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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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RESOURCES セクション

このセクションでは、サーバ数やサービス領域に存在できるサービス数など、システム全体のリソースを指定します。RESOURCES セクションの行は、KEYWORD value という形式を取ります。KEYWORD はパラメータの名前、value はそれに対応する値です。有効な KEYWORD は以下のとおりです。

IPCKEY numeric_value

BEA Tuxedo システムの掲示板における既知のアドレスの数値キーを指定します。単一のプロセッサを使用している環境では、このキーは掲示板を指定します。複数のプロセッサからなる環境では、このキーは DBBL のメッセージ・キューを指定します。また、このキーは、既知のアドレスのほか、マルチプロセッサ全体の掲示板などのリソースの名前を取り出す基準としても使用されます。IPCKEY の値は、32,768 より大きく 262,143 未満でなければなりません。このパラメータは必須です。

MASTER string_value1[,string_value2]

TUXCONFIG ファイルのマスタ・コピーのあるマシンを指定します。また、アプリケーションが MP モードで動作している場合、MASTER は DBBL が実行されるマシンを指定します。string_value2 は、プロセスの再配置および起動時に使用される LMID の代替位置を指定します。本来の位置が使用できない場合、DBBL はこの代替位置で起動し、その位置にある代替 TUXCONFIG ファイルが使用されます。LMID の値はどちらも MACHINES セクションにあるマシンを指定する必要があり、またどちらも 30 文字以下でなければなりません。このパラメータは必須です (SHM モードの場合でも)。

異なったマシ上で BEA Tuxedo の複数のリリース・レベルをサポートするアプリケーションでは、MASTERBACKUP は常にすべてのマシンよりも上位のリリースを持っていなければなりません。この規則は "Hot Upgrade." の間は強制されません。

MODEL {SHM | MP}

コンフィギュレーションのタイプを指定します。このパラメータは必須で、この 2 つの値のうちいずれか1 つしか指定できません。SHM (共用メモリ) は、単一マシン用のコンフィギュレーションを指定します。MACHINES セクションに指定できるマシンは 1 つだけです。MP は、複数マシン用のコンフィギュレーションを指定します。ネットワーク化されたアプリケーションを定義する場合は、MP を指定する必要があります。注記:再リンクせずに value を変更するには、必要なモデルをサポートするようにサーバを構築しておく必要があります (buildserver(1) を参照)。

DOMAINID string_value

ドメイン ID 文字列を指定します。指定しない場合は "" が使用されます。DOMAINID の値が文字列の場合、後続のヌル文字も含め最大 30 文字まで使用できます。DOMAINID の値が 16 進数の文字列の場合、最大 30 オクテットまで使用できます。DOMAINID が指定されている場合、その値は、特定のドメインに関連付けられているプロセスで通知される任意のコマンド出力 (ps コマンドの出力など) に、パラメータ (-C dom=domainid) として含まれます。このコメントは、複数のドメインを管理する管理者にとっては役に立ちます。このコメントがないと、複数のドメインを参照する単一の出力ストリームを解釈するのが難しくなる場合があります。

UID numeric_value

掲示板用に作成された IPC 構造体に関連付ける数値ユーザ ID を指定します。この値は、ローカルの UNIX システム上のユーザ ID です。このパラメータの指定がない場合は、tmloadcf(1) を実行するユーザの有効ユーザID となる値が取られます。RESOURCES セクションの値は、プロセッサごとに MACHINES セクションで変更できます。

GID numeric_value

掲示板用に作成された IPC 構造体に関連付ける数値グループ ID を指定します。この値は、ローカルの有効な UNIX システム上のグループ ID です。GID の指定がない場合は、tmloadcf(1) を実行するユーザの有効グループ ID が取られます。RESOURCES セクションの値は、プロセッサごとに MACHINES セクションで変更できます。

PERM numeric_value

掲示板をインプリメントする IPC 構造体に関連付ける数値パーミッションを指定します。このパラメータは、通常の UNIX システム形式 (0600 のような 8 進数値) で、プロセスに対する読み取りまたは書き込みパーミッションを指定するために使用します。このパラメータを指定しない場合、IPC 構造体に対するパーミッションのデフォルトは 0666 (同じユーザ、同じグループ、およびその他すべてのユーザによる読み取り/書き込みアクセス) です。値は 0001 以上 0777 以下の範囲で指定できます。RESOURCES セクションの値は、プロセッサごとに MACHINES セクションで変更できます。

MAXACCESSERS numeric_value

このアプリケーション内の特定のマシンの掲示板に同時接続できるクライアントおよびサーバのデフォルトの最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定しない場合、デフォルトの最大数は 50 になります。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、マシンごとに MACHINES セクションで変更できます。

BBL、restartsrvcleanupsrvtmshutdown()tmadmin() などのシステム管理プロセスはこの数に入れる必要はありません。ただし、DBBL、すべてのブリッジ・プロセス、すべてのシステム提供サーバ・プロセスとアプリケーション・サーバ・プロセス、および特定のサイトで使用する可能性があるクライアント・プロセスは数に入れる必要があります。システム提供のサーバには、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS などがあります。GROUPS セクションの TMSNAME パラメータ、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL を参照してください。特定のサイトでアプリケーションがワークステーション・リスナ (WSL) を起動する場合は、起動される WSL と使用する可能性があるワークステーション・ハンドラ (WSH) の両方をこの数に入れる必要があります。

BEA Tuxedo リリース 7.1 より前のリリース (6.5 以前) では、アプリケーションの MAXACCESSERS および MAXSERVERS パラメータは、ユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みで利用されます。つまり、アプリケーションで実行中の 1 台以上のマシンの MAXACCESSERS の数と、特定のマシンの MAXACCESSERS の数の合計が、MAXSERVERS の数とユーザ・ライセンス数の合計より大きい場合、マシンを起動することはできません。したがって、アプリケーションの MAXACCESSERS パラメータには、MAXSERVERS の数とユーザ・ライセンス数の合計か、またはそれより小さい値を指定しなければなりません。

また、BEA Tuxedo リリース 7.1 以降のユーザ・ライセンス数をチェックする仕組みで考慮されるのは、アプリケーションのユーザ・ライセンス数とそのアプリケーションで現在使用中のラインセンス数の 2 つだけです。すべてのユーザ・ライセンスが使用中になると、アプリケーションに新しいクライアントが参加することはできなくなります。

MAXSERVERS numeric_value

このアプリケーションで掲示板のサーバ・テーブルに登録できるサーバの最大数を指定します。この値は、0 より大きく 8,192 未満でなければなりません。指定しない場合のデフォルトは 50 です。

アプリケーションで利用可能なシステム提供のサーバおよびアプリケーション・サーバのすべてのインスタンスを、掲示板のサーバ・テーブルで指定する必要があります。このテーブルはグローバル・テーブルであり、同じサーバ・テーブルがアプリケーションの各マシン上にあります。システム提供のサーバには、AUTHSVRTMQUEUETMQFORWARDTMUSREVTTMSYSEVTTMS などがあります。GROUPS セクションの TMSNAME パラメータ、TMS_QMGWTDOMAIN、および WSL を参照してください。

BEA Tuxedo システムを使用しているサイトを管理するには、1 サイトあたりほぼ 1 つのサーバが必要です。さらに、DBBL プロセスとすべての BBL、ブリッジ、および WSH プロセスも MAXSERVERS の値に入れてください。

MAXSERVICES numeric_value

掲示板のサービス・テーブルに登録されるサービスの最大総数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。適切な値を計算するには、アプリケーション・サーバとシステム・サーバ (BBL、DBBL、BRIDGE、TMS など) で使用されるサービスの数と、アプリケーションで必要なそれ以外のシステム・サーバで使用されるサービスの数を数えます。指定しない場合、デフォルトは 100 です。

MAXGROUPS numeric_value

掲示板のグループ・テーブルに登録するコンフィギュレーション済みのサーバ・グループの最大数を指定します。この値は、100 以上 32,768 未満でなければなりません。指定しない場合のデフォルトは 100 です。

MAXNETGROUPS numeric_value

TUXCONFIG ファイルの NETWORK セクションに指定されるコンフィギュレーション済みのネットワーク・グループの最大数を指定します。この値は、1 以上 8,192 未満でなければなりません。指定しない場合のデフォルトは 8 です。

MAXMACHINES numeric_value

掲示板のマシン・テーブルに登録するコンフィギュレーション済みのマシンの最大数を指定します。この値は、256 以上 8,191 未満でなければなりません。指定しない場合のデフォルトは 256 です。

MAXQUEUES numeric_value

掲示板のグループ・テーブルに登録するサーバ要求キューの最大数を指定します。この値は 1 以上、8,192 未満でなければなりません。指定しない場合は、MAXSERVERS の値に設定されます。5.0 より前のリリースと相互運用するためには、この値は MAXSERVERS の値と等しくなければなりません。

MAXACLGROUPS numeric_value

ACL のパーミッション・チェックに使用できるグループ ID の最大数を指定します。定義可能なグループ ID 数は、TA_MAXACLGROUPS - 1 です。この値は、1 以上 16,384 以下でなければなりません。指定しない場合のデフォルトは 16,384 です。

MAXGTT numeric_value

このアプリケーション内の特定のマシンが同時に関与できるグローバル・トランザクションの最大数を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。指定しない場合、デフォルトは 100 です。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、マシンごとに MACHINES セクションで変更できます。

MAXCONV numeric_value

このアプリケーション内の特定のマシン上のクライアントおよびサーバが同時に関与できる会話の最大数を指定します。この値は 0 より大きく、32,768 未満でなければなりません。指定しない場合、SERVERS セクションに何らかの会話型サーバが定義されていればデフォルト値は 64 になり、それ以外のときは 1 になります。サーバ当たりの同時の会話の最大数は 64 です。このパラメータの RESOURCES セクションの値は、マシンごとに MACHINES セクションで変更できます。

MAXBUFTYPE numeric_value

掲示板のバッファ・タイプ・テーブルに登録できるバッファ・タイプの最大数を指定します。この値は、0 より大きく 32,768 未満でなければなりません。指定しない場合のデフォルトは 16 です。

MAXBUFSTYPE numeric_value

掲示板のバッファ・サブタイプ・テーブルに登録できるバッファ・サブタイプの最大数を指定します。この値は、0 より大きく 32,768 未満でなければなりません。指定しない場合のデフォルトは 32 です。

MAXDRT numeric_value

コンフィギュレーション済みのデータ依存型ルーティング基準のエントリの最大数を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。指定しない場合、デフォルトは ROUTING セクションの設定値です。

MAXRFT numeric_value

データ依存型ルーティング範囲フィールド・テーブル・エントリの最大数を指定します。この値は 0 以上 32,768 未満でなければなりません。指定しない場合、デフォルトは ROUTING セクションの設定値です。

MAXRTDATA numeric_value

データ依存型ルーティング範囲文字列用の掲示板の文字列プールに登録できる最大文字列プール領域を指定します。この値は 0 以上 32,761 未満でなければなりません。指定しない場合、デフォルトは ROUTING セクションの設定値です。

ROUTING セクションの RANGES 値に指定された文字列と carry は文字列プールに格納されます。実行時の拡大に備えて、領域を余分に割り当てる必要があります。

MAXSPDATA numeric_value

掲示板の共通文字列プールに登録できる最大文字列プール領域をバイトで指定します。この値は 0 以上 2,147,483,640 以下でなければなりません。デフォルトは 0 です。このパラメータは、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

ほとんどの場合、このパラメータのデフォルト値を使用すれば BEA Tuxedo システムは BEA Tuxedo で最大許容長が 256 バイトに拡張された TUXCONFIG パラメータ文字列用に十分な文字列プール領域を割り当てます。これらのパラメータは、TUXCONFIGTUXDIRAPPDIRTLOGDEVICEULOGPFXENVFILETMSNAMERCMDNADDRNLSADDRFADDR、および SERVERS セクションの AOUT です。

大幅な動的コンフィギュレーションが予想されるアプリケーションでは (6 台のマシンが BEA Tuxedo アプリケーションに追加されると予想される場合など)、管理者は MAXSPDATA パラメータを使用して共通文字列プールのサイズを拡大できます。共通文字列プールのサイズの変更は、MAXRTDATA パラメータで制御されるルーティング文字列プールのサイズに影響を与えません。2 つの文字列プールはそれぞれ別個のものです。

MAXSPDATA の指定値に関係なく、BEA Tuxedo システムは、TUXCONFIG ファイルで実際に指定されている文字列、および 256 バイト対応の文字列が指定された場合に必要な文字列プール・サイズに基づいて計算された範囲を外れた文字列プール・サイズを割り当てません。tmloadcf(1) コマンドは、指定された値がこの範囲を外れている場合に警告を表示し、その値を最も近い許容値に設定します。

最大許容長が 256 バイトに拡張された TUXCONFIG パラメータのうち、GROUPS セクションの TMSNAME パラメータと SERVERS セクションの AOUT および RCMD パラメータだけが実際に掲示板に格納されます。それ以外のパラメータは、プロセス起動時に読み込まれるか、またはプロセス・メモリに格納されます。

MAXTRANTIME numeric_value

この BEA Tuxedo アプリケーションで開始され、または受け取られたトランザクションの最大許容タイムアウトを秒単位で指定します。この値は 0 以上 2,147,483,647 以下でなければならず、デフォルトは 0 です (グローバル・トランザクション・タイムアウト制限は無効)。このパラメータは、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

MAXTRANTIME タイムアウトの値が AUTOTRAN サービスの TRANTIME タイムアウトの値またはトランザクションを開始するための tpbegin(3c) 呼び出しで渡されるタイムアウト値より小さい場合、トランザクションのタイムアウトは MAXTRANTIME の値に短縮されます。MAXTRANTIME は、BEA Tuxedo 8.0 以前のリリースが実行されているマシンで起動されたトランザクションに対しては無効です。ただし、BEA Tuxedo 8.1 以降のソフトウェアが実行されているマシンがトランザクションの影響を受ける場合、トランザクション・タイムアウトは必要な場合はそのマシン用に設定されている MAXTRANTIME 値に短縮されます。

UBBCONFIG ファイルの SERVICES セクションに指定されている TRANTIME の値が MAXTRANTIME の値より大きい場合、tmloadcf(1) コマンドはエラーなしでコンフィギュレーションをロードします。AUTOTRAN トランザクションの影響を受ける BEA Tuxedo 8.1 以降の各マシンは、そのマシン用に設定されている MAXTRANTIME 値にトランザクション・タイムアウトを自動的に短縮します。

CMTRET {COMPLETE | LOGGED}

BEA Tuxedo システム・アプリケーションのすべてのクライアント・プロセスおよびサーバ・プロセスの TP_COMMIT_CONTROL 特性の初期設定を指定します。valueLOGGED の場合、TP_COMMIT_CONTROL 特性は TP_CMT_LOGGED に初期化され、それ以外の場合は TP_CMT_COMPLETE に初期化されます。CMTRET を指定しない場合、デフォルト COMPLETE です。この特性の設定の詳細については、BEA Tuxedo システム ATMI 関数 tpscmt の説明を参照してください。

LDBAL {Y | N}

ロード・バランシングを実行するかどうかを指定します。LDBAL を指定しない場合、デフォルトは Y です。各サービスが 1 つのキューにしかマップされない場合は、ロード・バランシングが自動になっているため、LDBALN に設定してください。

LDBALY に設定すると、ロード・バランシングが自動的に実行されます。各インターフェイス要求は、負荷の合計が最も低いサーバにルーティングされます。ルーティング先のサーバの負荷は、ルーティングされた CORBA インターフェイスのロード・ファクタ (LOAD) だけ増加します。

ロード・バランシングが無効になっており、複数のサーバが同じ CORBA インターフェイスを提供する場合、使用可能な最初のキューが要求を受け取ります。

SYSTEM_ACCESS {FASTPATH | PROTECTED}[,NO_OVERRIDE]

アプリケーション・プロセス内で BEA Tuxedo システム・ライブラリが BEA Tuxedo システムの内部テーブルへのアクセス権を取得するために使用するデフォルトのモードを指定します。FASTPATH を指定した場合、BEA Tuxedo システム・ライブラリは高速アクセス用のプロテクトされていない共用メモリを介して内部テーブルにアクセスできます。PROTECTED を指定した場合、BEA Tuxedo システム・ライブラリが共用メモリを介して内部テーブルにアクセスできる間、BEA Tuxedo システム・ライブラリの外部からはそれらのテーブルの共用メモリにアクセスできません。NO_OVERRIDE を単独あるいは FASTPATH または PROTECTED と共に指定した場合、tpinit(3c) または TPINITIALIZE(3cbl) で使用可能なフラグを使ってアプリケーション・プロセスで選択モードを変更することはできません。SYSTEM_ACCESS を指定しない場合、デフォルトのモードは FASTPATH です。

制限事項:SYSTEM_ACCESSPROTECTED に設定しても、マルチスレッド・サーバには効果がない場合があります。これは、あるスレッドが BEA Tuxedo コードを実行しているときに (つまりスレッドが掲示板にアタッチされているとき) 別のスレッドがユーザ・コードを実行できるからです。BEA Tuxedo では、このような状況を防止することはできません。

OPTIONS {[LAN | MIGRATE | NO_XA | NO_AA],*}

使用するオプションを指定します。2 つ以上のオプションを指定する場合は、それらをカンマで区切ります。識別子 LAN は、ネットワーク・アプリケーションであることを示します。識別子 MIGRATE は、サーバ・グループを移行できることを示します。MIGRATE を指定する場合は、LAN も指定する必要があります (このコンフィギュレーションが単一のマルチプロセッサ・コンピュータ上で動作する場合を除く)。識別子 NO_XA は、XA トランザクションが使用できないことを示します。識別子 NO_AA は、監査用および認可用の関数が呼び出されないことを示します。このパラメータはオプションなので、デフォルト値はありません。

USIGNAL {SIGUSR1 | SIGUSR2}

SIGNAL ベースの通知方法が使用される場合に用いられるシグナルを指定します。このパラメータの有効値は、SIGUSR1SIGUSR2 です。デフォルトは SIGUSR2 です。SIGNAL ベースの通知方法が NOTIFY パラメータで選択されていない場合でも、USIGNAL を指定できます。これは、tpinit() の呼び出し側がシグナル・ベースの通知方法を選択する場合があるためです。

SECURITY {NONE | APP_PW | USER_AUTH | ACL | MANDATORY_ACL}

使用するアプリケーション・セキュリティの種類を指定します。指定しない場合、このパラメータのデフォルトは NONE です。APP_PW を指定した場合、アプリケーションのパスワード・セキュリティ機能が使用されます (クライアントは初期化時にアプリケーション・パスワードを渡す必要があります)。APP_PW を指定すると、tmloadcf はアプリケーション・パスワードの入力を要求します。値 USER_AUTHAPP_PW とよく似ていますが、クライアントの初期化時にさらにユーザごとの認証が行われることも意味します。値 ACLUSER_AUTH とよく似ていますが、さらにサービス名、キュー名、およびイベント名に対してアクセス制御チェックが行われることを意味します。名前に対応する ACL が見つからなかった場合は、パーミッションが与えられているものとみなされます。値 MANDATORY_ACLACL とよく似ていますが、その名前に対応する ACL が見つからなかった場合にはパーミッションが与えられないことを意味します。

AUTHSVC string_value

システムに参加しているクライアントごとに、システムが呼び出すアプリケーション認証サービスの名前を指定します。このパラメータでは、SECURITY 識別子が USER_AUTHACL、または MANDATORY_ACL に設定されている必要があります。上位互換性のために、SECURITY APP_PWAUTHSVC を両方セットすることは SECURITY USER_AUTH を意味します。パラメータ値の文字長は 15 文字以下です。SECURITY レベルが USER_AUTH の場合、デフォルトのサービス名は (指定しなかった場合は) AUTHSVC です。SECURITY レベルが ACL または MANDATORY_ACL の場合、デフォルトのサービス名は (指定しなかった場合は) ..AUTHSVC です。

システム提供の認証サーバ AUTHSVR は、SECURITYUSER_AUTH に設定されているときには認証サービスを AUTHSVC として宣言し、SECURITYACL または MANDATORY_ACL に設定されているときには ..AUTHSVC として宣言します。AUTHSVC..AUTHSVC は、同じ認証サービスを指します。

文字列値 AUTHSVC..AUTHSVC は識別子です。つまり、AUTHSVC または ..AUTHSVC を二重引用符で囲む必要はありません。

SCANUNIT numeric_value

サービス要求内で古いトランザクションやタイムアウト・ブロッキング呼び出しを見つけるために BBL が定期的なスキャンを行う間隔 (秒単位)。この値は BBL によるスキャン処理の基本単位として使用されます。この値は、tpbegin() で指定できるトランザクション・タイムアウト値と、BLOCKTIME パラメータで指定されるブロッキング・タイムアウト値に影響します。SANITYSCAN パラメータ、BBLQUERY パラメータ、DBBLWAIT パラメータ、および BLOCKTIME パラメータは、システム内のその他のタイムアウト値を指定するパラメータであり、SCANUNIT の倍数で指定されます。SCANUNIT は、5 の倍数で 0 より大きく 60 秒以下でなければなりません。デフォルト値は 10 秒です。

SANITYSCAN numeric_value

システムの正常性チェックを行う間隔を、基本 SCANUNIT の乗数で指定します。SCANUNIT の値は 0 より大きくなければなりません。このパラメータが指定されていない場合、デフォルト値は (SCANUNIT * SANITYSCAN) が約 120 秒になるように設定されます。正常性チェックは、掲示板のデータ構造体のほか、サーバに対しても実行されます。各 BBL は、そのマシン上のサーバがすべて実行可能であるかどうか、すなわち、サーバの異常終了やループが発生していないかどうかをチェックします。実行可能な状態でないと判断されたプロセスは、起動時に指定されたオプションに応じて、クリーンアップまたは再起動されます。それに引き続き、BBL は、メッセージ (応答なし) を DBBL に送信して、BBL が OK であることを示します。

DBBLWAIT numeric_value

DBBL がタイムアウトまでそのすべての BBL からの応答を待機する最大待ち時間を基本 SCANUNIT の乗数で設定します。DBBL は、BBL に要求を転送した後、すべての BBL から肯定応答を受信した後で要求元に応答を返します。このオプションは、動作不能の、または異常な BBL を適宜通知するために使用できます。DBBLWAIT は 0 より大きくなければなりません。このパラメータを指定しない場合、(SCANUNIT * DBBLWAIT) が SCANUNIT より大きくなるか、または 20 秒となるようにデフォルト値が設定されます。

BBLQUERY numeric_value

すべての BBL の DBBL により実行される状態チェックの間隔を基本 SCANUNIT の乗数で指定します。DBBL は、すべての BBL が BBLQUERY サイクル内で報告したことをチェックします。BBL からの報告がない場合、DBBL はその BBL にメッセージを送信し、状態を照会します。応答がない場合、BBLは分断されます。BBLQUERY の値は 0 より大きくなければなりません。このパラメータの指定がない場合は、(SCANUNIT * BBLQUERY) が約 300 秒になるようにデフォルト値が設定されます。

BLOCKTIME numeric_value

ブロッキング呼び出し (応答の受信など) の後、タイムアウトするまでの時間を基本 SCANUNIT の乗数で指定します。BLOCKTIME の値は 0 より大きくなければなりません。このパラメータの指定がない場合は、(SCANUNIT * BLOCKTIME) が約 60 秒になるようにデフォルト値が設定されます。

NOTIFY {DIPIN | SIGNAL | THREAD | IGNORE}

クライアント・プロセスに送信される任意通知型メッセージのために、システムが使用するデフォルトの通知検出方法を指定します。このデフォルト値は、適切な tpinit() フラグ値を使用して、クライアントごとに変更できます。任意通知型メッセージが検出されると、tpsetunsol() 関数 (tpnotify()) で指定されたアプリケーション定義の任意通知型メッセージ処理ルーチンを使用して、アプリケーションからメッセージを使用できるようになります。

DIPIN を指定した場合、ディップ・イン方式の通知検知手段が使用されます。これは、システムが ATMI 呼び出しの中でクライアント・プロセスに代わって通知メッセージだけを検出することを意味します。特定の ATMI 呼び出し中の検出ポイントは、システムによっては定義されず、ブロック中のシステム呼び出しがディップ・イン検出によって中断されることはありません。DIPIN は、デフォルトの通知検出手段です。

SIGNAL を指定した場合、シグナル・ベースの通知検知手段が使用されます。これは、通知メッセージが使用可能になると、システムがターゲットのクライアント・プロセスにシグナルを送出することを意味します。システムは、通知手段を選択したクライアントに代わってシグナルを検出するルーチンをインストールします。

ネイティブ・クライアント・プロセスのすべてのシグナル処理は、アプリケーション・プロセスではなく管理システム・プロセスによって行われます。したがって、SIGNAL 方式を使用して通知できるのは、アプリケーション管理者と同じ UNIX システムのユーザ識別子で実行されているネイティブ・クライアントだけです。ワークステーション・クライアントの場合、どのユーザ識別子で動作しているかに関係なく、SIGNAL 方式を使用できます。

注記 SIGNAL 通知方法は、MS-DOS クライアント、およびマルチスレッド・クライアントまたはマルチコンテキスト・クライアントに対しては使用できません。

THREAD を指定した場合、THREAD・通知検知手段が使用されます。この通知方法では、任意通知型メッセージを受け取るための専用のスレッドが使用され、そのスレッドに任意通知型メッセージ・ハンドラがディスパッチされます。1 つの BEA Tuxedo アプリケーション関連付けで一度に実行できる任意通知型メッセージ・ハンドラは 1 つだけです。この値は、マルチスレッド処理をサポートするプラットフォームでのみ使用できます。COBOL クライアントは、THREAD 通知を使用できません。COBOL で記述されているクライアントまたはスレッドをサポートしていないプラットフォーム上で実行されているクライアントでは、UBBCONFIG デフォルト通知方法を使用することができ、UBBCONFIG デフォルト通知方法が THREAD に設定されている場合、通知方法が DIPIN に変更されます。また、そのようなクライアントでは、tpinit() または TPINITIALIZE() へのパラメータで明示的にスレッド通知が指定されていると、この関数を呼び出したときにエラーが返されます。

IGNORE を指定した場合、デフォルトで通知メッセージがアプリケーション・クライアントに無視されます。これは、tpinit() 時の通知を要求するクライアントのみ任意通知型メッセージを受信するアプリケーションに適しています。

SEC_PRINCIPAL_NAME string_value [0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用するためのセキュリティ・プリンシパル名の識別文字列を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。このパラメータに指定するプリンシパル名は、このアプリケーションで実行される 1 つまたは複数のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名のデフォルト値には、このアプリケーションの RESOURCES セクションに指定されている DOMAINID 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、SEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR というパラメータがあります。後の 2 つのパラメータは、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降のアプリケーションで実行されるシステム・プロセス用の復号化キーを開く処理に関するものです。特定のレベルで SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つのパラメータはそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

初期化処理中、管理者は SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された各復号化キーのパスワードを入力する必要があります。パスワードの入力は、tmloadcf(1) で求められます。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

SIGNATURE_AHEAD numeric_value (1 <= num <= 2147483647)

ローカル・マシンの時刻から見て、その時刻からどれだけ先のデジタル署名のタイムスタンプが許容されるかを秒数で指定します。指定しない場合、デフォルトは 3600 秒 (1 時間) です。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_BEHIND numeric_value (1 <= num <= 2147483647)

ローカル・マシンの時刻から見て、その時刻からどれだけ前のデジタル署名のタイムスタンプが許容されるかを秒数で指定します。指定しない場合、デフォルトは 604800 秒 (1 週間) です。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED {Y | N}

このアプリケーションで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファに対してデジタル署名が必要かどうかを指定します。指定しない場合、デフォルトは N です。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクション) のいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

ENCRYPTION_REQUIRED {Y | N}

このアプリケーションで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要かどうかを指定します。指定しない場合、デフォルトは N です。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクション) のいずれでも指定できます。特定のレベルで ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

 

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