bea ホーム | 製品 | dev2dev | support | askBEA
BEA Logo Tuxedo
 ドキュメントのダウンロード   サイトマップ   用語集 
検索
0

Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

 Previous Next Contents View as PDF  

T_DM_TDOMAIN クラスの定義

概要

T_DM_TDOMAIN クラスは、ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する TDomain 固有のコンフィギュレーションを定義します。

属性表

表 28 DM_MIB(5): T_DM_TDOMAIN クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_DMACCESSPOINT(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_DMNWADDR(r)(k)(*)

string

rw-r--r--

string[1..256] (注 1)

N/A

TA_STATE(r)

string

rw-r--r--

GET: "VAL"

SET: "{NEW | INV}"

N/A

N/A

TA_DMNWDEVICE

string

rw-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_DMCMPLIMIT

long

rw-rw-r--

0 <= num <= MAXLONG

MAXLONG

TA_DMMINENCRYPTBITS

string

rw-------

"{0 | 40 | 56 | 128}" (注 2)

"0"

TA_DMMAXENCRYPTBITS

string

rw-------

"{0 | 40 | 56 | 128}" (注 2)

"128"

TA_DMCONNECTION_POLICY

string

rwxr--r--

"{LOCAL | ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}"

"LOCAL" (注 3)

(注 5 も参照)

TA_DMMAXRETRY

long

rwxr--r--

0 <= num <= MAXLONG

0

TA_DMRETRY_INTERVAL

long

rwxr--r--

0 <= num <= MAXLONG

60

TA_DMTCPKEEPALIVE

string

rwxr--r--

"{LOCAL | NO | YES}"

"LOCAL" (注 3)

"NO" (注 4)

TA_DMKEEPALIVE

long

rwxr--r--

-1 <= num <= 2147483647

-1 (注 3)

0 (注 4)

TA_DMKEEPALIVEWAIT

long

rwxr--r--

0 <= num <= 2147483647

0

(r)-新しいオブジェクトが作成される場合に必須です。
(k)-オブジェクトを取り出すためのキー・フィールドです。
(*)-すべての SET 操作で必須のキー・フィールドです。


  注 1 BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースの場合、この属性の文字列の長さは最大 78 バイトです。
注 2 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。
注 3 リモート・ドメイン・アクセス・ポイント用のデフォルト。
注 4 ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用のデフォルト。
注 5 ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用の TA_DMCONNECTION_POLICY のデフォルト値は、
T_DM_LOCAL クラスで指定した TA_DMCONNECTION_POLICY の値です。

属性の意味

TA_DMACCESSPOINT: string[1..30]

このエントリが TDomain 固有のコンフィギュレーション・データを提供するローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの名前。

Domains リンク・レベルのフェイルオーバーを使用している場合は、同じ TA_DMACCESSPOINT 属性値で複数の T_DM_TDOMAIN クラス・エントリを定義できます。

TA_DMNWADDR: string[1..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

アクセス・ポイントに関連付けられたネットワーク・アドレスを指定します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの場合は、受信する接続指示を受け付けるためのアドレスを指定します。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの場合は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに接続するために使用する接続先アドレスを指定します。このフィールドの値は、すべての T_DM_TDOMAIN エントリ間で一意でなければなりません。

TA_STATE:

GET: "{VALid}"

GET 操作は、T_DM_TDOMAIN オブジェクトのコンフィギュレーション情報を検索します。以下に示す状態は、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE 属性の意味を示します。以下に示されていない状態は返されません。


 

SET: "{NEW | INValid}"

SET 操作は、選択した T_DM_TDOMAIN オブジェクトのコンフィギュレーション情報を更新します。以下に示す状態は、SET 要求で設定される TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。


 

TA_DMNWDEVICE: string[1..78]

使用するネットワーク・デバイスを指定します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント・エントリの場合、この属性は接続指示を受け付けるために使用するデバイスを指定します。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントの場合、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに接続するために使用するデバイスを指定します。

TA_DMCMPLIMIT: 0 <= num <= MAXLONG

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントでのみ有効です。このアクセス・ポイントへのトラフィックを圧縮する際のしきい値メッセージです。

TA_DMMINENCRYPTBITS: "{0 | 40 | 56 | 128}"

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントでのみ有効です。このアクセス・ポイントへの接続を確立する際に必要となる暗号化の最小レベルを指定します。"0" は暗号化のないことを意味し、"40""56"、および "128" は暗号化キーのビット長を示します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。デフォルト値は "0" です。

40 ビットの値は、下位互換性のために用意されています。

注記 この属性を変更しても、確立済みの接続には反映されません。

TA_DMMAXENCRYPTBITS: "{0 | 40 | 56 | 128}"

リモート・ドメイン・アクセス・ポイントでのみ有効です。このアクセス・ポイントへのネットワーク・リンクを確立する際に許可する暗号化の最大レベルを指定します。"0" は暗号化のないことを意味し、"40""56"、および "128" は暗号化キーのビット長を示します。デフォルト値は "128" です。

40 ビットの値は、下位互換性のために用意されています。

注記 この属性を変更しても、確立済みの接続には反映されません。

TA_DMCONNECTION_POLICY = "{LOCAL | ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}"

このローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられている TDomain ゲートウェイが接続を確立するための条件を指定します。有効な値は、"LOCAL""ON_DEMAND""ON_STARTUP"、または "INCOMING_ONLY" です。"LOCAL" は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントにのみ適用されます。

BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアを実行する場合、TA_DMCONNECTION_POLICY 属性は T_DM_TDOMAIN クラスでも指定できます。特定のローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの T_DM_TDOMAIN クラスの値は、T_DM_LOCAL クラスのグローバル値に優先します。グローバル接続ポリシーを無効にできるので、リモート・ドメイン単位で接続ポリシーをコンフィギュレーションできます。

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの接続ポリシーを指定しない場合、デフォルトとして T_DM_LOCAL クラスに指定されるグローバル接続ポリシーが使用されます。T_DM_TDOMAIN クラスにグローバル接続ポリシーを指定する場合、T_DM_LOCAL クラスにグローバル接続ポリシーを指定しないでください。

"LOCAL"

接続ポリシーが "LOCAL" の場合、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントは T_DM_LOCAL クラスに指定されるグローバル接続ポリシーを受け入れます。"LOCAL" は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するデフォルトの接続ポリシーです。"LOCAL" を除き、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対する接続ポリシーは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対する接続ポリシーに優先します。

"ON_DEMAND"

接続ポリシーが "ON_DEMAND" の場合、クライアントがリモート・サービスを要求したとき、または dmadmin(1) connect コマンドが実行されたときにのみ、TDomain ゲートウェイは接続を試行します。接続ポリシーが "ON_DEMAND" の場合、再接続は行われません。

"ON_STARTUP"

接続ポリシーが "ON_STARTUP" の場合、TDomain ゲートウェイはゲートウェイ・サーバの初期化時に接続を試行します。"ON_STARTUP" に設定した場合、リモート・ドメインへの接続が確立された場合にのみそのリモート・サービス (TDomain ゲートウェイによって宣言されたサービス) が宣言されますつまり、リモート・ドメインとの接続が確立されていないと、リモート・サービスは中断されます。デフォルトでは、失敗した接続が 60 秒おきに再試行されるよう設定されています。再接続の間隔は、T_DM_TDOMAIN クラスの TA_DMRETRY_INTERVAL 属性で変更できます。このクラスの TA_DMMAXRETRY 属性も参照してください。

"INCOMING_ONLY"

接続ポリシーが "INCOMING_ONLY" の場合、TDomain ゲートウェイは起動時にリモート・ドメインへの接続を試みません。このため、リモート・サービスは最初は中断されています。TDomain ゲートウェイは、リモート・ドメインからの接続を受信したときに利用可能になります。リモート・サービスは、ドメイン・ゲートウェイが接続を受信したときか、dmadmin(1) connect コマンドで管理接続が確立されたときに宣言されます。接続ポリシーが "INCOMING_ONLY" の場合、再接続は行われません。

TA_DMMAXRETRY: 0 <= num <= MAXLONG

このローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられている TDomain ゲートウェイが接続を試行する回数。この属性は、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されているときに T_DM_TDOMAIN クラスで使用でき、このアクセス・ポイントの TA_DMCONNECTION_POLICY 属性が "ON_STARTUP" に設定されている場合に有効です。それ以外の接続ポリシーの場合、自動再試行は無効になります。

TA_DMMAXRETRY の最小値は 0 で、最大値は MAXLONG (2147483647) です。MAXLONG (デフォルト) の場合、再接続処理が無限に繰り返されるか、または接続が確立されるまで繰り返されます。

TA_DMRETRY_INTERVAL: 0 <= num <= MAXLONG

このローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられている TDomain ゲートウェイが接続を自動的に試行する間隔。この属性は、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されているときに T_DM_TDOMAIN クラスで使用でき、このアクセス・ポイントの TA_DMCONNECTION_POLICY 属性が "ON_STARTUP" に設定されている場合に有効です。それ以外の接続ポリシーの場合、自動再試行は無効になります。

TA_DMRETRY_INTERVAL の最小値は 0 で、最大値は MAXLONG (2147483647) です。デフォルト値は 60 です。TA_DMMAXRETRY が 0 に設定されている場合、TA_DMRETRY_INTERVAL は設定できません。

TA_DMTCPKEEPALIVE = "{LOCAL | NO | YES}"

ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの TCP レベル・キープアライブを有効にします。有効な値は、"LOCAL""NO"、または "YES" です。"LOCAL" は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントにのみ適用されます。

TA_DMTCPKEEPALIVE 属性は、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されている TDOMAIN タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するこの値は、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対する値に優先します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント値を無効にできるので、リモート・ドメイン単位で TCP レベル・キープアライブをコンフィギュレーションできます。

"LOCAL" を指定すると、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対して定義されている TCP レベル・キープアライブ値を受け入れます。"LOCAL" は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するデフォルトの TCP レベル・キープアライブ値です。

"NO" を指定すると、このアクセス・ポイントに対する TCP レベル・キープアライブが無効になります。"NO" は、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対するデフォルトの TCP レベル・キープアライブ値です。

"YES" を指定すると、このアクセス・ポイントに対する TCP レベル・キープアライブが有効になります。接続の TCP レベル・キープアライブが有効になった場合、その接続のキープアライブ間隔は、オペレーティング・システムの TCP キープアライブ・タイマ用にコンフィギュレーションされているシステム・レベル値です。この間隔は、TDomain ゲートウェイが接続でトラフィックを受信せずに待機する最長時間です。この最長時間を超えると、ゲートウェイは TCP レベル・キープアライブ要求メッセージを送信します。接続がまだオープンしており、リモート TDomain ゲートウェイが正常に動作している場合、リモート・ゲートウェイは肯定応答を返信します。ローカル TDomain ゲートウェイは、要求メッセージを送信してから一定時間内に肯定応答を受信しなかった場合、接続が切断されたと見なして、その接続に関連するすべてのリソースを解放します。

TCP レベル・キープアライブを使用すると、BEA Tuxedo のドメイン間接続を非アクティブな期間にわたってオープンにできるだけでなく、TDomain ゲートウェイが接続の障害を迅速に検出できるようになります。

注記 TA_DMTCPKEEPALIVETA_DMKEEPALIVE は、相互に排他的ではありません。つまり、両方の属性を使用してドメイン間接続をコンフィギュレーションできます。

TA_DMKEEPALIVE = -1 <= num <= 2147483647

ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントのアプリケーション・レベル・キープアライブを制御します。この値は、-1 以上 2147483647 以下でなければなりません。値 -1 は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントにのみ適用されます。

TA_DMKEEPALIVE 属性は、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されている TDOMAIN タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するこの値は、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対する値に優先します。ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント値を無効にできるので、リモート・ドメイン単位で アプリケーション・レベル・キープアライブをコンフィギュレーションできます。

-1 を指定すると、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対して定義されているアプリケーション・レベル・キープアライブ値を受け入れます。-1 は、リモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対するデフォルトのアプリケーション・レベル・キープアライブ値です。

0 を指定すると、このアクセス・ポイントに対するアプリケーション・レベル・キープアライブが無効になります。0 は、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対するデフォルトのアプリケーション・レベル・キープアライブ値です。

1 以上 2147483647 以下の値 (単位はミリ秒で、Domains ソフトウェアによって最も近い秒数に切り上げられる) を指定すると、このアクセス・ポイントに対するアプリケーション・レベル・キープアライブが有効になります。指定した時間は、TDomain ゲートウェイが接続でトラフィックを受信せずに待機する最長時間です。この最長時間を超えると、ゲートウェイはアプリケーション・レベル・キープアライブ要求メッセージを送信します。接続がまだオープンしており、リモート TDomain ゲートウェイが正常に動作している場合、リモート・ゲートウェイは肯定応答を返信します。ローカル TDomain ゲートウェイは、要求メッセージを送信してから指定の時間内 (TA_DMKEEPALIVEWAIT 属性を参照) に肯定応答を受信しなかった場合、接続が切断されたと見なして、その接続に関連するすべてのリソースを解放します。

アプリケーション・レベル・キープアライブを使用すると、BEA Tuxedo のドメイン間接続を非アクティブな期間にわたってオープンにできるだけでなく、TDomain ゲートウェイが接続の障害を迅速に検出できるようになります。

注記 TA_DMKEEPALIVETA_DMTCPKEEPALIVE は、相互に排他的ではありません。つまり、両方の属性を使用してドメイン間接続をコンフィギュレーションできます。

TA_DMKEEPALIVEWAIT = 0 <= num <= 2147483647

このローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられている TDomain ゲートウェイが送信したキープアライブ・メッセージに対する肯定応答を受信するまでの待ち時間を指定します。この値は、0 以上 2147483647 以下でなければなりません (単位はミリ秒で、Domains ソフトウェアによって最も近い秒数に切り上げられる)。デフォルトは 0 です。この属性は、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されている TDOMAIN タイプのドメイン・ゲートウェイにのみ適用されます。

このアクセス・ポイントに対する TA_DMKEEPALIVE が 0 (キープアライブが無効) の場合、TA_DMKEEPALIVEWAIT の設定は無効です。

このアクセス・ポイントに対する TA_DMKEEPALIVE を有効にし、TA_DMKEEPALIVEWAITTA_DMKEEPALIVE より大きい値に設定した場合、ローカル TDomain ゲートウェイは TA_DMKEEPALIVEWAIT タイマが期限切れになるまでに複数のアプリケーション・レベル・キープアライブ・メッセージを送信します。このような設定の組み合わせも可能です。

このアクセス・ポイントの TA_DMKEEPALIVE が有効で、TA_DMKEEPALIVEWAIT が 0 に設定されている場合、送信したキープアライブ・メッセージに対する肯定応答を受信することは重要ではありません。そのような肯定応答はすべて TDomain ゲートウェイで無視されます。ゲートウェイは、TA_DMKEEPALIVE タイマがタイム・アウトするたびにキープアライブ・メッセージを送信します。この設定の組み合わせは、ファイアウォールを介したアイドル接続を保持するために使用します。

制限事項

以下の場合は、このクラスのインスタンスを削除したり、このクラスのインスタンスの TA_DMNWDEVICE 属性を更新したりすることはできません。

 

Back to Top Previous Next
Contact e-docsContact BEAwebmasterprivacy