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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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T_APPQ クラスの定義

概要

T_APPQ クラスは、アプリケーション・キューを表します。1 つのアプリケーション・キュー・スペースには、1 つまたは複数のアプリケーション・キューが存在します。

制限事項

すべてのキー・フィールドを未設定にすると、このクラスのインスタンスをすべて検索できません。反対に、1 つのアプリケーション・キュー・スペースを明示的に指定するには、適切なキー・フィールドを指定する必要があります。これらの必須キー・フィールドは、TA_APPQSPACENAMETA_QMCONFIG、および TA_LMID です。ただし、アプリケーションの環境がコンフィギュレーションされていない (TUXCONFIG 環境変数が設定されていない) 場合を除きます。この場合、TA_LMID を省略する必要があります。たとえば、tpcall() を使用して要求で TA_APPQSPACENAMETA_QMCONFIG、および TA_LMID 属性を設定した場合、指定したキュー・スペース内のすべての T_APPQ オブジェクトが検索されます。

属性表

表 7 APPQ_MIB(5):T_APPQ クラス定義の属性表

属性 a

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_APPQNAME(k)(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_APPQSPACENAME(k)(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_QMCONFIG(k)(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..78]

N/A

TA_LMID(k)(r)(*) b

string

ru-r--r--

string[1..30]

N/A


TA_STATE c

string

rw-r--r--

GET: "VAL"

SET: "{NEW | INV}"

N/A

N/A


TA_APPQORDER d

string

rw-r--r--

{PRIO | TIME | LIFO | FIFO | EXPIR}

FIFO

TA_DEFEXPIRATIONTIME

string

rw-r--r--

{+seconds | NONE}

N/A

TA_DEFDELIVERYPOLICY

string

rw-r--r--

{PERSIST | NONPERSIST}

PERSIST

TA_CMD

string

rw-r--r--

shell-command -string[0..127] e

""

TA_CMDHW

string

rw-r--r--

0 <= num [bBm%]

100%

TA_CMDLW

string

rw-r--r--

0 <= num [bBm%]

0%

TA_CMDNONPERSIST

string

rw-r--r--

shell-command-string[0..127] e

""


TA_CMDNONPERSISTHW

string

rw-r--r--

0 <= num[bB%]

100%

TA_CMDNONPERSISTLW

string

rw-r--r--

0 <= num[bB%]

0%

TA_MAXRETRIES

long

rw-r--r--

0 <= num

0

TA_OUTOFORDER

string

rw-r--r--

{NONE | TOP | MSGID}

NONE

TA_RETRYDELAY

long

rw-r--r--

0 <= num

0


TA_CURBLOCKS

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_CURMSG

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_CURNONPERSISTBYTES

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_CURNONPERSISTMSG

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

( k )-GET キー・フィールド f
( r )-オブジェクト作成に必要なフィールド
( * )-必須の SET キー・フィールド


  a T_APPQ クラスの属性はすべてローカルです。
b アプリケーションがコンフィギュレーションされていない (TUXCONFIG 環境変数が設定されていない) 場合を除き、TA_LMID はキー・フィールドとして指定する必要があります。
c T_APPQ オブジェクトのすべての操作 (GETSET) は、関連付けられているキュー・スペースを自動的にオープンします。つまり、キュー・スペースの状態が OPEn または ACTive になっていない場合、暗黙的に OPEn に設定します。キュー・スペースが大きいと、この操作は時間がかかります。
d アプリケーション・キューの作成後は、TA_APPQORDER を変更できません。
e BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースの場合、この属性の文字列の長さは最大 78 バイトです。
f 1 つのアプリケーション・キュー・スペースを明示的に指定するには、GET 操作で適切なキー・フィールドを指定する必要があります。

属性の意味

TA_APPQNAME: string[1..15]

アプリケーション・キューの名前。

TA_APPQSPACENAME: string[1..15]

アプリケーション・キューが存在するアプリケーション・キュー・スペースの名前。

TA_QMCONFIG: string[1..78]

アプリケーション・キュー・スペースが存在するファイルまたはデバイスの絶対パス名。

TA_LMID: string[1..30] (no comma)

アプリケーション・キュー・スペースが存在する論理マシンの識別子。

TA_STATE:

GET: {VALid}

GET 操作は、選択したアプリケーション・キューに関する情報を検索します。以下に、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。


 

SET: {NEW | INValid}

SET 操作は、選択したアプリケーション・キューの特性を変更するか、または新しいキューを作成します。以下に、SET 要求によって返される TA_STATE の意味を示します。 States not listed cannot be set.


 

TA_APPQORDER:

キュー内のメッセージを処理する順序。有効値は、PRIOTIME、または EXPIR です。ソート基準の組み合わせは、最初に最上位基準、次にその他の基準、最後に相互に排他的な LIFO または FIFO (省略可) の順に指定します。EXPIR を指定すると、期限切れ時間のないメッセージは、期限切れ時間のあるすべてのメッセージの後で処理されます。FIFOLIFO のいずれも指定しない場合は、FIFO が使用されます。キューの作成時に順序を指定しない場合、デフォルトの順序は FIFO となります。たとえば、次の設定はいずれも有効です。

PRIO
PRIO,TIME,LIFO
TIME,PRIO,FIFO
TIME,FIFO
EXPIR
EXPIR,PRIO,FIFO
TIME,EXPIR,PRIO,FIFO

TA_CMD: shell-command-string[0..127]

永続的 (ディスク・ベースの) メッセージの上限値 TA_CMDHW に達すると、指定したコマンドが自動的に実行されます。このコマンドは、下限値 TA_CMDLW に達した後に再び上限値に達すると再実行されます。

BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースでは、TA_CMD 属性の長さは最大 78 バイトです。

TA_CMDHW: 0 <= num[bBm%]

TA_CMDLW: 0 <= num[bBm%]

TA_CMD 属性で指定したコマンドの自動実行を制御する上限値と下限値。どちらも 0 以上の整数です。TA_CMDHWTA_CMDLW の後には以下のいずれかのキー文字が続きます。キー文字は、TA_CMDHW および TA_CMDLW と一致している必要があります。

b

上限値と下限値を、キュー内の永続的 (ディスク・ベース) メッセージで使用するバイト数で設定します。

B

上限値と下限値を、キュー内の永続的メッセージで使用するブロック数で設定します。

m

上限値と下限値を、キュー内の永続的メッセージと一時的メッセージの数で設定します。

%

上限値と下限値を、キューの容量のパーセンテージで設定します。これには永続メッセージだけが含まれます。

たとえば、TA_CMDLW50mTA_CMDHW100m であれば、TA_CMD に指定されたコマンドはキューに 100 メッセージ追加されたときに実行され、キュー内のメッセージが 50 に減少した後に再び 100 まで増加しない限り再実行されません。

TA_CMDNONPERSIST: shell-command-string[0..127]

この属性は、一時的メッセージ (メモリ・ベースの配信メッセージ) の上限値 TA_CMDNONPERSISTHW に達すると自動的に実行されるコマンドを指定します。このコマンドは、一時的メッセージの下限値 TA_CMDNONPERSISTLW に達した後に再び上限値に達すると再実行されます。

BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースでは、TA_CMDNONPERSIST 属性の文字列の長さは最大 78 バイトです。

TA_CMDNONPERSISTHW: 0 <= num[bB%]

TA_CMDNONPERSISTLW: 0 <= num[bB%]

これらの属性は、TA_CMDNONPERSIST 属性で指定したコマンドの自動実行を制御する上限値と下限値を指定します。どちらも 0 以上の整数で、次のいずれかのキー文字が続きます。キー文字は、TA_CMDNONPERSISTHW および TA_CMDNONPERSISTLW と一致する必要があります。

b

上限値と下限値を、キュー内の一時的 (メモリ内の) メッセージで使用するバイト数で表します。

B

上限値と下限値を、キュー内の一時的 (メモリ内の) メッセージで使用するブロック数で表します。

%

上限値と下限値を、キューによって使用されるキュー・スペース内の一時的メッセージのために確保されている共用メモリ容量のパーセンテージで表します。

TA_CMDHW および TA_CMDLW 属性 (後に m が続く) を通して指定するメッセージしきい値タイプは、キュー内の永続的メッセージと一時的メッセージの両方に適用されます。したがって、TA_CMDNONPERSISTHWTA_CMDNONPERSISTLW のしきい値タイプとしては使用されません。

TA_CURBLOCKS: 0 <= num

現在キューによって使用されているディスク・ページの数。

TA_CURMSG: 0 <= num

現在キューによって使用されている永続的メッセージの数。キュー内のメッセージの合計数を調べるには、この値に TA_CURMEMMSG を追加します。

TA_DEFAULTEXPIRATIONTIME:

この属性は、期限切れ時間が明示的に設定されていないキュー内のメッセージに対して期限切れ時間を指定します。期限切れ時間は、相対期限切れ時間または NONE のいずれかに設定できます。相対期限切れ時間は、メッセージがキュー・マネージャ・プロセスに到着した後、一定の時間数をメッセージと関連付けることによって決定されます。メッセージの期限切れ時間に達した時点で、メッセージがキューから取り出されるか、管理インターフェイスを介して削除されない場合、そのメッセージに関連付けられているすべてのリソースはシステムによって再使用され、統計情報は更新されます。トランザクション中にメッセージの期限が切れてもトランザクションは失敗しません。トランザクション内でキューへの登録、またはキューからの取り出し中に有効期限が切れたメッセージは、トランザクションが終了した時点でキューから削除されます。メッセージの有効期限が切れたことの通知は行われません。デフォルトの期限切れ時間がキューに指定されていない場合、明示的な期限切れ時間のないメッセージが期限切れになることはありません。キューの期限切れ時間を変更しても、変更前にキュー内に存在していたメッセージの期限切れ時間は変わりません。

形式は +seconds です。seconds は、キュー・マネージャが操作を正常終了してからメッセージが期限切れになるまでの経過秒数です。seconds をゼロ (0) に設定すると、メッセージはすぐに期限切れになります。

この属性の値は、文字列 NONE に設定することもできます。文字列 NONE は、明示的な期限切れ時間を設定せずにキューに登録されたメッセージは期限切れにならないことを示します。既にキュー内にあるメッセージの期限切れ時間を変更するには、APPQ_MIBT_APPQMSG クラスの TA_EXPIRETIME 属性を使用します。

TA_DEFDELIVERYPOLICY:

この属性は、キューに登録されるメッセージに対して配信モードが指定されていない場合、キューにデフォルトの配信ポリシーを指定します。値が PERSIST の場合、配信モードが明示的に指定されずにキューに登録されたメッセージは、永続的な (ディスク・ベースの) 方法で配信されます。値が NONPERSIST の場合、配信モードが明示的に指定されずにキューに登録されたメッセージは、非永続的な (メモリ内の) 方法で配信されます。キューのデフォルトの配信ポリシーを変更しても、変更前にキュー内にあったメッセージに対する配信サービスの品質は変わりません。現在キュー・スペース内にあるメッセージに対する応答キューを変更する場合、キューのデフォルトの配信ポリシーの変更によって、サービスの応答基準が変更されることはありません。

非永続的配信では、メモリ領域のすべてが使用されている場合や分割されたメッセージをキューに登録できない場合、メッセージ用の永続ストレージが十分にあっても、メッセージのキュー登録は異常終了します。同様に、永続ストレージのすべてが使用されている場合や分割されたメッセージをキューに登録できない場合、メッセージ用の非永続ストレージが十分にあっても、メッセージの登録操作は異常終了します。キュー・スペースの T_APPQSPACE クラスの TA_MEMNONPERSIST 属性がゼロ (0) の場合、一時的メッセージ用の領域は確保されません。このような場合には、一時的メッセージをキューに登録しようとしても異常終了します。たとえば、メッセージに対してサービスの配信品質が指定されずに、ターゲット・キューの TA_DEFDELIVERYPOLICY 属性が NONPERSIST に設定された場合などです。

TA_MAXRETRIES: 0 <= num

異常終了キュー・メッセージに対する最大リトライ回数。指定リトライ回数に達すると、メッセージは対応するアプリケーション・キュー・スペースのエラー・キューに入れられます。エラー・キューがない場合、メッセージは削除されます。デフォルト値はゼロです。

TA_OUTOFORDER: {NONE | TOP | MSGID}

順序を無視したメッセージ処理を行う方法。デフォルト値は NONE です。

TA_RETRYDELAY: 0 <= num

異常終了キュー・メッセージのリトライ間遅延 (秒)。デフォルト値はゼロです。

TA_CURNONPERSISTBYTES: 0 <= num

キュー内の一時的メッセージが現在使用している共用メモリのバイト数。

TA_CURNONPERSISTMSG: 0 <= num

現在キューにある一時的メッセージの数。キュー内のメッセージの合計数を調べるには、この値に TA_CURMSG を追加します。

 

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