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RDBMS イベント ジェネレータ

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RDBMS イベント

この節では、RDBMS イベントの概要を示し、データ ソースおよび RDBMS イベントの作成とチャネル ルールの定義を開始する前に考慮すべき事項について説明します。

ここでは、以下のトピックについて説明します。

 


RDBMS イベント

イベントとは、RDBMS から送信される、非同期で一方向のメッセージです。イベントは、特定の関連イベントがトリガされるたびに XML ドキュメントまたは XML を Java 文字列またはシリアライズされた CachedRowSet として RDBMS からポストします。イベントには RDBMS のテーブルで発生した Select、Insert、Update、Delete の各操作に関するデータを保持できます。

サポートされるイベント タイプ

RDBMS イベント ジェネレータでは、以下のイベント タイプがサポートされます。

一般的な情報

データ ソースおよび RDBMS イベントの作成とチャネル ルールの定義を開始する前に、以下の点を考慮してください。

[クエリ/Post クエリ] イベント タイプのコンフィグレーションでは、以下の点に注意してください。

 


アーキテクチャの概要

RDBMS イベント ジェネレータは RDBMS アダプタのイベント機能に代わる機能です (RDBMS Adapter Service 機能は RDBMS イベント ジェネレータの一部ではありません)。この節では、RDBMS イベント ジェネレータ アーキテクチャの概要を示し、RDBMS イベント ジェネレータが RDBMS アダプタより優れている点について説明します。

RDBMS イベント ジェネレータと RDBMS アダプタの主な相違点は、トリガ タイプ イベントのアーキテクチャにあります。[クエリ/Post クエリ] タイプのイベントは同じです。

トリガ タイプ イベントの場合、RDBMS アダプタはシングル スレッドで動作し、テーブル行はシングル スレッドでポーリングおよびパブリッシュされます。パブリッシュにかかる時間がポーリング間隔より長い場合、その後のポーリングは遅延します。これは実質的にシングル スレッド方式であるため、最大スループットが制限されます。これに対して、RDBMS イベント ジェネレータはマルチスレッド方式です。ポーリングとパブリッシュはそれぞれ別のプロセスで実行されます。この方法では、パブリッシュを処理するスレッドの一部で遅延が生じても、ポーリングを続行し、空いたスレッドで新規行をパブリッシュできます。また、処理スレッド数およびパブリッシュするスレッド数をデータベース テーブルの rate-of-activity と一致させることができます。

次の例では、Insert トリガ タイプ イベントでこのポーリングの利点を示します。2 つのスレッドでそれぞれ 50 行を処理およびパブリッシュするのに 10 秒かかります。スループットは (50 x 2)/10 = 10 行/秒 (10 x 60 x 60 = 36,000 行/時) です。常時使用される処理スレッドを最大限に利用し、一貫したスループットを得るには、ポーリング間隔を 7 ~ 8 秒に設定します。10 行/秒のスループットを常に確保するには、このトリガ イベントがコンフィグレーションされているデータベース テーブルに対して 7 ~ 8 秒おきに 100 行以上を挿入する必要があります。

上記の例は、イベントをコンフィグレーションするうえでの基本ルールにすぎません。実際の数値はアプリケーション サーバのハードウェア、データベース ハードウェア、パブリッシュするデータ型、パブリッシュするカラム数、アプリケーション サーバの実行キュー サイズなどの要因によって異なります。

クラスタ

クラスタでは、ポーリングは各管理対象ノードによりラウンドロビン方式で実行されます。ポーリングされた行の処理およびパブリッシュのロード バランスもラウンドロビン方式で行われます。接続プールとデータ ソースはクラスタ全体を対象にする必要があります。RDBMS イベント ジェネレータをクラスタにデプロイする方法の詳細については、『WebLogic Integration ソリューションのデプロイメント』の「イベント ジェネレータ リソース」を参照してください。

 

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