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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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T_SVCGRP クラスの定義

概要

T_SVCGRP クラスは、アプリケーション内のサービスまたはグループのコンフィギュレーション属性と実行時属性を表します。これらの属性値によって、コンフィギュレーション済みのサービスやグループを識別したり、各オブジェクトに関連する統計値やリソースを実行時にトラッキングしたりできます。

T_SERVICE クラスおよび T_SVCGRP クラスは、アプリケーション内のサービス名に対するアクティブ化時の属性設定を定義します。サーバを初めてアクティブにしたため、または tpadvertise() を呼び出したために新たなサービスがアクティブ化 (宣言) されると、サービス開始時に使用する属性値は以下の順序で決定されます。

  1. サービス名とサービス・グループが一致するコンフィギュレーション済みの T_SVCGRP オブジェクトが存在する場合、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションには、このオブジェクトで定義された属性が使用されます。

  2. 1 に該当せず、かつサービス名が一致するコンフィギュレーション済みの T_SERVICE オブジェクトが存在する場合、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションには、このオブジェクトで定義された属性が使用されます。

  3. 1 および 2 に該当せず、かつ TA_SERVICENAME 属性値が一致するコンフィギュレーション済みの T_SVCGRP オブジェクトが見つかった場合、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションには、最初に見つかったオブジェクトが使用されます。

  4. 上記のいずれにも該当しない場合、宣言されたサービスの初期コンフィギュレーションには、サービス属性のシステム・デフォルト値が使用されます。

アプリケーション・サービス対するコンフィギュレーション属性の指定はすべて省略可能です。つまり、コンフィギュレーション値を指定しない場合、サービスのアクティブ化時にサーバが宣言したサービスには確立済みのデフォルト・サービス値が使用されます (サービスのアクティブ化時に属性値を識別する方法については上記を参照のこと)。サーバが提供するサービス名は実行時に作成されます (buildserver(1) を参照)。ただし、サーバ・オブジェクトに指定されたコマンド行オプションによってオーバライドされる場合もあります (T_SERVER:TA_CLOPT および servopts(5) を参照)。

いったん T_SVCGRP オブジェクトがアクティブになると、T_SVCGRP クラスでのみ表現されるようになります。サービスを提供するグループ内に複数のサーバがある場合、特定のサービス名/グループ名の組み合わせは、実行時に複数の T_SVCGRP クラスに関連付けられます。

属性表

表 59 TM_MIB(5): T_SVCGRP クラス定義の属性表

属性

タイプ

パーミッション

デフォルト値

TA_SERVICENAME(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..15]

N/A

TA_SRVGRP(r)(*)

string

ru-r--r--

string[1..30]

N/A

TA_GRPNO(k)

long

r--r--r--

1 <= num < 30,000

N/A

TA_STATE(k)

string

rwxr-xr--

GET: "{ACT | INA | SUS | PAR}"

SET: "{NEW | INV | ACT | INA | SUS}"

N/A

N/A

TA_AUTOTRAN

string

rwxr-xr--

"{Y | N}"

"N"

TA_LOAD

long

rwxr-xr--

1 <= num < 32,768

50

TA_PRIO

long

rwxr-xr--

1 <= num < 101

50

TA_SVCTIMEOUT

long

rwyr-yr--

0 <= num

0

TA_TRANTIME

long

rwxr-xr--

0 <= num

30

TA_LMID(k)

string

R--R--R--

LMID

N/A

TA_RQADDR(*)

string

R--R--R--

string[1..30]

N/A

TA_SRVID(*)

long

R--R--R--

1 <= num < 30,001

N/A

TA_SVCRNAM

string

R-XR-XR--

string[1..15]

(注 2)

TA_BUFTYPE

string

r--r--r--

string[1..256]

N/A

TA_ROUTINGNAME

string

r--r--r--

string[0..15]

N/A

TA_SVCTYPE(k)

string

r--r--r--

"{APP | CALLABLE | SYSTEM}"

"APP"

T_SVCGRP クラス:ローカル属性

TA_NCOMPLETED

long

R-XR-XR--

0 <= num

N/A

TA_NQUEUED

long

R--R--R--

0 <= num < 32,768

N/A

(k)-GET キー・フィールド
(r)-オブジェクトの作成に必要なフィールド (SET TA_STATE NEW)
(*)-GET/SET キー、SET 操作では 1 つ以上必要(注 1)


  注 1アドレス指定するオブジェクトを一意に識別するには、このクラスでの SET 操作で十分なキー・フィールドを指定する必要があります。オブジェクトがアクティブな場合は、TA_RQADDR または TA_SRVID を指定した TA_SERVICENAME または TA_SRVGRP キー・フィールドを追加する必要があります。アクティブなオブジェクトを変更すると、そのオブジェクト、および関連するコンフィギュレーション・レコードに反映されますが、同じコンフィギュレーション・レコードから実行時属性を生成した他のアクティブ・オブジェクトには反映されません。
注 2この属性値を指定しない場合は、デフォルトで TA_SERVICENAME となります。

属性の意味

TA_SERVICENAME: string[1..15]

サービス名。

TA_SRVGRP: string[1..30]

サーバ・グループ名。また、サーバ・グループ名にはアスタリスク(*)、カンマ(,)、コロン(:) は使用できません。サービスのアクティブ化時に使用するサービス属性の検索順序については、前述の T_SVCGRP の概要を参照してください。

TA_GRPNO: 1 <= num < 30,000

サーバ・グループ番号。

TA_STATE:

GET: "{ACTive | INActive | SUSpended | PARtitioned}"

GET 操作は、選択した T_SVCGRP オブジェクトのコンフィギュレーション情報および実行時情報を取得します。以下に示す状態は、GET 要求への応答で返される TA_STATE の意味を示します。


 

SET: "{NEW | INValid | ACTive | INActive | SUSpended}"

SET 操作は、選択した T_SVCGRP オブジェクトのコンフィギュレーション情報および実行時情報を更新します。サービス・オブジェクトを実行時に変更すると、複数のアクティブなサーバに反映される場合がありますので注意してください。以下に示す状態は、SET 要求で設定される TA_STATE の意味を示します。以下に示されていない状態は設定できません。

NEW

アプリケーションに対する T_SVCGRP オブジェクトを作成します。状態の変更は INValid 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は INActive になります。

制限事項: コンフィギュレーションされていないサービスが、それらを宣言しているサーバによってアクティブなままになっている場合があります。この場合、このサービス・クラスの状態は ACTive で、これを更新することはできません。

unset

既存の T_SVCGRP オブジェクトを変更します。この組み合わせは INValid 状態では使用できません。正常終了した場合、オブジェクトの状態は変わりません。

INValid

アプリケーションに対する T_SVCGRP オブジェクトを削除します。状態の変更は、INActive 状態でのみ可能です。正常終了すると、オブジェクトの状態は INValid になります。

ACTive

T_SVCGRP オブジェクトをアクティブ化 (宣言) します。状態の変更は、INActive 状態、SUSpended 状態、または INValid 状態でのみ可能です。この状態変更では、TA_SRVID または TA_RQADDR のいずれかを指定しなければなりません。この状態遷移に対するパーミッションの決定に際しては、アクティブなオブジェクトのパーミッション (--x--x--x) が考慮されます。正常に終了すると、オブジェクトの状態は ACTive になります。

制限事項: サービス名 (TA_SERVICENAME) が予約文字列 "." で始まる場合、状態を変更することはできません。

INActive

T_SVCGRP オブジェクトを非アクティブにします。状態の変更は、SUSpended 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は INActive (コンフィギュレーション済みのエントリの場合) または INValid (コンフィギュレーションされていないエントリの場合) になります。

制限事項: サービス名 (TA_SERVICENAME) が予約文字列 "drq; で始まる場合、状態を変更することはできません。

SUSpended

T_SVCGRP オブジェクトを中断します。状態の変更は、ACTive 状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態は SUSpended になります。

制限事項: サービス名 (TA_SERVICENAME) が予約文字列 "_" で始まる場合、状態を変更することはできません。


 

TA_AUTOTRAN: "{Y | N}"

要求がまだトランザクション・モードでない場合に、このサービスに対するサービス要求メッセージを受信すると、トランザクションが自動的に開始されます ("Y" を指定した場合)。

TA_LOAD: 1 <= num < 32,768

この T_SVCGRP オブジェクトは、システムに対する負荷を設定します。サービスの負荷は、ロード・バランシングのために使用します。つまり、すでに負荷が大きいキューは、新規の要求ではあまり選択されません。

TA_PRIO: 1 <= num < 101

この T_SVCGRP オブジェクトは、指定された優先順位でキューから取り出されます。複数のサービス要求がサービス・キューで待機している場合、優先順位の高い要求から処理されます。

TA_SVCTIMEOUT: 0 <= num

このサービス名に対する要求を処理する際の時間制限 (単位は秒)。このサービスのサービス要求を処理するサーバは、要求の処理が指定した時間制限値を超えると異常終了します。この属性を 0 に設定すると、サービスは異常終了しません。

制限事項: この属性値は、BEA Tuxedo リリース 4.2.2 以前のサイトでは適用されません。

TA_TRANTIME: 0 <= num

この T_SVCGRP オブジェクト用に自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値 (単位は秒)。サービスの T_SVCGRP:TA_AUTOTRAN 属性値が "Y" である場合に、トランザクション・モードでない要求を受信すると、トランザクションが自動的に開始されます。

TA_LMID:LMID

このサービスを提供するアクティブなサーバを実行している現在の論理マシン。

TA_RQADDR: string[1..30]

このサービスを提供するアクティブなサーバの要求キューのシンボリック・アドレス。この属性の詳細については、T_SERVER:TA_RQADDR を参照してください。

TA_SRVID: 1 <= num < 30,001

このサービスを提供するアクティブなサーバのサーバ・グループ内での一意なサーバ識別番号。この属性の詳細については、T_SERVER:TA_SRVID を参照してください。

TA_SVCRNAM: string[1..15]

このサービスに対する要求を処理するために割り当てられた対応するサーバ内の関数名。SET 要求時、サーバがそのシンボル・テーブルを使用して関数名を関数にマップし、正常にサービスを宣言できなければなりません。状況によっては (たとえば、サーバで直接 tpadvertise() を呼び出す場合)、ACTive なサービス・オブジェクトの関数名は不明となり、属性値として文字列 "?" が返されます。

制限事項: この属性は、状態を INActive から ACTive に変更する場合にのみ設定できます。

TA_BUFTYPE: string[1..256]

このサービスで使用できるコンフィギュレーション済みのバッファ・タイプ。

制限事項: この属性は、対応する T_SERVICE クラス・オブジェクト経由でのみ設定可能です。

TA_ROUTINGNAME: string[0..15]

ルーティング基準の名前。

制限事項: この属性は、対応する T_SERVICE クラス・オブジェクト経由でのみ設定可能です。

TA_NCOMPLETED: 0 <= num

検索された ACTive 状態または SUSpended 状態のオブジェクトがアクティブ化 (宣言) されて以降に完了したサービス要求の数。

制限事項: この属性は、T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性値が "Y" に設定されている場合にのみ返されます。

TA_SVCTYPE: "{APP | CALLABLE | SYSTEM}"

サービスのタイプ。APP は、アプリケーション定義のサービス名を示します。CALLABLE は、システム提供の呼び出し可能サービスを示します。SYSTEM は、システム提供でシステム呼び出し可能なサービスを示します。SYSTEM サービスは、アプリケーション・クライアントおよびサーバから直接アクセスすることはできません。GET キー・フィールドとして使用する場合は、'|' で区切られたリストを使用して、1 つの要求に対するサービス・グループ・エントリの複数のタイプを検索します。デフォルトでは、APP サービスのみが検索されます。

このサービスのキューに現時点で登録されている要求の数。この属性の値は、要求がキューに登録されると増加し、サーバがキューから要求を取り出すと減少します。制限事項: この属性は、T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性値が "Y" に設定されている場合にのみ返されます。

TA_NQUEUED: 0 <= num < 32,768

このサービスのキューに現時点で登録されている要求の数。この属性の値は、要求がキューに登録されると増加し、サーバがキューから要求を取り出すたびに減少します。

制限事項: この属性は、T_DOMAIN:TA_LDBAL 属性値が "Y" に設定されている場合にのみ返されます。

制限事項

なし

 

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