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トレーディング パートナのチュートリアル

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チュートリアル : ebXML ソリューションの構築

ebXML 言語 (Electronic Business using eXtensible Markup Language) は、企業がインターネット経由でビジネスを遂行するためのビジネス プロトコルです。WebLogic Workshop では、開始者プロセスに ebXML コントロールを、参加者プロセスに ebXML 参加者ビジネス プロセス テンプレートを使用し、トレーディング パートナ間で ebXML ビジネス メッセージを交換するビジネス プロセス システムを構築します。ebXML コントロールは、会話で ebXML メッセージの送受信を行う、事前定義のカスタマイズ可能メソッドを開始者ビジネス プロセスに提供します。ebXML 参加者ビジネス プロセス テンプレートは、ebXML 会話のパブリック参加者ビジネス プロセスを構築するための土台になります。ebXML 参加者ビジネス プロセスの構築でテンプレートは必須ではありませんが、テンプレートには、ebXML 開始者ビジネス プロセスと簡単に統合するために必要となるノードとビジネス プロセス注釈が含まれています。このチュートリアルの目的は、WebLogic Workshop と WebLogic Integration で ebXML トレーディング パートナ管理に使用できる、さまざまなオプションについて説明することです。

 


始める前に

ここでは、このチュートリアルを使用する前に実行する必要があるタスクについて説明します。内容は以下のとおりです。

前提条件

このチュートリアルを使用するには、以下が必要です。

参考資料

WebLogic Integration で ebXML ソリューションが実装されている方法について理解を深めるには、次の資料に目を通してください。

WebLogic Workshop でビジネス プロセスを構築する方法とデータ トランスフォーメーションを作成する方法について学習するには、次のチュートリアルを修了してください。

 


チュートリアルの概要

このチュートリアルでは、最初の数例で、WebLogic Workshop ユーザ インタフェースと WebLogic Integration Administration Console ユーザ インタフェースを使用して、例で概説されている手順を実行する方法について詳しく指示します。それに続く例は、最初の数節で学習する技能に基づいており、手順についてそれほど詳しく説明しません。

このチュートリアルは、次の節で構成されています。

手順 1 : はじめに

この節では、ビジネス プロセス アプリケーションの作成方法について説明します。ここでは、チュートリアルの例で必要になるビジネス プロセス、およびその他のコンポーネントを作成します。チュートリアル ファイルの ZIP アーカイブに含まれているサンプル データとスキーマのインポート方法についても説明します。

手順 2 : 一方向の ebXML 交換による XML メッセージの送信

この例では、単純な一方向 ebXML 交換で、あるトレーディング パートナから別のトレーディング パートナに XML メッセージを送信する方法について説明します。参加者ビジネス プロセスと開始者ビジネス プロセスの作成方法、および ebXML コントロールと File コントロールの作成方法とコンフィグレーション方法について学習します。この節では、WebLogic Workshop テスト ブラウザを使用してビジネス プロセスのデプロイとテストを行う方法についても詳しく説明します。

手順 3 : 型付き XML によるトレーディング パートナ情報の動的な選択

この例は、前の例と似ていますが、トレーディング パートナ情報を ebXML コントロールで静的に指定するのではなく、XQuery セレクタを使用して動的に指定する方法について示します。ebXML コントロールをコンフィグレーションして、型付き XML データと特定メソッド名を使用する方法についても説明します。

手順 4 : ebXML 交換による未加工データ (バイナリ ファイル) の送信

この例では、ebXML を使用し、メッセージ ブローカ チャネルによって 2 つのトレーディング パートナ間でバイナリ データを送信する方法について学習します。

手順 5 : ラウンドトリップ ebXML 会話の作成

この節では、Client Response ノードを参加者ビジネス プロセスに追加し、ebXML コントロール コールバック機能を使用して応答メッセージを送信することで、要求メッセージ (注文) の受信時に応答 (請求) メッセージを返送する ebXML 会話の実装方法について説明します。

手順 6 : パブリック/プライベート パターンの実装

この例では、サブプロセスを使用して、パブリック/プライベート パターンを実装する方法について説明します。パブリック/プライベート パターンを使用すると、バックエンド統合の詳細をプライベート プロセス定義に収容することができ、パブリック プロセス定義がトレーディング パートナ対話専用になります。

手順 7 : TPM コントロールとコールバックの使用

この節では、トレーディング パートナ情報を TMP リポジトリから実行時に取得する方法について学習します。ebXML コントロールの onAck コールバックの使用方法についても学習します。

手順 8 : ディレクトリ名に基づくパートナ ID の動的な設定

この例では、チュートリアル ファイルに組み込まれているビルド済みアプリケーションを調べ、サブディレクトリ名を読み取ってパートナ ID として使用する方法について学習します。ビジネス プロセスでは、ebXML コントロールに組み込まれている setProperties メソッドが使用されて、パートナ ID が動的に設定されます。

手順 9 : 分散設定の作成

この例では、あるトレーディング パートナが、ある WebLogic Integration インスタンスで動作し、別のトレーディング パートナが、別のインスタンスで動作する分散設定に移行する方法について概説します。これは、2 つのトレーディング パートナが、物理的に離れた 2 つのシステムで動作するプロダクション シナリオで使用する設定です。

手順 10 : デフォルト以外のプロトコル設定のコンフィグレーション

この節では、WebLogic Integration Administration Console でサービスとサービス プロファイルを追加し、トレーディング パートナ通信を制御できるようにする方法について学習します。

手順 11 : WebLogic Integration - Business Connect とのメッセージ交換

この例では、WebLogic Integration と WebLogic Integration - Business Connect 間でメッセージを送信する方法について説明します。WebLogic Integration - Business Connect は、別個のアプリケーションであり、これを使用すると、トレーディング パートナと大量のドキュメントを安全に交換できるようになります。WebLogic Integration - Business Connect の現行ライセンスがないと、この例を実行できません。

 


手順 1 : はじめに

ebXML チュートリアルを始める前に、「チュートリアルのセットアップ」で説明した手順を実行する必要があります。この手順をまだ完了していない場合は、先に進む前にそれを実行してください。

この手順では、WebLogic Workshop を使用してアプリケーションを作成し、ebXML チュートリアル ビジネス プロセスを構築します。次に、チュートリアル ファイルに付属の ZIP アーカイブに含まれているサンプル データとスキーマをインポートします (「手順 3 : チュートリアル ファイルのインストール」を参照してください)。このサンプル データとスキーマは、ebXML チュートリアル例の機能について説明するために使用します。最後に、このチュートリアル全体でファイルの読み書きに使用する、2 つのディレクトリをハード ドライブに作成します。

この節では、次の手順について説明します。

ビジネス プロセス アプリケーションの作成

WebLogic Integration では、WebLogic Workshop が拡張され、統合エンタープライズ アプリケーションを構築できるようになります。アプリケーションには、プロジェクトとファイルが含まれます。プロジェクトには、ビジネス プロセス、Web サービス、XML ファイルなど、複数のコンポーネントを含めることができます。この節では、ビジネス プロセス アプリケーションを作成し、後で ebXML チュートリアル プロセスとプロセス コンポーネントを構築します。

ビジネス プロセス アプリケーションを作成する

  1. WebLogic Workshop を起動します。
  2. Windows 上で WebLogic Workshop を起動するには :

    1. 次のように選択し、[スタート] メニューから WebLogic Workshop を起動します。
    2. [スタートプログラムBEA WebLogic Platform 8.1WebLogic Workshop 8.1]

      インストール後はじめて WebLogic Workshop を起動した場合は、WebLogic Workshop とともにインストールされるサンプル サービスを含むサンプル プロジェクトが表示されます。その他の場合は、最後に開いたプロジェクトが表示されます。

    Linux 上で WebLogic Workshop を起動するには :

    1. ファイル システム ブラウザかシェルを使用し、以下の場所で Workshop 起動スクリプトを見つけます。
    2. $HOME\bea\weblogic81\workshop\Workshop.sh

      HOME は、Workshop インストール ディレクトリです。

    3. 次のいずれかの方法を使用し、WebLogic Workshop を起動します。
    4. - コマンド ラインで次のコマンドを使用する

       sh Workshop.sh

      - ファイル システム ブラウザから Workshop.sh をダブルクリックする

  3. WebLogic Workshop メニューから [ファイル新規作成アプリケーション] をクリックします。[新しいアプリケーション] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4.  
  5. [新しいアプリケーション] ダイアログ ボックスで、左ペインの [プロセス] を選択し、右ペインの [プロセス アプリケーション] を選択します。
  6. [ディレクトリ] フィールドで、アプリケーションを作成するディレクトリを選択します。このチュートリアルの例では、アプリケーションを C:\myapps\tptutorialapps に作成します。別の場所にディレクトリを作成するか、別の名前を使用する場合は、それに合わせて指示を変更してください。
  7. [名前] フィールドに、ebXML と入力します。
  8. [サーバ] フィールドの横の矢印をクリックします。サーバのリストが表示されます。次に、「手順 1 : 新しい WebLogic Integration ドメインの作成」でドメインを設定したときに作成したサーバを選択します。
  9. [作成] をクリックします。
  10. プロセス アプリケーションが作成され、[アプリケーション] ペインに表示されます。[アプリケーション] ペインが WebLogic Workshop で表示されない場合は、メニュー バーから [表示アプリケーション] を選択します。

  11.  

    [アプリケーション] ペインには、アプリケーションで使用できるファイルとリソースが、階層構造で表示されます。このチュートリアルで使用するコンポーネントは次のとおりです。

    ebXML — アプリケーション フォルダ。

    ebXMLWeb — Web アプリケーション プロジェクト フォルダ。アプリケーションには必ず、1 つ以上のプロジェクトが含まれます。プロジェクトは、WebLogic Server Web アプリケーションを表します。言い換えると、プロジェクトを作成するということは、Web アプリケーションを作成することです。プロジェクト名は、クライアントがアプリケーションへのアクセスに使用する URL に組み込まれます。

    Web アプリケーションは、ビジネス プロセス、Web サービス、JSP、サーブレット、HTML ページなど、Web リソースの集合を定義する J2EE デプロイメント ユニットであり、EJB などの外部リソースへの参照を定義できます。

    注意 : Web アプリケーション プロジェクト フォルダは、アプリケーションに付けた名前に Web が付加された名前になります。

    Schemas — アプリケーションで使用する XML スキーマとメッセージ ブローカ チャネル ファイルが含まれるスキーマ プロジェクト。ebXML メッセージのパッケージ化に使用する ebXML エンベロープ スキーマも含まれます。

  12. ebXMLWeb フォルダを展開します。
  13. ビジネス プロセス アプリケーションの作成時には、processes フォルダが ebXMLWeb フォルダ内に作成されます。このチュートリアルでは必要ないので、次のように削除できます。

  14. processes フォルダを右クリックし、ドロップダウン メニューから [削除] を選択します。
  15. 確認ダイアログで [はい] をクリックします。

このチュートリアルの最初の手順が完了し、チュートリアル ebXML ビジネス プロセスを作成する準備が整いました。ビジネス プロセス アプリケーションの詳細については、「ビジネス プロセス構築ガイド」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideIntro.html) を参照してください。

チュートリアル サンプル データのインポート

このチュートリアルでは、サンプル データ ファイルを使用して、ebXML メッセージで送信します。独自の XML データ ファイルを使用できますが、http://dev2dev.bea.com Web サイトからダウンロードした tptutorial.zip アーカイブでサンプル データ ファイルが提供されています (「手順 3 : チュートリアル ファイルのインストール」参照)。

サンプル データをプロジェクト アプリケーションにインポートするには

  1. [アプリケーション] ペインで ebXMLWeb を右クリックします。
  2. ドロップダウン メニューから [インポート] を選択します。
  3. [ファイルのインポート] ウィンドウが開きます。

  4. [ファイルのインポート] ウィンドウで [解凍場所]\tptutorialapps\ebxml\ebxmlWeb\sampledata にナビゲートします。[解凍場所] は、tptutorial.zip からファイルを解凍したディレクトリです (「手順 3 : チュートリアル ファイルのインストール」参照)。
  5. [インポート] をクリックします。
  6. ファイル sampleinvoice.xmlsampleorder.xml が含まれる、sampledata という名前のフォルダが [アプリケーション] ペインに追加されます。

注意 : 前述の手順の代わりに、任意のファイル ブラウザ ディレクトリから WebLogic Workshop の [アプリケーション] ペインに、サンプル データ フォルダを単にドラッグして直接ドロップすることもできます。

チュートリアル スキーマのインポート

このチュートリアルでは、ebXML メッセージで送信する XML データに、特別なスキーマを使用します。この節では、ebXML アプリケーションのスキーマ フォルダにスキーマをインポートする方法について説明します。

チュートリアル スキーマをインポートするには

  1. [アプリケーション] タブで、Schemas フォルダを右クリックします。[アプリケーション] タブが WebLogic Workshop で表示されない場合は、メニュー バーから [表示アプリケーション] を選択します。
  2. ドロップダウン メニューから [インポート] を選択します。
  3. [ファイルのインポート] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [解凍場所]\tptutorialapps\ebxml\Schemas にナビゲートします。[解凍場所] は、tptutorial.zip ファイルからファイルを解凍したディレクトリです (「手順 3 : チュートリアル ファイルのインストール」参照)。
  5. 〔Ctrl〕を押した状態でファイルをクリックし、b2border.xsdb2binvoice.xsd を選択します。
  6. [インポート] をクリックします。

XSD ファイルか MFL ファイルをインポートすると、現行スキーマ プロジェクト フォルダのビルドがトリガされます。ビルドでは、スキーマ ファイルが適切にフォーマットされているかどうかが確認されます。XSD ファイルの場合は、XML スキーマの要素名と属性名が、現行スキーマ プロジェクト ファイルにすでにインポートされている XSD ファイルと矛盾しないことも確認されます。スキーマのインポート時に生成されるものについては、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/dtguide/dtguidemapperimportschemas.html にある「スキーマをインポートする」を参照してください。

読み取りディレクトリと書き込みディレクトリの作成

ebXML でメッセージを交換する方法を学習するため、このチュートリアルの複数の例で、ハード ドライブのディレクトリにファイルを書き出したり、そこからファイルを読み取ったりします。このチュートリアルの例を始める前に、次の 2 つのディレクトリをハード ドライブに作成してください。

注意 : ここでは、「ビジネス プロセス アプリケーションの作成」でアプリケーションを C ドライブに作成したと想定しています。別のドライブにアプリケーションを作成した場合は、そのドライブのルート レベルに、上のディレクトリを配置してください。

 


手順 2 : 一方向の ebXML 交換による XML メッセージの送信

この例では、あるトレーディング パートナから別のトレーディング パートナへ、ebXML を使用して XML メッセージを送信する方法について学習します。片方のトレーディング パートナが、注文の受信と処理を行う、と考えてください。このパートナを売り手と呼び、これが、ebXML 会話の参加者になります。もう片方のトレーディング パートナは買い手であり、XML 注文を売り手に送信します。買い手は、会話の開始者です。売り手は、メッセージを受信してファイルに単純に書き込みます。この節では、次の手順について説明します。

Seller ビジネス プロセスの構築

Seller ビジネス プロセスは、ebXML 会話の参加者です。ebXML 参加者プロセスを構築するには、ebXML 参加者プロセス ファイルを使用できます。このファイルでは、参加者プロセスの構築に必要なノード、変数、その他のコンポーネントが事前にコンフィグレーションされています。この例では、ビジネス プロセスに File コントロールを追加し、ハード ドライブに配置されているファイルにテスト データを書き込みます。この節では、次のタスクを実行します。

Seller ビジネス プロセス ファイルを作成するには

  1. [アプリケーション] ペインで、ebXMLWeb を右クリックし、[新規作成フォルダ] を選択します。
  2. [新しいフォルダの作成] ダイアログが開きます。

    注意 : [アプリケーション] タブが WebLogic Workshop で表示されない場合は、メニュー バーから [表示アプリケーション] を選択します。

  3. [新しいフォルダの作成] ダイアログで、新しいフォルダの名前として ebxml と入力します。
  4. [OK] をクリックします。
  5. ebxml という名前の新しいフォルダが、[アプリケーション] ペインの ebXMLWeb の下にサブフォルダとして追加されます。


     
  6. 前の手順と同じ方法で、ebxml の下のサブフォルダとして新しいフォルダを作成し、oneway という名前を付けます。
  7. oneway を右クリックし、ドロップダウン メニューから [新規作成プロセス ファイル] を選択します。
  8. [新しいファイル] ウィンドウが開きます。


     
  9. [新しいファイル] ウィンドウで、左ペインの [Processes] を選択し、右ペインの [ebXml 参加者プロセス ファイル] を選択します。
  10. [ファイル名] フィールドに、Seller.jpd と入力します。
  11. [作成] をクリックします。
  12. [アプリケーション] ペインの oneway フォルダに、新しい ebXML 参加者プロセス ファイルが作成され、デザイン ビューに表示されます。


     


     

    ebXML 参加者プロセス ファイルは、ebXML 開始者ビジネス プロセスと簡単に統合するために必要となるノードとビジネス プロセス注釈が事前にコンフィグレーションされた状態で作成されます。ebXML 参加者プロセス ファイルの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideEbXML.html にある「ebXML 参加者ビジネス プロセスを構築する」を参照してください。

  13. この例では、buyer プロセスに応答しないので、Respond to request ノードは削除できます。そのノードを右クリックし、ドロップダウン メニューから [削除] を選択します。

この例では、buyer プロセスに応答する代わりに、受信 ebXML メッセージをファイルに書き込む File コントロールを追加します。この File コントロールを Control Send with Return ノードとしてビジネス プロセスに追加します。

File コントロールと Control ノードを作成するには

  1. データ パレットの [コントロール] セクションで、[追加Integration ControlsFile] を選択します。
  2. [コントロールの挿入 - File] ウィンドウが開きます。


     
  3. [コントロールの挿入 - File] ウィンドウで、以下を入力します。
    1. [手順 1] で、File コントロールに使用する変数の名前として file と入力します。この名前は、有効な Java 識別子である必要があります。
    2. [手順 2] で、[使用する新しい File コントロールを作成] オプションを選択し、新しく作成する JCX ファイルの名前として File と入力します。
    3. [手順 3] では、ディレクトリ名として /tptutorial と入力します。これは、Seller.jpd によって受信されたメッセージが書き込まれるディレクトリです。このチュートリアルでは、読み書きを行うディレクトリとして「読み取りディレクトリと書き込みディレクトリの作成」で作成したチュートリアル ディレクトリを常に使用します。
    4. [手順 3] で、ファイル マスクとして order.xml と入力します。これは、Seller.jpd によって受信されたメッセージが書き込まれるファイルの名前です。
    5. [手順 3] で、受信メッセージに格納されるデータ型として、[ファイル タイプ] ドロップダウン メニューから [XmlObject] を選択します。
  4. [作成] をクリックします。
  5. File コントロール インスタンスが、データ パレットのコントロールのリストに追加され、File コントロールに対応する JCX ファイルが [アプリケーション] パレットに追加されます。File コントロールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/controls/controlsFile.html にある「ファイル コントロール」を参照してください。JCX ファイルの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/workshop/guide/devenv/conJwiFiles.html にある 「JCX ファイル : コントロールを拡張する」を参照してください。

  6. データ パレットFile コントロールの [+] をクリックし、展開します。
  7. File コントロールに関連するメソッドが表示されます。

  8. FileControlPropertiesDocument write(XmlObject someData) メソッドを選択します。
  9. 選択したメソッドをデザイン ビューにドラッグし、 Receive request ノードに続けて表示される にドロップします。
  10. write という名前の新しい Control Send with Return ノードがビジネス プロセスに追加されます。Control Send with Return ノードの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideControls.html にある「コントロールを使用してリソースと対話する」を参照してください。

次の手順では、適切な変数とメソッドを割り当てて、作成した Control ノードをコンフィグレーションします。

Control ノードをコンフィグレーションするには

  1. 新しい write ノードをダブルクリックします。
  2. write ノード ビルダが起動します。

  3. [データの送信] をクリックします。
  4. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン メニューから、write メソッドに割り当てる変数として [payload] を選択します。
  5. [適用] をクリックして選択を適用します。
  6. [閉じる] をクリックして、ノード ビルダを閉じます。
  7. [ファイル保存] を選択するか、〔Ctrl〕+〔S〕を押して、作業内容を保存します。

売り手側 ebXML プロセスが完成しました。Receive request ノードが Buyer 開始者プロセスから XML メッセージを受信するとこのプロセスが起動し、Receive request ノードが XML を変数に割り当て、write ノードが File コントロールを通して、order.xml という名前のファイルに XML メッセージを書き込みます。

注意 : [ノードの受信データ] タブがコンフィグレーションされておらず、ノードが未完成としてマークされているので、グレーのチェック ボックスが表示されます。しかし、この例ではデータを受信しないので、これ以上コンフィグレーションしなくても、ビジネス プロセスは適切に動作します。

ebXML ソース ビュー パラメータを表示するには

ビジネス プロセスの ebXML バインディング情報とサービス名は、ソース ビューのプロパティ エディタに表示されます。これらのプロパティを表示するには、以下の手順に従います。

  1. [ソース ビュー] タブをクリックします。
  2. public class Seller implements com.bea.jpd.ProcessDefinition をクリックします。Seller クラスがプロパティ エディタに表示されます。
  3. プロパティ エディタの次の点に注目してください。

ソース ビュー ebXML プロセス注釈の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/javadoc-tag/jpd/ebxml.html にある「@jpd:ebxml 注釈」を参照してください。

Seller ビジネス プロセスをテストする準備が整いました。WebLogic Workshop は、ビジネス プロセスの機能をテストするためにブラウザベース インタフェースを備えています。このテスト ビュー インタフェースを使用すると、クライアントの役割を実行し、ビジネス プロセスのメソッドを起動して応答を確認できます。

Seller プロセスをテストするには

  1. WebLogic Server がまだ動作していない場合は起動します。起動するには、WebLogic Workshop メニューから [ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択します。
  2. WebLogic Server が動作している場合は、WebLogic Workshop ビジュアル開発環境の最下部にあるステータス バーに、次のインジケータが表示されます。


     
  3. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。
  4. WebLogic Workshop により、プロジェクトがビルドされます。プロジェクトにエラーがない場合は、Web ブラウザが起動され、Workshop テスト ブラウザが表示されます。このブラウザで、サンプル入力値を使用してビジネス プロセスをテストできます。

    注意 : アプリケーションがビルド プロセスを完了した後でテスト ブラウザのウィンドウが起動されるまでには、時間がかかることがあります。

  5. テスト ブラウザのウィンドウにテスト フォームがまだ表示されていない場合は、[テスト フォーム] をクリックします。
  6. テスト データを入力するには、以下のいずれかを実行します。
  7. [request] をクリックします。
  8. [テスト フォーム] ページが更新され、要求パラメータの概要が表示されます。

  9. [更新] をクリックします。概要が更新されます。
  10. Operation request セクションまで下にスクロールし、sampleorder.xml ファイルの内容を確認します。
  11. ファイル ブラウザかコマンド ライン ツールを使用して、C:\tptutorial ディレクトリにナビゲートします。
  12. ここには、sampleorder.xml と同じ内容のファイル order.xml が含まれます。このファイルは、「Seller ビジネス プロセス ファイルを作成するには」で作成とコンフィグレーションを行った File コントロールによって書き込まれました。

  13. WebLogic Workshop に戻り、ツールバーの をクリックし、 テスト ブラウザを停止して閉じます。

テスト ブラウザのさまざまなオプション、およびそれを使用してビジネス プロセスをテストする方法については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideTest.html にある「ビジネス プロセスを実行およびテストする」を参照してください。

Seller ビジネス プロセスがデプロイされ、ebXML メッセージを受信する準備が整いました。デフォルトの場合は、デフォルトの ebXML 2.0 バインディングで指定されるプロトコルが使用されるので、さらにコンフィグレーションする必要はありません。しかし、プロダクション シナリオでは、一般的に、WebLogic Workshop Administration Console を使用して TPM サービス プロファイルを作成します。サービス プロファイルの作成方法については、『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「トレーディング パートナ管理」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs81/manage/tpm.html) の「サービスのサービス プロファイルへの追加」を参照してください。

Buyer ビジネス プロセスの構築

Buyer ビジネス プロセスは、ebXML 会話の開始者です。Buyer ビジネス プロセスを作成したら、ebXML コントロールを使用し、Seller 参加者ビジネス プロセスとやり取りします。この節では、次の手順について説明します。

Buyer ビジネス プロセス ファイルを作成するには

  1. [アプリケーション] ペインで、oneway を右クリックし、[新規作成プロセス ファイル] を選択します。
  2. [新しいファイル] ウィンドウが開きます。


     

    今回は、開始者ビジネス プロセス ファイルを作成し、ebXML File コントロールを使用して参加者プロセスとやり取りするので、ebXML 参加者プロセス ファイルではなく、デフォルトのプロセス ファイルを作成します。

  3. [新しいファイル] ウィンドウで、左ペインの [Processes] を選択し、右ペインの [プロセス ファイル] を選択します。
  4. [ファイル名] フィールドに Buyer.jpd と入力します。
  5. [作成] をクリックします。
  6. 新しい Buyer.jpd ファイルが [アプリケーション] ペインに追加され、デザイン ビューに表示されます。


     

    Buyer.jpd ファイルには、開始ノード、Starting Event プレースホルダ、終了ノードが含まれます。

  7. [Starting Event] プレースホルダをダブルクリックします。
  8. [Starting Event] 選択ウィンドウが表示されます。

  9. [クライアント要求で呼び出す] を選択します。
  10. [OK] をクリックします。
  11. Client Request ノードが、開始イベントとしてビジネス プロセスに追加されます。

Client Request ノードに正しいメソッドと変数型をコンフィグレーションします。

Client Request ノードをコンフィグレーションするには

  1. Client Request ノードをダブルクリックします。
  2. Client Request ノード ビルダが起動します。

  3. [一般的な設定] タブで、以下を実行します。
    1. clientRequest から startBuyer にメソッド名を変更します。
    2. [追加] をクリックします。
    3. [XML] オプションを選択していない場合は選択します。
    4. 未タイプの XML 型まで下にスクロールします。
    5. XmlObject を選択します。
    6. [OK] をクリックします。
    7. XmlObject パラメータ型がペインに追加されます。

    8. [適用] をクリックし、startBuyer メソッドが期待する型として XMLObject 型を指定します。
  4. [データの受信] をクリックします。
  5. [データの受信] タブで、以下を実行します。
    1. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン メニューから [変数の新規作成] を選択します。
    2. [変数を作成] ウィンドウが開きます。

    3. 変数名として order を入力します。
    4. XmlObject が事前に選択されていることに注意してください。これが [一般的な設定] タブで指定した型であるためです。
    5. [OK] をクリックします。
    6. 新しい order 変数が、[割り当てる変数を選択します] ドロップダウン リストに追加されます。

    7. [適用] をクリックします。
    8. [閉じる] をクリックします。

    Client Request ノードが完成しました。Client Request ノードについて詳しく学習するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideClientsReceiveNode.html にある「クライアントからメッセージを受信する」を参照してください。変数とデータ型について詳しく学習するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideDataTypesWorking.html にある「データ型を処理する」を参照してください。

次に、Seller プロセスとのやり取りに使用する ebXML コントロールを追加します。このコントロールは、通信先のサービス (通常の場合は、リモート サービス) を表します。ただし、この例では、このサービスは、Buyer プロセスと同じマシンで動作します。

ebXML コントロールと Control ノードを作成するには

  1. データ パレットの [コントロール] セクションで、[追加Integration ControlsebXML] を選択します。
  2. [コントロールの挿入 - ebXML] ウィンドウが開きます。


     
  3. [コントロールの挿入 - ebXML] ウィンドウで、以下を入力します。
    1. [手順 1] で、File コントロールに使用する変数の名前として sellerControl と入力します。この名前は、有効な Java 識別子である必要があります。
    2. [手順 2] で、[使用する新しい ebXML コントロールを作成] オプションを選択し、新しく作成する JCX ファイルの名前として SellerControl と入力します。
    3. [手順 3] で、ebxml サービス名として Seller と入力します。この値は、参加者 (このケースでは Seller) ビジネスプロセスの値と常に一致させる必要があります。このサービス名は、ebXML メッセージ エンベロープの eb:Service エントリに対応します。
    4. [手順 3] で、[from] フィールドを空白にします。デフォルトでは、デフォルト トレーディング パートナである、実行時の 000000001 です。
    5. [手順 3] で、[to] フィールドに 000000002 と入力します。これにより、参加者トレーディング パートナ ID が固定値として設定されます。
    6. [手順 3] で、受信メッセージに格納されるデータ型として、[method-arg-type] ドロップダウン メニューから [XmlObject] を選択します。
  4. [作成] をクリックします。
  5. ebXML コントロール インスタンスが、データ パレットのコントロールのリストに追加され、ebXML コントロールに対応する JCX ファイルが [アプリケーション] パレットに追加されます。JCX ファイルをダブルクリックしてデザイン ビューで開き、入力した値を確認できます。ebXML コントロールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/controls/controlsebXML.html にある「ebXML コントロール」を参照してください。JCX ファイルの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/workshop/guide/devenv/conJwiFiles.html にある「JCX ファイル : コントロールを拡張する」を参照してください。

  6. データ パレットebXML コントロールの [+] をクリックし、展開します。
  7. ebXML コントロールに関連するメソッドが表示されます。

  8. void request(XmlObject payload) メソッドを選択します。このコントロールのメソッド名は、参加者プロセスの Receive request ノードのメソッド名と一致する必要があります。
  9. 選択したメソッドをデザイン ビューにドラッグし、 Client Request ノードに続けて表示される にドロップします。
  10. request という名前の新しい Control Send ノードがビジネス プロセスに追加されます。Control Send ノードの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideControls.html にある「コントロールを使用してリソースと対話する」を参照してください。

次に、正しい変数を割り当て、Request ノードをコンフィグレーションします。

Request ノードをコンフィグレーションするには

  1. 新しい request ノードをダブルクリックします。
  2. request ノード ビルダが起動します。

  3. [データの送信] をクリックします。
  4. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン メニューから、request メソッドに割り当てる変数として [order] を選択します。
  5. [適用] をクリックして選択を適用します。
  6. [閉じる] をクリックして、ノード ビルダを閉じます。
  7. [ファイル保存] を選択するか、〔Ctrl〕+〔S〕を押して、作業内容を保存します。

買い手側 ebXML プロセスが完成しました。このプロセスは、Seller ビジネス プロセスにメッセージを送信します。Seller ビジネス プロセスは、Seller プロセスの File コントロールを通して、order.xml というファイルにメッセージを書き込みます。

Buyer ビジネス プロセスをテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  2. テスト データを入力するには、以下のいずれかを実行します。
  3. ファイルのタイム スタンプが現在のものになっていることをチェックし、order.xml ファイルが C:\tptutorial ディレクトリに正しく書き込まれていることを確認します。

チュートリアルのこの部分は、これで終わりです。片方のトレーディング パートナからもう片方のトレーディング パートナに、XML メッセージが ebXML を通して正常に送信されました。参加者 (Seller) プロセスは、ファイルシステムに XML を書き込みます。

 


手順 3 : 型付き XML によるトレーディング パートナ情報の動的な選択

この例は、前の練習「手順 2 : 一方向の ebXML 交換による XML メッセージの送信」で学習した内容に基づいています。ここでは、トレーディング パートナ情報を ebXML コントロールで静的に指定するのではなく、XQuery セレクタを使用して動的に指定する方法について学習します。次に、開始者 (Buyer) プロセスの ebXML コントロール、および参加者プロセス ファイル (Seller) をカスタマイズし、型付き XML とビジネス固有のメソッド名を使用します。

この節では、次の手順について説明します。

SelectorSeller ビジネス プロセスの構築

この手順では、前の例の参加者プロセスで使用した XmlObject 変数の代わりに、型付き XML データを受け入れる ebXML 参加者ビジネス プロセスを作成します。この節では、以下のタスクを実行します。

SelectorSeller ビジネス プロセス ファイルを作成するには

  1. [アプリケーション] タブの \ebxml\oneway の下に、selector という名前のサブフォルダを作成します。詳しい指示については、「Seller ビジネス プロセス ファイルを作成するには」を参照してください。
  2. SelectorSeller.jpd という名前で、新しい ebXML 参加者プロセス ファイルを作成します。
  3. [アプリケーション] タブは、次のように表示されます。


     
  4. 前の例のように、Respond to request ノードを削除します。

次の手順では、「チュートリアル スキーマのインポート」でアプリケーションにインポートしたスキーマで指定されている型の XML データを受け入れるように、Receive request ノードをコンフィグレーションします。

Receive Request ノードをコンフィグレーションするには

  1. Receive request ノードをダブルクリックします。
  2. Receive request ノード ビルダが起動します。

  3. [一般的な設定] タブで、以下を実行します。
    1. request から processOrder にメソッド名を変更します。
    2. XmlObject payload を選択します。
    3. [削除] をクリックします。
    4. [追加] をクリックします。
    5. [XML] オプションを選択していない場合は選択します。
    6. b2border.xsd の [+] をクリックし、展開します。
    7. 展開したリストから Order を選択します。
    8. [OK] をクリックします。
    9. OrderDocument パラメータ型がペインに追加されます。

    10. [適用] をクリックし、processOrder メソッドが期待する型として OrderDocument 型を指定します。
  4. [データの受信] をクリックします。
  5. [データの受信] タブで、以下を実行します。
    1. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン メニューから [変数の新規作成] を選択します。
    2. [変数を作成] ウィンドウが開きます。

    3. 変数名として order を入力します。
    4. 注意 : 変数の型は、com.bea.tutorial.order.OrderDocument になるように、すでに指定されています。これは、前の手順で指定しました。

    5. [OK] をクリックします。
    6. 新しい order 変数が、[割り当てる変数を選択します] ドロップダウン リストに追加されます。

    7. [適用] をクリックします。
    8. [閉じる] をクリックします。

    Client Request ノードが完成しました。Client Request ノードについて詳しく学習するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideClientsReceiveNode.html にある「クライアントからメッセージを受信する」を参照してください。変数とデータ型について詳しく学習するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideDataTypesWorking.html にある「データ型を処理する」を参照してください。

    前の例のように、order 変数をファイルに書き込む File コントロールをビジネス プロセス ファイルに追加します。

File コントロールと Control ノードを作成するには

File コントロールと Control ノードを作成するには」の指示を参照して、新しい File コントロールを作成します。時間を節約するため、[アプリケーション] タブの \ebxml\oneway フォルダから File.jcx をドラッグして SelectorSellerデザイン ビューにドロップすることもできます。以前作成したコントロール定義が、このビジネス プロセスの新しいインスタンスで再利用されます。

Control ノードをコンフィグレーションするには

  1. 新しい write ノードをダブルクリックします。
  2. write ノード ビルダが起動します。

  3. [データの送信] をクリックします。
  4. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン メニューから、write メソッドに割り当てる変数として [order] を選択します。
  5. [適用] をクリックして選択を適用します。
  6. [閉じる] をクリックして、ノード ビルダを閉じます。
  7. [ファイル保存] を選択するか、〔Ctrl〕+〔S〕を押して、作業内容を保存します。

これで、SelectorSeller ビジネス プロセスが作成できました。

SelectorSeller プロセスをテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  2. テスト データを入力するには、以下のいずれかを実行します。
  3. ファイルのタイム スタンプが現在のものになっていることをチェックし、order.xml ファイルが C:\tptutorial ディレクトリに正しく書き込まれていることを確認します。

作業を続けて、SelectorBuyer 開始者プロセスを作成してください。

SelectorBuyer ビジネス プロセスの構築

この例の開始者プロセスでは、前の例で実行したように、ebXML コントロールでトレーディング パートナ ID を静的に指定せず、トレーディング パートナ ID を動的に取得する XQuery セレクタを使用します。この節では、以下のタスクを実行します。

SelectorBuyer ビジネス プロセス ファイルを作成するには

Buyer ビジネス プロセス ファイルを作成するには」の指示に従い、SelectorBuyer.jpd という名前のビジネス プロセス ファイルを selector フォルダに作成します。

Client Request ノードをコンフィグレーションするには

  1. Client Request ノードをダブルクリックします。
  2. Client Request ノード ビルダが起動します。

  3. [一般的な設定] タブで、以下を実行します。
    1. [追加] をクリックします。
    2. [XML] オプションを選択していない場合は選択します。
    3. b2border.xsd の [+] をクリックし、展開します。
    4. 展開したリストから Order を選択します。
    5. [OK] をクリックします。
    6. OrderDocument パラメータ型がペインに追加されます。

    7. [適用] をクリックし、processOrder メソッドが期待する型として OrderDocument 型を指定します。
  4. [データの受信] をクリックします。
  5. [データの受信] タブで、以下を実行します。
    1. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン メニューから [変数の新規作成] を選択します。
    2. [変数を作成] ウィンドウが開きます。

    3. 変数名として order を入力します。
    4. 注意 : 変数の型は、com.bea.tutorial.order.OrderDocument になるように、すでに指定されています。これは、前の手順で指定しました。

    5. [OK] をクリックします。
    6. 新しい order 変数が、[割り当てる変数を選択します] ドロップダウン リストに追加されます。

    7. [適用] をクリックします。
    8. [閉じる] をクリックします。

    Client Request ノードが完成しました。Client Request ノードについて詳しく学習するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideDataTypesWorking.html にある「クライアントからメッセージを受信する」を参照してください。変数とデータ型について詳しく学習するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideDataTypesWorking.html にある「データ型を処理する」を参照してください。

次の手順では、ebXML コントロールを追加し、XQuery セレクタでこのコントロールをコンフィグレーションします。

ebXML コントロールを作成するには

  1. データ パレットの [コントロール] セクションで、[追加Integration ControlsebXML] を選択します。
  2. [コントロールの挿入 - ebXML] ウィンドウが開きます。

  3. [コントロールの挿入 - ebXML] ウィンドウで、以下を入力します。
    1. [手順 1] で、コントロールに使用する変数の名前として selectorSellerControl と入力します。この名前は、有効な Java 識別子である必要があります。
    2. [手順 2] で、[使用する新しい ebXML コントロールを作成] オプションを選択し、新しく作成する JCX ファイルの名前として SelectorSellerControl と入力します。
    3. [手順 3] で、ebxml サービス名として SelectorSeller と入力します。この値は、参加者 (このケースでは SelectorSeller) ビジネスプロセスの値と常に一致させる必要があります。このサービス名は、ebXML メッセージ エンベロープの eb:Service エントリに対応します。
    4. [手順 3] で、[from] フィールドを空白にします。デフォルトでは、デフォルト トレーディング パートナである、実行時の 000000001 です。
    5. [手順 3] で、[to] フィールドを空白にします。これは、次の節で定義する XQuery セレクタにより、実行時に決まります。
    6. [手順 3] で、受信メッセージに格納されるデータ型として、[method-arg-type] ドロップダウン メニューから [XmlObject] を選択します。
  4. [作成] をクリックします。
  5. ebXML コントロール インスタンスが、データ パレットのコントロールのリストに追加され、ebXML コントロールに対応する JCX ファイルが [アプリケーション] パレットに追加されます。JCX ファイルをダブルクリックしてデザイン ビューで開き、入力した値を確認できます。ebXML コントロールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/controls/controlsebXML.html にある「ebXML コントロール」を参照してください。JCX ファイルの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/workshop/guide/devenv/conJwiFiles.html にある「JCX ファイル : コントロールを拡張する」を参照してください。

次では、ebXML コントロールのコントロール定義ファイルを修正します。次の節では、メソッド名とメッセージ タイプを変更し、XQuery セレクタを追加します。

ebXML コントロール定義ファイルを修正するには

  1. データ パレットで、ebXML selectorSellerControl を右クリックします。
  2. ドロップダウン メニューから [Edit] を選択します。
  3. SelectorSellerControlデザイン ビューで表示されます。

  4. 次の図のように、request メソッドに向いている矢印を右クリックします。

  5.  
  6. ドロップダウン メニューから [名前の変更] を選択します。
  7. processOrder と入力します。
  8. Enter〕を押します。
  9. メソッド名が、参加者ビジネス プロセスのメソッド名と一致しました。このメソッド名は、ebXML メッセージ エンベロープの eb:Action 要素に対応します。

  10. response メソッドの外を向く矢印を右クリックします。
  11. ドロップダウン メニューから [削除] を選択します。
  12. この例では応答を送信しないので、事前にコンフィグレーションされている応答メソッドを削除しました。

  13. [processOrder] をクリックします。
  14. ebXML ソース ビューが開きます。

  15. void processOrder(XmlObject payload);void processOrder(OrderDocument payload); に変更します。
  16. インポートする提案パッケージが、ツールチップ エディタに表示されます。〔Alt〕+〔Enter〕を押して受け入れます。
  17. この ebXML コントロールは、一般的な型なし XML ではなく、「チュートリアル スキーマをインポートするには」でインポートしたスキーマに従って、型付き XML を使用するように設定されました。

  18. [デザイン ビュー] タブをクリックします。
  19. processOrder に向く矢印をダブルクリックします。
  20. [Property Editor] ウィンドウが開き、開始メソッドのスキーマが図で表現されます。この例では、ターゲット トレーディング パートナ ID が、Supplier ID 要素に含まれていると仮定します。

  21. [Supplier_ID] をクリックして選択します。
  22. セレクタ XQuery 文が生成されます。

  23. [OK] をクリックします。
  24. [ファイル保存] を選択するか、〔Ctrl〕+〔S〕を押して、作業内容を保存します。
  25. ウィンドウの右上にある [x] をクリックし、SelectorSellerControl.jcx を閉じます。

セレクタで生成した XQuery 文の指定に従って、トレーディング パートナ ID をメッセージから選択するように、ebXML コントロールがコンフィグレーションされました。次の手順では、processOrder Control Send ノードをビジネス プロセスに追加します。

processOrder Control Send ノードを作成するには

  1. データ パレットselectorSellerControl コントロールの [+] をクリックし、展開します。
  2. void processOrder(OrderDocument payload) メソッドを選択します。このコントロールのメソッド名は、参加者プロセスの Receive request ノードのメソッド名と一致する必要があります。
  3. 選択したメソッドをデザイン ビューにドラッグし、 Client Request ノードに続けて表示される にドロップします。
  4. processOrder という名前の新しい Control Send ノードがビジネス プロセスに追加されます。Control Send ノードの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideControls.html にある「コントロールを使用してリソースと対話する」を参照してください。

  5. 入力変数として order 変数を指定するには、以下を実行します。
    1. データ パレットで、XML 変数のリストから order を選択します。
    2. この変数をドラッグして、processOrder Control Send ノードにドロップします。

これで、SelectorBuyer ビジネス プロセスが作成できました。この節では、参加者プロセスと開始者プロセスをカスタマイズして、型付き XML とカスタム メソッド名を使用する方法について学習しました。XQuery セレクタを使用して、ターゲット トレーディング パートナ ID を静的に宣言するのではなく、payload メッセージから取得する方法についても学習しました。次の節では、ビジネス プロセスのテスト方法について説明します。

SelectorBuyer プロセスをテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  2. テスト データを入力するには、以下のいずれかを実行します。
  3. ファイルのタイム スタンプが現在のものになっていることをチェックし、order.xml ファイルが C:\tptutorial ディレクトリに正しく書き込まれていることを確認します。

 


手順 4 : ebXML 交換による未加工データ (バイナリ ファイル) の送信

この例では、ebXML を使用し、メッセージ ブローカ チャネルによって 2 つのトレーディング パートナ間でバイナリ データを送信します。この例は、前節で説明した例に基づいています。以前説明したタスクの実行方法に関する詳細が必要になったら、前節に戻ってください。この節では、次の手順について説明します。

BinarySeller ビジネス プロセスの構築

この例は、前の例での学習内容に基づいています。詳しい指示が必要になったら、「Seller ビジネス プロセスの構築」に戻ってください。この節では、以下のタスクを実行します。

BinarySeller ビジネス プロセスを作成するには

  1. [アプリケーション] タブの \ebxml\oneway\binary の下に新しいフォルダを作成します。
  2. このフォルダに、BinarySeller.jpd という名前の ebXML 参加者プロセスを新しく作成します。
  3. Respond to request ノードを削除します。
  4. 次のように、Receive request ノードを修正します。
    1. XmlObject パラメータ データ型を削除します。
    2. RawData パラメータ データ型 (非 XML オプション内) を追加します。
    3. データ型が RawData である、data という名前の変数を新しく作成します。
    4. この新しい変数を、request メソッドに割り当てる変数として選択します。
  5. 次の値を指定し、File コントロールを新しく作成します。
  6. file コントロールの write メソッドをドラッグし、ビジネス プロセスの Receive request ノードの後ろにドロップします。
  7. write ノードをダブルクリックし、[データの送信] タブで、write メソッドに割り当てる変数として data を指定します。

BinarySeller ビジネス プロセスをテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  2. バイナリ ペイロード テスト データとして、任意のバイナリ ファイル (イメージ ファイルなど) を使用します。
  3. ファイルのタイム スタンプが現在のものになっていることをチェックし、data.bin ファイルが C:\tptutorial\binary-in ディレクトリに正しく書き込まれていることを確認します。

BinaryBuyer ビジネス プロセスの構築

この例の開始者側は、前の例のプロセスと非常に似ていますが、プロセスがディレクトリからファイルを選択する原因となるファイル イベントのサブスクリプションによって起動します。この節では、以下のタスクを実行します。

BinaryBuyer ビジネス プロセス ファイルを作成するには

Buyer ビジネス プロセスの構築」で説明した指示に従い、次のタスクを実行します。

  1. ebxml\oneway\binary フォルダに、BinaryBuyer.jpd という名前の新しいビジネス プロセスを作成します。
  2. [Starting Event] をダブルクリックし、[メッセージ ブローカ チャネルをサブスクライブし、イベント (タイマー、電子メール、ファイル、アダプタなど) から開始する] オプションを選択します。

Message Broker Subscription ノードのコンフィグレーションを始める前に、Subscription ノードがイベントをリスンできるようにするサブスクリプション チャネル ファイルを作成する必要があります。

チャネル ファイルを作成するには

  1. [アプリケーション] タブで、Schemas フォルダを右クリックします。
  2. [新規作成チャネル ファイル] を選択します。
  3. ファイル名として tptutorial.channel と入力します。
  4. [作成] をクリックします。
  5. 新しいチャネル ファイルが作成され、[アプリケーション] タブの Schemas フォルダに追加されて画面に表示されます。アプリケーション ビルドも自動的に始まり、Schemas プロジェクトがビルドされます。

  6. チャネル ファイル コードで、次の行を見つけます。
    <channel name="SampleRawDataChannel" messageType="rawData"/>
  7. この行の前後にあるコメント タグ <!----> を削除します。
  8. [ファイル保存] を選択するか、〔Ctrl〕+〔S〕を押して、チャネル ファイルを保存します。
  9. Schemas プロジェクトが再度ビルドされます。

  10. ウィンドウの右上の [x] をクリックし、チャネル ファイルを閉じます。

これで、ファイルに定義されているサンプル チャネルは、Subscription ノードで選択できるようになりました。チャネルの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/howdoI/howPubSub.html にある「「チャネルに対してパブリッシュおよびサブスクライブする」を参照してください。

Subscription ノードをコンフィグレーションするには

  1. Subscription ノードをダブルクリックします。
  2. Subscription ノード ビルダが起動します。

  3. [一般的な設定] タブで、[チャネル名] ドロップダウン リストから SampleRawDataChannel を選択します。
  4. [データの受信] タブで、以下を実行します。
    1. データ型が RawData である、data という名前の変数を作成します。
    2. その変数を選択して、subscription メソッドに割り当てます。
  5. [適用] をクリックします。
  6. [閉じる] をクリックします。

Subscription ノードがコンフィグレーションできました。Subscription ノードについて詳しく学習するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideStartSub.html にある「[Subscription] による開始 (非同期)」、および http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideStartSyncSub.html にある「[Subscription] による開始 (同期)」を参照してください。

次の節では、参加者ビジネス プロセスとのやり取りに使用する ebXML コントロールを作成します。

ebXML コントロールを作成するには

  1. ebXML コントロールと Control ノードを作成するには」の指示に従い、次の値で ebXML を作成します。
  2. [作成] をクリックします。
  3. データ パレットから void request(RawData payload) メソッドをドラッグし、Subscription ノードの下のビジネス プロセスに表示されるターゲットにドロップします。
  4. データ パレットから Non-XML リストの data 変数をドラッグし、request ノードにドロップします。

BinaryBuyer ビジネス プロセスが完成しました。実行とテストを行い、適切に動作することを確認します。

BinaryBuyer ビジネス プロセスをテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  2. バイナリ ペイロード テスト データとしてイメージ ファイルを使用します。
  3. ファイルのタイム スタンプが現在のものになっていることをチェックし、data.bin ファイルが C:\tptutorial\binary-in ディレクトリに正しく書き込まれていることを確認します。

注意 : ビジネス プロセスをテストする前に、「チャネル ファイルを作成するには」を実行したことを確認してください。プロセスのテスト前にチャネル ファイルを作成しないと、エラーが発生します。

ファイル イベント ジェネレータの作成

この節では、未加工データ型のファイルがディレクトリに挿入されたときに BinaryBuyer ビジネス プロセスを起動するファイル イベントを作成します。

ファイル イベントを作成するには

  1. 次の新しいディレクトリをハード ドライブに作成します。
  2. WebLogic Server が動作していない場合は、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択して起動します。
  3. WebLogic Server が動作したら、[ツールWebLogic IntegrationWebLogic Integration Administration Console] を選択して WebLogic Integration Administration Console を開きます。
  4. 手順 1 : 新しい WebLogic Integration ドメインの作成」の節で指定したサーバ ユーザ名とパスワードを使用し、コンソールにログインします。
  5. [イベント ジェネレータ] をクリックします。
  6. [イベント ジェネレータ] ページが開きます。

  7. [新規作成] をクリックします。
  8. [ジェネレータ名] に TPTutorial と入力します。
  9. [送信] をクリックします。
  10. [ファイル イベント ジェネレータ定義] ページが開きます。

  11. [新しいチャネル ルールを定義] をクリックします。
  12. [ファイル ジェネレータ チャネル ルール定義] ページが開きます。

  13. 次のパラメータを入力します。
  14. [送信] をクリックします。

ファイル イベントが作成できました。WebLogic Integration Administration Console とイベント ジェネレータの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs81/manage/evntgen.html にある 「イベント ジェネレータ」を参照してください。

未加工データ送信例をテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックし、BinaryBuyer ビジネス プロセスのデプロイと実行を行います。
  2. 作成した binary-out ディレクトリにバイナリ ファイルを配置します。数秒でこのファイルは消えて、data.bin という名前のファイルが binary-in ディレクトリに表示されます。

注意 : メッセージ トラッキングについて : この例と前の例では、ebXML で送信されたすべてのメッセージは、トラッキング データベースで追跡されます。WebLogic Integration Administration Console で、[トレーディング パートナ管理メッセージ トラッキング] を選択し、メッセージを確認してください。基本的なメッセージ情報とペイロード情報が、両方とも追跡されます。メッセージの作成か使用を行ったプロセスに、メッセージからナビゲートすることもできます。詳細については、『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「トレーディング パートナ管理」 (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs81/manage/tpm.html) を参照してください。

 


手順 5 : ラウンドトリップ ebXML 会話の作成

この例では、要求メッセージ (注文要求) の後に応答メッセージ (請求) が続く ebXML 会話を実装する方法について説明します。会話の最初の部分は、前に開発した一方向シナリオと同じです。この例では、参加者ビジネス プロセスに Client Response ノードを追加し、応答メッセージに ebXML コントロール コールバックを使用します。この節では、次の手順について説明します。

RoundtripSeller ビジネス プロセスの構築

この例は、終了した前の例が基になっています。詳しい指示が必要になったら、「Seller ビジネス プロセスの構築」に戻って、次の節を完了してください。

ビジネス プロセス ファイルを作成し、Receive Request ノードをコンフィグレーションするには

  1. アプリケーションで、ebxml フォルダのサブフォルダとして、roundtrip という名前の新しいフォルダを作成します。
  2. roundtrip フォルダで、RoundtripSeller.jpd という名前の新しい ebXML 参加者プロセスを作成します。Respond to request ノードは削除しないでください。
  3. Receive request ノードをダブルクリックし、次のようにコンフィグレーションします。
    1. メソッドの名前を processOrder に変更します。
    2. XmlObject payload パラメータ型を削除します。
    3. パラメータ型 OrderDocument を追加します (b2border.xsd から)。
    4. 型が OrderDocument である、order という名前の新しい変数を作成し、メソッドに割り当てる変数として選択します。
    5. [適用]、[閉じる] の順にクリックします。

説明するという目的のため、この例では、注文と請求のプロセスを単純にします。売り手は、受信した注文をファイルに再び書き込み、応答するために、ファイル システムから請求ドキュメントを読み取ります。請求書は、すべての注文で同一です。プロダクション シナリオの Seller プロセスでは、その代わりにデータベースから情報を読み取ったり、メッセージ キューから情報を取得したり、Application View コントロールのイベントとしてバックエンド アプリケーションから情報を取得したりすることができます。このプロセスでは、注文処理をサブプロセスに委任することもできます。これについては、次の例「手順 6: パブリック /プライベート パターンの実装」で説明します。Application View コントロールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/controls/controlsAppView.html にある「アプリケーション ビュー コントロール」を参照してください。

File コントロールを作成し、Control ノードをコンフィグレーションするには

  1. file という名前の新しい File コントロールを追加し、order.xml を C:\tptutorial\ に書き込むようにコンフィグレーションします。
  2. 注意 : 時間を節約するため、oneway フォルダの File.jcx をドラッグし、RoundtripSeller.jpd デザイン ビューにドロップできます。File.jcx の新しいインスタンスが作成されます。

  3. write メソッドをドラッグし、Receive request ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  4. write ノードをダブルクリックします。
  5. order 変数を write メソッドに送信するように、ノードをコンフィグレーションします。
  6. C:\tptutorial\invoice という名前で、新しいディレクトリをハード ドライブに作成します。
  7. ファイル C:\myapps\tptutorialapps\ebxml\ebxmlWeb\sampledata\sampleinvoice.xmlC:\tptutorial\invoice ディレクトリにコピーします。
  8. sampleinvoice.xmlinvoice.xml に名称変更します。
  9. invoiceFile という名前の新しい File コントロールを作成し、次のコンフィグレーションを使用して、XmlObject (invoice.xml) を C:\tptutorial\invoice ディレクトリから読み取るようにコンフィグレーションします。
  10. read メソッドをドラッグし、write ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  11. read ノードをダブルクリックします。
  12. [データの受信] をクリックします。
  13. このメソッドは未タイプ XML (XmlObject) を期待しますが、invoice.xml ファイルには型付き XML が含まれるので、この 2 つの間で簡単な変換を実行する必要があります。

  14. [トランスフォーメーション] オプションを選択します。
  15. [変数の選択変数の新規作成] をクリックします。
  16. [変数を作成] ウィンドウが開きます。

  17. 変数名として invoice を入力します。
  18. b2binvoice.xsd を展開し、Invoice を選択します。
  19. [OK] をクリックします。
  20. [変数を作成] ウィンドウが閉じ、新しい変数が、ノード ビルダの変数ペインに表示されます。

  21. [トランスフォーメーションの作成] をクリックします。
  22. トランスフォーメーション ツール ウィンドウが開きます。

  23. [ソース] ペインの [XmlObjectDoc] をドラッグし、[ターゲット] ペインの Invoice ルートにドロップします。
  24. XQuery トランスフォーメーション、および対応するトランスフォーメーション コントロールが作成され、トランスフォーメーション ツールを開いたときに [アプリケーション] ペインで作成される RoundtripSellerTransformation.dtf ファイルに保存されます。

  25. ウィンドウの右上の [x] をクリックし、トランスフォーメーション ツール ウィンドウを閉じます。
  26. [保存して閉じる] ダイアログ ウィンドウで [はい] をクリックします。
  27. ノード ビルダの [閉じる] をクリックします。

上の手順で作成したトランスフォーメーションは、あるデータ型から別のデータ型への変換のみ行います。プロダクション シナリオでは、トランスフォーメーション ツールを使用して、バックエンド システム フォーマットから、トレーディング パートナが期待するフォーマットに変換します。トランスフォーメーション ツールを使用し、データを操作することもできます。トランスフォーメーション ツールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/dtguide/dtguideIntro.html にある 「データ トランスフォーメーション ガイド」を参照してください。

この例の次の手順では、Respond to request ノードをコンフィグレーションします。

Respond to Request ノードをコンフィグレーションするには

  1. Respond to request ノードをダブルクリックします。
  2. メソッドの名前を onInvoice に変更します。
  3. XmlObject payload パラメータ型を削除します。
  4. 型が Invoice であるパラメータを b2binvoice.xsd スキーマから追加します。
  5. [適用] をクリックします。
  6. [データの送信] をクリックします。
  7. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン リストから [invoice] を選択します。
  8. [適用] をクリックします。
  9. [閉じる] をクリックします。

この例の売り手 (参加者) 側の構築が終わりました。売り手は、買い手から注文書を受信してファイルに書き込み、請求ファイルを読み取って買い手に送信します。このトランザクション用に作成した ebXML サービスの名前は、RoundtripSeller です。メッセージ交換は、1 つの ebXML 会話として実行されます。トレーディング パートナ統合 (TPI) システムは、ebXML 会話を自動的に管理し、同じ参加者プロセス インスタンス内で、同じ会話 ID が使用されることを保証します。

RoundtripSeller ビジネス プロセスをデプロイするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックし、ビジネス プロセスをデプロイします。
  2. テスト ブラウザ ウィンドウを閉じます。

開始者プロセスをまだ作成していないので、この時点でプロセスをテストすると、コールバック メソッドで例外が発生します。このプロセスのデプロイのみを行うのはこのためで、後で開始者プロセスをテストするときに適切に動作するようにします。

RoundtripBuyer ビジネス プロセスの構築

この節は、前の例で学習したタスクが基になっています。次のタスクを実行中に詳しい説明が必要になったら、「Buyer ビジネス プロセスの構築」に戻ってください。

ビジネス プロセスを作成し、Client Request ノードをコンフィグレーションするには

  1. roundtrip フォルダで、RoundtripBuyer.jpd という名前のビジネス プロセスを新しく作成します。
  2. [Starting Event] をダブルクリックします。
  3. [クライアント要求で呼び出す] を選択します。
  4. [OK] をクリックします。
  5. Client Request ノードをダブルクリックし、次のようにコンフィグレーションします。
    1. startBuyer にメソッド名を変更します。
    2. 型が Order であるパラメータを b2border.xsd スキーマから追加します。
    3. [データの受信] タブで、型が Order である、order という名前の変数を新しく作成し、メソッドに割り当てるように指定します。
    4. [適用]、[閉じる] の順にクリックします。

ebXML コントロールの作成とコンフィグレーションを行うには

  1. 新しい ebXML コントロールを追加し、次のようにコンフィグレーションします。
  2. データ パレットで、ebXML コントロールを右クリックし、[Edit] を選択します。
  3. request を指す矢印を右クリックし、[名前の変更] を選択します。
  4. processOrder と入力し、〔Enter〕を押します。
  5. 同じ方法で、responseonInvoice に名称変更します。
  6. [processOrder] をクリックします。
  7. processOrder で、XmlObjectOrderDocument に変更します。
  8. 〔Alt〕+〔Enter〕を押し、提示されたパッケージをインポートします。
  9. onInvoice で、XmlObjectInvoiceDocument に置き換えます。
  10. 〔Alt〕+〔Enter〕を押し、提示されたパッケージをインポートします。
  11. [ファイル保存] を選択するか、〔Ctrl〕+〔S〕を押し、作業内容を保存します。
  12. ウィンドウの右上の [x] をクリックし、ebXML ソース ビューを閉じます。

ebXML コントロールがコンフィグレーションができました。次の手順では、ebXML コントロールのメソッドに関連するコントロール ノードを作成します。

ebXML Control ノードの作成とコンフィグレーションを行うには

  1. データ パレットで、ebXML コントロールを展開します。
  2. processOrder メソッドをドラッグし、Client Request ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  3. order 変数をドラッグし、processOrder ノードにドロップします。
  4. onInvoice コールバックをドラッグし、processOrder ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  5. onInvoice ノードをダブルクリックします。
  6. [データの受信] をクリックします。
  7. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン リストから [変数の新規作成] を選択します。
  8. データ型が Invoice である、invoice という名前の変数を新しく作成します。
  9. [OK] をクリックします。
  10. ノード ビルダの [適用] をクリックします。
  11. [閉じる] をクリックします。

ebXML コントロールが追加できました。次の手順では、Client Response ノードを追加し、invoice 変数の内容を返すようにコンフィグレーションします。

Client Response ノードの作成とコンフィグレーションを行うには

  1. Client Response ノードをパレットからドラッグし、onInvoice ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  2. Client Response ノードをダブルクリックします。
  3. メソッド名を onBuyerComplete に変更します。
  4. 型が Invoice であるパラメータを追加します (b2binvoice.xsd の下)。
  5. [データの送信] をクリックします。
  6. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン リストから [invoice] 変数を選択します。
  7. [適用] をクリックします。
  8. [閉じる] をクリックします。

この例の買い手側がほとんど完成しましたが、トレーディング パートナの ID をまだ指定していません。前の例では、ebXML コントロールで固定値として ID を提供したり、実行時にペイロードから ID を選択するようにコントロールをコンフィグレーションしたりしました。この例では、XQuery セレクタを使用し、プロセス XML 変数で ID を指定します。

XML 変数でトレーディング パートナ ID を指定するには

  1. データ パレットで、roundtripSellerControl をクリックします。
  2. プロパティ エディタで、ebxml 属性セクションを見つけます。
  3. 前の例では、コントロール定義 (JCX ファイル) で ebXML 属性を指定しました。この属性の値は、コントロールが使用されるすべての場所で適用されます。ここでは、このビジネス プロセスで宣言したコントロールのインスタンスのみに適用されるコントロール インスタンス属性を指定します。コントロール タイプとコントロール インスタンスのコントロール プロパティの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideControlsProperties.html にある 「コントロール プロパティを設定する」を参照してください。

  4. [ebxml-service-name] フィールドに、RoundtripSeller と入力します。
  5. 注意 : この値は、コントロール定義 JCX ファイルに存在しますが、再び指定する必要があります。コンフィグレーションで必要なフィールドが、コントロール定義ファイルから継承されず、その代わりにコントロールのそれぞれのインスタンスで指定する必要があるためです。

  6. [to-selector] フィールドで [...] をクリックします。
  7. [Property Editor] ウィンドウが開き、ビジネス プロセスの型付き変数のスキーマが図で表現されます。

  8. order スキーマで [Supplier_ID] をクリックします。
  9. [要素の選択] ペインで、セレクタ XQuery が生成されます。この XQuery に基づいて、トレーディング パートナ ID が実行時に決まります。

  10. [OK] をクリックします。

買い手側が完成しました。WebLogic テスト ブラウザを使用して、プロセスの実行とテストを行うことができます。

ビジネス プロセスをテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  2. テスト データを入力するには、C:\myapps\tptutorialapps\ebXML\ebXMLWeb\sampledata\sampleorder.xml の内容を XML 変数 (payload) フィールドにカット アンド ペーストします。
  3. テスト データの Supplier_ID フィールドが、正しいトレーディング パートナ ID (000000002) になっていることを確認します。
  4. [更新] リンクをクリックし、コールバック メソッドを確認します。
  5. ファイルのタイム スタンプが現在のものになっていることをチェックし、order.xml ファイルが C:\tptutorial ディレクトリに正しく書き込まれていることを確認します。

 


手順 6 : パブリック/プライベート パターンの実装

この例では、サブプロセスを使用して、パブリック/プライベート パターンを実装する方法について説明します。このパターンを使用すると、バックエンド統合の詳細をプライベート プロセス定義に収容することができ、パブリック プロセス定義がトレーディング パートナ対話専用になります。この例では、次の手順について説明します。

PublicBuyer ビジネス プロセスの構築

この例では、前の例で作成したファイルの一部を再利用します。

  1. [アプリケーション] ペインの ebxml フォルダの下に、publicprivate という名前のフォルダを新しく作成します。
  2. roundtrip フォルダの RoundtripBuyer.jpd をクリックし、〔Ctrl〕を押した状態で publicprivate フォルダにドラッグします。
  3. マウス ボタンを離します。
  4. RoundtripBuyer.jpd ファイルのコピーが、publicprivate フォルダに作成されます。

    注意 : ビジネス プロセス ファイルを複製するときは、新しいコピーは必ず、同じ (古い) コントロールを参照します。コントロール ファイルを含むフォルダを複製しても同様です。

  5. 新しいビジネス プロセスを右クリックし、[名前の変更] を選択します。
  6. 注意 : WebLogic Server を停止しないと、ビジネス プロセスの名前を変更できないことがあります。WebLogic Server を停止するには、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の停止] を選択します。

  7. PublicBuyer.jpd と入力します。
  8. PublicBuyer.jpd を右クリックし、[Process コントロールの生成] を選択します。
  9. publicprivate フォルダに、新しい JCX コントロール定義ファイルが作成されます。このコントロールは、その他のプロセスで PublicBuyer.jpd ビジネス プロセスを起動するために使用できます。このコントロールを PrivateBuyer ビジネス プロセスで使用し、PublicBuyer プロセスを起動します。

PrivateBuyer ビジネス プロセスの構築

この節は、前の例で学習したタスクが基になっています。次のタスクを実行中に詳しい情報が必要になったら、「Buyer ビジネス プロセスの構築」に戻ってください。

  1. publicprivate フォルダに、PrivateBuyer.jpd という名前のビジネス プロセスを新しく作成します。
  2. Client Request ノードによって起動されるように、プロセスをコンフィグレーションします。
  3. 以下に従って Client Request ノードをコンフィグレーションします。
  4. Client Response ノードを追加します。
  5. 以下に従って Client Response ノードをコンフィグレーションします。
  6. [アプリケーション] パレットから PublicBuyerPControl.jcx をドラッグして、デザイン ビューにドロップします。
  7. データ パレットの [コントロール] リストに、PublicBuyerPControl のインスタンスが追加されます。

  8. 新しいプロセス コントロールを展開します。
  9. startBuyer メソッドをドラッグし、Client Request ノードの後ろに表示されるターゲットにドロップします。
  10. order 変数をドラッグし、startBuyer ノードにドロップします。
  11. onBuyerComplete メソッドをドラッグし、startBuyer ノードの後ろに表示されるターゲットにドロップします。
  12. invoice 変数をドラッグし、onBuyerComplete ノードにドロップします。
  13. 作業内容を保存します。

買い手側ビジネス プロセスが完成しました。

PrivateSeller ビジネス プロセスの構築

この節のタスクの実行中に詳しい指示が必要になったら、「Seller ビジネス プロセスの構築」に戻ってください。

  1. publicprivate フォルダで、PrivateSeller.jpd という名前のビジネス プロセスを新しく作成します。
  2. Client Request ノードによって起動されるように、プロセスをコンフィグレーションします。
  3. 以下のように Client Request ノードをコンフィグレーションします。
  4. Client Request ノードに続けて、ビジネス プロセスに Client Response ノードを追加します。
  5. 以下のように Client Response ノードをコンフィグレーションします。
  6. プライベート プロセスの処理には、複数のオプションを使用できます。たとえば、Application View コントロールを通して ERP システムに注文を送信し (ほとんどの場合は最初にトランスフォーメーション)、バックエンド システムから請求情報のイベントをサブスクライブすることを選択できます。この例は、説明することが目的なので、単純なファイル コントロールを使用し、ファイル ディレクトリ システムからデータを読み取り、ファイル ディレクトリ システムにデータを書き込みます。

  7. [アプリケーション] ペインの oneway フォルダから File.jcx をドラッグし、デザイン ビューにドロップします。
  8. write メソッドをドラッグし、Client Request ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  9. order 変数を write メソッドに送信するように、ノードをコンフィグレーションします。
  10. [アプリケーション] ペインの roundtrip フォルダから InvoiceFile.jcx をドラッグし、デザイン ビューにドロップします。
  11. read メソッドをドラッグし、write ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  12. read ノードをダブルクリックします。
  13. [データの受信] をクリックします。
  14. このメソッドは未タイプ XML (XmlObject) を期待しますが、invoice.xml ファイルには型付き XML が含まれるので、この 2 つの間で簡単な変換を実行する必要があります。

  15. [トランスフォーメーション] オプションを選択します。
  16. [変数の選択] をクリックし、ドロップダウン メニューから [invoice] を選択します。
  17. [トランスフォーメーションの作成] をクリックします。
  18. [トランスフォーメーション ツール] ウィンドウが開きます。

  19. [ソース] ペインの [XmlObjectDoc] をドラッグし、[ターゲット] ペインの Invoice ルートにドロップします。
  20. XQuery トランスフォーメーション、および対応するトランスフォーメーション コントロールが作成され、トランスフォーメーション ツールを開いたときに [アプリケーション] ペインで作成される PrivateSellerTransformation.dtf ファイルに保存されます。

  21. ウィンドウの右上の [x] をクリックし、トランスフォーメーション ツール ウィンドウを閉じます。
  22. [保存して閉じる] ダイアログ ウィンドウで [はい] をクリックします。
  23. ノード ビルダの [閉じる] をクリックします。
  24. 作業内容を保存します。
  25. PrivateSeller.jpd を右クリックし、[Process コントロールの生成] を選択します。

PrivateSeller ビジネス プロセスが構築できました。次の節では、会話の売り手側のパブリック プロセスを作成します。

PublicSeller ビジネス プロセスの構築

PublicSeller ビジネス プロセスを作成するには、前の例で作成したファイルの一部を再利用します。「Seller ビジネス プロセスの構築」の詳しい指示を参照し、この節のタスクを実行してください。

  1. 〔Ctrl〕を押した状態で、roundtrip フォルダから publicprivate フォルダに、RoundtripSeller.jpd ファイルをドラッグ アンド ドロップします。
  2. 新しいプロセス ファイルを右クリックし、[名前の変更] を選択します。
  3. PublicSeller.jpd と入力します。
  4. PublicSeller.jpd をダブルクリックします。
  5. [ソース ビュー] タブをクリックします。
  6. プロパティ エディタで、[ebxml-service-name] を PublicSeller に変更します。
  7. [デザイン ビュー] をクリックします。
  8. write ノードを削除します。
  9. read ノードを削除します。
  10. データ パレットの [コントロール] セクションで、3 つのコントロール インスタンス (file、invoiceFile、および transformations) をすべて削除します。
  11. [アプリケーション] ペインからデザイン ビューに、PrivateSellerControl.jcx ファイルをドラッグ アンド ドロップします。
  12. データ パレットprivateSellerControl を展開します。
  13. privateProcessOrder メソッドをドラッグし、Receive request ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  14. order 変数をドラッグし、privateProcessOrder ノードにドロップします。
  15. onPrivateInvoice メソッドをドラッグし、privateProcessOrder ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  16. invoice 変数をドラッグし、onPrivateInvoice ノードにドロップします。

会話の売り手側が完成しました。パブリック プロセスは、ebXML を通してメッセージを受信し、プライベート プロセスに渡します。プライベート プロセスは、応答したら、パブリック プロセスにコール バックし、ebXML を通して開始者トレーディング パートナに請求情報を返します。

この例の実行とテストを行う前に、最終調整を行う必要があります。

  1. PublicBuyer.jpd をダブルクリックします。
  2. データ パレットで、roundtripSellerControl を選択します。
  3. プロパティ エディタで、[ebxml-service-name] を PublicSeller に変更し、参加者側に合わせます。

パブリック/プライベート パターン例のテスト

  1. PublicSeller.jpd を開きます。
  2. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  3. WebLogic Workshop に切り替え、PrivateBuyer.jpd を開きます。
  4. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。
  5. テスト データを入力するには、以下のいずれかを実行します。
  6. 数秒後、ブラウザを更新します。請求書を含む応答の内容が、callback.onPrivateBuyerComplete のログ エントリに含まれます。
  7. ファイルのタイム スタンプが現在のものになっていることをチェックし、order.xml ファイルが C:\tptutorial ディレクトリに正しく書き込まれていることを確認します。

 


手順 7 : TPM コントロールとコールバックの使用

この例では、トレーディング パートナ管理 (TPM) コントロールを使用して、トレーディング パートナ情報を TPM リポジトリから実行時に取得する方法について説明します。ebXML コントロールの onAck コールバックの使用方法についても説明します。この例では、ebXML メッセージを送信し、ebXML 承認を待機します。たとえば、リモート パートナがオフラインになっており、ローカル トレーディング パートナとリモート トレーディング パートナの TPM プロトコル バインディングが、「1 回のみ」配信スキーマか「最低 1 回」配信スキーマになっているため、承認がタイム アウトになると、そのリモート トレーディング パートナに電子メール警告が送信されます。電子メール アドレスは、TPM コントロールを使用し、TPM データベースを照会して取得します。

この例では、次の節について説明します。

BuyerAlert ビジネス プロセスの構築

これまでの節で学習した技能を使用し、次のタスクを実行してください。

BuyerAlert ビジネス プロセスを作成するには

  1. プロジェクトのルート (ebxmlWeb) に、tpm という名前のフォルダを新しく作成します。
  2. BuyerAlert.jpd という名前のプロセス ファイルを新しく追加します。
  3. Client Request ノードによって起動されるように、プロセスをコンフィグレーションします。
  4. 以下のように Client Request ノードをコンフィグレーションします。
  5. ebXML コントロールを追加し、次のようにコンフィグレーションします。
  6. データ パレットから sellerControl の request メソッドをドラッグし、Client Request ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  7. payload 変数をドラッグし、request ノードにドロップします。
  8. onAck コールバックをドラッグし、request ノードの下に表示されるターゲットにドロップします。
  9. 前の手順で送信した ebXML メッセージが承認された場合、このコールバックが発生します。承認が到着しない場合のため、トレーディング パートナに警告するロジックを次の手順で追加します。

  10. onAck ノードを右クリックします。
  11. ドロップダウン メニューから [タイムアウト パスを追加] を選択します。
  12. タイマーのプロパティ エディタで [duration] に 10s と入力し、10 秒に設定します。

TPM コントロールを作成してプロセスに追加するには

  1. データ パレットの [コントロール] セクションで [追加Integration ControlsTPM] を選択し、新しい TPM コントロールを作成します。
  2. 変数名として tpm と入力します。
  3. [作成] をクリックします。
  4. TPM コントロールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/controls/controlsTPM.html にある「TPM コントロール」を参照してください。

  5. 新しい TPM コントロールを展開します。
  6. TradingPartnerDocument getBasicProperties(String partnerId) をドラッグし、タイマーの下のタイムアウト パスに表示されるターゲットにドロップします。
  7. getBasicProperties ノードをダブルクリックします。
  8. [データの送信] をクリックします。
  9. [割り当てる変数を選択します] ドロップダウン リストから [partnerId] を選択します。
  10. [データの受信] をクリックします。
  11. 型が TradingPartnerDocument である、basicPartnerInfo という名前の新しい変数を作成し、メソッドに割り当てるよう指定します。
  12. [適用] をクリックします。
  13. [閉じる] をクリックします。

Email コントロールを作成してビジネス プロセスに追加するには

  1. データ パレットの [コントロール] セクションで [追加Integration ControlsEmail] を選択し、新しい Email コントロールを作成します。
  2. 以下のように Email コントロールをコンフィグレーションします。
  3. Email コントロールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/controls/controlsEmail.html にある 「電子メール コントロール」を参照してください。

  4. 新しい Email コントロールを展開します。
  5. sendEmail メソッドをドラッグし、タイムアウト パスの getBasicProperties ノードの後ろに表示されるターゲットにドロップします。
  6. sendEmail ノードをダブルクリックします。
  7. [データの送信] をクリックします。
  8. [トランスフォーメーション] オプションを選択します。
  9. [変数の選択] をクリックし、basicPartnerInfo を選択します。
  10. [トランスフォーメーションの作成] をクリックします。
  11. [ソース] から [email] リーフをドラッグし、[ターゲット] の [to] (電子メールの「宛先」フィールドに対応) リーフにドロップします。
  12. [subject] (電子メールの「件名」フィールドに対応) を右クリックします。
  13. [定数の作成] を選択します。
  14. Problem Sending Order と入力します。
  15. [OK] をクリックします。
  16. [body] (電子メール本文に対応) を右クリックします。
  17. [定数の作成] を選択します。
  18. We encountered a problem while sending you an order と入力します。
  19. [OK] をクリックします。
  20. 右上の [x] をクリックし、トランスフォーメーション ツールを閉じます。
  21. [保存して閉じる] ダイアログで [はい] をクリックします。
  22. ノード ビルダの [閉じる] をクリックします。

この例の最終手順では、ターゲット トレーディング パートナの ID を ebXML コントロールで指定します。この例では、コントロールの setProperties メソッドを使用し、これを達成します。

ターゲット トレーディング パートナ ID を指定するには

  1. データ パレットの ebXML コントロールの下で、setProperties メソッドを選択します。
  2. Client Request ノードと request ノードの間に表示されるターゲットに、このメソッドをドラッグ アンド ドロップします。
  3. setProperties ノードをダブルクリックします。
  4. [データの送信] をクリックします。
  5. [トランスフォーメーション] オプションを選択します。
  6. 変数として partnerId を選択します。
  7. [トランスフォーメーションの作成] をクリックします。
  8. [ソース] ペインから [ターゲット] ペインの [to] 要素に string 変数をドラッグします。
  9. トランスフォーメーションを保存して閉じます。
  10. ノード ビルダを閉じます。

例をテストする前に、トレーディング パートナ プロファイルで電子メール アドレスを指定する必要があります。

トレーディング パートナ プロファイルに電子メール アドレスを指定するには

  1. WebLogic Server が動作していない場合は、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択して起動します。
  2. WebLogic Server が動作したら、[ツールWebLogic IntegrationWebLogic Integration Administration Console] を選択して WebLogic Integration Administration Console を開きます。
  3. 手順 1 : 新しい WebLogic Integration ドメインの作成」の節で指定したサーバ ユーザ名とパスワードを使用し、コンソールにログインします。
  4. [トレーディング パートナ管理] をクリックします。
  5. [プロファイル管理] をクリックします。
  6. [Test_TradingPartner_2] をクリックします。
  7. [プロファイルを編集] をクリックします。
  8. [電子メール] フィールドに、電子メール アドレスを入力します。これは、警告メッセージの送信先です。
  9. [送信] をクリックします。
  10. コンソールを閉じます。

BuyerAlert ビジネス プロセスのテスト

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックし、BuyerAlert ビジネス プロセスをテストします。
  2. ペイロードとして任意の XML データを指定します。
  3. 文字列パラメータに 000000002 と入力します。
  4. プロセスが完了したら、電子メールで警告メッセージをチェックします。
  5. この電子メールは、エラーが発生して、コントロールの設定時に指定したアドレスに電子メールを送信する電子メール コントロールがトリガされたために送信されました。

 


手順 8 : ディレクトリ名に基づくパートナ ID の動的な設定

この例では、このチュートリアルが含まれていた ZIP アーカイブ (「手順 3 : チュートリアル ファイルのインストール」参照) で配布される、すでに構築されているアプリケーションを調べます。この例では、ハード ドライブのサブディレクトリ名をパートナ ID として使用し、ebXML コントロールで setProperties メソッドを使用して動的に設定する方法について説明します。この例では、次の節について説明します。

例の開始者側を調べる

この例では、アプリケーションの開始者側を調べることから始めます。これまでの節で学習した技能を使用し、次のタスクを実行してください。

例の開始者側を設定するには

  1. 次の 2 つのディレクトリをハード ドライブに作成します。
  2. ファイル ブラウザを開き、次の場所にアクセスします。
  3. [ファイル開くアプリケーション] を選択します。
  4. [解凍場所]\tptutorialapps\ebxml\ebxmlWeb\ebxml\oneway\binary ディレクトリで advanced フォルダを見つけます。[解凍場所] は、「手順 3 : チュートリアル ファイルのインストール」でチュートリアル アーカイブを解凍した場所です。
  5. ファイル ブラウザから advanced フォルダをドラッグし、[アプリケーション] タブの binary フォルダにドロップします。
  6. WebLogic Workshop により、クラス名とパッケージ名が更新されます。

  7. [アプリケーション] ペインで、ebxml\ebxmlWeb\ebxml\oneway\binary\advanced フォルダにナビゲートして展開します。
  8. DynamicBinaryBuyer.jpd をダブルクリックします。
  9. DynamicBinaryBuyer.jpd がデザイン ビューで開きます。

DynamicBinaryBuyer プロセスのコンフィグレーションを調べるには

  1. このアプリケーションでは、サブディレクトリ名をパートナ ID として使用し、ebXML コントロールで setProperties メソッドを使用して動的に設定します。任意のノードをダブルクリックすると、以下が判明します。
  2. [アプリケーション] ペインで、ebxml\Schemas\tptutorial.channel ファイルをダブルクリックします。
  3. チャネル ファイルがソース ビューで開きます。

  4. チャネル ファイルに次の行を追加します。

このプロセスの次の手順では、ハード ドライブ上で正しいフォルダをリスンするように、WebLogic Integration Administration Console のファイル イベント ジェネレータで新しいルールを追加します。

ファイル イベント ジェネレータで新しいルールを追加するには

  1. WebLogic Server が動作していない場合は、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択して起動します。
  2. WebLogic Server が動作したら、[ツールWebLogic IntegrationWebLogic Integration Administration Console] を選択して WebLogic Integration Administration Console を開きます。
  3. 手順 1 : 新しい WebLogic Integration ドメインの作成」の節で指定したサーバ ユーザ名とパスワードを使用し、コンソールにログインします。
  4. [イベント ジェネレータ] をクリックします。
  5. [名前] カラムの [TPTutorial] をクリックします。
  6. [新しいチャネル ルールを定義] をクリックします。
  7. 次のパラメータを入力します。
  8. [送信] をクリックします。
  9. WebLogic Integration Administration Console を閉じます。

アプリケーションの構築とテストを実行する準備が整いました。

DynamicBinaryBuyer プロセスをテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックし、DynamicBinaryBuyer.jpd ビジネス プロセスのビルドとデプロイを行います。
  2. C:\tptutorial\binary-out\dynanmic\000000002 ディレクトリにバイナリ ファイルを配置します。
  3. ファイルは表示されなくなり、トレーディング パートナに送信されます。

この例の開始者側の手順が完了しました。

例の参加者側を調べる

次の手順では、参加者側を調べます。これまでの例で学習したことを使用し、次のタスクを実行してください。

例の参加者側を調べるには

  1. DynamicBinarySeller.jpd をダブルクリックします。
  2. DynamicBinarySeller.jpdデザイン ビューで開きます。

  3. Receive request ノードをダブルクリックします。ペイロード用と ebXML エンベロープ用に、2 つのパラメータ型が存在することに注意してください。
  4. ノード ビルダを閉じます。
  5. Receive request ノードを右クリックし、[コードの表示] を選択します。
  6. request メソッドを選択し、プロパティ エディタebxml-method envelope のパラメータを調べます。{env} パラメータは、ebXML エンベロープが、第 2 パラメータ env に配置されることを表します。
  7. [デザイン ビュー] タブをクリックします。
  8. データ パレットで、baseDirectory を選択します。プロパティ エディタで、変数の値が「/tptutorial/binary-in/dynamic/」になっていることに注意してください。これはベース ディレクトリであり、アプリケーションは、サブディレクトリ名をここから読み取ってトレーディング パートナ ID として使用します。
  9. 残り 2 つのノードは、次のとおりです。

例をテストするには

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックし、プロセスの実行とデプロイを行います。
  2. C:\tptutorial\binary-out\dynamic\000000002 ディレクトリにファイルをドロップし、そのファイルが数秒後に C:\tptutorial\binary-in\dynamic\000000001 ディレクトリに表示されることを確認します。

 


手順 9 : 分散設定の作成

これまでのすべての例では、開始者 (000000001) と参加者 (000000002) が、両方とも同じ WebLogic Integration インスタンスに配置され、同じデータベース リポジトリを使用していました。実際には、両サイドが、物理的に離れている、2 つのシステムで動作します。この例では、000000001 が、ある WebLogic Integration インスタンスで動作し、000000002 が、別のインスタンスで動作する分散設定に移行する方法について説明します。

  1. 別のマシンに、第 2 WebLogic インスタンスをインストールしてコンフィグレーションします。
  2. 第 1 WebLogic Integration Server の [WebLogic Integration Administration Console] で、[トレーディング パートナ管理プロファイル管理] にナビゲートし、Test_Trading Partner_2 (000000002) トレーディング パートナ情報を次のように修正します。
    1. Test_TradingPartner_2 (000000002) を、[LOCAL] ではなく [REMOTE] に変更します。
    2. 第 2 WebLogic Integration サーバの正しいサーバとポートを含むように [エンドポイント] を変更し、ebXML 2.0 バインディングを修正します。この例では、ebXML 2.0 バインディングをデフォルトで使用します。別のバインディングを使用する場合は、それに合わせて修正してください。
  3. 第 2 WebLogic Integration サーバで、Test_TradingPartner_1 (000000001) を次のように修正します。
    1. [デフォルトのトレーディング パートナ] オプションの選択を解除します。
    2. [LOCAL] を [REMOTE] に変更します。
    3. 第 1 WebLogic Integration サーバの正しいサーバとポートを含むように [エンドポイント] を変更し、ebXML 2.0 バインディングを修正します。
  4. それぞれのサーバで WebLogic Workshop を起動し、チュートリアル アプリケーションを開きます。
  5. [ツールアプリケーション プロパティWebLogic Server] にナビゲートし、[サーバ ホーム ディレクトリ] フィールドが、正しいパスに設定されていることを確認します。
  6. 例をテストする前に、WebLogic テスト ブラウザを使用し、参加者側プロセスを実行して、ビルドとデプロイを行います。

 


手順 10 : デフォルト以外のプロトコル設定のコンフィグレーション

これまでの例では、開始者トレーディング パートナとプロトコル情報に、デフォルト値を使用しました。デフォルト値は、次のように使用されます。

プロダクション シナリオでは、一般的に、サービスとサービス プロファイル エントリを追加し、トレーディング パートナ通信を制御します。この例では、「手順 2 : 一方向の ebXML 交換による XML メッセージの送信」で作成した Seller ビジネス プロセスと Buyer ビジネス プロセスを使用してサービスとサービス プロファイルを追加する方法について説明します。内容は以下のとおりです。

参加者側のコンフィグレーション

Seller ビジネス プロセスは、ebXML 通信の参加者です。

  1. WebLogic Server が動作していない場合は、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択して起動します。
  2. WebLogic Server が動作したら、[ツールWebLogic IntegrationWebLogic Integration Administration Console] を選択して WebLogic Integration Administration Console を開きます。
  3. 手順 1 : 新しい WebLogic Integration ドメインの作成」の節で指定したサーバ ユーザ名とパスワードを使用し、コンソールにログインします。
  4. [トレーディング パートナ管理] をクリックします。
  5. [サービス管理] をクリックします。
  6. [サービス] パネルで [すべて表示] をクリックします。
  7. サーバで現在デプロイされている、すべての参加者プロセスのリストが表示されます。

  8. ebxmlWeb\ebxml\oneway\Seller.jpd をクリックします。
  9. [サービスの詳細を表示および編集] ウィンドウが開きます。

  10. [サービス プロファイルの追加] をクリックします。
  11. [サービス プロファイルの追加] ウィンドウが開きます。

  12. [名前] 行で、ローカル トレーディング パートナとして Test_TradingPartner_2 を選択します。これが、Seller サービスを実際にホストしているパートナです。
  13. [名前] 行で、リモート トレーディング パートナとして Test_TradingPartner_1 を選択します。これが、サービスを使用するパートナです。
  14. ローカル バインディングとリモート バインディングの両方で、ebXML 2.0 バインディングを選択します。
  15. [送信] をクリックします。

開始者側のコンフィグレーション

開始者側では、リモート サービスを表す ebXML コントロールにサービス コンフィグレーション情報を追加します。

  1. ナビゲーション ツール バーで [サービス管理] をクリックし、[サービス管理] ページに戻ります。
  2. [サービス] ペインで [新規作成] をクリックします。
  3. [名前] フィールドの横の [参照] をクリックします。
  4. サーバで現在デプロイされている参加者ビジネス プロセス、および現在デプロイされているプロセスから参照されるコントロールのリストが表示されます。

  5. ebxml.oneway.SellerControl をクリックします。
  6. [サービスの追加] をクリックします。
  7. [サービス プロファイルの追加] をクリックします。
  8. [名前] 行で、ローカル トレーディング パートナとして Test_TradingPartner_1 を選択します。これが、ローカル システムの開始者パートナです。
  9. [名前] 行で、リモート トレーディング パートナとして Test_TradingPartner_2 を選択します。これが、実際のサービスをホストしているリモート パートナです。
  10. ローカル バインディングとリモート バインディングの両方で、ebXML 2.0 バインディングを選択します。
  11. [送信] をクリックします。

プロトコル設定のセットアップが終わりました。このチュートリアルの例ごとに、それぞれの参加者側と開始者側で、対応するサービス エントリを作成できます。入力するサービス プロファイルの数に制限はなく、サービス エントリごとに必要な数だけ作成し、さまざまなプロトコル バインディングを参照できます。

 


手順 11 : WebLogic Integration - Business Connect とのメッセージ交換

WebLogic Integration - Business Connect は、別個のアプリケーションであり、これを使用すると、トレーディング パートナと大量のドキュメントを安全に交換できるようになります。このアプリケーションでは、スケジュールに従ってトレーディング パートナ間で送信されるセキュア エンベロープに、ドキュメントをパッケージ化します。

注意 : WebLogic Integration - Business Connect をインストールしていないと、この例を実行できません。

WebLogic Integration - Business Connect について詳しく学習するには、http://edocs.bea.com/wlibc/docs81/admin/index.html にある「Using WebLogic Integration - Business Connect」を参照してください。

この例では、次の節について説明します。

トレーディング パートナ情報による WebLogic Integration - Business Connect のコンフィグレーション

手作業によるトレーディング パートナ情報の入力を避けるには、WebLogic Integration からトレーディング パートナ情報をエクスポートし、WebLogic Integration - Business Connect にインポートします。

トレーディング パートナ情報をエクスポートするには

  1. WebLogic Server が動作していない場合は、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択して起動します。
  2. WebLogic Server が動作したら、[ツールWebLogic IntegrationWebLogic Integration Administration Console] を選択して WebLogic Integration Administration Console を開きます。
  3. 手順 1 : 新しい WebLogic Integration ドメインの作成」の節で指定したサーバ ユーザ名とパスワードを使用し、コンソールにログインします。
  4. [トレーディング パートナ管理パートナ プロファイルのインポート/エクスポート] にナビゲートします。
  5. [トレーディング パートナ管理データのインポート] ウィンドウが開きます。

  6. [インポート/エクスポート] ペインで [エクスポート] を選択します。
  7. [トレーディング パートナ] オプションを選択します。
  8. [トレーディング パートナ] の横の [参照] をクリックします。
  9. Test_TradingPartner_2 の選択を解除します。
  10. [完了] をクリックします。
  11. [フォーマット] オプションで、[ビジネス接続] を選択します。
  12. [エクスポート] をクリックします。
  13. [ファイルのダウンロード] ダイアログが開いた場合は、[保存] をクリックします。
  14. [名前を付けて保存] ウィンドウで、エクスポートされたファイルを保存する場所にナビゲートします。
  15. ファイル名を入力し、[保存] をクリックします。
  16. 注意 : ファイルのパスを記憶するか、クリップボードにコピーしてください。次の手順でこのパスが必要になります。

トレーディング パートナ情報をインポートするには

  1. [スタートプログラムBEA WebLogic Integration - Business Connect 8.1Administrator] を選択し、Weblogic Integration - Business Connect Administration ツールを起動します。
  2. ユーザ名として Administrator を使用し、パスワード フィールドを空白にします。
  3. [Partner Profiles] をクリックします。
  4. 白い領域を右クリックし、メニューから [インポート] を選択します。
  5. エクスポートしたファイルの場所のパスを入力するか、クリップボードから貼り付けます。
  6. アクティブ プロトコルの選択を要求されたら、[OK] をクリックします。

WebLogic Integration サーバでホストされているトレーディング パートナの情報を WebLogic Integration - Business Connect にインポートしました。次の手順では、WebLogic Integration - Business Connect を使用しているパートナのトレーディング パートナ情報で、WebLogic Integration をコンフィグレーションします。

トレーディング パートナ情報による WebLogic Integration のコンフィグレーション

この節では、WebLogic Integration - Business Connect でトレーディング パートナを作成し、トレーディング パートナ プロファイルをファイルにエクスポートして、WebLogic Integration にインポートします。

トレーディング パートナ プロファイルの作成とエクスポートを行うには

  1. Weblogic Integration - Business Connect Administration ツールで、[Company Profiles] をクリックします。
  2. [New] をクリックし、[name] に「BCTradingPartner」、[ID] に BCTP-id と入力します。
  3. 基本的なプロファイル連絡情報を入力します。
  4. [Inbound Protocols] タブで、リストに ebXML を追加します。
  5. [OK] をクリックします。
  6. [Do you want to setup a certificate for this company?] ウィンドウで [No] をクリックします。この例では、セキュリティをテストしないので、証明書をセットアップする必要はありません。
  7. プロファイル エントリを右クリックし、メニューから [Export] を選択します。
  8. デフォルトをそのまま使用します。
  9. エクスポート ファイルのパスを記憶するか、クリップボードにコピーします。
  10. [OK] をクリックします。

トレーディング パートナ プロファイルをインポートするには

  1. [WebLogic Integration Administration Consoleトレーディング パートナ管理パートナ プロファイルのインポート/エクスポート] 画面の [インポート/エクスポート] ペインで、[インポート] をクリックします。
  2. [ファイル名] フィールドで、WebLogic Integration - Business Connect からエクスポートしたファイルの場所を入力するか、クリップボードからパスを貼り付けます。
  3. [インポート フォーマット] で、[ビジネス接続] を選択します。
  4. [インポート] をクリックします。

WebLogic Integration と WebLogic Integration - Business Connect がコンフィグレーションできました。何らかの理由により、WebLogic Integrtion Administration Console で WebLogic Integration - Business Connect トレーディング パートナを手作業で作成する必要がある場合は、次の値を使用してください。

トレーディング パートナ サービス プロファイルのセットアップ

この例では、WebLogic Integration の 000000001 トレーディング パートナ、および WebLogic Integration - Business Connect の BCTP-id トレーディング パートナの間で、トレーディング パートナ サービス プロファイルをセットアップします。サービス プロファイルでは、サービスの提供と呼び出しを行うローカル トレーディング パートナとリモート トレーディング パートナに、プロトコル バインディングと URL エンドポイントを指定します。

トレーディング パートナ サービス プロファイルをセットアップするには

  1. WebLogic Server が動作していない場合は、[ツールWebLogic ServerWebLogic Server の起動] を選択して起動します。
  2. WebLogic Server が動作したら、[ツールWebLogic IntegrationWebLogic Integration Administration Console] を選択して WebLogic Integration Administration Console を開きます。
  3. 手順 1 : 新しい WebLogic Integration ドメインの作成」の節で指定したサーバ ユーザ名とパスワードを使用し、コンソールにログインします。
  4. [トレーディング パートナ管理サービス管理] にナビゲートします。
  5. [サービスの表示および編集] ウィンドウが開きます。

  6. [サービス] ペインで [新規作成] を選択します。
  7. [サービスの追加] ウィンドウが開きます。

  8. [名前] フィールドの [参照] をクリックします。
  9. [サービスを選択] ウィンドウが開きます。
  10. ebxml.oneway.binary.BinarySellerControl を選択します。
  11. [名前] フィールドに BinarySellerControl が追加された状態で、[サービスの追加] ウィンドウが表示されます。

  12. [サービスの追加] をクリックします。
  13. 新しいサービス詳細を含む [サービスの詳細を表示および編集] ウィンドウが表示されます。

  14. [サービス プロファイルの追加] をクリックします。
  15. [サービス プロファイルの追加] ウィンドウが開きます。

  16. [名前 ローカル] ドロップダウン メニューから [Test_TradingPartner_1] を選択します。
  17. [名前 リモート] ドロップダウン メニューから [BCPartner] を選択します。
  18. [送信] をクリックします。
  19. [いいえ] を選択し、認証手順を省略します。
  20. [ebxml.oneway.selector.SelectorSellerControl] を選択し、手順 9 から 14 を繰り返します。

トレーディング パートナ サービス プロファイルの設定が終わり、この節のチュートリアル例を始める準備が整いました。

WebLogic Workshop から WebLogic Integration - Business Connect へのメッセージ送信

この節では、前の例で作成した、いずれかの開始者プロセスを使用し、メッセージを送信します。「手順 3 : 型付き XML によるトレーディング パートナ情報の動的な選択」の SelectorBuyer ビジネス プロセスでは、受信データからトレーディング パートナ ID を選択しました。この例では、その例のファイルを使用しますが、正しいトレーディング パートナ ID で受信データを修正し、WebLogic Integration - Business Connect にメッセージを送信します。

  1. [スタートプログラムBEA WebLogic Integration - Business Connect 8.1Start Server] を選択し、Weblogic Integration - Business Connect を起動します。
  2. 注意 : Windows 以外のプラットフォームでサーバを起動する方法については、http://edocs.bea.com/wlibc/docs81/admin/get_started.html にある「Using WebLogic Integration - Business Connect 」の「Getting Started」を参照してください。

WebLogic Integration アプリケーションに戻り、[アプリケーション] タブで ebxml\oneway\selector\SelectorBuyer.jpd をダブルクリックします。

  1. WebLogic Workshop メニューの をクリックします。詳しい指示については、「Seller プロセスをテストするには」を参照してください。
  2. テスト データを入力するには、C:\myapps\tptutorialapps\ebXML\ebXMLWeb\sampledata\sampleorder.xml の内容を XML 変数 (payload) フィールドにカット アンド ペーストします。
  3. テスト データ ペインで、[Supplier_ID] 要素を修正して、値 BCTP-id を含めます。
  4. テストを実行します。
  5. WebLogic Integration - Business Connect インストールの以下の受信 XML ディレクトリにファイルが表示されることを確認します。
    [BC_HOME]\data\BCTP%2did\xmlin[BC_HOME] は WebLogic Integration - Business Connect をインストールしたディレクトリです (C:\WLI-BC など)。

WebLogic Workshop から WebLogic Integration - Business Connect へのファイル送信

高度なバイナリ ファイルのサンプルではフォルダ名がターゲット トレーディング パートナ名として使用されています。この節では、DynamicBinaryBuyer ビジネス プロセスおよび DynamicBinarySeller ビジネス プロセスを使用して、ファイルを WebLogic Integration - Business Connect に送信します。

このプロセスの最初の手順では、WebLogic Integration - Business Connect がバイナリ ファイルを受信できるようにします。

WebLogic Integration - Business Connect でバイナリ ファイルを受信できるようにするには

  1. [スタートプログラムBEA WebLogic Integration - Business Connect 8.1Administrator] を選択し、Weblogic Integration - Business Connect Administration ツールを起動します。
  2. ユーザ名として Administrator を使用し、パスワード フィールドを空白にします。
  3. [Partner Profiles] をクリックします。
  4. [000000001] をダブルクリックして、トレーディング パートナのプロファイルを開きます。
  5. [Binary Directories] タブをクリックします。
  6. [Binary Directories] タブが開いて、[Companies] フィールドに BCTP-id が表示されます。

  7. [Add] をクリックします。
  8. [OK] をクリックします。
  9. 着信と発信のディレクトリに注意します。
  10. 注意 : WebLogic Integration -Business Connect によって、デフォルト ディレクトリ名の「-」記号が「%2」で置き換えられます。

例を実行するには

  1. ハード ドライブに C:\tptutorial\binary-out\dynamic\BCTP-id ディレクトリを作成します。
  2. WebLogic Workshop の [アプリケーション] ペインで、ebxml\ebxmlWeb\ebxml\oneway\binary\advanced フォルダにナビゲーションして展開します。
  3. DynamicBinaryBuyer.jpd をダブルクリックします。
  4. DynamicBinaryBuyer.jpd がデザイン ビューで開きます。

  5. WebLogic Workshop メニューの をクリックし、ビジネス プロセスの実行とデプロイを行います。
  6. ハード ドライブの C:\tptutorial\binary-out\dynamic\BCTP-id にバイナリ ファイルをドロップします。

このファイルはすぐに消え、WebLogic Integration - Business Connect インストールの着信バイナリ ディレクトリ ([BC_HOME]\data\BCTP%2did\binaryin\TP1%2did) に表示されます。[BC_HOME] は WebLogic Integration - Business Connect をインストールしたディレクトリです。

注意 : 000000001 パートナが WebLogic Integration - Business Connect でアクティブになっていることを確認します。

 

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