管理およびコンフィグレーション ガイド

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Oracle Complex Event Processing で使用する JMX のコンフィグレーション

この節では、以下の項目について説明します。

 


Oracle Complex Event Processing の JMX サポートの概要

Oracle Complex Event Processing (略称 Oracle CEP) では、Java Management Extensions (JMX) 仕様に完全に準拠した標準ベースのインタフェースが提供されます。ソフトウェア ベンダはこれらのインタフェースを使用して、Oracle CEP MBean をモニタし、Oracle CEP ドメインのコンフィグレーションを変更できます。また、ドメイン内のすべてのサーバ インスタンスへの変更の配布 (アクティブ化) をモニタできます。

wlevs.Admin ユーティリティでは、JMX を使用してサーバに接続し、MBean インスタンスを操作できます。具体的には、特定の Oracle CEP アプリケーションのプロセッサに関連付けられた EPL ルールを表示、追加、および更新することが可能です。

ただし、wlevs.Admin ユーティリティ (および JMX インタフェース全般) を使用するには、config.xml ファイルで JMX コンフィグレーション情報を使用して Oracle CEP をコンフィグレーションする必要があります。

 


JMX のコンフィグレーション

Oracle CEP ドメインを記述する config.xml ファイル内に Jetty HTTP サーバのインスタンスをコンフィグレーションするには、以下のコンフィグレーション オブジェクトを使用します。

これらの各コンフィグレーション オブジェクトを使用したサンプルについては、「JMX のコンフィグレーションの例」を参照してください。

jmx コンフィグレーション オブジェクト

次の表に、config.xml ファイルで使用する <jmx> 要素のコンフィグレーション情報を示します。

表 9-1 <jmx> のコンフィグレーション パラメータ
パラメータ
説明
rmi-service-name
String
jmx サーバが呼び出しの受信のために登録する RMI サービス名。
rmi-jrmp-port
int
RMI JRMP JMX 要求をリスンするポート。
jndi-service-name
String
jmx サーバがオブジェクトをバインドする JNDI サービス名。
rmi-registry-port
int
RMIRegistry を開始するポート。

rmi コンフィグレーション オブジェクト

Oracle CEP RMI サービスには次の機能があります。

次の表に、リモート クライアントへのサーバサイド オブジェクトのエクスポートに使用する <rmi> コンフィグレーション オブジェクトのパラメータを示します。

表 9-2 <rmi> のコンフィグレーション パラメータ
パラメータ
説明
heartbeat-period
int
ハートビートの試行失敗回数。この回数を超えると、登録されているすべてのリスナへの接続解除通知がトリガされます。
http-service-name
String
リモート オブジェクトの登録に使用する Jetty などの HTTP サービス名 (「Oracle Complex Event Processing の Jetty サポートの概要」を参照)。
heartbeat-interval
int
ハートビートの間隔 (ミリ秒単位)。
失敗したハートビートの試行回数が HeartbeatPeriod パラメータに指定した値に達すると、登録されているすべての DisconnectListener インスタンスが通知を受け取ります。
name
String
このコンフィグレーション オブジェクトの名前。

jndi-context コンフィグレーション オブジェクト

JNDI ファクトリ マネージャは、OSGi 環境で JNDI をサポートする役割を果たします。これにより、JNDI プロバイダが OSGi バンドルとして提供され、OSGi バンドルの内部で実行されるコードから JNDI 環境への完全なアクセスが可能になります。

ファクトリ マネージャは、次の 2 つのコンポーネントで構成されています。

<jndi-context> コンフィグレーション オブジェクトをコンフィグレーションするには、以下のコンフィグレーション オブジェクトを使用します。

表 9-3 <jndi-context> のコンフィグレーション パラメータ
パラメータ
説明
default-provider
boolean
true の場合、デフォルトの Oracle CEP JNDI プロバイダが使用されます。
デフォルト値は true です。
name
String
このコンフィグレーション オブジェクトの名前。

exported-jndi-context コンフィグレーション オブジェクト

注意 : コンフィグレーションされた jndi-context コンフィグレーション オブジェクトが必要です。

RMI を使用しているクライアントにリモート JNDI サービスをエクスポートするには、このコンフィグレーション オブジェクトを使用します。JNDI コンテキストを RMI サービスに登録することにより、InitialContext オブジェクトで「プロバイダ URL」のパラメータを渡すクライアントへのリモート アクセスが提供されます。

表 9-4 <exported-jndi-context> のコンフィグレーション パラメータ
パラメータ
説明
rmi-service-name
String
この JNDI コンテキストをネットワークで処理するために使用される RMI サービスの名前。既存の <rmi> コンフィグレーション オブジェクトと一致する必要があります。「rmi コンフィグレーション オブジェクト」を参照してください。
name
String
このコンフィグレーション オブジェクトの名前。
この要素の値は、同じ config.xml ファイル内にある <jndi-context><name> 子要素の値とは異なっている必要があります。

 


JMX のコンフィグレーションの例

config.xml から抜粋した以下のコードは、JMX のコンフィグレーションの例です (ファイルの関連する部分のみを示します)。

コード リスト 9-1
<config>
  <netio>
<name>JettyNetio</name>
<port>12345</port>
</netio>
  <work-manager>
<name>WM</name>
<fairshare>5</fairshare>
<min-threads-constraint>1</min-threads-constraint>
<max-threads-constraint>4</max-threads-constraint>
</work-manager>
  <jetty>
<name>TestJetty</name>
<work-manager-name>WM</work-manager-name>
<network-io-name>JettyNetio</network-io-name>
</jetty>
  <rmi>
<name>RMI</name>
<http-service-name>TestJetty</http-service-name>
</rmi>
  <jndi-context>
<name>JNDI</name>
</jndi-context>
  <exported-jndi-context>
<name>exportedJNDI</name>
<rmi-service-name>RMI</rmi-service-name>
</exported-jndi-context>
  <jmx>
<jndi-service-name>JNDI</jndi-service-name>
<rmi-service-name>RMI</rmi-service-name>
<rmi-registry-port>10099</rmi-registry-port>
<rmi-jrmp-port>9999</rmi-jrmp-port>
</jmx>

</config>


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