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B2B Integration ワークフローの作成

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ワークフロー テンプレートの会話プロパティの定義

以下の節では、会話定義のロールを実装するワークフローのテンプレートおよびテンプレート定義の定義方法を説明します。

 


WebLogic Integration がサポートしているビジネス プロトコル

WebLogic Integration がサポートしているビジネス プロトコルに関して以下の注意事項があります。

 


B2B Integration プラグインを使用したテンプレートの定義について

Application Integration で会話ロールのワークフローを作成するには、B2B Integration プラグインを使用します。 ワークフローの作成では、まず初めに、ワークフロー テンプレートとテンプレート定義を定義します。 『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー テンプレートの定義」で説明されているテンプレートとテンプレート定義の標準プロパティの他に、テンプレート定義に基づくワークフローを会話で使用できるようにする追加のプロパティも定義する必要があります。

たとえば、ワークフロー テンプレート定義を、WebLogic Integration リポジトリのコラボレーション アグリーメントにバインドされる会話定義およびバージョンの特定のロールにリンクするとします。 その場合は、そのワークフローで実装される会話ロールがバインドされるプロトコルなどの追加属性や、そのプロトコルで必要とされる可能性のある追加のコンフィグレーション データも定義する必要があります。

ワークフロー テンプレートの定義の概略については、『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー テンプレートの定義」を参照してください。

 


テンプレートとテンプレート定義について

WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー テンプレートの定義」では、テンプレートとテンプレート定義について包括的に説明しています。特に、テンプレートとテンプレート定義で供給する情報の種類の違いについて説明しています。

テンプレート定義で必須のデータで、テンプレートで定義することのできないのは、期限の日付とそのテンプレート定義がアクティブかどうかだけです。 テンプレートでは、以下のような会話プロパティをすべて設定することをお勧めします。

テンプレート定義を作成するときには、テンプレートで定義された会話プロパティを必要に応じて柔軟にオーバーライドできます。 しかし、テンプレート定義の代わりにテンプレートでそれらのプロパティを割り当てる第一の利点は、特定のテンプレートに含まれるすべてのテンプレート定義のプロパティを指定できるということです。

注意: WebLogic Integration の制限により、テンプレート定義をエクスポートするときにテンプレートのプロパティはエクスポートされません。 つまり、テンプレート定義がテンプレートから継承したプロパティはエクスポートされません。 テンプレートあるいはテンプレート定義で定義するプロパティを決めるときには、エクスポートの要件を考慮する必要があります。

テンプレート定義のプロパティはエクスポート可能ですが、1 つのテンプレート定義のみに限定されます。

以降の節では、テンプレートで会話プロパティを定義する方法を説明しますが、それらすべてのプロパティは代わりにテンプレート定義で定義することも可能です。

 


ワークフロー テンプレートの作成

B2B Integration プラグインを使用して Studio でワークフロー テンプレートを作成するには、次の手順を行います。

  1. 以下のいずれか 1 つを実行します。

  2. テンプレート名を右クリックし、ポップアップ メニューから [プロパティ] を選択して [テンプレートのプロパティ] ダイアログ ボックス(下の図)を表示します。

    図2-1 [テンプレートのプロパティ] ダイアログ ボックス


     

  3. WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー テンプレートの定義」の説明に従って [一般] ページのフィールドを設定します。

  4. [OK] をクリックして変更を保存します。

 


テンプレートと会話のリンク

協調的ワークフローを使用して Application Integration でビジネス メッセージを交換する前に、まずワークフロー テンプレートをリポジトリの特定の会話定義(会話名、バージョン、ロール、およびプロトコル)にリンクする必要があります。

ワークフロー テンプレートを会話定義にリンクするには、次の手順を行います。

  1. ワークフロー テンプレートの作成の説明に従って [テンプレートのプロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。

  2. [テンプレートのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[B2B Integration] タブ(次の図)を選択します。

    図2-2 [B2B Integration] ページ


     

  3. [会話] ページの以下のフィールドを設定します。


     

  4. [OK] をクリックして変更を保存します。

 


テンプレートとコラボレーション プロトコルのリンク

通常、テンプレートを特定のプロトコルにリンクすると、Studio 全体で B2B Integration プラグインのダイアログ ボックスやタブの内容が変わります。 このマニュアルで、B2B Integration プラグインのさまざまなコンポーネントを使用してさまざまなタスク(ワークフロー開始プロパティの定義、ビジネス メッセージの送受信や、会話の終了など)を実行する方法を説明していくにしたがって、ワークフロー テンプレートで選択したプロトコルによって各プラグイン コンポーネントの表示がどのように変わるのかを確認できます。

たとえば表 2-1 では、ワークフロー テンプレートのコンフィグレーションで XOCP プロトコルを選択した場合に、そのテンプレートに基づくワークフローで交換されるビジネス メッセージのサービス品質(QoS)設定を指定できるタブが追加表示されることが説明されています。

テンプレートとプロトコルのリンクに応じて、次のことを行います。

ワークフロー テンプレートでの XOCP メッセージ配信のサービス品質の定義(非推奨)

サービス品質(QoS)は、ビジネス メッセージの信頼性を高めるために定義する属性のセットです。 QoS 属性は、XOCP プロトコルで送信するビジネス メッセージでのみ設定できます。

QoS は、Studio を使用して以下の要素で設定できます。

ワークフロー テンプレートでサービス品質を指定するには、次の手順を行います。

  1. 次の図で示されている [QoS] タブを選択します。

    図2-3 [QoS] プロパティのページ


     


     

  2. [QoS] ページの以下のフィールドを設定します。

    表2-2 [Qos] プロパティ

    フィールド

    説明

    [配信確認]

    メッセージ配信確認のレベル([XOCP ハブまで](デフォルト)、[XOCP ハブ ルータまで]、または [すべての送り先])。 どれを選択するかによって、[メッセージ トークンの割り当て] ダイアログ ボックスで選択できるオプションが決まる(メッセージ トークン情報のワークフロー変数への割り当てを参照)。

    以下のいずれかの値を選択できる。

    [持続性]

    [メッセージの永続性] ボックスを選択すると、メッセージが永続的に保存される。 このオプションを選択すると、システムの障害から回復する可能性が高まるが、処理が増えて実行時のパフォーマンスが低下する場合がある。

    [メッセージの永続性] が選択されていない場合、メッセージは永続的には保存されない。 このオプションでは、実行時のパフォーマンスが向上するが、システムの障害から回復する可能性が低下する。

    [再試行回数]

    メッセージ送信の最大の再試行回数(デフォルトは 0)。 WebLogic Integration プロセス エンジンでは、送信が成功するか、最大再試行回数に達するまでメッセージの送信が繰り返し試行される。 最大の再試行回数を超えると例外が送出される。

    [相関 ID]

    メッセージをアプリケーションの他のビジネス メッセージと関連付けるために使用するメッセージ識別文字列(デフォルトは none)。 たとえば、トレーディング パートナでは応答が元の要求と一致するように要求で相関 ID を指定する場合がある。 B2B メッセージング サービスでは、メッセージにこのプロパティが含まれる。

    [送信タイムアウト]

    メッセージを送信する際のタイムアウト値(日、時、分、秒単位)。デフォルトは 0 で、その場合はタイムアウトは適用されない。 WebLogic Integration プロセス エンジンは、配信確認が届くか、タイムアウトに達するまで待機する。

    [メモ]

    説明テキスト(省略可能)


     

  3. [OK] をクリックして設定を保存します。

 


メッセージのロギング

B2B Integration プラグインは、協調的ワークフロー実行時の特定の時点でメッセージ(デバッグ メッセージ、実行時情報、アプリケーション メッセージなど)を B2B ログに送信する手段を提供します。 この機能は、ワークフローの任意のノードに追加できる Log アクションを通じて提供されます。 このアクションは、ワークフローの設計過程で便利なデバッグ ツールとして使用できます。

Log アクションをワークフローのノードに追加するには、次の手順を行います。

  1. Log アクションを追加するワークフローを開きます。ワークフローはアクティブであり、有効でなければなりません。

  2. アクションを指定できるダイアログ ボックスで、[追加] をクリックして [アクションを追加] ダイアログ ボックスを表示します。

    図2-4 [アクションを追加] ダイアログ ボックス


     

  3. [統合アクション] フォルダをクリックして展開します。

    図2-5 [アクションを追加] ダイアログ ボックスとワークフロー アクション


     

  4. [B2B Integration] フォルダをクリックして展開します。

  5. [ログ] を選択します。 [ログ] アクション ダイアログ ボックスが表示されます。

    図2-6 [ログ] アクション ダイアログ ボックス


     

  6. B2B ログに送信するメッセージを入力するか、Expression Builder を使用してログに送信するメッセージを作成します。 Expression Builder の使い方については、『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー式の使用法」を参照してください。

 


ワークフロー変数の使用について

通常、ワークフロー変数は実行時にワークフローで必要とされるアプリケーション固有の情報を格納するために使用します。 変数は主に、ワークフロー インスタンスの論理パスを制御するために作成して値を割り当てます。 同じワークフロー テンプレート定義を複数回インスタンス化し、分岐ノードが含まれている場合は異なる方法で進行できます。

協調的ワークフロー以外のワークフローに適用される変数処理のガイドラインは、協調的ワークフローにも当てはまります(詳細は『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』を参照)。 ワークフローを作成するときには、以下のガイドラインに注意してください。

注意: プログラム的にワークフローを開始するアプリケーションでは、Message Manipulator API(パッケージ com.bea.b2b.wlpi)を使用する必要があります。 詳細については、会話開始者ワークフローを開始するアプリケーションの開発 を参照してください。

ワークフロー変数と Java データ型の関連付け

ビジネス オペレーションの中でワークフロー変数にアクセスする必要がある場合は、ワークフロー変数の型が Java データ型とどのように対応しているのかを知る必要があります。 次の表は、それらの型がどのように関連しているのかを示しています。

表2-3 ワークフロー変数と Java データ型

ワークフロー変数の型

Java データ型

ï¹éöóÒ

java.lang.String

Integer

java.lang.Long

Double

java.lang.Double

ì\xfa ït

java.util.Date

Boolean

java.lang.Boolean

Complex Object

java.lang.Object

Serializable を実装する必要がある)

XML

org.w3c.dom.Node


 

ワークフロー変数を定義する際のルール

協調的ワークフローのワークフロー変数を定義する際のルールは、非協調的なワークフローの場合と同じです。

変数の定義

Studio におけるワークフロー変数の定義に関する詳細については、『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー式の使い方」を参照してください。

 

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