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B2B Integration 管理ガイド

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B2B Integration コンポーネントのインポートとエクスポート

トレーディング パートナが WebLogic Integration B2B アプリケーションによってホストされる会話に参加する前に、アプリケーションの要件を満たす環境を設定する必要があります。特に、B2B アプリケーションが使用するトレーディング パートナ定義、会話定義、コラボレーション アグリーメント、ワークフローなどのコンポーネントをシステムに入れる必要があります。必要な B2B コンポーネントを作成し、トレーディング パートナにそれを配信すると、環境設定を簡便化できます。

この章では、B2B アプリケーションの実装に必要なコンポーネントのエクスポートおよびインポート方法について説明します。内容は以下のとおりです。

 


B2B Integration コンポーネント

WebLogic Integration B2B アプリケーションのコンポーネントには、以下のものがあります。

複数のトレーディング パートナが同じコンポーネントを使用するのはよくあることです。たとえば、指定した会話定義に対してコラボレーション アグリーメントで同じロールが割り当てられた全パーティは、同じ会話定義とパブリック ワークフロー テンプレートを必要とします。ピア ツー ピア交換に参加するために、各トレーディング パートナは、自身のトレーディング パートナ定義と他方のパーティのトレーディング パートナ定義を持つ必要があります。

トレーディング パートナ設定を容易にするために、一方のパートナは、必要なコンポーネントを定義し、もう一方のトレーディング パートナでインポートできるようにするためにそれをエクスポートできます。トレーディング パートナ定義、コラボレーション アグリーメント、および会話定義は、WebLogic Integration B2B Console でエクスポートおよびインポートできます。協調的ワークフローは、WebLogic Integration Studio でエクスポートおよびインポートできます。

ビジネス コラボレーションの多くのコンポーネントは同じものですが、別のトレーディング パートナで使用する場合は、インポート後に多少の変更が必要な場合もあります。たとえば、リモート トレーディング パートナのトレーディング パートナ定義がローカル トレーディング パートナによってエクスポートされ、リモート トレーディング パートナによってインポートされる場合、リモート トレーディング パートナは、インポートした定義が使用可能になる前に、トレーディング パートナ タイプのプロパティ値をリモートからローカルに変更する必要があります。

通常、Studio では異なるトレーディング パートナに異なるオーガニゼーションの構造があるので、ワークフロー テンプレートと会話は、指定したオーガニゼーションの変更を必要とします。

 


エクスポートとインポートの概要

B2B 交換の参加者で必要なコンポーネントをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. B2B Console で、必要なトレーディング パートナ定義、会話定義、コラボレーション アグリーメントをエクスポートします。

    通常、[すべての参照済みエンティティをエクスポート] オプションを設定すると、必要なコラボレーション アグリーメントをエクスポートできます。このオプションを使用すると、指定したコラボレーション アグリーメントともに、必要な会話定義とトレーディング パートナがすべてエクスポートされます。

    注意: [すべての参照済みエンティティをエクスポート] オプションを指定すると、参照されたオブジェクトのみがエクスポートされます。たとえば、多くの配信チャネルが特定のトレーディング パートナ定義に関連付けられている可能性がありますが、[すべての参照済みエンティティをエクスポート] オプションを設定した状態でコラボレーション アグリーメントをエクスポートすると、コラボレーション アグリーメントで参照する必要がある一部のトレーディング パートナ定義(つまり、パーティ識別子、配信チャネル、ドキュメント交換、転送、証明書)だけがエクスポートされます。

    エクスポート手順については、B2B Console からのエクスポートで説明しています。

  2. トレーディング パートナで要求された協調的ワークフロー パッケージをエクスポートし、会話内にそのロールを実装します。

    ワークフローのエクスポート手順については、ワークフロー パッケージのエクスポートで説明されています。

エクスポートしたコンポーネントをインポートし、使用目的に応じて変更するには、次の手順を実行します。

  1. 必要なトレーディング パートナ定義、会話定義、コラボレーション アグリーメントをインポートします。

    1 つまたは複数の XML ファイルを提供できます。インポート手順については、B2B Console へのインポートで説明しています。

  2. B2B Console で表示し、インポートしたコンポーネントを確認します。必要に応じて、使用目的に合わせた変更を加えます。たとえば、

  3. 会話内にロールを実装するのに必要な協調的ワークフロー パッケージをインポートします。

    ワークフローのインポート手順については、ワークフロー パッケージのインポートで説明しています。

 


B2B Console からのエクスポート

B2B Console からのエンティティをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション ツリーで [B2B] ノードをクリックします。

    右ペインに B2B ページが表示されます。上位タブがいくつかあります。

  2. 上位レベルの [コンフィグレーション] タブを選択します。

  3. その下の [エクスポート] タブを選択します。

    次の図に示すエクスポート オプションが表示されます。

    図4-1 B2B の [エクスポート] タブ


     

  4. 以下の手順の 1 つまたは複数を実行して、エクスポートするエンティティを選択します。

    このページで、エンティティの個々のインスタンスを選択します。[OK] ボタンをクリックし、[エクスポート] タブに戻ります。

  5. [エクスポート] タブで、フォーマットを選択します。

  6. 選択したエンティティで参照されるすべてのエンティティを含める場合は、[すべての参照済みエンティティをエクスポート] オプションを選択します。

  7. [エクスポート] をクリックします。

    指定したエンティティが、XML ファイルにエクスポートされます。エクスポートが完了したら、ページの下部にメッセージがリンクとして次の図のように表示されます。

    図4-3 エクスポート成功メッセージ


     

  8. リンクを右クリックします。ショートカットのメニューが表示されます。ショートカット メニューから [対象をファイルに保存] を選択します。

    [ファイル名を付けて保存] ダイアログ ボックスが表示され、ファイルの保存場所を選択したり、ファイル名を変更できます(デフォルト ファイル名は exportConfig.xml)。

  9. ターゲット ディレクトリを選択して [保存] をクリックします。

 


B2B Console へのインポート

B2B Console にインポートするには、次の手順を実行します。

  1. B2B Console の [終了] ボタンを使用して B2B エンジンをシャット ダウンします。[終了] ボタンは、[モニタ|一般] タブを選択し、[このサーバをシャット ダウン] をクリックすると選択可能になります。

    注意: これ以外の方法で B2B エンジンをシャット ダウンすると、その後、B2B エンジンを再起動した後のデータのインポートが正しく行われない場合があります。

    注意: トレーディング パートナをインポートする場合は、B2B エンジンのシャット ダウンと再起動は必ずしも必要ありません。詳細については、トレーディング パートナの追加またはインポートに関する注意を参照してください。

  2. ナビゲーション ツリーで [B2B] ノードをクリックします。

    右ペインに B2B ページが表示されます。上位タブがいくつかあります。

  3. 上位レベルの [コンフィグレーション] タブを選択します。

  4. その下の [一般] タブを選択する。

  5. ステータスが非アクティブになっていることを確認してください。

  6. 上位レベルの [コンフィグレーション] タブを選択します。その下の [インポート] タブを選択します。

    次の図に示すインポート オプションが表示されます。

    図4-4 B2B の [インポート] タブ


     

警告: [データベースの初期化] オプションを選択すると、その後リポジトリ データをインポートする際に、既存のデータは破棄されます。[データベースの初期化] オプションの選択は慎重に行う必要があります。

  1. [ファイル名] フィールドの横の [参照] ボタンをクリックします。

    [ファイルの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. インポートするデータを含む XML ファイルを選択し、[開く] ボタンをクリックします。

  3. [データベースの初期化] が [No] に設定されていることを確認してください(既存のデータをすべて削除する場合を除く)。

  4. トランザクション レベルを設定します。

  5. [ビジネス接続インポート ファイル] に対して [Yes] または [No] を選択します。

    WebLogic Integration をデプロイするトレーディング パートナは、ebXML ビジネス プロトコルを使用して、WebLogic Integration - Business Connect をデプロイするトレーディング パートナと相互運用することができます。WebLogic Integration - Business Connect トレーディング パートナは、そのトレーディング パートナ コンフィグレーション データを、WebLogic Integration が消費できるように XML ファイルでエクスポートすることができます。そのようなファイルをWebLogic Integration リポジトリにインポートする場合は、[ビジネス接続インポート ファイル] オプションに対して [Yes] を選択する必要があります。

    ebXML ビジネス プロトコルおよび WebLogic Integration - Business Connect の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

  6. データをインポートするには、[インポート] をクリックします。

    注意: インポートするエンティティの名前がリポジトリにあるエンティティの名前と同じ場合は、リポジトリにあるエンティティは上書きされます。

  7. WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「B2B Console での B2B エンジンの再起動」の説明に従って、B2B エンジンを再起動してください。

 


ワークフロー パッケージのエクスポート

WebLogic Integration Studio では、テンプレート定義、および関連するワークフロー コンポーネントを選択してエクスポートできます。選択したコンポーネントは、ワークフロー パッケージという Java Archive (JAR) ファイルにパッケージ化されます。

ワークフロー パッケージをエクスポートするときに、以下のことが可能です。

Studio では、テンプレート定義、ビジネス オペレーション、ビジネス カレンダー、プラグイン、イベント キー テーブル、XML リポジトリ項目をエクスポートできます。エクスポートできない要素は、Studio で定義されたオーガニゼーション、ユーザ、ロールです。テンプレート定義をエクスポートする場合、現在のオーガニゼーションとの関連付けが解除されます。テンプレート定義を対象システムにインポートする場合、新しいオーガニゼーションをテンプレート用に選択する必要があります。

Studio からワークフロー パッケージをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「Studio の起動」の説明に従って、Studio を起動します。

  2. メニュー バーから [ツール|パッケージをエクスポート] を選択します。

    [エクスポート: ファイルを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 作成する JAR ファイルの名前とディレクトリを入力します。

    注意: [参照] オプションで呼び出されたリストから JAR ファイルを指定した場合、エクスポートによってファイルが上書きされます。

  4. [次へ] をクリックします。

    次の図に示す [エクスポート : エクスポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

    図4-5 [エクスポート : エクスポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックス


     

    ダイアログ ボックスには、現在定義されているすべての項目のリストが表示されます。項目を選択すると、その項目に参照される項目も自動的に選択されます。

    注意: XML リポジトリの項目は、自動的には選択されないので、手動で選択する必要があります。

  5. エクスポートする項目を選択します。

  6. [エクスポート] をクリックします。

    エクスポート処理が完了すると、[エクスポート: エクスポートの概略を確認] ダイアログ ボックスに次のメッセージが表示されます。
    Components were exported to JAR file: path/filename.jar

  7. [閉じる] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

 


ワークフロー パッケージのインポート

Studio からワークフロー パッケージをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「Studio の起動」の説明に従って、Studio を起動します。

  2. メニュー バーから [ツール|パッケージをインポート] を選択します。

    [インポート: ファイルを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [参照] をクリックします。

    [開く] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. インポートするファイルを選択し、[開く] をクリックします。

    [インポート: ファイルを選択] ダイアログ ボックスに戻ります。

  5. [次へ] をクリックします。

    次の図に示す [インポート : インポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

    図4-6 [インポート: インポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックス


     

    ダイアログ ボックスには、JAR ファイルに格納されているすべての項目がリストされます。

  6. インポートしない項目の選択を解除します。

  7. ドロップ ダウンリストを開いて、対象となるオーガニゼーションを選択します。

  8. インポート後にワークフローをアクティブにする手間を省くには、[インポート後にワークフローをアクティブ化] オプションを選択します。

  9. [インポート] ボタンをクリックします。

    項目名が既存の項目の名前と同じ場合、次の図のように [インポートの確認] ダイアログ ボックスが表示されます。


     

  10. 完了したら、次の図のように [インポート: インポート概略を確認] ダイアログ ボックスが表示されます。

    図4-7 [インポート: インポート概略を確認] ダイアログ ボックス


     

  11. [閉じる] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

    図4-8 [インポート: インポート概略を確認]


     

  12. [閉じる] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

 

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