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WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド

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ワークフロー パッケージのインポートとエクスポート

この章では、Java アーカイブ ファイルに対するワークフロー パッケージのインポートとエクスポートの方法について説明し、また XML ファイルに対するテンプレート定義のインポートとエクスポートの方法について説明します。

 


インポートおよびエクスポート

WebLogic Integration には、Java アーカイブ(JAR)ファイルにワークフロー オブジェクトをエクスポートする機能と、同ファイルからワークフロー オブジェクトをインポートする機能があります。この機能を使用すると、テンプレート、テンプレート定義、ビジネス オペレーション、ビジネス カレンダー、イベント キー テーブル、および XML リポジトリ項目をエクスポートおよびインポートできます。オーガニゼーション、ユーザ、ロールは、エクスポートもインポートもできません。

エクスポート済みのパッケージには発行済みパッケージのマークを付けることができますが、これはインポート時にその内容が読み取り専用であることを示します。発行済みのテンプレート内には、新しいテンプレート定義を作成できません。ただし、発行済みのテンプレートおよびテンプレート定義は削除できます。

さらに、許可のないインポートから、エクスポートされたパッケージを保護するためのパスワードを割り当てることもできます。

 


ワークフロー パッケージのエクスポート

ワークフロー パッケージをエクスポートする手順は、以下のとおりです。

  1. [ツール|パッケージをエクスポート] の順に選択して、[エクスポート : ファイルを選択] ダイアログ ボックスを表示します。

    図11-1 [エクスポート : ファイルを選択] ダイアログ ボックス


     

  2. 以下のいずれかを実行して、パッケージをエクスポートする JAR ファイルのフル パス名を指定します。

  3. [次] をクリックします。

    パスワードで保護されていない既存の JAR ファイルを指定した場合は、[エクスポート : エクスポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

    パスワードで保護されている既存の JAR ファイルを指定した場合は、[エクスポート : パスワードを入力] ダイアログ ボックスが表示されます。必要なパスワードを入力し、[次] をクリックして [エクスポート : エクスポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックスを表示する、または [戻る] をクリックして別のファイルを指定します。

    図11-2 [エクスポート : エクスポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックス


     

    注意: [エクスポート : ファイルを選択] ダイアログ ボックスで、パッケージをエクスポートするユーザ システム上の既存の JAR ファイルを選択した場合は、選択した JAR ファイルの内容に基づいて、ツリー内の各項目が事前にチェックされます。

  4. 該当するチェック ボックスをチェックする、またはチェックを外して、エクスポートするコンポーネントを指定する。エクスポート機能ではテンプレート定義の整合性が強制されないので、任意のオブジェクトの選択を解除して、エクスポートするパッケージから除外できる。

    注意: エクスポート対象のテンプレート定義を選択した場合、テンプレート定義で参照するサブワークフローまたはビジネス オペレーションが自動的に選択されます。ただし、ビジネス カレンダーと XML エンティティは自動的には選択されない。したがって、エクスポート パッケージにこれらを含める場合は、これらの項目を手動で選択する必要がある。

タスクの期日を指定するテンプレート定義をエクスポートし、かつその期日をビジネス カレンダーを使用して設定している場合は、テンプレート定義と共にカレンダーをエクスポートする必要がある。

同様に、XSL 変換 アクションを用いるテンプレート定義をエクスポートする場合は、その XSL 変換 アクションで必要なリポジトリの XML エンティティをエクスポートしてください。XML エンティティは、XSLT テンプレート ドキュメントまたは XML 入力ドキュメントのこと。

  1. (省略可能) [パブリッシュされたパッケージ形式] のチェックボックスを選択し、対象システムにインポートした後で、発行済みパッケージのオブジェクトに読み取り専用のマークを付けます。

  2. (省略可能) [パスワード保護] チェックボックスを選択してパッケージにパスワードを割り当て、[パスワード] および [確認] フィールドにパスワードを入力します。対象システム上のユーザは、パッケージをインポートするために、このパスワードを指定しなければなりません。

  3. [エクスポート] をクリックして、エクスポートを開始します。エクスポート操作が完了すると、エクスポート操作が成功したかどうかを示す [エクスポートの概略を確認] レポートが表示されます。

  4. [閉じる] をクリックして、[エクスポートの概略を確認] ダイアログ ボックスを閉じます。

 


ワークフロー パッケージのインポート

発行済みのパッケージ(以前にエクスポートして、発行済みのマークを付けたパッケージ)からテンプレート定義をインポートする場合に、テンプレートが対象システム上に存在しない場合は、発行済みのテンプレートが自動的に作成されます。ただし、既存のテンプレートにパブリッシュされたテンプレート定義をインポートしている場合、既存のテンプレートもパブリッシュされたものである必要があります。発行済みのテンプレート定義は、未発行のテンプレートにインポートできません。

同様に、パブリッシュされていないパッケージからテンプレート定義をインポートしていて、インポート先のシステム上にテンプレートが存在しない場合、パブリッシュされていないテンプレートが自動的に作成されます。パブリッシュされていないテンプレート定義を既存のテンプレートにインポートするには、既存のテンプレートもパブリッシュされていないものでなければなりません。未発行のテンプレート定義は、発行済みのテンプレートにインポートできません。

システム上の既存のオブジェクトと同じ名前を持つオブジェクトをインポートすると、インポート処理中に警告が表示されます。テンプレート、ビジネス オペレーション、およびビジネス カレンダーは上書きできます。テンプレート定義の上書きは許可されていないため、代わりに複数のコピーが作成されます。

インポートの後、[テンプレートのプロパティ] ダイアログ ボックスを使用し、また追加のオーガニゼーションをチェックすることにより、それぞれのテンプレートに追加のオーガニゼーションを対応付けることができます(手順については、テンプレート プロパティを更新するを参照)。同じテンプレートを追加のオーガニゼーションに再インポートすると、複数のテンプレート定義が作成されてしまうため、決して再インポートしないでください。

ワークフロー パッケージをインポートする手順は、以下のとおりです。

  1. [ツール|パッケージをインポート] の順に選択して、[インポート : ファイルを選択] ダイアログ ボックスを表示します。

    図11-3 [インポート : ファイルを選択] ダイアログボックス


     

  2. 以下のいずれかを実行して、パッケージをインポートする JAR ファイルのフル パス名を指定します。

  3. [次] をクリックします。

    インポートするパッケージがパスワードで保護されていない場合は、[インポート : インポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

    インポートするパッケージがパスワードで保護されていれば、[インポート : パスワードを入力] ダイアログ ボックスが表示されます。必要なパスワードを入力して [次] をクリックすると、[インポート : インポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

    図11-4 [インポート : インポートするコンポーネントを選択] ダイアログ ボックス

    x
     

  4. インポートしないオブジェクトのチェック ボックスのチェックはすべて外す。

    注意: タスクの期日を指定するテンプレート定義をインポートし、かつその期日をビジネス カレンダーを使用して設定している場合は、テンプレート定義と共にカレンダーをインポートする必要がある。同様に、XSL 変換 アクションを用いるテンプレート定義をインポートする場合は、その XSL 変換 アクションで必要なリポジトリに XML エンティティを確実にインポートしてください。XML エンティティは、XSLT テンプレート ドキュメントまたは XML 入力ドキュメントのこと。

  5. [対象オーガニゼーション] ドロップダウン メニューから、インポートしたテンプレート定義を最初に割り当てるオーガニゼーションを選択します。

  6. (省略可能)インポートしたテンプレート定義をインポートの後に自動的にアクティブ化する場合は、インポート チェック ボックスの後の [アクティブ時] を選択します。テンプレート定義のアクティブ化については、テンプレート定義を更新、ラベリングおよびアクティブ化するを参照してください。

    注意: テンプレート定義に、オブジェクトに対して未解決の参照がある場合は、アクティブ化できません。

  7. [インポート] をクリックして、インポートを開始します。[取消し] をクリックすると操作はキャンセルされます。

    インポート オペレーションが完了すると、[インポート概略を確認] レポートが表示されます。このレポートには、インポートされたすべてのオブジェクトと、インポート操作中に検出された問題がリストアップされます。

    図11-5 [インポート概略を確認] ウィンドウ


     

  8. [インポート概略を確認] ダイアログ ボックスを閉じるには [閉じる] をクリックし、前の画面に戻るには [戻る] をクリックします。

 


XML ファイルに対するワークフロー テンプレート定義のインポートとエクスポート

旧バージョンの WebLogic Process Integrator との互換性については、ユーザ コンピュータ上でマッピングされた任意ドライブの XML ファイルに対してワークフロー テンプレート定義をエクスポートでき、また XML フォーマットの(前にエクスポートした)ワークフロー テンプレート定義を Studio にインポートして、新しいワークフロー テンプレート定義を作成することができます。

注意: 旧バージョンの WebLogic Process Integrator との互換性を維持する必要がない場合は、この章で前述したパッケージのインポートおよびエクスポート機能の活用をお勧めします。

XML にワークフロー テンプレート定義をエクスポートする

ワークフロー テンプレート定義をエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. フォルダ ツリーでエクスポートするテンプレート定義を右クリックします。

  2. ポップアップ メニューから [エクスポート] を選択すると、[保存] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. エクスポートしたワークフロー テンプレート定義を保存するドライブとディレクトリを選択します。

  4. (省略可能)[ファイル名] フィールドで、ファイルの名前を選択するか、キー入力します。デフォルト名は、テンプレート名です。

  5. [保存] をクリックしてテンプレート定義をエクスポートします。[取消し] をクリックすると操作はキャンセルされます。

XML からワークフロー テンプレート定義をインポートする

XML ファイルからインポートしたワークフロー テンプレート定義には、常に非アクティブ状態のマークが付けられます。インポートしたワークフロー テンプレート定義をインスタンス化するには、[テンプレート定義] ダイアログ ボックスで定義をアクティブに変更する必要があります。詳細については、テンプレート定義を更新、ラベリングおよびアクティブ化するを参照してください。

テンプレートが存在しない場合は、テンプレート定義をインポートする前にテンプレートを作成する必要があります。テンプレートの作成の詳細は、ワークフロー テンプレートを作成するを参照してください。

注意: ワークフローのインポートで警告メッセージが表示されることもあります。インポートしたワークフローが参照するビジネス オペレーションやイベント キーがある場合はそれらを定義し、インポートされたワークフローに含まれる [ビジネス オペレーションを実行] アクションや [ワークフローを開始] アクションを再定義する必要があります。

ワークフロー テンプレート定義をインポートする手順は、以下のとおりです。

  1. Studio のフォルダ ツリーで、ワークフロー テンプレート定義のインポート先とするワークフロー テンプレートを右クリックします。

    注意: ワークフローをインポートするテンプレートの名前が、インポートしている XML ファイルの名前と異なる場合は、警告メッセージが表示されます。

  2. ポップアップ メニューから [テンプレート定義をインポート] を選択して、[開く] ダイアログ ボックスを表示します。

  3. [開く] ダイアログ ボックスで、ハード ドライブ上の XML ファイルのカレント位置を選択し、[開く] をクリックします。

    注意: ワークフロー テンプレート定義がエクスポートされたときに割り当てられた名前と異なる名前を使用してワークフロー テンプレート定義をインポートすることはできません。その場合は、警告メッセージが表示されます。

  4. ファイルのインポート後に、インポート確認のダイアログ ボックスが表示され、インポートの確認を求めてきます。[はい] をクリックして、ワークフロー テンプレート定義をインポートします。最初に指定した日付と時間で、テンプレート定義が作成されます。

 

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