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WebLogic Integration 8.1 へのアップグレード

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WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 から WebLogic Integration 8.1 SP2 へのアップグレード

この節では、WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 から WebLogic Integration 8.1 SP2 へのアップグレードについて説明します。

 


この節に含まれるトピック

アップグレードについて

WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 から WebLogic Integration 8.1 SP2 へのアップグレードのガイドラインを示します。

アップグレード ユーティリティとウィザードによるアップグレードの対象

アップグレード ウィザードでアップグレードされるユーティリティについて説明します。

手動でのアップグレードを必要とする機能

アップグレード ウィザードでアップグレードされない機能について説明します。

アップグレードを必要としない Contivo Analyst

XSLT トランスフォーメーションと XQuery マッピングの機能について説明します。

アップグレード ユーティリティとウィザードのインストール

アップグレード ユーティリティとアップグレード ウィザードのインストール方法を説明します。

WebLogic Integration 8.1 Service Pack 2 へのアップグレード

WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 から WebLogic Integration 8.1 SP2 へのアップグレード手順の詳細について説明します。

 


アップグレードについて

次の一覧に、WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 から WebLogic Integration 8.1 へのアップグレードに関する重要なガイドラインを示します。

 


アップグレード ユーティリティとウィザードによるアップグレードの対象

WebLogic Integration 8.1 には、WebLogic Integration 2.1 SP2 と WebLogic Integration 7.0 SP2 アプリケーションのアップグレードを支援する複数のユーティリティとアップグレード ウィザードが用意されています。次の一覧ではこれらのユーティリティを簡単に説明します。

 


手動でのアップグレードを必要とする機能

次に示す機能は、アップグレード ウィザードやその他のユーティリティではアップグレードされず、手動でアップグレードする必要があります。

 


アップグレードを必要としない Contivo Analyst

WebLogic Integration 8.1 には Contivo Analyst が組み込まれていません。代わりに BEA では、より高機能の XQuery マッピング機能を WebLogic Workshop に組み込みました。ただし、引き続き Contivo を使用する場合は、WebLogic Integration 8.1 で XSLT トランスフォーメーションの実行時サポートが行われます。アップグレード ウィザードを使用してアップグレードすると、既存の XSLT トランスフォーメーションは新しい機能に変換されずに、未変更のまま実行されるようにコンフィグレーションされます。XSLT トランスフォーメーションの保持には、引き続き Contivo Analyst を使用します。

XQuery Mapper の機能の詳細については、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「XQuery を使用してデータを変換する」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/dtguide/dtguideMapper.html

 


アップグレード ユーティリティとウィザードのインストール

この節では、アップグレード ユーティリティとアップグレード ウィザードをインストールする方法について説明します。この節では、次のトピックを扱います。

アップグレード ユーティリティとウィザードのインストール

アップグレードの前に、アップグレード ユーティリティとアップグレード ウィザードをインストールする必要があります。これらのユーティリティはアップグレード JAR にあります。このファイルは、次の URL にある BEA dev2dev Web サイトで入手できます。

http://www.beasys.co.jp/dev2dev/resourcelibrary/utilitiestools/upgrade.html

JAR ファイルをダウンロードしたら、次の手順でユーティリティをインストールします。

  1. WebLogic Workshop が実行されている場合は、それを終了します。
  2. upgrade.jar ファイルを一時ディレクトリに展開します。
  3. 一時ディレクトリで、workshop-lib ディレクトリを開き、migration.jar ファイルを BEA_HOME/weblogic81/workshop/lib ディレクトリにコピーします。
  4. 上記の BEA_HOME は、WebLogic Platform 8.1 のホーム ディレクトリを表します。

  5. 作成した一時ディレクトリから、upgrade ディレクトリを BEA_HOME/weblogic81/integration ディレクトリにコピーします。
  6. アップグレード ユーティリティが upgrade ディレクトリにインストールされます。

  7. WebLogic Workshop を起動します。
  8. これで図 5-1 のように、アップグレード ウィザードとアップグレード ユーティリティを利用できるようになりました。

    図 5-1 利用可能となったアップグレード ウィザード


     

aiExport21 の編集

WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) のアプリケーション ビューをアップグレードする場合は、aiExport21.cmd ファイルを編集する必要があります。具体的には、WebLogic Integration 2.1 SP2 のディレクトリにある setEnv.cmd スクリプトを呼び出すための正しいパスを設定する必要があります。アップグレード JAR をインストールすると、aiExport21.cmd ファイルが次のディレクトリに配置されます。

BEA_HOME\weblogic81\integration\upgrade

上記の BEA_HOME は、WebLogic Platform 8.1 のホーム ディレクトリを表します。

たとえば、WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) のデフォルト インストールについては、次のようにパスを設定します。

call C:\bea\wlintegration2.1\setEnv.cmd

アップグレード JAR の内容

アップグレード JAR ファイルには、次のディレクトリとファイルが含まれています。

 


WebLogic Integration 8.1 Service Pack 2 へのアップグレード

この節では、「アップグレード プロセスの概要」にリストされた各手順について説明します。アプリケーションによっては、この方法とは異なる手順を使用する場合があります。

アップグレード プロセスの概要

次に一般的なアップグレード方法を示します。アプリケーションによっては、この方法とは異なる手順を使用する場合があります。各手順の詳細については、このドキュメントの残りの部分で説明します。

  1. WebLogic Integration 8.1 で、アップグレード用のプロセス アプリケーションを作成します。「アップグレード用のアプリケーションの作成」を参照してください。
  2. ビジネス オペレーション EJB を再デプロイします。「ビジネス オペレーション EJB の再デプロイ」を参照してください。
  3. WebLogic Integration Studio で、ワークフロー パッケージ (.jar) ファイルを生成してエクスポートします。JAR には、ワークフロー、XML (Extensible Markup Language)、XSLT (eXtensible Stylesheet Language)、およびメッセージ フォーマット言語 (Message Format Language : MFL) ファイルが取り込まれます。「WebLogic Integration BPM Studio からのパッケージ ファイルのエクスポート」を参照してください。

手順 4 と 5 は、B2B Integration を使用している場合のみ実行します。

  1. WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 で、B2B Console または Bulk Loader を使って B2B TPM のコンフィグレーション データをエクスポートします。TPM のコンフィグレーション データは、開発環境および稼動中のプロダクション システムのどちらからでもエクスポートできます。「トレーディング パートナ管理のコンフィグレーション データのエクスポート」を参照してください。
  2. WebLogic Integration 8.1 の TPM アップグレード ユーティリティを使用して、WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) および WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) からエクスポートされた TPM のコンフィグレーション データおよび関連するサービスとプロファイルをアップグレードします。「トレーディング パートナ管理アップグレード ユーティリティの使用」を参照してください。

手順 6、7、8 は、Application Integration を使用している場合のみ実行します。

  1. Export21 ユーティリティ (WebLogic Integration 8.1 付属) または WebLogic Integration 7.0 のインポート/エクスポート ユーティリティを使用して、AI のリポジトリ情報をエクスポートします。これらのユーティリティによって、アプリケーション ビュー、接続ファクトリ スキーマ、およびネームスペースが JAR ファイルにエクスポートされます。「アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のエクスポート」を参照してください。
  2. WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) のアダプタまたは WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) のアダプタ用のアダプタ再パッケージ化ユーティリティを使用して、カスタム アダプタまたはサードパーティのアダプタをアップグレードし WebLogic Integration 8.1 にデプロイします。「Application Integration のアダプタの再パッケージ化とデプロイ」を参照してください。
  3. WebLogic Integration 8.1 のインポート/エクスポート ユーティリティを使用して、手順 6 でエクスポートした AI リポジトリ情報を WebLogic Integration 8.1 アプリケーションにインポートします。「アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のインポート」を参照してください。
  4. WebLogic Integration 8.1 のアップグレード ウィザードを使用して、ワークフロー定義、およびワークフローが使用する Data Integration MFL、XSL、XML の各ファイルをアップグレードします。「ワークフローのアップグレード」を参照してください。
  5. アップグレード ログを調べ、その情報を使ってビジネス プロセスの修正、手動でのアップグレードが必要な対象の特定、およびアップグレードされたビジネス プロセスの最適化を行います。「アップグレード ログの表示」を参照してください。
  6. ビジネス プロセスを実行してテストします。「アップグレードされたビジネス プロセスの実行とテスト」を参照してください。

要件に応じて、以下も実行できます。

アップグレード用のアプリケーションの作成

WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 アプリケーションをアップグレードする前に、アップグレード用の WebLogic Integration 8.1 プロセス アプリケーションを作成します。これについては、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「新しいアプリケーションを作成するには」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/howdoI/howStartNewapp.html

次の図のように、[名前] フィールドにアプリケーションの名前を指定し、[作成] をクリックします。

図 5-2 新しいアプリケーション


 

ビジネス オペレーション EJB の再デプロイ

ビジネス オペレーション エンタープライズ JavaBean (Enterprise Java Bean : EJB) には、ビジネス ロジックがカプセル化されています。ビジネス ロジックは、在庫のチェックや部品の注文といったアプリケーションの目的を実現するコードです。

WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 向けに作成したビジネス オペレーション EJB を、WebLogic Integration 8.1 でも使用することができます。WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 では、Studio を使ってワークフローがビジネス オペレーション EJB を使用できるようにしていました。WebLogic Integration 8.1 では、Java および EJB コントロールを使用して、ビジネス オペレーション EJB にカプセル化されているビジネス ロジックを利用します。EJB コントロールにより、デプロイされている既存の EJB をアプリケーション内から簡単に使用できます。

ビジネス オペレーション EJB を再デプロイするには、次の手順を実行します。

  1. EJB JAR をアップグレード アプリケーションの [モジュール] フォルダに追加し、その後にデプロイします。
  2. Java クラスを使用するビジネス オペレーションについては、そのクラスをアップグレード アプリケーションの [ライブラリ] フォルダにインポートします。

EJB のデプロイについては、次の URL にある WebLogic Server ドキュメントの「デプロイメント」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/deployment.html

Java コントロールの使い方については、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「Java コントロールを操作する」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/workshop/guide/controls/navWorkingWithJavaControls.html

EJB コントロールの使い方については、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「Integration コントロールを使用する」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/controls/controlsIntro.html

WebLogic Integration BPM Studio からのパッケージ ファイルのエクスポート

WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 アプリケーションをアップグレードする前に、ワークフローとその他のアプリケーション データを JAR ファイルにエクスポートする必要があります。

注意 : 場合によっては、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 の元のワークフローを変更する必要が生じます。これに該当するワークフローがある場合は、「アップグレード ウィザードの制限事項」を参照してください。

ワークフローをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 Studio で、ワークフロー パッケージ (.jar) ファイルを生成してエクスポートします。JAR ファイルには、ワークフロー、XML (Extensible Markup Language)、XSLT (eXtensible Stylesheet Language)、およびメッセージ フォーマット言語 (Message Format Language : MFL) ファイルが取り込まれます。
  2. 注意 : WebLogic Integration 2.1 SP2 のワークフロー パッケージのエクスポートについては、次の URL にある『Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー パッケージのインポートとエクスポート」を参照してください。

    http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlintegration/v2_1/studio/ch11.htm

    WebLogic Integration 7.0 SP2 のワークフロー パッケージのエクスポートについては、次の URL にある『Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー パッケージのインポートとエクスポート」を参照してください。

    http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs70/studio/ch11.htm

  3. エクスポートした TPM XML ファイルを WebLogic Integration 8.1 アプリケーションの対象環境に転送します。
  4. B2B Integration または Application Integration コンポーネントをアップグレードしない場合は、「ワークフローのアップグレード」に進んでください。
  5. B2B Integration コンポーネントをアップグレードする場合は、「トレーディング パートナ管理のコンフィグレーション データのエクスポート」に進んでください。

    Application Integration コンポーネントをアップグレードする場合は、「アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のエクスポート」に進んでください。

トレーディング パートナ管理のコンフィグレーション データのエクスポート

この手順は、B2B Integration コンポーネントをアップグレードする場合にのみ適用されます。

トレーディング パートナ管理 (Trading Partner Management : TPM) のコンフィグレーション データおよび関連するサービスとプロファイルを WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 からアップグレードするには、事前にこの情報を XML ファイルにエクスポートしておく必要があります。

注意 : B2B 会話定義ロール内の WLPI テンプレート名属性に値が指定されていない場合は、アップグレードの前に値を入力することができます (適切である場合)。この値が指定されていないと、新しい TPM データに会話定義ロールから導出されたビジネス プロセスまたはコントロール サービスが取り込まれません。

WebLogic Integration 2.1 SP2 の会話定義については、次の URL にある『B2B 管理ガイド』の「対話定義のコンフィグレーション」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlintegration/v2_1/b2badmin/cfgtasks.htm#764922

WebLogic Integration 7.0 SP2 の会話定義については、次の URL にある『B2B 管理ガイド』の「会話定義のコンフィグレーション」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs70/b2badmin/cfgtasks.htm#507338

TPM のコンフィグレーション データをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 の B2B アプリケーションでキーストアを使用していない場合は、キーストアを作成する必要があります。
  2. WebLogic Integration 8.1 の TPM では、キーストアを使用してトレーディング パートナの証明書が管理されます(TPM ではキーストア内の証明書のエントリのみが保持されます)。キーストアについては、「WebLogic B2B セキュリティのアップグレード」を参照してください。

  3. WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 の B2B リポジトリ情報を、Bulk Loader または WebLogic Integration B2B Console のエクスポート機能を使って XML ファイルにエクスポートします。
  4. 注意 : 稼動中のシステムからコマンドライン Bulk Loader ユーティリティを使ってリポジトリ情報をエクスポートする場合は、-force オプションを使用する必要があります。

    WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) : このバージョンの WebLogic Integration からリポジトリ データをエクスポートする操作については、以下のドキュメントを参照してください。

    • 次の URL にある『B2B 管理ガイド』の「Bulk Loader の操作
    • http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlintegration/v2_1/b2badmin/bulkload.htm

    • 次の URL にある『B2B Console オンライン ヘルプ』の「リポジトリ データのエクスポート
    • http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlintegration/v2_1/b2bhelp/admncfg.htm#282276

    WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) : このバージョンの WebLogic Integration からリポジトリ情報をエクスポートする操作については、以下のドキュメントを参照してください。

  5. エクスポートした TPM XML ファイルを WebLogic Integration 8.1 アプリケーションの対象環境に転送します。
  6. TPM XML ファイルを WebLogic Integration 8.1 アップグレード アプリケーションにインポートする手順については、「TPM のコンフィグレーション データのアップグレード」を参照してください。

TPM のコンフィグレーション データのアップグレード

この手順は、B2B Integration コンポーネントをアップグレードする場合にのみ適用されます。

WebLogic Integration 8.1 には、トレーディング パートナ管理 (Trading Partner Management : TPM) のコンフィグレーション データおよび関連するサービスとプロファイルを WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) および WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) からアップグレードするための TPM アップグレード ユーティリティが用意されています。

注意 : TPM アップグレード ユーティリティでは、実行時状態データではなく、コンフィグレーション データがアップグレードされます。

TPM アップグレード ユーティリティで行われる作業

TPM アップグレード ユーティリティでは、以下のアップグレードが行われます。

ユーティリティでアップグレードされない情報

以下の情報は、TPM アップグレード ユーティリティでマップされません。

制限事項

TPM アップグレード ユーティリティには以下の制限事項があります。

警告が表示されるケース

トレーディング パートナ管理のコンフィグレーション データのエクスポート」で説明されているように、B2B 会話定義ロール内の WLPI テンプレート名属性に値が指定されていない場合は、アップグレードの前に値を入力することができます (適切である場合)。この値が指定されていない場合は、次の警告が表示されます。

<date and time> <Error> <Upgrade> <600001>
<Missing wlpi-templateattribute in the conversation-Definition/role
element.No workflow nor control service will be generated for this role.>

この情報は、TPM アップグレード ユーティリティを使用した後に WebLogic Integration Administration Console で追加することができます。インポートの詳細については、次の URL にある『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「トレーディング パートナ管理」を参照してください。

http://e-docs.bea.com/wli/docs85/manage/tpm.html

トレーディング パートナ管理アップグレード ユーティリティの使用

TPM アップグレード ユーティリティを使用するには、事前にこの情報を XML ファイルにエクスポートしておく必要があります。これについては、「トレーディング パートナ管理のコンフィグレーション データのエクスポート」を参照してください。

TPM アップグレード ユーティリティを使って TPM データをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. Windows システムの場合は、コマンド ウィンドウを開きます。
  2. Windows と UNIX の両方で、次のディレクトリに移動します。
  3. BEA_HOME/weblogic81/integration/upgrade

    上記の BEA_HOME は、WebLogic Platform のホーム ディレクトリを表します。

  4. 次のコマンドを入力して、B2B コンフィグレーション データのアップグレードを実行します。
  5. Windows : upgradeTPM.cmd <sourceFileName> <targetFileName> [workflowPath] [ctrlPackage]

    UNIX : upgradeTPM.sh <sourceFileName> <targetFileName> [workflowPath] [ctrlPackage]

    表 5-1 に、TPM アップグレード ユーティリティのコマンドライン パラメータを示します。

    ファイルが正常に変換されると、次のメッセージが表示されます。

    <date and time> <Info> <Upgrade> <600003> <Transformation Completed Successfully>
    Transformation Completed Successfully

    ファイルが正常に変換されなかった場合は、エラー メッセージが表示されます。

    表 5-1 TPM アップグレード ユーティリティのコマンドライン パラメータ


     

    コマンド

    説明

    sourceFileName

    アップグレードされる TPM XML ファイルのディレクトリ パスと名前

    targetFileName

    アップグレードされた TPM XML ファイルのディレクトリ パスと名前

    workflowPath
    (省略可能)

    ebXML コントロールを使用するワークフローのパス名 (bea.myOrders など)

    注意 : ワークフロー パスがわかっている場合はこのパラメータを入力し、わからない場合は空白のままにします。TPM データがロードされたら、WebLogic Integration Administration Console の [トレーディング パートナ管理|サービス管理|名前] フィールドに、このパラメータを追加することができます。次の URL にある『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「サービスの表示と変更」を参照してください。

    http://e-docs.bea.com/wli/docs85/manage/tpm.html

    ctrlPackage
    (省略可能)

    ebXML コントロールのパッケージ名 (bea.ebxmlCtrlPackage など)

    注意 : コントロール パッケージ名がわかっている場合はこのパラメータを入力し、わからない場合は空白のままにします。TPM データがロードされたら、WebLogic Integration Administration Console の [トレーディング パートナ管理|サービス管理|ビジネス サービス名] フィールドに、このパラメータを追加することができます。次の URL にある『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「サービスの表示と変更」を参照してください。

    http://e-docs.bea.com/wli/docs85/manage/tpm.html


     
  6. アップグレードを確認し、任意指定のコンフィグレーション データを追加するには、WebLogic Integration Administration Console を使って、アップグレードされたファイルをインポートします。インポートの詳細については、次の URL にある『WebLogic Integration ソリューションの管理』の「管理データのインポート」を参照してください。
  7. http://e-docs.bea.com/wli/docs85/manage/tpm.html#1090102

  8. Application Integration コンポーネントをアップグレードする場合は「アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のエクスポート」に、アップグレードしない場合は「ワークフローのアップグレード」に進んでください。

アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のエクスポート

この手順は、AI (Application Integration) コンポーネントをアップグレードする場合にのみ適用されます。

WebLogic Integration 8.1 アップグレード アプリケーションにインポート可能な JAR に、WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 からアプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報をエクスポートするには、各種のユーティリティが必要です。これらのユーティリティによって、アプリケーション ビュー、接続ファクトリ スキーマ、およびネームスペースが、単一の JAR ファイルにエクスポートされます。エクスポート後に、JAR ファイルを WebLogic Integration 8.1 アプリケーションの対象環境に転送します。

注意 : アプリケーション ビューのアップグレードは、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 と WebLogic Integration 8.1 で一致するアダプタを使用している場合のみ実行してください (たとえば WebLogic Adapter for RDBMS 7.1 と WebLogic Adapter for RDBMS for WebLogic Integration 8.1)。

AI リポジトリ情報のエクスポート

注意 : WebLogic Integration 2.1 SP2 のリポジトリ情報をエクスポートする場合は、setEnv.cmd に対する正しいパスが使用されるように aiExport21.cmd ファイルを編集する必要があります。これについては、「aiExport21 の編集」を参照してください。aiExport21 ユーティリティは、WebLogic Integration 8.1 に含まれています。

AI リポジトリ情報をエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. Windows システムの場合は、コマンド ウィンドウを開きます。
  2. Windows と UNIX の両方で、次のディレクトリに移動します。
  3. WebLogic Integration 2.1 SP2 : BEA_HOME/weblogic81/integration/upgrade

    WebLogic Integration 7.0 SP2 : BEA_HOME/weblogic700/integration/bin

    上記の BEA_HOME は、WebLogic Platform のホーム ディレクトリを表します。

  4. リポジトリ情報のエクスポートを実行します。
  5. WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2)

    エクスポートする場合の用法

    aiexport21 <WLS URL> <user name> <password> <file>
    [-codepage=<#>][-dump=< <namespace> | <'Root'> ] [-append]
    < [-export [object name]*] >

    表 5-2 に、aiexport21 ユーティリティのコマンドライン パラメータを示します。

    WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2)

    エクスポートする場合の用法

    aiimportexport <WLS URL> <user name> <password> <file>
    [-codepage=<#>][-dump=< <namespace> | <'Root'> ] [-append]
    < [-export [object name]*] >

    表 5-2 に、aiimportexport および aiexport21 ユーティリティのコマンドライン パラメータを示します。

    表 5-2 aiExport21 および aiimportexport ユーティリティのコマンドライン パラメータ

    パラメータ

    説明

    WLS URL

    WebLogic Server の URL

    user name

    指定した WebLogic Server での各自のユーザ名

    password

    指定した WebLogic Server での各自のパスワード

    file

    WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 アプリケーションからエクスポートされた JAR ファイル

    -codepage

    省略可能。コンソールに書き込む際に使用されるコードページ。これによって、文字が正しく表示されるようにする。

    デフォルト値は Cp437 (米国)。他の有効な値は次のとおり。

    • Cp850 多言語 (ラテン語 I)

    • Cp852 スラブ語 (ラテン語 II)

    • Cp855 キリル文字 (ロシア語)

    • Cp857 トルコ語

    • Cp860 ポルトガル語

    • Cp861 アイスランド語

    • Cp863 カナダ系フランス語

    • Cp865 北欧系言語

    • Cp866 ロシア語

    • Cp869 近代ギリシャ語

    • MS932 日本語

    指定した値は、コンソールのコードページと一致していなければならない。

    注意 : Window システムで chcp コマンドを実行すると、コンソールのコードページが表示されます。

    -dump

    指定したネームスペースと、その中にネストされている他のネームスペースの両方にあるすべてのオブジェクトのリストを出力する。ディレクトリ構造全体のオブジェクトのリストを出力する場合は、Root を指定する。

    -append

    エクスポートされた項目を、file で指定されたファイルに上書きするのではなく追加する。

    -export

    エクスポート操作と、エクスポートされるオブジェクト (ネームスペースとアプリケーション ビュー) およびそれらのオブジェクトに含まれるすべてのオブジェクトの名前を指定する。これらのオブジェクトはファイルに格納される。ネームスペース内のオブジェクトを指定する場合は、区切り記号に「.」を使用する (たとえば、mynamespc.myappview)。

    注意 : ディレクトリ構造全体をエクスポートするには、オブジェクト名のリストに Root を挿入します。


     
  6. WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 のカスタム アダプタまたはサードパーティのアダプタをアップグレードする場合は、「Application Integration のアダプタの再パッケージ化とデプロイ」に進んでください。
  7. アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報をインポートする場合は、「アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のインポート」に進んでください。

Application Integration のアダプタの再パッケージ化とデプロイ

この手順は、AI (Application Integration) コンポーネントをアップグレードする場合にのみ適用されます。

WebLogic Integration 8.1 には、WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 のカスタム アダプタとサードパーティ アダプタをアップグレードするための aiRepackageAdapter ユーティリティが用意されています。このユーティリティでは、アダプタのエンタープライズ アーカイブ ファイル (Enterprise Archive file : EAR) が WebLogic Integration 8.1 の EAR に変換されます。

注意 : BEA アダプタのアップグレードには、aiRepackageAdapter ユーティリティを使用しないでください。代わりに BEA WebLogic 8.1 アダプタを使用する必要があります。BEA アダプタについては、次の URL にある BEA WebLogic Adapter 8.1 ドキュメントを参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wladapters/docs81/index.html

aiRepackageAdapter ユーティリティで行われる作業

WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 の EAR ファイルと WebLogic Integration 8.1 の EAR ファイルの間には、構造上の違いがあります。以前の WebLogic Integration EAR には、設計時 Web アプリケーション ファイル (Web Application file : WAR)、実行時リソース アダプタ アーカイブ (Resource Adapter Archive : RAR)、およびイベント ルータ WAR が含まれていましたが、WebLogic Integration 8.1 の EAR には設計時 WAR と実行時 RAR のみが含まれます。

aiRepackageAdapter ユーティリティによって実行される機能は次のとおりです。

aiRepackageAdapter ユーティリティの使用

アダプタを再パッケージ化するには、次の手順を実行します。

  1. Windows システムの場合は、コマンド ウィンドウを開きます。
  2. Windows と UNIX の両方で、次のディレクトリに移動します。
  3. BEA_Home\weblogic81\integration\upgrade

    上記の BEA_HOME は、WebLogic Platform のホーム ディレクトリを表します。

  4. 次のコマンドを (.EAR 拡張子を付けずに) 入力することでアダプタの再パッケージ化を実行します。
  5. Windows : aiRepackageAdapter.cmd <parent_dir> <アダプタ EAR ファイル名>

    UNIX : aiRepackageAdapter.sh <parent_dir> <アダプタ EAR ファイル名>

    上記の parent_dir は、WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) の EAR ファイルの親ディレクトリを表します。

    例 :

    aiRackageAdapter.cmd d:\weblogic700\integration\adapters\dbms\lib BEA_WLS_DBMS_ADK

    再パッケージ化されたアダプタは、<アダプタ名>_8.1.ear と命名され、親ディレクトリに配置されます。

  6. 再パッケージ化したアダプタを、WebLogic Integration 8.1 アプリケーションでデプロイします。次の URL にある『WebLogic Integration ソリューションのデプロイメント』を参照してください。
  7. http://e-docs.bea.com/wli/docs85/deploy/index.html

    注意 : デプロイする際に、アプリケーション名に _81.ear サフィックスを取り除いたアダプタ名を指定する必要があります。サフィックスを付けると、WebLogic Integration 8.1 がアダプタを使用できなくなります。たとえば、supplier_8.1.ear のアプリケーション名は、supplier となります。モジュール (ファイル) 名は同じ名前のままでかまいません。

アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のインポート

この手順は、AI (Application Integration) コンポーネントをアップグレードする場合にのみ適用されます。

WebLogic Integration 8.1 には、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 の AI リポジトリから、アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報をインポートするためのインポート/エクスポート ユーティリティが用意されています。このユーティリティは、コマンドラインから実行するか、インポート/エクスポート API を使ってコードに組み込むことができます。このユーティリティの出力は JAR ファイルです。

インポート/エクスポート ユーティリティで行われる作業

WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) の AI リポジトリをアップグレードする必要があります。これは、WebLogic Integration 8.1 の AI リポジトリがアプリケーションのローカル ファイル システムのディレクトリ構造に格納されている一方で、WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) のリポジトリがリレーショナル データベース管理システム (Relational DataBase Management System : RDBMS) データベースに格納されているためです。さらに、WebLogic Integration 8.1 のリポジトリに格納されているオブジェクトは、次の一覧にあるように変更されています。

制限事項

共有接続ファクトリ - 共有接続ファクトリを使用するアプリケーション ビューが WebLogic Integration 8.1 にインポートされると、そのアプリケーション ビューのアダプタ インスタンス参照は無効になります。アップグレードされたアプリケーション ビューをテストしてパブリッシュする準備ができたら、無効な参照を訂正する必要があります。訂正を行うには、次の手順を実行します。

  1. Application Integration Design Console で、無効なアダプタ インスタンス参照を含んだアプリケーション ビューを選択します。
  2. コンソール ページに [Define Application View] ページが表示されたら、[関連付けられたアダプタ] ドロップダウン リストから正しいアダプタを選択します。
  3. [既存の接続を再利用] をクリックします。
  4. 使用するアプリケーション ビューに対して既存のアダプタ インスタンスを選択します。

注意 : アプリケーション ビューのテストとパブリッシュについては、次の URL にある『Application Integration Design Console の使い方』の「アプリケーション ビューの定義」を参照してください。

http://e-docs.bea.com/wli/docs85/aiuser/1usrntr.html

ネームスペースの不一致 - インポート/エクスポート ユーティリティを使って WebLogic Integration 8.1 にアップグレードされたアプリケーション ビューには、要求および応答スキーマに追加されたネームスペースが割り当てられます。アップグレードされたビジネス プロセス (XPath 機能など) で XmlObject が使用される場合は、アップグレードされたファイルにネームスペース情報が収録されません。その結果、ネームスペースの不一致によって XPath 機能が正しく機能しなくなります。アップグレード ウィザードによって生成された DTF (Data Transfer Format) ファイルを、ネームスペース情報が含まれるように編集する必要があります。DTF ファイルは、BEA_HOME/weblogic81/<アップグレード プロジェクト>/<アップグレード プロジェクト>Web/process フォルダにあります。

上記の BEA_HOME は、WebLogic Platform のホーム ディレクトリを表します。

たとえば、WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) ドキュメントに次の記述が含まれているとします。

<RowsAffected>1</RowsAffected>

WebLogic Integration 8.1 では、これが次のようにアップグレードされます。

<ns0:RowsAffected xmlns:ns0="wlai/DemoDBMS_CreateCustomer_response"> 1 </ns0:RowsAffected>

インポート/エクスポート ユーティリティによって生成される XPath 機能は次のとおりです。

/**
* Original xpath = "/RowsAffected/text()"
* @dtf:transform xquery="string( $xmlInput/self::RowsAffected/text())"
*
*/
abstract public String xpath_2(XmlObject xmlInput);

太字の箇所が示すように、ネームスペース情報を手動で追加して XPath 機能が正しく機能するようにする必要があります。

/**
* Original xpath = "/RowsAffected/text()"
* @dtf:transform xquery="declare namespace
ns0='wlai/DemoDBMS_CreateCustomer_response"
string( $xmlInput/self::ns0:RowsAffected/text())"
*
*/
abstract public String xpath_2(XmlObject xmlInput);

インポート/エクスポート ユーティリティの使用

WebLogic Integration 8.1 のインポート/エクスポート ユーティリティを使って AI リポジトリ情報をアップグレードするには

注意 : リポジトリをアップグレードする前に、WebLogic Workshop でアプリケーションを作成しておく必要があります。これについては、「アップグレード用のアプリケーションの作成」を参照してください。新しいアプリケーションには、デフォルトで「Schemas」という名前のプロジェクトが組み込まれます。アプリケーションに Schemas プロジェクトがない場合は、WLI System Schemas をプロジェクト タイプとする Schemas プロジェクトを作成する必要があります。このプロジェクトによって、リポジトリの場所が決まります。Schemas プロジェクトの作成については、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「スキーマ プロジェクト フォルダを作成するには」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/howdoI/howSchemasCreate.html

注意 : インポート/エクスポート ユーティリティを使用するには、事前にこの情報を JAR ファイルにエクスポートする必要があります。これについては、「アプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報のエクスポート」を参照してください。

  1. WebLogic Integration 8.1 のインポート/エクスポート ユーティリティを使って、JAR をアプリケーション プロジェクトの Schemas フォルダにインポートします。詳細な手順については、「コマンドラインからのインポート/エクスポート ユーティリティの起動」を参照してください。
  2. (省略可能) イベント プロパティ ファイルを作成します。このファイルは、指定の接続ファクトリに対して作成されたアダプタ インスタンスでのイベント生成に必要なプロパティで構成されます。このファイルには、<アダプタ名>-eventProps.properties という名前を付けることをお勧めします。
  3. (省略可能) イベント プロパティ ファイルを作成します。このファイルには、<アダプタ名>-eventProps.properties という名前を付けることをお勧めします。
  4. イベント プロパティ ファイルは、新たに生成されるアダプタ インスタンスで指定の接続ファクトリとペアになるイベント接続のプロパティで構成されます。

    イベント プロパティ ファイルは、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 の既存の接続ファクトリ記述子をラップする新しいアダプタ インスタンスでイベント配信をコンフィグレーションするために使用されます。この作業は、イベントを使用するアプリケーション ビューに、生成されたアダプタ インスタンスを使用してイベントを配信する場合にのみ必要となります。接続ファクトリを使用するアプリケーション ビューでイベントが定義されているときにイベント プロパティ ファイルを指定しない場合は、Application Integration Design Console を使用して、そのアプリケーション ビューでのイベント配信が可能となるようにアプリケーション ビューが使用するイベント接続を編集する必要があります。

  5. 接続ファクトリをインポートする際にイベント プロパティ ファイルを指定しない場合は、Application Integration Design Console を使ってアダプタ インスタンスを編集する必要があります。
  6. イベント プロパティの指定については、次の URL にある『Application Integration Design Console の使い方』の「アプリケーション ビューの定義」を参照してください。

    http://e-docs.bea.com/wli/docs85/aiuser/1usrntr.html

  7. インポートしたアプリケーション ビューとその他の AI リポジトリ情報をテストしてパブリッシュします。
  8. 注意 : この手順は、ワークフローをアップグレードする前に完了していなければなりません。これについては、「ワークフローのアップグレード」を参照してください。

    アプリケーション ビューのテストとパブリッシュについては、次の URL にある『Application Integration Design Console の使い方』の「アプリケーション ビューの定義」を参照してください。

    http://e-docs.bea.com/wli/docs85/aiuser/1usrntr.html

コマンドラインからのインポート/エクスポート ユーティリティの起動

インポート/エクスポート ユーティリティでインポートする場合の用法は次のとおりです。

使い方 : aiimportexport <app name> <root dir> <file> <codepage>
-import [-publish]
[-eventProps=<connection factory name>,<properties file name>]*

例 :

aiimportexport UpgradeProcesses
c:bea\weblogic81\samples\integration\UpgradeProcesses
d:bea\weblogic81\integration\70exports\appvies.jar cp437
-import -publish
-eventProps=myFactory,myAdapter-eventProps.properties

上のコマンドの myFactory は、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 のリポジトリからエクスポートされた JAR ファイル内の接続ファクトリ名です。

注意 : この用法は、WebLogic Integration 2.1 および WebLogic Integration 7.0 SP2 アプリケーションからエクスポートされた JAR ファイルをインポートする場合にのみ適用されます。すべての用法については、次の URL にある『Application Integration Design Console の使い方』の「アプリケーション ビューのインポートとエクスポート」を参照してください。

http://e-docs.bea.com/wli/docs85/aisuer/imp_appx.html

次の表に、インポート/エクスポート ユーティリティのコマンドライン パラメータを示します。

パラメータ

説明

app name

WebLogic Integration 2.1 または 7.0 (Service Pack 2) の JAR から情報を受け取る J2EE アプリケーションの名前

root dir

WebLogic Integration 8.1 アプリケーションにおける AI リポジトリのルート ディレクトリ

注意 : アプリケーションのルート ディレクトリのみを指定します。Schemas フォルダの場所を指定する必要はありません。

file

WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 アプリケーションからエクスポートされた JAR ファイル

-codepage

コンソールに書き込む際に使用されるコードページ。これによって、文字が正しく表示されるようにする。

デフォルト値は Cp437 (米国)。他の有効な値は次のとおり。

  • Cp850 多言語 (ラテン語 I)

  • Cp852 スラブ語 (ラテン語 II)

  • Cp855 キリル文字 (ロシア語)

  • Cp857 トルコ語

  • Cp860 ポルトガル語

  • Cp861 アイスランド語

  • Cp863 カナダ系フランス語

  • Cp865 北欧系言語

  • Cp866 ロシア語

  • Cp869 近代ギリシャ語

  • MS932 日本語

指定した値は、コンソールのコードページと一致していなければならない。

注意 : Window システムで chcp コマンドを実行すると、コンソールのコードページが表示されます。

-import

JAR 内のオブジェクトをリポジトリにインポートするように指定する。

-publish
(省略可能)

必ず -import と共に使用する。インポート/エクスポート ユーティリティに対し、インポートされたアプリケーション ビューを対象アプリケーションにパブリッシュするように要求する。これによって、アプリケーション ビューの EJB JAR が生成され、アプリケーション ビューが対象アプリケーションで使用できるようになる。

-eventProps
(省略可能)

WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 の JAR をインポートする際に、必ず -import と共に使用する。接続ファクトリの限定名とプロパティ ファイルの間のマッピングを定義する。このプロパティ ファイルは、指定の接続ファクトリに対して作成されたアダプタ インスタンスでのイベント生成に必要なプロパティで構成される。

必要であれば、複数の -eventProps 引数を使用できる。これらのプロパティは、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 で EventRouter WAR ファイルの web.xml に指定されている。web.xmlinit-param 要素から名前と値を抽出し、Java プロパティ ファイルに挿入できる。この場合、ファイルの各行で名前がキー、値が値部分として使用される。

-eventProps 引数のプロパティ ファイルを作成する場合は、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 アダプタの EventRouter WAR ファイルの web.xml ファイル内にある init-param 要素から、プロパティの名前と値のペアを抽出する必要がある。

次のプロパティは、-eventProps プロパティ ファイルの web.xml properties に挿入する必要がない。

  • eventGeneratorClassName

  • RootLogContext

  • AdditionalLogContext

  • LogConfigFile

  • LogLevel

  • MessageBundleBase

  • LanguageCode

  • CountryCode

-eventProps 引数がないか、またはプロパティ ファイルを接続ファクトリの限定名にマップするように定義されていない場合は、生成されたアダプタ インスタンスのインバウンド メッセージングが無効になる。インポート後に、Application Integration Design Console を使ってアダプタ インスタンスのイベント プロパティを指定できる。イベント プロパティの指定については、次の URL にある『Application Integration Design Console の使い方』の「アプリケーション ビューの定義」を参照してください。

http://e-docs.bea.com/wli/docs85/aiuser/2usrdef.html

connection factory name

プロパティ ファイルにマップされる接続ファクトリの限定名

接続ファクトリの限定名とプロパティ ファイルの間のマッピングを定義する。

properties file name

web.xml ファイルのプロパティのマップ先となるプロパティ ファイルの名前


 

WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) の EventRouter web.xml ファイルで一般に見られるプロパティは次のとおりです。これらのプロパティは、イベント プロパティ ファイルに指定する必要がありません。

インポート/エクスポート API の使用

インポート/エクスポート ユーティリティは、API から直接起動することができます。インポート/エクスポート API のクラス名は、com.bea.wlai.client.ImportExport です。インポートのコード例を次に示します。

コード リスト 5-1 インポートのサンプル コード

String exportFilename = "myExportFile.jar";
String appName = "MyApp";
String appRootDir = "d:\\apps\\MyApp";
boolean overwrite = true;
boolean publish = true;
List errors = new LinkedList(); // 例外オブジェクトのリスト

Map eventPropsMap = new HashMap();
// プロパティ ファイル名 (文字列) を、プロパティと
// 併用される接続ファクトリの限定名によってキー指定される
// 値として追加。マッピングを一切適用しない場合は、
// このリストをヌルにすることができる。
eventPropsMap.put("Folder1.AppView1_connectionFactory",
"d:/myFiles/propsFor_Folder1.AppView1_connectionFactory");

ImportExport ie = new ImportExport(new File(exportFilename));

try
{
ie.connect(appName, appRootDir);

ie.importNamespaceObjects(overwrite, publish, eventPropsMap, errors);
}
catch (Exception e)
{
System.err.println("Fatal errors encountered:\n");
e.printStackTrace();
return;
}

if (errors.size() > 0)
{
System.err.println("Non-fatal errors encountered:\n");
int pos = 1;
Iterator i = errors.iterator();
while (i.hasNext())
{
Exception e = (Exception) i.next();
System.err.println("Error " + pos + ": " + e);
e.printStackTrace(m_out);
pos++;
}
}

ワークフローのアップグレード

WebLogic Integration 8.1 には、WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 で開発されたワークフローやその他のアプリケーション情報を WebLogic Integration 8.1 にアップグレードするためのアップグレード ウィザードが用意されています。この節の内容は以下のとおりです。

アップグレード ウィザードについて

アップグレード ウィザードでは、ほとんどのワークフローが自動的にアップグレードされます。これには、DI (Data Integration)、AI (Application Integration)、および B2B のプラグインを使用するビジネス プロセス テンプレートが含まれます。基本的に、ウィザードでは WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 からエクスポートされたワークフローを含んでいる JAR ファイル、ビジネス オペレーション定義、イベント キー、および Data Integration MFL、XSL、XML の各ファイルが、ビジネス プロセス ファイル (.jpd)、コントロール ファイル (.jcx)、および抽出された DI ファイルに変換されます。アップグレード ウィザードは、アップグレード プロセスに関する正常終了、警告、エラー、および失敗の各メッセージを表示すると共に、この情報をログ ファイルに記録します。

アップグレード ウィザードでは、アップグレードされたビジネス プロセスができる限り最適化されます。ただし、アップグレードされたプロセスが、WebLogic Integration 8.1 で作成された場合のように最適な状態になるとは限りません。また、一部のプロセス、特に極端に複雑なプロセスや不適切な設計のプロセスは、完全にアップグレードされません。このようなプロセスは、手動でアップグレードするか、再設計する必要があります。

ビジネス プロセスの開発については、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「ビジネス プロセス構築ガイド」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideIntro.html

ウィザードでアップグレードされる対象

以下は、アップグレード ウィザードでアップグレードされる対象の概要です。

アップグレード ウィザードの制限事項

すでに説明したように、アップグレード ウィザードでは特定のワークフローの一部のコンポーネントをアップグレードできません。これらの部分は手動でアップグレードする必要があります。以下に、アップグレード ウィザードの制限事項に関する情報と、アップグレードされないコンポーネントを再開発する際に役立つドキュメントの参照先を示します。

アップグレード ウィザードの使用

アップグレード ウィザードを使用する前に、WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 で作成したワークフローをエクスポートする必要があります。これについては、「WebLogic Integration BPM Studio からのパッケージ ファイルのエクスポート」を参照してください。

ワークフローをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Workshop および WebLogic Server を起動します。これについては、次の URL にある WebLogic Workshop ヘルプの「WebLogic Workshop を起動するには」を参照してください。
  2. http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/howdoI/howStartWorkshop.html
  3. アップグレード用のアプリケーションの作成」で作成したアップグレード用のプロセス アプリケーションを開きます。
  4. WebLogic Workshop メニューから、[ツールWebLogic Integrationアップグレード プロセス] を選択します。
  5. アップグレード ウィザードが表示されます。

  6. アップグレード ウィザード - 手順 1 : プロセスの選択
    1. [JAR ファイルの選択] フィールドに、以前のバージョンの WebLogic Integration からエクスポートされた一連のワークフローを含んでいる JAR ファイルを入力します。あるいは、[参照] をクリックして JAR に移動します。
    2. [アップグレードするワークフローを選択] フィールドで、ワークフローのリストから 1 つまたは複数のワークフローを選択します。
    3. 注意 : 複数のワークフロー テンプレート定義が存在する場合は、アップグレードするテンプレート定義を選択する必要があります。アップグレード ウィザードでは、JPD の作成に使用できる定義は 1 つだけです。

    4. [プロジェクト] ドロップダウン リストで、アップグレードされたワークフローのプロジェクトを選択します。これは、アプリケーション名に Web が付加されたものとなります。たとえば、UpgradeProcessesWeb を選択します。次の図を参照してください。
    5. 図 5-3 アップグレード ウィザード - 手順 1 : プロセスの選択


       
    6. [パッケージ名] フィールドに、名前「processes」を入力します (これは default.jpd の場所です)。
    7. [次へ] をクリックします。
    8. アップグレード ウィザード - 手順 2 : 次の図のようにアップグレードが表示されます。

      図 5-4 アップグレード ウィザード - 手順 2 : アップグレード


       
  7. アップグレード ログにデフォルトの名前を使用しない場合は、[ログ ファイル] フィールドに名前を入力します。
  8. [アップグレードを開始] をクリックします。
  9. アップグレード ウィザードに、ビジネス プロセス アップグレードのステータスを示すメッセージが表示されます。これらのメッセージには、次の図のように、アップグレード プロセスの正常終了したステップと失敗したステップ、JPD ファイルが生成されたかどうか、エラー/警告/通知の数、およびエラー/警告/通知のタイプが示されます。

    図 5-5 アップグレード メッセージ


     
  10. [完了] をクリックします。
  11. [アップグレード メッセージ] フィールドに、アップグレードの結果が表示されます。アップグレード ログには、エラー、警告、失敗、および通知も記録されます。これらのメッセージの使い方については、「アップグレード ログの表示」を参照してください。

    次の図のように、生成されたビジネス プロセスのデザイン ビューが表示され、アップグレードされたワークフロー (ビジネス プロセスと呼ばれるようになったもの) が [パッケージ パス] フィールドに指定したディレクトリに保存されます。

    図 5-6 元のワークフローとアップグレードされたワークフロー


     

注意 : アップグレード ウィザードで生成されたビジネス プロセスの一部のノードが、デザイン ビューに正しく表示されない場合があります。ただし、ソース ビューにはこれらのパラメータが表示されます。

アップグレード ログの表示

アップグレード ログは、ワークフローのアップグレードに役立ちます。アップグレード ログを使用して、アップグレード ウィザードでアップグレードされなかったワークフローおよびワークフローの一部を特定することができます。ログ内のメッセージは、アップグレードされたビジネス プロセスを修正、再開発、および最適化するためのガイダンスとなります。一般に、メッセージには次の種類があります。

アップグレード ログを最も効果的に使用するための手順は次のとおりです。

  1. ログを表示するには、[アプリケーション] ペインで [upgrade.log] を選択します。このログは Project/ProjectWeb/processes フォルダにあります。
  2. アップグレード ログを調べ、アップグレードされなかったワークフローおよびワークフローの一部を特定します。このログには、アップグレードされたビジネス プロセスに関する情報も記録されます。この情報を基にパフォーマンスを高めることができます。
  3. 具体的な制限事項とソリューションについては、アップグレード ウィザードの「アップグレード ウィザードの制限事項」を参照してください。
  4. ワークフロー全体がアップグレードされなかった場合は、WebLogic Integration 8.1 でそのワークフロー (ビジネス プロセス) を開発し直す必要があります。
  5. ワークフローの一部がアップグレードされなかった場合は、WebLogic Integration 8.1 を使って、そのワークフロー (ビジネス プロセス) に不足している機能を追加することができます。

ビジネス プロセスの作成と変更については、次の URL にある WebLogic Workshop Help の「Integration アプリケーションを構築する」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/navIntegration.html

アップグレードされたビジネス プロセスの実行とテスト

ビジネス プロセスの実行とテストについては、次の URL にある「ビジネス プロセスを実行およびテストする」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/integration/wfguide/wfguideTest.html

ADK で開発された WebLogic Integration 7.0 SP2 アダプタの WebLogic Integration 8.1 SP2 へのアップグレード

WebLogic Integration 7.0 SP2 で、アプリケーション ビュー記述子から ConnectionFactoryDescriptor を取得する次のような ADK DesignTimeRequestHandler のコードがあるとします。

IconnectionFactoryDescriptor cfd = avd.getConnectionFactoryDescriptor();

接続ファクトリは現在アダプタ インスタンスの一部になっているため、このコードは WebLogic Integration 8.1 SP2 では機能しません。

cfd を初期化するコードを次のコードに置き換える必要があります。

IAdapterDescriptor svcAD = null;
IConnectionFactoryDescriptor cfd = null;

DesignTimeHelper dthelper = getDesignTimeHelper();

//サービス アダプタ インスタンスへの参照を取得する
IApplicationViewDescriptor.IAdapterInstance serviceAdapter =
avd.getAdapterInstance(avd.getServiceAdapterInstanceName());

// AppViewDescriptor からアダプタ記述子への参照を取得する
svcAD = dthelper.getAdapterDescriptor(avd,avd.getServiceAdapterInstanceName());

if (svcAD != null)
{
//ConnectionFactoryDescriptor を取得する (設計時ヘルパー
//メソッド getConnectionFactoryDescriptor を使用)
Cfd = dthelper.getConnectionFactoryDescriptor(avd,
avd.getServiceConnectionFactoryName(),svcAD);
}

JMS ブリッジの相互運用性

JMS ブリッジを経由したクラスタ ドメイン間でのメッセージ送信は失敗する場合があります。これは、各クラスタ ドメインに異なるバージョンの WebLogic Server が含まれている場合に発生します。この問題の解決策については、PDF 形式版が ZIP ファイルで入手可能な『WebLogic Integration 8.1 SP3 リリース ノート』の「WebLogic Integration 8.1 から 8.1 SP2 へのアップグレード」を参照してください。http://e-docs.bea.com/wli/docs85/interm/prevreleases.html にある「WebLogic Integration 8.1 の旧リリースの PDF ドキュメントのダウンロード」ページに移動し、「すべての WebLogic Integration 8.1 SP3 ドキュメント」をクリックします。

 

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