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、後方互換性を維持するために提供されています。

制限事項

なし

T_CLIENT クラスの定義

概要

T_CLIENT クラスは、アプリケーション中のアクティブなクライアントの実行時属性を表します。これらの属性の値は、実行中のアプリケーションのクライアントの動作を識別し、記録します。

属性表

TM_MIB(5): T_CLIENT クラス定義の属性表

属性 (注1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_STATE(k)

string

R-XR-XR--

GET:"{ACT | SUS | DEA}"

SET:"{ACT | SUS | DEA}"

N/A

N/A

TA_CLIENTID(*)

string

R--R--R--

string[1 . .78]

N/A

TA_CLTNAME(k)

string

R--R--R--

string[0 . .30]

N/A

TA_IDLETIME(k)

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_PID(k)

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_CONTEXTID

long

R--R--R--

-2 <= num < 30,000

N/A

TA_SRVGRP(k)

string

R--R--R--

string[0 . .30]

N/A

TA_USRNAME(k)

string

R--R--R--

string[0 . .30]

N/A

TA_WSC(k)

string

R--R--R--

"{Y | N}"

N/A

TA_WSH(k)

string

R--R--R--

"{Y | N}"

N/A

TA_WSHCLIENTID(k)

string

R--R--R--

string[1 . .78]

N/A

TA_RELEASE

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_WSPROTO

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_NUMCONV

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMDEQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMENQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMPOST

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMREQ

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMSUBSCRIBE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRAN

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANABT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANCMT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_CMTRET

string

R--R--R--

"{COMPLETE | LOGGED}"

N/A

TA_CURCONV

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURENCRYPTBIT

string

R--R-----

{0 | 40 | 56 | 128} (注2)

N/A

TA_CURREQ

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURTIME

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_LASTGRP

long

R--R--R--

1 <= num <30,000

N/A

TA_NADDR

string

R--R--R--

string[1 . .78]

N/A

TA_NOTIFY

string

R--R--R--

"{DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}"

N/A

TA_NUMUNSOL

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_RPID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_TIMELEFT

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_TIMESTART

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_TRANLEV

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注1 T_CLIENT クラスの属性は、すべてローカル属性です。
注2 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

属性の意味

TA_STATE:

GET:"{ACTive | SUSpended | DEAd}"

GET 操作は、選択された T_CLIENT オブジェクトについて実行時情報を検索します。クライアント情報は、ローカルの掲示板テーブルにしか記憶されません。したがって、最大限のパフォーマンスを実現するためには、クライアントの状態に関する照会はできるだけキー・フィールドを利用して制限する必要があります。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_CLIENT オブジェクトはアクティブな状態にあります。これは、クライアントがビジー状態かアイドル状態かを示すものではありません。TA_CURCONV 属性または TA_CURREQ 属性についての検索で非ゼロ値が得られた場合は、クライアントがビジー状態にあることを示します。

SUSpended

T_CLIENT オブジェクトがアクティブな状態にあり、次のサービス要求 (tpcall() または tpacall()) の実行や新たな会話の開始 (tpconnect()) が保留されていることを示します。詳しくは、下記の SET SUSpendedの項を参照してください。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

DEAd

T_CLIENT オブジェクトが掲示板ではアクティブな状態として識別されているのに、異常終了が原因で現在は実行されていないことを示します。この状態は、クライアントのローカル BBL が終了を検知し、クライアントの掲示板のリソースをクリアするまでしか保持されません。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。


 

SET:"{ACTive | SUSpended | DEAd}"

SET 操作は、選択された T_CLIENT オブジェクトの実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

ACTive

SUSpended 状態の T_CLIENT オブジェクトをアクティブな状態に切り替えます。状態の変更は、SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

unset

既存の T_CLIENT オブジェクトを変更します。この組合せは、ACTive または SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

SUSpended

T_CLIENT オブジェクトを保留の状態にし、サービス要求 (tpcall() または tpacall())、会話の開始 (tpconnect())、トランザクションの開始 (tpbegin())、新たな要求の送出 (tpenqueue()) が実行できないようにします。トランザクションの途中のクライアントは、トランザクションを中途終了またはコミットするまではこれらのルーチンを呼び出すことができますが、その場合にはそれらは保留されます。これらのルーチンを呼び出すと、TPESYSTEM エラーが返され、エラーを示すシステム・ログ・メッセージが生成されます。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。

DEAd

T_CLIENT オブジェクトを中途終了による非アクティブな状態に切り替えます。状態の変更は、ACTive または SUSpended 状態でのみ可能です。クライアントを非アクティブな状態にする方法としては、まず最初に警告メッセージをブロードキャストで送出し (tpbroadcast())、次にクライアントを保留の状態にし (上記の SET SUSpended を参照)、最後に状態を DEAd に設定して中途終了による非アクティブ状態に切り替えることをお勧めします。正常終了の場合は、オブジェクトの状態は DEAd になります。

制限事項: ワークステーション・ハンドラ(T_CLIENT:TA_WSH==Y)は、DEAd の状態にセットすることはできません。

プラットフォームあるいはシグナルの制約により、システムがクライアントを kill することができない場合があります。そのような場合は、ネイティブなクライアントは次にATMIにアクセスする際に途中終了され、WSHへのワークステーション・クライアントの接続は直ちに切断されます。


 

TA_CLIENTID:string[1..78]

クライアント識別子。このフィールドのデータは、等号比較の場合を除いて、エンド・ユーザが直接解釈することはできません。

TA_CLTNAME:string[0..30]

tpinit() 実行時にデータ構造体 TPINITcltname メンバを通じてクライアントに関連付けられるクライアント名。

TA_IDLETIME:0 <= num

このクライアントが最後にATMIコールを通じてシステムと対話してからのおおよその経過時間(単位は秒)。この値の誤差は、TA_SCANUNIT の示す秒数以内です(T_DOMAIN クラス参照)。キー・フィールドとして指定した場合、正の値のときはアイドル時間の値がその値以上のすべてのクライアントが一致し、負の値のときはアイドル時間の値がその値以下のすべてのクライアントが一致します。ゼロのときは、すべてのクライアントが該当します。

TA_LMID:LMID

クライアントを実行している論理マシン(ネイティブのクライアント)、またはクライアントが接続されている論理マシン(ワークステーション・クライアント)。

TA_PID:1 <= num

クライアントのプロセス ID。ワークステーション・クライアントの場合には、この識別子はクライアントを接続するために使用しているワークステーション・ハンドラを示します。呼び出し元のプロセスのクライアント情報を検索する場合は、GET 操作で負の値を指定できます。呼び出し元のプロセスがクライアントでない場合は、エラーが返されます。

TA_CONTEXTID:-2 <= num < 30,000

この特定のアプリケーション関連の識別子。

TA_SRVGRP:string[0..30]

クライアントが関連付けられたサーバ・グループ。このデータは、tpinit() 実行時にデータ構造体 TPINITgrpname メンバを利用してセットすることができます。

TA_USRNAME:string[0..30]

tpinit() 実行時にデータ構造体 TPINITusrname メンバを通じてクライアントに関連付けられるユーザ名。

TA_WSC:"{Y | N}"

ワークステーション・クライアント。この属性が"Y"にセットされているときは、指定されたクライアントがリモートのワークステーションからアプリケーションにログインしています。

TA_WSH:"{Y | N}"

ワークステーション・ハンドラ。この属性が"Y" にセットされているときは、指定されたクライアントがワークステーション・ハンドラ・プロセスです。

TA_WSHCLIENTID:string[1..78]

クライアントがワークステーション・クライアントであるとき(TA_WSH == Y)は、関連付けられたワークステーション・ハンドラ(WSH)のクライアント識別子となり、それ以外の場合はこの文字列は長さがゼロの文字列として返されます。

TA_RELEASE:0 <= num

クライアントを実行しているマシンの BEA Tuxedo システム・プロトコルのメジャー・リリース番号。この番号は、同じマシンの TA_SWRELEASE とは異なる場合があります。/WSクライアント(TA_WSC==Y)の場合は、この値は、/WSクライアントがアプリケーションにアクセスする際に使用する「アプリケーションによって管理されるマシン」に対するメジャー・リリース番号とは異なる場合があります。

TA_WSPROTO:0 <= num

BEA Tuxedo システムの Workstation プロトコルのバージョン番号。この値は、/WSプロトコルを更新するたびに変更されます。/WS以外のクライアント (TA_WSC ==N) に関連付けられている場合は、この属性に対しては値ゼロが返されます。

TA_NUMCONV:0 <= num

このクライアントが tpconnect() によって開始した会話の件数。

TA_NUMDEQUEUE:0 <= num

このクライアントが tpdequeue() によって開始したキューからの取り出し操作の回数。

TA_NUMENQUEUE:0 <= num

このクライアントが tpenqueue() によって開始したキューへの追加操作の回数。

TA_NUMPOST:0 <= num

このクライアントが tppost() によって開始したポストの件数。

TA_NUMREQ:0 <= num

このクライアントが tpcall() または tpacall() を通じて送出した要求の件数。

TA_NUMSUBSCRIBE:0 <= num

このクライアントが tpsubscribe() によって行ったサブスクリプションの件数。

TA_NUMTRAN:0 <= num

このクライアントが開始したトランザクションの件数。

TA_NUMTRANABT:0 <= num

このクライアントが中途終了したトランザクションの件数。

TA_NUMTRANCMT:0 <= num

このクライアントがコミットしたトランザクションの件数。

TA_CMTRET:"{COMPLETE | LOGGED}"

このクライアントに対する TP_COMMIT_CONTROL 特性の設定。この特性の詳細については、BEA Tuxedo System ATMI 関数 tpscmt() の記述を参照してください。

TA_CURCONV:0 <= num

このクライアントが tpconnect() によって開始した会話のうち、現在もアクティブな会話の件数。

TA_CURENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

このリンクの現在の暗号化レベル。レベルは、リンクの確立時に調整されます。

注記 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

TA_CURREQ:0 <= num

このクライアントが tpcall() または tpacall() によって開始した要求のうち、現在もアクティブな要求の件数。

TA_CURTIME:1 <= num

T_CLIENT:TA_LMID でtime(2)システム・コールから返される、1970年1月1日の00:00:00 UTCから起算した現在の時間(単位は秒)。この属性は、T_CLIENT:TA_TIMESTART 属性の値から経過時間を算出する場合に利用できます。

TA_LASTGRP:1 <= num < 30,000

最後になされたサービス要求、あるいはこのクライアントから開始された会話のサーバ・グループ番号(T_GROUP:TA_GRPNO)。

TA_NADDR:string[1 . . 78]

ワークステーション・クライアントに対しては、この属性はクライアントのネットワーク・アドレスを示します。表示不能な文字を含むネットワーク・アドレスは、以下のいずれかの形式に変換されます。

どちらの形式の文字列の場合にも、有効な 16 進数の偶数が含まれている必要があります。このような文字列は、指定された文字列の 16 進数表現を含む文字配列に内部変換されます。

TCP/IP アドレスの場合には、以下のいずれかの形式が使用されます。

# 記号は、0 から 255 の範囲の 10 進数を表しています。port_number の値は、0 から 65535 の範囲の 10 進数です。

注記 一部のポート番号は、システムで使用される基本トランスポート・プロトコル (TCP/IP など) のために予約されている場合があります。予約されているポート番号を確認するには、トランスポート・プロトコルのマニュアルを調べてください。

ワークステーションでないクライアントでは、この属性の値は長さがゼロの文字列になります。

制限事項: システムがこの情報を提供する能力は、使用するトランスポート・プロバイダによって決定されます。プロバイダがこの情報を使用できるようにしない場合は、ワークステーション・クライアントが関連するアドレスを持てない場合もあります。

TA_NOTIFY:"{DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}"

このクライアントの通知特性の設定。詳しくは、T_DOMAIN クラスのこの属性に関する説明をお読みください。

TA_NUMUNSOL:0 <= num

このクライアント宛てに送出された処理待ちの任意通知型メッセージの数。

TA_RPID:1 <= num

クライアントの応答キューに対する UNIX システムのメッセージ・キューの識別子。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_TIMELEFT:0 <= num

このクライアントが現在待っている応答を受け取る際の、タイムアウトまでの残り時間(単位は秒)。タイムアウトは、トランザクション・タイムアウトまたはブロック・タイムアウトです。

TA_TIMESTART:1 <= num

クライアントがアプリケーションに結合した時間。T_CLIENT:TA_LMID で time(2) システム・コールから返される時間で、1970年1月1日の00:00:00 UTC から起算して計算されます。

TA_TRANLEV:0 <= num

このクライアントの現在のトランザクション・レベル。値がゼロのときは、クライアントが現在トランザクションに関与していないことを示します。

制限事項

なし

T_CONN クラスの定義

概要

T_CONN クラスは、アプリケーション中のアクティブな会話の実行時属性を表します。

属性表

TM_MIB(5): T_CONN クラス定義の属性表

属性 (注1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_STATE(k)

string

R--R--R--

GET:"ACT"

SET:N/A

N/A

N/A

TA_SERVICENAME

string

R--R--R--

string[1..15]

N/A

TA_CLIENTID(k)

TA_CONNOGRPNO

TA_CONNOLMID

TA_CONNOPID

TA_CONNOSNDCNT

TA_CONNOSRVID

string

long

string

long

long

long

R--R--R--

R--R--R--

R--R--R--

R--R--R--

R--R--R--

R--R--R--

string[1..78]

1 <= num < 30,001

LMID

1 <= num

0 <= num

1 <= num < 30,001

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

TA_CONNSGRPNO

TA_CONNSLMID

TA_CONNSPID

TA_CONNSSNDCNT

TA_CONNSSRVID

long

string

long

long

long

R--R--R--

R--R--R--

R--R--R--

R--R--R--

R--R--R--

1 <= num < 30,001

LMID

1 <= num

0 <= num

1 <= num < 30,001

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

(k) - GET キー・フィールド


 

注1 T_CONN クラスの属性は、すべてローカル属性です。

属性の意味

TA_LMID:LMID

検索マシンの論理マシン識別子。

TA_STATE:

GET:{ACTive}

GET 操作は、選択された T_CONN オブジェクトの実行時属性を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

返されるオブジェクトは、アプリケーション中のアクティブな会話の一方または両側の状態を反映します


 

SET:

SET 操作は、このクラスでは許可されません。

TA_SERVICENAME:string[1..15]

呼び出し元によって呼び出され、下位サーバによって処理される会話サービスのサービス名。

TA_CLIENTID:string[1..78]

クライアント識別子。このフィールドのデータは、等号比較の場合を除いて、エンド・ユーザが直接解釈することはできません。

TA_CONNOGRPNO:1 <= num < 30,001

会話の呼び出し元のサーバ・グループ番号。呼び出し元がクライアントである場合は、この属性の値として返される値は30,000という値になります。

TA_CONNOLMID:LMID

呼び出し元を実行している場所、あるいは呼び出し元がアプリケーションにアクセスしている場所(/WSクライアントの場合)を示す論理マシン識別子。

TA_CONNOPID:1 <= num

会話の呼び出し元のプロセス ID。

TA_CONNOSNDCNT:0 <= num

呼び出し元が tpsend() を呼び出した回数。

TA_CONNOSRVID:1 <= num < 30,001

会話の呼び出し元のサーバ識別子。

TA_CONNSGRPNO:1 <= num < 30,001

会話の下位サーバのサーバ・グループ番号。

TA_CONNSLMID:LMID

下位サーバを実行している場所、あるいは下位サーバがアプリケーションにアクセスしている場所(/WSクライアントの場合)を示す論理マシン識別子。

TA_CONNSPID:1 <= num

会話の下位サーバのプロセス ID。

TA_CONNSSNDCNT:0 <= num

下位サーバが tpsend() を呼び出した回数。

TA_CONNSSRVID:1 <= num < 30,001

会話の下位サーバのサーバ識別子。

制限事項

なし

T_DEVICE クラスの定義

概要

T_DEVICE クラスは、BEA Tuxedo システムのデバイス・リストの記憶に使用される raw ディスク・スライスあるいは UNIX システムのファイルのコンフィギュレーションと実行時属性を表します。このクラスは、raw ディスク・スライスあるいは UNIX システムのファイルに記憶されるデバイス・リストのエントリの作成および削除を可能にします。

属性表

TM_MIB(5): T_DEVICE クラス定義の属性表

属性 (注1 )

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_LMID(*)

string

ru-r--r--

LMID

local_lmid

TA_CFGDEVICE(r)(*)

string

ru-r--r--

string[2..64]

N/A

TA_DEVICE(*)

string

ru-r--r--

string[2..64]

TA_CFGDEVICE

TA_DEVOFFSET(*)

long

ru-r--r--

0 <= num

0

TA_DEVSIZE(r)

long

rw-r--r--

0 <= num

1000(注3)

TA_DEVINDEX(*)(注 2)

long

r--r--r--

0 <= num

N/A


TA_STATE(k)

string

rwxr--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド(SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注1 T_DEVICE クラスの属性は、すべてローカル属性です。
注2 SET 操作では、デバイス・リストの新たなエントリを作成するために状態を NEW にセットする場合を除いて、デバイス・リストの特定のエントリを指定するために TA_DEVINDEX が必要となります。デバイス・リストの新たなエントリを作成するために状態をNEWにセットする場合は、値はエントリの作成が正しく実行された時点でシステムによって割り当てられ、返されるため、TA_DEVINDEX はセットしないでください。
注3 TA_DEVSIZE を セットできるのは、オブジェクトを作成する場合に限られます。

属性の意味

TA_LMID:LMID

デバイスが存在する論理マシンの識別子。この属性は、環境設定が済んでいる(少なくとも 1 つの T_MACHINE のエントリが定義されている)アプリケーションでは、そのアプリケーションがブートされていてもブートされていなくても使用できます。SET 操作では、ブートされたアプリケーションにアクセスする際にこの属性がキー・フィールドとして必要になります。環境設定の済んでいないアプリケーションでT_DEVICEクラスにアクセスする際にこの属性が指定されていた場合、この属性は無視されます。

TA_CFGDEVICE:string[2..64]

BEA Tuxedo のファイル・システムが記憶されている、あるいは記憶するためのファイルやデバイスの絶対パス名。

TA_DEVICE:string[2..64]

デバイス・リスト・エントリの絶対パス名。

TA_DEVOFFSET:0 <= num

TA_CFGDEVICE で指定された BEA Tuxedo システム VTOC で使用する際の、TA_DEVICE のスタート・ポイントに相当するオフセット(単位はブロック)。

制限事項: この属性は、BEA Tuxedo ファイル・システム (TA_CFGDEVICE) 上の最初のデバイス・リスト・エントリ (TA_DEVICE) に対しては、0 に設定する必要があります。

TA_DEVSIZE:0 <= num

デバイス・リスト・エントリとして使用されるディスク領域のサイズ(単位はページ)。

制限事項: この属性は、状態を NEW に切り替える場合にのみセットできます。

TA_DEVINDEX:0 <= num

TA_CFGDEVICE が指すデバイス・リスト内の TA_DEVICE のデバイス・インデックス。この属性の値は、BEA Tuxedo のファイル・システムの特定のデバイスに関係のある属性を取得する場合と設定する場合に限り、識別子として使用できます。

TA_STATE:

GET:{VALid}

GET 操作は、選択された T_DEVICE オブジェクトの実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

VALid

TA_CFGDEVICE が示す BEA Tuxedo のファイル・システムが存在し、有効なデバイス・リストが含まれていることを示します。TA_DEVICE は、デバイス・インデックス telnetlchome3 を持つファイル・システム内の有効なデバイスです。


 

SET:{NEW | INValid}

SET 操作は、選択された T_DEVICE オブジェクトの情報の更新、あるいは指定されたオブジェクトの追加を実行します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションの T_DEVICE オブジェクトを作成、または初期化しなおします。状態の変更は、INValid または VALid の状態にある場合にのみ許可されます。正常終了すると、オブジェクトの状態は VALid になります。INValid の状態にあるときにこの状態の切り替えが呼び出された場合はオブジェクトが作成され、それ以外の場合はオブジェクトは初期化し直されます。TA_CFGDEVICE BEA Tuxedo ファイル・システムでデバイス・リストに最初の TA_DEVICE デバイスを作成する際には、TA_CFGDEVICE 上に必要な VTOC 構造体と UDL 構造体が自動的に作成され、初期化されます。ある TA_CFGDEVICE に対して作成したデバイス・リストの最初のエントリは、TA_DEVICE 属性に対して等価の値を持っていなければなりません。

INValid

アプリケーションの T_DEVICE オブジェクトを削除します。状態の変更は、VALid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。TA_DEVINDEX 0 は特別なものであるため、最後に削除する必要があります。


 

制限事項

なし

T_DOMAIN クラスの定義

概要

T_DOMAIN クラスは、グローバルなアプリケーションの属性を表します。これらの属性の値は、BEA Tuxedo システム のアプリケーションの識別、カスタマイズ、サイズの指定、セキュリティ調節に使用されます。ここに記載した属性値の多くは、このMIBで示す他のクラスに対してアプリケーションのデフォルト値として使用されます。

個々のアプリケーションに対しては、かならず T_DOMAIN クラスのオブジェクトが 1 つだけ存在します。したがって、このクラスではキー・フィールドは定義されていません。このクラスに対する GET 操作は、かならずこの唯一のオブジェクトを表す情報を返します。同様に、SET 操作はその唯一のオブジェクトを更新します。GETNEXT は、このクラスでは使用できません。

属性表

TM_MIB(5): T_DOMAIN クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_IPCKEY(r)

TA_MASTER(r)

TA_MODEL(r)

long

string

string

rw-r--r--

rwxr-xr--

rw-r--r--

32,769 <= num < 262,144

"LMID1[,LMID2]"

"{SHM | MP}"

N/A

N/A

N/A

TA_STATE

string

rwxr--r--

GET:"{ACT | INA}"

SET:"{NEW | INV | ACT | INA | FIN}"

N/A

N/A


TA_DOMAINID

string

rwxr--r--

string[0..30]

""

TA_PREFERENCES

string

rwxr--r--

string[0..1023]

""

TA_UID

long

rwyr--r--

0 <= num

(注1)

TA_GID

long

rwyr--r--

0 <= num

(注1 )

TA_PERM

long

rwyr--r--

0001 <= num <= 0777

0666

TA_LICEXPIRE

long

R--R--R--

string[0..78]

N/A

TA_LICMAXUSERS

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_LICSERIAL

string

R--R--R--

string[0..78]

N/A

TA_MIBMASK

long

rwx------

0 <= num <= 0777

0000


TA_MAXACCESSERS

TA_MAXCONV

TA_MAXGTT

long

long

long

rwyr--r--

rwyr--r--

rwyr--r--

1 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

50

64

100

TA_MAXBUFSTYPE

TA_MAXBUFTYPE

TA_MAXDRT

TA_MAXGROUPS

TA_MAXNETGROUPS

TA_MAXMACHINES

TA_MAXQUEUES

TA_MAXRFT

TA_MAXRTDATA

TA_MAXSERVERS

TA_MAXSERVICES

TA_MAXACLGROUPS

long

long

long

long

long

long

long

long

long

long

long

long

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

1 <= num < 32,768

1 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

100 <= num < 32,766

1 <= num <= 8,192

256 <= num < 8,191

1 <= num < 8,192

0 <= num < 32,766

0 <= num < 32,761

1 <= num < 8,192

1 <= num < 32,766

1 <= num = < 16,384

32

16

0

100

8

256

50

0

0

50

100

16,384


TA_CMTRET

string

rwyr--r--

"{COMPLETE | LOGGED}"

"COMPLETE"

TA_LDBAL

string

rwyr--r--

"{Y | N}"

"Y"

TA_NOTIFY

string

rwyr--r--

"{DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}"

"DIPIN"

TA_SYSTEM_ACCESS

string

rwyr--r--

"{FASTPATH | PROTECTED} [,NO_OVERRIDE]"

"FASTPATH"


TA_OPTIONS

string

rwyr--r--

"{[LAN | MIGRATE | ACCSTATS | NO_XA | NO_AA],*}"

""

TA_USIGNAL

string

rw-r--r--

"{SIGUSR1 | SIGUSR2}"

"SIGUSR2"


TA_SECURITY

string

rw-r--r--

"{NONE | APP_PW | USER_AUTH | ACL | MANDATORY_ACL}"

"NONE"

TA_PASSWORD

string

-wx------

string[0..30]

N/A

TA_AUTHSVC

string

rwxr--r--

string[0..15]

""


TA_SCANUNIT

long

rwxr-xr--

0 <= num <= 60

10 (注2)

TA_BBLQUERY

long

rwxr-xr--

0 <= num <32,768

300 (注3)

TA_BLOCKTIME

long

rwxr-xr--

0 <= num < 32,768

60 (注3)

TA_DBBLWAIT

long

rwxr-xr--

0 <= num < 32,768

20 (注3)

TA_SANITYSCAN

long

rwxr-xr--

0 <= num < 32,768

120 (注3)


TA_CURDRT

TA_CURGROUPS

TA_CURMACHINES

TA_CURQUEUES

TA_CURRFT

TA_CURRTDATA

TA_CURSERVERS

TA_CURSERVICES

TA_CURSTYPE

TA_CURTYPE

long

long

long

long

long

long

long

long

long

long

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

TA_HWDRT

TA_HWGROUPS

TA_HWMACHINES

TA_HWQUEUES

TA_HWRFT

TA_HWRTDATA

TA_HWSERVERS

TA_HWSERVICES

long

long

long

long

long

long

long

long

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

r--r--r--

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

0 <= num < 32,768

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A

N/A


TA_SEC_PRINCIPAL_NAME

string

rwxr--r--

string[0..511]

""

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION

string

rwxr--r--

string[0..511]

""

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR

string

rwxr--r--

string[0..511]

""

TA_SIGNATURE_AHEAD

long

rwxr--r--

1 <= num <= 2147483647

3600

TA_SIGNATURE_BEHIND

long

rwxr--r--

1 <= num <= 2147483647

604800

TA_SIGNATURE_REQUIRED

string

rwxr--r--

"{Y | N}"

"N"

TA_ENCRYPTION_REQUIRED

string

rwxr--r--

"{Y | N}"

"N"

(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW


 

注1 UNIX システムが認識できる UIDGID
注2 num は5の倍数であること
注3 num は、numTA_SCANUNIT の積がほぼデフォルト値と同じになるようにセットします。

属性の意味

TA_IPCKEY:32,769 <= num < 262,144

BEA Tuxedo システムの掲示板の「周知のアドレス」に対する数値キー。単一のプロセッサを使用している環境では、このキーは掲示板を「指名」します。複数のプロセッサを使用している環境やLAN環境では、このキーはDBBLのメッセージ・キューを指名します。また、このキーは、周知のアドレス以外のリソースの名前(たとえば、アプリケーションで使用する掲示板の名前など)を得る際にも使用されます。

TA_MASTER:LMID1[,LMID2]

マスタの論理マシン (LMID1) とバックアップ用の論理マシン (LMID2) の識別子。INActive 状態のアプリケーションでは、マスタの識別子 (LMID1) は、ローカル・マシンに一致していなければなりません。SHM モードのアプリケーション(下記の TA_MODEL の項参照)は、マスタの論理マシンの識別子だけをセットできます。ACTive 状態の MP アプリケーション (下記の TA_MODEL 参照) でのこの属性値の変更の意味は、次のようになります。

現在アクティブなマスタの LMID を A、現在のバックアップ・マスタの LMID を B、セカンダリの LMID をそれぞれ C、D、...とすると、実行中の MP モードのアプリケーションでの TA_MASTER 属性に対して認められた変更は、次のようなシナリオによって定義されます。

A、B -> B、A - マスタを A から B に移行。

A、B -> A、C - バックアップ・マスタの LMID の指定を C に変更。

マスタの移行には、順序立てた方式と、分断方式があります。順序立てた移行は、マスタ・マシンが ACTive な状態にあり、アクセス可能な場合に行われます。それ以外の場合は、分断方式の移行になります。ネットワークへの新たな接続を新たに確立する場合、あるいは改めて接続を確立しなおす場合は、接続する 2 つのサイトがマスタ・マシンの場所に関する情報を共有しているかどうかが確認されます。それ以外の場合は、接続は拒否され、適切なログ・メッセージが生成されます。ACTive 状態のアプリケーションのマスタ・マシンとバックアップ・マシンは、常にそのアプリケーションの他のすべてのマシンと同じかまたはそれよりも大きい BEA Tuxedo のリリース番号を持っていなければなりません。また、マスタ・マシンとバックアップ・マシンが持っているリリース番号は同じでなければなりません。TA_MASTER 属性の変更は、この関係を維持する必要があります。

TA_MODEL:{SHM | MP}

コンフィギュレーションの種類。SHM は単一マシン・コンフィギュレーションを設定します。1 つの T_MACHINE オブジェクトを指定できます。MPは、複数のマシンを使用する環境すなわちネットワーク・コンフィギュレーションを選択することを意味します。ネットワーク化されたアプリケーションを定義する場合は、MP を指定する必要があります。

TA_STATE:

GET:{ACTive | INActive}

GET 操作は、T_DOMAIN オブジェクトのコンフィギュレーションや実行時の情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_DOMAIN オブジェクトが定義されていて、マスタ・マシンがアクティブな状態にあることを示します。

INActive

T_DOMAIN オブジェクトが定義されていて、アプリケーションがアクティブでない状態にあることを示します。


 

SET:{NEW | INValid | ACTive | INActive | FINactive}

SET 操作は、T_DOMAIN オブジェクトのコンフィギュレーションや実行時の情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションの T_DOMAIN オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。この変更は、TA_MASTER から類推された TA_LMID、ローカルのシステム名に基づく TA_PMID、および環境変数である TUXCONFIGTUXDIR に基づいて決定された TA_TUXCONFIGTA_TUXDIR を持つ新しいT_MACHINE オブジェクトも作成します。T_MACHINE Eクラスのその他の設定可能な属性は、T_DOMAIN NEW 要求に値をセットすることによりこの時点でセットすることができます。TA_APPDIR の値が指定されていない場合は、カレント・ディレクトリがデフォルト・ディレクトリとして使用されます。

unset

T_DOMAIN オブジェクトを変更します。変更は、ACTive または INActive の状態にある場合にのみ許可されます。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

アプリケーションの T_DOMAIN オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

マスタ・マシンの管理プロセス(DBBL、BBL、その他)をアクティブな状態に切り替えます。この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます(--x--x--x)。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

INActive

マスタ・マシンの管理プロセス(DBBL、BBL、その他)をアクティブでない状態に切り替えます。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

FINactive

マスタ・マシンの管理プロセス(DBBL、BBL、その他)を強制的にアクティブでない状態に切り替えます。シャットダウンを許可するかどうかの決定に際しては、アタッチされたクライアントは無視されます。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。


 

TA_DOMAINID:string[0..30]

ドメインの識別文字列。

TA_PREFERENCES:string[0..1023]

アプリケーションが定義するフィールド。このフィールドは、BEA Tuxedo システム/Admin グラフィカル管理プログラムが GUI 表示の環境設定を格納、保管するために使用します。

TA_UID:0 <= num

T_MACHINE クラスの新たに環境設定されるオブジェクトの属性のデフォルト設定。

制限事項: この属性を変更しても、アクティブな、あるいはすでに環境設定の済んでいる T_MACHINE オブジェクトには影響はありません。

TA_GID:0 <= num

T_MACHINE クラスの新たに環境設定されるオブジェクトの属性のデフォルト設定。

制限事項: この属性を変更しても、アクティブな、あるいはすでに環境設定の済んでいる T_MACHINE オブジェクトには影響はありません。

TA_PERM:0001 <= num <= 0777

T_MACHINE クラスの新たに環境設定されるオブジェクトの属性のデフォルト設定。

制限事項: この属性を変更しても、アクティブな、あるいはすでに環境設定の済んでいる T_MACHINE オブジェクトには影響はありません。

TA_LICEXPIRE:string[0..78]

マシンのバイナリの失効期日。バイナリが BEA Tuxedo システム・マスター・バイナリでない場合は0文字の文字列。

TA_LICMAXUSERS:0 <= num < 32,768

マシンにライセンスされたユーザの最大数値。バイナリが BEA Tuxedo システム・マスター・バイナリでない場合は -1

TA_LICSERIAL:string [0..78]

マシンのバイナリのシリアル・ナンバー。

TA_MIBMASK:0 <= num <= 0777

属性のアクセス・マスク。この属性によって指定されたユーザ・タイプとアクセスモードの組合せは、現在ではこのマニュアルで定義したクラスと属性のあらゆる組合せに使用できるわけではありません。たとえば、0003 とセットした場合は、管理者またはオペレータ以外のユーザに対する更新が禁止されます。

TA_MAXACCESSERS:1 <= num < 32,768

このアプリケーション内の特定のマシ上の掲示板に、同時にアクセスできるクライアントおよびサーバのデフォルトの最大数。指定されない場合、デフォルトの最大数は 50 です。この属性の T_DOMAIN の値は、マシンごとに T_MACHINE クラスで変更することができます。

BBL、restartsrvcleanupsrvtmshutdown()tmadmin() など、システム管理プロセスは、この数に入れる必要はありません。ただし、DBBL、すべてのブリッジ・プロセス、すべてのシステム提供サーバ・プロセスとアプリケーション・サーバ・プロセス、および特定のサイトで使用する可能性があるクライアント・プロセスは数に入れてください(システム提供のサーバの例としては、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS があります。T_GROUP TA_TMSNAME 属性、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL を参照してください)。特定のサイトでアプリケーションがワークステーション・リスナ (WSL) を起動する場合は、起動される WSL と使用する可能性があるワークステーション・ハンドラ (WSH) の両方をこの数に入れる必要があります。

BEA Tuxedo リリース 7.1 より前 (6.5 以前) では、アプリケーションの TA_MAXACCESSERSTA_MAXSERVERS 属性は、ユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みと関連付けられていました。特に、あるマシンの TA_MAXACCESSERS とアプリケーションで既に動作しているマシンの TA_MAXACCESSERS の合計が、アプリケーションの TA_MAXSERVERS とユーザ・ライセンス数の合計より大きい場合には、そのマシンを起動することはできません。したがって、アプリケーションの TA_MAXACCESSERS の合計数は、アプリケーションの TA_MAXSERVERS とユーザ・ライセンス数の合計数以下である必要があります。

また、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みで考慮されるのは、アプリケーションのユーザ・ライセンス数とそのアプリケーションで現在使用中のラインセンス数の 2 点だけです。すべてのユーザ・ライセンスが使用中の場合、新しいクライアントがアプリケーションに参加することはできません。

制限事項: この属性を変更しても、アクティブな、あるいはすでに環境設定の済んでいる T_MACHINE オブジェクトには影響はありません。

TA_MAXCONV:0 <= num < 32,768

このアプリケーションのマシン上のクライアントとサーバが同時に関与できる会話の最大数。この値が指定されていない場合、T_SERVER クラスに何らかの会話サーバが定義されていれば、64 がデフォルト値になり、そうでない場合は 1 になります。1 サーバ当たりの同時の会話の最大数は、64 です。この属性の T_DOMAIN の値は、マシンごとに T_MACHINE クラスで変更することができます。

制限事項: この属性を変更しても、アクティブな、あるいはすでに環境設定の済んでいる T_MACHINE オブジェクトには影響はありません。

TA_MAXGTT:0 <= num < 32,768

このアプリケーションの特定のマシンが同時に関与できるグローバル・トランザクションの最大数。指定されない場合、デフォルトの 100 が設定されます。この属性の T_DOMAIN の値は、マシンごとに T_MACHINES クラスで変更することができます。

制限事項: この属性を変更しても、アクティブな、あるいはすでに環境設定の済んでいる T_MACHINE オブジェクトには影響はありません。

TA_MAXBUFSTYPE:1 <= num < 32,768

掲示板のバッファのサブ・タイプのテーブルに登録できるバッファのサブ・タイプの最大数。

TA_MAXBUFTYPE:1 <= num < 32,768

掲示板のバッファ・タイプのテーブルに登録できるバッファ・タイプの最大数。

TA_MAXDRT:0 <= num < 32,768

掲示板のバッファ・タイプのテーブルに登録できるバッファ・タイプの最大数。T_ROUTING クラスの各オブジェクトごとにエントリが 1 つ必要です。実行時にテーブルを拡大できるようにするには、新しいエントリを割り当てる必要があります。

TA_MAXGROUPS:100 <= num < 32,766

掲示板のサーバ・グループ・テーブルに登録できるサーバ・グループの最大数。

制限事項: BEA Tuxedo リリース 4.2.2以前のバージョンを使用しているサイトでは、この属性の値は100に固定されます。これらのサイトとの相互運用性を持たせるためには、使用中のサーバ・グループの数が常に100以下になるように制限する必要があります。リリース 4.2.2 以前を使用している場所では、定義されたサーバ・グループの数が100を超えるアプリケーションに結合することはできません。また、4.2.2以前のバージョンを使用しているサイトをすでに含むアプリケーションは、100を超えてサーバ・グループを追加することは認められません。

TA_MAXNETGROUPS:1 <= num < 8,192

TUXCONFIG ファイルの NETWORK セクションの中で適合しうるように環境設定されたネットワーク・グループの最大数値を指定します。この値は 1 以上、8192未満でなければなりません。指定されない場合、デフォルトの 8 が設定されます。

TA_MAXMACHINES:256 <= num < 8,191

掲示板のマシン・テーブルに登録できるマシンの最大数。

制限事項: BEA Tuxedo リリース 4.2.2では、この属性の値は256に固定されます。また、リリース 4.2.2より古いバージョンでは、この属性の値は50に固定されます。リリース 4.2.2以前のバージョンを使用しているサイトとの相互運用性を持たせるためには、マシン・テーブルの使用中のマシンの数が最も低い固定値を超えないようにする必要があります。リリース 4.2.2を使用しているサイトでは、定義されたマシンの数が256を超えるアプリケーションには結合することはできません。リリース 4.2.2より古いバージョンを使用しているサイトでは、定義されたマシンの数が50を超えるアプリケーションに結合することはできません。また、アクティブなリリース 4.2.2以前のバージョンを使用しているサイトをすでに含むアプリケーションは、適用される最も小さい最大値を超えてマシンを追加することはできません。

TA_MAXQUEUES:1 <= num < 8,192

掲示板のキューのテーブルに登録できるキューの最大数。

制限事項: リリース 4.2.2以前のバージョンを使用しているサイトは、TA_MAXQUEUES の設定値が TA_MAXSERVERS の設定値と等しい場合に限り、アクティブなアプリケーションに結合することができます。

TA_MAXRFT:0 <= num < 32,768

掲示板のルーティング基準の範囲テーブルに登録できるルーティング基準の範囲の最大数。TA_RANGES の設定に含まれる個々の範囲ごとに 1 つの項目が必要で、それ以外に T_ROUTING クラスのオブジェクト 1 つにつき 1 つの追加項目が必要です。実行時にテーブルを拡大できるようにするには、新しいエントリを割り当てる必要があります。

TA_MAXRTDATA:0 <= num < 32,761

掲示板の文字列プール・テーブルに登録できる文字列プール領域の最大数。文字列プールには、TA_RANGES の値で指定された文字列と CARRAY が書き込まれます。実行時の拡大を可能にするためには、項目を余分に割り当てておく必要があります。

TA_MAXSERVERS:1 <= num < 8,192

このアプリケーションの掲示板のサーバ・テーブルに登録できるサーバの最大数。指定されない場合、デフォルトの 50 が設定されます。

アプリケーションで利用可能なシステム提供のサーバおよびアプリケーション・サーバのすべてのインスタンスを、掲示板のサーバ・テーブルで指定する必要があります。このテーブルはグローバル・テーブルであり、同じサーバ・テーブルがアプリケーションの各マシン上にあります。システム提供のサーバの例としては、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS(T_GROUP TA_TMSNAME 属性を参照)、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL があります。

BEA Tuxedo システムを使用するサイトを管理するには、1 サイトあたりほぼ 1 つのサーバが必要です。さらに、DBBL プロセスとすべての BBL、ブリッジ、および WSH プロセスも TA_MAXSERVERS の数に入れてください。

TA_MAXSERVICES:1 <= num < 32,766

掲示板のサービス・テーブルに登録できるサービスの最大数。指定されない場合、デフォルトの 100 が設定されます。

この属性をセットする場合、システム提供の管理サーバを考慮に入れる必要があります。BEA Tuxedo システムを使用しているサイトを管理するためには、サイト 1 つにつき約5つのサービスが必要になります。それ以外の/WS、/Q、/DMといった管理コンポーネントについても、管理サービスを追加し、計算に入れる必要があります。

TA_MAXACLGROUPS:1 <= num < 16,384

ACLパーミッションのチェックに使用できるグループ識別子の最大数。定義可能な最大のグループID は、TA_MAXACLGROUPS - 1です。

TA_CMTRET:{COMPLETE | LOGGED}

BEA Tuxedo システム・アプリケーションのすべてのクライアント・プロセスおよびサーバ・プロセスの TP_COMMIT_CONTROL 特性の初期設定。LOGGED の場合、TP_COMMIT_CONTROL 特性は TP_CMT_LOGGED に初期設定され、それ以外の場合は TP_CMT_COMPLETE に初期設定されます。この特性の設定の詳細については、BEA Tuxedo システムの ATMI機能 &tpscmt() を参照してください。

制限事項: 実行時にこの属性が変更されても、アクティブなクライアントやサーバには影響はありません。

TA_LDBAL:{Y | N}

ロード・バランシング機能のオン/オフ(Y/N)を切り替えます。

制限事項: 実行時にこの属性が変更されても、アクティブなクライアントやサーバには影響はありません。

TA_NOTIFY:{DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}

クライアント・プロセスに対して送出される任意通知型メッセージについて使用する通知検知手段のデフォルト設定。このデフォルト値は、適切な tpinit() フラグ値を使用してクライアントごとに変更できます。任意通知型メッセージが検出されると、tpsetunsol() 関数で指定されたアプリケーション定義の任意通知型メッセージ処理ルーチンを使用して、アプリケーションからメッセージを使用できるようになります。

DIPIN という値は、ディップ・イン方式の通知検知手段を使用することを示します。これは、ATMIコール中ではシステムはクライアント・プロセスに代わって通知メッセージだけを検出することを意味します。特定のATMIコール中での検出ポイントは、システムによっては定義されず、ブロック中のシステム・コールがディップ・イン検出によって中断されることはありません。DIPIN は、デフォルトの通知検出手段のデフォルト設定です。

SIGNAL という値は、シグナル・ベースの通知検出手段を使用することを示します。これは、通知メッセージが使用可能になると、システムがターゲットのクライアント・プロセスにシグナルを送出することを意味します。システムは、通知手段を選択したクライアントに代わってシグナルをキャッチするルーチンをインストールします。

THREAD は、THREAD 通知を使用することを示します。この通知方法では、任意通知型メッセージを受け取るための専用のスレッドが作成され、そのスレッドに任意通知型メッセージ・ハンドラがディスパッチされます。1 つの BEA Tuxedo アプリケーション結合で一度に実行できる任意通知型メッセージ・ハンドラは 1 つだけです。この値は、マルチスレッディングをサポートするプラットフォームでのみ使用できます。COBOL クライアントは THREAD 通知を使用することはできず、THREAD が有効になっている場合は DIPIN がデフォルト値になります。

IGNORE という値は、デフォルト設定では通知メッセージがアプリケーションのクライアントに無視されるように指定します。これは、tpinit() 時の通知を要求するクライアントのみが任意通知型メッセージを受信するアプリケーションに適しています。

制限事項: 実行時にこの属性が変更されても、アクティブなクライアントに影響はありません。ネイティブ・クライアント・プロセスのすべてのシグナル処理は、管理システム・プロセスによって行われ、アプリケーション・プロセスが行うのではありません。したがって、SIGNAL 方式を使用して通知できるのは、アプリケーション管理者と同じ UNIX システムのユーザ識別子で動作しているネイティブ・クライアントだけです。ワークステーション・クライアントの場合は、どのユーザ識別子で動作しているかに関係なく、SIGNAL 方式を使用できます。

注記 SIGNAL 通知方式は、MS-DOS クライアントでは使用できません。

TA_SYSTEM_ACCESS:{FASTPATH | PROTECTED}[,NO_OVERRIDE]

BEA Tuxedo システムのライブラリによって、BEA Tuxedo システムの内部テーブルにアクセスするために、アプリケーションのプロセス中で使用されるデフォルト・モードです。FASTPATH は、BEA Tuxedo システムのライブラリが高速アクセス用のプロテクト(保護)されていない共有メモリを利用して BEA Tuxedo システムの内部テーブルにアクセスが可能であることを指定します。PROTECTED は、BEA Tuxedo システムのライブラリがアプリケーションのコードによって破壊されないようにプロテクトされた共有メモリを利用して BEA Tuxedo システムの内部テーブルにアクセスが可能であることを指定します。NO_OVERRIDE を指定すると、アプリケーション・プロセスでは tpinit(3c) または TPINITIALIZE(3cbl) で使用可能なフラグによって選択モードの変更はできないことを示すことができます。

制限事項: (1) 実行中のアプリケーションでこの属性を変更すると、新しく起動したクライアントと新しく環境設定された T_SERVER オブジェクトのみ影響を受けます。
(2) TA_SYSTEM_ACCESSPROTECTED に設定しても、マルチスレッド・サーバには効果がない場合があります。あるスレッドが BEA Tuxedo コードを実行中、つまりスレッドが掲示板にアタッチされている間に、別のスレッドがユーザ・コードを実行している可能性があるからです。BEA Tuxedo システムでは、このような状況を防止することはできません。

TA_OPTIONS:{[LAN | MIGRATE | ACCSTATS | NO_XA | NO_AA],*}

有効なアプリケーション・オプションのリスト(区切りにはカンマを使用)。使用可能なオプションについては、下記で定義します。

LAN-ネットワーク対応のアプリケーション

MIGRATE-サーバ・グループの移行を許可する

ACCSTATS-正確な統計値(SHMモードのみ)

NO_XA-XA トランザクション使用不可

NO_AA-監査および認証のプラグインは呼び出されない

制限事項: アクティブなアプリケーションでは、ACCSTATS だけを設定または再設定できます。

TA_USIGNAL:{SIGUSR1 | SIGUSR2}

シグナル・ベースの通知に使用されるシグナル(上記の TA_NOTIFY の項参照)。

TA_SECURITY:{NONE | APP_PW | USER_AUTH | ACL | MANDATORY_ACL}

アプリケーション・セキュリティの種類。長さゼロの文字列または NONE は、セキュリティ機能がオフであるか、またはオフになることを示します。識別子 APP_PW は、パスワードによるアプリケーションのセキュリティ機能が有効になることを示します(クライアントは、初期化時にアプリケーションのパスワードを渡す必要があります)。この属性の設定には、長さがゼロでない値の TA_PASSWORD 属性が必要になります。識別子 USER_AUTH は、APP_PW とよく似ていますが、さらに、クライアントの初期化時に各ユーザごとの認証も実行されることを示します。識別子 ACL は、USER_AUTH とよく似ていますが、さらに、サービス名、キューの名前、イベントの名前に対するアクセス制御チェックが実行されることを示します。名前に対応するACLが見つからなかった場合は、パーミッションが与えられているものとみなされます。識別子 MANDATORY_ACL は、ACL とよく似ていますが、名前に対応するACLが見つからない場合は、パーミッションは与えられません。

注記 TA_OPTIONS パラメータの NO_AA 値が有効の場合、セキュリティ・パラメータ NONEAPP_PW、および USER_AUTH は正しく動作しますが、認証や監査は実行されません。残りのセキュリティ・モード ACLMANDATORY_ACL は正しく動作しますが、デフォルトの BEA セキュリティ・メカニズムのみを使用します。

TA_PASSWORD:string[0 . . 30]

クリア・テキストのアプリケーション・パスワード。この属性は、TA_SECURITY 属性の値がセットされていない場合は無視されます。システムは、管理者に代わってこの情報を自動的に暗号化します。

TA_AUTHSVC:string[0..15]

システムに結合するそれぞれのクライアントに対して、アプリケーションの認証サービスが呼び出されます。TA_SECURITY 属性の値がセットされていない場合、あるいは APP_PWにセットされている場合は、この属性は無視されます。

TA_SCANUNIT:0 <= num <= 60 (5 の倍数)

システムが周期的に実行するスキャンの間隔(単位は秒)。周期的なスキャンは、サービス要求内の古いトランザクションやタイムアウトになったブロック中の呼び出しを検出するために用いられます。TA_BBLQUERYTA_BLOCKTIMETA_DBBLWAIT、およびTA_SANITYSCANは、この値の乗算子です。SET 操作でこの属性値としてゼロが渡されると、属性値はデフォルト値にリセットされます。

TA_BBLQUERY:0 <= num < 32,768

登録されたBBLに関するDBBL状態チェックの周期を示す TA_SCANUNIT 属性の乗算子。DBBLは、すべてのBBLの報告が TA_BBLQUERY で指定した周期でなされるかどうかをチェックします。BBLからの報告がなかった場合は、DBBLはそのBBLにメッセージを送り、状態を照会します。応答がない場合、BBLは分断されます。SET 操作でこの属性値としてゼロが渡されると、属性値はデフォルト値にリセットされます。この属性は、TA_SANITYSCAN 属性(下記参照)の値の少なくとも 2 倍以上の値にセットする必要があります。

TA_BLOCKTIME:0 <= num < 32,768

ブロック中のATMIコールがタイムアウトになる前にブロックする最低時間長を示す、TA_SCANUNIT 属性の乗算子。SET 操作でこの属性値としてゼロが渡されると、属性値はデフォルト値にリセットされます。

TA_DBBLWAIT:0 <= num < 32,768

システムの基本的な正常チェックの周期を示す、TA_SCANUNIT 属性の乗算子。正常チェックには、ローカル・マシンで実行しているそれぞれのクライアント/サーバに対してBBLが実行するクライアント/サーバの妥当性チェックとBBL 状態チェック・イン(MPモードのみ)があります。SET 操作でこの属性値としてゼロが渡されると、属性値はデフォルト値にリセットされます。

TA_SANITYSCAN:0 <= num < 32,768

基本的な正常チェックの間隔を示す TA_SCANUNIT 属性の乗算子。正常チェックには、ローカル・マシン上で動作しているクライアント/サーバ用の各 BBL が行う、クライアント/サーバのバイアビリティ・チェックのほかに、BBL の状態チェック・インなどがあります (MP モードの場合のみ)。SET 操作でこの属性値としてゼロが渡されると、属性値はデフォルト値にリセットされます。

TA_CURDRT:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のルーティング・テーブルの現在の項目数を示します。

TA_CURGROUPS:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のサーバ・グループ・テーブルの現在の項目数。

TA_CURMACHINES:0 <= num < 32,768

現在環境設定が済んでいるマシンの数。

TA_CURQUEUES:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のキュー・テーブルの現在の項目数。

TA_CURRFT:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のルーティング基準の範囲テーブルの現在の項目数。

TA_CURRTDATA:0 <= num < 32,768

ルーティング・テーブルの文字列プールの現在のサイズ。

TA_CURSERVERS:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のサーバ・テーブルの最大項目数。

TA_CURSERVICES:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のサービス・テーブルの現在の項目数。

TA_CURSTYPE:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のサブ・タイプ・テーブルの現在の項目数。

TA_CURTYPE:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のタイプ・テーブルの現在の項目数。

TA_HWDRT:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のルーティング・テーブルの最大項目数。

TA_HWGROUPS:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のサーバ・グループ・テーブルの最大項目数。

TA_HWMACHINES:0 <= num < 32,768

環境設定済みマシンの最大数。

TA_HWQUEUES:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のキュー・テーブルの最大項目数。

TA_HWRFT:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のルーティング基準の範囲テーブルの最大項目数。

TA_HWRTDATA:0 <= num < 32,768

ルーティング・テーブルの文字列プールの最大サイズ。

TA_HWSERVERS:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のサーバ・テーブルの最大項目数。

TA_HWSERVICES:0 <= num < 32,768

使用中の掲示板のサービス・テーブルの最大項目数。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME:string[0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名を識別する文字列。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。この属性に指定するプリンシパル名は、このドメインで実行される 1 つまたは複数のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名は、デフォルトでこのドメインの TA_DOMAINID 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATIONTA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR という属性があります。後の 2 つの属性は、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理に関係する属性です。特定のレベルで TA_SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つの属性はそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます(TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます(TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

初期化処理中、管理者は、TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、各復号化キーのそれぞれのパスワードを入力する必要があります。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

TA_SIGNATURE_AHEAD:1 <= num <= 2147483647

ローカル・マシンの時刻から見て、その時刻からどれだけ先のデジタル署名のタイムスタンプが許容されるかの範囲 (秒)。指定されていない場合、3600 秒 (1 時間) がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_SIGNATURE_BEHIND:1 <= num <= 2147483647

ローカル・マシンの時刻から見て、その時刻からどれだけ前のデジタル署名のタイムスタンプが許容されるかの範囲 (秒)。指定されていない場合、604800 秒 (1 週間) がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このドメインで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファのデジタル署名が必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このドメインで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで TA_ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

制限事項

このクラスの属性の多くは、アプリケーションがアクティブでない状態のときにしか調節できません。これは、ATMI インターフェイス・ルーチンを利用してアプリケーションを管理することは不可能なことを意味します。そのため、起動されていないアプリケーションの環境を設定または再設定するための手段として、tpadmcall() という関数が用意されています。このインターフェイスは、そのアプリケーションに対してマスタ・サイトとして設定されたサイトのみで、アクティブでないアプリケーションのコンフィギュレーション (SET 操作) のためだけに使用することができます。いったんコンフィギュレーションを作成し、アクティブな状態にすると、MIB(5) に記載した標準の ATMI インターフェイスを利用してアプリケーションを管理することが可能になります。

T_FACTORY MIB

概要

T_FACTORY MIB クラスは、FactoryFinder で登録されているファクトリのオカレンスを表します。アプリケーションで使用可能なファクトリがこの MIB に反映され、管理者は Administration Console またはコマンド行ツールを使用してそれを確認することができます。スコープはグローバルです。

属性表

T_FACTORY の属性

属性

使用

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_STATE

k

string

R--R--R--

GET:"{ACT}"

NA

TA_FACTORYID

k

string

R--R--R--

string
[1...256]

NA

TA_INTERFACENAME

k

string

R--R--R--

string
[1...128]

NA

( k ) - GET キー・フィールド


 

属性の意味

TA_STATE

GET: {ACTive }

GET 操作は、選択した T_FACTORY オブジェクトの構成情報と実行時情報を検索します。
下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_FACTORY オブジェクトが FactoryFinder によって登録されています。


 

TA_FACTORY

ファクトリに対して登録されている ID。

TA_INTERFACENAME

ファクトリに対する完全修飾インターフェイス名。ファクトリのインターフェイス・リポジトリの ID です。この名前の形式は、インターフェイスのインプリメンテーションを生成する IDL に指定されたオプションによって異なります。詳細については、CORBA 2.1 仕様のセクション 7.6 を参照してください。

T_GROUP クラスの定義

概要

T_GROUP クラスは、特定のサーバ・グループに関連のあるアプリケーション属性を表します。これらの属性の値は、グループの識別、サイト、DTP に関する情報を表します。

属性表

TM_MIB(5): T_GROUP クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_SRVGRP(r)(*)

TA_GRPNO(k)(r)

TA_LMID(k)(r)

string

long

string

rU-r--r--

rU-r--r--

rwyr--r--

string[1. .30]

1 <= num < 30,000

"LMID1[,LMID2]"

N/A

N/A

N/A

TA_STATE(k)

string

rwxr-xr--

GET:"{ACT | INA | MIG}"

SET:"{NEW | INV | ACT | RAC |INA | MIG}"

N/A

N/A

TA_CURLMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_ENVFILE

string

rwyr--r--

string[0..78]

""

TA_OPENINFO

TA_CLOSEINFO

TA_TMSCOUNT

TA_TMSNAME(k)

string

string

long

string

rwyr--r--

rwyr--r--

rw-r--r--

rw-r--r--

string[0..256]

string[0..256]

0 or 2 <= num < 11

string[0..78]

""

""

3

""

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR

TA_SIGNATURE_REQUIRED

TA_ENCRYPTION_REQUIRED

string

string

string

string

string

rwxr--r--

rwxr--r--

rwxr--r--

rwxr--r--

rwxr--r--

string[0..511]

string[0..511]

string[0..511]

"{Y|N}"

"{Y|N}"

""

""

""

"N"

"N"

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

属性の意味

TA_SRVGRP:string[1..30]

サーバ・グループの論理名。グループ名は、T_GROUP クラスのすべてのグループ名、および T_MACHINE クラスの TA_LMID の値と重複しない一意な名前でなければなりません。サーバ・グループ名にはアスタリスク (*)、カンマ (,)、コロン (:) を入れることはできません。

TA_GRPNO:1 <= num < 30,000

このサーバ・グループのグループ番号。

TA_LMID:LMID1[,LMID2]

このサーバ・グループのプライマリ・マシンの論理マシン識別子 (LMID1) と、省略可能なセカンダリの論理マシンの識別子 (LMID2)。セカンダリの LMID は、サーバ・グループを移行できる先を示します (T_DOMAIN:TA_OPTIONS 属性の MIGRATE オプションが指定されている場合)。GET 操作で 1 つの LMID だけを指定した場合は、プライマリ、セカンダリどちらの LMID とも一致します。アクティブなグループの場所は、TA_CURLMID 属性で使用できます。TA_LMID 属性で指定する論理マシンの識別子は、すでに環境設定が済んでいなければなりません。

制限事項: アクティブなオブジェクトでこの属性を変更する場合、グループのバックアップ LMID の指定だけを変更できます。

TA_STATE:

GET:{ACTive | INActive | MIGrating}

GET 操作は、選択された T_GROUP オブジェクトのコンフィギュレーション情報および実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

定義され、アクティブな状態にある T_GROUP オブジェクト (TMS あるいはアプリケーション・サーバ)。TA_TMSNAME 属性がヌル以外の文字列に設定されたサーバ・グループは、そのグループの TMS がアクティブであればグループ自体もアクティブと見なされます。それ以外の場合は、グループ内のいずれかのサーバがアクティブであればアクティブとみなされます。

INActive

定義され、アクティブでない状態にある T_GROUP オブジェクト。

MIGrating

定義され、現在セカンダリ論理マシンへの移行状態にある T_GROUP オブジェクト。セカンダリ論理マシンとは、TA_LMID に登録された論理マシンのうち、TA_CURLMID に該当しない論理マシンです。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。


 

SET:{NEW | INValid | ACTive | ReACtivate | INActive | MIGrating}

SET 操作は、選択された T_GROUP オブジェクトのコンフィギュレーションおよび実行時属性を検索します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションの T_GROUP オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

unset

既存の T_GROUP オブジェクトを変更します。この組み合わせは、ACTive または INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

D アプリケーションの T_GROUP オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

T_GROUP オブジェクトをアクティブな状態に切り替えます。状態の変更は、INActive または MIGrating の状態にある場合にのみ許可されます。この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます (--x--x--x)。

グループの現在の状態が INActive で、プライマリ論理マシンがアクティブな状態にある場合は、TMS とアプリケーション・サーバ (TA_FLAGS の設定による制約が適用される) はプライマリ論理マシン上で実行され、それ以外の場合は、TMS とアプリケーション・サーバはセカンダリ論理マシン上で実行されます (ただし、セカンダリ論理マシンがアクティブな場合)。どちらのマシンもアクティブでない場合は、要求は実行されません。

グループの現在の状態が MIGrating のときには、アクティブなセカンダリ論理マシン (TA_LMID リストで TA_CURLMID の代替マシンとして指定されたマシン) が TMS とアプリケーション・サーバの実行マシンとして使用されます。それ以外の場合は、要求は実行されません。サーバ・グループをアクティブな状態にする際に、個々のサーバの状態が必要な場合には、TA_FLAG の TMIB_NOTIFY TA_FLAG 値を使用する必要があります。

正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

ReACtivate

状態が INActive または MIGrating である場合だけでなく ACTive である場合にもこの状態の変更が許可される点を除けば、ACTive 状態への切り替えとまったく同じです。

サーバ・グループを再度アクティブな状態に戻す際に、個々のサーバの状態が必要な場合には、TA_FLAG の TMIB_NOTIFY TA_FLAG 値を使用する必要があります。

INActive

T_GROUP オブジェクトをアクティブでない状態に切り替えます。TMS とアプリケーション・サーバ (TA_FLAGS の設定による制約が適用される) は、アクティブでない状態に切り替えられます。状態の変更は、ACTive または MIGrating の状態にある場合にのみ許可されます。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

サーバ・グループを非活性化する際に、個々のサーバの状態が必要な場合には、TMIB_NOTIFY TA_FLAG 値を使用する必要があります。

MIGrating

アクティブな論理マシン (TA_CURLMID) の T_GROUP オブジェクトをアクティブでない状態に切り替え、グループがセカンダリの論理マシンに移行できるようにします。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了の場合は、オブジェクトの状態は MIGrating になります。

UnAVailable

グループの全てのアプリケーション・サービスを中断します。(注: 各アプリケーション・サービスは T_SVCGROUP クラスを通じて中断させることができます。)この状態の値に対する SET 操作は、グループが ACTive な状態の場合にのみ認められます。この操作はグループを ACTive の状態にしますが、全てのアプリケーションの状態は中断されたままの状態です。

制限事項: リリース 6.4 以前のアクティブなマシンが混在したアプリケーションでは操作が異常終了します。

AVaiLable

グループの中にある、中断と記されている全てのアプリケーションを中断ではなくします。この状態の値に対する SET 操作は、グループが ACTive な状態の場合にのみ認められます。このオペレーションはグループを ACTive な状態のままにします。


 

制限事項: リリース 6.4 以前のアクティブなマシンが混在したアプリケーションでは操作が異常終了します。

TA_CURLMID:LMID

サーバ・グループを実行している現在の論理マシン。この属性は、アクティブでないサーバ・グループに対しては返されません。

TA_ENVFILE:string[0..78]

このグループ内で実行するサーバの環境設定ファイル。正しくないファイル名を指定すると環境変数に追加されません。string の値は環境に置かれます。

起動時、ローカル・サーバは tmboot(1) の環境を継承し、MASTER 上にないリモート・サーバは tlisten(1) の環境を継承します。また、TUXCONFIGTUXDIR、および APPDIR も、対応する T_GROUP オブジェクトの情報に基づいて環境に置かれます。

PATH は環境で次のように設定されます。

APPDIR:TUXDIR/bin:/bin:/usr/bin:<path>

<path> は、マシンの環境設定ファイルの最初の PATH= 行の値です。これ以降の PATH= 行はすべて無視されます。この PATH の値は、サーバの検索パスに使用され、単純なパス名または相対パス名で指定されます。つまり、先頭はスラッシュではありません。

LD_LIBRARY_PATH は環境で次のように設定されます。

APPDIR:TUXDIR/lib:/lib:/usr/lib:<lib>

上記の <lib> は、マシンの環境ファイルで最初に現れる LD_LIBRARY_PATH= という行 (ただし、このような行が含まれている場合) の値です (それ以降に現れる LD_LIBRARY_PATH= の行は無視されます)。

サーバの初期化時 (tpsvrinit(3c) を呼び出す前) には、サーバは初期化作業の一環としてマシンとサーバの両方の ENVFILE ファイルを読み取り、値をエクスポートします。値がマシンとサーバの両方の ENVFILE ファイルにセットされている場合は、PATH が追加されることを除いて、サーバの ENVFILE ファイルの値がマシンの ENVFILE ファイルの値に優先します。クライアントはマシンの ENVFILE ファイルのみ使用します。マシンとサーバの ENVFILE ファイルを処理する際、<ident>= の形式でない行は無視されます。<ident> に含めることができるのは下線またはアルファベットだけです。

PATH 行が使用されている場合、PATH は次のように設定されます。

APPDIR:TUXDIR/bin:/bin:/usr/bin:<path>

<path> は、環境設定ファイルの最初の PATH= 行の値です (これ以降の PATH= 行はすべて無視される)。マシンとサーバの両方の環境設定ファイルに PATH が存在する場合、<path> は <path1>:<path2> となります。<path1> はマシンの ENVFILE から読み取ったパス、<path2> はサーバの ENVFILE から読み取ったパスです。LD_LIBRARY_PATH= 行が使用されている場合、LD_LIBRARY_PATH は次のように設定されます。

APPDIR:TUXDIR/lib:/lib:/usr/lib:<lib>

上記の <lib> は、環境設定ファイルで最初に設定されている行はすべて無視される)。TUXDIRAPPDIR、または TUXCONFIG をリセットしようとしても、対応する T_GROUP 属性値と値が一致していない場合には無視されて、警告メッセージが表示されます。

制限事項: アクティブなオブジェクトのこの属性を変更しても、実行中のサーバやクライアントには影響はありません。

TA_OPENINFO:string[0..256]

リソース・マネージャをオープンするときに必要な、リソース・マネージャのインスタンスに依存する情報を示します。この値は二重引用符で囲む必要があり、その長さは 256 文字以下でなければなりません。

TA_TMSNAME 属性の値に TMS 以外のヌルでない文字列が指定されている場合、TA_OPENINFO 属性の値は、リソース・マネージャへの接続を開始する際に必要なリソース・マネージャ固有の情報を示します。それ以外の場合、TA_OPENINFO 属性の値は無視されます。

TA_OPENINFO 属性の値がヌル文字列である場合、このグループに対するリソース・マネージャは、リソースへの接続を開始する際にアプリケーション固有の情報を必要としないことを意味します。

TA_OPENINFO 文字列の形式は、リソース・マネージャを提供するベンダの指定によって異なります。ベンダ固有の情報の先頭には、トランザクション・インターフェイス (XA インターフェイス) の公開名とコロン (:) が付きます。

BEA Tuxedo /Q データベースでは、次のような形式になります。

# UNIX 上 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig:qspace"

# Windows 上 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig;qspace"

# AS/400 環境 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig;qspace"

# OpenVMS 環境 #
OPENINFO = "TUXEDO/QM,[a.b.c]qmconfig,qspace"

TUXEDO/QM は BEA Tuxedo /Q XA インターフェイスの公開名、qmconfig はキュー・スペースが位置する QMCONFIG (qmadmin(1) を参照) の名前、qspace はキュー・スペースの名前に相当します。Windows および AS/400 では、qmconfig の後ろの区切りはセミコロン (;) でなければなりません。OpenVMS では、TUXEDO/QM の後ろと qmconfig の後ろの区切りはカンマ (,) でなければなりません。

その他のベンダのデータベースでは、TA_OPENINFO 文字列の形式は、リソース・マネージャを提供するベンダの指定によって異なります。

制限事項: 実行時にこの属性を変更しても、グループのアクティブなサーバには影響はありません。

TA_CLOSEINFO:string[0..256]

リソース・マネージャをクローズするときに必要な、リソース・マネージャのインスタンスに依存する情報。この値は二重引用符で囲む必要があり、その長さは 256 文字以下でなければなりません。BEA Tuxedo /Q データベースでは、TA_CLOSEINFO 文字列は使用されません。

TA_TMSNAME 属性の値に TMS 以外のヌルでない文字列が指定されている場合、TA_CLOSEINFO 属性の値は、リソース・マネージャへの接続を終了する際に必要なリソース・マネージャ固有の情報を示します。それ以外の場合には、TA_CLOSEINFO 属性の値は無視されます。

TA_CLOSEINFO 属性の値がヌル文字列である場合、このグループのリソース・マネージャはリソースへの接続を終了する際にアプリケーション固有の情報を必要としないことを意味します。

TA_CLOSEINFO 文字列の形式は、リソース・マネージャを提供するベンダの指定によって異なります。ベンダ固有の情報の先頭には、トランザクション・インターフェイス (XA インターフェイス) の公開名とコロン (:) が付きます。

制限事項: 実行時にこの属性を変更しても、グループのアクティブなサーバには影響はありません。

TA_TMSCOUNT:0 または 2 <= num < 11

TA_TMSNAME 属性の値にヌル以外の文字列が指定されている場合、この属性の値は、関連するグループに対して起動するトランザクション・マネージャ・サーバの数を示します。それ以外の場合は、この属性の値は無視されます。

TA_TMSNAME:string[0..78]

このグループに関連付けられているトランザクション・マネージャ・サーバの a.outtpbegin() で開始されて tpcommit()/tpabort() で終了する、複数のリソース・マネージャや場合によっては複数のマシン間で処理されるトランザクション、つまり分散トランザクションに参加するサーバを持つグループに対しては、必ずこのパラメータを指定する必要があります。

値 "TMS" は、ヌル XA インターフェイスを使用することを示すために予約されています。"TMS" 以外のブランクでない値を指定した場合は、このオブジェクトのプライマリ論理マシンとセカンダリ論理マシンに対して TLOGDEVICE を指定する必要があります。

一意のサーバ識別子が各 TM サーバに対して自動的に選択され、サーバは何回でも再起動することができます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME:string[0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名を識別する文字列。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。この属性に指定するプリンシパル名は、このグループで実行されるシステム・プロセスの識別子として使用されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名は、デフォルトでこのドメインの TA_DOMAINID 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATIONTA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR という属性があることに注意してください。後の 2 つの属性は、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理で指定します。特定のレベルで TA_SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つの属性はそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。(TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。(TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

初期化処理中、管理者は、TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、復号化キーそれぞれのパスワードを入力する必要があります。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このグループで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファのデジタル署名が必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このグループで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで TA_ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

制限事項

なし

T_IFQUEUE クラス

概要

T_IFQUEUE MIB クラスは、CORBA 環境における特定のサーバ・キュー (T_QUEUE) に関係し、インターフェイスの実行時属性を表します。このクラスは本質的に読み取り専用であり、インターフェイスが継承する環境設定属性へのアクセス、およびキュー内のインターフェイスに関連する統計情報を提供します。さらに、このクラスを利用して、管理者はインターフェイスをきめ細かく中断したりアクティブ化することができます。このクラスは、インターフェイス名と、インターフェイス上のメソッドの呼び出しを処理できるサーバ・プロセスとのリンクを提供します。つまり、TA_RQADDRT_SERVER クラス上のキー検索フィールドとして使用することができます。

属性表

T_IFQUEUE クラス定義の属性表

属性

使用法

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_INTERFACENAME

*

string

R--R--R--

string[1..128]

N/A

TA_SRVGRP

*

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

TA_RQADDR

*

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

TA_STATE

k

string

R-XR-XR--

GET: "{ACT|SUS|PAR}"
SET: "{ACT|SUS}"

N/A

TA_AUTOTRAN


string

R--R--R--

"{Y|N}"

N/A

TA_LOAD


long

R--R--R--

1 <= num < 32K

N/A

TA_PRIO


long

R--R--R--

1<= num < 101

N/A

TA_TIMEOUT


long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_TRANTIME


long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_FBROUTINGNAME


string

R--R--R--

string[1...15]

N/A

TA_LMID

k

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_NUMSERVERS


long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_TPPOLICY


string

R--R--R--

"{method | transaction | process}"

N/A

TA_TXPOLICY


string

R-R-R--

"{always | never | optional | ignore}"

N/A

TA_NCOMPLETED

l

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NQUEUED

l

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CUROBJECTS

l

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURTRANSACTIONS

l

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

( k ) - GET キー・フィールド
( l ) - ローカル・フィールド
( * ) - GET または SET キー。SET 操作で 1 つ以上が必要



 

属性の意味

TA_INTERFACENAME: string[1..128]

完全修飾されたインターフェイス名。インターフェイスのインターフェイス・リポジトリ ID です。名前の形式は、インターフェイスのインプリメンテーションを生成する IDL で指定したオプションによって異なります。詳細については、CORBA 2.1 仕様のセクション 7.6 を参照してください。

TA_SRVGRP: string[0..30]

サーバ・グループ名。サーバ・グループ名にはアスタリスク (*)、カンマ (,)、コロン (:)を入れることはできません。

TA_RQADDR: string[1..30]

このインターフェイスを提示するアクティブなサーバの要求キューのシンボリック・アドレス。この属性の詳細については、T_SERVER:TA_RQADDR を参照してください。

TA_STATE:

GET: {ACTive | SUSpended | PARtitioned}

GET 操作は、選択された T_IFQUEUE オブジェクトの環境設定情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。記述されていない状態は返されません。

ACTive

T_IFQUEUE オブジェクトは、実行中のシステムで使用できるインターフェイスを表します。

SUSpended

T_IFQUEUE オブジェクトは、実行中のシステムで現在中断されているインターフェイスを表します。

PARtitioned

T_IFQUEUE オブジェクトは、実行中のシステムで現在分断されているインターフェイスを表します。

SET: { ACTive | SUSpended}

次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

ACTive

T_IFQUEUE オブジェクトをアクティブ化します。状態の変更は、SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態はACTive になります。

SUSpended

T_IFQUEUE オブジェクトを中断します。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。

制限事項: インターフェイスの動的な宣言 (つまり、INActive または INValid から ACTive への状態変更) はサポートされておらず、また非宣言 (つまり、ACTive から INActive への状態変更) もサポートされていません。

TA_AUTOTRAN: { Y | N }

トランザクション・コンテキストの範囲外で実行された呼び出しに対して自動的にトランザクションを開始するかどうかを指定します。この属性に関する制限事項については、この属性の T_INTERFACE の説明を参照してください。

TA_LOAD: 1 <= num <= 32K

この T_INTERFACE オブジェクトは、システムに対する負荷を設定します。ロード・バランシングを行うために、インターフェイス・ロードが使用されます。すなわち、追加されている作業ロードが高いキューは新規要求に対してあまり選択されません。

TA_PRIO: 1 <= num <= 101

この T_INTERFACE オブジェクトは、指定された優先順位でキューから取り出されるようになります。複数のインターフェイス要求がサービス・キューで待ち状態の場合、優先順位の高い要求から処理されます。

TA_TIMEOUT: 0 <= num

このインターフェイスの個々のメソッドの呼び出しを処理するときの時間制限 (秒)。このインターフェイスのメソッドの呼び出しを処理するサーバは、要求処理時に指定時間制限値を超えると、異常終了されます。この属性を 0 に設定すると、サーバは異常終了されません。

TA_TRANTIME: 0 <= num

この T_INTERFACE オブジェクトに対して自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値 (秒)。トランザクション・モード以外の要求が受信され、インターフェイスの T_INTERFACE:TA_AUTOTRAN 属性値が "Y" のとき、トランザクションが自動的に開始されます。

TA_FBROUTINGNAME: string[1..15]

このインターフェイスに関連付けられたファクトリ・ベースのルーティング基準。

TA_LMID: LMID

このインターフェイスを提示するキューが配置されている現在の論理マシン。

TA_NUMSERVERS: 0 <= num

このキューでこのインターフェイスを提示する、対応するサーバの数。

TA_TPPOLICY: { method | transaction | process }

TP フレームワークの非活性化方針。サーバの起動時にフレームワークに登録される方針を反映します。インターフェイスを登録する最初のサーバが、T_INTERFACE の値を設定します。この値は変更できません。

TA_TXPOLICY: { optional | always | never | ignore }

インターフェイスのトランザクション方針。この属性の設定は、TA_AUTOTRAN 属性の効果に影響します。詳細については、TA_AUTOTRAN を参照してください。この属性は常に読み取り専用です。この属性は、開発者がサーバの構築時に設定し、サーバの起動時に登録されます。

TA_NCOMPLETED: 0 <= num

インターフェイスが最初に提示されてから完了したインターフェイスのメソッドの呼び出し数。

TA_NQUEUED: 0 <= num

現在このインターフェイスへのキューに登録されている要求の数。

TA_CUROBJECTS: 0 <= num

関連するキューに対する、このインターフェイスのアクティブなオブジェクトの数。この数値は、関連するマシン上の、このキューに対するアクティブなオブジェクト・テーブル内のエントリの数を表します。この数には、メモリ内になく、アクティブなトランザクション内で呼び出されたオブジェクトが含まれています。

TA_CURTRANSACTIONS: 0 <= num

対応するキューに対し、このインターフェイスに関連付けられたアクティブなグローバル・トランザクションの数。

T_INTERFACE クラス

概要

T_INTERFACE MIB クラスは、CORBA インターフェイスのドメイン・グループ・レベルおよびサーバ・グループ・レベルでの環境設定および実行時属性を表します。

ドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトは、サーバ・グループと関連付けられていないオブジェクトです。その TA_SRVGRP 属性には、NULL 文字列 (長さ 0 の文字列、"") が含まれます。

サーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトは、関連付けられたサーバ・グループを持つオブジェクトです。つまり、その TA_SRVGRP 属性には、ドメインに対する有効なサーバ・グループ名が含まれます。インターフェイスのサーバ・グループ・レベル表現は、インターフェイスの状態 (TA_STATE) の管理や、蓄積された統計情報の収集のためのコンテナも提供します。

サーバ内でアクティブ化されている各 CORBA インターフェイスに対して、対応するサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在する必要があります。サーバ内のインターフェイスのアクティブ化は、このインターフェイスの T_IFQUEUE オブジェクトの状態によって制御されます。T_IFQUEUE オブジェクトをアクティブ化すると、その属性は、対応するサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトに指定された値によって初期化されます。このようなオブジェクトが存在しなければ、オブジェクトが動的に作成されます。この動的に作成されたサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACEオブジェクトは、インターフェイスにドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在する場合は、その属性によって初期化されます。対応するドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在しない場合は、システムが指定するデフォルトの設定値が適用されます。アクティブ化されたインターフェイスには、常にサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが関連付けられます。

インターフェイスに対する各レベルの環境設定属性の指定は、すべてオプションであり、システム定義のデフォルトが設定され、実行時のサーバ・グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが作成されます。サーバが提供するインターフェイスは、サーバ・スケルトンの生成に使用される ICF ファイル経由で識別され、サーバの起動時にシステムによって自動的に宣言されます。

属性表

T_INTERFACE クラス定義の属性表

属性

使用法

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_INTERFACENAME

TA_SRVGRP

r*

r*

string

string

ru-r--r--

ru-r--r--

string[1..128]

string[0..30]

N/A

N/A

TA_STATE

k

string

rwxr-xr--

GET: "{ACT | INA | SUS | PAR}"

SET: "{NEW | INV | ACT | REA | SUS}"

N/A

TA_AUTOTRAN


string

rwxr-xr--

"{Y|N}"

"N"a

TA_LOAD


long

rwxr-xr--

1 <= num < 32K

50a

TA_PRIO


long

rwxr-xr--

1<= num < 101

50a

TA_TIMEOUT


long

rwxr-xr--

0 <= num

0a

TA_TRANTIME


long

rwxr-xr--

0 <= num

30a

TA_FBROUTINGNAME


string

rwyr-yr--

string[1...15]

b

TA_LMID

k

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_NUMSERVERS


long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_TPPOLICY


string

R--R--R--

"{method | transaction | process}"

N/A

TA_TXPOLICY


string

R-R-R--

"{always | never | optional | ignore}"

N/A

TA_NCOMPLETED

l

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/Ac

TA_NQUEUED

l

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

( k ) - GET キー・フィールド
( l ) - ローカル・フィールド
( r ) - オブジェクトを作成するとき必要 (SET TA_STATE NEW)
( * ) - GET または SET キー。SET 操作で 1 つ以上が必要


 

a. グループ・レベルの T_INTERFACEオブジェクト (TA_SRVGRP != "") は、TA_INTERFACENAME 設定が一致するドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトが存在する場合には、そのオブジェクトからデフォルト値を決定します。ドメイン・レベルのオブジェクトが存在しない場合、またはドメイン・レベルのオブジェクトが作成中の場合は、一覧表示されているデフォルト値が適用されます。

b. 同じ TA_INTERFACENAME を持つ T_INTERFACE オブジェクトはすべて、TA_FBROUTINGNAME 値が一致していなければなりません。したがって、現在 TA_INTERFACENAME が同じで一致するオブジェクトがない場合、新しく設定されるオブジェクトのデフォルト値は長さが 0 の文字列 ("") になります。一致するオブジェクトがある場合は、デフォルト値 (および唯一の有効値) は、既存の一致するオブジェクトに対して現在設定されている TA_FBROUTINGNAME 値になります。

c. TA_NCOMPLETED および TA_IMPLID (ローカル) では、T_DOMAIN MIB クラスで TA_LDBAL="Y" となっている必要があります。

属性の意味

TA_INTERFACENAME: string[1..128]

完全修飾インターフェイス名。インターフェイスのインターフェイス・リポジトリ ID です。この名前の形式は、インターフェイスのインプリメンテーションを生成する IDL に指定されているオプションによって異なります。詳細については、CORBA 2.1 仕様のセクション 7.6 を参照してください。

TA_SRVGRP: string[0..30]

サーバ・グループ名。サーバ・グループ名にはアスタリスク (*)、カンマ (,)、コロン (:)を入れることはできません。この属性に対して明示的に指定された長さ 0 の文字列を使用して、インターフェイスのドメイン・レベルの環境設定情報および実行時情報を指定し照会します。このクラスのドメインおよびグループ・レベルのオブジェクトに関しては、その他の属性で説明した内容とは異なる制限事項およびセマンティクスがいくつかあります。

TA_STATE:

以下は、T_INTERFACE クラスの GET 値および SET TA_STATE 値のセマンティクスです。グループおよびドメイン・レベルのオブジェクト間でセマンティクスが異なる場合は、その違いを説明しています。

GET: {ACTive | INActive | SUSpended | PARtitioned}

GET<:/cs> 操作は、選択した T_INTERFACE オブジェクトに対する環境設定情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。ここに記述されていない状態は返りません。

ACTive

T_INTERFACE オブジェクトが定義され、対応する T_IFQUEUE エントリの少なくとも 1 つは ACTive 状態です。

注意: グループ・レベル T_INTERFACE オブジェクトの場合、対応する T_IFQUEUE エントリは TA_INTERFACENAME および TA_SRVGRP 属性が一致するエントリです。ドメイン・レベル T_INTERFACE オブジェクトの場合、対応する T_IFQUEUE エントリは TA_SRVGRP 値に関係なく TA_INTERFACENAME 属性が一致するエントリです。

INActive

T_INTERFACE オブジェクトが定義され、ACTive と同等の状態にある、対応する T_IFQUEUE エントリはありません。

SUSpended

T_INTERFACE オブジェクトが定義され、対応するすべての T_IFQUEUE エントリのうち、ACTive 状態のものはなく、少なくとも 1 つが SUSpended 状態です。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

PARtitioned

T_INTERFACE が定義され、対応するすべての T_IFQUEUE エントリのうち、

  1. ACTive 状態のものはなく

  2. SUSpended 状態のものはなく

  3. 少なくとも 1 つは PARtitioned 状態にあります。この状態 は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

SET: {NEW | INValid | ACTive | REActivate | SUSpended}

SET 操作は、選択した T_INTERFACE オブジェクトに対する環境設定と実行時情報を更新します。ドメイン・レベルの変更を行うと、複数のサーバ・グループに影響することがあります。また、複数のサーバが現在インターフェイスを提供している場合は、実行時に変更すると複数のサーバに影響することがあります。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションに対する T_INTERFACE オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。ドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトを作成すると、新しい値が明示的に指定されている場合は TA_FBROUTINGNAME 値がすべてリセットされ、同じ TA_INTERFACENAME 値を持つ既存のグループ・レベルのオブジェクトに影響があります。その他の環境設定属性の設定は、既存のグループ・レベル T_INTERFACE オブジェクトには影響しません。

INValid

アプリケーションに対する T_INTERFACE オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

T_INTERFACE オブジェクトをアクティブ化します。この状態をドメイン・レベルのオブジェクトに設定すると、ドメイン内で現在 SUSpended 状態にある、対応するすべての T_IFQUEUE エントリがアクティブ化されます。グループ・レベルのオブジェクトにこの状態を設定すると、インターフェイスを提供しているグループ内のサーバのみが影響を受けます。状態の変更は、SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

REActivate

T_INTERFACE オブジェクトを再びアクティブ化します。ドメイン・レベルのオブジェクトにこの状態を設定すると、ドメイン内で現在 SUSpended 状態にある、すべての対応する T_IFQUEUE エントリがアクティブになります。グループ・レベルのオブジェクトにこの状態を設定すると、インターフェイスを提供しているグループ内のサーバのみが影響を受けます。状態の変更は、ACTive または SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。この状態では、各グループ・レベルの T_INTERFACE オブジェクトを個別にアクティブ化しなくても、グループ・レベルで中断されている T_IFQUEUE エントリをグローバルにアクティブ化することができます。

SUSpended

T_INTERFACE オブジェクトを中断します。ドメイン・レベルのオブジェクトにこの状態を設定すると、ドメイン内で現在 ACTive 状態にある、すべての対応する T_IFQUEUE エントリが中断されます。グループ・レベルのオブジェクトにこの状態を設定すると、インターフェイスを提供しているグループ内のサーバのみが影響を受けます。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。

制限事項: インターフェイスの動的な宣言 (つまり、INActive または INValid から ACTive への状態変更) 、および非宣言 (つまり、ACTive から INActive への状態変更) はサポートされていません。

TA_AUTOTRAN: { Y | N }

トランザクションのコンテキストの範囲外で行われた呼び出しに対して、トランザクションを自動的に開始するかどうかを指定します。

Limitations: この属性を実行時に更新しても、アクティブ同等の T_INTERFACE オブジェクトには反映されず、TA_TXPOLICYUBBCONFIG ファイル内のこの属性に対して指定された値に上書きされることがあります。TA_TXPOLICY の値が、always、never、または ignore のときは、次のようになります。

always

N は、実行時には無効です。Y に設定された場合と同様に動作します。

never

Y は、実行時には無効です。インターフェイスがトランザクションに含まれることはありません。

ignore

Y は実行時には無効です。インターフェイスがトランザクションに含まれることはありません。

TA_LOAD: 1 <= num <= 32K

この T_INTERFACE オブジェクトは、システムに対する負荷を設定します。ロード・バランシングを行うために、インターフェイス・ロードが使用されます。すなわち、追加されている作業ロードが高いキューは新規要求に対してあまり選択されません。

制限事項:ドメイン・レベルのオブジェクトに対して、この属性を実行時に更新しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには影響しません。

TA_PRIO: 1 <= num <= 101

T_INTERFACE オブジェクトは、指定された優先順位でキューから取り出されるようになります。複数のインターフェイス要求がサービス・キューで待ち状態の場合、優先順位の高い要求から処理されます。

制限事項: ドメイン・レベルのオブジェクトに対して、この属性を実行時に変更しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには影響しません。

TA_TIMEOUT: 0 <= num

このインターフェイスの個々のメソッドの呼び出しを処理するときの時間制限 (秒)。このインターフェイスのメソッドの呼び出しを処理するサーバは、要求処理時に指定時間制限値を超えると、異常終了されます。この属性を 0 に設定すると、サーバは異常終了されません。

制限事項: ドメイン・レベルのオブジェクトに対して、この属性を実行時に更新しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには影響しません。

TA_TRANTIME: 0 <= num

この T_INTERFACE オブジェクトに対して自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値 (秒)。トランザクションモード以外の要求が受信され、インターフェイスの T_INTERFACE:TA_AUTOTRAN 属性値が "Y" のとき、トランザクションが自動的に開始されます。

制限事項: ドメイン・レベルのオブジェクトに対して、この属性を実行時に更新しても、同じインターフェイスの対応するグループ・レベルのオブジェクトには影響しません。

注意: ドメイン・レベルのオブジェクトに対して、この値を実行時に更新すると、その値は以降のアプリケーション起動時のデフォルト設定にしか使用されないため、警告メッセージが表示されます。

TA_FBROUTINGNAME: string[1..15]

このインターフェイスに関連付けられたファクトリ・ベースのルーティング基準。名前 FBROUTINGNAME を使用して、将来、ほかのメッセージ・ベースのルーティングのルーティング基準を設定できるようにしておきます。こうしておくと、ROUTINGNAME に負荷をかけるより簡単です。

制限事項: この属性は、ドメイン・レベルの T_INTERFACE オブジェクトに対してのみ設定されます (つまり、TA_SRVGRP は "")。

TA_LMID: LMID

アクティブ同等のグループ・レベル T_INTERFACE オブジェクトが関連付けられている現在の論理マシン。この属性はドメイン・レベルのオブジェクトでは、ローカルな照会が実行されない限り (つまり、TA_FLAGSMIB_LOCAL ビットを設定しない限り)、空白 ("") です。ローカルの場合、同じインターフェイスに対して複数のドメイン・レベルのオブジェクト (マシンごとに 1 つ) が、各オブジェクトに示されているマシンから検索されたローカル値とともに返されます。

TA_NUMSERVERS: 0 <= num

このインターフェイスを提供している対応サーバの数。

TA_TPPOLICY: { method | transaction | process }

TP フレームワークの非アクティブ化方針。サーバの起動時にフレームワークに登録された方針を反映します。インターフェイスを登録する最初のサーバが T_INTERFACE の値を設定します。この値は変更できません。

TA_TXPOLICY: { optional | always | never | ignore }

インターフェイスのトランザクション方針。この属性の設定内容は、TA_AUTOTRAN 属性の効果に影響します。詳細については、TA_AUTOTRAN の説明を参照してください。この属性は常に読み取り専用です。この属性は、サーバを構築する際に開発者が設定し、サーバの起動時に登録されます。

TA_NCOMPLETED: 0 <= num

対応する T_IFQUEUE オブジェクトに関して、最初に提供されてから完了されたインターフェイス・メソッドの呼び出し数。ドメイン・レベルのオブジェクトをローカルに照会する (TA_FLAGS MIB_LOCAL ビットを設定) と、マシンごとに 1 つのオブジェクトが、そのマシンの指定されたインターフェイスに対する統計情報とともに返されます。

TA_NQUEUED: 0 <= num

現在このインターフェイスへのキューに登録されている要求の数。ドメイン・レベルのオブジェクトをローカルに照会する (TA_FLAGS MIB_LOCAL ビットを設定) と、マシンごとに 1 つのオブジェクトが、そのマシンの指定されたインターフェイスに対する統計情報とともに返されます。

インプリメンテーションのヒント

T_INTERFACE MIB は、インターフェイスから BEA Tuxedo サービスへのマッピングです。MIB サーバは、対応する T_SERVICE オブジェクトの既存のロジックを呼び出すことにより、インターフェイスの get/set 操作の一部をインプリメントすることができます。

T_MACHINE クラスの定義

概要

T_MACHINE クラスは、特定のマシンに関するアプリケーション属性を表します。これらの属性の値は、マシンの特性、マシンごとのサイズ、統計値、カスタマイズ・オプション、UNIX システムのファイル名などを表します。

属性表

TM_MIB(5): T_MACHINE クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_LMID(r)(*)(注1)

string

rU-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_PMID(r)(*)(注1)

string

rU-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_TUXCONFIG(r)

string

rw-r--r--

string[2..64]

N/A

TA_TUXDIR(r)

string

rw-r--r--

string[2..78]

N/A

TA_APPDIR(r)

string

rw-r--r--

string[2..8]

N/A

TA_STATE(k)

string

rwyr-yr--

GET:"{ACT | INA | PAR}"

SET: "{NEW | INV | ACT | RAC | INA | FIN | CLE}"

N/A


N/A

TA_UID

long

rw-r--r--

0 <= num

(注2)

TA_GID

long

rw-r--r--

0 <= num

(注2)

TA_ENVFILE

string

rwyr--r--

string[0..78]

""

TA_PERM

long

rwyr--r--

0001 <= num <= 0777

(注2)

TA_ULOGPFX

string

rwyr--r--

string[0..78]

(注3)

TA_TYPE

string

rw-r--r--

string[0..15]

""

TA_MAXACCESSERS

long

rw-r--r--

1 <= num < 32,768

(注2)

TA_MAXCONV

long

rw-r--r--

0 <= num < 32,768

(注2)

TA_MAXGTT

long

rw-r--r--

0 <= num < 32,768

(注2)

TA_MAXWSCLIENTS

long

rw-r--r--

0 <= num < 32,768

0

TA_MAXACLCACHE

long

rw-r--r--

10 <= num <= 32,000

100

TA_TLOGDEVICE

string

rw-r--r--

string[0..64]

""

TA_TLOGNAME

string

rw-r--r--

string[0..30]

TLOG

TA_TLOGSIZE

long

rw-r--r--

1 <= num < 2,049

100

TA_BRIDGE

string

rw-r--r--

string[0..78]

N/A

TA_NADDR

string

rw-r--r--

string[0..78]

N/A

TA_NLSADDR

string

rw-r--r--

string[0..78]

N/A

TA_FADDR

string

rw-r--r--

string[0..78]

""

TA_FRANGE

long

rw-r--r--

1 <= num <= 65,535

1

TA_CMPLIMIT

string

rwyr-yr--

"remote[,local]"

MAXLONG、MAXLONG

TA_TMNETLOAD

long

rwyr-yr--

0 <= num < 32,768

0

TA_SPINCOUNT

long

rwyr-yr--

0 <= num

0

TA_ROLE

string

r--r--r--

"{MASTER | BACKUP | OTHER}"

N/A

TA_MINOR

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_RELEASE

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MINENCRYPTBITS

string

rwxrwx---

{0 | 40 | 56 | 128}(注4)

0

TA_MAXENCRYPTBITS

string

rwxrwx---

{0 | 40 | 56 | 128}(注4)

128

TA_MAXPENDINGBYTES

long

rw-r--r--

100000 <= num <= MAXLONG

2147483647

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR

TA_SIGNATURE_REQUIRED

TA_ENCRYPTION_REQUIRED

string

string

string

string

string

rwxr--r--

rwxr--r--

rwxr--r--

rwxr--r--

rwxr--r--

string[0..511]

string[0..511]

string[0..511]

"{Y|N}"

"{Y|N}"

""

""

""

"N"

"N"

T_MACHINE クラス: ローカル属性

TA_CURACCESSERS

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_CURCLIENTS

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_CURCONV

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_CURGTT

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_CURRLOAD

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURWSCLIENTS

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_HWACCESSERS

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_HWCLIENTS

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_HWCONV

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_HWGTT

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_HWWSCLIENTS

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

TA_NUMCONV

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMDEQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMENQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMPOST

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMREQ

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMSUBSCRIBE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRAN

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANABT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANCMT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_PAGESIZE

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_SWRELEASE

string

R--R--R--

string[0..78]

N/A

TA_HWACLCACHE

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_ACLCACHEHITS

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_ACLCACHEACCESS

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_ACLFAIL

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_WKCOMPLETED

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_WKINITIATED

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注1 TA_LMIDTA_PMID は、それぞれこのクラス内で一意の値でなければなりません。SET 操作では、これらのいずれか一方のフィールドだけが使用されます。両方を指定する場合は、どちらも同じオブジェクトを指している必要があります。
注2 デフォルト設定は、T_DOMAIN クラスでこの属性に指定された値と同じ値になります。
注3 デフォルト値は、TA_APPDIR の後に /ULOG が続く文字列です。
注4 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

属性の意味

TA_LMID:string[1..30]

論理マシン識別子。この識別子は、TM_MIB の残りの定義中で、アプリケーション・リソースを T_MACHINE オブジェクトにマップするための唯一の手段として使用されます。

TA_PMID:string[1..30]

物理マシンの識別子。この識別子は、指定したシステムで "uname -n" コマンドを実行した場合に返される UNIX システムのノード名と一致している必要があります。

TA_TUXCONFIG:string[2..64]

このマシン上での BEA Tuxedo システムのバイナリ形式のコンフィギュレーション・ファイルの場所を示す、ファイルまたはデバイスの絶対パス名。管理者は、このファイル、すなわち TA_TUXCONFIG 属性の値が指す名前のファイルを、マスタ・マシンに 1 つだけ保存する必要があります。このファイルに含まれる情報は、他の T_MACHINE オブジェクトがアクティブな状態になると、それらのオブジェクトに自動的に複製転送されます。環境中でのこの属性の使用方法については、下記の TA_ENVFILE の項を参照してください。

TA_TUXDIR:string[2..78]

このマシン上での BEA Tuxedo システム・ソフトウェアの場所を示すディレクトリの絶対パス名。環境中でのこの属性の使用方法については、下記の TA_ENVFILE の項を参照してください。

TA_APPDIR:string[2..78]

アプリケーションのディレクトリの絶対パス名のリスト (個々のディレクトリの区切りにはコロンを使用)。最初のディレクトリは、このマシン上でブートされるすべてのアプリケーションと管理サーバのカレント・ディレクトリとして使用されます。アプリケーション・サーバを立ち上げる際には、リストに含まれるすべてのディレクトリがサーチされます。環境中でのこの属性の使用方法については、下記の TA_ENVFILE の項を参照してください。

TA_STATE:

GET:"{ACTive | INActive | PARtitioned}"

GET 操作は、選択された T_MACHINE オブジェクトのコンフィギュレーション情報および実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_MACHINE オブジェクト (管理サーバ、すなわち DBBL、BBL、BRIDGE) が定義され、アクティブな状態にあることを示します。

INActive

T_MACHINE オブジェクトが定義され、アクティブでない状態にあることを示します。

PARtitioned

T_MACHINE オブジェクトが定義され、アクセス可能な掲示板にアクティブとして登録されているが、現在は接続できないことを示します。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。


 

SET:"{NEW | INValid | ACTive | ReACtivate | INActive | ForceINactive | CLEaning}"

SET 操作は、選択された T_MACHINE オブジェクトのコンフィギュレーション情報および実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションの T_MACHINE オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

unset

既存の T_MACHINE オブジェクトを変更します。この組み合わせは、ACTive または INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

アプリケーションの T_MACHINE オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

T_MACHINE オブジェクトをアクティブな状態に切り替えます。DBBL、BBL、BRIDGE などの必要な管理サーバは指定された場所で開始され、その場所で実行されるように環境設定されたアプリケーション・サーバも開始されます (TA_FLAGS 設定による制約が適用されます)。この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます (--x--x--x)。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

マシンをアクティブな状態に切り替える際に個々のサーバの状態が必要な場合には、TMIB_NOTIFY TA_FLAG 値を使用する必要があります。

ReACtivate

T_MACHINE オブジェクトをアクティブな状態に切り替えます。DBBL、BBL、BRIDGE などの必要な管理サーバは指定された場所で開始され、その場所で実行されるように環境設定されたアプリケーション・サーバも開始されます (TA_FLAGS 設定による制約が適用されます)。この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます (--x--x--x)。状態の変更は、ACTive または INActive 状態にある場合にのみ許可されます。正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

マシンをアクティブな状態に切り替える際に個々のサーバの状態が必要な場合には、TMIB_NOTIFY TA_FLAG の値を使用する必要があります。

INActive

T_MACHINE オブジェクトをアクティブでない状態に切り替えます。DBBL、BBL、BRIDGE などの必要な管理サーバは指定されたサイトで停止され、そのサイトで実行しているアプリケーション・サーバも停止されます (TA_FLAGS 設定による制約が適用されます)。状態の変更は、状態が ACTive で、指定されたマシン上の他のアプリケーション・リソースがアクティブでない状態にある場合にのみ許可されます。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

マシンをアクティブでない状態に切り替える際に個々のサーバの状態が必要な場合には、TMIB_NOTIFY TA_FLAG の値を使用する必要があります。

ForceINactive

T_MACHINE オブジェクトを、接続されたクライアントとは無関係にアクティブでない状態にします。DBBL、BBL、BRIDGE などの必要な管理サーバは指定されたサイトで停止され、そのサイトで実行しているアプリケーション・サーバも停止されます (TA_FLAGS 設定による制約が適用されます)。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

マシンをアクティブでない状態に切り替える際に個々のサーバの状態が必要な場合には、TMIB_NOTIFY TA_FLAG の値を使用する必要があります。

CLEaning

指定されたマシンおよび指定されたマシンに関係するクリア/スキャニング動作を開始します。マシン上に DEAd 状態のクライアントやサーバが存在する場合は、この時点で検出されます。マシンがアプリケーションの MASTER サイトから分断されている場合は、グローバル掲示板に記録されたそのマシンに関する情報は消去されます。この組合せは、アプリケーションが ACTive な状態にあり、T_MACHINE オブジェクトが ACTive または PARtitioned のいずれかの状態にある場合にのみ許可されます。 分断されていないマシンに対する操作が正常終了の場合は、状態は変更されません。分断されたマシンに対する操作が正常終了の場合は、オブジェクトの状態は INActive になります。


 

制限事項: ForceINactive または INActive への状態の切り替えは、マスタ・マシン以外のマシンに対してのみ実行できます。マスタ・サイトの管理プロセスは、T_DOMAIN クラスを利用してアクティブでない状態に切り替えます。

TA_UID:0 <= num

このマシンの BEA Tuxedo システム・アプリケーションの管理者に対して使用される、UNIX システムのグループ識別子。tmboot(1)tmshutdown(1)、あるいは tmadmin(1) といった管理コマンドは、このマシン上で指定されたグループの一員として実行する必要があります。このマシン上のアプリケーションや管理サーバは、このグループの一員として立ち上げられます。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIXベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_GID:0 <= num

このマシンの BEA Tuxedo システム・アプリケーションの管理者に対して使用される、UNIX システムのグループ識別子。tmboot(1)tmshutdown(1)、あるいは tmadmin(1) といった管理コマンドは、このマシン上で指定されたグループの一員として実行する必要があります。このマシン上のアプリケーションや管理サーバは、このグループの一員として立ち上げられます。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIXベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_ENVFILE:string[0..78]

このマシンで実行しているクライアントやサーバの環境設定ファイル。正しくないファイル名を指定すると環境変数に追加されません。tuxreadenv(3c) で説明されているように、string の値は環境内に置かれます。

サーバをブートする際には、ローカル・サーバは tmboot(1) から環境を引き継ぎ、リモート・サーバは (MASTER マシン以外のマシンのサーバ) は tlisten(1) から環境を引き継ぎます。関連する T_MACHINE オブジェクトの情報に基づいてサーバをブートする際には、TUXCONFIGTUXDIR、および APPDIR も環境中に取り込まれます。PATH は、環境中では次のようにセットされます。

APPDIR:TUXDIR/bin:/bin:/usr/bin:<path>

上記の <path> は、マシンの環境ファイルで最初に現れる PATH= という行 (ただし、このような行が含まれている場合) の値です (それ以降に現れる PATH= の行は無視されます)。この PATH の値は、サーバの検索パスに使用され、単純なパス名または相対パス名で指定されます。つまり、先頭はスラッシュではありません。LD_LIBRARY_PATH は、環境中では次のようにセットされます。

APPDIR:TUXDIR/lib:/lib:/usr/lib:<lib>

上記の <lib> は、マシンの環境ファイルで最初に現れる LD_LIBRARY_PATH= という行 (ただし、このような行が含まれている場合) の値です (それ以降に現れる LD_LIBRARY_PATH= の行は無視されます)。

サーバの初期化時 (tpsvrinit() を呼び出す前)、サーバは初期化作業の 1 つとして、マシンとサーバの両方の ENVFILE ファイルを読み取って値をエクスポートします。値がマシンとサーバの両方の ENVFILE ファイルにセットされている場合は、PATH が追加されることを除いて、サーバの ENVFILE ファイルの値がマシンの ENVFILE ファイルの値に優先します。クライアントは、マシンの ENVFILE ファイルだけを処理します。マシンとサーバの両方の ENVFILE ファイルが処理される場合は、<ident>=という形をしていない行はすべて無視されます。<ident> は、アンダースコア記号 (_) またはアルファベットで始まり、アンダースコア記号またはアルファベットだけを使用できます。PATH= という行がと現れると、PATH は次のようにセットされます。

APPDIR:TUXDIR/bin:/bin:/usr/bin:<path>

<path> は、環境設定ファイルの最初の PATH= 行の値です (これ以降の PATH= 行はすべて無視される)。マシンとサーバの両方の ENVFILEPATH が存在する場合は、<path> は <path1>:<path2> となります。<path1> はマシンの ENVFILE から読み取ったパス、<path2> はサーバの環境設定ファイルから読み取ったパスです。LD_LIBRARY_PATH= という行が現れると、LD_LIBRARY_PATH は下記の値にセットされます。

APPDIR:TUXDIR/lib:/lib:/usr/lib:<lib>

上記の <lib> は、環境設定ファイルで最初に設定されている LD_LIBRARY_PATH= 行の値です (それ以降の LD_LIBRARY_PATH= 行はすべて無視される)。TUXDIR、APPDIR、あるいは TUXCONFIG を再設定しようとしても、値が T_MACHINE の属性値と一致しなければ、再設定は無視され、警告メッセージが表示されます。

制限事項: アクティブなオブジェクトのこの属性を変更しても、実行中のサーバやクライアントには影響はありません。

TA_PERM:0001 <= num <= 0777

このマシン上に作成される共有メモリの掲示板に対する UNIX システムのパーミッション。システムおよびアプリケーション・メッセージのキューに対する UNIX システムのパーミッションのデフォルト設定。

制限事項: アクティブなオブジェクトのこの属性を変更しても、実行中のサーバやクライアントには影響はありません。

UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_ULOGPFX:string[0..78]

このマシン上の userlog() ファイルの絶対パス名の接頭辞。userlog() ファイルの名前は、TA_ULOGPFX 属性の値に文字列 .mmddyy を付加することにより作成されます。mmddyy は、メッセージが生成された月、日、年を表します。このマシン上で実行しているクライアントやサーバが生成するアプリケーションやシステムの userlog() メッセージは、すべてこのファイルに書き込まれます。

制限事項: アクティブなオブジェクトのこの属性を変更しても、実行中のサーバやクライアントには影響はありません。

TA_TYPE:string[0..15]

マシンのタイプ。マシンを類似のデータ表現を持つクラスにグループ分けするために使用されます。同じタイプのマシン間における通信では、データのエンコードは行われません。この属性には、どのような文字列の値でも使用でき、その値は比較目的にのみ使用されます。アプリケーションが異種マシンのネットワークにまたがる場合、あるいはコンパイラによって異なる構造体の表現が生成される場合は、別の TA_TYPE 属性を使用する必要があります。この属性のデフォルト設定は長さがゼロの文字列で、TA_TYPE 属性の値に長さがゼロの文字列を持つ他のすべてのマシンに相当します。

TA_MAXACCESSERS:1 <= num < 32,768

このマシンの掲示板に同時に接続できるクライアントおよびサーバの最大数。指定されていない場合、T_DOMAIN クラスで指定した TA_MAXACCESSERS 値がデフォルト値になります。

BBL、restartsrvcleanupsrvtmshutdown()、および tmadmin() などのシステム管理プロセスは、この数に入れる必要はありません。ただし、DBBL、すべてのブリッジ・プロセス、すべてのシステム提供のサーバ・プロセスとアプリケーション・サーバ・プロセス、および特定のサイトで使用する可能性があるクライアント・プロセスは数に入れてください(システム提供のサーバの例としては、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS があります。T_GROUP TA_TMSNAME 属性、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL を参照してください)。このサイトでアプリケーションがワークステーション・リスナ (WSL) を起動する場合は、WSL と起動される可能性のあるワークステーション・ハンドラ (WSH) の数の両方が必要です。

BEA Tuxedo リリース 7.1 より前、つまりリリース 6.5 以前では、アプリケーションの TA_MAXACCESSERS および TA_MAXSERVERS (T_DOMAIN TA_MAXSERVERS を参照) 属性は、ユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みと関連付けられていました。特に、あるマシンの TA_MAXACCESSERS とアプリケーションで既に動作しているマシンの TA_MAXACCESSERS の合計が、アプリケーションの TA_MAXSERVERS とユーザ・ライセンス数の合計より大きい場合には、そのマシンを起動することはできません。したがって、アプリケーションの TA_MAXACCESSERS の合計数は、アプリケーションの TA_MAXSERVERS とユーザ・ライセンス数の合計数以下でなければなりません。

また、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みで考慮されるのは、アプリケーションのユーザ・ライセンス数とそのアプリケーションで現在使用中のラインセンス数の 2 点だけです。すべてのユーザ・ライセンスが使用中の場合、新しいクライアントをアプリケーションに結合することはできません。

TA_MAXCONV:0 <= num < 32,768

マシン上のクライアントとサーバ間で同時に行える会話の最大件数。指定されていない場合、T_DOMAIN クラスで指定した TA_MAXCONV 値がデフォルト値になります。1 サーバ当たり同時に行える会話の最大数は、64 です。

TA_MAXGTT:0 <= num < 32,768

このマシンが関与できるグローバルなトランザクションの同時に作成できる最大件数。指定されていない場合、T_DOMAIN クラスで指定した値がデフォルト値になります。

TA_MAXWSCLIENTS:0 <= num < 32,768

(ネイティブ・クライアントに対して) ワークステーション・クライアント用に確保されるこのマシンへのアクセサ・エントリの数。TA_MAXWSCLIENTS が指定されていない場合、0 がデフォルト値になります。

ここで指定する値は、TA_MAXACCESSERS 属性で指定されたアクセサ・スロットの総数の一部です。つまり、TA_MAXWSCLIENTS に対して確保されるアクセサ・スロットは、このマシン上の別のクライアントおよびサーバによって使用することはできません。この数字を TA_MAXACCESSERS より大きな値にセットした場合は、エラーが発生します。

TA_MAXWSCLIENTS 属性が使用されるのは、BEA Tuxedo System Workstation 機能を使用する場合だけです。システムへのワークステーション・クライアントのアクセスは、BEA Tuxedo システム 提供の代理プロセス、つまりワークステーション・ハンドラ (WSH) を通じて多重化されるため、この属性を適切な値に設定することで IPC 資源を節約できるようになります。

TA_MAXACLCACHE:10 <= num <= 32,000

TA_SECURITYACL または MANDATORY_ACL にセットされている場合に ACL 項目数として適用される、キャッシュのエントリ項目の数。このパラメータを適切に設定すると、共有メモリ上のリソースを節約しながら、ACL のチェックを行うためのディスクのアクセス回数を減らすことができます。

TA_TLOGDEVICE:string[0..64]

このマシンの DTP トランザクション・ログを記憶するための BEA Tuxedo のファイルシステムを持つデバイス (raw スライス) または UNIX システムのファイル。DTP トランザクション・ログは、デバイスに BEA Tuxedo システム VTOC テーブルとして記憶されます。このデバイスあるいはファイルは、このマシンの TA_TUXCONFIG 属性に対して指定したデバイスまたはファイルと同じでもかまいません。

TA_TLOGNAME:string[0..30]

このマシンの DTP トランザクション・ログの名前。TA_TLOGDEVICETA_TLOGDEVICE で指定したデバイス。以下同様) に複数の DTP トランザクション・ログが存在する場合は、それぞれ独自の名前を割り当てる必要があります。TA_TLOGNAME は、DTP トランザクション・ログ・テーブルを作成する TA_TLOGDEVICE に存在する他のどのテーブルとも異なる名前でなければなりません。

TA_TLOGSIZE:1 <= num < 2,049

このマシンの DTP トランザクション・ログのサイズ (単位はページ)。TA_TLOGSIZE 属性の値に対しては、TA_TLOGDEVICE 属性で指定した BEA Tuxedo ファイル・システムの空き容量に基づく制約が適用されます。

TA_BRIDGE:string[0..78]

この論理マシンの BRIDGE プロセスがネットワークにアクセスするために使用するデバイスの名前。ネットワーク対応のアプリケーションに TLI ベースの BEA Tuxedo システム・バイナリを通じて結合する際には、この名前が必要になります。この属性は、ソケット・ベースの BEA Tuxedo システム・バイナリに対しては必要ありません。

TA_NADDR:string[0..78]

論理マシン上の BRIDGE プロセスが自分のリスニング・アドレスとして使用する完全なネットワーク・アドレスを指定します。BRIDGE のリスニング・アドレスは、アプリケーションに参加している他の BRIDGE プロセスがこの BRIDGE プロセスと通信するための手段として使用されます。論理マシンがネットワーク化されたアプリケーションに結合する場合、すなわち、T_DOMAIN:TA_OPTIONS 属性で LAN オプションを指定した場合は、この属性を設定する必要があります。

文字列の形式が "0xhex-digits" または "\\xhex-digits" の場合、偶数の有効 16 進数桁を含める必要があります。これらの形式は、指定した文字列の 16 進数表現を含む文字配列に内部で変換されます。TCP/IP アドレスの場合は、

"//hostname:port"

または

"//#.#.#.#:port"

のいずれかの形式を使用します。

TA_NLSADDR:string[0..78]

この論理マシンによって示されたノードでネットワークにサービスを提供する tlisten(1) プロセスが使用するネットワーク・アドレス。このネットワーク・アドレスは、上記の TA_NADDR で指定した形式と同じ形式になります。

論理マシンがネットワーク化されたアプリケーションに結合する場合、すなわち、T_DOMAIN:TA_OPTIONS 属性で LAN オプションを指定した場合は、この属性を設定する必要があります。

TA_FADDR:string[0..78]

アウトバウンド接続を確立する前に tmbootBRIDGEBSBRIDGEtmloadcf などのローカル・プロセスがバインドできる完全なネットワーク・アドレスを指定します。このアドレスには TCP/IP アドレスを指定してください。この属性と TA_FRANGE 属性は、アウトバウンド接続を確立する前にプロセスがバインドを試みる TCP/IP ポートの範囲を決定します。このパラメータが NULL または空文字列に設定されている場合、オペレーティング・システムによってバインド先のローカル・ポートが任意に選択されます。

string の形式が "0xhex-digits" の場合は、有効な偶数桁の 16 進数でなければなりません。これらの形式は、指定した文字列の 16 進数表現を含む文字配列に内部で変換されます。

TCP/IP アドレスには、以下のいずれかの形式が使用されます。

TA_FRANGE:1<= num <= 65,535

アウトバウンド接続を確立する前にローカル・プロセスがバインドを試みる TCP/IP ポートの範囲を指定します。TA_FADDR 属性は、範囲のベース・アドレスを指定します。

TA_CMPLIMIT:"remote[,local]"

リモートのトラフィックおよびオプションのローカルのトラフィックの圧縮が発生するスレッショルド・メッセージ・サイズ。 remotelocal には、負の数でない数値、または "MAXLONG" という文字列をセットできます。"MAXLONG" は、マシンに設定された最大の long 値に動的に変換されます。remote だけをセットした場合は、local はデフォルト設定の MAXLONG になります。

制限事項: BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前のバージョンを実行しているアクティブなサイト(サイト)では、この属性は T_MACHINE オブジェクトの一部ではなくなります。ただし、そのサイトのバージョンが実行時までわからないため、アクティブでないオブジェクトに対してはこの属性をセットし、使用することができます。BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前のバージョンを使用しているサイトがアクティブな状態になると、設定された値は使用されなくなります。

TA_TMNETLOAD:0 <= num < 32,768

このマシンの負荷の調節時に評価されるリモート・サービスに追加されるサービス負荷。

制限事項: BEA Tuxedo Release 4.2.2 以前のバージョンを実行しているアクティブなサイトでは、この属性は T_MACHINE オブジェクトの一部ではなくなります。ただし、そのサイトのバージョンが実行時までわからないため、アクティブでないオブジェクトに対してはこの属性をセットし、使用することができます。BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前のバージョンを使用しているサイトがアクティブな状態になると、設定された値は使用されなくなります。

TA_SPINCOUNT:0 <= num

このマシンで pre-ticket なユーザーレベルのセマフォに対するアクセスについて使用されるスピン・カウント。デフォルト設定は、それぞれのマシンで BEA Tuxedo システム のバイナリ中に作成されます。これらのデフォルト設定は、この属性を使用して、調節のために実行時に変更することができます。スピン・カウントは、この属性値をゼロにセットすることにより、各サイトの組み込みのデフォルト設定にリセットできます。また、この属性または UBBCONFIG ファイルで値が設定されていない場合にシステムが使用する TMSPINCOUNT 環境変数もあります。

制限事項: BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前のバージョンを実行しているアクティブなサイトでは、この属性は T_MACHINE オブジェクトの一部ではなくなります。ただし、そのサイトのバージョンが実行時までわからないため、アクティブでないオブジェクトに対してはこの属性をセットし、使用することができます。BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前のバージョンを使用しているサイトがアクティブな状態になると、設定された値は使用されなくなります。

TA_ROLE:"{MASTER | BACKUP | OTHER}"

アプリケーションでのこのマシンの役割。MASTER は、このマシンがマスタ・マシンとして使用されることを示し、BACKUP はこのマシンがバックアップ用のマスタ・マシンとして使用されることを示します。OTHER は、このマシンがマスタ・マシンでもバックアップ用のマスタ・マシンでもないことを示します。

TA_MINOR:1 <= num

このマシンの BEA Tuxedo システムのプロトコルのマイナー・バージョン番号。

TA_RELEASE:1 <= num

このマシンの BEA Tuxedo システムのプロトコルのメジャー・バージョン番号。この番号は、同じマシンの TA_SWRELEASE とは異なる場合があります。

TA_MINENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

このマシンへのネットワーク・リンクを確立する際に必要な暗号化の最小レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示します。4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。この最低の暗号化レベルを満たすことができない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルト値は "0" です。

注記 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

制限事項: この属性を変更しても、確立済みのネットワーク・リンクには影響はありません。

TA_MAXENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

ネットワーク・リンクを確立する際に調整できる暗号化の最大レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示します。4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。デフォルト値は "128" です。

注記 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

制限事項: この属性を変更しても、確立済みのネットワーク・リンクには影響はありません。

TA_MAXPENDINGBYTES:100000 <= num <= MAXLONG

メッセージのために割り当てられ得るスペースの量の限界を指定します。そのメッセージは BRIDGE プロセスによって送信されるのを待っています。

TA_SICACHEENTRIESMAX: "0"-"32767"

このマシンが保持するサービスおよびインターフェイス・キャッシュ・エントリの数。指定しない場合、値は 「500」に設定されます。値を「0」にすると、このマシンではサービス・キャッシュが使用されなくなります。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME:string[0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名を識別する文字列。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。この属性に指定するプリンシパル名は、このマシン上で実行されるシステム・プロセスの識別子として使用されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名は、デフォルトでこのドメインの TA_DOMAINID 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATIONTA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR という属性があります。後の 2 つの属性は、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理で指定します。特定のレベルで TA_SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合、これ以外の 2 つの属性はそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。(TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。(TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

初期化処理中、管理者は、TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、各復号化キーのそれぞれのパスワードを入力する必要があります。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このマシンで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファのデジタル署名が必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このマシンで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで TA_ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

TA_CURACCESSERS:0 <= num < 32,768

現在このマシンに直接、またはワークステーション・ハンドラを経由してアクセスしているクライアントとサーバの数。

TA_CURCLIENTS:0 <= num < 32,768

このマシンに現在ログインしている、ネイティブ・クライアントとワークステーション・クライアントの数。

TA_CURCONV:0 <= num < 32,768

このマシンに参加者が存在するアクティブな会話の件数。

TA_CURGTT:0 <= num < 32,768

このマシンの使用中のトランザクション・テーブルの項目数。

TA_CURRLOAD:0 <= num

現在このマシンでキューに登録されているサービス負荷。

制限事項: T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "N" にセットされているか、または T_DOMAIN:TA_MODEL 属性が "MP" にセットされている場合は、FML32 NULL 値が返されます。

TA_CURWSCLIENTS:0 <= num < 32,768

現在このマシンにログインしているワークステーション・クライアントの数。

TA_HWACCESSERS:0 <= num < 32,768

このマシンに直接、またはワークステーション・ハンドラを通じてアクセスするクライアントおよびサーバの最大数。

TA_HWCLIENTS:0 <= num < 32,768

このマシンにログインするネイティブ・クライアントとワークステーション・クライアントの最大数。

TA_HWCONV:0 <= num < 32,768

このマシンに参加者が存在するアクティブな会話の最大件数。

TA_HWGTT:0 <= num < 32,768

このマシンの使用中のトランザクション・テーブルの項目の最大数。

TA_HWWSCLIENTS:0 <= num < 32,768

現在このマシンにログインしているワークステーション・クライアントの最大数。

TA_NUMCONV:0 <= num

このマシンから実行された tpconnect() 操作の数。

TA_NUMDEQUEUE:0 <= num

このマシンから実行された tpdequeue() 操作の数。

TA_NUMENQUEUE:0 <= num

このマシンから実行された tpenqueue() 操作の数。

TA_NUMPOST:0 <= num

このマシンから実行された tppost() 操作の数。

TA_NUMREQ:0 <= num

このマシンから実行された tpacall() または tpcall() 操作の数。

TA_NUMSUBSCRIBE:0 <= num

このマシンから実行された tpsubscribe() 操作の数。

TA_NUMTRAN:0 <= num

このマシンから開始 (tpbegin()) されたトランザクションの数。

TA_NUMTRANABT:0 <= num

このマシンからアボート (tpabort()) されたトランザクションの数。

TA_NUMTRANCMT:0 <= num

このマシンからコミット (tpcommit()) されたトランザクションの数。

TA_PAGESIZE:1 <= num

このマシンで使用するディスクのページ・サイズ。

TA_SWRELEASE:string[0..78]

マシンのバイナリのソフトウェア・バージョン。バイナリが BEA Tuxedo システムのマスタ・バイナリでない場合は、長さがゼロの文字列。

TA_HWACLCACHE:0 <= num

ACL キャッシュで使用する項目の最大数。

TA_ACLCACHEHITS:0 <= num

「ヒット」 した (すなわちすでにキャッシュに存在した) ACL キャッシュへのアクセスの数。

TA_ACLCACHEACCESS:0 <= num

ACL キャッシュへのアクセスの数。

TA_ACLFAIL:0 <= num

アクセス制御違反と判明した ACL キャッシュへのアクセスの数。

TA_WKCOMPLETED:0 <= num

このマシンで実行しているサーバがキューから取り出し、正しく処理したサービス負荷の合計。長時間実行中のアプリケーションでは、この値は一巡していることがあるので注意してください。つまり、この属性はロングの最大値を超えると再度ゼロからスタートします。

TA_WKINITIATED:0 <= num

このマシンで実行しているクライアントまたはサーバがキューに登録したサービス負荷の総数。長時間実行中のアプリケーションでは、この値は一巡していることがあるので注意してください。つまり、この属性はロングの最大値を超えると再度ゼロからスタートします。

制限事項

SHM モード (T_DOMAIN:TA_MODEL 参照) のアプリケーションは、T_MACHINE オブジェクトを 1 つしか持つことができません。LAN オプション (T_DOMAIN:TA_OPTIONS 参照) をセットした MP モード (T_DOMAIN:TA_MODEL 参照) のアプリケーションは、T_DOMAIN:TA_MAXMACHINES 属性で指定された最大数の設定可能な T_MACHINE オブジェクトを持つことができます。このクラスの属性の多くは、サイトでアプリケーションがアクティブでない状態のときにしか調整できません。最低限にアクティブなアプリケーションにおいても、少なくともマスタ・マシンはアクティブでなければならないので、アプリケーションを管理するための ATMI インターフェイス・ルーチンはマスタ・マシン・オブジェクトに対して使用することはできません。そのため、起動されていないアプリケーションの環境設定を行うための手段として tpadmcall() という関数が用意されており、この関数を利用すると、マスタ・マシンのこれらの属性を設定することができます。

T_MSG クラスの定義

概要

T_MSG クラスは、BEA Tuxedo システム が管理する UNIX システムのメッセージ・キューの実行時属性を示します。

属性表

TM_MIB(5): T_MSG クラス定義の属性表

属性 (注 1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_MSGID(k)

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_STATE(k)

string

R--R--R--

GET:"ACT"

SET:N/A

N/A

N/A

TA_CURTIME

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_CBYTES

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_CTIME

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_LRPID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_LSPID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_QBYTES

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_QNUM

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_RTIME

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_MSG_STIME

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

(k) - GET キー・フィールド


 

注1 T_MSGクラスの属性は、すべてローカル属性です。

属性の意味

TA_LMID:LMID

論理マシン識別子。

TA_MSGID:1 <= num

UNIX システムのメッセージ・キューの識別子。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_STATE:

GET:ACTive

GET 操作は、選択された T_MSG オブジェクトの実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_MSG オブジェクトがアクティブな状態にあることを示します。これは、関連のある T_MACHINE オブジェクトがアクティブであることを意味します。


 

SET:

SET 操作は、このクラスでは許可されません。

TA_CURTIME:1 <= num

T_MSG:TA_LMIDtime(2) システム・コールによって返される、1970 年 1 月 1 日 00:00:00 UTC から起算した現在の時間。この属性は、T_MSG:TA_?TIME 属性の値から経過時間を求めるために利用できます。

TA_MSG_CBYTES:1 <= num

現在キューに存在するバイト数。

TA_MSG_CTIME:1 <= num

キューに関連のある msqid_ds 構造体のメンバを変更した最後のmsgctl(2)オペレーションを実行した時間。

TA_MSG_LRPID:1 <= num

最後にキューからの読み取りを実行したプロセスの識別子。

TA_MSG_LSPID:1 <= num

最後にキューに書き込みを実行したプロセスの識別子。

TA_MSG_QBYTES:1 <= num

キューに書き込める最大バイト数。

TA_MSG_QNUM:1 <= num

現在キューに入っているメッセージの数。

TA_MSG_RTIME:1 <= num

最後にキューから読み取ってから経過した時間。

TA_MSG_STIME:1 <= num

最後にキューに書き込みを行ってから経過した時間。

制限事項

このクラスは UNIX システムに固有のクラスであり、UNIX バージョン以外の BEA Tuxedo システムではサポートされない場合があります。

T_NETGROUP クラスの定義

概要

T_NETGROUP のクラスは、ネットワーク・グループの属性を表します。ネットワーク・グループは、LMID のグループで、T_NETMAP クラスに定義された TA_NADDR ネットワーク・アドレスによって通信できます。

属性表

TM_MIB(5): T_NETGROUP クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_NETGROUP(r)(*)

string

rU-------

string[1..30]

DEFAULTNET

TA_NETGRPNO(r)(*)

long

rU-------

1 <= num < 8192

N/A

TA_STATE(k)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_NETPRIO(*)

long

rwyrw----

1 <= num < 8,192

100

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

属性の意味

TA_NETGROUP:string[1..30]

ネットワーク・グループの論理名。グループ名は印刷可能な文字から成る文字列で、シャープ記号 (#)、カンマ、コロンや改行復帰を入れることはできません。

TA_NETGRPNO:1 <= num <= 8192

ネットワーク・グループに関連するグループ識別子

TA_STATE:

GET:{VALid}

GET 操作は、選択した T_NETGROUP オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

VALid

T_NETGROUP オブジェクトが定義され、アクティブではありません。このクラスでは、有効な状態は VALid だけです。ネットグループ にアクティブなものはありません。


 

SET:{NEW | INValid}

SET 操作は、選択された T_NETGROUP オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションに対する T_NETGROUP オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は VALid になります。

unset

既存の T_NETGROUP オブジェクトを修正します。VALid 状態の時に限り修正ができます。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

T_NETGROUP オブジェクトをアプリケーションから削除します。状態変更ができるのは、VALid 状態の時と、このネットワーク・グループのオブジェクトをキーとして持つ T_NETMAP クラスにオブジェクトがない場合に限ります。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。


 

TA_NETPRIO:1 <= num < 8,192

このネットワーク・グループに関する優先順位バンドです。バンドの優先順位が同じネットワーク・グループはすべて同時に使用されます。ある優先順位のネットワーク回線がすべて管理者またはネットワーク状態により分断されている場合、次に優先順位の高い回線を使用します。その後、より優先順位の高い回線への接続が再試行されます。

注記 BEA Tuxedo リリース 6.4 では、並列データ回線は、優先グループ番号のネットワーク・グループ番号 (NETGRPNO) で優先付けされます。今後のリリースでは、別のアルゴリズムを使用して、並列のデータ回線の優先順位を決める可能性があります。

制限事項

なし

T_NETMAP クラスの定義

概要

T_NETMAP クラスは、TM_MIBT_MACHINE のクラスからの TA_LMIDT_NETGROUP クラスからの TA_NETGROUP オブジェクトに関連付けます。つまり、このクラスには、論理マシンのネットワーク・グループへの割り当てが含まれます。TA_LMID は、多くの TA_NETGROUP グループに含めることができます。1 つの LMID が別の LMID に接続している場合、BRIDGE プロセスは 2 つの LMID が所属するネットワーク・グループのサブセットを決定します。1 対の LMID がいくつかの共通したグループにある時、その LMID は TA_NETPRIO の降順にソートされます(TA_NETGRPNO は二次キー)。TA_NETPRIO が同じネットワーク・グループは、ネットワークのデータを同時に送信します。ネットワークのエラーにより最も優先順位が高いグループを使ってデータが送信されない場合は、次に優先順位の高いネットワーク・グループを使用します。これを "failover" と呼びます。failover の状況では、より優先順位の高いグループへの接続が定期的に試行されます。TA_NETPRIO 値の高い接続が確立すると、優先順位の低い回線にはデータ送信が予定されることはありません。優先順位の低い接続がなくなると、その回線は順番に切断されます。これを "failback" と呼びます。

属性表

TM_MIB(5): T_NETMAP クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_NETGROUP(r)(*)

string

ru-------

string[1 . .30]

N/A

TA_LMID(r)(*)

string

ru-------

string[1 . .30]

N/A

TA_STATE

string

RW-------

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_NADDR

string

rw-r--r--

string[1 . .78]

""

TA_FADDR

string

rw-r--r--

string[0..78]

""

TA_FRANGE

long

rw-r--r--

1 <= num <= 65,535

1

TA_MINENCRYPTBITS

string

rwxrwx---

{0 | 40 | 56 | 128}(注1)

0

TA_MAXENCRYPTBITS

string

rwxrwx---

{0 | 40 | 56 | 128}(注1)

128

(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注1 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

属性の意味

TA_NETGROUP:string

この属性は、T_NETGROUP のクラスにある関連ネットワーク・グループの名前です。

TA_LMID:string

このネットワークのマッピングに対する T_MACHINE のクラス (TM_MIB 中に存在) から継承される論理マシン名です。

TA_STATE:

GET:"{VALid}"

GET 操作は、選択した T_NETMAP オブジェクトに対する環境設定情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

VALid

T_NETMAP オブジェクトが定義されます。このクラスでは、有効な状態はVALidだけです。ネットワーク・グループには ACTive 状態のものはありません。


 

SET:"{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_NETMAP オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。リストにない状態は設定されない場合があります。

NEW

アプリケーションに対する T_NETMAP オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は VALid になります。

unset

既存の T_NETMAP オブジェクトを修正します。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

指定されているネットワークのマッピングを削除します。マッピングの結果、ネットワーク・リンクがアクティブな場合、リンクの接続は切断されます。この切断により、ネットワーク・リンクに関連する T_BRIDGE オブジェクト (TM_MIB 内に存在する) で状態変更が発生する場合があります。


 

TA_NADDR:string

論理マシンに位置する BRIDGE プロセスにより接続指示を受け付けているアドレスとして使用されるネットワーク・アドレスの完全なアドレスを指定します。BRIDGE の接続指示受け付けアドレスは、アプリケーションに参加している別の BRIDGE プロセスがコンタクトするときに使用するものです。つまり、LAN オプションが T_DOMAIN:TA_OPTIONS 属性値に設定されているときには必ず設定します。

string の形式が "0xhex-digits" の場合は、有効な偶数桁の 16 進数でなければなりません。これらの形式は、指定した文字列の 16 進数表現を含む文字配列に内部で変換されます。

TCP/IP アドレスの場合には、以下のいずれかの形式が使用されます。

TA_FADDR:string[0..78]

アウトバウンド接続を確立する前に tmbootBRIDGEBSBRIDGEtmloadcf などのローカル・プロセスがバインドできる完全なネットワーク・アドレスを指定します。このアドレスには TCP/IP アドレスを指定してください。この属性と TA_FRANGE 属性は、アウトバウンド接続を確立する前にプロセスがバインドを試みる TCP/IP ポートの範囲を決定します。このパラメータが NULL または空文字列に設定されている場合は、オペレーティング・システムによってバインド先のローカル・ポートが任意に選択されます。

string の形式が "0xhex-digits" の場合は、有効な偶数桁の 16 進数でなければなりません。これらの形式は、指定した文字列の 16 進数表現を含む文字配列に内部で変換されます。

TCP/IP アドレスには、以下のいずれかの形式が使用されます。

TA_FRANGE:1<= num <= 65,535

アウトバウンド接続を確立する前にローカル・プロセスがバインドを試みる TCP/IP ポートの範囲を指定します。TA_FADDR 属性は、範囲のベース・アドレスを指定します。

TA_MINENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

ネットワークのリンクを確立する際に必要となる暗号化の最小レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示します。4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルト値は "0" です。

注記 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

制限事項: この属性を変更しても、確立済みのネットワーク・リンクには影響はありません。

TA_MAXENCRYPTBITS: {0 | 40 | 56 | 128}

リンクを確立する際に許可される暗号化の最大レベルを指定します。0 は暗号化を行わないことを示します。4056、および 128 は暗号化キーの長さをビット単位で指定します。デフォルト値は 128 です。

注記 リンク・レベルでの暗号化の値 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。

制限事項: この属性を変更しても、確立済みのネットワーク・リンクには影響はありません。

128 ビット暗号化の使用が許可されている場合には、TA_MAXENCRYPTBITS のデフォルト値は 128 になります。56 ビット暗号化の使用が許可されている場合には、56 がデフォルト値になります。暗号化の使用が許可されていない場合には、0 ビットがデフォルト値になります。BRIDGE プロセスは接続の際、共通の最も高い TA_MAXENCRYPTBITS に調整されます。

制限事項

なし

T_QUEUE クラスの定義

概要

T_QUEUE クラスは、アプリケーションのキューの実行時属性を示します。これらの属性の値は、実行中のアプリケーションでサーバに関連のある割り当てられた BEA Tuxedo システムの要求キューを識別し、特性づけます。また、それぞれのキュー・オブジェクトに関連のあるアプリケーションの作業負荷に関する統計値を記録します。

複数のマシンが存在するアプリケーションで MIB_LOCAL フラグを利用した GET 操作を実行する際には、アクティブなそれぞれのキューに対して複数のオブジェクトが返されます (ローカル属性が収集されるそれぞれの論理マシンごとに 1 つ)。

属性表

TM_MIB(5): T_QUEUE クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_RQADDR(*)

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

TA_SERVERNAME(k)

string

R--R--R--

string[1..78]

N/A

TA_STATE(k)

string

R--R--R--

GET:"{ACT | MIG | SUS | PAR}"

SET:N/A

N/A


N/A

TA_GRACE

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_MAXGEN

long

R--R--R--

1 <= num < 256

N/A

TA_RCMD

string

R--R--R--

string[0..78]

N/A

TA_RESTART

string

R--R--R--

"{Y | N}"

N/A

TA_CONV

string

R--R--R--

"{Y | N}"

N/A

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_RQID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_SERVERCNT

long

R--R--R--

1 <= num < 8,192

N/A

T_QUEUE クラス: ローカル属性

TA_TOTNQUEUED

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_TOTWKQUEUED

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_SOURCE(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_NQUEUED

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_WKQUEUED

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

属性の意味

TA_RQADDR:string[1..30]

要求キューのシンボリックなアドレス。同じ T_SERVER:TA_RQADDR 属性の値を持つサーバは、複数サーバ単一キュー (MSSQ) セットにまとめられます。T_QUEUE オブジェクトで返される属性値は、このシンボリックなキュー・アドレスに関連のあるすべてのアクティブなサーバに適用されます。

TA_SERVERNAME:string[1..78]

サーバの実行可能ファイルの絶対パス名。T_QUEUE:TA_LMID 属性が示すマシンで、TA_SERVERNAME が示すサーバを実行していることを示します。この属性を GET 操作でキー・フィールドとして指定した場合は、関連パス名を指定することができ、すべての適切な絶対パスが一致します。

TA_STATE:

GET:{ACTive | MIGrating | SUSpended | PARtitioned}

GET 操作は、選択された T_QUEUE オブジェクトの実行時情報を検索します。T_QUEUE クラスは、直接コンフィギュレーション情報を示すわけではありません。ここで説明した環境設定関連の属性は、関連のある T_SERVER オブジェクトの一部としてセットする必要があります。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

この T_QUEUE オブジェクトに関連のあるサーバが少なくとも 1 つアクティブな状態にあることを示します。

MIGrating

この T_QUEUE オブジェクトに関連のあるサーバが現在 MIGrating 状態にあることを示します。この状態については、詳しくは T_SERVER クラスの項を参照してください。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

SUSpended

この T_QUEUE オブジェクトに関連のあるサーバが現在 SUSpended の状態にあることを示します。この状態については、詳しくは T_SERVER クラスの項を参照してください。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

PARtitioned

この T_QUEUE オブジェクトに関連のあるサーバが現在 PARtitioned の状態にあることを示します。この状態については、詳しくは T_SERVER クラスの項を参照してください。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。


 

SET:

SET 操作は、選択された T_QUEUE オブジェクトの実行時の情報を更新します。状態の変更は、T_QUEUE オブジェクトの情報の更新時にのみ許可されます。既存の T_QUEUE オブジェクトの変更は、オブジェクトが ACTive の状態にある場合にのみ許可されます。

TA_GRACE:0 <= num

T_QUEUE:TA_MAXGEN の制約が適用される時間 (単位は秒) を示します。この属性は、再起動が可能なサーバに対してのみ (すなわち、T_QUEUE:TA_RESTART 属性が "Y" にセットされている場合にのみ) 意味を持ちます。この属性の値がゼロのときは、かならずサーバを再起動させる必要があります。

TA_MAXGEN:1 <= num < 256

このキューに関連のある再起動可能なサーバ (T_QUEUE:TA_RESTART == "Y") に対して指定された期間内 (T_QUEUE:TA_GRACE).に認められている世代 (generation) の数。それぞれのサーバを最初にアクティブにする動作を 1 つの世代としてカウントし、その後の再起動もそれぞれ 1 つの世代としてカウントします。

TA_RCMD:string[0..78]

このキューに関連のあるアプリケーション・サーバのシステムの再起動と同時に実行される、アプリケーションによって指定されるコマンド。

TA_RESTART:{Y | N}

このキューに関連のあるサーバが再起動可能 ("Y") か可能でない ("N") を示します。

TA_CONV:{Y | N}

このキューに関連のあるサーバが、会話方式 ("Y") であるか要求/応答方式 ("N") であるかを示します。

TA_LMID:LMID

このキューに関連のあるサーバがアクティブになっている論理マシン。

TA_RQID:1 <= num

UNIXシステムのメッセージ・キューの識別子。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_SERVERCNT:1 <= num < 8,192

このキューに関連のあるアクティブなサーバの数。

TA_TOTNQUEUED:0 <= num

このキューがアクティブであったときのキューの長さの合計。この合計値には、すでにアクティブでなくなっているサーバ宛てに送出され、そのサーバによって処理された要求も含まれます。キューに新たな要求が割り当てられると、その要求がキューに登録される前にそのつどキューの長さが合計値に加算されます。

制限事項: T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "N" にセットされている場合、あるいは T_DOMAIN:TA_MODEL 属性が "MP" の場合は、TA_TOTNQUEUED は返されません。同じコンフィギュレーションでは、この属性に対する更新は無視されます。したがって、この属性が返される場合には、TA_LMIDTA_SOURCE は同じ値を持つことになります。

TA_TOTWKQUEUED:0 <= num

このキューがアクティブであった間にこのキューに対して要求された作業負荷の合計。この合計値には、すでにアクティブでなくなっているサーバ宛てに送出され、そのサーバによって処理された要求も含まれます。キューに新たな要求が割り当てられると、その要求がキューに登録される前にそのつどその作業負荷が合計値に加算されます。

制限事項: T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "N" にセットされている場合、あるいは T_DOMAIN:TA_MODEL 属性が "MP" の場合は、TA_TOTWKQUEUED は返されません。同じコンフィギュレーションでは、この属性に対する更新は無視されます。したがって、この属性が返される場合には、TA_LMIDTA_SOURCE は同じ値を持つことになります。

TA_SOURCE:LMID

ローカル属性の値が検索される論理マシン。

TA_NQUEUED:0 <= num

TA_SOURCE の論理マシンから現在このキューに登録されている要求の数。この値は、要求がキューに登録されるたびに加算され、サーバがキューから要求を取り出すたびに減算されます。

制限事項: T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "N" にセットされている場合、あるいは T_DOMAIN:TA_MODEL 属性が "MP" の場合は、TA_NQUEUED は返されません。したがって、この属性が返される場合には、TA_LMIDTA_SOURCE は同じ値を持つことになります。

TA_WKQUEUED:0 <= num

TA_SOURCE の論理マシンから現在このキューに登録されている作業負荷。T_DOMAIN:TA_MODEL 属性が SHM にセットされ、T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "Y" にセットされている場合は、この属性はアプリケーション全体を通じてこのキューに割り当てられた作業負荷を示します。一方、TA_MODELMP にセットされ、TA_LDBAL が "Y" にセットされている場合は、最近のタイムスパンにおいて TA_SOURCE の論理マシンからこのキューに対して割り当てられた作業負荷を示します。この属性は、負荷の調節を目的として使用されます。新たに起動されるサーバが排除されないようにするために、BBL はこの値をそれぞれのマシンで周期的にゼロにセットします

制限事項

なし

T_ROUTING クラスの定義

概要

T_ROUTING クラスは、アプリケーションに対するルーティング指定のコンフィギュレーション属性を示します。これらの属性値は、フィールド名、バッファ・タイプ、ルーティングの定義に関してアプリケーション・データに依存するルーティング基準を示します。

属性表

TM_MIB(5): T_ROUTING クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_ROUTINGNAME(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_ROUTINGTYPE(r)

string

ru-r--r--

SERVICE or FACTORY

SERVICE

TA_BUFTYPE(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..256]

N/A(注 1)

TA_FIELD(r)(k)(*)

string

ru-r--r--

string[1..30]

N/A(注 1)

TA_FIELDTYPE

string

ru-r--r--

[char | short | long | float | double | string]

string

TA_FIELDTYPE(r)
(ファクトリ・ベース・ルーティングのみ)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_RANGES(r)

carray

rw-r--r--

carray[1..2048]

N/A

TA_TYPE

string

ru-r--r--

string[1..15]

"SERVICE2

TA_STATE(k)

string

rw-r--r--

GET:"VAL"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド(SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注 1TA_BUFTYPE は、ATMI のデータ依存型ルーティング基準にのみ適用されます。TA_FIELDTYPE は、CORBA のファクトリ・ベース・ルーティング基準にのみ適用されます。指定された u (一意性) パーミッションは、該当する場合にのみ適用されます。つまり、TA_ROUTINGNAMETA_TYPE、および TA_BUFTYPE の組み合わせは、TA_TYPE=SERVICE で一意である必要があります。

TA_TYPE 属性は、TA_ROUTING オブジェクトに許可する属性を決定します。TYPE=SERVICE は、ATMI のデータ依存型ルーティング基準に対応します。TYPE=FACTORY は、CORBA のファクトリ・ベース・ルーティングに対応します。デフォルトは "SERVICE" です。TA_TYPE が指定されていない場合、SET 操作はデータ依存型ルーティングに対する操作として解釈されます。

属性の意味

TA_ROUTINGNAME:string[1..15]

ルーティング条件の名前。

TA_ROUTINGTYPE:type

ルーティングのタイプを指定します。ATMI 環境で使用される既存の UBBCONFIG ファイルが継続して正常に機能することを保証するため、デフォルトで TYPE=SERVICE に設定されます。CORBA インターフェイス用にファクトリ・ベースのルーティングを実装する場合は、TYPE=FACTORY を使用します。

TA_BUFTYPE: "type1[:subtype1[,subtype2 .. . ]][;type2[:subtype3[,. . .]]] . . . "

このルーティング項目が適用されるデータ・バッファのタイプおよびサブ・タイプのリスト。最大で、32 のタイプ/サブ・タイプの組合せを使用できます。タイプは、FMLFML32XMLVIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON に制限されます。FMLFML32、または XML に対してはサブタイプを指定することはできず、VIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON ではサブタイプを指定する必要があります ("*" は使用できません)。サブ・タイプの名前には、セミコロン (;)、カンマ (,)、コロン (:)、アスタリスク (*) といった記号は使用できません。タイプとサブタイプのペアのうち、重複するものは同じルーティング基準名として指定できません。タイプ/サブタイプのペアが一意であれば、複数のルーティング・エントリに対して同じ基準名を指定することができます。1 つのルーティングに対して複数のバッファ・タイプを指定した場合は、それぞれのバッファ・タイプのルーティング・フィールドのデータ・タイプを同じにする必要があります。

TA_FIELD:string[1..30]

ルーティング・フィールド名。TA_TYPE=FACTORY のとき、このファクトリ・ルーティング基準に対応付けられているインターフェイスの PortableServer::POA::create _reference_with_criteria に対する NVList パラメータで指定されたフィールドと見なされます。詳細については、ファクトリ・ベース・ルーティングに関するセクションを参照してください。

TA_TYPE=SERVICE の場合、TA_FIELD フィールドは、FML バッファまたは FML32 バッファ、FML フィールド・テーブル (環境変数の FLDTBLDIRFIELDTBLS、または FLDTBLDIR32FIELDTBLS32 を使用) で識別されるビュー・フィールド名、あるいは FML ビュー・テーブル (環境変数の VIEWDIRVIEWFILES、または VIEWDIR32VIEWFILES32 を使用) と解釈されます。この情報は、メッセージ送信時に、データ依存型ルーティングの関連するフィールド値を取得するために使用されます。

XML バッファ・タイプの場合、TA_FIELD には、ルーティング要素のタイプ (または名前) か、ルーティング要素の属性名のいずれかが含まれます。

XML バッファ・タイプの場合、TA_FIELD パラメータの構文は、次のとおりです。

"root_element[/child_element][/child_element][/.. .][/@attribute_name]"

要素は、XML ドキュメントまたはデータグラム要素のタイプとして処理されます。インデックス付けはサポートされません。したがって、データ依存型ルーティングで XML バッファを処理するとき、BEA Tuxedo システムは指定された要素タイプの最初のオカレンスだけを認識します。この情報は、メッセージ送信時に、データ依存型ルーティングの関連する要素の内容を取得するために使用されます。内容は UTF-8 で符号化された文字列でなければなりません。

属性は、定義されている要素の XML ドキュメントまたはデータグラム属性として処理されます。この情報は、メッセージ送信時に、データ依存型ルーティングの関連する属性値を取得するために使用されます。値は UTF-8 で符号化された文字列でなければなりません。

要素名と属性名の組み合わせでは、最大 30 文字まで使用できます。

ルーティング・フィールドの型は、TA_FIELDTYPE 属性によって指定できます。

TA_FIELDTYPE:[char, short, long, float, double, string]

TA_FIELD 属性で指定されるルーティング・フィールドの型。フィールドの型には、charshortlongfloatdouble、または string を指定できますが、指定できるのは 1 つの型だけです。この属性は、XML バッファのルーティングにのみ使用されます。ルーティング・フィールドのデフォルトの型は string です。

TA_FIELDTYPE(ファクトリ・ベース・ルーティングのみ)

ルーティング・フィールドのタイプ。このフィールドは、TA_TYPE=FACTORY の場合にのみ有効です。指定可能なタイプは、SHORTLONGFLOATDOUBLECHAR、または STRING です。この属性の指定は、ファクトリ・ベース・ルーティング基準に対してのみ有効です。

TA_RANGES:carray[1..2048]

ルーティング・フィールドの範囲および関連のあるサーバ・グループ。string の形式は、カンマで区切って並べられた範囲/グループ名の組合せのになります。範囲/グループ名の組合せの形式は下記の通りです。

lower[-upper]:group

lowerupper は、符号を持つ数値、またはシングル・クォーテーションに挟まれた文字列です。lower は、upper 以下でなければなりません。文字列の値にシングル・クォーテーションを使用するためには、シングル・クォーテーションの前に 2 つのバック・スラッシュを入力します(例: 'O\\'Brien')。MIN という値を使用すると、マシンの関連フィールドのデータ・タイプに対する最小値を示すことができます。また、MAX という値を使用すると、マシンの関連フィールドのデータ・タイプの最大値を示すことができます。たとえば、"MIN--5" は、-5 以下のあらゆる数字を指し、"6-MAX" は、6 以上のあらゆる数字を指します。

範囲内のメタキャラクタ "*" (ワイルドカード)は、すでにエントリとして指定した範囲では使用されなかった任意の値を示します。各エントリでは、1 つのワイルドカードによる範囲指定だけが可能です。1 つのエントリで使用できるワイルドカード範囲は 1 つだけで、最後になければなりません (その後の範囲は無視されます)。

ルーティング・フィールドには、FML でサポートされている任意のデータ型を指定できます。数値ルーティング・フィールドには数値で範囲を指定し、文字列ルーティング・フィールドには、文字列で範囲を指定する必要があります。

文字列で範囲を設定する場合は、文字列、carray、および文字フィールド型の値を一重引用符で囲みます。先頭に符号を付けることはできません。short 型および long 型の整数値は数字の文字列であり、オプションで先頭に正の符号または負の符号を付けることができます。浮動小数点数は、C コンパイラまたは atof() で受け入れられる形式で指定します。つまり、符号 (オプション)、数字の文字列 (オプションで小数点を追加)、e または E (オプション)、符号またはスペース (オプション)、整数という形式で指定します。

グループ名は、フィールドが範囲と一致する場合の要求のルーティング先となるグループを示します。グループ名 "*" は、その要求が、必要なサービスを提供するサーバのグループならどこへでもルーティングできることを示します。

制限事項: 256バイトを超える属性値を使用すると、BEA Tuxedo リリース 4.2.2以前のバージョンの互換性が失われます。

TA_STATE:

GET:{VALid}

GET 操作は、選択された T_ROUTING オブジェクトのコンフィギュレーション情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。記述されていない状態は返されません。

VALid

T_ROUTING オブジェクトが定義されていることを示します。このクラスでは、有効な状態は VALid だけです。ルーティング条件は ACTive になることはなく、コンフィギュレーションを通じてサービス名と関連付けられ、実行時にデータ依存ルーティングを提供するために使用されます。この状態は、パーミッションの決定に際しては INActive と同等です。


 

SET:{NEW | INValid}

SET 操作は、選択された T_ROUTING オブジェクトのコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションの T_ROUTING オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は VALid になります。

unset

既存の T_ROUTING オブジェクトを変更します。INValid 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

アプリケーションの T_ROUTING オブジェクトを削除します。状態の変更は、VALid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。


 

TA_TYPE

ルーティング基準のタイプ。有効な値は「FACTORY」または「SERVICE」です。FACTORY を指定すると、ルーティング基準は CORBA インターフェイス用のファクトリ・ベース・ルーティングに適用されます。ファクトリ・ベース・ルーティング基準では、必ず「TYPE=FACTORY」を指定する必要があります。SERVICE を指定するとルーティング基準は ATMI サービス用のデータ依存型ルーティングに適用されます。デフォルトでは「SERVICE」が指定されます。したがって、データ依存型ルーティングを使用する場合、この属性の指定は省略可能です。ここで指定するルーティング基準のタイプは、この MIB クラスに対して定義されるほかのフィールドの値に影響します。これらのフィールドで指定できる値については、個別に説明されます。ファクトリ・ベース・ルーティング基準に対する SET 操作では、TA_TYPE の指定が必須です。

制限事項

なし

T_SERVER クラスの定義

概要

T_SERVER クラスは、アプリケーション中のサーバのコンフィギュレーション情報および実行時情報を示します。これらの属性の値は、環境設定の済んでいるサーバを識別し、特性づけるとともに、それぞれのサーバ・オブジェクトに関する統計値やリソースに関する実行時の情報を提供します。返される情報には、サーバのすべてのコンテキストで共通のフィールドが常に含まれています。また、システムにマルチコンテキストとして定義されていないサーバ (TA_MAXDISPATCHTHREADS の値が 1) の場合、このクラスにはサーバのコンテキストに関する情報が含まれます。システムにマルチコンテキストとして定義されているサーバの場合には、プレースホルダの値がコンテキストごとの属性に対して通知されます。コンテキストごとの属性は、常に T_SERVERCTXT クラスにあります。T_SERVERCTXT クラスは、シングル・コンテキストのサーバに対しても定義されます。

属性の TA_CLTLMIDTA_CLTPIDTA_CLTREPLYTA_CMTRETTA_CURCONVTA_CURREQTA_CURRSERVICETA_LASTGRPTA_SVCTIMEOUTTA_TIMELEFT、および TA_TRANLEV は、各サーバ・ディスパッチ・コンテキストに固有のものです。これら以外の属性は、すべてのサーバ・ディスパッチ・コンテキストで共通です。

属性表

TM_MIB(5): T_SERVER クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_SRVGRP(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_SRVID(r)(*)

long

ru-r--r--

1 <= num < 30,001

N/A

TA_SERVERNAME(k)(r)

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_GRPNO(k)

long

r--r--r--

1 <= num < 30,000

N/A

TA_STATE(k)

string

rwxr-xr--

GET: "{ACT | INA | MIG | CLE | RES | SUS | PAR | DEA}"

N/A

SET: "{NEW | INV | ACT | INA | DEA}"

N/A

TA_BASESRVID

long

r--r--r--

1 <= num < 30,001

N/A

TA_CLOPT

string

rwyr--r--

string[0..256]

"-A"

TA_ENVFILE

string

rwyr--r--

string[0..78]

""

TA_GRACE

long

rwyr--r--

0 <= num

86,400

TA_MAXGEN

long

rwyr--r--

1 <= num < 256

1

TA_MAX

long

rwxr--r--

1 <= num < 1,001

1

TA_MIN

long

rwyr--r--

1 <= num < 1,001

1

TA_MINDISPATCHTHREADS

long

rwyr--r--

1 <= num < 1,000

1

TA_MAXDISPATCHTHREADS

long

rwyr--r--

0 <= num < 1,000

0

TA_THREADSTACKSIZE

long

rwyr--r--

0 <= num < 2,147,483,647

0

TA_CURDISPATCHTHREADS

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_HWDISPATCHTHREADS

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMDISPATCHTHREADS

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_RCMD

string

rwyr--r--

string[0..78]

""

TA_RESTART

string

rwyr--r--

"{Y | N}"

N

TA_SEQUENCE(k)

long

rwxr--r--

1 <= num < 10,000

>= 10,000

TA_SYSTEM_ACCESS

string

rwyr--r--

"{FASTPATH|PROTECTED}"

(注1)

TA_CONV(k)

string

rw-r--r--

"{Y|N}"

N

TA_REPLYQ

string

rw-r--r--

"{Y|N}"

N

TA_RPPERM

long

rw-r--r--

0001 <= num <= 0777

(注1)

TA_RQADDR(k)

string

rw-r--r--

string[0..30]

"GRPNO. SRVID"

TA_RQPERM

long

rw-r--r--

0001 <= num <= 0777

(注1)

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_GENERATION

long

R--R--R--

1 <= num < 32,768

N/A

TA_PID(k)

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_RPID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_RQID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_TIMERESTART

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_TIMESTART

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR

string

string

string

rwxr--r--

rwxr--r--

rwxr--r--

string[0..511]

string[0..511]

string[0..511]

""

""

""

TA_SICACHEENTRIESMAX

string

rw-r--r--

{"0"-"32767" | "DEFAULT"}

"DEFAULT"

T_SERVER クラス: ローカル属性

TA_NUMCONV

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMDEQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMENQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMPOST

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMREQ

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMSUBSCRIBE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRAN

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANABT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANCMT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_TOTREQC

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_TOTWORKL

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_CLTLMID

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_CLTPID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_CLTREPLY

string

R--R--R--

"{Y | N}"

N/A

TA_CMTRET

string

R--R--R--

"{COMPLETE | LOGGED}"

N/A

TA_CURCONV

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CUROBJECTS

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURINTERFACE

string

R--R--R--

string[0..128]

N/A

TA_CURREQ

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURRSERVICE

string

R--R--R--

string[0..15]

N/A

TA_CURTIME

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_LASTGRP

long

R--R--R--

1 <= num < 30,000

N/A

TA_SVCTIMEOUT

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_TIMELEFT

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_TRANLEV

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド(SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注 1 デフォルト設定は、T_DOMAIN でこの属性に対して指定した値になります。

属性の意味

TA_SRVGRP:string[1..30]

サーバ・グループの論理名。サーバ・グループ名にはアスタリスク (*)、カンマ (,)、コロン (:)を入れることはできません。

TA_SRVID:1 <= num < 30,001

サーバ・グループ内で一意なサーバ識別番号

TA_SERVERNAME:string[1..78]

サーバ実行可能ファイルの名前。TA_SERVERNAME によって識別されるサーバは、このサーバのサーバ・グループ用の T_GROUP:TA_LMID によって識別されるマシン上で実行されますます。相対パス名を指定すると、実行ファイルの検索が、最初 TA_APPDIR で実行されてから、TA_TUXDIR/bin/bin/usr/bin、<path>の順番で実行されます。なお、<path>はマシン環境ファイルに最初に現れる PATH= 行の値です。アクティブ・サーバに返される属性値は 、常に絶対パス名になることに注意してください。TA_APPDIRTA_TUXDIR の値は、適切な T_MACHINE オブジェクトからとります。環境変数の処理方法については、T_MACHINE:TA_ENVFILE 属性の項を参照してください。

TA_GRPNO:1 <= num < 30,000

このサーバのグループに対応するグループ番号

TA_STATE:

GET:{ACTive | INActive | MIGrating | CLEaning | REStarting |
SUSpended | PARtitioned | DEAd}

GET 操作は、選択した T_SERVER オブジェクトのコンフィギュレーション情報と実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返されるTA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_SERVER オブジェクトは定義されていて、アクティブ状態です。これはサーバがアイドル状態またはビジー状態であることを意味しません。長さがゼロでない TA_CURRSERVICE 属性を持ったアクティブ・サーバは、ビジー・サーバつまりサーバ要求を処理中のサーバとして解釈されます。

INActive

T_SERVER オブジェクトは定義されているが、非アクティブ状態です。

MIGrating

T_SERVER オブジェクトは定義されていて、現在は、サーバ・グループの 2 次論理マシンへの移行状態です。2 次論理マシンは、T_GROUP:TA_CURLMID 属性に一致しない T_GROUP:TA_LMID 属性にリストされているマシンです。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

CLEaning

T_SERVER オブジェクトは定義されていて、異常終了によってその後システムが現在クリーンアップしている状態です。実行可能サーバがその TA_GRACE の時間内ではあるが、TA_MAXGEN の起動/再起動時間を超えた場合は、その実行可能サーバはこの状態に入ります。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

REStarting

T_SERVER オブジェクトは定義されていて、異常終了によってシステムが現在再起動している状態です。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

SUSpended

T_SERVER オブジェクトは定義されていて、現在シヤットダウンを保留して停止している状態です。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

PARtitioned

T_SERVER オブジェクトが定義され、アクティブです。しかし、サーバが動作しているマシンが現在 T_DOMAIN:TA_MASTER サイトから切り離されています。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

DEAd

T_SERVER オブジェクトが定義され、掲示板でアクティブと識別されています。しかし、現在異常終了により動作していません。この状態は、サーバのローカル BBL が終了を検知し、動作 (REStarting|CLEaning) を行うまで存在します。この状態は、MIB_LOCAL TA_FLAGS 値が指定され、サーバが動作しているマシンが接続可能な場合のみ返されます。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。


 

SET:{NEW | INValid | ACTive | INActive | DEAd}

SET 操作は、選択した T_SERVER オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報と実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションに対し T_SERVER を作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

unset

既存の T_SERVER オブジェクトを変更します。この組み合わせは、ACTive または INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

アプリケーションに対し T_SERVER オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

T_SERVER をアクティブ化します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。(MIGrating 状態のサーバは T_GROUP:TA_STATEACTive に設定して再開しなければなりません。)この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます(--x--x--x)。正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。個々のサーバの状態が必要な場合にサーバをアクティブ化するには、TMIB_NOTIFY TA_FLAG 値を使用します。

INActive

T_SERVER オブジェクトを非アクティブ化します。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。個々のサーバの状態が必要な場合にサーバを非アクティブ化するには、TMIB_NOTIFY TA_FLAG 値を使用します。

DEAd

適当なタイムアウト間隔(MIB(5)TA_MIBTIMEOUT 参照)後になおサーバが動作している場合、サーバに SIGTERM シグナルと SIGKILL シグナルを送信し T_SERVER オブジェクトを非アクティブ化します。デフォルトでは、SIGTERM シグナルによってサーバの順序立てたシャットダウンが開始し、再開可能であってもサーバが非アクティブになるので注意して下さい。サーバが長時間かかるサービスを処理中、あるいは SIGTERM シグナルの無効を選択した場合は、SIGKILL が使用でき、システムは異常終了として処理します。状態の変更は、ACTive または SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了の場合は、オブジェクトは INActiveCLEaning、または REStarting 状態になります。


 

TA_BASESRVID:1 <= num < 30,001

ベース・サーバ識別子。TA_MAX 属性値が 1 のサーバの場合、この属性は常に TA_SRVID と同じになります。しかし、TA_MAX 値が1より大きいサーバの場合、この属性は同一の環境設定を持つサーバの集まりが同一のベース・サーバ識別子であることを示します。

TA_CLOPT:string[0..256]

アクティブ時、コマンド行オプションを渡します。詳細については、servopts(5) マニュアル・ページを参照してください。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバには影響ありません。

TA_ENVFILE:string[0..78]

サーバ固有環境ファイル。このファイルを使用して環境を変更する方法の詳細については、T_MACHINE:TA_ENVFILE を参照してください。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバには影響ありません。

TA_GRACE:0 <= num

T_SERVER:TA_MAXGEN 制限値が適用される時間(秒)。この属性は、再開可能なサーバ、すなわち T_SERVER:TA_RESTART 属性を "Y" に設定した場合のみ意味を持ちます。再開サーバが TA_MAXGEN 制限値を超えても、TA_GRACE 時間に達していれば、システムは現在の世代 (すなわち、T_SERVER:TA_GENERATION)を 1 にリセットし、初期ブート時間(T_SERVER:TA_TIMESTART)を現在の時刻にリセットします。この属性の値がゼロのときは、かならずサーバを再起動させる必要があります。

要求キューを共有するサーバ(すなわち、T_SERVER:TA_RQADDRの値が同一のサーバ)はこの属性の値も同一に設定しなければなりません。同一の値でない場合、最初にアクティブ化されたサーバがキュー上の全サーバに対応する実行時値を確立します。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバに影響はありません。また要求キューを共有しているほかのアクティブ・サーバにも影響はありません。ただし、変更されるのは、選択されたサーバのコンフィギュレーション・パラメータだけです。したがって、管理者がキューを共有する全サーバに対してこの属性を同一値に設定されるよう保証しない限り、アプリケーションの動作は以降のアクティブ化時のブート順序によって異なります。

TA_MAXGEN:1 <= num < 256

指定された猶予時間内に再開可能なサーバ(T_SERVER:TA_RESTART == "Y")に対して許される世代数。最初のサーバのアクティブ化が1つの世代と数えられ、各再開も1つの世代と数えられます。最大世代数を超えた後の処理については前述の TA_GRACE を参照してください。

要求キューを共有するサーバ(すなわち、T_SERVER:TA_RQADDR の値が同一のサーバ)はこの属性の値も同一に設定しなければなりません。同一の値でない場合、最初にアクティブ化されたサーバがキュー上の全サーバに対応する実行時値を確立します。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバに影響はありません。また要求キューを共有しているほかのアクティブ・サーバにも影響はありません。ただし、変更されるのは、選択されたサーバのコンフィギュレーション・パラメータだけです。したがって、管理者がキューを共有する全サーバに対してこの属性を同一値に設定されるよう保証しない限り、アプリケーションの動作は以降のアクティブ化時のブート順序によって異なります。

TA_MAX:1 <= num < 1,001

ブートされるサーバの最大数。最初に、tmboot() がサーバの T_SERVER:TA_MIN オブジェクトをブートし、その他のオブジェクトは個別の特定サーバIDを指定)または自動起動(会話型サーバのみ)によって個別に開始されます。この属性を実行時に変更すると、同一のコンフィギュレーションを持つサーバのセットの動作中のサーバ(上記の TA_BASESRVID 参照)、およびサーバの環境設定の定義に影響を与えます。

TA_MIN:1 <= num < 1,001

tmboot(1)によってブートされる、サーバの最小数。T_SERVER:TA_RQADDR が指定され、TA_MIN が 1 より大きい場合、サーバはMSSQセットを構成します。サーバのサーバ識別子は T_SERVER:TA_SRVID から TA_SRVID + T_SERVER:TA_MAX - 1 までとなります。各サーバにはすべて同一のシーケンス番号とその他のサーバ・パラメータが付けられます。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバには影響ありません。

TA_MINDISPATCHTHREADS:1 <= num < 1,000

最初のサーバ起動時に開始されるサーバ・ディスパッチ・スレッドの数を指定します。このパラメータは、サーバが buildserver -t コマンドを使用して構築されている場合にのみ有効です。

TA_MAXDISPATCHTHREADS > 1 のときに使用される個別のディスパッチャ・スレッドは、TA_MINDISPATCHTHREADS の値の一部としてカウントされません。TA_MINDISPATCHTHREADS <= TA_MAXDISPATCHTHREADS でなければなりません。TA_MINDISPATCHTHREADS が指定されていない場合、0 がデフォルト値になります。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバには影響ありません。

TA_MAXDISPATCHTHREADS:0 <= num < 1,000

個々のサーバ・プロセスで生成可能な、同時にディスパッチされるスレッドの最大数を指定します。このパラメータは、サーバが buildserver -t コマンドを使用して構築されている場合にのみ有効です。

TA_MAXDISPATCHTHREADS > 1 の場合、個別のディスパッチャ・スレッドが使用されますが、この制限にはカウントされません。TA_MINDISPATCHTHREADS <= TA_MAXDISPATCHTHREADS でなければなりません。TA_MAXDISPATCHTHREADS が指定されていない場合、1 がデフォルト値になります。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバには影響ありません。

TA_THREADSTACKSIZE = number

マルチスレッド・サーバで各ディスパッチ・スレッドに対して作成されるスタックのサイズ。このオプションがサーバに対して有効なのは、TA_MAXDISPATCHTHREADS に 1 より大きい値が指定されている場合のみです。

この属性が指定されていない場合、または 0 に設定されている場合、デフォルトのスレッド・スタック・サイズが使用されます。使用されるデフォルト・サイズは、オペレーティング・システムのデフォルト・サイズですが、このサイズがマルチスレッドの BEA Tuxedo アプリケーションにとって十分なサイズであることがわかっている場合に限ります。不十分な場合には BEA Tuxedo でのデフォルト・サイズが使用されます。現在、BEA Tuxedo でのデフォルトのスレッド・スタック・サイズは 1,024,000 です。

スレッド・スタック・サイズを超えると、サーバはコア・ダンプするので注意してください。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバには影響ありません。

TA_CURDISPATCHTHREADS:0 <= num

このサーバに対するアクティブなサービス・ディスパッチ・スレッドの現在の数。

TA_HWDISPATCHTHREADS:0 <= num

再起動後の、このサーバに対して作成されたアクティブなサービス・ディスパッチ・スレッドの最大数。管理者がアイドル状態のサービス・スレッドのキャッシュを制御するパラメータを指定していることがあるため、ここで指定する数とサービス呼び出しの数が異なる場合があります。

TA_NUMDISPATCHTHREADS:0 <= num

再起動後の、このサーバに対するアクティブなサービス・ディスパッチ・スレッドの合計数。

TA_RCMD:string[0..78]

システムによるアプリケーション・サーバの再開と同時に実行する、アプリケーションが指定するコマンドです。

要求キューを共有するサーバ(すなわち、T_SERVER:TA_RQADDR の値が同一のサーバ)はこの属性の値も同一に設定しなければなりません。同一の値でない場合、最初にアクティブ化されたサーバがキュー上の全サーバに対応する実行時値を確立します。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバに影響はありません。また要求キューを共有しているほかのアクティブ・サーバにも影響はありません。ただし、変更されるのは、選択されたサーバのコンフィギュレーション・パラメータだけです。したがって、管理者がキューを共有する全サーバに対してこの属性を同一値に設定されるよう保証しない限り、アプリケーションの動作は以降のアクティブ化時のブート順序によって異なります。

注記 Windows 2000 システムでリダイレクトまたはパイプする場合は、以下のいずれかの方法を使用する必要があります。

TA_RESTART:{Y | N}

再開可能("Y")または再開不可能("N")に設定します。このサーバ・グループに対してサーバ移行が指定されると(T_DOMAIN:TA_OPTIONS/MIGRATE および代替サイトによる T_GROUP:TA_LMID) 、この属性は"Y"に設定しなければなりません。

要求キューを共有するサーバ(すなわち、T_SERVER:TA_RQADDR の値が同一のサーバ)はこの属性の値も同一に設定しなければなりません。同一の値でない場合、最初にアクティブ化されたサーバがキュー上の全サーバに対応する実行時値を確立します。

制限事項: この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバに影響はありません。また要求キューを共有しているほかのアクティブ・サーバにも影響はありません。ただし、変更されるのは、選択されたサーバのコンフィギュレーション・パラメータだけです。したがって、管理者がキューを共有する全サーバに対してこの属性を同一値に設定されるよう保証しない限り、アプリケーションの動作は以降のアクティブ化時のブート順序によって異なります。

TA_SEQUENCE:1 <= num < 10,000

いつ、このサーバを他のサーバに対してブート(tmboot(1))またはシャットダウン(tmshutdown(1))する必要があるかを指定します。TA_SEQUENCE 属性を指定しないか、無効な値を指定して T_SERVER オブジェクトを追加すると、10,000以上で、かつその他の自動的に選択されたデフォルト値よりも大きい値が作成されます。サーバは、シーケンス番号の昇順に従って tmboot() でブートされ、降順で tmshutdown() でシャットダウンされます。この属性を実行時に変更すると、tmboot()tmshutdown() にしか影響を及ぼさず、稼働中のサーバが以降の tmshutdown() の呼び出しによってシャットダウンされる順序に影響を与えます。

TA_SYSTEM_ACCESS:{FASTPATH | PROTECTED}

BEA Tuxedo システム の内部テーブルにアクセスするために、このサーバプロセスが BEA Tuxedo システム ライブラリで使用するモード。この属性の詳細については、T_DOMAIN:TA_SYSTEM_ACCESS を参照してください。

制限事項: (1) この属性を実行時に変更しても、動作中のサーバには影響ありません。(2) TA_SYSTEM_ACCESSPROTECTED に設定しても、マルチスレッド・サーバには効果がない場合があります。あるスレッドが BEA Tuxedo コードを実行中、つまりスレッドが掲示板にアタッチされているとき、別のスレッドがユーザ・コードを実行していることがあるからです。BEA Tuxedo システムでは、このような状況を防止することはできません。

TA_CONV:{Y|N}

会話型サーバ("Y")または要求/応答型サーバ("N")かを指定します。

TA_REPLYQ:{Y | N}

サーバに対して別の応答キューを割り当てます (TA_REPLYQ == "Y")。応答受信を期待するMSSQサーバでは、この属性を "Y" に設定する必要があります。

注記 Windows 2000 システム上でリダイレクトまたはパイプする場合は、TA_RCMD 属性の項に記載されている方法のいずれかを使用する必要があります。

TA_RPPERM:0001 <= num <= 0777

サーバの応答キューに対するUNIXシステムのパーミッション。別の応答キューが割り当てられない場合 (T_SERVER:TA_REPLYQ == "N")、この属性は無視されます。

注記 Windows 2000 システム上でリダイレクトまたはパイプする場合は、TA_RCMD 属性の項に記載されている方法のいずれかを使用する必要があります。

TA_RQADDR:string[0..30]

サーバの要求キューのシンボリック・アドレス。複数のサーバに対して同一の TA_RQADDR 属性値を指定すると、複数サーバ単一キュー (MSSQ) のセットを定義できます。同一の TA_RQADDR オプション属性値を持つサーバは、同一のサーバ・グループでななければなりません。

TA_RQPERM:0001 <= num <= 0777

サーバの要求キューに対するUNIXシステムパーミッション。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_LMID:LMID

サーバが稼働している現在の論理マシン。

TA_GENERATION:1 <= num < 32,768

サーバの世代。サーバが最初に tmboot(1) でブートされたり、TM_MIB でアクティブ化されると、その世代は1に設定されます。サーバが異常終了し、再開されるごとに、世代が増加します。T_SERVER:TA_MAXGEN を超え、T_SERVER:TA_GRACE に達すると、サーバが再起動され、世代が 1 にリセットされるので注意して下さい。

TA_PID:1 <= num

サーバのUNIXシステムのプロセス ID。各サーバが別のマシンに存在し、プロセスIDが重複するような場合には、この属性は一意となりませんので注意して下さい。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_RPID:1 <= num

サーバの応答キューに対するUNIXシステム・メッセージ・キュー識別子。別の応答キューが割り当てられない場合 (T_SERVER:TA_REPLYQ == "N")、この属性は T_SERVER:TA_RQID と同一になります。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_RQID:1 <= num

サーバの要求キューに対するUNIXシステム・メッセージ・キュー識別子。別の応答キューが割り当てられない場合 (T_SERVER:TA_REPLYQ == "N")、この属性は T_SERVER:TA_RPID と同一になります。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIX ベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_TIMERESTART:1 <= num

1970年1月1日00:00:00 UTCを基準とする時間(秒)。サーバが最後に起動または再起動されたときに、T_SERVER:TA_LMID に対して time(2) システム・コールで返される値です。

TA_TIMESTART:1 <= num

1970年1月1日00:00:00 UTCを基準とする時間(秒)。サーバが最初に開始されたときに、T_SERVER:TA_LMID に対する time(2)システム・コールで返される値です。サーバを再起動してもこの値はリセットされませんが、T_SERVER:TA_MAXGEN を超え、T_SERVER:TA_GRACE に達している場合には、この属性は再起動された時間にリセットされます。

TA_SICACHEENTRIESMAX: {"0"-"32767" | "DEFAULT"}

このマシンが保持するサービスおよびインターフェイス・キャッシュ・エントリの数。値を "0" にすると、このマシンではサービス・キャッシュが使用されなくなります。値を "DEFAULT" にした場合、このサーバに対する値は対応する T_MACHINE クラスのエントリによって決まります。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME:string[0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用する、セキュリティのプリンシパル名を識別する文字列。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。この属性に指定するプリンシパル名は、このサーバで実行される 1 つ以上のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名は、デフォルトでこのドメインの TA_DOMAINID 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATIONTA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR という属性があります。後の 2 つの属性は、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降を実行するシステム・プロセスに対して復号化キーをオープンする処理で指定します。特定のレベルで TA_SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つの属性はそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) 鍵を収めるファイルまたはデバイスの場所。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。(TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR:string[0..511]

TA_SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数。この属性には、最後のヌル文字を除き、最大 511 文字まで指定できます。

TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVER クラスのいずれでも指定できます。この属性は、どのレベルで指定する場合でも TA_SEC_PRINCIPAL_NAME 属性と対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます(TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。この属性が指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます)。

初期化処理中、管理者は、TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された、復号化キーのそれぞれのパスワードを入力する必要があります。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

TA_NUMCONV:0 <= num

このサーバが tpconnect() で起動した会話の数。

TA_NUMDEQUEUE:0 <= num

このサーバが tpdequeue() で実行したキューからの取り出し操作の回数。

TA_NUMENQUEUE:0 <= num

このサーバが tpenqueue() で実行したキューへの登録操作の回数。

TA_NUMPOST:0 <= num

このサーバが tppost() で実行したポストの回数。

TA_NUMREQ:0 <= num

このサーバが tpcall() または tpacall() で発行した要求の数。

TA_NUMSUBSCRIBE:0 <= num

このサーバが tpsubscribe() で実行したサブスクリプションの回数。

TA_NUMTRAN:0 <= num

このサーバが最後の起動(または再起動)以降に開始したトランザクション数。

TA_NUMTRANABT:0 <= num

このサーバが最後の起動(または再起動)以降に中途終了したトランザクション数。

TA_NUMTRANCMT:0 <= num

このサーバが最後の起動(または再起動)以降にコミットしたトランザクション数。

TA_TOTREQC:0 <= num

このサーバが完了した総要求数。会話型サーバの場合 (T_SERVER:TA_CONV == "Y")、この属性値は完了着信会話数を示します。この実行時属性は、サーバの再起動時には保持されますが、サーバをシャットダウンすると失われます。

TA_TOTWORKL:0 <= num

このサーバが完了した総作業ロード。会話型サーバの場合 (T_SERVER:TA_CONV == "Y")、この属性値は完了した着信会話の作業ロードを示します。この実行時属性は、サーバの再起動時には保持されますが、サーバをシャットダウンすると失われます。

TA_CLTLMID:LMID

要求元クライアントまたはサーバの論理マシン。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

要求元クライアントまたはサーバは、サーバが現在実行しているサービス要求を行ったプロセスです。このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、空文字列がプレースホルダとして返されます。

TA_CLTPID:1 <= num

要求元クライアントまたはサーバのUNIXシステムのプロセス

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、0 がプレースホルダとして返されます。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIXベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_CLTREPLY:{Y | N}

要求元クライアントまたはサーバが応答を期待しているか (Y)、いないか (N)を指定します。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、空文字列がプレースホルダとして返されます。

TA_CMTRET:{COMPLETE | LOGGED}

このサーバの TP_COMMIT_CONTROL 特性の設定。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

この特性の詳細については、ATMI 関数呼び出しの tpscmt() を参照してください。このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、空文字列がプレースホルダとして返されます。

TA_CURCONV:0 <= num

このサーバが tpconnect() で起動した会話のうち、現在もアクティブな会話の数。マルチコンテキスト・サーバの場合、このフィールドはすべてのサーバ・コンテキストの合計を表します。個々のサーバ・コンテキストの値は、T_SERVERCTXT クラスにあります。

TA_CURREQ:0 <= num

このサーバが tpcall() または tpacall() で起動した要求のうち、現在もアクティブな要求の数。マルチコンテキスト・サーバの場合、このフィールドはすべてのサーバ・コンテキストの合計を表します。個々のサーバ・コンテキストの値は、T_SERVERCTXT クラスにあります。

TA_CURRSERVICE:string[0. .15]

サーバが現在処理中のサービスが存在する場合、そのサービスの名前。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、0 がプレースホルダとして返されます。

TA_CURTIME:1 <= num

1970年1月1日00:00:00 UTCを基準とする時間(秒)。T_SERVER:TA_LMIDtime(2)システム・コールで返された時間です。この属性は、T_SERVER:TA_TIMESTART および T_SERVER:TA_TIMERESTART 属性値からの経過時間を計算するために使用されます。

TA_LASTGRP:1 <= num < 30,000

この外部サーバが最後に発行したサービス要求または起動した会話のサーバ・グループ番号 (T_GROUP:TA_GRPNO)。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、0 がプレースホルダとして返されます。

TA_SVCTIMEOUT:0 <= num

このサーバが現在のサービス要求を処理するのに残された時間(秒)。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

アクティブなサービスに対して0を指定すると、タイムアウト処理が行われません。詳細については、T_SERVICE:TA_SVCTIMEOUT を参照してください。このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、0 がプレースホルダとして返されます。

TA_TIMELEFT:0 <= num

タイムアウトになるまでに、このサーバが現在待っている応答を受信することのできる残り時間。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

タイムアウトは、トランザクション・タイムアウトまたはブロック・タイムアウトです。

このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、0 がプレースホルダとして返されます。

TA_TRANLEV:0 <= num

このサーバの現在のトランザクションレベル。

また、このフィールドの要素は、シングルコンテキスト・サーバとマルチコンテキスト・サーバの両方で T_SERVERCTXT クラスに含まれます。

0は、サーバが現在トランザクションに使用されていないことを示します。このフィールドの値は、シングルコンテキスト・サーバに対してのみ意味を持ちます。マルチコンテキスト・サーバの場合は、0 がプレースホルダとして返されます。

制限事項

なし

T_SERVERCTXT クラスの定義

概要

T_SERVERCTXT クラスは、アプリケーション内の個々のサーバ・ディスパッチ・コンテキストのコンフィギュレーションおよび実行時属性を表します。このクラスは、シングルコンテキスト・サーバおよびマルチコンテキスト・サーバの両方に対して定義されます。シングルコンテキスト・サーバでは、このクラスの値は T_SERVER クラスの一部として繰り返し使用されます。T_SERVERCTXT クラスの属性は読み取り専用です。

これらの属性の値は、各サーバ・ディスパッチ・コンテキストに関する統計値およびリソースの実行時の情報を提供します。

属性表

TM_MIB(5): T_SERVERCTXT クラス定義の属性表

属性 (注 1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_SRVGRP(k)

string

r--r--r--

string[1. .30]

N/A

TA_SRVID(k)

long

r--r--r--

1 <= num < 30,001

N/A

TA_CONTEXTID(k)

long

r--r--r--

-2 <= num < 30,000

N/A

TA_CLTLMID

string

r--r--r--

LMID

N/A

TA_CLTPID

long

r--r--r--

1 <= num

N/A

TA_CLTREPLY

string

r--r--r--

"{Y | N}"

N/A

TA_CMTRET

string

R--R--R--

"{COMPLETE | LOGGED}"

N/A

TA_CURCONV

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_CURREQ

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_CURRSERVICE

string

r--r--r--

string[0 . . 15]

N/A

TA_LASTGRP

long

r--r--r--

1 <= num <30,000

N/A

TA_SVCTIMEOUT

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_TIMELEFT

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_TRANLEV

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

(k) - GET キー・フィールド


 

注 1 T_SERVERCTXT クラスの属性は、すべてローカル属性です。

属性の意味

TA_SRVGRP:string[1..30]

サーバ・グループの論理名。サーバ・グループ名にはアスタリスク (*)、カンマ (,)、コロン (:)を入れることはできません。

TA_SRVID:1 <= num < 30,001

サーバ・グループ内で一意なサーバ識別番号。

TA_CONTEXTID:0 <= num < 30000

この特定のサーバ・コンテクストの識別子。

TA_CLTLMID:LMID

要求元クライアントまたはサーバの論理マシン。要求元クライアントまたはサーバは、サーバが現在実行しているサービス要求を行ったプロセスです。

TA_CLTPID:1 <= num

要求元クライアントまたはサーバのUNIXシステムのプロセス。

制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションが動作しているプラットフォームが UNIXベース以外の場合、この属性は返されないことがあります。

TA_CLTREPLY:{Y | N}

要求元クライアントまたはサーバが応答を期待しているか("Y")、いないか("N")を指定します。

TA_CMTRET:{COMPLETE | LOGGED}

このサーバの TP_COMMIT_CONTROL 特性の設定。この特性の詳細については、BEA Tuxedo の ATMI 関数 tpscmt(3c) を参照してください。

TA_CURCONV:0 <= num

このサーバが tpconnect() で起動した会話のうち、現在もアクティブな会話の数。

TA_CURREQ:0 <= num

このサーバが tpcall() または tpacall() で起動した要求のうち、現在もアクティブな要求の数。

TA_CURRSERVICE:string[0..15]

サーバが現在処理中のサービスが存在する場合、そのサービスの名前。

TA_LASTGRP:1 <= num < 30,000

この外部サーバが最後に発行したサービス要求または起動した会話のサーバ・グループ番号 (T_GROUP:TA_GRPNO)。

TA_SVCTIMEOUT:0 <= num

このサーバが現在のサービス要求を処理するのに残された時間(秒)。

アクティブなサービスに対して0を指定すると、タイムアウト処理が行われません。詳細については、T_SERVICE:TA_SVCTIMEOUT を参照してください。

TA_TIMELEFT:0 <= num

タイムアウトになるまでに、このサーバが現在待っている応答を受信することのできる残り時間。タイムアウトは、トランザクション・タイムアウトまたはブロック・タイムアウトです。

TA_TRANLEV:0 <= num

このサーバの現在のトランザクションレベル。0は、サーバが現在トランザクションに使用されていないことを示します。

制限事項

なし

T_SERVICE クラスの定義

概要

T_SERVICE クラスは、アプリケーション内のサービスのコンフィギュレーション属性を表します。属性値は環境設定済みのサービスを識別し、特性付けます。T_SERVICE オブジェクトは T_SVCGRP クラスの一部として特にコンフィギュレーションされていないサービスに対する起動時コンフィギュレーション属性を指定します。アプリケーション中でアクティブなサービスについての実行時情報は、T_SVCGRP クラスでのみ取得可能です。T_SERVICE クラスへの実行時更新は通常アクティブ T_SVCGRP オブジェクトには反映されません (TA_ROUTINGNAME は例外)。

T_SERVICE クラス、T_SVCGRP クラス共にアプリケーション内のサービス名に対する起動時属性設定を定義します。新規にサービスがアクティブ化(宣言)されると、サーバの初期起動または tpadvertise() 呼び出しをするため、以下の順序でサービス開始時に使用する属性値を決定します。

  1. コンフィギュレーションが一致する T_SVCGRP オブジェクトが存在する場合 (サービス名とサービス・グループ一致)、このオブジェクトで定義された属性を 使用して、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションを行います。

  2. 1 に該当しない場合、コンフィギュレーションが一致する T_SERVICE オブジェク トが存在する場合(サービス名とサービス・グループ一致)、このオブジェクト で定義された属性を使用して、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーショ ンを行います。

  3. 2 に該当しない場合、コンフィギュレーション済みの T_SVCGRP オブジェクトの いずれかの TA_SERVICENAME 属性値が一致する場合、最初に検出されたオブ ジェクトを使用して、宣言サービスの初期コンフィギュレーションを行います。

  4. 上記ケースがいずれも該当しない場合、サービス属性に対するシステム・デフォ ルト値を使用して、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションを行いま す。

アプリケーション・サービス対するコンフィギュレーション属性の指定はすべて省略可能です。つまり、サービス起動時にサーバが宣言したサービスは、コンフィギュレーション値が未指定の場合、確立されたデフォルト・サービス値を使用します(サービス起動時に属性値を識別する方法については、上記を参照)。サーバが提示するサービス名は実行時に作成され (buildserver(1) 参照)、サーバ・オブジェクトにコマンド行オプションが指定されると、こちらが優先されます (T_SERVER:TA_CLOPT および servopts(5) 参照)。

属性表

TM_MIB(5): T_SERVICE クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_SERVICENAME(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_STATE(k)

string

rw-r--r--

GET:"{ACT | INA}"

SET:"{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_AUTOTRAN

string

rwyr--r--

"{Y | N}"

"N"

TA_LOAD

long

rwyr--r--

1 <= num < 32,768

50

TA_PRIO

long

rwyr--r--

1 <= num < 101

50

TA_SVCTIMEOUT

long

rwyr--r--

0 <= num

0

TA_TRANTIME

long

rwyr--r--

0 <= num

30

TA_BUFTYPE

string

rw-r--r--

string[1..256]

"ALL"

TA_ROUTINGNAME

string

rwxr--r--

string[0..15]

""

TA_SIGNATURE_REQUIRED

string

rwxr--r--

"{Y|N}"

"N"

TA_ENCRYPTION_REQUIRED

string

rwxr--r--

"{Y|N}"

"N"

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

属性の意味

TA_SERVICENAME:string[1..15]

サービス名。

TA_STATE:

GET:{ACTive | INActive}

GET 操作は、選択した T_SERVICE オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_SERVICE オブジェクトが定義され、TA_SERVICENAME 値に一致する T_SVCGRP オブジェクトのうち、少なくとも 1 つはアクティブです。

INActive

T_SERVICE が定義され、TA_SERVICENAME 値が一致する T_SVCGRP オブジェクトのうち、どれもアクティブではありません。


 

SET:{NEW | INValid}

SET 操作は、選択した T_SERVICE オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションに対する T_SERVICE オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

制限事項: 環境設定がされていないサービスが、これらを宣言しているサーバによってまだアクティブな状態になっている場合があります。この場合、新規に T_SERVICE オブジェクトを作成することはできません。

unset

既存の T_SERVICE オブジェクトを変更します。INValid 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

アプリケーションに対する T_SERVICE オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。


 

TA_AUTOTRAN:{Y | N}

要求が既にトランザクションモード以外の場合、このサービスに対してサービス要求メッセージが受信されると、自動的にトランザクションを開始します ("Y")。

制限事項: この属性を実行時に更新しても、アクティブな T_SVCGRP オブジェクトには反映されません。

TA_LOAD:1 <= num < 32,768

この T_SERVICE オブジェクトは、システムに対する負荷を設定します。ロード・バランシングを行うために、サービスロードが使用されます。すなわち、追加されている作業ロードが高いキューは新規要求に対してあまり選択されません。サービスロードは、T_DOMAIN:TA_LDBAL が "Y" に設定される場合のみ意味があります。

制限事項: この属性を実行時に更新しても、アクティブな T_SVCGRP オブジェクトには反映されません。

TA_PRIO:1 <= num < 101

この T_SERVICE オブジェクトは、指定された優先順位でキューから取り出されるようになります。複数のサービス要求がサービス・キューで待ち状態の場合、優先順位の高い要求からサービスが提供されます。

制限事項: この属性を実行時に更新しても、アクティブな T_SVCGRP オブジェクトには反映されません。

TA_SVCTIMEOUT:0 <= num

このサービス名に対する処理要求の時間制限(秒)。このサービスに対するサーバの処理サービス要求が要求処理時に指定時間制限値を超えると、異常終了されます (kill -9)。この属性を0に設定すると、サービスは異常終了されません。

制限事項: この属性を実行時に更新しても、アクティブな T_SVCGRP オブジェクトには反映されません。この属性値は、BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前のサイトでは適用されません。

TA_TRANTIME:0 <= num

この T_SERVICE オブジェクトに対して自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値(秒)。トランザクションモード以外の要求が受信され、サーバの T_SERVICE:TA_AUTOTRAN 属性値が "Y" のとき、トランザクションが自動的に開始されます。

制限事項: この属性を実行時に更新しても、アクティブな T_SVCGRP オブジェクトには反映されません。

TA_BUFTYPE:type1[:subtype1[,subtype2 .. . ]][;type2[:subtype3[, . . . ]]] . . .

このサービスで受け付けられるデータ・バッファのタイプとサブタイプのリスト。最大32のタイプ/サブタイプの組み合わせが可能です。BEA Tuxedo システムで提供されるデータ・バッファのタイプには、FMLFML32 (FML バッファ用)、VIEWVIEW32X_C_TYPE、または X_COMMON (FML VIEW 用)、STRING (NULL で終了する文字配列用)、および CARRAY または X_OCTET (送信時に符号化も復号化もされない文字配列用) があります。これらのタイプのうち、VIEWVIEW32X_C_TYPE、および X_COMMON にはサブタイプがあります。VIEW タイプはサービスが期待する特定の VIEW の名前を指定します。アプリケーションのタイプとサブタイプも追加できます (tuxtypes(5) 参照)。サブタイプを持つバッファ・タイプの場合、サブタイプに "*" を指定すると、サービスが対応バッファ・タイプに対するサブタイプをすべて受け付けます。

1 つのサービスが解釈できるバッファ・タイプは一定のものに限られています。すなわち、そのバッファ・タイプ・スイッチにあるものしか解釈できません (tuxtypes(5) 参照)。TA_BUFTYPE 属性値が ALL の場合、サービスはそのバッファ・タイプ・スイッチにあるすべてのバッファ・タイプを受け入れます。

タイプ名は 8 文字以下、サブタイプ名は 16 文字以下で指定することができます。タイプ名およびサブタイプ名にはセミコロン (;)、カンマ (,)、コロン (:)、およびアスタリスク (*) は使用できないので注意して下さい。

制限事項: この属性値は、このサービス名を持つアプリケーション・サービス各インスタンスがサポートしなければならないバッファ・タイプを表します。この属性値はサービス起動時に処理されるため、この属性の更新は、一致するサービス名を持つアクティブな T_SVCGRP オブジェクトがない場合のみ可能です。

TA_ROUTINGNAME:string[0..15]

この T_SERVICE オブジェクトには、指定ルーティング判定基準名があります。この属性をアクティブ時に更新すると、対応する T_SVCGRP オブジェクトすべてに反映されます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このサービスのすべてのインスタンスで、その入力メッセージ・バッファへのデジタル署名が必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてプロセスで署名が必要となります。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED:{Y | N}

Y に設定すると、このサービスのすべてのインスタンスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要となります。指定されていない場合、N がデフォルト値になります。この属性は、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが稼動するアプリケーションにのみ適用されます。

TA_ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル T_DOMAIN クラス、T_MACHINE クラス、T_GROUP クラス、および T_SERVICE クラスのいずれでも指定できます。特定のレベルで TA_ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてプロセスで暗号化が必要となります。

制限事項

なし

T_SVCGRP クラスの定義

概要

T_SVCGRP クラスは、アプリケーション内のサービス/グループのコンフィギュレーションおよび実行時属性を表します。コンフィギュレーションおよび実行時属性値は環境設定済みのサービス/グループを識別し、特性付けます。また、各オブジェクトに対応する統計およびリソースを実行時に追跡します。

T_SERVICE クラス、T_SVCGRP クラス共にアプリケーション内のサービス名に対する起動時属性設定を定義します。新規にサービスがアクティブ化(宣言)されると、サーバの初期起動または tpadvertise() 呼び出しをするため、以下の順序でサービス開始時に使用する属性値を決定します。

  1. コンフィギュレーションが一致する T_SVCGRP オブジェクトが存在する場合 (サービス名とサービス・グループ一致)、このオブジェクトで定義された属性を 使用して、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションを行います。

  2. 1 に該当しない場合、コンフィギュレーションが一致する T_SERVICE オブジェク トが存在する場合(サービス名とサービス・グループ一致)、このオブジェクト で定義された属性を使用して、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーショ ンを行います。

  3. 2 に該当しない場合、環境設定済みの T_SVCGRP オブジェクトのいずれかの TA_SERVICENAME 属性値が一致する場合、最初に検出されたオブジェクトを使用 して、宣言サービスの初期コンフィギュレーションを行います。

  4. 上記ケースがいずれも該当しない場合、サービス属性に対するシステム・デフォ ルト値を使用して、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションを行いま す。

アプリケーション・サービス対するコンフィギュレーション属性の指定はすべて省略可能です。つまり、サービス起動時にサーバが宣言したサービスは、コンフィギュレーション値が未指定の場合、確立されたデフォルト・サービス値を使用します(サービス起動時に属性値を識別する方法については、上記を参照)。サーバが提示するサービス名は実行時に作成され (buildserver(1) 参照)、サーバ・オブジェクトにコマンド行オプションが指定されると、こちらが優先されます (T_SERVER:TA_CLOPT および servopts(5) 参照)。

いったん T_SVCGRP オブジェクトがアクティブになると、T_SVCGRP クラスでのみ表現されるようになります。サービスを提示するグループ内に複数のサーバがある場合、実行時に特定のサービス名/グループ名の組み合わせは複数の T_SVCGRP クラスに対応されます。

属性表

TM_MIB(5): T_SVCGRP クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_SERVICENAME(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_SRVGRP(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_GRPNO(k)

long

r--r--r--

1 <= num < 30,000

N/A

TA_STATE(k)

string

rwxr-xr--

GET:"{ACT | INA | SUS | PAR}"

SET:"{NEW | INV | ACT | INA | SUS}"

N/A

N/A

TA_AUTOTRAN

string

rwxr-xr--

"{Y | N}"

"N"

TA_LOAD

long

rwxr-xr--

1 <= num < 32,768

50

TA_PRIO

long

rwxr-xr--

1 <= num < 101

50

TA_SVCTIMEOUT

long

rwyr-yr--

0 <= num

0

TA_TRANTIME

long

rwxr-xr--

0 <= num

30

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_RQADDR(*)

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

TA_SRVID(*)

long

R--R--R--

1 <= num < 30,001

N/A

TA_SVCRNAM

string

R-XR-XR--

string[1..15]

(注 2)

TA_BUFTYPE

string

r--r--r--

string[1..256]

N/A

TA_ROUTINGNAME

string

r--r--r--

string[0..15]

N/A

TA_SVCTYPE(k)

string

r--r--r--

"{APP | CALLABLE | SYSTEM}"

"APP"

T_SVCGRP クラス: ローカル属性

TA_NCOMPLETED

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NQUEUED

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(r) - オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW
(*) - GET/SET キー、SET 操作では 1 つ以上必要 (注 1)


 

注 1 アドレス指定するオブジェクトを一意に識別するには、このクラスでの SET 操作で十分なキー・フィールドを指定する必要があります。オブジェクトがアクティブであれば、TA_RQADDR または TA_SRVID を指定した TA_SERVICENAME または TA_SRVGRP キー・フィールドを追加する必要があります。アクティブなオブジェクトを変更すると、そのオブジェクト、および関連する環境設定レコードに影響がありますが、同一のコンフィギュレーション・レコードから実行時属性を発生させた他のアクティブ・オブジェクトには影響ありません。
注 2 この属性値を指定しないと、TA_SERVICENAME と見なされます。

属性の意味

TA_SERVICENAME:string[1..15]

サービス名。

TA_SRVGRP:string[1..30]

サーバ・グループ名。サーバ・グループ名にはアスタリスク (*)、カンマ (,)、コロン (:)を入れることはできません。サービス起動時に使用するサービス属性の検索順序については、上記 T_SVCGRP OVERVIEW セクションで説明されています。

TA_GRPNO:1 <= num < 30,000

サーバ・グループ番号

TA_STATE:

GET:{ACTive | INActive | SUSpended | PARtitioned}

GET 操作は、選択した T_SVCGRP オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報および実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

T_SVCGRP 属性と TA_SRVID 属性に対して返された値で識別されるサーバ内で、TA_SRVGRP オブジェクトがアクティブです。返された属性値は、サービスの現在の実行時インスタンスを示し、一時的に更新されてもコンフィギュレーション・インスタンスには反映されません。

INActive

T_SVCGRP が定義され、アクティブではありません。

SUSpended

T_SVCGRP オブジェクトが定義され、アクティブで、現在中断されています。この状態では、アプリケーションからこのサービスにアクセスすることはできません。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

PARtitioned

T_SVCGRP オブジェクトが定義され、アクティブで、現在アプリケーションのマスタ・サイトから切り離されています。この状態では、アプリケーションからこのサービスにアクセスすることはできません。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。


 

SET:{NEW | INValid | ACTive | INActive | SUSpended}

SET 操作は、選択した T_SVCGRP オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報と実行時情報を更新します。サービス・オブジェクトを実行時に変更すると、複数のアクティブなサーバに影響を及ぼします。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

NEW

アプリケーションに対する T_SVCGRP オブジェクトを作成します。状態の変更は、INValid 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

制限事項: 環境設定がされていないサービスが、これらを宣言しているサーバによってまだアクティブな状態になっている場合があります。この場合、このサービス・クラスの状態は ACTive で、更新できません。

unset

既存の T_SVCGRP オブジェクトを変更します。INValid 状態ではこの組み合わせは使用できません。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

アプリケーションに対する T_SVCGRP オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

T_SVCGRP オブジェクトをアクティブ化(宣言)します。INActiveSUSpendedINValid 時のみ状態変更が可能です。状態変更では、TA_SRVID または TA_RQADDR のいずれかを指定しなければなりません。この状態の推移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッションが考慮されます(--x--x--x)。正常終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

制限事項: 予約文字列"."で始まるサービス名 (TA_SERVICENAME) の場合、状態変更は許可されません。

INActive

T_SVCGRP オブジェクトを非アクティブ化します。状態の変更は、SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了の場合は、オブジェクトは INActive(環境設定済みのエントリ)または INValid(環境未設定エントリ)状態のいずれかになります。

制限事項: 予約文字列"_"で始まるサービス名 (TA_SERVICENAME) の場合、状態変更は許可されません。

SUSpended

T_SVCGRP オブジェクトを中断します。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。

制限事項: 予約文字列"_"で始まるサービス名 (TA_SERVICENAME) の場合、状態変更は許可されません。

TA_AUTOTRAN:{Y | N}

要求が既にトランザクションモード以外の場合、このサービスに対してサービス要求メッセージが受信されると、自動的にトランザクションを開始します ("Y")。

TA_LOAD:1 <= num < 32,768

この T_SVCGRP オブジェクトは、システムに対する負荷を設定します。ロード・バランシングを行うために、サービスロードが使用されます。すなわち、追加されている作業ロードが高いキューは新規要求に対してあまり選択されません。

TA_PRIO:1 <= num < 101

この T_SVCGRP オブジェクトには、キューから取り出す優先順位が設定されています。複数のサービス要求がサービス・キューで待ち状態の場合、優先順位の高い要求からサービスが提供されます。

TA_SVCTIMEOUT:0 <= num

このサービス名に対する処理要求の時間制限(秒)。このサービスに対するサーバの処理サービス要求が要求処理時に指定時間制限値を超えると、異常終了されます(kill -9)。この属性を0に設定すると、サービスは異常終了されません。

制限事項: この属性値は、BEA Tuxedo リリース 4.4.2 以前のサイトでは適用されません。

TA_TRANTIME:0 <= num

この T_SVCGRP オブジェクトに対して自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値(秒)。トランザクションモード以外の要求が受信され、サーバの T_SVCGRP:TA_AUTOTRAN 属性値が "Y" のとき、トランザクションが自動的に開始されます。

TA_LMID:LMID

このサービスを提示するアクティブなサーバが動作する現在の論理マシン。

TA_RQADDR:string[1..30]

このサービスを提示するアクティブなサーバの要求キューのシンボリック・アドレス。この属性の詳細については、T_SERVER:TA_RQADDR を参照してください。

TA_SRVID:1 <= num < 30,001

このサービスを提示するアクティブなサーバの(サーバ・グループ内で)一意なサーバ識別番号。この属性のについては、T_SERVER:TA_SRVID を参照してください。

TA_SVCRNAM:string[1..15]

このサービスに対する要求を処理するために割り当てられた対応するサーバ内の関数名。SET 要求時、サーバがそのシンボル・テーブルを使用して関数名を関数にマップし、正常にサービスを宣言できなければなりません。状況によっては(たとえば、サーバで直接 tpadvertise() を呼び出す場合)、ACTive サービス・オブジェクトの関数名は不明となり、文字列 "?" が属性値として返されます。

制限事項: この属性は、INActive から ACTive への状態変更時にのみ設定されます。

TA_BUFTYPE:string[1..256]

このサービスで受け付けられる環境設定済みのバッファ・タイプ。

制限事項: この属性は、対応する T_SERVICE クラス・オブジェクト経由でのみ設定可能です。

TA_ROUTINGNAME:string[0..15]

ルーティング条件の名前。

制限事項: この属性は、対応する T_SERVICE クラス・オブジェクト経由でのみ設定可能です。

TA_NCOMPLETED:0 <= num

アクティベイト(宣言)されてから検索された ACTive、または SUSpended オブジェクトに関しての完了したサービス要求の数。

制限事項: この属性は、T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "Y" に設定されている場合のみ返されます。

TA_SVCTYPE:{APP | CALLABLE | SYSTEM}

サービスのタイプ。APP は、アプリケーション定義のサービス名を示します。CALLABLE はシステム提供の呼び出し可能サービスを示します。SYSTEM はシステム提供でシステム呼び出し可能なサービスを意味します。SYSTEM サービスはアプリケーション・クライアントやサーバから直接アクセスできません。GET キー・フィールドとして使用する場合は、"|" で区切られたリストを使用して、1 要求に対するサービス・グループ・エントリの複数のタイプを検索します。デフォルトでは、APP サービスのみ検索されます。

現在このサービスへのキューに登録されている要求の数。この属性は追加時に増加し、サーバが要求を削除すると減少します。

制限事項: この属性は、T_DOMAIN:TA_MODEL 属性が SHM に、T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "Y" に設定されている場合のみ返されます。

TA_NQUEUED:0 <= num < 32,768

現在このサービスへのキューに登録されている要求の数。この属性は追加時に増加し、サーバが要求を削除すると減少します。

制限事項: この属性は、T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性が "Y" に設定されている場合のみ返されます。

制限事項

なし

T_TLISTEN クラスの定義

概要

T_TLISTEN クラスは、分散アプリケーションに対する、BEA Tuxedo システムのリスナ・プロセスの実行時属性を表します。

属性表

TM_MIB(5): T_TLISTEN クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_STATE(k)

string

R--R--R--

GET:"{ACT|INA}"

SET:N/A

N/A

N/A

(k) - GET キー・フィールド


 

属性の意味

TA_LMID:LMID

論理マシン識別子。

TA_STATE:

GET:{INActive | ACTive}

GET 操作は、選択した T_TLISTEN オブジェクトに対する実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

INActive

T_TLISTEN オブジェクトは非アクティブ。

ACTive

T_TLISTEN オブジェクトはアクティブ。


 

SET:

SET 操作は、このクラスでは許可されません。この属性は、対応する T_SERVICE クラス・オブジェクト経由でのみ設定可能です。

制限事項

このクラスは、tpadmcall() インターフェイスからは利用不可能です。

T_TLOG クラスの定義

概要

T_TLOG クラスは、トランザクション・ログのコンフィギュレーションおよび実行時属性を表します。このクラスでは、ユーザはアプリケーション内のログを操作可能、すなわち、作成、削除、移行などを行うことができます。

属性表

TM_MIB(5): T_TLOG クラス定義の属性表

属性 (注 1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_LMID(*)

string

r--r--r--

LMID

N/A

TA_STATE(k)

string

r-xr-xr--

GET:"{ACT | INA | WAR}"

SET:"WAR"

N/A

N/A

TA_TLOGCOUNT

long

r-xr-xr--

1 <= num

N/A

TA_TLOGINDEX

long

r-xr-xr--

0 <= num

N/A

TA_GRPNO(k)

long

r--r--r--

1 <= num < 30,000

(注2)

TA_TLOGDATA

string

r-xr-xr--

string[1..256]

(注2)

(k) - GET キー・フィールド
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注 1 T_TLOG クラスの属性は、すべてローカル属性です。
注 2 T_TLOG クラスの各オブジェクトで、1つ以上の TA_GRPNO 属性または TA_TLOGDATA 属性が返されます。特定のオブジェクトに属する各属性の値は、TA_TLOGINDEX で始まる TA_TLOGCOUNT 発生数です。

属性の意味

TA_LMID:LMID

トランザクション・ログ論理マシン識別子。

TA_STATE:

GET:{ACTive | INActive | WARmstart}

GET 操作は、選択した T_TLOG オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報および実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

トランザクション・ログが存在し、サイトで準備されたトランザクションに対するコミット・レコードをアクティブに記録しています。これは、関連するアクティブな T_MACHINE オブジェクトに対応します。

INActive

トランザクション・ログが存在しますが、現在非アクティブです。非アクティブな関連 T_MACHINE オブジェクトに対応し、サイトで tlisten(1) プロセスを動作中の場合のみ返されます。それ以外の場合、サイトは接続不可能で、オブジェクトは返されません。

WARmstart

トランザクション・ログが存在し、現在アクティブで、ウォームスタート処理にマークされています。ウォームスタート処理は、次のサーバ・グループがサイトで開始されるときに発生します。この状態は、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。


 

SET:{WARmstart}

SET 操作は、選択した T_TLOG オブジェクトに対するコンフィギュレーション情報と実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

unset

T_TLOG オブジェクトを変更します。ACTive 時でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。このクラスで可能なオブジェクト変更は、トランザクション・ログへの追加のみです。この場合、TA_TLOGINDEX および TA_TLOGCOUNT は追加される TA_TLOGDATA を示します。

WARmstart

T_TLOG オブジェクトのウォームスタートを開始します。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常終了の場合は、オブジェクトは WARmstart 状態になります。


 

TA_TLOGCOUNT:1 <= num

トランザクション・ログ・データ・レコードをカウント、検索、および追加する数 (TA_TLOGDATA)。状態変更を指定した SET 操作では、この属性は無視されます。状態変更を指定しない有効な SET 操作の場合、この属性はアクティブなトランザクション・ログに追加されるログ・レコード数を示します。TA_GRPNOTA_TLOGDATA も指定しない GET 操作は、使用中のログ・レコードの数を返します。TA_GRPNO のみを指定した GET 操作は、使用中のログ・レコードの数と、指定されたグループに対応するコーディネータ・グループを返します。TA_TLOGDATA ("") のみを指定した GET 操作は、使用中のログ・レコードの数を返し、これらのログ・レコードに対応する TA_TLOGDATA 属性と TA_GRPNO 属性の配列を設定します。TA_GRPNOTA_TLOGDATA("") の両方を指定した GET 操作は、使用中のログ・レコードの数と、指定されたグループに一致するコーディネータ・グループを返し、これらのログ・レコードに対応する TA_TLOGDATA 属性と TA_GRPNO 属性の配列を設定します。

TA_TLOGINDEX:0 <= num

このオブジェクトに対応する最初のオブジェクトに固有な属性値のインデックス (TA_GRPNO および TA_TLOGDATA)。

TA_GRPNO:1 <= num < 30,000

トランザクション・コーディネータ・グループ番号。

TA_TLOGDATA:string[1..256]

フォーマット済みトランザクション・ログ・エントリ。この属性値は直接解釈すべきではありません。むしろ、サーバ・グループ移行の一環で、ログ・レコードの移行の手段としてのみ使用してください。

制限事項

なし

T_TRANSACTION クラスの定義

概要

T_TRANSACTION クラスは、アプリケーション内のアクティブなトランザクションの実行時属性を表します。

属性表

TM_MIB(5): T_TRANSACTION クラス定義の属性表

属性 (注 1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_COORDLMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_TPTRANID(*)

string

R--R--R--

string[1..78]

N/A

TA_XID(*)

string

R--R--R--

string[1..78]

N/A

TA_STATE(k)

string

R-XR-XR--

GET:"{ACT | ABY | ABD | COM | REA | DEC | SUS}"

SET:"ABD"

N/A

N/A

TA_TIMEOUT

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_GRPCOUNT

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_GRPINDEX

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_GRPNO

long

R--R--R--

1 <= num < 30,000

(注2)

TA_GSTATE

long

R--XR--XR--

GET: "PREP|PABT|PCOM"

SET:"{HCO|HAB}"

N/A

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(*) - GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


 

注 1 T_TRANSACTION クラスの属性は、すべてローカル属性です。

注 2 T_TRANSACTION クラスの各オブジェクトでは、1 つ以上の TA_GRPNO 属性が返されます。特定のオブジェクトに属する各属性の値は、TA_GRPINDEX で始まる TA_GRPCOUNT 発生数です。

属性の意味

TA_COORDLMID:LMID

トランザクションを調整するサーバ・グループの論理マシン識別子。

TA_LMID:LMID

検索マシンの論理マシン識別子。トランザクション属性は主にサイトにローカルであり、トランザクション管理サーバ(TMS)により共通トランザクション識別子で調整されます。

TA_TPTRANID:string[1..78]

文字列表現にマップされた tpsuspend() から返されるトランザクション識別子。等号比較の場合を除き、ユーザはこのフィールドのデータを直接解釈することはできません。

TA_XID:string[1..78]

文字列表現にマップされた tx_info() から返されるトランザクション識別子。等号比較の場合を除き、ユーザはこのフィールドのデータを直接解釈することはできません。

TA_STATE:

GET:{ACTive | ABortonlY | ABorteD | COMcalled | REAdy | DECided | SUSpended}

GET 操作は、選択した T_TRANSACTION オブジェクトに対する実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。同一グローバル・トランザクションに付属する別個のオブジェクト(同等のトランザクション識別子)は状態が異なることがあります。一般的に、調整元サイトで示される状態 (TA_COORDLMID) は本当のトランザクション状態です。例外は調整元以外のサイトがトランザクション状態を ABortonlY に遷移させる条件を通知する場合です。この遷移は最終的に調整元サイトに伝達され、トランザクションがロールバックされます。しかし、この変更は即時には調整元サイトに反映されません。状態はすべて、パーミッションの決定に際しては ACTive と同等です。

PREPrepare

トランザクション処理中に xa_end (TMSUSPEND) を呼び出したサーバがトランザクション・グループに含まれ、コミット処理が開始されていることを示します。この状態は、xa_end (TMSUSPEND) を呼び出したすべてのサーバが xa_end (TMSUCESS) を呼び出してグループの状態が READy になるまで、またはターゲット・サーバのいずれかがトランザクションをロールバックしてグループの状態が PostABorT または ABorteD のいずれかになるまで続きいます。

PostABorT

サーバは xa_end (TPFAIL) を呼び出しているが、TMS はまだ xa_rollback() を呼び出していないことを示します。つまり、xa_end (TMSUSPEND) を呼び出した別のサーバが、関連の CORBA オブジェクトをクリーン・アップするために TMS から通知を受けていることを示します。

PostCOMmit

実装されていません。


 

SET:{ABorteD}

SET 操作は、選択した T_TRANSACTION オブジェクトに対する実行時情報を更新します。次に、SET 要求で TA_STATE に設定できる値の意味を説明します。記述されていない状態を設定することはできません。

unset

既存の T_TRANSACTION オブジェクトを変更します。この組み合わせは REAdy 時にのみ可能で、個別のグループの状態を更新するために用いられます(以降の TA_GSTATE 参照)。正常終了すると、オブジェクトの状態は変わりません。

ABorteD

アプリケーションに対する T_TRANSACTION を中途終了します。ACTiveABortonlY、および COMcalled 時のみ状態変更が可能です。正常終了の場合は、オブジェクトは ABorteD 状態になります。


 

TA_TIMEOUT:1 <= num

検索サイトでトランザクションがタイムアウトになるまでに残っている時間(秒)。この属性値はトランザクション状態 (TA_STATE) が ACTive の場合のみ返されます。

TA_GRPCOUNT:1 <= num

検索サイトから返された情報により、トランザクション内の参加者として識別されたグループ数。

TA_GRPINDEX:1 <= num

このオブジェクトに対応する最初のグループ固有の属性値 (TA_GRPNO および TA_GSTATE) のインデックス。

TA_GRPNO:1 <= num < 30,000

参加グループのグループ番号。

TA_GSTATE:

GET: {ACTive|ABorteD|ReaDOnly|REAdy|HCOmmit|HABort|DONe}

GET 操作は、指定グループに付属する、選択された T_TRANSACTION オブジェクトに対する実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_GSTATE の意味を示します。記述されていない状態は返されません。同一グローバル・トランザクションに付属する別個のオブジェクト (同等のトランザクション識別子) は、グループごとに状態が異なる場合があります。一般的に、グループのサイトで示される状態は、グループのトランザクションへの本当の参加状態を示しています。例外は、調整元のサイトがトランザクションをアボートすることを決定し、各参加グループの状態を ABorteD に設定する場合です。この遷移はグループのサイトに伝達され、トランザクション内のグループの作業がロールバックされますが、すぐには反映されないことがあります。

ACTive

トランザクションは指定されたグループでアクティブです。

ABorteD

トランザクションは、ロールバックされるように識別され、指定されたグループに対してロールバックが開始されました。

ReaDOnly

このグループでは、2 フェーズ・コミットの第 1 フェーズが正常に完了し、リソース・マネージャで読み取り操作のみが実行されたため、コミットの第 2 フェーズを実行する必要はありません。

REAdy

このグループでは、2 フェーズ・コミットの第 1 フェーズが正常に完了し、コミットされる用意ができています。

HCOmmit

このグループはヒューリスティックにコミットされました。これは、トランザクションの最終結果と一致する場合、または一致しない場合があります。

HABort

これは、トランザクションの最終結果と一致する場合、または一致しない場合があります。

DONe

このグループでは、2 フェーズ・コミットの第 2 フェーズが完了しました。


 

SET: {HCOmmit|HABort}

SET 操作は、選択した T_TRANSACTION オブジェクト内の発行要求の最初のグループに対する実行時情報を更新します。下に示した状態は、SET 要求で TA_GSTATE に設定できる値の意味を示します。記述されていない状態を設定することはできません。状態遷移は、グループのサイトを表すオブジェクト (TA_LMID) 内で実行される場合のみ可能です。

HCOmmit

グループの作業を、指定されたトランザクションの一部としてヒューリスティックにコミットします。状態の変更は、TA_GSTATEREAdyTA_STATEREAdy、かつ指定したグループが調整元サイト上にない場合のみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトは HCOmmit 状態になります。

HABort

グループの作業を、指定されたトランザクションの一部としてヒューリスティックにロールバックします。状態の変更は、TA_GSTATEACTive または REAdyTA_STATEREAdy、かつ指定したグループが調整元サイト上にない場合のみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトは HCOmmit 状態になります。


 

制限事項

なし

T_ULOG クラスの定義

概要

T_ULOG クラスは、アプリケーション内の userlog() ファイルの実行時属性を表します。

属性表

TM_MIB(5): T_ULOG クラス定義の属性表

属性(注 1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

(注2)

TA_PMID(x)

string

R--R--R--

string[1..30]

(注2)

TA_MMDDYY(k)

long

R--R--R--

mmddyy

Current date

TA_STATE

string

R--R--R--

GET:"ACT"

SET:N/A

N/A

N/A

TA_ULOGTIME(k)

long

R--R--R--

hhmmss

000000

TA_ENDTIME(k)

long

K--K--K--

hhmmss

235959

TA_ULOGLINE(k)

long

R--R--R--

1 <= num

1

TA_ULOGMSG(x)

string

R--R--R--

string[1..256]

N/A

TA_TPTRANID(k)

string

R--R--R--

string[1..78]

N/A

TA_XID(k)

string

R--R--R--

string[1..78]

N/A

TA_PID(k)

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_THREADID

integer

r--r--r--

0 <= num

NA

TA_CONTEXTID(k)

long

r--r--r--

-2 <= num < 30,000

N/A

TA_SEVERITY(x)

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

TA_ULOGCAT(x)

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

TA_ULOGMSGNUM(k)

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_ULOGPROCNM(x)

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

(k) - GET キー・フィールド
(x) - 正規表現の GET キー・フィールド


 

注 1 T_ULOG クラスの属性は、すべてローカル属性です。
注 2 TA_LMID は、システムがどのアプリケーション・ログ・ファイルにアクセスするかを決定する際に必要なフィールドです。戻りレコードを指定マシン上で動作するプロセスが作成した戻りレコードに制限するために使用するのではありません。複数のマシンがネットワーク接続によるファイル・システム経由でログ・ファイルを共有するような場合、「キー」フィールドとして特定の値を指定しても、複数の TA_LMID 値が返されます。同様の理由で、TA_PMID は要求を特定のマシンに指定する際に考慮されるではなく、どのレコードを返すか決定するために使用されます。この機能条件では、TA_PMID を正規表現のキー・フィールドとして使用した方が便利です。

属性の意味

TA_LMID:LMID

検索マシンの論理マシン識別子。

TA_PMID:string[1..30]

物理マシンの識別子。

TA_MMDDYY:mmddyy

アクセス対象に決定されたユーザ・ログ・ファイルの日付。

TA_STATE:

GET:{ACTive}

GET 操作は、選択した T_ULOG オブジェクトに対する実行時情報を検索します。下に示した状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。

ACTive

返されたオブジェクトが既存のユーザ・ログ・ファイルを指定論理マシンに反映させます。


 

SET:

SET 操作は、このクラスでは許可されません。

TA_ULOGTIME:hhmmss

このオブジェクトで表現されるユーザ・ログ・メッセージの時刻。この属性の値は、時間を 10,000 倍して分を 100 倍した値に加算し、最後に秒を加算して計算されます。キー・フィールドとして実行時、この属性はメッセージに対するアクセスする時間範囲の開始時間を表します。

TA_ENDTIME:hhmmss

このユーザ・ログ・ファイルへのアクセス時に GET 操作で考慮する最新時刻。

TA_ULOGLINE:1 <= num

ユーザ・ログ・ファイル内に返却/要求されるユーザ・ログ・メッセージの行番号。検索時にキー・フィールドとして使用した場合、この値はログ・ファイル内の開始行を示します。

TA_ULOGMSG:string[1..256]

ユーザ・ログ・ファイルと同様のユーザ・ログ・メッセージのテキスト全体。

TA_TPTRANID:string[1..78]

tpsuspend() から返されるトランザクション識別子。等号比較の場合を除き、ユーザはこのフィールドのデータを直接解釈することはできません。トランザクションに対応しないメッセージはこの属性の値として長さが 0 の文字列を検索します。

TA_XID:string[1..78]

tx_info() から返されるトランザクション識別子。等号比較の場合を除き、ユーザはこのフィールドのデータを直接解釈することはできません。トランザクションに対応しないメッセージはこの属性の値として長さが 0 の文字列を検索します。

TA_PID:1 <= num

ユーザ・ログ・メッセージを生成したクライアントまたはサーバのプロセス ID。

TA_THREADID:0 <= num

このユーザ・ログ・メッセージを記述したスレッドの識別子。

TA_CONTEXTID:-2 <= num < 30,000

特定のアプリケーション関連の識別子。

TA_SEVERITY:string[1..30]

メッセージのレベル(ある場合)。

TA_ULOGCAT:string[1..30]

メッセージ・カタログ中のメッセージを使用した場合には、そのカタログの名前を示します。

TA_ULOGMSGNUM:1 <= num

メッセージ・カタログ中のメッセージを使用した場合には、カタログのメッセージ番号を示します。

TA_ULOGPROCNM:string[1..30]

ユーザ・ログ・メッセージを生成したクライアントまたはサーバのプロセス名。

制限事項

検索は、対応する T_MACHINE オブジェクトも ACTive の場合にのみ行われます。

このクラスの検索には指示が必要です。すなわち TA_LMID を指定しなければなりません。ワークステーション・クライアントが書き込んだログ・レコードの検索は、クライアントが使用したログ・ファイルが当該アプリケーションの T_MACHINE クラスで定義されたマシンの 1 つで共有されている場合のみ利用可能です。それ以外の場合、このクラスではログ・レコードを利用できません。

このクラスに対する検索が完全に行われなかった場合、常に1の値の TA_MORE が返されます。この値は発行要求に対する詳細情報が利用可能であることを示します。

TM_MIB(5) に関する追加情報

診断

一般に、TM_MIB(5) とのインターフェイス時、2種類のエラーがユーザに返されます。1 つは、管理要求に対する応答を検索する 3 つの ATMI 関数 (tpcall()tpgetrply()tpdequeue()) で、いずれかが各関数で定義されたエラーを返します。エラーは該当するマニュアル・ページの記述に従って解釈します。

しかし、要求を満足させることができるシステムサービスに要求が正常に送られ、システムサービスが要求処理に障害があると判断した場合、アプリケーション・レベルのサービス障害の形で異常終了が返されます。このような場合、tpcall() および tpcall() は、tpgetrply()TPESVCFAIL に設定してエラーを返し、以下のようにエラーの詳細に示す TA_ERRORTA_STATUS、および TA_BADFLD フィールドと一緒に、元の要求を含む応答メッセージを返します。TMQFORWARD(5) 経由でシステムに転送された要求に対するサービス障害が発生すると、元の要求で識別される異常終了キューに障害応答メッセージが追加されます (TMQFORWARD に対して -d オプションが指定されたと仮定します)。

サービス障害が管理要求処理時に発生した場合、FML32 フィールドの TA_STATUS に障害のテキストによる説明が設定され、FML32 フィールドの TA_ERROR に、以下に示すように障害原因が設定されます。エラー・コードはすべてマイナス値です。

[other]

すべてのコンポーネント MIB に共通のその他のエラー・リターン・コードは、MIB(5) マニュアル・ページに記載されています。これらのエラー・コードは、ここで定義する TM_MIB(5) 固有のエラー・コードと排他関係にあります。

以下の診断コードは TA_ERROR に戻され、管理要求が正常に完了したことを示します。これらのコードはプラスの値です。

[other]

すべてのコンポーネント MIB に共通のその他のリターン・コードは、MIB(5) マニュアル・ページに記載されています。これらのリターン・コードは、ここで定義する TM_MIB(5) 固有のリターン・コードと排他関係にあります。

相互運用性

このマニュアル・ページに定義されたヘッダ・ファイルとフィールド・テーブルは BEA Tuxedo リリース 6.1以上で使用できます。これらのヘッダやテーブルで定義するフィールドはリリースが変わっても変更されません。ただし、以前のリリースで定義されていない新しいフィールドが追加される場合があります。AdminAPI には、要求を作成するために必要なヘッダ・ファイルとフィールド・テーブルがあれば、どのサイトからでもアクセスできます。

リリースの異なるサイト (いずれも BEA Tuxedo リリース 6.1 以降) が相互運用を行う場合、旧サイトに関する情報は、そのリリースの MIB リファレンス・ページで定義するとおりにアクセスおよび更新できます。この情報は、新しいリリースで利用可能な情報のサブセットになります。

移植性

BEA Tuxedo システムの MIB を使用した管理作業をサポートするために必要な既存のFML32 および ATMI 関数、さらにこのマニュアル・ページに定義するヘッダ・ファイルとフィールド・テーブルは、すべてのサポート対象ネイティブ・プラットフォームおよびワークステーション・プラットフォームで利用可能です。

使用例

次のセクションでは、tpadmcall()tpcall() を使用して、2 つのノードを持つアプリケーションのコンフィギュレーション、アクティブ化、問い合わせ、および非アクティブ化を行うコードについて説明します。ローカル環境に対して妥当な値が必要な場合は変数名を使用します。たとえば、TUXCONFIG は2つの要素を持つ文字ポインタの配列で、各要素でマシン上の TUXCONFIG ファイルの絶対パス名を識別します。

フィールド・テーブル

属性フィールド識別子にアクセスするためには、フィールド・テーブル tpadm が必要です。そのために、以下のようにシェルで入力します。

$ FIELDTBLS=tpadm 
$ FLDTBLDIR=${TUXDIR}/udataobj
$ export FIELDTBLS FLDTBLDIR

ヘッダ・ファイル

以下のヘッダ・ファイルがあります。

#include <atmi.h>
#include <fml32.h>
#include <tpadm.h>

ライブラリ

${TUXDIR}/lib/libtmib.a、${TUXDIR}/lib/libqm.a、
${TUXDIR}/lib/libtmib.so.
<rel>、${TUXDIR}/lib/libqm.so.<rel>
${TUXDIR}/lib/libtmib.lib

buildclient を使用するときは、次のようにライブラリを手動でリンクする必要があります。-L$ {TUXDIR} /lib -ltmib -lqm

初期コンフィギュレーション

以下のコードは FML32 バッファを作成し、入力します。この FML32 バッファは、処理のために tpadmcall() に渡されます。この例ではさらに tpadmcall() のリターン・コードを解釈しています。ここで示す要求はアプリケーションの初期コンフィギュレーションを作成します。

 /* バッファの割り当ておよび初期化 */
ibuf = (FBFR32 *)tpal loc("FML32", NULL, 4000);
obuf = (FBFR32 *)tpalloc("FML32", NULL, 4000);
/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_DOMAIN", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "NEW", 0);
/* T_DOMAIN クラス・オブジェクトに設定する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPTIONS, 0, "LAN,MIGRATE", 0);
Fchg32(ibuf, TA_IPCKEY, 0, (char *)&ipckey, 0);
Fchg32(ibuf, TA_MASTER, 0, "LMID1", 0);
Fchg32(ibuf, TA_MODEL, 0, "MP", 0);
/* TA_MASTER T_MACHINE クラス・オブジェクトの TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, "LMID1", 0);
Fchg32(ibuf, TA_PMID, 0, pmid[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_TUXCONFIG, 0, tuxconfig[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_TUXDIR, 0, tuxdir[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_APPDIR, 0, appdir[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_ENVFILE, 0, envfile[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_ULOGPFX, 0, ulogpfx[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_BRIDGE, 0, "/dev/tcp", 0);
Fchg32(ibuf, TA_NADDR, 0, naddr[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_NLSADDR, 0, nlsaddr[0], 0);
/* tpadmcall() を使用して処理を実行 */
if (tpadmcall(ibuf, obuf, 0) 0) {
fprintf(stderr, "tpadmcall failed:%s¥n", tpstrerror(tperrno));
/* 追加のエラー処理 */
}

2 つ目のマシンの追加

以下のコードは、上記セクションで割り当てたバッファを再利用して要求バッファを作成します。以下に示す要求は先に確立したコンフィギュレーションに別のマシンを追加します。

/* 要求バッファをクリア */
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));
/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_MACHINE", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "NEW", 0);
/* T_MACHINE クラス・オブジェクトに設定する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, "LMID2", 0);
Fchg32(ibuf, TA_PMID, 0, pmid[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_TUXCONFIG, 0, tuxconfig[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_TUXDIR, 0, tuxdir[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_APPDIR, 0, appdir[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_ENVFILE, 0, envfile[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_ULOGPFX, 0, ulogpfx[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_BRIDGE, 0, "/dev/tcp", 0);
Fchg32(ibuf, TA_NADDR, 0, naddr[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_NLSADDR, 0, nlsaddr[1], 0);

tpadmcall(...) /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

2 つ目のマシンのバックアップ・マスタの作成

既存バッファを再利用して新規にコンフィギュレーション済みの 2 つ目のマシンをこのアプリケーションのバックアップ・マスタ・サイトとして識別します。

/* 要求バッファをクリア */
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_DOMAIN", 0);

/* TM_MIB(5) T_DOMAIN 属性の変更を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_MASTER, 0, "LMID1,LMID2", 0);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

2 つのサーバ・グループの追加

バッファを再利用して 2 つの要求を作成します。1 つは 1 つのサーバ・グループをコンフィギュレーション済みのアプリケーションに追加する要求です。もう一方の要求は単に既存の入力バッファの必要なフィールドを変更するだけなので注意して下さい。

/* 要求バッファをクリア */
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_GROUP", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "NEW", 0);

/* 最初のグループを定義する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SRVGRP, 0, "GRP1", 0);
Fchg32(ibuf, TA_GRPNO, 0, (char *)&grpno[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, "LMID1,LMID2", 0);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

/* 2 つ目のグループを定義する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SRVGRP, 0, "GRP2", 0);
Fchg32(ibuf, TA_GRPNO, 0, (char *)&grpno[1], 0);
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, "LMID2,LMID1", 0);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

各グループに対して 1 つのサーバを追加

割り当て済みのバッファを再利用し、グループごとに 1 つのサーバをコンフィギュレーション済みのアプリケーションに追加します。

/* 要求バッファをクリア */ Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_SERVER", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "NEW", 0);

/* 最初のサーバを定義する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SRVGRP, 0, "GRP1", 0);
Fchg32(ibuf, TA_SRVID, 0, (char *)&srvid[0], 0);
Fchg32(ibuf, TA_SERVERNAME, 0, "ECHO", 0)

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

/* 2 つ目のサーバを定義する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SRVGRP, 0, "GRP2", 0);
Fchg32(ibuf, TA_SRVID, 0, (char *)&srvid[1], 0);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

ルーティング基準の追加

ルーティング基準定義を追加します。ルーティング基準は、tpcall() インターフェイスを使用して同様の操作により、動作中のアプリケーションに動的に追加することもできます。

/* 要求バッファをクリア */
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_ROUTING", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "NEW", 0);

/* ルーティング基準を定義する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_ROUTINGNAME, 0, "ECHOROUTE", 0);
Fchg32(ibuf, TA_BUFTYPE, 0, "FML", 0);
Fchg32(ibuf, TA_FIELD, 0, "LONG_DATA", 0);
Fchg32(ibuf, TA_RANGES, 0, "MIN-100:GRP1,100-MAX:GRP2", 26);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

サービス定義の追加

上記で定義したルーティング基準に、宣言されたサービス名をマップするサービス・オブジェクトを定義します。

/* 要求バッファをクリア */ Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_SERVICE", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "NEW", 0);

/* サービス・エントリを定義する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SERVICENAME, 0, "ECHO", 0);
Fchg32(ibuf, TA_ROUTINGNAME, 0, "ECHOROUTE", 0);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

マスタ・サイト Admin の起動

T_DOMAIN クラス・オブジェクトの状態を ACTIVE に設定してマスタ・サイト管理プロセス (DBBL、BBL、BRIDGE) を起動します。

/* 要求バッファをクリア */ Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_DOMAIN", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "ACT", 0);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

アクティブなアプリケーション管理への切り替え

これでアプリケーションがアクティブになりました。次は、アプリケーションに参加し、tpcall() インターフェイスを使用して AdminAPI 要求を作成します。

/* システムがアクティブなので、システムに管理者として参加 */ 
tpinfo = (TPINIT *)tpalloc("TPINIT", NULL, TPINITNEED(0));
sprintf(tpinfo->usrname, "appadmin");
sprintf(tpinfo->cltname, "tpsysadm");
if (tpinit(tpinfo) < 0) {
fprintf(stderr, "tpinit() failed:%s¥n", tpstrerror(tperrno));
/* 追加のエラー処理 */
}

/* 型付きバッファとしてバッファを再初期化 */
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));
Finit32(obuf, Fsizeof32(obuf));

残りのアプリケーションの起動

アプリケーションの残り部分を起動します。管理者ユーザは要求の TA_FLAGS 属性にある TMIB_NOTIFY フラグを設定して、各サーバをブートしようとする直前または直後に、任意通知型メッセージを送信するよう要求します。この例は tpcall() からのエラー・リターンの処理を示します。

/* 要求バッファをクリア */ Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_MACHINE", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "RAC", 0);

/* マシンを識別する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, "LMID1", 0);

/* /AdminAPI を呼び出し、結果を解釈 */
if (tpcall(".TMIB", (char *)ibuf, 0, (char **)&obuf, &olen, 0) <
0) { fprintf(stderr, "tpcall failed:%s¥n", tpstrerror(tperrno));
if (tperrno == TPESVCFAIL) {
Fget32(obuf,TA_ERROR,0,(char *)&ta_error,NULL);
ta_status = Ffind32(obuf, TA_STATUS, 0, NULL);
fprintf(stderr, "Failure:%ld, %s¥n",
ta_error, ta_status);

/* 追加のエラー処理 */
}

サーバ状態の問い合わせ

アクティブなサーバ状態の問い合わせを作成します。

/* 要求バッファをクリア */ Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "GET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_SERVER", 0);
flags = MIB_LOCAL;
Fchg32(ibuf, TA_FLAGS, 0, (char *)&flags, 0);

/* マシンを識別する TM_MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_SRVGRP, 0, "GRP1", 0);
Fchg32(ibuf, TA_SRVID, 0, (char *)&srvid[0], 0);

tpcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

アプリケーションの非アクティブ化

各マシンの状態を INACTIVE に設定してアプリケーションを非アクティブ化します。この操作でも TMIB_NOTIFY フラグが使用可能です。

/* 要求バッファをクリア */
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));

/* 最初にリモート・マシンをシャットダウン */
/* 要求タイプを定義する MIB(5) 属性を設定 */
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_MACHINE", 0);
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, "LMID2", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "INA", 0);

tpcall(....); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

/* 次は、マスタ・マシンのアプリケーション・サーバ */
flags = TMIB_APPONLY;
Fchg32(ibuf, TA_FLAGS, 0, (char *)&flags, 0);
Fchg32(ibuf, TA_LMID, 0, "LMID1", 0);

tpcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

/* アクティブ・アプリケーション・アクセスを終了 */
tpterm();

/* 最後にマスタ管理プロセスを終了 */
Finit32(ibuf, Fsizeof32(ibuf));
Fchg32(ibuf, TA_OPERATION, 0, "SET", 0);
Fchg32(ibuf, TA_CLASS, 0, "T_DOMAIN", 0);
Fchg32(ibuf, TA_STATE, 0, "INA", 0);

tpadmcall(...); /* 詳細なエラー処理については、上記の例を参照する */

ファイル

${TUXDIR}/include/tpadm.h、${TUXDIR}/udataobj/tpadm

関連項目

tpacall(3c)tpalloc(3c)tpcall(3c)tpdequeue(3c)tpenqueue(3c)tpgetrply(3c)tprealloc(3c)FML 関数の紹介Fadd、Fadd32(3fml)Fchg、Fchg32(3fml)Ffind、Ffind32(3fml)MIB(5)WS_MIB(5)

『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』

『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』

『C 言語を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

『FML を使用した BEA Tuxedo アプリケーションのプログラミング』

 

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