WebLogic Integration ソリューションのデプロイメント

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単一サーバ デプロイメントのコンフィグレーション

この節では、単一の WebLogic Server 環境で WLI をデプロイするためのコンフィグレーションに必要な作業について説明します。

単一サーバ コンフィグレーションで WLI を設定およびデプロイするには、次の手順を実行します。

 


手順 1. データベースのコンフィグレーション

ドメイン用の次のいずれかのデータベースをコンフィグレーションします。

注意 : データベースをプロダクション用に適切にコンフィグレーションすることが重要です。データおよびログ メッセージを格納するための十分な領域を用意し、データベース管理のベスト プラクティスに従う必要があります。
注意 : 同時アクセス機能を使用するようにデータベースをコンフィグレーションすることができます。

WLI アプリケーションに関連するデータベースのチューニング要件については、「データベースの準備」および「可用性の維持」に記載されているデータベース固有の注意事項を参照してください。

特定のデータベースに関する最新情報については、WebLogic Integration 10.2 の『リリース ノート』を参照してください。

 


手順 2. WLI ドメインの準備

WLI デプロイメントの定義は、BEA Domain Configuration Wizard によるドメインの作成から始まります。

注意 : この節で説明するドメインの設定手順は、Domain Configuration Wizard が Windows の [スタート] メニューから GUI モードで実行されていることを前提としています。Domain Configuration Wizard の各種モードの詳細については、『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成』を参照してください。

Domain Configuration Wizard を使用して WLI ドメインを作成するには、以下の手順を完了します。

  1. [スタート] メニューから、[すべてのプログラムArrow symbolBEA ProductsArrow symbolToolsArrow symbolConfiguration Wizard] を選択します。
  2. [BEA WebLogic Configuration Wizard] の [ようこそ] ページが表示されます。

  3. [新しい WebLogic ドメインの作成] を選択して [次へ] をクリックします。[ドメイン ソースの選択] ページが表示されます。
  4. Configuration Wizard を進めると、いくつかのページが順番に表示されます。各ページで設定を指定する必要があります。以降のページに進むには [次へ] をクリックします。表 2-1 に、ドメインを正常に作成するために選択する必要があるページおよびオプションを示します。

    表 2-1 Configuration Wizard を使用したドメインのコンフィグレーション
    [Configuration Wizard] ダイアログ ボックスのページ
    推奨されるアクション
    [ドメイン ソースの選択]
    以下の BEA Products について [以下の BEA Products をサポートするために、自動的にコンフィグレーションされたドメインを作成する] オプションを選択する。
    • WebLogic Server (必須)
    • WebLogic Integration
    [管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション]
    以下の必須資格情報を指定する。
    [ユーザ名] には weblogic を指定
    [ユーザ パスワード] には weblogic を指定
    [ユーザ パスワードの確認] には weblogic を指定
    [サーバの起動モードおよび JDK のコンフィグレーション]
    [WebLogic ドメインの起動モード] カラムで適切なモード (開発またはプロダクション) を選択する。
    [JDK の選択] カラムで適切な JDK を選択する。
    [環境とサービスの設定のカスタマイズ]
    [はい] をクリックして、ドメイン ソースに定義された設定をコンフィグレーションする。
    [管理サーバのコンフィグレーション]
    デフォルト値をそのまま使用する。

    注意 : 管理サーバのコンフィグレーションでは、Domain Configuration Wizard のプロンプトに従ってデフォルトのサーバ名 (AdminServer) をそのまま使用することが推奨される。

    [管理対象サーバのコンフィグレーション]
    WebLogic コンフィグレーションを管理対象サーバ全体に分散する場合は、[追加] をクリックして、名前および必要なコンフィグレーションの詳細を入力する。
    [クラスタのコンフィグレーション]
    WebLogic コンフィグレーションを管理対象クラスタ全体に分散する場合は、[追加] をクリックして、名前および必要なコンフィグレーションの詳細を入力する。
    [マシンのコンフィグレーション]
    WebLogic コンフィグレーションを物理マシン全体に分散する場合は、[追加] をクリックして、名前および必要なコンフィグレーションの詳細を入力する。
    [JDBC データ ソースのコンフィグレーション]
    cgDataSourcebpmArchDataSource のデフォルトをそのまま使用する。アプリケーション専用のデータ ソースを追加する。

    注意 : 1 つのトランザクションでは複数の XA データソースを使用できない。データ ソースは XA JDBC 接続プールを共有できない。

    [データベース スクリプトの実行]
    [利用できる JDBC データ ソース] の [cgDataSource-nonXA] をクリックし、[利用できる SQL ファイルおよびデータベース ロードのオプション] のすべての SQL スクリプトを選択して、[スクリプトの実行] をクリックする。
    上記の手順を [利用できる JDBC データ ソース] の [p13nDataSource] についても実施する。
    注意 : プロダクション環境 (noniterativedev モードで作業) を準備する際に、WLI データベース テーブルを作成できる。これらのテーブルの作成方法については、「プロダクション データベースのコンフィグレーション」の「WebLogic Integration テーブルの作成」を参照。
    [JMS ファイル ストアのコンフィグレーション]
    デフォルトをそのまま使用し、アプリケーションに必要なファイル ストアを追加する。
    [WebLogic ドメインの確認]
    ここまでの設定を確認する。
    [WebLogic ドメインの作成]
    [WebLogic ドメインの作成] ページで各フィールドに次の値を指定し、[作成] をクリックする。
    • [ドメイン名] には、ドメイン名を指定する。
    • [ドメインの場所] には、<Base Directory>\bea\user_projects\domains を指定する。
    • [アプリケーションの場所:] には、<Base Directory>\bea\user_projects\applications を指定する。
    ドメインが正常に作成されると [ドメインの作成] ページが表示される。
    [管理サーバの起動] チェック ボックスをオンにして、[完了] をクリックして続行する。

Domain Configuration Wizard によるドメインのコンフィグレーションが完了すると、指定した場所に新しいドメインが作成されます。

WLI ドメインには次の 2 つのコンフィグレーション ファイルが含まれます。

config.xml の詳細については、「ドメインのコンフィグレーションについて」を参照してください。

wli-config.properties については、「wli-config.properties コンフィグレーション ファイル」を参照してください。

 


手順 3. WebLogic Integration のセキュリティ コンフィグレーション

ドメインに SSL をコンフィグレーションするには、WebLogic Server Administration Console を使用します。実行する必要がある作業の詳細については、以下を参照してください。

WebLogic Platform アプリケーションのセキュリティのコンフィグレーションに関する一般情報については、『WebLogic Security プログラマーズ ガイド』を参照してください。

 


手順 4. サーバの起動とモニタ

この節では、WLI ドメインのサーバを起動、モニタ、およびシャットダウンする方法について説明します。

WebLogic Platform アプリケーション用のサーバの起動に関する情報については、「サーバの起動と停止 : クイック リファレンス」を参照してください。

サーバの起動

サーバを起動するには、次の手順を実行します。

[スタート] メニューから、[すべてのプログラム|BEA Products|User Projects|<ドメイン名>|Admin Server Console] を選択します。

サーバの起動の詳細については、「サーバの起動と停止 : クイック リファレンス」を参照してください。

サーバのモニタとシャットダウン

起動が完了すると、WebLogic Server Administration Console を使用して、デプロイメントとステータスを確認できます。WebLogic Server Administration Console を使用してサーバをモニタする方法については、「サーバのモニタ」を参照してください。

WLI アプリケーションをシャットダウンする場合は、WebLogic Server Administration Console を使用します。

注意 : コマンド ウィンドウを閉じる、〔Ctrl〕+〔c〕を押す、などの操作で WLI を閉じないことをお勧めします。

アプリケーションを正常にシャットダウンする手順については、「正常な停止の制御」を参照してください。

 


手順 5. WLI アプリケーションのデプロイ

WLI ドメインをコンフィグレーションして、セキュリティで保護し、アプリケーションのためのキューとデータベース テーブルをそのドメインに追加したら、WebLogic Server Administration Console を使用して、WLI アプリケーションを含む EAR ファイルをデプロイできます。

WLI ドメインのコンフィグレーションでアプリケーションに必要なすべてのキューをコンフィグレーションしていない場合は、WebLogic Server Administration Console を使用してそれらのキューをこの段階でコンフィグレーションできます。

注意 : 開発環境では、アプリケーションに対して非同期要求と非同期要求エラーのキューおよび会話状態データベース テーブルが自動的に作成されます。
注意 : プロダクション環境では、キューとテーブルを手動で作成する必要があります。詳細については、以下を参照してください。
注意 : WLI で RDBMS イベント ジェネレータを使用している場合、wli.internal.egrdbms.queue について [再配信遅延のオーバライド] 設定を適切にコンフィグレーションする必要があります。[再配信遅延のオーバライド] のコンフィグレーション手順については、「RDBMS イベント ジェネレータ」を参照してください。

EAR ファイルのデプロイ手順については、Administration Console オンライン ヘルプの「エンタープライズ アプリケーション」を参照してください。

コマンドラインによるデプロイ方法については、「weblogic.Deployer コマンドライン リファレンス」を参照してください。

対話型コンソール環境の外部から WLI アプリケーションをビルド、コンフィグレーション、デプロイできる自動化スクリプトのサンプルについては、WLI の『ソリューション サンプル』および PO Sample を参照してください。

注意 : コード サンプルおよびユーティリティは dev2dev に掲載されていますが、BEA のサポート対象外の製品です。
注意 : ビジネス要件の変化に応じて、WLI アプリケーションの新しいバージョンを開発し、デプロイすることが必要になる場合があります。詳細については、『WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』を参照してください。

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