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B2B Integration 管理ガイド

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リポジトリの操作

以下の節では、WebLogic Integration リポジトリについて説明します。

注意: XOCP プロトコルおよび cXML プロトコルは、このリリースの Weblogic Integration から非推奨になっています。XOCP および cXML に代わる機能については、『WebLogic Integration リリース ノート』を参照してください。

 


リポジトリについて

WebLogic Integration リポジトリは、WebLogic Integration によって要求される情報を格納するデータベースです。リポジトリは、以下の要素で構成されます。

B2B コンフィグレーション要素

次の 2 つの図では、リポジトリ内の B2B コンフィグレーション要素間の関係を示します。リポジトリ データ要素のコンフィグレーションの詳細については、コンフィグレーション要件を参照してください。

図6-1 リポジトリの要素(その 1)


 

次の図は、前の図の続きです。

図6-2 リポジトリの要素(その 2)


 

図では、実線が包含、破線が参照を表します。リポジトリから要素を削除するときに、以下のことが起こります。

たとえば、コラボレーション アグリーメントを削除しても、参照された会話定義は残ります。

ただし、別の要素に参照が残っている要素を削除することはできません。同じタイプの別の要素を指すようにその参照を変更するか、または参照のある要素を削除する必要があります。たとえば、コラボレーション アグリーメントからの間接的参照を持つトレーディング パートナを、リポジトリから削除することはできません。この、コラボレーション アグリーメントからのトレーディング パートナへの間接的参照は図6-3 に示します。図6-3 では、コラボレーション アグリーメントには、あるパーティとの包括的関係があり、そのパーティにはパーティ識別子への参照があります。トレーディング パートナには、パーティ識別子との包括的関係があります。したがって、このトレーディング パートナをリポジオトリから削除するには、パーティ識別子を参照しているコラボレーション アグリーメントを削除するか、またはその参照を、コラボレーション アグリーメントのパーティから別のパーティ識別子へ変更する必要があります。

図6-3 コラボレーション アグリーメントからトレーディング パートナへの間接的参照


 

別の要素に参照がある要素を削除できない場合はほかにもあります。リポジトリの要素間のさまざまな関係については、図6-1 および図6-2 を参照してください。たとえば、関連付けられたコラボレーション アグリーメントにある会話定義への参照を変更するまでは、その会話定義は削除できません。つまり、そのコラボレーション アグリーメントにある参照を、別の会話定義を指すように変更するか、関連付けられたコラボレーション アグリーメントを削除する前にその会話定義を削除する必要があります。

次の表では、リポジトリの要素の概要を示します。

表6-1 リポジトリの要素

要素

説明

B2B

B2B ルート要素。B2B エンジンのコンフィグレーションを表す。主な要素はすべて、このルート要素から派生している。

注意: B2B ルート要素は wlc。この省略文字は、旧リリースから継承したものです。

ビジネス プロトコル定義

B2B エンジンによるビジネス メッセージの処理方法、メッセージの読み取り方法、受信側へのメッセージのルーティング方法を指定するビジネス プロトコル定義。また、永続性、再試行数、サービスのレベルも定義する。

ロジック プラグイン チェーン

B2B Integration によるメッセージのルーティング方法およびフィルタ方法を変更するロジック プラグインのセット。

XPath 式

XPath 構文で記述された文字列。評価時に、以下のいずれかのタイプのオブジェクトになる。

XPath 式の詳細については、次の URL の「Expressions」を参照。

http://www.w3.org/TR/xpath.html#section-Expressions

コラボレーション アグリーメント

トレーディング パートナが実行に同意した会話の定義と、これらの会話の実行方法を定めた仕様。この仕様には、転送、メッセージング、セキュリティ制約、プロセス仕様へのバインディングに関する詳細が含まれる。

パーティ

会話定義のロールをコラボレーション アグリーメントのトレーディング パートナにバインドするエンティティ。

会話定義

会話を定義する値の集まり。

ロール

トレーディング パートナが会話時に実行できるアクティビティ(売買など)の定義。ロールは、トレーディング パートナが会話の中で送受信するドキュメントに基づいて定義される。各会話には 2 つ以上のロールが存在し、各ロールは協調的ワークフローによって定義される。

プロセス実装

ワークフロー テンプレート名およびオーガニゼーションを関連付ける。

拡張プロパティ セット

リポジトリ内のエンティティに関連付けることができるユーザ定義の要素、属性、またはテキスト コンポーネントのセット。

ロジック プラグイン

WebLogic Integration の起動時に呼び出される Java クラス。実行時に、ビジネス メッセージをインターセプト、処理、および出力する。組み込みルータおよびフィルタ ロジック プラグインは、サポートされている各ビジネス プロトコルに関連付けられる。ユーザが作成したロジック プラグインは、デフォルトのルーティングとフィルタ処理機能を変更することも、ルーティングとフィルタ処理以外の機能(請求処理など)を提供することもできる。

ロジック プラグインの詳細については、『B2B Integration 入門』および『B2B Integration ロジック プラグイン プログラミング ガイド』を参照。

トレーディング パートナ

会話でのビジネス メッセージの送受信を認可されたビジネス エンティティ。

証明書

WebLogic Integration は、B2B 統合で使用するために次のタイプのデジタル証明書をサポートしている。

配信チャネル

トレーディング パートナにビジネス メッセージを配信するための仕様。1 つのコラボレーション アグリーメントに対して、トレーディング パートナごとに 1 つの配信チャネルがある。

ドキュメント交換

ドキュメントの交換方法を定義したもの。ドキュメント交換では、ビジネス プロトコルといくつかの実行時パラメータが定義される。

ビジネス プロトコルのバインディング

ビジネス プロセスに参加するために、トレーディング パートナは、ビジネス プロセスで使用するビジネス プロトコルのバインディングを定義する必要がある。バインディングでは、プロトコルと特定の配信チャネルが関連付けられる。

パーティ識別子

トレーディング パートナの会話への参加者を指定する値。

転送

配信チャネルの転送レベル プロパティを指定するもの。

エンドポイント

配信チャネル用に定義された URI。


 

 


リポジトリの B2B コンフィグレーション情報の管理

次の図では、リポジトリの情報の管理に使用できる方法を示します。

図6-4 リポジトリの情報の管理


 

この図で示すように、B2B Console またはカスタム管理アプリケーションで情報を更新する場合、リポジトリは、MBeans API をアクセス手段にします。Bulk Loader では、データベース操作を処理するために低レベル API を使用します。

MBeans API を使用すると、実行時に動的にリポジトリを更新できます。つまり、B2B エンジンの実行中にデータベースが更新されます。一方、Bulk Loader では、B2B エンジンをシャットダウンする必要があります。

リポジトリに格納されている B2B コンフィグレーション要素を更新するそれぞれの方法の詳細については、以下のマニュアルで説明しています。

 

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