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Tuxedo コマンド・リファレンス

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dmadmin(1)

名前

dmadmin−BEA Tuxedo Domains 管理プログラムのコマンド・インタプリタ

形式

dmadmin [ -c ]

機能説明

dmadmin は対話式のコマンド・インタプリタで、Domains コンフィギュレーションで呼び出される特定の BEA Tuxedo アプリケーション用に定義されたドメイン・ゲートウェイ・グループを管理するために使用します。ここでは、BEA Tuxedo Domains コンポーネントの TDomain ゲートウェイ、TOP END Domain Gateway (TEDG)、SNA Gateway (SNAX)、および OSI TP ゲートウェイで dmadmin を使用する方法について説明します。BEA Tuxedo Domains コンポーネントについては、『BEA Tuxedo Domains コンポーネント』を参照してください。

dmadmin には、管理モードとコンフィギュレーション・モードの 2 つのモードがあります。

dmadmin をパラメータなしで呼び出すと管理モードになります。デフォルトのモードは管理モードです。このモードでは、dmadmin をアクティブなアプリケーション内のアクティブなノード (ワークステーションを除く) 上で実行できます。アプリケーション管理者は、このモードを使用して、アクティブなドメイン・ゲートウェイ・グループのパラメータを取得または変更できます。また、アプリケーション管理者は、このモードを使用して、特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイント用の Domains トランザクション・ログを作成、破棄、または再初期化できます。このケースでは、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられたドメイン・ゲートウェイ・グループをアクティブにしてはなりません。また、dmadmin は対応するゲートウェイ・グループに割り当てられたマシン上で実行する必要があります。

dmadmin は、-c オプション付きで呼び出されるか、config サブコマンドが呼び出されたときにコンフィギュレーション・モードになります。アプリケーション管理者は、このモードを使用して Domains コンフィギュレーション・ファイル (BDMCONFIG) のバイナリ・バージョンのコンフィギュレーション情報を更新したり、新しいコンフィギュレーション情報を追加できます。

dmadmin では、Domains 管理サーバ (DMADM) を使用して BDMCONFIG ファイルの管理を行い、ゲートウェイ管理サーバ (GWADM) を使用してアクティブな DOMAIN ゲートウェイ・グループ(Domains コンフィギュレーションで起動される BEA Tuxedo アプリケーションにつき 1 つの DMADM プロセスが実行され、1 つのドメイン・ゲートウェイ・グループにつき 1 つの GWADM プロセスが実行されます) の再構成を行う必要があります。

管理モード・コマンド

dmadmin が起動すると、プロンプト (&dlq;>&drq;)“式でコマン”きます。

コマンド [引数]

共通して出現するいくつかの引数には、default コマンドを使用してデフォルト値が与えられます。default コマンドによって設定されたパラメータを受け付けるコマンドは、default に値が設定されているかどうかを調べます。値が設定されていない場合は、エラー・メッセージが返されます。

一度設定したデフォルト値は、default コマンドで変更しない限り、セッション終了まで有効です。このデフォルト値は、コマンド行で明示的に値を入力して変更するか、値 * (アスタリスク) を入力して設定解除します。こうして変更した値は、コマンドの単一のインスタンスの間有効です。

dmadmin コマンドからの出力は、使用しているページ別表示コマンドに従ってページ別に表示されます (後述の paginate サブコマンドを参照してください)。

コマンドの入力形式には、完全な名前でも省略形でも使用でき、該当する引数はコマンドの後に付きます。この後の一覧では、完全な名前の後の丸かっこ内に省略形を示しています。角かっこ [ ] で囲まれた引数は省略可能です。中かっこ { } で囲まれた引数は相互に排他的な選択肢を示します。多くの場合、local_domain_access_point_name は必須の引数であり、これは default コマンドを使用して設定することができます。

以下のコマンドは、管理モードで使用できます。

advertise (adv) -d local_domain_access_point_name [{service}]

指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントが提供するすべてのリモート・サービス、または指定されたリモート・サービスを宣言します。

audit (audit) -d local_domain_access_point_name [{off | on}]

指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、監査追跡をアクティブ (on) にまたはアクティブ解除 (off) します。オプションが設定されていない場合は、現在の設定値が onoff で切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定は off です。

BEA Tuxedo 8.0 以降のソフトウェアでマルチ・ドメイン・トランザクションを作成した場合は、Domains トランザクション監査機能によって自動的に、リモート (親) アプリケーションからローカル (従属) アプリケーションの監査ログに、ローカル GTRID に加えてグローバル・トランザクション ID (GTRID) が書き込まれます。

監査レコードには、プロセス ID、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント名、リモート・ドメイン・アクセス・ポイント名、サービス名、ローカル GTRID (トランザクション・モードの場合のみ)、親 GTRID (トランザクション・モードの場合のみ)、監査レコードの型 (文字列)、および現在のタイムスタンプの順に、コロンで区切った文字列フィールドが並びます。

chbktime (chbt) -d local_domain_access_point_name -t bktime

特定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントのブロッキング・タイムアウトを変更します。

config (config)

コンフィギュレーション・モードに入ります。このモードで発行されたコマンドは、この後で説明するコンフィギュレーション・モードのコマンドで定義された規則に従います。

connect (co) -d local_domain_access_point_name
[-R remote_domain_access_point_name]

ローカル・ドメイン・ゲートウェイをリモート・ドメイン・ゲートウェイに接続します。ローカル・ドメイン・ゲートウェイに接続の再試行が設定されている場合は接続が失敗しても、自動接続再試行プロセスによって接続試行が繰り返されます。-R が指定されていない場合、このローカル・ドメイン・ゲートウェイに設定されているすべてのリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対してコマンドが適用されます。

crdmlog (crdlog)[-d local_domain_access_point_name]

現在のマシン (dmadmin が動作しているマシン) 上の指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、Domains トランザクション・ログを作成します。このコマンドでは、DMCONFIG ファイルで指定したパラメータが使用されます。指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループが現在のマシンでアクティブであるか、ログがすでに存在する場合は、このコマンドは失敗します。

default (d) [-d local_domain_access_point_name]

デフォルトのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントにするための、対応する引数を設定します。デフォルトの設定は、引数として * (アスタリスク) を指定すると設定を解除できます。default コマンドを引数なしで入力した場合は、現在のデフォルトの値が表示されます。

disconnect (dco) -d local_domain_access_point_name
[-R remote_domain_access_point_name]

ローカル・ドメイン・ゲートウェイとリモート・ドメイン・ゲートウェイ間の接続を切断します。接続再試行プロセスは開始されません。アクティブな接続がない場合でも、自動接続再試行プロセスが有効になっていると自動再試行プロセスは停止されます。-R が指定されていない場合、このローカル・ドメイン・ゲートウェイに設定されているすべてのリモート・ドメイン・アクセス・ポイントに対してコマンドが適用されます。

dsdmlog (dsdlg) -d local_domain_access_point_name [ -y ]

現在のマシン (dmadmin が動作しているマシン) 上の指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、Domains トランザクション・ログを破棄します。このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに Domains トランザクション・ログが定義されていないか、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループがアクティブであるか、または未終了のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが返されます。「未終了のトランザクション」とは、グローバル・トランザクションが既にコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。このコマンドは、-y オプションを指定していない場合に確認のためのプロンプトを表示します。

echo (e) [{off | on}]

on に設定すると、入力コマンド行をエコーします。オプションが指定されていない場合は、設定可能な状態に現在の設定が切り替えられて、新しい設定が表示されます。初期設定は off です。

forgettrans (ft) -d local_domain_access_point_name [ -t tran_id]

指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの 1 つまたはすべてのヒューリスティック・ログを破棄します。トランザクション識別子 tran_id が指定されている場合は、そのトランザクションのヒューリスティック・ログ・レコードのみが破棄されます。トランザクション識別子 tran_id は、printtrans コマンドか、ULOG ファイルから取得できます。

help (h) [command]

ヘルプ・メッセージを表示します。command を指定すると、そのコマンドについて、省略形、引数、および説明が表示されます。引数をすべて省略すると、すべてのコマンドの構文が表示されます。

indmlog (indlg) -d local_domain_access_point_name [ -y ]

現在のマシン (dmadmin が動作しているマシン) 上の指定されたローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに対して、Domains トランザクション・ログを再初期化します。このローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに DMTLOG が定義されていないか、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられているドメイン・ゲートウェイ・グループがアクティブであるか、または未終了のトランザクション・レコードがログ内に存在している場合は、エラーが返されます。「未終了のトランザクション」とは、グローバル・トランザクションが既にコミットされているが、トランザクションの終了がまだ書き込まれていないトランザクションのことです。このコマンドは、-y オプションを指定していない場合に確認のためのプロンプトを表示します。

paginate (page) [{off | on}]

出力をページ別表示します。オプションが指定されていない場合は、設定可能な状態に現在の設定が切り替えられて、新しい設定が表示されます。標準入力または標準出力のどちらかが非端末デバイスでない限り、初期設定は on です。ページ別表示機能は、標準入力と標準出力のどちらも端末デバイスである場合のみ、on になります。シェル環境変数 PAGER を使用すると、ページ別表示出力に使用されるデフォルトのコマンドを無効化することができます。デフォルトのページ別表示コマンドは、ネイティブのオペレーティング・システム環境に固有のコマンドです。たとえば、UNIX システム・オペレーティング環境では、コマンド pg がデフォルトのコマンドです。

passwd (passwd) [ -r ] local_domain_access_point_name
remote_domain_access_point_name

指定したローカルおよびリモート・ドメイン・アクセス・ポイントの新しいパスワードの入力を管理者に求めます。-r オプションは、既存のパスワードと新しいパスワードをシステムが生成した新しいキーを使用して符号化することを指定します。パスワードは最大で 30 文字までに切り捨てられます。passwd は、TDomain ゲートウェイでのみサポートされていません。

printdomain (pd) -d local_domain_access_point_name

指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関する情報を表示します。接続されたリモート・ドメイン、ゲートウェイ・グループ・プロセスによって共有されているグローバル情報、およびドメイン・ゲートウェイ・タイプのインスタンスによって変化する追加情報などが表示されます。

printstats (pstats) -d local_domain_access_point_name

指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントによって収集された統計情報および性能情報を表示します。表示される情報は、ドメイン・ゲートウェイのタイプによって変わります。

printtrans (pt) -d local_domain_access_point_name

指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関するトランザクション情報を出力します。各トランザクション・レコードの出力には、次のようにコロンで区切った文字列フィールドが並びます。

process ID:local domain access point name:remote domain access point name:service name:local GTRID:remote GTRID:record type:timestamp

トランザクションがドメインに対してローカルに実行される場合は、リモート GTRID のフィールドは空になります。

quit (q)

セッションを終了します。

resume (res) -d local_domain_access_point_name [{ -all | service}]

指定のサービスの処理、または指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントで処理するすべてのリモート・サービスの処理を再開します。

stats (stats) -d local_domain_access_point_name [{ off | on | reset }]

指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関する統計収集を、アクティブ (on)、アクティブ解除 (off)、または再設定 (reset) します。オプションを何も指定しない場合は、現在の設定値が onoff で切り替わり、新しい設定が表示されます。初期設定は off です。

suspend (susp) -d local_domain_access_point_name [{ -all | service}]

指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの 1 つまたはすべてのリモート・サービスを中断します。

topendpasswd (tepasswd) [-r] local_domain_access_point_name

管理者に対して、指定したローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの新しいパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。-r オプションは、既存のパスワードと新しいパスワードをシステムが生成した新しいキーを使用して符号化することを指定します。パスワードは 12 文字以内で入力します。

新しいパスワードは、セキュリティ機能が有効になっている BEA TOP END システムに RTQ メッセージを送信するときに使用されます。ユーザ ID として渡されるのは、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの ACCESSPOINTID (DOMAINID) です。topendpasswd は、TOP END Domain Gateway でのみサポートされます。

unadvertise (unadv) -d local_domain_access_point_name [{ -all |
service}]

指定のローカル・ドメイン・アクセス・ポイントの 1 つまたはすべてのリモート・サービスを宣言解除します。

verbose (v) [{off | on}]

冗長モードで出力を行います。オプションが指定されていない場合は、設定可能な状態に現在の設定が切り替えられて、新しい設定が表示されます。初期設定は off です。

! shellcommand

シェルにエスケープして、shellcommand を実行します。

!!

直前のシェル・コマンドを再実行します。

# [text]

"#" で始まる行はコメント行で、無視されます。

<CR>

最後のコマンドを繰り返します。

コンフィギュレーション・モードのコマンド

dmadmin コマンドは、-c オプション付きで実行するか、config サブコマンドを使用したときにコンフィギュレーション・モードになります。このモードで dmadmin を使用すると、BDMCONFIG ファイルの実行時の更新が可能になります。dmadmin は、追加あるいは取り出す入力フィールド値を含むバッファを管理し、各操作が完了した後で出力フィールド値およびステータスを表示します。ユーザは、利用可能なテキスト・エディタを使用して入力バッファを更新できます。

dmadmin はまず希望のセクションを求めるプロンプトを表示し、次に希望の操作を求めるプロンプトを表示します。

BDMCONFIG ファイルのセクションを求めるプロンプトは次のとおりです。

Section:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10) OSITPS
11) SNADOMS 12) LOCAL_REMOTE_USER
13) REMOTE_USERS 14) SNACRMS
15) SNASTACKS 16) SNALINKS
18) TOPEND 19) OSITPX
q) QUIT
Enter Section [1]:

デフォルトセクションの番号は、プロンプトの終わりに角かっこ内に表示されます。デフォルトの値を受け入れるときは、RETURN または ENTER を押します。別のセクションを選択するときは、その番号を入力して RETURN または ENTER を押します。

次に dmadmin は、希望の操作を求めるプロンプトを表示します。

Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]:

デフォルトの操作番号がプロンプトの終わりの角かっこ内に表示されます。RETURN または ENTER を押してこのオプションを選択します。別の操作を選択するときは、その番号を入力して RETURN または ENTER を押します。

現在サポートされている操作は次のとおりです。

  1. FIRST−指定したセクションの先頭レコードを取り出します。キー・フィールドは必要ありません (入力バッファ内にある場合、キー・フィールドは無視されます)。

  2. NEXT−入力バッファ内のキー・フィールドに基づいて、指定したセクションから次のレコードを取り出します。

  3. RETRIEVE−キー・フィールドで指定されたセクションから、指定されたレコードを取り出します。以下のフィールドの説明を参照してください。

  4. ADD−指定したセクションに、指定したレコードを追加します。フィールドが指定されていない場合 (フィールドが不要である場合に限り)、DMCONFIG(5) で指定されたデフォルト値が使用されます。すべてのフィールドの現在の値は、出力バッファ内に返されます。この操作は、BEA Tuxedo 管理者だけが行えます。

  5. UPDATE−指定したセクションの入力バッファ内にある、指定したレコードを更新します。入力バッファ内で指定されていないフィールドは変更されません。すべてのフィールドの現在の値は、入力バッファ内に返されます。この操作は、BEA Tuxedo 管理者だけが行えます。

  6. DELETE−入力バッファで指定したレコードを、選択したセクションから削除します。この操作は、BEA Tuxedo 管理者しか実行できません。

  7. NEW SECTION−入力バッファをクリアします。すべてのフィールドが削除されます。この操作の後、dmadmin は即座にセクションの入力を求めます。

  8. QUIT−プログラムを正常に終了します。dmadmin は終了します。プロンプトで値 q を入力してもプログラムを終了できます。

コンフィギュレーション操作を行う場合は、有効なユーザ識別子は、このプログラムが実行されるマシンの BEA Tuxedo 管理者ユーザ識別子 (UID) と一致している必要があります。レコードが更新または追加されると、dmloadcf(1) によって使用されるすべてのデフォルト値および検証が強制されます。

dmadmin は次に、入力バッファを編集するかどうかをたずねるプロンプトを表示します。

Enter editor to add/modify fields [n]?

ここで、y を入力すると、入力バッファは一時ファイルにコピーされ、テキスト・エディタが起動されます。どのエディタを使用するかは、環境変数 EDITOR で指定できます。デフォルトでは UNIX のテキスト・エディタの ed が使用されます。入力形式は、フィールド名とフィールド値のペアで、構成入力フォーマットで記述しています。各 DMCONFIG セクションに関連するフィールド名は、以下のサブセクションの表にリストします。フィールドおよび関連する範囲の指定方法、デフォルト値、制限などの指定方法については、DMCONFIG(5)DMCONFIG for GWTOPEND(5)、および DM_MIB(5) を参照してください。ほとんどのケースでは、フィールド名は DMCONFIG ファイル内の KEYWORD と同じです (接頭辞として "TA_" が付いています)。ユーザが入力バッファの編集を終えると、dmadmin がそれを読み込みます。ある特定のフィールド名が複数行に現れる場合、最初のものだけが使用され、残りは無視されます。エラーが発生した場合は、構文エラーが表示され、問題を訂正するかどうかをたずねるプロンプトが表示されます。

Enter editor to correct?

問題を訂正しない場合 (応答 n) は、入力バッファにフィールドは含まれません。問題を訂正する場合は、エディタが再度実行されます。

最後に、操作を行うかどうかをたずねるプロンプトが表示されます。

Perform operation [y]?

操作が完了すると、dmadmin は戻り値を Return value TAOK 内に表示し、その後に出力バッファ・フィールドが続きます。次に、プロセスが再開され、セクションを求めるプロンプトが表示されます。すべての出力バッファ・フィールドは、バッファがクリアされない限り、入力バッファ内で利用できます。

いつでもブレークを入力して、セクションを求めるプロンプトでの対話を再開できます。

"QUIT" を選択すると、構成のテキスト バージョンのバックアップを作成する許可を求めるプロンプトが表示されます。

Unload BDMCONFIG file into ASCII backup [y]?

バックアップを選択した場合、ファイル名の入力を求めるプロンプトが表示されます。

Backup filename [DMCONFIG]

成功時にはバックアップが作成されたことが示され、失敗時にはエラーが表示されます。

構成入力フォーマット

入力パケットは、次のようにフォーマットされた行で構成されます。

fldname fldval

フィールド名は、1 つまたは複数のタブ (または空白) によってフィールド値と区別されます。

長いフィールド値は、1 つまたは複数のタブ (dmadmin に再度読み込まれたときに破棄されます) で始まる継続行を使用することで、次の行に継続できます。

改行文字だけで構成される空の行は無視されます。

表示できない文字をフィールド値に入力したり、タブからフィールド値を開始するには、バックスラッシュを使用し、その後に希望する文字を 2 文字の 16 進表現で使用します (UNIX システムのリファレンス・マニュアルの ASCII(5) を参照してください)。たとえば、スペースは ¥20 と入力データに入力できます。バックスラッシュは 2 回書くことで 1 つのバックスラッシュを入力できます。dmadmin は、このフォーマットの入力をすべて認識しますが、最も役に立つのは表示できない文字の場合です。

構成の制限事項

次に動的 Domains を再構成する機能についての一般的な制限事項を示します。

Domains 関連の新しい用語

BEA Tuxedo のリリース 7.1 以降では、Domains 用の MIB で、ローカル・ドメインとリモート・ドメインとの相互作用を記述するため、クラスと属性の用語が改善されています。新しい用語は、DM_MIB のリファレンス・ページ、クラス、エラー・メッセージ、および DMCONFIG のリファレンス・ページ、セクション名、パラメータ名、およびエラー・メッセージで使用されています。新しい用語は dmadmin のユーザ・インターフェイスには適用されていませんが、dmadminDMCONFIG の従来の用語と新しい用語の両方を認識します。

旧バージョンとの互換性のため、BEA Tuxedo 7.1 より前に使用された DMCONFIG 用語と、新しい Domains 用の MIB 用語との間にエイリアスが提供されています。BEA Tuxedo リリース 7.1 以降の dmadmin では、両方のバージョンの DMCONFIG 用語を使用できます。詳細については、DM_MIB(5) リファレンス・ページの「Domains 関連の新しい用語」を参照してください。

構成フィールド識別子/更新に関する制限事項

次のセクションは、各 DMCONFIG について、どのフィールド識別子が各 DMCONFIG フィールドに関連しているか、識別子のフィールド・タイプは何か、およびいつフィールドを更新できるかを説明しています。適用可能なフィールド値はすべて、取り出し操作によって返されます。レコードを追加できるフィールド、またはレコードを追加するために必要なフィールドについては、DMCONFIG(5)DMCONFIG for GWTOPEND(5)、および DM_MIB(5) で説明します。以下にキーとして示すフィールドは、セクション内のレコードを一意に識別するために使用するキー・フィールドです。これらのキー・フィールドは、更新を行うとき入力バッファ内になければなりません。また、これらのキー・フィールドを動的に更新することはできません。「更新」列は、どのようなときにフィールドを更新できるかを示しています。可能な値は次のとおりです。

DM_LOCAL セクションの構成

次の表に、DM_LOCAL セクション (DM_LOCAL_DOMAINS セクション) のフィールド一覧を示します。dmadmin 操作のプロンプトでこのセクションにアクセスするには、2 (LOCAL_DOMAINS) を入力します。

表 4 DM_LOCAL セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_LDOM

文字列

NoGW

キー : ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_GWGRP

文字列

NoGW


TA_TYPE

文字列

NoGW

形式: {TDOMAIN | TOPEND | SNAX | OSITP | OSITPX}

TA_DOMAINID

文字列

NoGW

新しい DMCONFIG 用語では、DOMAINIDACCESSPOINTID

TA_AUDITLOG

文字列

NoGW


TA_BLOCKTIME

数値

NoGW


TA_CONNECTION_POLICY

文字列

NoGW

形式: {ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}

TA_MAXRETRY

数値

NoGW

TA_CONNECTION_POLICY に伴うパラメータ

TA_RETRY_INTERVAL

数値

NoGW

TA_CONNECTION_POLICY に伴うパラメータ

TA_DMTLOGDEV

文字列

NoGW


TA_DMTLOGNAME

文字列

NoGW


TA_DMTLOGSIZE

数値

NoGW


TA_MAXRDTRAN

数値

NoGW

新しい DMCONFIG 用語では、MAXRDTRANMAXRAPTRAN

TA_MAXTRAN

数値

NoGW


TA_MAXRDOM

数値

NoGW

OSITP にのみ適用可能 (新しい DMCONFIG 用語では、MAXRDOMMAXACCESSPOINT)

TA_SECURITY

文字列

NoGW

TDOMAIN (TDomain) 形式 : {NONE | APP_PW | DM_PW}

TOPEND (TEDG) 形式 :
{NONE | CLEAR | SAFE | PRIVATE}

SNAX (SNA) 形式 :
{NONE|DM_USER_PW}

OSITPX (OSI TP 4.x) 形式 :
{NONE|DM_PW}


 

DM_REMOTE セクションの構成

次の表に、DM_REMOTE セクション (DM_REMOTE_DOMAINS セクション) のフィールドの一覧を示します。dmadmin 操作のプロンプトでこのセクションにアクセスするには、3 (REMOTE_DOMAINS) を入力します。

表 5 DM_REMOTE セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_RDOM

文字列

No

キー : リモート・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_TYPE

文字列

No

形式: {TDOMAIN | TOPEND | SNAX | OSITP | OSITPX}

TA_DOMAINID

文字列

No

新しい DMCONFIG 用語では、DOMAINIDACCESSPOINTID


 

DM_TDOMAIN セクションの構成

DM_TDOMAIN セクションには、TDOMAIN タイプ・ドメインが必要とするネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。

表 6 DM_TDOMAIN セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_LDOM または TA_RDOM

文字列

No/NoGW

キー : ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_NWADDR

文字列

No/NoGW

テキスト (ASCII) 形式 (NULL 文字を除く)

TA_NWDEVICE

文字列

No/NoGW


TA_CONNECTION_POLICY * **

文字列

No/NoGW

形式: {LOCAL | ON_DEMAND | ON_STARTUP | INCOMING_ONLY}

TA_MAXRETRY *

数値

No/NoGW

TA_CONNECTION_POLICY に伴うパラメータ

TA_RETRY_INTERVAL *

数値

No/NoGW

TA_CONNECTION_POLICY に伴うパラメータ

TA_TCPKEEPALIVE *

文字列

No/NoGW

形式: {LOCAL | N | Y}

ドメイン TCP レベルのキープアライブ

TA_KEEPALIVE *

数値

No/NoGW

形式:-1 <= 2147483647 ミリ秒(秒に丸められる)

ドメインのアプリケーション・レベルのキープアライブ

TA_KEEPALIVEWAIT *

数値

No/NoGW

形式:0 <= 2147483647 ミリ秒(秒に丸められる)

TA_KEEPALIVE に伴うパラメータ

* BEA Tuxedo リリース 8.1 以降で使用可能。

** DM_LOCAL セクションの同じパラメータより優先される。


 

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント識別子 (TA_LDOM) の場合、TA_NWADDR フィールドおよび TA_NWDEVICE フィールドは、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられたゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。

DM_TOPEND セクションの構成

DM_TOPEND セクションには、TOPEND タイプ・ドメインで必要となるネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。

表 7 DM_TOPEND セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_LDOM または TA_RDOM

文字列

No/NoGW

キー : ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_NWADDR

文字列

No/NoGW

テキスト (ASCII) 形式 (NULL 文字を除く)

TA_NWDEVICE

文字列

No/NoGW

テキスト (ASCII) 形式 (NULL 文字を除く)

TA_TP_SYSTEM

文字列

No/NoGW

BEA TOP END システム名


 

次の 2 つの条件が揃った場合、

TA_NWADDRTA_NWDEVICETA_TP_SYSTEM、および TA_TE_PWD フィールドを更新できます。ドメイン識別子がリモート・ドメイン・アクセス・ポイント (TA_RDOM) の場合、ゲートウェイ・グループの実行中 (No) に TA_NWADDRTA_NWDEVICE、および TA_TP_SYSTEM フィールドは更新できません。TE_TE_PWD はローカル・ドメイン・アクセス・ポイント (TA_LDOM) のみに適用されます。

DM_OSITP セクションの構成

DM_OSITP セクションには、OSITP タイプ・ドメインが必要とする OSI TP 1.3 対応のネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。

表 8 DM_OSITP セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_LDOM または TA_RDOM

文字列

No/NoGW

キー : ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_APT

文字列

No/NoGW


TA_AEQ

文字列

No/NoGW


TA_AET

文字列

No/NoGW


TA_ACN

文字列

No/NoGW


TA_APID

文字列

No/NoGW


TA_AEID

文字列

No/NoGW


TA_PROFILE

文字列

No/NoGW



 

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント識別子 (TA_LDOM) の場合、この表に記載されていないフィールドは、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられたゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。

DM_OSITPX セクションの構成

DM_OSITPX セクションには、OSITPX タイプ・ドメインが必要とする OSI TP 4.0 以降対応のネットワーク・アドレッシング・パラメータが含まれています。次の表に、このセクションのフィールドの一覧を示します。

注記 DM_OSITPX セクションは、BEA Tuxedo リリース 8.0 以降が動作していないと使用できません。

表 9 DM_OSITPX セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_LDOM または TA_RDOM

文字列

No/NoGW

キー : ローカルまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_AET

文字列

No/NoGW


TA_NWADDR

文字列

No/NoGW


TA_TSEL

文字列

No/NoGW


TA_DNSRESOLUTION

文字列

No/NoGW


TA_PSEL

文字列

No/NoGW


TA_SSEL

文字列

No/NoGW


TA_TAILORPATH

文字列

No/NoGW


TA_MINENCRYPTBITS

数値

No/NoGW


TA_MAXENCRYPTBITS

数値

No/NoGW


TA_MULTIPLEXING

数値

No/NoGW


TA_XATMIENCODING

文字列

No/NoGW


TA_EXTENSIONS

文字列

No/NoGW


TA_OPTIONS

文字列

No/NoGW



 

ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント識別子 (TA_LDOM) の場合、この表に記載されていないフィールドは、そのローカル・ドメイン・アクセス・ポイントに関連付けられたゲートウェイ・グループが実行中でないときに更新できます。

DM_EXPORT セクションの構成

次の表に、DM_EXPORT (DM_LOCAL_SERVICES) セクションのフィールドの一覧を示します。dmadmin 操作のプロンプトでこのセクションにアクセスするには、4 (LOCAL_SERVICES) を入力します。

表 10 DM_EXPORT セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_SERVICENAME

文字列

No

キー : エクスポートするローカル・サービス名 (BEA Tuxedo CORBA 環境では、ローカル・ドメインのドメイン名はローカル UBBCONFIG ファイルで指定する。その際、service"//domain_name" の形式で指定する)

TA_LDOM

文字列

Yes

キー : ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント名(新しい DMCONFIG 用語では、LDOMLACCESSPOINT)

TA_ACLNAME

文字列

Yes


TA_CONV

文字列

NoGW

形式:{Y | N }

TA_RNAME

文字列

Yes

TDOMAINSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能

TA_TYPE

文字列

NoGW

形式:{SERVICE | QSPACE | QNAME}

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_PRODUCT

文字列

NoGW

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_FUNCTION

文字列

NoGW

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_TARGET

文字列

NoGW

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_QUALIFIER

数値

NoGW

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_RTQGROUP

文字列

NoGW

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_RTQNAME

文字列

NoGW

TOPEND にのみ適用可能

TA_BUFTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能

TA_BUFSTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能 (BUFSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)

TA_OBUFTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能

TA_OBUFSTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能 (OBUFSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)

TA_COUPLING

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能

TA_INRECTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能

TA_INRECSTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能 (INRECSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)

TA_OUTRECTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能

TA_OUTRECSTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能 (OUTRECSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)


 

DM_IMPORT セクションの構成

次の表に、DM_IMPORT セクション (DM_REMOTE_SERVICES セクション) のフィールドの一覧を示します。dmadmin 操作のプロンプトでこのセクションにアクセスするには、5 (REMOTE_SERVICES) を入力します。

表 11 DM_IMPORT セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_SERVICENAME

文字列

No

キー : インポートするリモート・サービス名 (BEA Tuxedo CORBA 環境では、リモート・ドメインのドメイン名はリモート UBBCONFIG ファイルで指定する。その際、service"//domain_name" の形式で指定する)

TA_RDOM

文字列

No

キー : リモート・ドメイン・アクセス・ポイント名(新しい DMCONFIG 用語では、RDOMRACCESSPOINT)

TA_LDOM

文字列

No

キー : ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント名(新しい DMCONFIG 用語では、LDOMLACCESSPOINT)

TA_CONV

文字列

NoGW

形式:{Y | N }

TA_LOAD

数値

Yes


TA_RNAME

文字列

Yes

TDOMAINSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能

TA_TYPE

文字列

Yes

形式:{SERVICE | QSPACE | QNAME}

TOPEND にのみ適用可能

TA_ROUTINGNAME

文字列

Yes


TA_TE_PRODUCT

文字列

Yes

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_FUNCTION

文字列

Yes

TOPEND にのみ適用可能

TA_TARGET

文字列

Yes

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_QUALIFIER

数値

Yes

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_RTQGROUP

文字列

Yes

TOPEND にのみ適用可能

TA_TE_RTQNAME

文字列

Yes

TOPEND にのみ適用可能

TA_BUFTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能

TA_BUFSTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能 (BUFSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)

TA_OBUFTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能

TA_OBUFSTYPE

文字列

Yes

TOPENDSNAXOSITP、および OSITPX に適用可能 (OBUFSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)

TA_AUTOPREPARE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能

TA_INRECTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能

TA_INRECSTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能 (INRECSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)

TA_OUTRECTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能

TA_OUTRECSTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能 (OUTRECSTYPE の「S」は「サブタイプ」を表す)

TA_TPSUTTYPE

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能

TA_REMTPSUT

文字列

Yes

OSITPX にのみ適用可能


 

DM_ROUTING セクションの構成

次の表に、DM_ROUTING セクションのフィールドの一覧を示します。

表 12 DM_ROUTING セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_ROUTINGNAME

文字列

No

キー : ルーティング基準テーブルの名前

TA_FIELD

文字列

Yes


TA_RANGE

文字列

Yes


TA_BUFTYPE

文字列

Yes



 

DM_ACCESS_CONTROL セクションの構成

次の表に、DM_ACCESS_CONTROL セクションのフィールドの一覧を示します。

表 13 DM_ACCESS_CONTROL セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_ACLNAME

文字列

No

キー : アクセス制御リストの名前

TA_RDOM

文字列

Yes

キー : リモート・ドメイン・アクセス・ポイント名


 

DM_PASSWORDS セクションの構成

次の表に、DM_PASSWORDS セクションのフィールドの一覧を示します。このセクションは、TDomain ゲートウェイにのみ適用されます。

表 14 DM_PASSWORDS セクション

フィールド識別子

タイプ

更新

注意

TA_LDOM

文字列

No

キー : ローカル・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_RDOM

文字列

No

キー : リモート・ドメイン・アクセス・ポイント名

TA_LPWD

文字列

Yes

形式:{Y | N | U }

TA_RPWD

文字列

Yes

形式:{Y | N | U }


 

TA_LPWD および TA_RPWD は、ローカル・ドメイン・アクセス・ポイントまたはリモート・ドメイン・アクセス・ポイント (あるいはその両方) について定義済みのパスワードがあるかどうかを示します。パスワードは表示されません。UPDATE 操作を選択した場合は、対応するフィールドの値を U に設定する必要があります。この場合、エコーがオフになり、対応するパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

コンフィギュレーション・モードでの診断

dmadmin は、FML 型付きバッファを割り当てできない場合、ユーザの /etc/passwd エントリを判別できない場合、または環境変数 FIELDTBLS または FLDTBLDIR を再設定できない場合に失敗します。

各操作の完了後、dmadmin によって表示される戻り値は、要求された操作のステータスを示します。戻り値には 3 つのクラスがあります。

次の戻り値は、パーミッションに関する問題または BEA Tuxedo の通信エラーを示しています。戻り値は、操作が正常に完了しなかったことを示しています。

[TAEPERM]

呼び出し側プロセスで ADDUPDATE、または DELETE のいずれかの操作が指定されましたが、BEA Tuxedo 管理者として実行されていません。更新操作は管理者 (つまり、TUXCONFIG ファイルの RESOURCES セクションの UID 属性で指定されたユーザ) が実行する必要があります。

[TAESYSTEM]

BEA Tuxedo エラーが発生しました。エラーの正確な内容は userlog(3c) に書き込まれます。

[TAEOS]

オペレーティング・システムのエラーが発生しました。

[TAETIME]

ブロッキング・タイムアウトが発生しました。入力バッファは更新されないので、検索操作に使用される情報は何も返されません。更新操作のステータスは、更新されたレコードで取り出しを行うことでチェックできます。

次の戻り値は、操作を行うこと自体の問題を示します。一般的には、入力バッファ内のアプリケーション・データに関するセマンティクスの問題です。文字列フィールド TA_STATUS は出力バッファ内で設定され、問題を記述する短いテキストを含んでいます。文字列フィールド TA_BADFLDNAME は問題 (エラーは 1 つのフィールドが原因で発生すると想定しています) の原因となる値を含むフィールドのフィールド名に設定されます。

[TAECONFIG]

BDMCONFIG ファイルの読み取り中にエラーが発生しました。

[TAEDUPLICATE]

重複するレコードを追加しようとしました。

[TAEINCONSIS]

1 つまたは一連のフィールド値の指定が矛盾しています。

[TAENOTFOUND]

操作対象として指定されたレコードが見つかりませんでした。

[TAENOSPACE]

更新を行う操作が試行されましたが、BDMCONFIG ファイル内に十分なスペースがありませんでした。

[TAERANGE]

フィールド値が範囲外であるか、無効です。

[TAEREQUIRED]

フィールド値が必要ですが、設定されていません。

[TAESIZE]

文字列フィールドのフィールド値が長すぎます。

[TAEUPDATE]

実行できない更新を行おうとしました。

次の戻り値は、操作が成功したことを示します。

[TAOK]

操作が成功しました。BDMCONFIG ファイルに対する更新は行われていません。

[TAUPDATED]

操作が成功しました。BDMCONFIG ファイルに対して更新が行われました。

dmunloadcf を使用して構成にエントリを表示するとき、オプションのフィールド値は、値が設定されていない (文字列の場合) か 0 (整数の場合) の場合には表示されません。これらのフィールドは、dmadmin を使用するときに、出力バッファ内に常に表示されます。この方法で、管理者がエントリを取り出しやすくし、また以前に設定されていないフィールドを更新しやすくします。エントリには、フィールド名が含まれ、タブが後に続きますが、フィールド値はありません。

構成の例

次の例では、dmadmin を使用して新しいリモート・ドメイン・アクセス・ポイントを追加します。ed(1) がエディタとして使用されます。

$ EDITOR=ed dmadmin
> config
Sections:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10) OSITPS
11) SNADOMS 12) LOCAL_REMOTE_USER
13) REMOTE_USERS 14) SNACRMS
15) SNASTACKS 16) SNALINKS
18) TOPEND 19) OSITPX
q) QUIT
Enter Section [1]:
Enter Section [1]:2
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [1]: 4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
a
TA_RDOM B05
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_TYPE TDOMAIN
.
w
53
q
Perform operation [y]? <return>
Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_SECTION 2
TA_DOMAINID BA.BANK05
TA_RDOM B05
TA_TYPE TDOMAIN
TA_STATUS Update completed successfully
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [4]:7
Section:
1) RESOURCES 2) LOCAL_DOMAINS
3) REMOTE_DOMAINS 4) LOCAL_SERVICES
5) REMOTE_SERVICES 6) ROUTING
7) ACCESS_CONTROL 8) PASSWORDS
9) TDOMAINS 10) OSITPS
11) SNADOMS 12) LOCAL_REMOTE_USER
13) REMOTE_USERS 14) SNACRMS
15) SNASTACKS 16) SNALINKS
18) TOPEND 19) OSITPX
q) QUIT
Enter Section [1]:9
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [6]: 4
Enter editor to add/modify fields [n]? y
a
TA_RDOM B05
TA_NWADDR 0x00020401c0066d05
TA_NWDEVICE /dev/tcp
.
w
55
q
Perform operation [y]? <return>
Return value TAUPDATED
Buffer contents:
TA_OPERATION 4
TA_SECTION 8
TA_RDOM B05
TA_NWADDR 0x00020401c0066d05
TA_NWDEVICE /dev/tcp
TA_STATUS Update completed successfully
Operations:
1) FIRST 2) NEXT
3) RETRIEVE 4) ADD
5) UPDATE 6) DELETE
7) NEW_SECTION 8) QUIT
Enter Operation [4]:8
> quit

dmadmin プログラムが終了します。

セキュリティ

dmadmin がアプリケーション管理者の UID を使用して実行された場合、許可を得たユーザであると想定され、セキュリティはバイパスされます。dmadmin が別のユーザ ID で実行された場合、およびセキュリティ・オプションが TUXCONFIG ファイル内で使用可能になっている場合は、dmadmin プログラムを開始するための対応するアプリケーション・パスワードが必要です。標準入力が端末である場合、dmadmin はエコーをオフの状態でユーザにパスワードの入力を求めます。標準入力が端末でない場合は、パスワードは環境変数 APP_PW から取り出されます。この環境変数が指定されていないときに、アプリケーション・パスワードが必要な場合は、dmadmin を開始できません。

別のユーザ ID (管理者の UID 以外) で実行中の場合、制限されたセットのコマンドしか使用できません。

環境変数

dmadmin は環境変数 FIELDTBLS および FLDTBLDIR を再設定して、${TUXDIR}/udataobj/dmadmin フィールド・テーブルをピックアップします。このため、TUXDIR 環境変数は適切に設定する必要があります。

アプリケーションでセキュリティが必要なときに、dmadmin への標準入力が端末からではない場合、APP_PW 環境変数は対応するアプリケーション・パスワードに設定する必要があります。

TUXCONFIG 環境変数は、BEA Tuxedo コンフィギュレーション・ファイルのパス名に設定する必要があります。

一般的な診断

dmadmin コマンドをシステムがブートする前に入力すると、次のメッセージが表示されます。

No bulletin board exists.Only logging commands are available.

すると、dmadmin は対応するコマンドの入力を求めます。

正しくないアプリケーション・パスワードが入力されるか、環境を通してシェル・スクリプトで利用できない場合、ログ・メッセージが生成され、次のメッセージが表示されてコマンドが終了します。Invalid password entered.

相互運用性

dmadmin は、BEA Tuxedo リリース 5.0 以降にインストールする必要があります。リリース 5.0 ゲートウェイが存在する同じドメイン内の他のノードは、BEA Tuxedo リリース 4.1 またはそれ以降でもかまいません。

移植性

dmadmin 管理ツールは、BEA Tuxedo サーバ環境がサポートされるプラットフォームで使用できます。

関連項目

dmloadcf(1)tmadmin(1)topendpasswd(1)DMADM(5)DMCONFIG(5)DMCONFIG for GWTOPEND(5)

『BEA Tuxedo Domains コンポーネント』

『ATMI アプリケーションでの BEA Tuxedo TOP END Domain Gateway の使用』

 

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