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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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T_APPQMSG クラスの定義

概要

T_APPQMSG クラスは、アプリケーション・キューに格納されたメッセージを表します。メッセージは管理者が作成するのではなく、tpenqueue() 呼び出しによって作成されます。メッセージは、tpdequeue() 呼び出しまたは管理者によって削除されます。また、管理者はメッセージの特定の属性を変更できます。たとえば、管理者はメッセージを同一キュー・スペース内の別のキューに移動したり、メッセージの優先順位を変更したりできます。

制限事項

すべてのキー・フィールドを未設定にすると、このクラスのインスタンスをすべて検索できません。反対に、1 つのアプリケーション・キュー・スペースを明示的に指定するには、適切なキー・フィールドを指定する必要があります。これらの必須キー・フィールドは、TA_APPQSPACENAMETA_QMCONFIG、および TA_LMID です。ただし、アプリケーションの環境がコンフィギュレーションされていない (TUXCONFIG 環境変数が設定されていない) 場合を除きます。この場合、TA_LMID を省略する必要があります。たとえば、tpcall() を使用して、要求で TA_APPQSPACENAMETA_QMCONFIG、および TA_LMID 属性を設定した場合、指定したキュー・スペース内のすべての T_APPQMSG オブジェクトが検索されます。

属性表

表 8 APPQ_MIB(5):T_APPQMSG クラス定義の属性表

属性 a

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_APPQMSGID(k)(*)

string

r--r--r--

string[1..32]

N/A

TA_APPQNAME(k)(*)

string

r--r--r--

string[1..15]

N/A

TA_APPQSPACENAME(k) (*)

string

r--r--r--

string[1..15]

N/A

TA_QMCONFIG(k)(*)

string

r--r--r--

string[1..78]

N/A

TA_LMID(k)(*)b

string

r--r--r--

string[1..30]

N/A


TA_STATEc

string

rw-r--r--

GET: "VAL"

SET: "INV"

N/A

N/A


TA_NEWAPPQNAME

string

-w--w----

string[1..15]

N/A

TA_PRIORITY

long

rw-rw-r--

{ 1 <= num <= 100 | -1 }

N/A

TA_TIME

string

rw-rw-r--

{YY[MM[DD[hh[mm[ss]]]]] | +seconds}

N/A

TA_EXPIRETIME

string

rw-rw-r--

{YY[MM[DD[hh[mm[ss]]]]] | +seconds}

N/A


TA_CORRID(k)

string

r--r--r--

string[0..32]

N/A

TA_PERSISTENCE (k)

string

r--r--r--

{PERSIST|NONPERSIST}

N/A

TA_REPLYPERSISTENCE

string

r--r--r--

{PERSIST | NONPERSIST | DEFAULT}

N/A

TA_LOWPRIORITY(k)

long

k--k--k--

1 <= num <= 100

1

TA_HIGHPRIORITY(k)

long

k--k--k--

1 <= num <= 100

100

TA_MSGENDTIME(k)

string

k--k--k--

{ YY[MM[DD[hh[mm[ss]]]]] | +seconds}

MAXLONG

TA_MSGSTARTTIME(k)

string

k--k--k--

{ YY[MM[DD[hh[mm[ss]]]]] | +seconds}

0

TA_MSGEXPIREENDTIME(k)

string

k--k--k--

{ YY[MM[DD[hh[mm[ss]]]]] | +seconds|NONE}

MAXLONG

TA_MSGEXPIRESTARTTIME(k)

string

k--k--k--

{ YY[MM[DD[hh[mm[ss]]]]] | +seconds}

0


TA_CURRETRIES

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

TA_MSGSIZE

long

r--r--r--

0 <= num

N/A

( k )-GET キー・フィールド d
( * )-必須の SET キー・フィールド


  a T_APPQMSG クラスの属性はすべてローカルです。
b アプリケーションがコンフィギュレーションされていない (TUXCONFIG 環境変数が設定されていない) 場合を除き、TA_LMID はキー・フィールドとして指定する必要があります。
c T_APPQMSG オブジェクトのすべての操作 (GETSET) は、関連付けられているキュー・スペースを自動的にオープンします。つまり、キュー・スペースの状態が OPEn または ACTive になっていない場合、暗黙的に OPEn に設定します。キュー・スペースが大きいと、この操作は時間がかかります。
d 1 つのアプリケーション・キュー・スペースを明示的に指定するには、GET 操作で適切なキー・フィールドを指定する必要があります。

属性の意味

TA_APPQMSGID: string[1..32]

キュー・メッセージの一意な識別子。GET 操作または SET 操作のためにメッセージを選択する際に使用できます。等号比較に使用する場合を除き、この値に意味を持たせることはできません。

TA_APPQNAME: string[1..15]

メッセージの格納先となるアプリケーション・キューの名前。

TA_APPQSPACENAME: string[1..15]

メッセージが存在するアプリケーション・キュー・スペースの名前。

TA_QMCONFIG: string[1..78]

アプリケーション・キュー・スペースが存在するファイルまたはデバイスの絶対パス名。

TA_LMID: string[1..30] (no comma)

アプリケーション・キュー・スペースが存在する論理マシンの識別子。

TA_STATE:

GET: {VALid}

GET 操作は、選択したメッセージに関する情報を検索します。以下に、GET 要求に対する応答で返される TA_STATE の意味を示します。


 

SET: {INValid}

GET 操作は、選択したメッセージの特性を変更します。以下に、SET 要求によって返される TA_STATE の意味を示します。これ以外の状態を設定することはできません。


 

TA_CURRETRIES: 0 <= num

このメッセージに対して現在までに行われたリトライ回数。

TA_CORRID: string[0..32]

tpenqueue(3c) 要求にアプリケーションが設定するこのメッセージの相関識別子。空文字列は、相関識別子がないことを示します。

TA_EXPIRETIME:

この属性は、メッセージが期限切れになる時間を指定します。つまり、ここで指定した時間になると、キューに残っているか、管理インターフェイスを介して削除されなかったメッセージがキューから削除されます。メッセージが期限切れになると、そのメッセージによって使用されていたすべてのリソースはシステムによって再使用され、統計情報は更新されます。トランザクション中にメッセージの期限が切れてもトランザクションは失敗しません。トランザクション内でキューへの登録、またはキューからの取り出し中に有効期限が切れたメッセージは、トランザクションが終了した時点でキューから削除されます。メッセージの有効期限が切れたことの通知は行われません。

期限切れ時間の値を変更するキュー・マネージャがメッセージの期限切れをサポートしていても、使用している BEA Tuxedo システムのバージョンがメッセージ期限切れをサポートしていない場合、その BEA Tuxedo システムではキューに登録されるメッセージに期限切れ時間を追加できません。期限切れ時間を追加しようとしても失敗します。

期限切れ時間が設定されない場合、GET 操作によって空文字列が返されます。TA_EXPIRETIME の形式は次のいずれかです。

+seconds

メッセージを指定秒数後に削除することを指定します。seconds の値をゼロ (0) に設定すると、メッセージはキューからすぐに削除されます。相対期限切れ時間は、MIB 要求が到着し、対応するキュー・マネージャによって処理された時間に基づいて算出します。

YY[MM[DD[hh]mm[ss]]]]

キューから取り出されていないか、管理インターフェイスを介して削除されていないメッセージに対して、そのメッセージを削除する年、月、日、時、分、秒を指定します。省略された単位のデフォルト値はそれぞれの最小値となります。たとえば、9506 は 950601000000 と同じです。00 から 37 の年は 2000 から2037、70 から 99 は 1970 から 1999 として処理されます。38 から 69 は無効です。絶対時間による期限は、キュー・マネージャ・プロセスが存在するマシンの時間によって決まります。

NONE

メッセージが期限切れにならないことを指定します。

TA_LOWPRIORITY: 1 <= num <= 100
TA_HIGHPRIORITY: 1 <= num <= 100

T_APPQMSG オブジェクトを検索する最高/最低優先順位。この属性は、GET 操作のキー・フィールドとしてのみ使用できます。

TA_MSGEXPIRESTARTTIME:
TA_MSGEXPIREENDTIME:

T_APPQMSG オブジェクトを検索する期限切れ開始/終了時間。範囲にはどちらの値も含まれます。開始/終了時間は絶対時間値で指定しなければなりません。形式については、TA_EXPIRETIME を参照してください。この属性は、GET 操作のキー・フィールドとしてのみ使用できます。

TA_MSGSIZE: 0 <= num

メッセージのサイズ (バイト)。

TA_MSGSTARTTIME:
TA_MSGENDTIME:

T_APPQMSG オブジェクトを検索する。開始/終了時間。範囲にはどちらの値も含まれます。開始/終了時間は絶対時間値で指定しなければなりません。形式については、TA_TIME を参照してください。この属性は、GET 操作のキー・フィールドとしてのみ使用できます。

TA_NEWAPPQNAME: string[1..15]

選択したメッセージの移動先となるキューの名前。このキューは同一キュー・スペースに存在しなければなりません。この操作を行うには、メッセージの状態が VALid でなければなりません。この属性は GET 操作では返されません。移動するメッセージに対するサービス配信の品質は、新しいキューのデフォルトの配信ポリシーによって変更されません。期限付きのメッセージが移動された場合、移動元では相対時間による期限が指定されていたとしても、移動先のキューでの絶対時間による期限になります。

TA_PERSISTENCE:

メッセージが配信されるサービス品質。この読み取り専用の状態は、一時的メッセージでは NONPERSIST、永続的メッセージでは PERSIST に設定されます。

TA_PRIORITY: 1 <= num <= 100

メッセージの優先順位。

TA_REPLYPERSISTENCE:

メッセージの応答を配信するときのサービス品質。この読み取り専用の状態は、一時的メッセージでは NONPERSIST に、永続的メッセージでは PERSIST に、応答がその登録先になるキューに対して確立されているデフォルトの配信ポリシーを使用するときは DEFAULT に設定されます。

デフォルトの配信ポリシーは、メッセージに対する応答がキューに登録されるときに決定される点に注意してください。つまり、元のメッセージがキューに登録されてから応答が登録されるまでの間に、応答キューのデフォルトの配信ポリシーが変更された場合、応答が最後に登録される時点で有効な方針が使用されます。

TA_TIME:

メッセージの処理時間。形式は次のいずれかです。

+seconds

メッセージを seconds 秒後に処理することを指定します。ゼロ (0) を指定すると、メッセージは即座に処理されます。

YY[MM[DD[hh[mm[ss]]]]]

メッセージを処理する年、月、日、時、分、秒を指定します。省略された単位のデフォルト値はそれぞれの最小値となります。たとえば、9506 は 950601000000 と同じです。00 から 37 の年は 2000 から2037、70 から 99 は 1970 から 1999 として処理されます。38 から 69 は無効です。

 

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