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WebLogic Integration 8.1 へのアップグレード

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WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード

この節では、BEA WebLogic Integration 8.1 Service Pack 5 (SP5) へのアップグレードについて説明します。

 


この節に含まれるトピック

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード方法

アップグレードで使用できるいくつかの方法について説明します。

ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 で作成されたドメインの SP5 へのアップグレードの方法について説明します。

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 データベースの WebLogic Integration 8.1 SP5 への手動アップグレード

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 で作成されたデータベースの SP5 への手動アップグレードの方法について説明します。

PointBase のアップグレード

PointBase データベースの手動アップグレードの方法について説明します。

 


WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード方法

WebLogic Integration 8.1 SP5 は、WebLogic Platform 8.1 SP5 の一部としてインストールされます。WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレードには、次の方法があります。

 


ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 用に作成したドメインを WebLogic Integration 8.1 SP5 で実行するには、ドメインをアップグレードする必要があります。

WebLogic Integration 8.1 SP5 には、WebLogic Integration ドメインを簡単にアップグレードするためのアップグレード スクリプトが含まれています。これらのスクリプトを使用すると、ドメイン (BEA WebLogic 8.1 SP5 の Configuration Wizard で作成したドメインを含む) のアップグレードが容易になります。

この節には、以下のトピックがあります。

WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレードの前提条件

この節では、WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から WebLogic Integration 8.1 SP5 にアップグレードする前に知っておく必要のある情報について説明します。WebLogic Platform インストールのアップグレードの詳細については、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 へのアップグレード』の「システムをアップグレードする前に」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/upgrade/index.html

注意 : WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 ドメインに WebLogic Integration リソースおよび WebLogic Portal® リソースの両方が含まれる場合、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 へのアップグレード』の「Upgrading WebLogic Platform Domains and Applications to the Latest Service Pack」の節を参照してください

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/upgrade/index.html

PointBase を使用せずにプロダクション モードで実行中のドメイン

PointBase データベースを使用せずにプロダクション モードで実行中の WebLogic Integration 8.1 ドメインの場合、startWebLogic.cmd または startWebLogic.shnopointbase オプションを渡す必要があります。オプションを渡さない場合、コンフィグレーションで PointBase を使用していない場合でも PointBase が有効に設定されるため、サーバが正常に起動しません。

Application Integration コントロールを使用するアプリケーションのアップグレード

Application Integration コントロールを使用するアプリケーションがもともと WebLogic Workshop の自動デプロイ機能を使用してデプロイされている場合は、最初にアプリケーションをアンデプロイしてから、WebLogic Integration Administration Console またはコマンドラインの Deployer を使用して再デプロイします。

既存の WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード

この節では、WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 用に生成した既存の単一ノード ドメインまたはクラスタ ドメインを WebLogic Integration 8.1 SP5 用にアップグレードする手順を説明します。WebLogic Integration 8.1 SP5 ドメインにアップグレードする別の方法として、新しい WebLogic Integration 8.1 SP5 ドメインを作成してからそのドメインに既存の WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 アプリケーションを移動する方法があります。詳細については、次の URL にある「WebLogic Platform のアップグレードのロードマップ」の「新しいドメインを作成し、作成したドメインにアプリケーションをデプロイする」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/upgrade/roadmap.html

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 用に生成したドメインを WebLogic Integration 8.1 SP5 用にアップグレードするには、次の手順に従ってください。

  1. 環境およびパスを正しく設定します。
    1. BEA_HOME_815/weblogic81/common/bin ディレクトリに移動します。
    2. 上記の BEA_HOME_815 は、WebLogic Platform 8.1 SP5 がインストールされているディレクトリを表します。

    3. 次のように入力して、環境スクリプトを実行します。
    4. sh または ksh 使用の UNIX : ./commEnv.sh

      Windows : commEnv.cmd

  2. アップグレードするドメインで実行中のすべての WebLogic Server® インスタンスを停止します。
  3. Ant がドメインのアップグレード手順を完了するのに十分なメモリを使用できるように、マシンの ANT_OPTS 環境変数を -Xmx256m に設定します。ANT_OPTS 変数を設定するには、オペレーティング システムに応じたコマンドを入力します。
  4. Windows: set ANT_OPTS=-Xmx256m

    UNIX: setenv ANT_OPTS -Xmx256m

  5. データベースに PointBase を使用している場合は、「PointBase のアップグレード」の手順に従ってから次の手順に進みます。
  6. 次のディレクトリで options.properties.sample ファイルを探します。
  7. BEA_HOME_815/weblogic81/integration/upgrade

    上記の BEA_HOME_815 は、WebLogic Platform 8.1 SP5 がインストールされているディレクトリを表します。

  8. options.properties.sample ファイルをテンプレートとして使用して options.properties ファイルを作成し、以下の値を指定します。
  9. 注意 : ファイルの区切り記号には「/」を使用します。

    表 3-1 options.properties ファイルの値

    コマンド

    説明

    current.version=sp4

    アップグレード対象の WebLogic Platform のバージョン。たとえば、sp3 または sp4

    domain.path=path

    アップグレードするドメインの絶対パス。次に例を示す。

    c:/bea/user_projects/domains/myDomain

    beahome.path=path

    WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 のインストール先の絶対パス。次に例を示す。

    c:/bea

    beahome.latest.path=path

    WebLogic Integration 8.1 SP5 のインストール先の絶対パス。次に例を示す。

    c:/bea

    os=both

    ソフトウェアをアップグレードするプラットフォームを指定する。デフォルト値 both の使用を推奨。

    注意 : プロパティ os=unix を指定した場合、「既存の WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード」の手順 10 の説明に従ってアップグレード Ant スクリプトの対象を実行すると置換がスキップされることがある。そのため、デフォルト プロパティ os=both の使用が推奨される。これにより、確実にすべてのパスが正しくアップグレードされる。

    os=unix プロパティを指定してアップグレード スクリプトを実行することを選択した場合は、update_paths 対象を手動で実行する。

    weblogic=weblogic81

    WebLogic Integration SP3 または SP4 のインストール ディレクトリの名前。デフォルト値は weblogic81

    weblogic.latest=weblogic81

    WebLogic Integration SP5 のインストール ディレクトリの名前。デフォルト値は weblogic81

    platform.hp=false

    デフォルト値 false の使用を推奨。これは、プラットフォームが HP-UX ではないことを示す。プラットフォームが HP-UX の場合は、値を true に設定する。

    db_upgrade=true

    PointBase 以外のサポート対象データベースではすべて、値を true に設定する。ドメインが PointBase を使用するようにコンフィグレーションされている場合は、値を false に設定する。データベースのアップグレード プロセスの詳細については、「既存の WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP5 へのアップグレード」の手順 8 を参照。


     

    注意 : Smart Update を使用して WebLogic Integration 8.1 SP5 にアップグレードした場合、beahome.path および beahome.latest.path には同じディレクトリ パスが指定されている必要があります。たとえば、Windows で c:/bea ディレクトリに WebLogic Integration 8.1 SP4 をインストールし、Smart Update を使用して WebLogic Integration 8.1 SP5 にアップグレードした場合、beahome.path および beahome.latest.path はいずれも c:/bea ディレクトリを指します。

    注意 : backup=true オプションを使用することをお勧めします。options.properties ファイルでこのオプションを true に設定すると、domain.path に指定したドメインが domain.path_BK_timestamp にバックアップされます。

  10. 次のディレクトリでアップグレード スクリプトを探します。
  11. BEA_HOME_815/weblogic81/integration/upgrade

    上記の BEA_HOME_815 は、WebLogic Platform 8.1 SP5 がインストールされているディレクトリを表します。

  12. データベースを手動でアップグレードするか、アップグレード スクリプトを使用してアップグレードするかを決めます。
  13. データベース構造のアップグレードは、アップグレード処理時に暗黙的に実行されます。PointBase を使用している場合、またはデータベース構造のアップグレードを別の手順として実行する場合は、-Ddb_upgrade=false のようにデータベース フラグを false に設定してアップグレード スクリプトを呼び出し、データベースを手動でアップグレードする必要があります。

    データベースの手動アップグレードの詳細については、「PointBase のアップグレード」または「WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 データベースの WebLogic Integration 8.1 SP5 への手動アップグレード」を参照してください。

    注意 : アップグレードしたドメインで WebLogic Integration 8.1 SP5 サーバを起動する前に、データベースをアップグレードする必要があります。

  14. 次の Ant 対象を実行して、JDK バージョンの参照をアップグレードします。
  15. ant -f domain_upgrade.xml update_paths
  16. 次のように、作成したドメインのアップグレード スクリプトを実行します。
  17. ant -f domain_upgrade.xml upgrade 
       -Doptions.properties=[<your options file>]    -Dcurrent.version=[sp3|sp4]
       -Dsingle.node=[true|false]
       -Ddb_type=[oracle|sybase|mssql|db2|pointbase]
       -Ddb_user=[<user_name>]
       -Ddb_password=[<password>] -Ddb_server=[<server>:<port>]
       -Ddb_name=[<database_name>]

    通常、your_options_fileoptions.properties です。user_namepassword はデータベースの有効なユーザ名とパスワードです。ant 構文のヘルプを表示するには、コマンド ラインで ant と入力します。

    注意 : スクリプトを使用してデータベースをアップグレードする場合、データ ソースがアクティブなデータベースに接続されている必要があります。

    警告 : ドメインは 1 回しかアップグレードしないでください。2 回目を実行すると、ドメインのアップグレード処理はエラーになり、失敗します。

  18. ドメイン サーバの .wlnotdelete サブディレクトリとその中身をすべて削除します。このサブディレクトリはドメインのサーバ ディレクトリにあり、サーバのキャッシュが格納されています。以下に例を示します。
  19. c:\bea\user_projects\domains\mydomain\examplesServer\.wlnotdelete

    .wlnotdelete サブディレクトリを削除することによって、サーバを再起動したときにドメイン アップグレードのすべての変更が有効になります。

    注意 : 使用可能な Ant 対象と各対象の説明を参照するには、WL_HOME/integration/upgrade ディレクトリから次のコマンドを入力してください。

    ant -f domain_upgrade.xml usage

  20. クラスタ ドメインをアップグレードする場合、アップグレードしたドメインの管理サーバおよび管理対象サーバのステージング ディレクトリを削除します。
  21. これにより、すべてのサーバは、最新でない可能性があるローカル ステージング ディレクトリではなく、WebLogic Integration 8.1 SP5 のインストール先から、アップグレードされた WebLogic Integration アプリケーションを確実に取得します。

    たとえば、ドメインに 1 つの管理サーバ cgServer と 2 つの管理対象サーバ new_managedServer_1 および new_managedServer_2 が含まれている場合、ドメインを格納しているディレクトリに移動して、cgServernew_managedServer_1、および new_managedServer_2 ディレクトリを (内容を含めて) 削除します。

    注意 : ドメインの詳細については、次の URL にある WebLogic Server ドキュメントの「システム管理」を参照してください。

    http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/admin.html

 


WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 データベースの WebLogic Integration 8.1 SP5 への手動アップグレード

ドメインのアップグレード時にデータベースの自動アップグレードを無効に設定していた場合は、WebLogic Server 8.1 SP5 サーバを起動する前に手動でデータベースをアップグレードする必要があります。ドメインのアップグレード処理時にデータベースのアップグレードを実行した場合は、この節をスキップできます。

WebLogic Integration 8.1 SP5 のデータベース スキーマは、WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から変更されています。データベースを手動でアップグレードするには、使用するデータベース用のスクリプトを実行する必要があります。Oracle®、PointBase®、Sybase®、DB2® および Microsoft® SQL ServerTM のデータベース用のスクリプトが用意されています。

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から WebLogic Integration 8.1 SP5 にデータベースを手動でアップグレードするには、次の手順を実行します。

注意 : PointBase データベースを使用している場合は、「PointBase のアップグレード」を参照してください。

  1. 次のディレクトリでデータベース アップグレード スクリプトを探します。
  2. Windows の場合 :

    BEA_HOME_815\weblogic81\integration\dbscripts\db_directory

    UNIX の場合 :

    BEA_HOME_815/weblogic81/integration/dbscripts/db_directory

    上記の BEA_HOME_815 は WebLogic Platform 8.1 SP5 をインストールしたディレクトリを表し、db_directoryoraclepointbasesybasedb2、または mssql を表します。

  3. 次のデータベース アップグレード コマンドを実行します。options.properties ファイル内の値に基づいてそれぞれのアップグレード スクリプトが実行されます。
  4. ant -f domain_upgrade.xml upgrade_dbs

    注意 : コマンドを正しく実行するには、必ず db_upgrade プロパティを true に設定してください。

  5. アップグレードしたドメインで WebLogic Integration 8.1 SP5 サーバを起動します。

 


PointBase のアップグレード

PointBase データベースを使用している場合は、データベースを手動でアップグレードする必要があります。

WebLogic Integration 8.1 SP3 または SP4 から WebLogic Integration 8.1 SP5 に PointBase データベースを手動でアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. PointBase サーバを起動します。
    1. UNIX シェルまたは Windows コマンド プロンプトのウィンドウを開き、アップグレードしたドメインのドメイン ルートに移動します。
    2. setdomainenv スクリプトを実行します。
    3. PointBase サーバを起動します。
    4. Windows の場合 :

      WL_HOME\common\bin\startPointBase.cmd -port=9093 -debug=0 -console=false -background=true -ini=DOMAIN_HOME\pointbase.ini > DOMAIN_HOME/pointbase.log 2>&1

      UNIX の場合 :

      WL_HOME/common/bin/startPointBase.sh -port=9093 -debug=0 -console=false -background=true -ini=DOMAIN_HOME\pointbase.ini > DOMAIN_HOME/pointbase.log 2>&1

      上記の WL_HOME は、WebLogic Platform 8.1 SP5 の weblogic81 ディレクトリを表します。

      注意 : これは一般的な PointBase 起動コマンドです。デフォルトのディレクトリを使用していない場合は、このコマンドをカスタマイズする必要があります。

  2. データベースをアップグレードするには、次のコマンドを実行します。
  3. ant -f domain_upgrade.xml upgrade_dbs

    注意 : コマンドを正しく実行するには、必ず db_upgrade プロパティを false に設定してください。

 

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