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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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T_CLIENT クラスの定義

概要

T_CLIENT クラスは、アプリケーション内のアクティブなクライアントの実行時属性を表します。これらの属性値により、実行中のアプリケーション内のクライアントのアクティビティを識別してトラッキングできます。

属性表

表 43 TM_MIB(5): T_CLIENT クラス定義の属性表

属性(注 1)

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_STATE(k)

string

R-XR-XR--

GET: "{ACT | SUS | DEA—>"

SET: "{ACT | SUS | DEA}"

N/A

N/A

TA_CLIENTID(*)

string

R--R--R--

string[1..78]

N/A

TA_CLTNAME(k)

string

R--R--R--

string[0..30]

N/A

TA_IDLETIME(k)

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_PID(k)

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_CONTEXTID

long

R--R--R--

-2 <= num < 30,000

N/A

TA_SRVGRP(k)

string

R--R--R--

string[0..30]

N/A

TA_USRNAME(k)

string

R--R--R--

string[0..30]

N/A

TA_WSC(k)

string

R--R--R--

"{Y | N}"

N/A

TA_WSH(k)

string

R--R--R--

"{Y | N}"

N/A

TA_WSHCLIENTID(k)

string

R--R--R--

string[1..78]

N/A

TA_RELEASE

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_WSPROTO

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_NUMCONV

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMDEQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMENQUEUE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMPOST

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMREQ

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMSUBSCRIBE

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRAN

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANABT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NUMTRANCMT

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_CMTRET

string

R--R--R--

"{COMPLETE | LOGGED}"

N/A

TA_CURCONV

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURENCRYPTBIT

string

R--R-----

"{0 | 40 | 56 | 128}" (注 2)

N/A

TA_CURREQ

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_CURTIME

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_LASTGRP

long

R--R--R--

1 <= num < 30,000

N/A

TA_NADDR

string

R--R--R--

string[1..256] (注 3)

N/A

TA_NOTIFY

string

R--R--R--

"{DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}"

N/A

TA_NUMUNSOL

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_RPID

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_TIMELEFT

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

TA_TIMESTART

long

R--R--R--

1 <= num

N/A

TA_TRANLEV

long

R--R--R--

0 <= num

N/A

(k)-GET キー・フィールド
(*)-GET/SET キー。SET 操作では 1 つ以上必要


  注 1T_CLIENT クラスのすべての属性はローカル属性です。
注 2リンク・レベルの暗号化値の 40 ビットは、下位互換性を維持するために提供されています。
注 3 BEA Tuxedo 8.0 以前では、この属性の文字列の最大長は 78 バイトです。

属性の意味

TA_STATE:

GET: "{ACTive | SUSpended | DEAd}"

GET 操作は、選択した T_CLIENT オブジェクトの実行時情報を検索します。クライアント情報は、ローカルの掲示板テーブルにしか記録されません。したがって、パフォーマンスを最大にするには、クライアントの状態の照会にはできる限りキー・フィールドを使用する必要があります。以下に示す状態は、GET 要求への応答で返される TA_STATE の意味を示します。


 

SET: "{ACTive | SUSpended | DEAd}"

SET 操作は、選択した T_CLIENT オブジェクトの実行時情報を更新します。以下に示す状態は、SET 要求で設定される TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。

ACTive

SUSpended 状態の T_CLIENT オブジェクトをアクティブにします。状態の変更は、SUSpended 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

unset

既存の T_CLIENT オブジェクトを変更します。この組み合わせは、ACTive 状態または SUSpended 状態でのみ可能です。正常終了した場合、オブジェクトの状態は変わりません。

SUSpended

T_CLIENT オブジェクトを中断し、サービス要求 (tpcall() またはtpacall())、会話の開始 (tpconnect())、トランザクションの開始 (tpbegin())、および新たな要求のキューへの登録 (tpenqueue()) が実行できないようにします。トランザクション内のクライアントはこれらの呼び出しを実行できますが、現在のトランザクションをアボートまたはコミットすると中断されます。これらのルーチンを呼び出すと、TPESYSTEM エラーが返され、エラーを示すシステム・ログ・メッセージが生成されます。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。

DEAd

T_CLIENT オブジェクトをアボートの形で非アクティブにします。状態の変更は、ACTive 状態または SUSpended 状態でのみ可能です。クライアントをアボートの形で非アクティブにする方法としては、まず警告メッセージをブロードキャストで送出し (tpbroadcast())、クライアントを中断してから (前述の SET SUSpended を参照)、状態を DEAd に設定することをお勧めします。正常に終了すると、オブジェクトの状態は DEAd になります。

制限事項: ワークステーション・ハンドラ (T_CLIENT:TA_WSH == Y) は、DEAd 状態には設定できません。

プラットフォームやシグナルの制約により、システムがクライアントを kill できない場合があります。この場合、ネイティブ・クライアントは次回の ATMI へのアクセス時にアボートの形で終了し、ワークステーション・クライアントから WSH への接続は直ちに切断されます。


 

TA_CLIENTID: string[1..78]

クライアント識別子。このフィールドのデータは、等号比較の場合を除いて、エンド・ユーザが直接解釈することはできません。

TA_CLTNAME: string[0..30]

tpinit() 実行時に TPINIT 構造体の cltname 要素を使用してクライアントに関連付けられるクライアント名。

TA_IDLETIME: 0 <= num

このクライアントが、ATMI 呼び出しで最後にシステムと対話してから経過したおおよその時間 (単位は秒)。この値の誤差は、TA_SCANUNIT (T_DOMAIN クラスを参照) の秒数以内です。キー・フィールドとして指定した場合、正の値であればアイドル時間が指定値以上のすべてのクライアントが一致し、負の値であればアイドル時間が指定値以下のすべてのクライアントが一致します。ゼロのときは、すべてのクライアントが一致します。

TA_LMID:LMID

クライアントを実行している論理マシン (ネイティブ・クライアント)、またはクライアントが接続されている論理マシン (ワークステーション・クライアント)。

TA_PID: 1 <= num

クライアントのプロセス識別子。ワークステーション・クライアントの場合、この識別子はクライアントの接続に使用しているワークステーション・ハンドラを示します。GET 操作で負の値を指定すると、呼び出し元のプロセスのクライアント情報を検索できます。呼び出し元のプロセスがクライアントでない場合はエラーが返されます。

TA_CONTEXTID: -2 <= num < 30,000

この特定のアプリケーション関連の識別子。

TA_SRVGRP: string[0..30]

クライアントが関連付けられたサーバ・グループ。この情報は、tpinit() 実行時に TPINIT 構造体の grpname 要素を使用して設定できます。

TA_USRNAME: string[0..30]

tpinit() 実行時に TPINIT 構造体の usrname 要素を使用してクライアントに関連付けられるユーザ名。

TA_WSC: "{Y | N}"

ワークステーション・クライアント。この属性が "Y" に設定されている場合、指定したクライアントはリモート・ワークステーションからアプリケーションにログインしています。

TA_WSH: "{Y | N}"

ワークステーション・ハンドラ。この属性が "Y" に設定されている場合、指定したクライアントはワークステーション・ハンドラ・プロセスです。

TA_WSHCLIENTID: string[1..78]

このクライアントがワークステーション・クライアントである場合 (TA_WSH == Y) は、関連付けられたワークステーション・ハンドラ (WSH) のクライアント識別子が返されます。それ以外の場合は、長さゼロの文字列が返されます。

TA_RELEASE: 0 <= num

クライアントを実行しているマシンの BEA Tuxedo システム・プロトコルのメジャー・リリース番号。この番号は、同じマシンの TA_SWRELEASE とは異なる場合があります。ワークステーション・クライアントの場合 (TA_WSC == Y) 、アプリケーションへのアクセスに使用するアプリケーション管理のマシンのメジャー・リリースがこの値とは異なる場合があります。

TA_WSPROTO: 0 <= num

ワークステーション・クライアントの BEA Tuxedo システム・ワークステーション・プロトコルのバージョン番号。この値は、ワークステーション・プロトコルを更新するたびに変更されます。この属性がワークステーション以外のクライアント (TA_WSC == N) に関連付けられている場合は、値としてゼロが返されます。

TA_NUMCONV: 0 <= num

このクライアントが tpconnect() を使用して開始した会話の数。

TA_NUMDEQUEUE: 0 <= num

このクライアントが tpdequeue() を使用してキューからの取り出し操作を開始した回数。

TA_NUMENQUEUE: 0 <= num

このクライアントが tpenqueue() を使用してキューへの登録操作を開始した回数。

TA_NUMPOST: 0 <= num

このクライアントが tppost() を使用して開始したポストの数。

TA_NUMREQ: 0 <= num

このクライアントが tpcall() または tpacall() を使用して開始した要求の数。

TA_NUMSUBSCRIBE: 0 <= num

このクライアントが tpsubscribe() を使用して行ったサブスクリプションの数。

TA_NUMTRAN: 0 <= num

このクライアントが開始したトランザクションの数。

TA_NUMTRANABT: 0 <= num

このクライアントがアボートしたトランザクションの数。

TA_NUMTRANCMT: 0 <= num

このクライアントがコミットしたトランザクションの数。

TA_CMTRET: "{COMPLETE | LOGGED}"

このクライアントの TP_COMMIT_CONTROL 特性の設定。この特性の詳細については、BEA Tuxedo System ATMI 関数 tpscmt() の説明を参照してください。

TA_CURCONV: 0 <= num

このクライアントが tpconnect() を使用して開始し、現在もアクティブな会話の数。

TA_CURENCRYPTBITS: "{0 | 40 | 56 | 128}"

このクライアントの現在の暗号化レベル。レベルは、リンクの確立時に調整されます。

注記 リンク・レベルの暗号化の値 40 は、下位互換性を維持するために提供されています。

TA_CURREQ: 0 <= num

このクライアントが tpcall() または tpacall() を使用して開始し、現在もアクティブな要求の数。

TA_CURTIME: 1 <= num

T_CLIENT:TA_LMID で time(2) システム・コールから返される 1970 年 1 月 1 日の 00:00:00 UTC から現在までの時間 (単位は秒)。この属性は、T_CLIENT:TA_TIMESTART 属性値からの経過時間を算出するために使用できます。

TA_LASTGRP: 1 <= num < 30,000

最後に開始されたサービス要求またはこのクライアントから開始された会話のサーバ・グループ番号 (T_GROUP:TA_GRPNO)。

TA_NADDR: string[1..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前は最大で 78 バイト)

ワークステーション・クライアントである場合、この属性はクライアントのネットワーク・アドレスを示します。ネットワーク・アドレスに表示不能な文字が含まれている場合は、以下のいずれかの形式に変換されます。

TA_NOTIFY: "{DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}"

このクライアントの通知特性の設定。詳細については、T_DOMAIN クラスのこの属性に関する説明を参照してください。

TA_NUMUNSOL: 0 <= num

このクライアントのキューに登録され、処理待ちになっている任意通知型メッセージの数。

TA_RPID: 1 <= num

クライアントの応答キューに対する UNIX システムのメッセージ・キューの識別子。制限事項: UNIX システム固有の属性です。アプリケーションを実行しているプラットフォームが UNIX ベースでない場合、この属性は返されないことがあります。

TA_TIMELEFT: 0 <= num

このクライアントが現時点で待っている応答がタイムアウトするまでの残り時間 (単位は秒)。タイムアウトは、トランザクション・タイムアウトまたはブロック・タイムアウトです。

TA_TIMESTART: 1 <= num

クライアントがアプリケーションに参加した時点までの経過時間 (単位は秒)。T_CLIENT:TA_LMID で time(2) システム・コールから返される 1970 年 1 月 1 日の 00:00:00 UTC から起算されます。

TA_TRANLEV: 0 <= num

このクライアントの現在のトランザクション・レベル。値がゼロの場合は、クライアントが現在トランザクションに関与していないことを示します。

制限事項

なし

 

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