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Application Integration ユーザーズ ガイド

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Application Integration のモジュラ デプロイメント

この章では、以下のトピックを取り上げます。

 


概要

WebLogic Integration 7.0 以前の環境では、アプリケーション ビューは、通常、Business Process Management (BPM) ワークフローによって作成、管理されます。しかし、リリース 7.0 環境では、WebLogic Workshop を使用する Web サービス開発者は、エンタープライズ情報システムにアクセスするアプリケーション ビューを使用する必要があります。WebLogic Integration の Application Integration 機能は、EAR (Enterprise Application Archive) ファイルにパッケージ化され、有効なすべての WebLogic ドメインで使用できます。以下の節では、モジュラ デプロイメントに必要なデプロイメント プロセスの変更点を説明します。デプロイメント概念の詳細については、『WebLogic Integration ソリューションのデプロイメント』を参照してください。

クラスパスの変更とサーバの再起動

wlai-core.jar ファイルを、WebLogic Integration ベースでないドメインのクラスパスに追加する必要があります。クラスパスの変更を実装するには、追加後にサーバを再起動する必要があります。

リポジトリ

Application Integration エンジンでは、メタデータの永続性を保つためにリポジトリを使用しています。リポジトリに関して Application Integration エンジンでは、あらかじめコンフィグレーションされたリポジトリおよび関連する JDBC 接続プールとデータ ソースに依存しています。モジュラ デプロイメントでは、デプロイ時に JDBC データ ソース名と資格を指定する必要があります。Application Integration エンジンでは、リポジトリは既にデータ ソースにインストールされていることを想定しています。

JMS リソース

アプリケーション ビューでは JMS リソースを使って、イベントおよび非同期サービス呼び出しを処理しています。こうした機能をサポートするため、アプリケーション ビューでは、リソース JMSConnectionFactoryJMSTemplateJMSJDBCStore、および JMSServer を使用します。さらに、Application Integration エンジンでは、非同期サービス呼び出し処理用の要求および応答キューを定義しています。使用する JMS リソースの決定には、2 つの処理方式が可能です。

コンフィグレーション

Application Integration の起動クラスおよびシャットダウン クラスは、StartupBean という名前の EJB (Enterprise JavaBean) に変わっています。この EJB は wlai-server-ejb.jar からデプロイされ、起動時にロードされます。起動時、この EJB によって Application Integration エンジンの初期化シーケンスが開始されます。StartupBean EJB の初期パラメータは、Application Integration エンジンのコンフィグレーション パラメータとして機能します。これらのパラメータは、WebLogic Administration Console に付属の標準 EJB 記述子編集ツールを使用して設定できます。次の表は、コンフィグレーション パラメータを一覧にしたものです。

プロパティ名

デフォルト値

説明

wlai.logLevel

warning

Application Integration ログの冗長性レベル。

wlai.deploymentRepositoryRootPath

$PWD/wlai/deploy$PWD は、WebLogic Server の現在の作業ディレクトリ

Application Integration エンジンが接続ファクトリ デプロイメント記述子を保存する場所。

wlai.hostUserID

system

ユーザ識別子。Application Integration では、リモート イベント ルータ(Web アプリケーションからデプロイされたもの)に対して、イベントのポストを行えるように、WebLogic Server に対する自己の認証を許可している。

wlai.hostPassword

security

ユーザのパスワード。Application Integration では、リモート イベント ルータ(Web アプリケーションからデプロイされたもの)に対して、イベントのポストを行えるように、WebLogic Server に対する自己の認証を許可している。

wlai.jms.autogen

true

Application Integration の起動プロセスで JMS リソースの自動生成を許可するフラグ。

wlai.jms.serverName

WLIJMSServer

ローカル WebLogic Server の JMSServer 名。

wlai.jms.connectionFactoryJNDIName

com.bea.wlai.JMSConnectionFactory

JMS 接続ファクトリの JNDI コンテキスト。

wlai.repositoryDatasourceName

WLAI_DataSource

JDBC データ ソース名。

Application View Console で、[Server Configuration] をクリックすると、Application Integration エンジンのコンフィグレーション パラメータが表示されます。wlai.logLevel プロパティは、この [Server Configuration] 画面で編集できます。その他のパラメータは、すべて WebLogic Administration Console を使用して編集する必要があります。

Application Integration コンポーネントを含む WebLogic Integration アプリケーションをデプロイし、アンデプロイすることにより、Application Integration エンジンを WebLogic Administration Console から起動し、停止します。

インポート/エクスポート ユーティリティ

従来のリリースでは、Application Integration データは、WebLogic Integration Studio から利用可能な、ワークフロー パッケージのインポート/エクスポート ユーティリティを使用して移行されていました。モジュラ デプロイメントをサポートするため、現行の Application Integration では、アプリケーション ビューに対してコマンドラインのインポート/エクスポート ツールを提供しています。詳細については、アプリケーション ビューのインポートおよびエクスポートを参照してください。

 


デプロイメント コンポーネント

以下に示すのは、Application Integration のデプロイメント コンポーネントです。

 


WebLogic Integration 環境外のドメインに対するデプロイメント コンフィグレーション

WebLogic Integration ドメイン外の Application Integration エンタープライズ アプリケーションをデプロイするには、wlai.ear を使用します。この EAR ファイルには、次の図に示すコンポーネントが組み込まれています。

wlai.ear
|__META-INF
| |__application.xml (EAR ファイル デプロイメント記述子)
|__wlai.war (Application View Console Web アプリケーション)
| |__WEB-INF
| |__lib
| |__webtoolkit.jar
|__wlai-server-ejb.jar (Application Integration 管理 EJB)
| |__Startup EJB
| |__ApplicationView EJB
| |__SchemaManager EJB
| |__DeployManager EJB
| |__ApplicationViewManager EJB
| |__NamespaceManager EJB
|__wlai-eventprocessor-ejb.jar
|__wlai-asyncprocessor-ejb.jar
|__ecibase.jar (ECI リポジトリ基本クラス)
|__ecirepository.jar (ECI リポジトリ クラス)

システム クラスパスに wlai-core.jarwlai-server.jar、および wlai-mbean.jar を追加し、WebLogic Server を再起動する必要があります。また、wlai-mbean.jar ファイルを WL_HOME¥lib¥mbeantypes ディレクトリにをコピーする必要があります。WL_HOME は Web Logic Server がインストールされている場所です。

wlai-core.jar がクラスパスが追加されたら、以下のアプリケーション コンポーネントを config.xml ファイルに追加するか、WebLogic Server Administration Console からこのファイルをアップロードします。

<Application Deployed="true" Name="WebLogic Application Integration"
Path="PATH_TO_EAR/wlai.ear">
<EJBComponent Name="WLI&ends;AI Server" Targets="myserver"
URI="wlai-server-ejb.jar"/>
<WebAppComponent Name="wlai"
Targets="myserver" URI="wlai.war"/>
<EJBComponent Name="WLI&ends;AI Async Processor" Targets="myserver"
URI="wlai-asyncprocessor-ejb.jar"/>
<EJBComponent Name="WLI&ends;AI Event Processor" Targets="myserver"
URI="wlai-eventprocessor-ejb.jar"/>
</Application> 

注意: デプロイメント順序は、wlai.earapplication.xml ファイルに指定されます。

注意: BPM 用 Application Integration プラグインは、WebLogic Integration 環境外のドメインに対しては、wlai.ear ファイルからデプロイされません。

 


JMS リソース

Application Integration エンジンでは、次の JMS リソースを使用します。

JMS リソース コンフィグレーション

Application Integration エンジンでは、スタンドアロン サーバおよびクラスタに対して JMS リソースを手動により明示的に定義していない場合、必要なすべての JMS リソースが自動的に定義されます。システム管理者は、次のコンフィグレーション パラメータを指定できます。

wlai.jms.serverName
wlai.jms.connectionFactoryJNDIName

さらに、管理者は、次のコンフィグレーション パラメータを指定することにより、JMS リソースの自動生成を無効にすることもできます。

wlai.jms.autogen=false

このパラメータにより、Application Integration エンジンによる必須 JMS リソースの自動生成が行われなくなります。このパラメータを指定した場合、すべての必須 JMS リソースを手動で定義する必要があります。

 

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