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WebLogic Integration 8.1 へのアップグレード

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セキュリティ機能のアップグレード

WebLogic Integration 2.1 SP2 または WebLogic Integration 7.0 SP2 から WebLogic Integration 8.1 にアップグレードする際に、セキュリティ機能を手動でアップグレードする必要があります。この節では、以下の手順について説明します。

 


この節に含まれるトピック

WebLogic Server セキュリティのアップグレード

WebLogic Server の ACL、ユーザ、グループ、および証明書のアップグレードについて説明します。

WebLogic BPM セキュリティのアップグレード

WebLogic BPM (Business Process Management) セキュリティのアップグレードについて説明します。

WebLogic B2B セキュリティのアップグレード

B2B セキュリティのアップグレードについて説明します。

WebLogic Application Integration セキュリティのアップグレード

WebLogic Application Integration セキュリティのアップグレードについて説明します。

 


WebLogic Server セキュリティのアップグレード

WebLogic Server の ACL、ユーザ、グループ、証明書などを、次の URL にある『WebLogic Server 8.1 へのアップグレード』の「セキュリティ」の節に従ってアップグレードする必要があります。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/security.html

WebLogic Integration 8.1 では、WebLogic Server 8.1 のデフォルト セキュリティ コンフィグレーションが使用されます。詳細については、『WebLogic Security の管理』を参照してください。

 


WebLogic BPM セキュリティのアップグレード

WebLogic BPM (Business Process Management) セキュリティは、ユーザ、ロール、組織、カレンダー、電子メール、およびパーミッションに影響します。

WebLogic BPM のユーザ、ロール、組織

ユーザに対する WebLogic BPM セキュリティのアップグレードは、ロールおよび組織とは別に処理されます。

WebLogic BPM のユーザ

すべての WebLogic BPM ユーザを、WebLogic Server ユーザにする必要があります。

ユーザ wlisystem が特別なユーザとして使用されなくなりました。次の表は、WebLogic Integration 8.1 における代替機能を示しています。

表 6-1 WebLogic Integration 2.1 および 7.0 SP2 の wlisystem ユーザに対応する WebLogic Integration 8.1 の機能

WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 の wlisystem ユーザ

WebLogic Integration 8.1 での代替機能

wlisystem ユーザは、ワークフローを起動するイベントまたはトリガにユーザが関連付けられていない場合に使用されていた。

メッセージによって起動されるビジネス プロセスは、<run-as> 属性が定義されていない限り、デフォルトでユーザ anonymous として実行される。

アップグレード ウィザードで移行されたビジネス プロセスでは、<run-as> wlisystem が実行ユーザとして使用される。


 

WebLogic BPM のロールと組織

次の表は、BPM のロールと組織に対する WebLogic Integration 8.1 の代替機能を示しています。

表 6-2 WebLogic Integration 2.1 および 7.0 SP2 BPM のロールと組織に対応する WebLogic Integration 8.1 の機能

WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 のロールと組織

WebLogic Integration 8.1 での代替機能

ユーザはロールを保有し、組織に割り当てられていた。

BPM のロールと組織は、結合されて WebLogic Server グループにマップされる。

注意 : 組織の概念は廃止されました。


 

WebLogic BPM のカレンダーと電子メール

WebLogic Integration BPM のカレンダーと電子メールは、新しい機能に置き換えられました。次の表は、BPM のカレンダーと電子メールに対する WebLogic Integration 8.1 での変更を示しています。

表 6-3 WebLogic Integration 2.1 SP2 および 7.0 SP2 BPM のカレンダーと電子メールに対応する 8.1 の機能

WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 BPM のカレンダーと電子メール

WebLogic Integration 8.1 での代替機能

カレンダーは組織、ロール、ユーザの各レベルで存在していた。

カレンダーはユーザ レベルでのみ存在し、WebLogic Integration Administration Console からコンフィグレーションされるようになった。

ユーザの電子メール アドレスは、WebLogic Integration Administration Console から再入力する必要がある。


 

WebLogic BPM のパーミッション

WebLogic Integration 8.1 でのパーミッションは、WebLogic Integration Administration Console から設定されます。次の表は、BPM のパーミッションに対する WebLogic Integration 8.1 での変更を示しています。

表 6-4 WebLogic Integration 2.1 SP2 および 7.0 SP2 BPM のパーミッションに対応する 8.1 の機能

WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) および 7.0 (Service Pack 2) BPM のパーミッション

WebLogic Integration 8.1 での代替機能

パーミッションはユーザとロールに対して設定されていた。

パーミッションは、WebLogic Integration Administration Console からコンフィグレーションしなければならない特別な名前のロールを使って定義される。次のパーミッションは、admin ロールに関連付ける必要がある。

  • ConfigureSystems
  • ConfigureComponents
  • MonitorInstances
  • CreateTemplate
  • DeleteTemplate
  • AdministerUser

注意 : ExecuteTemplate パーミッションは、ビジネス プロセス メソッドに関するセキュリティ ポリシーに置き換えられました。

 


WebLogic B2B セキュリティのアップグレード

WebLogic B2B セキュリティのアップグレードは、証明書、トレーディング パートナ コンフィグレーション、および使用する一部の Java クラスのパッケージ化に影響します。

WebLogic Integration 8.1 では、B2B システム ユーザが使用されなくなりました。代わりに、新しい WebLogic Integration ドメインを作成する際に提供されるユーザとロールを使用します。

証明書は、アップグレードする前にキーストアに配置する必要があります。WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) ではキーストアが使用されていませんでした。WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) では、キーストアの使用が任意でした。

WebLogic Integration 2.1 (Service Pack 2) の証明書をアップグレードする

WebLogic Integration 2.1 SP2 B2B で使用されていた証明書は、JavaSoft JDK の keytool ユーティリティまたは WebLogic の ImportPrivateKey ユーティリティを使用して、WebLogic Integration 8.1 キーストアに 1 つずつインポートする必要があります。これについては、次の URL にある『管理者ガイド』の「WebLogic Java ユーティリティの使い方」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/adminguide/utils.html

また、次の URL にある『B2B Integration セキュリティの実装』の「キーストアのコンフィグレーション」も参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs70/b2bsecur/keystore.htm

WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) の証明書をアップグレードする

WebLogic Integration 7.0 SP2 B2B で使われていた証明書を WebLogic Integration 8.1 にアップグレードするには、証明書をプライベート キーストアに配置し、信頼できる認証局を CA キーストアに配置する必要があります。これらのキーストアをまだ設定していない場合は、次の URL にある『B2B Integration セキュリティの実装』の「キーストアのコンフィグレーション」の説明に従ってください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs70/b2bsecur/keystore.htm

主な手順は次のとおりです。

  1. プライベート キーストアと CA キーストアを生成し、コンフィグレーションします。
  2. キーストアのパスワードを指定します。
  3. WebLogic Integration 7.0 (Service Pack 2) で、自動移行モードを有効にして証明書をキーストアにバルク ロードできるようにします。

証明書をキーストアに配置したら、次の手順に従って WebLogic Integration 8.1 にアップグレードすることができます。

  1. キーストア ファイルを別の場所にコピーします。
  2. 新しいキーストア ファイルを使用できるように WebLogic Server キーストアをコンフィグレーションします。WebLogic Integration 8.1 では、クラスタ化されたキーストアのコンフィグレーションがノードによって異なります。クラスタ化されたノードがある場合は、キーストアを格納している共有ディレクトリにアクセスするか、キーストアを各ノードでレプリケートする必要があります。
  3. トレーディング パートナ管理 (Trading Partner Management : TPM) コンソールを使用して、主キー パスワードを入力します。TPM コンソールが実行されていなければなりません。

トレーディング パートナ セキュリティのコンフィグレーションのアップグレード

トレーディング パートナ セキュリティおよびメッセージ暗号化のコンフィグレーションをアップグレードするためのスクリプトが用意されています。

Windows では次のスクリプトを実行します。

BEA_HOME/weblogic81/integration/upgrade/upgradeTPM.cmd

UNIX では次のスクリプトを実行します。

BEA_HOME/weblogic81/integration/upgrade/upgradeTPM.sh

コマンド内の BEA_HOME は、WebLogic Platform のホーム ディレクトリを表します。

com.bea.b2b.security クラスを使用する場合のアップグレード

com.bea.b2b.security パッケージを使用するアプリケーションは、変更して再コンパイルする必要があります。次の表はクラス名の変更を示しています。

表 6-5 WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 のクラスに対応する WebLogic Integration 8.1 のクラス

WebLogic Integration 2.1 SP2 および WebLogic Integration 7.0 SP2 のクラス

WebLogic Integration 8.1 でのクラス

com.bea.b2b.security.AuditLogger

com.bea.wli.security.audit.AuditLogger

com.bea.b2b.security.CertificateVerification

com.bea.wli.security.verification.CertificateVerification

com.bea.b2b.security.Timestamp

com.bea.wli.security.time.Timestamp


 

 


WebLogic Application Integration セキュリティのアップグレード

WebLogic Application Integration セキュリティのアップグレードは、EIS 認証と認可、およびアプリケーション ビューのアクセス制御に影響します。

アダプタ コードの再パッケージ化

アダプタの Java クラスが、新しいパッケージ スキームに適合していなければなりません。アダプタ コードを再パッケージ化するためのスクリプトが用意されています。

Windows では次のスクリプトを実行します。

BEA_HOME/weblogic81/integration/upgrade/aiRepackageAdapter.cmd

UNIX では次のスクリプトを実行します。

BEA_HOME/weblogic81/integration/upgrade/aiRepackageAdapter.sh

コマンド内の BEA_HOME は、WebLogic Platform のホーム ディレクトリを表します。

アプリケーション ビューのアクセス制御のアップグレード

WebLogic Application Integration のセキュリティ情報が、ACL 形式で保持されなくなりました。代わりに、ロールベースの認可スキームで WebLogic Server 8.1 の基本的なセキュリティ インフラストラクチャが使用されます。WebLogic Integration 8.1 コンソールの Application Integration セクションに移動して、アプリケーション ビューにアクセスできるようにセキュリティ情報を再コンフィグレーションします。

 

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