リリース ノート

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はじめに

このドキュメントでは、WebLogic Integration (WLI) 10.2 に関する以下の情報を提供します。

 


WebLogic Integration の概要

WLI は、企業内のビジネス システムを統合するための統合ソリューションです。使いやすく柔軟性に富んだ環境に、ビジネス統合のすべてのコンポーネントを結合するための開発および実行時フレームワークを提供します。コンポーネントには、ビジネス プロセス管理、データ トランスフォーメーション、トレーディング パートナの統合、接続性、メッセージ ブローカ機能、アプリケーションのモニタ、およびユーザによる操作が含まれます。この信頼性、安定性、スケーラビリティに優れた統合ソリューションを利用することで、管理コストと運用コストを削減できます。

詳細については、「WebLogic Integration の概要」を参照。

 


WebLogic Integration 10.2 の新機能

次の表に、WLI 10.2 の新機能と拡張機能、およびそれぞれの利点をまとめます。

表 1-1 WLI 10.2 の新機能/拡張機能 
機能
利点
相互運用性と SOA のサポート
AquaLogic Service Bus (ALSB) との統合
  • インストール時に、シングル ドメイン (統合されたランタイム) にするか、別々のドメインにするかを柔軟に選択可能
  • 通信の最適化 (WLI プロセスを ALSB ビジネス サービスとしてエクスポーズする ALSB のネイティブ JPD 転送、WLI プロセス内から ALSB プロキシ サービスを呼び出す Beehive ベースの ALSB コントロール、およびセキュリティ コンテキストとトランザクション コンテキストのシームレスな伝播)
  • 設計環境の統合 (別々の設計パースペクティブ間の相互ナビゲーション、WLI と ALSB のアーティファクトを同じ Eclipse ワークスペースで作成可能)
詳細については、『Installing and Using AquaLogic Integrator』(英語版) を参照。
AquaLogic Enterprise Repository (ALER) との統合
  • IDE 内のリポジトリ ブラウザ
  • WLI プロジェクトのメタデータを ALER に格納可能
  • JPD を SCA タイプとして表現するためのメタデータ モデル
  • 複雑な設定なしで使用できる Service Assembly Model (SAM) ビューア
詳細については、『WLI アプリケーションでの ALER の使用』を参照。
プロセスの移植性
  • BPEL 2.0 ファイルを、WorkShop で使用できる JPD ファイルにインポート可能
  • JPD ファイルのセマンティクスをエクスポートして BPEL 2.0 設計環境で使用可能
セキュリティと準拠
きめ細かいアクセス制御
  • アプリケーションおよびシステム レベルのリソースのセキュリティを強化
  • AquaLogic Enterprise Security (ALES) との統合によるポリシー駆動型セキュリティ
  • 詳細については、ALES 製品のドキュメント (http://e-docs.bea.com/ales/docs30/index.html) (英語版) を参照。
SSH-FTP (SFTP)
  • 伝送中のデータの暗号化によりプライバシーを保護
  • ファイル転送プロトコルにより厳密に準拠
  • ファイル管理に SFTP オプションが追加され、イベント駆動型のプロセスを SFTP イベント ジェネレータで処理
  • あらゆるカスタム SFTP ライブラリをサポートするプラグイン可能なアーキテクチャ
  • オープン ソース SFTP ライブラリにより、複雑な設定なしで実装可能
詳細については、「ファイル コントロール」の「Using File Control for SFTP」を参照。
操作性の向上
Administration Console の機能拡張
  • ロールベース アクセスのセキュリティを強化
  • 柔軟なパッケージ化機能により、パッケージをエンタープライズ内のあらゆるポータルベース操作コンソールに簡単にプラグインして再利用でき、複数の製品やベンダで構成されるアプリケーション間の操作ビューを合成することが可能
  • グラフィカルなプロセス インスタンス ビューアを拡張
詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』を参照。
拡張された診断機能
開発の生産性向上
Eclipse の更新 (3.2.2 および WTP 1.5.3)
  • 製品間での開発者のコラボレーションを促進
  • より迅速なオンボードの実施と、開発用に標準化されたスキル セット
XQuery Mapper の拡張
  • グラフィック ビューとソース コードビューの間の双方向編集機能の改善
  • 複雑な関数 (FLWOR および Typeswitch 式) のグラフィカル サポート
  • 省略可能な要素の出力を制限可能
  • XQuery 2002 テスト ビューのサポート
詳細については、『XQuery Mapper を使用したデータの変換』を参照。
アップグレードと移行を自動化するためのツール
  • WLI 8.1.4 以降からのソース アップグレード フレームワーク
  • WLI 9.2 リリース以降とはバイナリ レベルの互換性が確保されており、既存のプロジェクトの再コンパイルは不要
詳細については、『WebLogic Integration 10.2 へのアップグレード』を参照。

 


サポート対象のコンフィグレーション

詳細については、『WebLogic Integration 10.2 へのアップグレード』を参照してください。

 


WLI のインストール

グラフィカル モード、コンソール モード、サイレント モードのいずれかでインストールできます。インストール プログラムでは、システムとコンフィグレーションに関する特定の情報の入力を求められます。詳細については、『インストール ガイド』を参照してください。

 


アプリケーションのアップグレード

WLI 8.1 (SP4、SP5、SP6)、WLI 8.5 (SP5、SP6)、および WLI 9.2 のアプリケーションは、アップグレード ツールを使用して WLI 10.2 にアップグレードできます。詳細については、『WebLogic Integration 10.2 へのアップグレード』を参照してください。

注意 : アップグレード プロセスには多数のファイルが関係するため、大量のメモリが必要になる場合があります。アップグレード プロセスを開始する前に、JVM 上で WorkShop が使用できるメモリ量の最大値を、一時的に大きくしておいてください。推奨されるメモリの最大値は 1GB です。
注意 : メモリの最大値は、workSpaceStudio.ini ファイルの -Xmx 値を設定することで変更できます。このファイルは、デフォルトでは BEA_HOME\workSpaceStudio_1.1\workSpaceStudio\ フォルダに格納されています。たとえば、メモリの最大値を -Xmx768m (デフォルト) から -Xmx1G (1 GB) に変更できます。
注意 : アプリケーションのアップグレードが完了したら、メモリの最大値を開発作業に適したレベルに戻してください。

 


入門チュートリアル

WebLogic Integration の実際の操作を体験するため、以下のチュートリアルを実施することをお勧めします。

また、『Workshop for WebLogic のチュートリアル』もお試しください。


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