Application Integration Design Console の使い方
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このドキュメントでは、WebLogic Integration 環境でアプリケーション ビューを介してアダプタを使用する手順を説明します。アダプタは、BEA WebLogic Integration ADK (Adapter Development Kit) を使用して購入または開発できます。ここでは、アプリケーション ビューのサービスとイベントを定義し、それらを WebLogic Integration 環境のビジネス プロセスで使用する方法について説明します。
注意 : アダプタとアプリケーションにはさまざまな種類があるため、このドキュメントでは特定のアダプタやアプリケーションではなく、一般的な手順について説明します。作成できるアプリケーション ビューは、標準ベースの BEA WebLogic Adapters for WebLogic Integration 用のものです。これらのアダプタのドキュメントは、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs から入手できます。ADK に付属する DBMS アダプタの詳細については、『アダプタの開発』の「DBMS サンプル アダプタを使用したアダプタ開発方法の学習」を参照してください。
アプリケーションの統合についての基本概念を理解していない場合は、『Application Integration 入門』に記載されているアプリケーション統合の概要情報を一読することをお勧めします。これを読むことにより、状況に適したアプリケーションの統合方法の選択や、それを実行する方法など、実践的な課題への対処法を理解できるようになります。
企業で使用する各アダプタには、アダプタによって提供されるサービスとイベントへのインタフェースを作成する必要があります。このようなインタフェースは、アプリケーション ビューを定義するか、カスタム コードを記述することによって作成できます。
アプリケーション ビューは、アダプタのリソースにアクセスするための最も便利な方法です。ほどんどの場合、各アダプタを通じて利用できるアプリケーション機能をエクスポーズするには、この方法を選択します。ただし、アプリケーション ビューを使用した場合よりさらに強力にアダプタの機能を制御する必要がある場合は、カスタム コードを記述できます。
アプリケーション ビューとカスタム コードのどちらを使用した方が企業にとってメリットがあるのか、よく検討の上判断してください。以下の節では、2 つの方法を選択する際の基本的なガイドラインを示します。詳細については、「アプリケーション ビューの定義」および「カスタム コードの記述によるアプリケーション ビューの使用」を参照してください。
ほとんどのエンタープライズ情報システム (Enterprise Information System : EIS) アプリケーションは、アプリケーション ビューを定義することによって簡単に統合できます。一般に、次の 1 つ以上の条件に該当する場合は、アプリケーション ビューを定義します。
カスタム コードは、次の 1 つ以上の条件に該当する場合に限り、アダプタへのインタフェースとして記述します。
アダプタのアプリケーション ビューは、WebLogic Server と特定の EIS アプリケーションを結ぶ XML ベースのインタフェースです。アプリケーション ビューは、企業内で使用されるアダプタごとに定義する必要があります。
アプリケーション ビューを定義するときは、アプリケーション ビュー用の通信パラメータをコンフィグレーションしてから、サービスまたはイベントを追加する必要があります。アプリケーション ビューのサービスとイベントは、アプリケーションの特定の機能をエクスポーズします。アプリケーション ビューの通信パラメータは、アプリケーション ビューとターゲット EIS との接続方法を制御します。
アプリケーション ビューの定義では、以下の項目を指定します。
この節では、アダプタのアプリケーション ビューを定義するときに実行する手順について、高度な概要を示します。詳細な手順については、「アプリケーション ビューの定義」を参照してください。
アプリケーション ビューを定義するには、次の手順を実行する必要があります。
Application Integration Design Console には、WebLogic Integration 環境のすべてのアプリケーション ビューがフォルダ編成で表示されます。コンソールを表示するには、ログオンが必要です。Application Integration Design Console にログオンする方法については、「手順 1 : Application Integration Design Console へのログオン」を参照してください。
アプリケーション ビューのファイルは、WebLogic Workshop プロジェクト関連のファイル システムに格納されます。アダプタのアプリケーション ビューを定義するには、最初の手順としてアプリケーション コンテキストを定義します。既存のプロジェクトを指定することも、アプリケーション ビューの情報用に新しいファイル リポジトリを定義することもできます。
プロジェクトを指定する方法については、「手順 2 : アプリケーションの選択」を参照してください。
フォルダは、アプリケーション ビューの整理や管理に役立ちます。新しいフォルダを作成するか、または既存のフォルダを選択して、アプリケーション ビューを格納します。フォルダを追加する方法については、「手順 3 : フォルダの追加」を参照してください。
適切なアダプタに新しいアプリケーション ビューを作成します。アプリケーション ビューを使用すると、ビジネス プロセスで、指定したアダプタのターゲット EIS を使用できるようになります。詳細については、「手順 4 : アプリケーション ビューの定義」を参照してください。
アプリケーション ビューに関連付ける接続ファクトリのタイプを選択します。接続ファクトリは、既存のアダプタのインスタンスから選択することも、新しいアダプタのインスタンスに作成することもできます。
接続の作成および選択方法については、次のトピックを参照してください。
WebLogic Server クライアントを指定のアプリケーション機能と対話できるようにすることで、サービスとイベントにアプリケーションのビジネス プロセスのサブセットを使用することができます。アプリケーション ビューのサービスとイベントを使用すると、WebLogic Server と EIS アプリケーションとの間で特定のトランザクションを実行できます。
アプリケーション ビューにサービスとイベントを追加する方法については、次のトピックを参照してください。
最終コンフィグレーション タスクを実行して、サービスとイベントをテストできる状態にします。最終コンフィグレーション タスクを実行する方法については、「手順 7 : 最終コンフィグレーション タスクの実行」を参照してください。
サービスとイベントが EIS アプリケーションと正しく対話することを確認します。
サービスとイベントをテストする方法については、次のトピックを参照してください。
ターゲットの WebLogic Workshop アプリケーションにアプリケーション ビューをパブリッシュします。詳細については、「手順 9 : アプリケーション ビューのパブリッシュ」を参照してください。
WebLogic Integration 環境にアプリケーション ビューを定義したら、WebLogic Server にデプロイし、これを使用して企業内のビジネス プロセスを実装できます。
アプリケーション ビューは、次のいずれかの方法でビジネス プロセスに使用できます。
ビジネス プロセスにアプリケーション ビューを使用すると、最終的に企業のビジネス プロセスは電子化されてデプロイされます。ビジネス プロセスでは、アプリケーション ビュー コントロールを介してアプリケーションで実行されるトランザクションが指定され、特定のビジネス タスクが遂行されます。アプリケーション ビューでは、アプリケーション ビュー自体のトランザクションが実行されます。
企業のビジネスにアプリケーション ビューを使用する最も一般的な方法は、WebLogic Workshop でビジネス プロセスを設計する方法です。ビジネス プロセスの設計には、グラフィカル ユーザ インタフェース (Graphical User Interface : GUI) が使用されます。これらのビジネス プロセスには、アプリケーション ビュー コントロールとメッセージ ブローカ サブスクリプション コントロールを介してアクセスされる、アプリケーション ビューのサービスとイベントを含めることができます。
各タスクの詳細については、「ビジネス プロセスでのアプリケーション ビューの使用」を参照してください。
ビジネス プロセス モデルの実装に、ビジネス プロセスを介してアプリケーション ビューを使用する方法を用いない場合は、代わりにカスタム Java コードを記述する必要があります。手順については、「カスタム コードの記述によるアプリケーション ビューの使用」を参照してください。
WebLogic Integration を使用すると、WebLogic Workshop でビジネス プロセスを作成する方法と、カスタム コードを記述する方法のいずれかを使用して、ビジネス プロセスを実装できます。どのようなビジネス処理も、ビジネス プロセスとして実装することができます。
ただし、カスタム コードを記述する方法は、対象となるビジネス プロセスが極めてシンプルで、特化されている場合に限り使用します。このドキュメントでは、カスタム コードを記述する方法は、この方法が必要な状況で使用される代替方法としてのみ扱っています。この方法が必要な状況については、「カスタム Java コードを記述する場合」を参照してください。
次の 1 つ以上の条件に該当する場合は、WebLogic Workshop を使用してビジネス プロセスを実装します。
たとえば、ビジネス プロセスで、大量のイベントの受信、イベントのサブセットの選択、複雑な分岐アクションの実行、多数の複雑なメッセージの生成、多様な WebLogic Server クライアントへのメッセージの送信などが必要な場合は、WebLogic Workshop を使用します。
次の 1 つ以上の条件に該当する場合に限り、カスタム コードを記述してビジネス プロセスを実装します。
ビジネス プロセスの開発者は、アプリケーション ビューのコントロールを使用して、BEA WebLogic Workshop のユーザに EIS アプリケーションと対話する手段を提供できます。対話は Java API を使用して行われます。この機能を利用するために、ビジネス プロセスの開発者が EIS の専門家である必要はありません。開発者は、アプリケーション ビューのサービスを非同期と同期の両方で起動できます。また、アプリケーション ビューのイベントも、簡単な Java オブジェクトを使用してサブスクライブできます。アプリケーション ビューのコントロールの使用方法については、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「Integration アプリケーションを構築する」を参照してください。
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