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WebLogic Integration 8.1 へのアップグレード

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WebLogic Integration 8.1 SP2 および SP3 から WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレード

この節では、BEA WebLogic Integration 8.1 Service Pack 4 (SP4) へのアップグレードについて説明します。

 


この節に含まれるトピック

WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 から WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレード方法

アップグレードで使用できるいくつかの方法について説明します。

ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレード

WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 で作成されたドメインの SP4 へのアップグレードの方法について説明します。

WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 データベースの WebLogic Integration 8.1 SP4 への手動アップグレード

WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 で作成されたデータベースの SP4 への手動アップグレードの方法について説明します。

WebLogic Integration 8.1 SP2 からのアップグレード時のクラスタ ドメインに必要な WebLogic Integration キューの作成

クラスタ ドメインのアップグレードの方法について説明します。

PointBase のアップグレード

PointBase データベースの手動アップグレードの方法について説明します。

 


WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 から WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレード方法

WebLogic Integration 8.1 SP4 は、WebLogic Platform 8.1 SP4 の一部としてインストールされます。WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 から WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレードには、次の方法があります。

 


ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレード

WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 用に作成したドメインを WebLogic Integration 8.1 SP4 で実行するには、ドメインをアップグレードする必要があります。

WebLogic Integration 8.1 SP4 には、WebLogic Integration ドメインを簡単にアップグレードするためのアップグレード スクリプトが含まれています。これらのスクリプトを使用すると、ドメイン (BEA WebLogic 8.1 SP4 の Configuration Wizard で作成したドメインを含む) のアップグレードが容易になります。

この節には、以下のトピックがあります。

WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレードの前提条件

この節では、WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 から WebLogic Integration 8.1 SP4 にアップグレードする前に知っておく必要のある情報について説明します。WebLogic Platform インストールのアップグレードの詳細については、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 へのアップグレード』の「システムをアップグレードする前に」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/upgrade/index.html

注意 : WebLogic Integration 8.1 SP2 ドメインに WebLogic Integration リソースおよび WebLogic Portal リソースの両方が含まれる場合、次の URL にある『WebLogic Platform 8.1 へのアップグレード』の「Upgrading WebLogic Platform Domains and Applications to the Latest Service Pack」の節を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/upgrade/index.html

PointBase を使用せずにプロダクション モードで実行中のドメイン

PointBase データベースを使用せずにプロダクション モードで実行中の WebLogic Integration 8.1 ドメインの場合、startWebLogic.cmd または startWebLogic.shnopointbase オプションを渡す必要があります。オプションを渡さない場合、コンフィグレーションで PointBase を使用していない場合でも PointBase が有効に設定されるため、サーバが正常に起動しません。

Application Integration コントロールを使用するアプリケーションのアップグレード

Application Integration コントロールを使用するアプリケーションがもともと WebLogic Workshop の自動デプロイ機能を使用してデプロイされている場合は、最初にアプリケーションをアンデプロイしてから、WebLogic Integration Administration Console またはコマンドラインの Deployer を使用して再デプロイします。

既存の WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 ドメインの WebLogic Integration 8.1 SP4 へのアップグレード

この節では、WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 用に生成した既存の単一ノード ドメインまたはクラスタ ドメインを WebLogic Integration 8.1 SP4 用にアップグレードする手順を説明します。WebLogic Integration 8.1 SP4 ドメインにアップグレードする別の方法として、新しい WebLogic Integration 8.1 SP4 ドメインを作成してからそのドメインに既存の WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 アプリケーションを移動する方法があります。詳細については、次の URL にある「WebLogic Platform のアップグレードのロードマップ」の「新しいドメインを作成し、作成したドメインにアプリケーションをデプロイする」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/upgrade/roadmap.html

WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 用に生成したドメインを WebLogic Integration 8.1 SP4 用にアップグレードするには、次の手順に従ってください。

  1. 環境およびパスを正しく設定します。
    1. BEA_HOME_814/weblogic81/common/bin ディレクトリに移動します。
    2. 上記の BEA_HOME_814 は、WebLogic Platform 8.1 SP4 がインストールされているディレクトリを表します。

    3. 次のように入力して、環境スクリプトを実行します。
    4. sh または ksh 使用の UNIX : ./commEnv.sh

      Windows : commEnv.cmd

  2. アップグレードするドメインで実行中のすべての WebLogic Server インスタンスを停止します。
  3. データベースに PointBase を使用している場合は、「PointBase のアップグレード」の手順に従ってから次の手順に進みます。
  4. 次のディレクトリで options.properties.sample ファイルを探します。
  5. BEA_HOME_814/weblogic81/integration/upgrade

    上記の BEA_HOME_814 は、WebLogic Platform 8.1 SP4 がインストールされているディレクトリを表します。

  6. options.properties.sample ファイルをテンプレートとして使用して options.properties ファイルを作成し、以下の値を指定します。
  7. 注意 : ファイルの区切り記号には「/」を使用します。

    • current.version - アップグレード対象の WebLogic Platform のバージョン。
    • domain.path - アップグレードするドメインのパス。
    • beahome.path - WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 のインストール先のパス。
    • beahome.4.path - WebLogic Integration 8.1 SP4 のインストール先のパス。
    • 注意 : Smart Update を使用して WebLogic Integration 8.1 SP4 にアップグレードした場合、beahome.path および beahome4.path には同じディレクトリ パスが指定されている必要があります。たとえば、Windows で c:/bea ディレクトリに WebLogic Integration 8.1 SP2 をインストールし、Smart Update を使用して WebLogic Integration 8.1 SP4 にアップグレードした場合、beahome.path および beahome4.path はいずれも c:/bea ディレクトリを指します。

    Windows の例 : WebLogic Integration 8.1 SP2 が C:/beaSP2 に、WebLogic Integration 8.1 SP4 が C:/beaSP4 にインストールされていて、アップグレードする WebLogic Integration 8.1 SP4 ドメインが C:/beaSP2/user_projects/domains/integration にある場合、次のようにプロパティを設定します。

    • current.version=sp2
    • domain.path=C:/beaSP2/user_projects/domains/integration
    • beahome.path=C:/beaSP2
    • beahome.4.path=C:/beaSP4

    UNIX の例 :

    • current.version=sp2
    • domain.path=/home/beaSP2/user_projects/domains/integration
    • beahome.path=/home/beaSP2
    • beahome.4.path=/home/beaSP4
    • 注意 : backup=true オプションを使用することをお勧めします。options.properties ファイルでこのオプションを true に設定すると、domain.path に指定したドメインが domain.path_BK_timestamp にバックアップされます。

  8. 次のディレクトリでアップグレード スクリプトを探します。
  9. BEA_HOME_814/weblogic81/integration/upgrade

    上記の BEA_HOME_814 は、WebLogic Platform 8.1 SP4 がインストールされているディレクトリを表します。

  10. データベースを手動でアップグレードするか、アップグレード スクリプトを使用してアップグレードするかを決めます。
  11. データベース構造のアップグレードは、アップグレード処理時に暗黙的に実行されます。PointBase を使用している場合、またはデータベース構造のアップグレードを別の手順として実行する場合は、-Ddb_upgrade=false のようにデータベース フラグを false に設定してアップグレード スクリプトを呼び出し、データベースを手動でアップグレードする必要があります。

    データベースの手動アップグレードの詳細については、「PointBase のアップグレード」または「WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 データベースの WebLogic Integration 8.1 SP4 への手動アップグレード」を参照してください。

    注意 : アップグレードしたドメインで WebLogic Integration 8.1 SP4 サーバを起動する前に、データベースをアップグレードする必要があります。

  12. 次の Ant 対象を実行して、JDK バージョンの参照をアップグレードします。
  13. ant -f domain_upgrade.xml update_paths
  14. 次のように、作成したドメインのアップグレード スクリプトを実行します。
  15. ant -f domain_upgrade.xml upgrade 
       -Doptions.properties=[<your options file>]    -Dcurrent.version=[sp2|sp3]
       -Dsingle.node=[true|false]
       -Ddb_type=[oracle|sybase|mssql|db2|pointbase]
       -Ddb_user=[<user_name>]
       -Ddb_password=[<password>] -Ddb_server=[<server>:<port>]
       -Ddb_name=[<database_name>]

    通常、your_options_fileoptions.properties です。user_namepassword はデータベースの有効なユーザ名とパスワードです。ant 構文のヘルプを表示するには、コマンド ラインで ant と入力します。

    注意 : スクリプトを使用してデータベースをアップグレードする場合、データ ソースがアクティブなデータベースに接続されている必要があります。

    警告 : ドメインは 1 回しかアップグレードしないでください。2 回目を実行すると、ドメインのアップグレード処理はエラーになり、失敗します。

  16. WebLogic Integration 8.1 SP2 のクラスタ ドメインをアップグレードする場合、WebLogic Integration 8.1 SP4 で WebLogic Integration キューを作成する必要があります。「WebLogic Integration 8.1 SP2 からのアップグレード時のクラスタ ドメインに必要な WebLogic Integration キューの作成」を参照してください。
  17. クラスタ ドメインをアップグレードする場合、アップグレードしたドメインの管理サーバおよび管理対象サーバのステージング ディレクトリを削除します。
  18. これにより、すべてのサーバは、最新でない可能性があるローカル ステージング ディレクトリではなく、WebLogic Integration 8.1 SP4 のインストール先から、アップグレードされた WebLogic Integration アプリケーションを確実に取得します。

    たとえば、ドメインに 1 つの管理サーバ cgServer と 2 つの管理対象サーバ new_managedServer_1 および new_managedServer_2 が含まれている場合、ドメインを格納しているディレクトリに移動して、cgServernew_managedServer_1、および new_managedServer_2 ディレクトリを (内容を含めて) 削除します。

    注意 : ドメインの詳細については、次の URL にある WebLogic Server ドキュメントの「システム管理」を参照してください。

    http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/admin.html

 


WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 データベースの WebLogic Integration 8.1 SP4 への手動アップグレード

ドメインのアップグレード時にデータベースの自動アップグレードを無効に設定していた場合は、WebLogic Server 8.1 SP4 サーバを起動する前に手動でデータベースをアップグレードする必要があります。ドメインのアップグレード処理時にデータベースのアップグレードを実行した場合は、データベースのアップグレードを実行する必要はありません。

WebLogic Integration 8.1 SP4 のデータベース スキーマは、WebLogic Integration 8.1 SP2 および SP3 から変更されています。データベースを手動でアップグレードするには、使用するデータベース用のスクリプトを実行する必要があります。次のデータベース用のスクリプトが用意されています。

WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 から WebLogic Integration 8.1 SP4 にデータベースを手動でアップグレードするには、次の手順を実行します。

注意 : PointBase データベースを使用している場合は、「PointBase のアップグレード」を参照してください。

  1. 次のディレクトリでデータベース アップグレード スクリプトを探します。
  2. Windows の場合 :

    BEA_HOME_814\weblogic81\integration\dbscripts\db_directory

    UNIX の場合 :

    BEA_HOME_814/weblogic81/integration/dbscripts/db_directory

    上記の BEA_HOME _814 は WebLogic Platform 8.1 SP4 をインストールしたディレクトリを表し、db_directoryoraclepointbasesybasedb2、または mssql を表します。

  3. 次のいずれかのデータベース アップグレード スクリプトを実行します。WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 のどちらからアップグレードするかによって異なります。
    • upgrade_runtime_sp2_sp4.sql
    • upgrade_runtime_sp3_sp4.sql
  4. アップグレードしたドメインで WebLogic Integration 8.1 SP4 サーバを起動します。

 


WebLogic Integration 8.1 SP2 からのアップグレード時のクラスタ ドメインに必要な WebLogic Integration キューの作成

クラスタ ドメインのアップグレードを完了するには、アップグレードしたドメインに対して次の手順を実行します。

注意 : これらの手順を実行するには、クラスタ ドメインを使用する作業に慣れている必要があります。クラスタ ドメインの詳細については、次の URL にある WebLogic Server ドキュメントの「システム管理」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/admin.html

  1. 対象のドメインで WebLogic Integration 8.1 SP3 サーバを起動します。
  2. WebLogic Server Administration Console から次の分散キューを作成し、クラスタ内の各管理対象サーバに配布します。
  3. wli.b2b.mt.event.stream
    wli.b2b.mt.event.stream_error
    wli.process.event.stream
    wli.process.event.stream_error
  4. WebLogic Server Administration Console で、wli.internal.scheduling.queue および wli.internal.scheduling.queue_error という名前のキューを作成します。
  5. 注意 : これらのキューはいずれも分散キューではありません。

  6. wli.b2b.mt.event.stream の分散メンバーごとに、エラー送り先キューを wli.b2b.mt.event.stream_error に設定します。
  7. wli.process.event.stream の分散メンバーごとに、エラー送り先キューを wli.process.event.stream_error に設定します。
  8. wli.internal.scheduling.queue については、エラー送り先キューを wli.internal.scheduling.queue_error に設定します。
  9. 注意 : wli.internal.scheduling.queue は分散キューではありません。

  10. エラー キューの次の属性を変更します。
    1. wli.b2b.mt.event.stream_error の分散メンバーごとに、RedeliveryLimit="0" に設定します。
    2. wli.process.event.stream_error の分散メンバーごとに、RedeliveryLimit="0" に設定します。
    3. wli.internal.scheduling.queue_error の分散メンバーごとに、RedeliveryLimit="0" に設定します。
    4. wli.b2b.mt.event.stream の分散メンバーごとに、RedeliveryLimit="1" および RedeliveryDelayOverride="5000" に設定します。
    5. wli.process.event.stream の分散メンバーごとに、RedeliveryLimit="1" および RedeliveryDelayOverride="5000" に設定します。

 


PointBase のアップグレード

PointBase データベースを使用している場合は、データベースを手動でアップグレードする必要があります。WebLogic Integration 8.1 SP2 または SP3 から WebLogic Integration 8.1 SP4 に PointBase データベースを手動でアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. PointBase サーバを起動します。
    1. UNIX シェルまたは Windows コマンド プロンプトのウィンドウを開き、アップグレードしたドメインのドメイン ルートに移動します。
    2. setdomainenv スクリプトを実行します。
    3. PointBase サーバを起動します。
    4. Windows の場合 :

      WL_HOME\common\bin\startPointBase.cmd -port=9093 -debug=0 -console=false -background=true -ini=DOMAIN_HOME\pointbase.ini > DOMAIN_HOME/pointbase.log 2>&1

      UNIX の場合 :

      WL_HOME/common/bin/startPointBase.sh -port=9093 -debug=0 -console=false -background=true -ini=DOMAIN_HOME\pointbase.ini > DOMAIN_HOME/pointbase.log 2>&1

      上記の WL_HOME は、WebLogic Platform 8.1 SP4 の weblogic81 ディレクトリを表します。

      注意 : これは一般的な PointBase 起動コマンドです。デフォルトのディレクトリを使用していない場合は、このコマンドをカスタマイズする必要があります。

  2. データベースをアップグレードするには、次のコマンドを実行します。
  3. ant -f domain_upgrade.xml upgrade_dbs

 

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