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Tuxedo の相互運用性
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相互運用性と共存
以下の節では、BEA Tuxedo 8.1 と、BEA Tuxedo ソフトウェアの旧リリース、BEA WebLogic Enterprise、およびサード・パーティ製品との相互運用性について説明します。
相互運用性の定義
相互運用性とは、ここで定義するように、BEA Tuxedo ソフトウェアの現在のリリースがネットワーク上で BEA Tuxedo リリース 8.0 以前のソフトウェアまたは BEA WebLogic Enterprise release 5.1 ソフトウェアと通信できることです。また、ドメイン内の相互運用性とドメイン間の相互運用性とは、次のことを意味しています。
複数のマシンで構成されている BEA Tuxedo ドメイン (アプリケーション) での、BEA Tuxedo リリース 8.1 ソフトウェアを実行しているマシンと、BEA Tuxedo 8.0 以前のソフトウェアまたは BEA WebLogic Enterprise 5.1 ソフトウェアを実行しているマシンとの相互運用性。複数マシンのドメイン・コンフィギュレーションでは、マシンは Tuxedo ブリッジ・プロセスを通じて会話します。
異なるリリースの Tuxedo システム・ソフトウェアを実行する複数のマシンで構成された Tuxedo ドメインでは、マスタ・マシン (およびマスタ・バックアップ) がそのドメインで最上位リリースの Tuxedo システム・ソフトウェアを実行しなければなりません。したがって、この Tuxedo ドメインは、「BEA Tuxedo リリース 8.1 ソフトウェアを実行する BEA Tuxedo ドメイン」と見なされます。
BEA Tuxedo リリース 8.1 ソフトウェアを実行している BEA Tuxedo ドメインと、BEA Tuxedo 8.0 以前のソフトウェアまたは BEA WebLogic Enterprise 5.1 ソフトウェアを実行しているドメインとの相互運用性。複数ドメイン (Domains) コンフィギュレーションでは、ドメインは Tuxedo ドメイン・ゲートウェイ・プロセスを通じて会話します。
ドメイン内の相互運用性
次の 2 つのドメイン内グループでは、メッセージ交換とプロトコルの互換性が存在します。
図 1-1 ドメイン内グループ
BEA Tuxedo 8.1 は、Tuxedo 8.0、7.1、および 6.5 と同じドメイン内で共存できます。BEA Tuxedo 8.1 は、Tuxedo 8.0 および WebLogic Enterprise 5.1 と同じドメイン内で共存できます。 どちらの環境でも、アプリケーション・クライアントとアプリケーション・サーバ間のトランザクション・コンテキスト (トランザクション状態情報) とセキュリティ・コンテキスト (ユーザ ID) の伝達が完全にサポートされます。また、どちらの環境でも管理が完全にサポートされます。
ドメイン間の相互運用性
次の 3 つのドメイン間グループでは、メッセージ交換とプロトコルの互換性が存在します。
図 1-2 ドメイン間シナリオ 1
それぞれのシナリオでは、あるドメイン内のマシンで実行されているTuxedo ドメイン (TDomain) ゲートウェイ・プロセスは、ほかのドメイン内のマシンで実行されている TDomain ゲートウェイ・プロセスとネットワークで通信します。次の TDomain ゲートウェイ・プロセスのペアの通信がサポートされています。
もちろん、TDomain プロセスのペアの通信で利用できるドメイン間機能は、Tuxedo の旧リリースまたは WebLogic Enterprise ソフトウェアで実行される TDomain プロセスの機能に制限されます。 これらすべてのシナリオでは、ドメイン間の管理、トランザクション・コンテキストの伝達、およびセキュリティ・コンテキストの伝達が完全にサポートされています。ただし、あるドメイン内のマスタ・マシンで Tuxedo 7.1 または 6.5 ソフトウェアが実行されており、ほかのドメインのマシンで WebLogic Enterprise 5.1 ソフトウェアが実行されている場合を除きます。これらの例外では、管理とトランザクション・コンテキストの伝達がサポートされますが、セキュリティ・コンテキストの伝達はサポートされません。 BEA Tuxedo 8.1 は、Tuxedo 8.0 CORBA ドメインと WebLogic Enterprise 5.1 CORBA ドメインとのドメイン間の相互運用性をサポートしています。この機能には、CORBA (C++ および Java) ファクトリをドメイン境界にまたがって宣言する機能が含まれます。
クライアント・サーバの相互運用性
ユーザの移行をサポートするために、BEA Tuxedo 8.1 では次のクライアント・サーバの相互運用性がサポートされています。
特定のクライアント・サーバのペアのクライアントで利用できる機能は、アプリケーション・クライアントとサーバ・アプリケーションのリリースによって異なります。たとえば、BEA Tuxedo 8.1 ATMI クライアントと BEA Tuxedo 6.5 サーバ・アプリケーションとの相互運用の場合、クライアントで利用できるのは BEA Tuxedo 6.5 機能だけです。
サード・パーティ ORB との相互運用性
CORBA アプリケーション・クライアントと BEA Tuxedo CORBA ドメインの通信は、そのドメインをブートストラップ処理することで確立されます。ブートストラップ処理のメカニズムには、Bootstrap オブジェクトを使用する BEA 社のメカニズムと、OMG が規定した CORBA インターオペラブル・ネーミング・サービス (INS) のメカニズムがあります。
INS のサポートは、BEA Tuxedo リリース 8.0 から追加されました。INS の追加により、INS を利用するサード・パーティ ORB を BEA Tuxedo CORBA サーバ ORB と相互運用できます。
図 1-5 サード・パーティ ORB との相互運用性
Note: BEA Tuxedo CORBA クライアントの環境オブジェクトは、BEA Tuxedo 8.0 と WebLogic Enterprise 5.1. の場合と同じように BEA Tuxedo 8.1 でもサポートされます。
CORBA アプリケーション・クライアントでは、BEA Tuxedo Bootstrap オブジェクトまたは INS ブートストラップ処理メカニズムを使用して BEA Tuxedo CORBA ドメインにあるオブジェクトのリファレンスを取得します。BEA クライアント ORB は BEA 社のメカニズムを使用し、サード・パーティ・クライアント ORB は CORBA INS メカニズムを使用します。BEA Tuxedo ドメインのブートストラップの詳細については、『BEA Tuxedo CORBA プログラミング・リファレンス』を参照してください。
製品のアップグレード
次の図に、BEA Tuxedo 8.1 にアップグレードできる従来の BEA Tuxedo 製品と BEA WebLogic Enterprise 製品を示します。
図 1-6 アップグレードの流れ
アップグレードするためにドメイン (アプリケーション) をシャットダウンできる場合は、シャットダウンしてから簡易アップグレードを実行します。アップグレードするためにドメインをシャットダウンできない場合は、ホット・アップグレードを実行します。つまり、ドメインをシャットダウンせずに BEA Tuxedo 8.1 を既存の BEA Tuxedo または BEA WebLogic Enterprise ドメインに追加します。簡易アップグレードまたはホット・アップグレードの実行手順については、BEA Tuxedo システムのインストールの5-1 ページの「BEA Tuxedo システムのリリース 8.1 へのアップグレード」を参照してください。
上位アプリケーション互換性
BEA Tuxedo 8.0 で開発したアプリケーションは、BEA Tuxedo 8.1 リリースと上位互換です。特に、Tuxedo 8.0 でビルドしたアプリケーションはバイナリ上位互換で、BEA Tuxedo 8.1 ソフトウェアで変更なしで実行できます。
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