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B2B Integration 管理ガイド

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Bulk Loader の操作

以下の節では、Bulk Loader の操作方法について説明します。

Bulk Loader に加え、B2B Integration コンポーネントのインポートとエクスポートの説明に従って B2B Console を使用して、リポジトリからデータを取り出し、リポジトリにデータを格納することができます。リポジトリの詳細については、リポジトリの操作を参照してください。

 


用語について

次の表では、この章で使用するいくつかの用語について説明します。

表7-1 この章で使用する用語

用語

意味

XML 宣言

ドキュメントを XML として識別する処理手順。最低でも、XML バージョンを指定する必要がある。ドキュメントがデフォルト以外の文字セットを使用する場合は、encoding="valid_encoding" も指定する。

doctype 宣言

XML 文書型(ルート要素と DTD を参照する)。

XML 要素

XML ファイル内の要素。

属性

XML 要素の属性。

属性またはデータ要素の値。


 

たとえば、次のリポジトリ データ ファイルがあるとします。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE wlc SYSTEM "WLC.dtd">
<wlc system-password="wlcsystem">
<conversation-definition
name="CMQPAConversation"
version="1.1"
business-protocol-name="XOCP"
protocol-version="1.1">
<role
name="CMBuyer"
wlpi-template="CMBuyerQPAPublic">
<process-implementation wlpi-org="ORG1" />
</role>
<role
name="CMSupplier"
wlpi-template="CMSupplierQPAPublic">
<process-implementation wlpi-org="ORG1" />
</role>
</conversation-definition>
</wlc>

上のファイルでは、以下の定義の例が使用されています。

 


リポジトリへのデータのインポート

以下の節では、リポジトリ データのインポートに関する情報について説明します。

Bulk Loader によるデータのインポートの仕組み

次の図で示すように、Bulk Loader は、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルを解析し、リポジトリ データ ファイルからリポジトリにデータを転送する手順を取得します。これらのファイルはどちらも XML ファイルです。Bulk Loader は、この手順でエラーを検出すると、エラー ログを作成します。

図7-1 Bulk Loader によるリポジトリ データのインポート


 

Bulk Loader は、以下のロジックを使用して、リポジトリ データ ファイルからリポジトリにデータをインポートします。

  1. リポジトリ データ ファイルで指定した B2B ルート要素がリポジトリにない場合、Bulk Loader はそれを作成します。

    注意: リポジトリ データの XML ファイルの B2B ルート要素は wlc です。この省略文字は、旧リリースから継承したものです。

  2. リポジトリ データ ファイルで指定した B2B ルート要素がリポジトリにある場合、Bulk Loader は、以下のロジックを使用して、リポジトリ データ ファイル内の各データ要素を処理します。

次の表では、Bulk Loader が既存の要素を再作成する場合に使用するロジックについて説明します。

表7-2 属性の処理のロジック

要素または属性がリポジトリ データ ファイルにあるか

属性のタイプ

ロジック

できます。

任意

Bulk Loader は、データ要素値または属性を、リポジトリ データ ファイルで指定した値に設定する。

特定できません。

IMPLIED

Bulk Loader は、データ要素値または属性を NULL に設定する。ただし、次の表で説明するように、特殊なデフォルト値を持つ属性の場合は除く。

特定できません。

REQUIRED

Bulk Loader は、データを無効と見なす。詳細については、データのチェックを参照。


 

次の表では、特殊な IMPLIED 属性のデフォルト値を示します。

表7-3 特殊な IMPLIED 属性のデフォルト値

XML 要素

属性

デフォルト値

wlc

large-msg-support-on

OFF

wlc

show-hidden

OFF

trading-partner

status

ENABLED


 

注意: 省略文字 wlc は、旧リリースから継承したものです。wlc 要素は、B2B Console の最上位ノード B2B に対応しています。

リポジトリへのデータのインポート手順

注意: Bulk Loader に加え、B2B Integration コンポーネントのインポートとエクスポートの説明に従って B2B Console を使用して、リポジトリからデータを取り出し、リポジトリにデータを格納できます。

B2B エンジンの実行中は、Bulk Loader を実行することはできません。B2B エンジンが異常終了し、Bulk Loader が実行できない場合は、Bulk Loader の強制実行の説明に従ってインポートを強制実行できます。

リポジトリ データ ファイルからリポジトリにデータをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. Bulk Loader コンフィグレーション ファイルを作成します。

    そこに load-processing-parameters を指定します。これは、リポジトリ データ ファイルからリポジトリにデータをインポートするよう Bulk Loader に指示する XML 要素です。Bulk Loader コンフィグレーション ファイル作成の詳細については、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの操作を参照してください。

  2. リポジトリ データ ファイルを作成します。

    リポジトリ データ ファイル作成の詳細については、リポジトリ データ ファイルの操作を参照してください。

  3. リポジトリ データ ファイルからリポジトリにデータをインポートするには、各プラットフォームに応じたコマンドを入力します。

    上記のコマンドの説明は、以下のとおりです。

注意: bulkloader コマンドの詳細については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration コマンド」を参照してください。

 


リポジトリからのデータのエクスポート

以下の節では、リポジトリ データのエクスポートに関する情報を説明します。

Bulk Loader によるデータのエクスポートの仕組み

次の図で示すように、Bulk Loader は、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルを解析し、リポジトリからリポジトリ データ ファイルにデータを転送する手順を取得します。これらのファイルはどちらも XML ファイルです。Bulk Loader は、この手順でエラーを検出すると、エラー ログを作成します。

図7-2 Bulk Loader によるリポジトリ データのエクスポート


 

リポジトリの全体および部分エクスポート

リポジトリからデータをエクスポートする場合、次の表の説明に従って、全体エクスポートまたは部分エクスポートを指定できます。

表7-4 リポジトリの全体および部分エクスポート

エクスポートのタイプ

説明

全体

すべてデータがエクスポートされる。

部分

データの一部がエクスポートされる。


 

デフォルトでは、Bulk Loader は全体エクスポートを実行します。

部分エクスポートを実行するには、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルで XML 要素 entities を使用して、エクスポートするデータ要素を指定します。Bulk Loader は、entities 値を使用して、指定したデータ要素値に対するリポジトリを走査します。

たとえば、特定のコラボレーション アグリーメントをエクスポートするには、次のリストで示すように、必要な構造でコラボレーション アグリーメントの <entities> 要素と識別情報を指定します。この方法は、あらゆるタイプのデータ要素に対して有効です。

XML 要素 entities の詳細については、WebLogic Integration インストール ディレクトリの lib¥dtd サブディレクトリにある WLCConfig.dtd ファイルを参照してください。

コード リスト 7-1 特定のコラボレーション アグリーメントをエクスポートするための Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの例

<?xml version="1.0"?> 
<!DOCTYPE wlc-config SYSTEM "WLCConfig.dtd">
<wlc-config>
<unload-processing-parameters>
<database-url>jdbc:weblogic:oracle:REPO</database-url>
<database-driver>weblogic.jdbc.oci.Driver</database-driver>
<database-user-id>scott</database-user-id>
<database-password>tiger</database-password>
<xml-file-name>ExportRepoData.xml</xml-file-name>
<entities>
<wlc>
<collaboration-agreement
name="QPA-XOCP-TP1-TP2"
version=1.2>
<collaboration-agreement>
<wlc>
</entities>
</unload-processing-parameters>
</wlc-config>

リポジトリのショートおよびロング エクスポート

リポジトリからデータをエクスポートする場合、次の表の説明に従って、ショート エクスポートまたはロング エクスポートを指定できます。

表7-5 リポジトリのショートおよびロング エクスポート

エクスポートのタイプ

Bulk Loader による出力データの形

ショート(標準)

ユーザが見るリポジトリの形。

ロング(拡張)

リポジトリのスナップショット。あるデータベースのリポジトリ データを別のデータベースに移行する場合などに便利。


 

デフォルトでは、Bulk Loader はショート フォーマットでリポジトリ データをエクスポートします。

ロング エクスポートを実行するには、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルで XML 要素 formatlong に設定します。

ロング フォーマットには、さまざまなオブジェクトの値に加えて内部リポジトリ データがあるので、以下の場合にのみロング フォーマットを使用することをお勧めします。

format 値を指定する Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの例については、リスト7-3 を参照してください。format 属性の詳細については、WebLogic Integration インストール ディレクトリの lib¥dtd サブディレクトリにある WLCConfig.dtd ファイルおよびリポジトリのショートおよびロング エクスポートを参照してください。

リポジトリ データのエクスポート手順

注意: Bulk Loader に加え、B2B Integration コンポーネントのインポートとエクスポートの説明に従って B2B Console を使用して、リポジトリからデータを取り出し、リポジトリにデータを格納できます。

B2B エンジンの実行中は、Bulk Loader を実行することはできません。B2B エンジンが異常終了し、Bulk Loader が実行できない場合は、Bulk Loader の強制実行の説明に従ってエクスポートを強制実行できます。

リポジトリからリポジトリ データ ファイルにデータをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. Bulk Loader コンフィグレーション ファイルを作成します。

    そこに unload-processing-parameters を指定します。これは、リポジトリからリポジトリ データ ファイルにデータをエクスポートするよう Bulk Loader に指示する XML 要素です。Bulk Loader コンフィグレーション ファイル作成の詳細については、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの操作を参照してください。

  2. リポジトリからリポジトリ データ ファイルにデータをエクスポートするには、各プラットフォームに応じたコマンドを入力します。

    上のコマンドの説明は以下のとおりです。

注意: bulkloader コマンドの詳細については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration コマンド」を参照してください。

 


リポジトリからのデータの削除

以下の節では、リポジトリ データの削除に関する情報を説明します。

Bulk Loader によるデータの削除の仕組み

次の図で示すように、Bulk Loader は、Bulk Loader コンフィグレーション ファイル(XML ファイル形式)を解析し、リポジトリからデータを削除する手順を取得します。図の破線は、Bulk Loader がデータを送信せずにリポジトリに影響を与えることを示します。Bulk Loader は、この手順でエラーを検出すると、エラー ログを作成します。

図7-3 Bulk Loader によるリポジトリ データの削除


 

リポジトリ データの削除手順

注意: B2B エンジンの実行中は、Bulk Loader を実行することはできません。B2B エンジンが異常終了し、Bulk Loader が実行できない場合は、Bulk Loader の強制実行の説明に従ってデータの削除を強制実行できます。

リポジトリ データを削除するには、次の手順を実行します。

  1. データを削除する前にリポジトリをバックアップすることをお勧めします。リポジトリをバックアップするには、リポジトリからのデータのエクスポートで説明されているようにロング(拡張)エクスポートを実行します。

  2. Bulk Loader コンフィグレーション ファイルを作成します。

    そこに delete-processing-parameters を指定します。これは、リポジトリからデータを削除するよう Bulk Loader に指示する XML 要素です。Bulk Loader コンフィグレーション ファイル作成の詳細については、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの操作を参照してください。

  3. リポジトリからデータを削除するために、プラットフォームに適したコマンドを入力します。

    ここでは、cfg_file は、手順 2 で作成した Bulk Loader コンフィグレーション ファイルのパス名です。

    インポート、エクスポート、削除に対して同じコマンドを使用します。Bulk Loader コンフィグレーション ファイルは、Bulk Loader が実行するアクションを指定します。

    データの削除中に、Bulk Loader は、データのチェックで説明されているようにエラーをチェックします。

注意: bulkloader コマンドの詳細については、WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration コマンド」を参照。

 


Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの操作

Bulk Loader コンフィグレーション ファイルには、データベース ログイン情報、および目的のタスクの実行に必要な処理手順が含まれています。各 Bulk Loader コンフィグレーションは、WLCConfig.dtd に従う XML ファイルです。

以下の節では、独自の Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの作成に必要なほとんどの情報について説明していますが、特定の詳細については、WLI_HOME¥lib¥dtd サブディレクトリにある WLCConfig.dtd を参照する必要がある場合もあります。

Bulk Loader コンフィグレーション ファイルは、単純な構造です。ルート要素 <wlc-config> には、アクションによって以下の要素のいずれかがあります。

次の表では、各タイプのアクションの実行に対して指定できる処理パラメータを示します。

表7-6 Bulk Loader コンフィグレーションの処理パラメータ

要素と属性

説明

属性 :

トランザクション レベル

この属性を使用する要素 :

<load-processing-parameters>
<delete-processing-parameters>

データを単一のトランザクションでインポートするか、複数のトランザクションでインポートするかを指定する。

有効な値は、all または default

defalut に設定した場合、または何も指定しなかった場合、トレーディング パートナ、会話定義、コラボレーション アグリーメント、ビジネス プロトコル定義、およびロジック プラグインの各エンティティのインポートまたは削除に対して、トランザクションが開始される。エンティティのいずれかに対するトランザクション中に無効なデータが検出されると、インポートは現行のトランザクションについてのみロールバックされ、次のトランザクションでのインポートは続行される。

エラー検出の詳細については、データ整合性のチェックを参照。

属性 :

database-initialization

この属性を使用する要素 :

<load-processing-parameters>

データベースを初期化するかどうかを指定する。有効な値は、yes および no

yes −インポート中にリポジトリから既存の B2B Integration データを消去する。

no −インポート中に既存の B2B Integration データを保持する。既にリポジトリ内に存在する要素および属性がインポートされるデータに記述されていた場合、これら特定の値についてはインポートされるデータが既存のデータを上書きする(デフォルト設定は no)。

属性 :

format

この属性を使用する要素 :

<unload-processing-parameters>

Bulk Loader がロング(拡張)フォーマットでデータをエクスポートするか、ショート(標準)フォーマットでデータをエクスポートするかを指定する。有効な値は、short および long。詳細については、リポジトリのショートおよびロング エクスポート を参照。

属性 :

<database-url>

この要素を子(必須)として使用する要素 :

<load-processing-parameters>
<unload-processing-parameters>
<delete-processing-parameters>

JDBC ドライバのマニュアルで指定されているデータベースの URL。サポートされているドライバに必要な URL の要約については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』、「WebLogic Integration のカスタマイズ」の「データベース アクセス パラメータ」を参照。

要素 :

<database-driver>

この要素を子(必須)として使用する要素 :

<load-processing-parameters>
<unload-processing-parameters>
<delete-processing-parameters>

データベースの接続に必要な JDBC ドライバ。サポートされているドライバの詳細については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』、「WebLogic Integration のカスタマイズ」の「データベース アクセス パラメータ」を参照。

要素 :

<database-user-id>

Is an optional child of:

<load-processing-parameters>
<unload-processing-parameters>
<delete-processing-parameters>

ユーザ ID(データベースへの接続で必要な場合)。

要素 :

<database-password>

この要素を子(オプション)として使用する要素 :

<load-processing-parameters>
<unload-processing-parameters>
<delete-processing-parameters>

パスワード(データベースへの接続で必要な場合)。

要素 :

<database-properties>

この要素を子(オプション)として使用する要素 :

<load-processing-parameters>
<unload-processing-parameters>

次の構文を使用し、データベース ドライバで必要なプロパティを指定できる。

name1=value1[;name2=value2;name3=value3 . . . ]

特に、WebLogic jDriver を使用し、データベースが代替文字セットを使用するようコンフィグレーションされている場合は、weblogic.codeset プロパティを設定する必要がある。たとえば、ユーザのロケールで Shift_JIS 文字セットを使用する場合は、次のように指定する。

weblogic.codeset=Shift_JIS

要素 :

<xml-file-name>

この要素を子(必須)として使用する要素 :

<load-processing-parameters>
<unload-processing-parameters>

インポートする既存の XML ファイル名、またはエクスポートしたデータを格納するために作成される新しい XML ファイル名を格納する。

ファイルが現在のディレクトリにある場合、絶対パスを指定する必要がある。

要素 :

<encoding>

この要素を子(オプション)として使用する要素 :

<unload-processing-parameters>

指定したエンコーディング(文字セット/コード セット)で B2B コンフィグレーション要素をエクスポートするのに使用。有効な文字セット名およびエリアスのリストについては、http://www.iana.org/assignments/character-sets を参照。

要素 :

<entities>

この要素を子(オプション)として使用する要素 :

<unload-processing-parameters>

この要素を子(必須)として使用する要素 :

<delete-processing-parameters>

削除またはアンロードするエンティティを格納する。エンティティ要素とサブ要素の定義については、WLCConfig.dtd を参照。


 

Bulk Loader を使用してリポジトリのデータをインポート、エクスポート、削除するには、次の手順を実行します。

  1. DocType 宣言で WLCConfig.dtd を指定し、その DTD で要求された構造に従う XML ファイルを作成します。

  2. データのインポートまたはエクスポートの場合、XML ファイルで XML 要素 xml-file-name を設定し、リポジトリ データ ファイルのパス名を指定します。ファイル名のみを指定した場合、Bulk Loader は、現在の作業ディレクトリでリポジトリ データを探します。

以下の節では、データをインポートおよびエクスポートする Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの例を示します。

Bulk Loader コンフィグレーション ファイル(インポートの場合)

次のリストは、データをリポジトリにインポートする Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの例です。

コード リスト 7-2 Bulk Loader コンフィグレーション ファイル - インポート

<?xml version="1.0"?> 
<!DOCTYPE wlc-config SYSTEM "WLCConfig.dtd">
<wlc-config>
<load-processing-parameters database-initialization="no"¥
transaction-level="all">
<database-url>
jdbc:oracle:thin:@rdbmshost:1521:WLIDB
</database-url>
<database-driver>
oracle.jdbc.driver.OracleDriver
</database-driver>
<database-user-id>
scott
</database-user-id>
<database-password>
tiger
</database-password>
<xml-file-name>
ImportRepoData.xml
</xml-file-name>
</load-processing-parameters>
</wlc-config>

Bulk Loader コンフィグレーション ファイルで必要な処理パラメータ(DTD、データベース URL、データベース ドライバ、データベース ユーザ ID、データベース パスワード)に加えて、この例では以下を定義します。

この例にはありませんが、database-properties 要素もエクスポート時に使用可能です。この要素は、JDBC ドライバで要求された追加プロパティを指定するのに使用できます。

Bulk Loader コンフィグレーション ファイル(エクスポートの場合)

次のリストは、データをリポジトリからエクスポートする Bulk Loader コンフィグレーション ファイルの例です。ここでは、コンフィグレーション ファイルそれ自体にロケール固有の文字(xml-file-name を参照)があるので、XML 宣言は、適切なエンコーディングを指定する必要があります。

コード リスト 7-3 Bulk Loader コンフィグレーション ファイル - エクスポート

<?xml version="1.0" encoding="GB2312"?>
<!DOCTYPE wlc-config SYSTEM "WLCConfig.dtd">
<wlc-config>
<unload-processing-parameters format="short">
<database-url>
jdbc:weblogic:mssqlserver4:WLIDB@myhost
</database-url>
<database-driver>
weblogic.jdbc.mssqlserver4.Driver
</database-driver>
<database-user-id>
myuserid
</database-user-id>
<database-password>
mypassword
</database-password>
<xml-file-name>
d:\bea1\RN2AITest\@nA&\exportedPeer1config.xml
</xml-file-name>
<encoding>
GB2312
</encoding>
<database-properties>
weblogic.codeset=GB2312
</database-properties>
</unload-processing-parameters>
</wlc-config>

Bulk Loader コンフィグレーション ファイルで必要な値(DTD、データベース URL、データベース ドライバ、データベース ユーザ ID、データベース パスワード)の指定に加えて、この例では以下を定義します。

 


リポジトリ データ ファイルの操作

リポジトリ データ ファイルは、WLC.dtd に従う XML ファイルです。リポジトリ データ ファイルを作成するには、DocType 宣言で WLC.dtd を指定し、その DTD で要求された構造に従う XML ファイルを作成します。必要な構造については、WebLogic Integration インストール ディレクトリの lib¥dtd サブディレクトリにある WLC.dtd を参照してください。

次のリストでは、拡張プロパティ セットを作成するリポジトリ データを示します。

コード リスト 7-4 新しい拡張プロパティ セットを作成するリポジトリ データ ファイルの例

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE wlc SYSTEM "WLC.dtd">
<wlc
name="WLC"
large-msg-support-on="ON"
large-msg-min-size="10000"
large-msg-location="c:¥temp"
proxy-host="andrew"
proxy-port="7502"
description="The WLC Hub" >
    <extended-property-set name="EPS 1">
<xml-element name="C1">
<xml-attribute name="C1_A1" value="C1_A1 Value"/>
<xml-element name="C1G1">
<xml-element name="C1G1_T1" text="C1G1_T1 Value"></xml-element>
<xml-element name="C1G1_T2" text="C1G1_T2 Value"></xml-element>
<xml-element name="C1G1_T3" text="C1G1_T3 Value"></xml-element>
</xml-element>
<xml-element name="C1G2" text="C1G2 Value"></xml-element>
<xml-element name="C1G3" text="C1G3 Value"></xml-element>
</xml-element>
<xml-element name="C2">
<xml-attribute name="C2_A1" value="C2_A1 Value"/>
<xml-attribute name="C2_A2" value="C2_A2 Value"/>
<xml-attribute name="C2_A3" value="C2_A3 Value"/>
<xml-element name="C2G1" text="C2G1 Value"></xml-element>
<xml-element name="C2G2">
<xml-element name="C2G2_T1" text="C2G2_T1 Value"></xml-element>
<xml-element name="C2G2_T2" text="C2G2_T2 Value"></xml-element>
<xml-element name="C2G2GG1">
<xml-attribute name="C2G2GG1_A1" value="C2G2GG1_A1 Value"/>
<xml-element name="C2G2GG1_T1" text="C2G2GG1_T1
Value"></xml-element>
</xml-element>
</xml-element>
<xml-element name="C2G3" text="C2G3 Value"></xml-element>
</xml-element>
</extended-property-set>
</wlc>

 


データのチェック

以下の節では、Bulk Loader がデータをチェックする仕組みについて説明します。

エラー ログの作成

エラーを記録するために、Bulk Loader は、現在の作業ディレクトリに wlc.log というファイルを作成します。wlc.log ファイルが既にある場合、Bulk Loader は、「wlc.log.yyyy.mm.dd.hh.mi.ss」というように、ファイル名にタイムスタンプを付けて既存のファイル名を変更します。そして、新しい wlc.log ファイルを作成します。次の表では、タイムスタンプのフィールドについて説明します。

表7-7 既存のログ ファイル名に付けられるタイムスタンプ

文字列

意味

yyyy

mm

月(01 から 12 まで)

dd

hh

時(00 から 23 まで)

mi

ss


 

XML ファイルの検証

データを処理する前に、Bulk Loader は XML ファイルを検証します。次の表では、各タイプの Bulk Loader タスクに対して Bulk Loader が検証するファイルを示します。

表7-8 Bulk Loader で検証されるファイル

タスク

検証対象のファイル

データのインポート

Bulk Loader コンフィグレーション ファイル

リポジトリ データ ファイル

データのエクスポート

Bulk Loader コンフィグレーション ファイル

データの削除

Bulk Loader コンフィグレーション ファイル


 

これらのタイプの XML ファイルのいずれかを検証するために、Bulk Loader は、対応する .dtd ファイルに対してその XML ファイルをチェックします。XML ファイルにエラーが見つかった場合、Bulk Loader は、データを処理せずに終了します。

データ整合性のチェック

XML ファイルを検証してから、Bulk Loader は、データの処理時にデータ整合性をチェックします。データ整合性をチェックするために、Bulk Loader は、XML ファイル内の情報がリポジトリ内の情報と競合していないかどうかを検証します。

たとえば、Bulk Loader が新しいデータ要素をリポジトリに追加する場合、および新しいデータ要素が別のデータ要素を参照する場合、Bulk Loader は、参照されたデータ要素がリポジトリまたはリポジトリ データ ファイルにあるかどうかを確認します。

インポート時または削除時のデータ整合性のチェック

データのインポート時または削除時にデータ整合性をチェックするには、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルで transaction-level 属性をリスト7-3 のように設定します。transaction-level を設定しなかった場合、Bulk Loader は、default 値を使用します。Bulk Loader は、transaction-level の値によって以下のアクション セットのいずれかを実行します。

エクスポート時のデータ整合性のチェック

Bulk Loader は、Bulk Loader コンフィグレーション ファイルに無効なデータを検出すると、エクスポートを実行しません。

 


Bulk Loader の強制実行

デフォルトでは、Bulk Loader は、B2B エンジンの実行中にデータをインポート、エクスポート、削除しません。B2B エンジンが何らかの理由で異常終了した場合、Bulk Loader は失敗し、次のエラー メッセージを表示します。

ERROR: WLC is still running or was shut down abnormally.

Bulk Loader コマンド ファイルに -force オプションを追加すると、このエラーが発生してもコマンドを強制的に実行できます。

注意: -force オプションは慎重に使用してください。B2B エンジンの実行中に Bulk Loader を強制的に実行すると、実行中の B2B アプリケーションに障害が発生する場合があります。

既存の Bulk Loader コマンド ファイルを更新するか、または次の手順に従ってファイルをコピーして更新することができます。

  1. プラットフォームに対応した Bulk Loader コマンド ファイルのコピーを新しい名前で作成します。次に例を挙げます。

    上記の例で、WLI_HOME は、システム上で WebLogic Integration がインストールされている場所を表しています。たとえば、c:¥bea¥weblogic700¥integration のような場所を表しています。

  2. そのファイル(この例では、bulkloaderforce コマンド ファイル)を任意のテキスト エディタで開きます。

  3. 新しいファイルに次の行を追加します。
%JAVA_HOME%¥bin¥java %DB_JVMARGS% -classpath %WLICP% com.bea.b2b.bulkloader.BulkLoader %WLIBC% -v %CTLFILE%

  1. この行に -force オプションを次のように追加します。

    java ... com.bea.b2b.bulkloader.BulkLoader -force %WLIBC% -v %CTLFILE

  2. ファイルを保存して閉じます。

  3. 新しく作成されたコマンド ファイルを実行し、目的のデータのインポートまたはエクスポートを強制実行します。

 

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