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Tuxedo のファイル形式とデータ記述方法

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GROUPS セクション

このセクションでは、サーバ・グループに関する情報を指定します。このセクションには、最低 1 つのサーバ・グループが定義されている必要があります。サーバ・グループは、TUXCONFIG ファイルの作成後に tmconfig、wtmconfig(1) を使用して追加できます。サーバ・グループのエントリには、サーバ群およびマシン上のサービス群に対して、論理名を指定します。論理名は、SERVERS セクションの SRVGRP パラメータの値に使用されます。この値により、サーバはグループ内のサーバとして識別されます。SRVGRP は、SERVICES セクションで、グループ内の特定のサービス・インスタンスのオカレンスを識別する場合にも使用されます。GROUPS セクションのその他のパラメータは、このグループを特定のリソース管理インスタンスに関連付けます (社員データベースなど)。GROUPS セクション内にある各行の形式は次のとおりです。

GROUPNAME required_parameters [optional_parameters]

GROUPNAME は、グループの論理名 (string_value) です。グループ名は、GROUPS セクションのグループ名と MACHINES セクションの LMID の中で一意でなければなりません。グループ名の中にアスタリスク (*)、カンマ、コロンを入れることはできません。グループ前は 30 文字以内でなければなりません。

以下のパラメータは必須です。

LMID = string_value1 [,string_value2]

このサーバ・グループが MACHINES セクション (または SHM モードのデフォルト値) の string_value1 によってシンボル名に指定されているマシンにあることを示します。LMID 値は、それぞれ 30 文字以下でなければなりません。論理マシン名は 2 つまで指定できます。2 つ目の論理名を指定する場合で、サーバ・グループが移行できる場合は、この 2 つ目の論理名は、サーバ・グループが移行できるマシンを示します。

GRPNO = number

このサーバ・グループに関連する数値グループ番号を指定します。0 より大きく、30000 未満の番号を指定します。番号は、GROUPS セクションのすべてのエントリの中で一意でなければなりません。

オプション・パラメータは以下のとおりです。

TMSNAME = string_value[0..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

このグループに関連するトランザクション・マネージャ・サーバ a.out の名前を指定します。分散トランザクションに参加するサーバを持つグループに対しては、必ずこのパラメータを指定する必要があります。分散トランザクションとは、tpbegin() で開始し tpcommit()/ tpabort() で終了する、複数のリソース・マネージャ (場合によっては複数のマシン) 間で処理されるトランザクションのことです。このパラメータは、サーバ・グループをブートするときに tmboot(1) により実行されるファイル (string_value) を指定します。値 TMS は、非 XA インターフェイスを使用することを示すために予約されています。TMS 以外の空でない値が指定された場合は、このエントリの LMID 値に関連するマシンに対して、TLOGDEVICE を指定する必要があります。各 TM サーバに対して一意のサーバ識別子が自動的に選択され、サーバは何回でも再起動することができます。

ENVFILE = string_value[0..256] (BEA Tuxedo 8.0 以前では最大 78 バイト)

グループ内のすべてのサーバを指定されたファイルの環境で実行することを指定します。無効なファイル名が指定されると、環境に値は追加されません。環境ファイルの各行は、ident=value の形式で指定します。ident はアンダースコア (_) または英数字で構成します。value 内の ${env} という形式の文字列は、ファイルの処理時に、環境内の既存の変数を使用して展開されます。前方参照はサポートされていません。値が設定されていない場合、変数は空の文字列に置換されます。バックスラッシュ (¥) を使用して、ドル記号とバックスラッシュをエスケープできます。他のすべてのシェルのクォートとエスケープは無視され、展開された value がそのまま環境に入れられます。

ENVFILE は、MACHINES セクションの ENVFILE (存在する場合) の後、SERVERS セクションの ENVFILE (指定されている場合) の前に読み取られます。

TMSCOUNT = number

TMSNAME が指定されている場合に、関連するグループに対して起動するトランザクション・マネージャ・サーバ数を指定します。このパラメータは省略可能で、デフォルトは 3 です。0 以外の値を指定した場合、最小値は 2 で、最大値は 10 です。サーバは MSSQ セットに自動的にセットアップされます。

SEC_PRINCIPAL_NAME = string_value [0..511]

BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアを実行するアプリケーションで認証に使用するためのセキュリティ・プリンシパル名の識別文字列を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。このパラメータに指定するプリンシパル名は、このグループで実行される 1 つまたは複数のシステム・プロセスの識別子として使用されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。特定のコンフィギュレーション・レベルでのプリンシパル名は、それより下位レベルで変更可能です。どのレベルにも SEC_PRINCIPAL_NAME が指定されていない場合、アプリケーションのプリンシパル名のデフォルト値には、このアプリケーションの RESOURCES セクションに指定されている DOMAINID 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_NAME のほかにも、SEC_PRINCIPAL_LOCATIONSEC_PRINCIPAL_PASSVAR というパラメータがあります。後の 2 つのパラメータは、アプリケーション起動時に、BEA Tuxedo 7.1 以降のアプリケーションで実行されるシステム・プロセス用の復号化キーを開く処理に関するものです。特定のレベルで SEC_PRINCIPAL_NAME だけが指定されている場合には、これ以外の 2 つのパラメータはそれぞれ、長さゼロの NULL 文字列に設定されます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルの復号化 (秘密) キーを収めるファイルまたはデバイスの場所を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_LOCATION は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_PASSVAR はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR = string_value [0..511]

SEC_PRINCIPAL_NAME で指定されたプリンシパルのパスワードが格納される変数を指定します。このパラメータには、最後のヌル文字を除いて 511 文字まで指定できます。

SEC_PRINCIPAL_PASSVAR は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVERS セクション) のいずれでも指定できます。このパラメータは、どのレベルで指定する場合でも SEC_PRINCIPAL_NAME パラメータと対になっている必要があり、それ以外の場合には無視されます。SEC_PRINCIPAL_LOCATION はオプションです。これが指定されていない場合、システムによって長さゼロの NULL 文字列が設定されます。

初期化処理中、管理者は SEC_PRINCIPAL_PASSVAR で設定された各復号化キーのパスワードを入力する必要があります。(パスワードの入力は、tmloadcf(1) で求められます。管理者が入力したパスはシステム側で自動的に暗号化され、暗号化されたそれぞれのパスワードは対応するパスワード変数に割り当てられます。

SIGNATURE_REQUIRED = {Y | N}

このグループで実行するすべてのプロセスで、その入力メッセージ・バッファに対してデジタル署名が必要かどうかを指定します。指定しない場合、デフォルトは N です。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

SIGNATURE_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクション) のいずれでも指定できます。特定のレベルで SIGNATURE_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで署名が必要となります。

ENCRYPTION_REQUIRED = {Y | N}

このグループで実行するすべてのプロセスで、暗号化された入力メッセージ・バッファが必要かどうかを指定します。指定しない場合、デフォルトは N です。このパラメータは、BEA Tuxedo 7.1 以降のソフトウェアが実行されているアプリケーションにのみ適用されます。

ENCRYPTION_REQUIRED は、コンフィギュレーション階層の 4 つのレベル (RESOURCES セクション、MACHINES セクション、GROUPS セクション、および SERVICES セクション) のいずれでも指定できます。特定のレベルで ENCRYPTION_REQUIREDY に設定すると、そのレベル以下で実行するすべてのプロセスで暗号化が必要となります。

OPENINFO = string_value

このグループのリソース・マネージャをオープンするときに必要な、リソース・マネージャに依存する情報を指定します。この値は二重引用符で囲む必要があり、その長さは 256 文字以下でなければなりません。

このグループの TMSNAME パラメータが設定されていないか、または TMS に設定されている場合、この値は無視されます。TMSNAME パラメータが TMS 以外の値に設定されており、OPENINFO がヌル文字列 ("") が設定されているか、または何も設定されていない場合は、グループのリソース・マネージャは存在しますが、open 操作の実行に関する情報は必要ありません。

OPENINFO 文字列の形式は、基となるリソース・マネージャのベンダごとに異なります。ベンダ固有の情報の先頭には、トランザクション・インターフェイス (XA) インターフェイスの公開名とコロン (:) が付きます。

BEA Tuxedo /Q データベースでは、次のような形式になります。

# On UNIX #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig:qspace"

# On Windows #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig;qspace"

# In AS/400 environment #
OPENINFO = "TUXEDO/QM:qmconfig;qspace"

# In OpenVMS environment #
OPENINFO = "TUXEDO/QM,[a.b.c]qmconfig,qspace"

TUXEDO/QM は BEA Tuxedo /Q XA インターフェイスの公開名、qmconfig はキュー・スペースがある QMCONFIG (qmadmin(1) を参照) の名前、qspace はキュー・スペースの名前に相当します。Windows および AS/400 では、qmconfig の後ろの区切りはセミコロン (;) でなければなりません。OpenVMS では、TUXEDO/QM の後ろと qmconfig の後ろの区切りはカンマ (,) でなければなりません。

その他のベンダのデータベースでは、OPENINFO 文字列の形式はリソース・マネージャを提供するベンダの指定によって異なります。たとえば、次の OPENINFO 文字列は、Oracle のリソース・マネージャをオープンするときに必要な情報を示します。

OPENINFO="Oracle_XA:Oracle_XA+Acc=P/Scott/*****+SesTm=30+LogDit=/tmp"

Oracle_XA は、Oracle XA インターフェイスの公開名です。OPENINFO 文字列内の 5 つの連続するアスタリスク (*) は、暗号化されたパスワードを示します。次に、パスワードについて説明します。

リソース・マネージャに渡される OPENINFO 文字列内のパスワードは、平文または暗号化された形式で格納されます。パスワードを暗号化するには、まず、OPENINFO 文字列内のパスワードが必要な場所に、5 つ以上の連続するアスタリスクを入れます。次に、tmloadcf(1) を実行して UBBCONFIG ファイルをロードします。tmloadcf() は、アスタリスクの文字列を検出すると、パスワードの作成をユーザに要求します。次に例を示します。

tmloadcf -y /usr5/apps/bankapp/myubbconfig
Password for OPENINFO (SRVGRP=BANKB3):
password

tmloadcf(1) は、パスワードを暗号化して TUXCONFIG ファイルに格納します。tmunloadcf() を使用して TUXCONFIG から UBBCONFIG ファイルを再生成すると、パスワードは @@ で区切られた暗号化形式でその UBBCONFIG ファイルに出力されます。次に例を示します。

OPENINFO="Oracle_XA:Oracle_XA+Acc=P/Scott/@@A0986F7733D4@@+SesTm=30+LogDit=/tmp"

tmloadcf() の実行時に、tmunloadcf() によって生成された UBBCONFIG ファイル内で暗号化されたパスワードが検出されても、ユーザに対してパスワードの作成は要求されません。

CLOSEINFO = string_value

このグループのリソース・マネージャをクローズするときに必要な、リソース・マネージャに依存する情報を指定します。この値は二重引用符で囲む必要があり、その長さは 256 文字以下でなければなりません。CLOSEINFO 文字列は、BEA Tuxedo /Q データベースには使用されません。

このグループの TMSNAME パラメータが設定されていないか、または TMS に設定されている場合、この値は無視されます。TMSNAME パラメータが TMS 以外の値に設定されており、CLOSEINFO がヌル文字列 ("") に設定されているか、または何も設定されていない場合は、グループのリソース・マネージャは存在しますが、close 操作の実行に関する情報は必要ありません。

CLOSEINFO 文字列の形式は、基となるリソース・マネージャのベンダごとに異なります。ベンダ固有の情報の先頭には、トランザクション・インターフェイス (XA) インターフェイスの公開名とコロン (:) が付きます。

 

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