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| 警告 : | サンプル アダプタは直接変更しないことを強くお勧めします。変更する場合は、この章で説明する GenerateAdapterTemplate ユーティリティを使用してアダプタのコピーを作成し、そのコピーに必要な変更を加えます。サンプル アダプタ自体を変更すると (または GenerateAdapterTemplate を使用せずにコピーを作成すると)、予期しない動作やサポートされない動作を起こすことがあります。 |
サンプル アダプタ (「サンプル アダプタ」を参照) を使いやすくするため、ADK には GenerateAdapterTemplate というコマンドライン ユーティリティが用意されています。このユーティリティを使用して、サンプル ツリーのクローンを作成し、新しいアダプタ開発ツリーを作成できます。
アダプタ設定ワークシートは、開発対象のアダプタに関する重要なデータを特定して収集するための質問表といえます。実際のワークシートは、「アダプタ設定ワークシート」を参照してください。
このワークシートは、EIS タイプ、ベンダ、バージョン、デプロイメントのロケールおよび地域言語、アダプタ論理名、アダプタがサービスをサポートするかどうかなど、アダプタの重要情報を確認する 20 の質問で構成されています。GenerateAdapterTemplate を実行すると、これらの情報を入力するように要求されます。入力した情報が処理されると、アダプタのカスタム開発ツリーが作成されます。
この節では、GenerateAdapterTemplate の使用方法を説明します。必要な手順は次のとおりです。
WLI_HOME/adapters/utils ディレクトリからコマンドラインを開き、以下のいずれかのコマンドを実行します。GenerateAdapterTemplate.cmdGenerateAdapterTemplate.sh***************************************************************
Welcome! This program helps you generate a new adapter development tree
by cloning the ADK's sample adapter development tree.
Do you wish to continue? (yes or no); default='yes':
Windows システムの場合は、手順 2 に進みます。手順 2 が完了すると、手順 3 のプロンプトが表示されます。
Windows 以外のシステムの場合は、手順 3 に進みます。
yes] を選択します。Windows システムの場合、以下のコードページ リストからコンソールのコードページの値を選択します。Cp437 - United States
Cp850 - Multilingual (Latin I)
Cp852 - Slavic (Latin II)
Cp855 - Cyrillic (Russian)
Cp857 - Turkish
Cp860 - Portuguese
Cp861 - Icelandic
Cp863 - Canadian-French
Cp865 - Nordic
Cp866 - Russian
Cp869 - Modern Greek
MS932 - Japanese
Enter your console's codepage; default='Cp437':
コードページがわからない場合は、新しい DOS コンソール プロンプトを起動して、コンソール プロンプトで chcp と入力します。Windows のバージョンにもよりますが、このコマンドによってコンソールのコードページの値が表示されます。
Please choose a name for the root directory of your adapter development
tree (NOTE: this directory will be created underWLI_HOME/adapters):
dir_name) を入力し、〔Enter〕を押します。created directoryWLI_HOME/adapters/dir_name
Enter the EIS type for your adapter:
このシステムから出力されるパス名の dir_name は新しいディレクトリの名前を示します。
| 注意 : | 既存のディレクトリ名を入力した場合、システムは以下のように応答します。WLI_HOME/adapters/dir_name already exists, please choosePlease choose a name for the root directory of your adapter |
Enter a short description for your adapter:
Enter the major version number for your adapter; default='1':
Enter the minor version number for your adapter; default='0':
Enter the vendor name for your adapter:
Enter an adapter logical name; default='default_name':`default_name') は、WebLogic Integration で推奨されるフォーマットであるvendor name_EIS-type_version-number に従っています。 Enter the Java package base name for your adapter
(e.g. sample adapter's is sample):Java package base name
.com、.org または .edu など)。com.your_co.adapter.EISThe following information will be used to generate your new
adapter development environment:
EIS Type = 'SAP R/3'
Description = 'description'
Major Version = '1'
Minor Version = '0'
Vendor = 'vendor_name'
Adapter Logical Name = 'adapter_logical_name'
Java Package Base = 'com.java.package.base'
Are you satisfied with these values? (enter yes or no or q to quit);
default='yes':
| 注意 : | no と入力すると、手順 4 に戻ります。q (終了を意味する) と入力すると、アプリケーションが終了します。 |
クローン作成処理が終了したら、新しいディレクトリに移動し、ADK のビルド ツールである Ant を使用してツリー全体を再構築します。Ant の詳細については、「Ant ベースのビルド プロセス」を参照してください。
| 注意 : | UNIX システムで Ant コマンドを実行する場合、ファイル拡張子を明示的に入力する必要があります。たとえば、ant.sh release と入力します。UNIX システムで ant release と入力しても、ant.sh は検出されません。 |
Ant を使用してツリーを再構築するには、以下の手順に従います。
WLI_HOME/adapters/ADAPTER/utils にある antEnv.cmd (Windows) または antEnv.sh (UNIX) を編集します。 BEA_HOME - 使用する BEA 製品の最上位ディレクトリ。例 : c:/beaWL_HOME - WebLogic Integration ディレクトリの場所。WL_HOME - 使用する WebLogic Server ディレクトリの場所。JAVA_HOME - 使用する Java 開発キットの場所。ANT_HOME - Ant ディレクトリの場所。通常は、WLI_HOME/adapters/utils| 注意 : | この操作はインストーラによって自動的に行われますが、これらの設定に基づいて Ant 処理が実行されることに注意してください。 UNIX システムの場合、 WLI_HOME/adapters/utils の Ant ファイルに対し、すべての実行パーミッションを設定する必要があります。実行パーミッションを追加するには、以下のコマンドを入力します。 |
antEnv.cmd (Windows) または antEnv.sh (UNIX) を実行し、シェルに必要な環境変数を設定します。WLI_HOME/adapters/ADAPTER/project ディレクトリから ant.cmd release (Windows) または ant.sh release (UNIX) を実行し、アダプタを構築します (ADAPTER を新しいアダプタの開発ルート名に置き換える)。
ant release を実行すると、アダプタ用の Javadoc が生成されます。この Javadoc は、以下の場所で表示できます。
WLI_HOME/adapters/ADAPTER/docs/overview.html
このファイルには、構築したアダプタを WebLogic Integration 環境でデプロイする場合の、各環境に応じた指示が記載されています。具体的には、config.xml エントリと、既存のパスの置換値が定義されています。また、このファイルにはマッピング情報も定義されています。
「手順 4 : WebLogic Integration へのアダプタのデプロイ」で説明するように、アダプタを簡単にデプロイするために、overview.html の内容を直接 config.xml にコピーします。
アダプタをデプロイする前に、アダプタの動作をテストする必要があります。サービスとイベントを作成し、テストします。「DBMS サンプル アダプタを使用したアダプタ開発方法の学習」に記載されている手順を、アダプタを使用する際の手引きとして使用できます。テストが正常に完了したら、作成したアダプタのクローンを EIS のニーズに合わせてカスタマイズできます。
アダプタのデプロイは、手動でも WebLogic Server Administration Console からでも実行できます。詳細については、「アダプタのデプロイ」を参照してください。
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